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過去編(三角関係・攻めが片想いで鬼畜なので注意)

歪んだ感情③

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【天夜巽】

那由多は俺の言っていることを全く聞いていなかったのように悲鳴を上げる。
俺は馬のように鳴けって言ったんだけどな。

那由多が鞭で叩かれて射精した。
誰も、そんな指示は出していない。
俺は、溜息を吐く。
そして、もう、日当瀬は必要ないので適当にごまかして携帯を切った。

「変態だとは思ってたけど…お尻叩かれただけで言っちゃうなんて那由多、ヤバイんじゃない?
そんなに気持ちいいんだ。」

クスクスと小さく笑ってやる。
何本も鞭の筋が入り、蚯蚓腫れになっているお尻を掌で優しく撫でた。
また、立ち上がるとローションのボトルを開け、上の方から火照った臀部に垂らしていく。

「まだ、これだけじゃ馬にはなり切れないかな。
流石に馬の尻尾は無いからこれで我慢してね。」

そう言って俺はもう一本の鞭の柄の部分をズブズブとアナルに沈める。
そのまま前立腺を数度擦ってから手を離した。
ピンっと尻から出てる鞭は尻尾に見えなくもない。

それから俺は那由多の前に回った。
その、酷く汚れた顔に腰が疼いた。

ああ、もう、止まらないな。

ズボンから頭を擡げたペニスを取り出す。
ハミのせいで入れにくいが、ハミと舌の間に無理矢理性器を入れこんだ。
そしてグッと奥までペニスを差し込む。

「噛んだら、分かってるよね?
那由多がまた叫ばないように塞いどいて上げる。
じゃあ、今からは馬語を喋れなかったお仕置き。
俺がイくまで続くから、頑張って―――ね。
あ、後、勝手にイっちゃだめだよ。次は許さないから。」

パシっと小気味よい音を辺りに響かせる。
次は背中を鞭で打つ。
其処からは尻を打ったり、背中を打ったり、たまに打つふりだけを交えたりしてビクビクする那由多を楽しんだ。
そのたびに尻に刺さっている鞭が揺れ、中で前立腺を刺激していることだろう。
そして、必死に俺のペニスをしゃぶるだろう那由多を楽しむことにした。

   

【千星那由多】

拘束されてる口の隙間から荒い息が漏れた。
巽が電話を取っているのを横目で確認したが、声が出ることはない。
一方的な会話を聞いていることしかできなかった。
うまく巽は嘘をついていたが、もしかしたら晴生にバレたかもしれない。
不安が脳内を巡り、涙が溢れ出てくる。

携帯を切った巽は腫れた俺の尻を撫でた後、ローションを垂らしたようだった。
熱い部分に一気に冷たい感触が広がると、身体が跳ねあがる。
このまま挿入されるのかと思ったが、それは違った。
まだ俺を甚振るつもりなのか、アナルに無理矢理棒のような物を挿しこまれた。
それで前立腺を擦られると、小さな喘ぎがあがり、眉を顰める。

もうさっさと挿入して欲しかったが、多分そうはいかない。
巽が俺の前に立つと、顔は上げられたままだったが、反り上がっていた身体が幾分かマシになった。
正直もうこの場所に倒れたい。
丸めている拳も締め付けられて痛いし、尻はもう既に痛みという感覚がよくわからない。

巽の反り立ったペニスが目の前へと晒されると、口枷の間から無理矢理咥内へと突っ込まれる。
大きく口が開くと、硬いペニスが息苦しく、息が詰まった。

「っふ、グッ……ゥ、……ふ……ッ」

やめてくれという意味を込めて力なく巽を見つめるが、そんな俺を気にすることもなく、鞭は容赦なく身体に落ちてきた。

「―――――ッ!!!!」

再び身体が反り上がり、焼くような痛みが走る。
尻だけではなく背中なども叩かれると、全身に痛みががビリビリと広がっていく。
振りあげられると自然と身体が強張った。
その情けない反応もこいつは楽しんでいるようだ。

巽のペニスを咥えたまま暫く何もできずに痛みに身体をのけ反らせていた。
身体が鞭に反応する度に尻を窄めてしまうと、アナルがきゅっと締まり、そこに刺さった棒が前立腺を刺激してくる。
ペニスは再び勃起していくが、自分の意思では止めることができない。

「―――ふッ!…ぅ、……―――ぅンッッ!!」

痛みがどんどん麻痺してくると、急いで巽をイかせなければという焦りが出て来た。
しかし口枷があってうまく口が動かせない。
唾液まみれの咥内で必死に舌をペニスへと添わせ、じゅるっと無理矢理吸い上げる。
こんなのでイかせれる気がしない。
それでも巽の鞭は容赦なく俺の身体に落ちてくる。

悲願の目で巽の顔を見つめた。
やめてくれ、叩くな、お願いだ、俺が悪かった、許して、痛い……。
色んな言葉が頭の中を駆け巡るが、それを口にすることは物理的に無理だ。
だとしたらこいつのいう事を少しでも聞かなければならない。

「―――ふッ……、ヒッ!、ぃ…ヒぃッ……ヒー……んんッ!!!………―――-ぅ!」

俺は鞭に打たれながら、馬のような声をあげた。
もう羞恥心や抵抗心などどうでもよかった。
早くこの鞭の痛みから逃れたい。その一心で巽に向けて情けない声を漏らし続けた。

   

【天夜巽】

暫く無言で那由多を嬲っていた。
鞭を何度も打ちつける。
どうも、那由多はフェラチオが下手くそだ。
これだけは全くうまくならない、センスが無いのかな。
じゅるじゅると言う卑猥な音はそそるけれど、ペニスへの刺激が少なすぎる。
それでも涎をダラダラ垂らしながら僕のペニスを頬張る那由多は可愛かった。

それから、俺は目を見開くことになる。
ふ、と息を抜く様に思わず笑ってしまった。

「は、はははっ、まさか本当に鳴くとは思わなかったよ、那由多。
よっぽど気にいってくれたんだねお馬さんごっこ。
じゃぁ、仕方が無いからイって上げるね。喉、窄めて?」

そう言うと俺は那由多の喉奥を何度も何度も突き上げた。
ハミに擦れるのも中々気持ちが良い。
無様に僕を見上げる那由多に支配欲が満たされる。
何度も那由多の喉を犯した後、パシンっと加減をし、音を響かすような叩き方で那由多の陰嚢に鞭をいれた。
そうして那由多の喉奥に射精した。
そのまま精液を喉奥にぬりつける様に何度も腰を揺らした。

「はっ……ふ、ちゃんと、飲んでね。
出来たら、次は挿れて上げるから。
その前に仰向けに寝転がって足開いてくれるかな?」

髪を引っ張る様にして口からペニスを引き抜く、涎塗れのそれを那由多の頬に擦りつけた。
まだ、意識は有るかな?

   

【千星那由多】

巽の笑い声に耳を塞ぎたかった。
俺が十分異常なのはわかっている。
でも、こんなことをして楽しんでるお前の方がもっと異常だ。

仕方ないからイってあげると言う言葉に身体が震えた。
咥内で巽の精液を受け止めなければならない。
顔に出される方がまだマシだった。

「―――んぐッッッ!グッ!んッ!!」

喉を窄める前に喉奥を突きあげられると、息が苦しくなり嘔吐感が込み上げてくる。
情けないほどに唾液が流れ落ち、涙や鼻水も止まらない。
苦しさに顔を歪めながら、必死で喉奥の突き上げを堪えていると、陰嚢に鞭を打ち付けられた。

「んぐぅううう――――――ッッッ!!!!!!」

強く打ち付けられていないはずなのに、尻を打たれるようにも鋭い痛みで身体が硬直し、目を剥き出す。
意識が飛びそうになる寸前、喉奥にあふれ出した精液の苦しさで、気絶できないまま再び意識を呼び起こされた。
苦みが喉に絡みつき、咳き込みたいのに射精した後もペニスを奥へと押し入れてくる。
頭が破裂しそうな感覚で、本当にこのまま死んでしまいそうだった。

ペニスが抜き出された瞬間に、ゲボッと勢いよく精液が吐き出されてしまう。
全部飲むことはできず、口端の唾液に交じって精液が流れ落ちて行くのがわかった。
飲まないとまた酷いことをされると無意識に感じてしまった俺は、咥内に残っている精子を流し込むように飲み込んだ。
やっと息がうまくできるようになる。
ひゅーひゅーと喉が鳴り、生きるために必死で息を吸い込んだ。

頬に擦り付けられるペニスは不快にしか感じなかった。
手綱を急に離されると、震えていた腕が曲がり、布団の上へと倒れ込む。
このまま意識を失いたかったが、また鞭で打たれて起こされるのがオチだろう。

それに次はやっと挿入だ。
これで巽が満足したら、やっとこの痛みや屈辱感から逃げることができる。

身体に力が入らないが無理に奮い立たせると、そのまま横に転がるように仰向けになった。
勃起している自分が憎かったが、力なく足を折り曲げた状態で、目を伏せた。

   

【天夜巽】

「あー、あ。勿体無いよ、零しちゃ。
口じゃ妊娠しないんだからちゃんと、飲まなきゃね。」

口から白い体液が零れて行く。
もし那由多が女だったら中だししてたかな?
いや、そもそもセックスしてなかったかもしれない。
色々面倒だし、遊びじゃなくなる。

でも、遊びって感覚でしてる訳じゃない。
おぼれさせたい訳だから。

ドサリと崩れる那由多を見つめる。
ゆっくりとした動作を遅いな、と、思いながら冷めた瞳で見つめる。
確り勃起しているペニスに思わず胸が高鳴った。

「手で足支えて?指が使えなくてもそれくらいできるでしょ?
もっと、大きく足広げてくれなきゃ。」

アナルに鞭を突っ込んだまま足を広げる那由多は卑猥だった。
さらに追い打ちをかける言葉を掛けると震えながらもきちんと従ってくれる。
調教師としても向いてるかも知れないと思いながら笑みを湛えながら見下ろした。

「さて。今から俺におねだりして?馬語でも人間語でもいいや。
フェラもろくに出来ないんだから、それくらい出来るよね。
ちなみに、俺が満足できない場合――――こうなるから。」

綺麗な肌を見ると汚したくなる。
どうせ僕の能力で傷は消せる。
大きく腕を振り上げると那由多の乳首に向かって徐に鞭を振り下ろす。
目を瞑ってるから急に痛みが来て大変かもしれない。
それも、ちゃんと僕を見ていない那由多が悪い。

そう、全部お前が悪いんだよ、那由多。

    
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