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過去編(三角関係・攻めが片想いで鬼畜なので注意)

最悪な誕生日②

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【天夜巽】

「自分で歩いていきなよ、那由多。」

僕に対して移動を急かす那由多をあざ笑う様に口角を上げた。
風呂かトイレか好きな方へと言うかのようにリビングの入口へと那由多を押し出す。
そして、バイブのスイッチだけONにした。

「それ、落としたら、入れ直して貰うからね。
後、廊下は気を付けてねー。」

呑気な声を上げながら那由多の背後に立つ。
それから、胸の電流を段々と強くしてやりながら那由多に歩く様に促した。


【千星那由多】

歩いていけと言われると、身体が強張った。
廊下を通るのは嫌だったが、俺が進まない事には何も始まらない。
リビングの入口に立つと、胎内でバイブが振動し始めたことに、表情が歪んだ。

「――――ッ…!!」

巽のペニスが動いているような感覚に、息が詰まった。
ここからは声もあげられない。
俺はゆっくりとドアを開けると、尻のバイブが落ちないように、ひたひたと廊下を進んで行く。
汗が額から伝い、乳首を刺激する電流とバイブのうねりに息が上がった。

「っ、は……く……ッ…!」

トイレ、はここひとつしかない。
誰かが入って来ると困る。
一番安全なのは今の所……風呂だ。

そのままトイレを素通りすると、奥の角にある風呂へと直行する。
引き戸を開けると、洗面台に手を付くようにしてもたれ掛った。


【天夜巽】

脱衣所までくると那由多は止まってしまった。
階段を下りてくる音が聞こえたので誰かトイレに着たのだろう。
音からしたら純聖君かな。

俺は那由多を押し入れる様にして扉を閉めた。
キッチンの扉もしめてあるし、脱がした服はここまで持ってきた。
扉を開けて居なくても一緒に買い物に行ったと思われるだけだろう。

純聖君の性格からして、キッチンには入らないと思うけどね。

「ほら、もたもた、してるから、誰か来たよ。」

那由多の耳元で囁いてから、俺は浴室へと押し込んだ。
そして、防水が施されている、色々ボタンのついたリモコンを那由多へと手渡した。

「プレゼントの説明するね、まず、そのピンクのボタンを押して。」


【千星那由多】

階段を下りて来た足音に身体が強張った。
なんとか切り抜けはできたが、これから行う事が終わるわけではない。

浴室へと押し込められると、リモコンを手渡される。
小さく震える息を吐きながら、指示されたピンク色のボタンへと指を伸ばした。
何が起こるかわからない不安で中々ボタンが押せないが、たじろいでいる時間はない。

意を決してそのボタンに触れると、胎内で蠢いていたバイブの持ち手から何かが出て来た。
その振動でまた身体が震える。

「……ッ……?」

何か少し太目の管のような物が出て来ている。
壁に脱力するようにもたれ掛りながら、その光景をただ見守っていると、巽はシャワーを手に取った。


【天夜巽】

「これで中、洗えるから毎日ちゃんと洗ってね。」

笑顔のままホースのヘッドを外すと出てきた管に取り付ける。
水道をぬるま湯にセットしてからシャワーの方へと捻るとバイブの持ち手の少し上がバルーンのように膨らみ抜けなくなる。
因みにピンクは全て自動なので一定の量の水を入れ、一定の時間が過ぎない限りそのふくらみが収まることは無い。

「水の量は勝手にバイブが調節してくれるから、音が鳴るまで入れ続けること。
じゃないと抜けないから。」

そう言っている間にバイブの中の管を水が通り、那由多の体内へと大量のぬるま湯が流れ込んで行く。
かなり多めの量にして貰ってるのでまだまだ止まらないかな。


【千星那由多】

「ひッ、は、ぁ……ッあ゛……い、やッ……!!」

腸壁を添う様に流れてくるぬるま湯に身体が震える。
引き抜くことができないようになっているため、自ら抜くこともできない。
どんどんと胎内にぬるま湯が注がれ、腹が徐々に膨れ始める。
込み上げてくる嘔吐感を堪えながら、早く時間が過ぎないかと目を強く瞑った。

折角の誕生日、みんなが来てくれて嬉しかったのに、なんで俺はこんな事をしているんだろう。
乳首を刺激する電流、胎内に注がれる湯、考えるだけで今の状況は異質だ。
嘔吐感と快感を紛らわすように、早くこの時間が終われと、壁にもたれ掛け天を仰いだ。


【天夜巽】

暫く湯を注いでいると、バイブからアラーム音の様なものが鳴った。
これがなると中で勝手に栓がされる為にもう普通にホースを抜いても問題が無い。
シャワーホースを抜くと、ヘッドをもとに戻しておく。

濡れていないか確認してから風呂枠に腰をかけると暫く時間を潰した。

「ねぇ、那由多。それ、我慢している間に俺の舐めてよ。」

そういって、俺は足を開く。
まだ、ズボンを下ろしても居ないので初めからやってと言うかのように視線だけ向けた。


【千星那由多】

アラームが鳴るとほっとしたが、腹の膨らみと気持ち悪さは取れない。
シャワーホースだけ抜かれたが、アナルの中のバイブは抜かれなかった。
自分の膨らんだ腹を見るだけで、それだけでも嘔吐感が込み上げて来る。

巽が腰をかけ、足を開いたのを見て奥歯を噛みしめた。
舐めなければならない。
巽にフェラをするという行為だけでも苦痛なのに、今の状態ではもっと辛かった。

「……ッ、く……ぅ、…………」

何も言わずにゆっくりと巽の前へと膝を着く。
屈むと嘔吐してしまいそうな感覚を堪えるように、小刻みに息を吐きだした。
義務的にベルトを外し、チャックも降ろすと黄色のトランクスが覗く。

「こし、……あげて……」

腰をあげさせズボンとトランクスを一気に足首まで降ろすと、半勃ちのペニスが目に入った。
眉を顰めながらそれを手に取り、腹の圧迫感を堪えるように先端を口に含む。

「ふ、…んぅ、……く……ぐッ……」

吐き気が込み上げる度に口が止まるが、なるべく早く事を済ませたい一心でペニスを貪り続けた。


【天夜巽】

ゆっくりとした動作で那由多が僕のペニスを舐める。
その動作はかなり拙かったが、今は腹に水が溜まっているので仕方が無いかと溜息を吐く。
前髪を掻きあげる様にして那由多の顔を見下ろす。
そうしているうちに僕も表情もどんどん余裕が無くなっていった。

「ん。那由多にご褒美上げるよ。
まずね、黄色のボタン。これはね、さっきの振動、で、やじるしボタンで強弱ね。」

那由多が置いたリモコンを手に取ると僕は再び黄色いボタンを押した。
そうすると中の那由多のバイブが振動する。

「次に青、これはね、先端がピストンしてくれるんだ。
まるで、俺に、突かれてるみたいでしょ?」

苦しそうな声が聞こえる度に俺の口角が上がる。
もう既に、この時俺は那由多をどうしたいかなんて忘れていた。


【千星那由多】

必死で巽のペニスを舐めていたが、リモコンを取られると、何かのボタンを押された。
胎内のバイブが再び振動し始めると、ペニスを咥えたまま口淫が止まる。

「!!……ん、ぐ……ふ、ッやめ……」

巽の太腿に軽く爪を立てるようにしてその行為を拒む。
振動するだけで腹の圧迫感は酷くなった。
先ほど食べたばかりの物が吐きだされてしまいそうな感覚に、思わず巽のペニスから口を離した。
しかし、振動の後にバイブがピストンし始めると、腸壁を抉る感覚に堪えが効かなくなる。

「う゛ッ、ぐ、…ん゛んぅ……ッ!!…も、無理…ッ、は、吐くか、ら……やめッ……」

目尻に涙が溜まって行く。
顔を青くしながら、口元を押さえるようにして肩でゆっくりと息を整えた。
このまま吐いてしまってもいいんだ。
でもなんとなく、……今日の日のために作ってくれたケーキを吐くのは嫌だった。


【天夜巽】

「…イかせれたら、やめてあげなくもないけど…。」

また無理だ。
相手の思考まで読めない為、僕は純粋に無理という言葉に嫌気がさしたように溜息を吐く。
爪先で那由多の膨れた下腹部を軽く押してから、ペニスを口を隠している手へと押しつける。

「ほら、那由多。まだ、沢山ボタンあるから、早くしちゃってよ。おばさん達帰ってくるよ。」

辛辣に言ってのけながら先を促す。
腰を揺らしながら相手の手にペニスをなすりつけ長く息を吐いた。
勿論、中の振動を緩めるつもりはないのでそのままで那由多を見下ろす。


【千星那由多】

イかせることなんて到底無理だ。
膨れた下腹部を爪先で押され、口を覆っている手にもペニスが擦り付けられると、嘔吐感が増していく。
母親たちが帰ってくる、という言葉に頭が真っ白になってしまいそうだった。
再び震える唇をペニスに宛がうと、ゆっくりと口の中へと含む。
それでも口淫は進まなかった。こんなのじゃイかせることなんて到底無理だ。

「っ、ふ、……イ゛かせ、らんない……がら…っ……お湯、抜い、て……抜いてくれたら、ちゃんと、す――――」

最後の言葉を口にした瞬間に、俺は排水溝へと顔を向けた。

「う゛、ッえぇえ……っ…う、は……がっ……」

思った通り今日食べた物を吐きだしてしまった。
涙と鼻水が伝い、口元を拭いながら肩で息を繰り返す。

「っ、う……く……吐き、たく、なかった……のに……せっ、かく……ッ」

生理的な涙から感情的な涙へと変わる。
吐いてもまったく気分は良くならなかった。


【天夜巽】

目の前で泣き始める那由多。
吐きたくないと言う言葉にはただ、そのままの意味だとしか思わなかった。

涙を流す那由多は綺麗だ。

ずっと見て居たくなる。
切りぬいて置いておきたいと言ったほうがいいか。

そんなことをしている間にまたアラーム音が響いた。
どうやらもう出してもいいということのようだ。

「取っ手のスイッチでバルーンは小さくなるから。さっさとトイレいってきて。
また、ちゃんとつけて戻ってきてね。」

シャワーで排水溝を綺麗に流しながら冷たい声で言い放つ。
視線も合わすことなく、熱をもっていたペニスすら冷めてしまった。

思い通りにいかない。

僕の頭はそれでいっぱいだった。
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