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過去編(三角関係・攻めが片想いで鬼畜なので注意)
あかずきん③
しおりを挟む【天夜 巽】
そう告げると日当瀬は行ってしまった。
布団のせいで中はむせかえる様なワインと性の臭いでいっぱいだ。
それを逃がす様に布団を捲りあげる。
それから、目深に被らせていた俺の帽子を引き上げた。
「顔真っ赤だよ。ナユタ。」
ワインと快楽に酔いに酔ったその表情を舐める様に見下ろす。
ギュプギュプと音を立てながらワインの瓶を動かす。
苦しそうだったので口内からプランスパンを抜いてやった。
すると引っ切り無しに甘い声が漏れた。
ワインの口で胎内の尻尾も一緒に擦り上げてやると泣きそうに善がった。
「俺ももう限界なんだけど挿れていいかな?」
熱っぽい視線で告げると今まで一度も触れていなかったペニスの先端を親指で優しく撫でてやる。
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【千星 那由多】
ハルキは出ていったのか、タツミは被せていた布団をめくった。
熱が逃げ、外気に身体がふれると身震いが起きる。
帽子も取られたので視界はクリアになったが、できればこいつの顔は見たくなかった。
目を背けると、再びワインの瓶を音を立てながら抜き差しし始めた。
それと共に口に詰めていたフランスパンを取り除かれる。
唾液が全て溢れ出ると同時に、俺は悲鳴に似た喘ぎをあげた。
「あぅッ、もうっ!やめれっ!おね、がッあぁあッ!」
呂律もうまく回らず、泣きながら悲願した。
頭がおかしくなりそうだ。
全身が熱すぎて汗で顔に髪がへばりついてくる。
涙や唾液、汗が入り混じって俺の顔はもうぐちゃぐちゃだろう。
アナルの中の尻尾も刺激され、快感が全身をめぐり視界が泳ぐ。
「んッああッ!いあァッ!!」
身体を善がらせ逃げようとするが、もうこの時点で痛みは全て快感へと変わっていた。
気持ちいいんだけど、嫌だ。
こんなことで気持ちよくなりたくない…。
そして、タツミの言葉に俺は言葉を失う。
軽く首を振り嫌だと言う反応を相手に示したが、タツミに敏感なペニスの先端を優しく撫でられると、大きく身体が跳ねた。
「ひっぐ…うっ……やらぁ…挿れるなぁ…」
感情が昂ぶりすぎてしゃくり上げるように泣き出してしまう。
涙で霞んだ視界の先には、性の本能を垂れ流している獣のような男がいた。
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【天夜 巽】
大体のオオカミはここで落ちる。
快楽に抗えなくなるんだ。
それでもナユタは懸命に嫌だと言っている。
好きな子でもいるのかな?
それでも、こんな状態のナユタを放って置けるほど俺は出来た男では無い。
「駄目だよ、ナユタ。ご飯のお礼ちゃんとしてくれないと。」
卑劣にも先程の飯の話題を出してやる。
それからズボンから完全に勃起したペニスを取り出すと、見せつける様にナユタのペニスと絡めてから、アナルの瓶を抜く。
中のアルコールが抜けないように、ペニスを埋めていく。
勿論抜けかけていた尻尾も更に奥まで突っ込んでいく。
「―――はぁ…。ナユタの中。とってもいい感じだよ。
ほら、聞いて?女の子みたいにぐちゅぐちゅ言ってる。」
羞恥を煽る様にゆっくりと腰を進めていく。
奥まで挿入するとギリギリまで引き抜き、また奥まで挿入する。
中のワインを掻きわすようにその行為を続けた。
どれくらいこの行為を続けたら彼は強請ってくれるかな。
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【千星 那由多】
抵抗しても無駄なことはわかっていた。
首を振ると脳内がぐるぐると回り吐き気がしてくる。
絶望的な状況にどうすることもできなかったが、ただ拒否の言葉を漏らすしかなかった。
なぜ、こんなに嫌なんだろう。
快感に負けてしまえば、楽になれるのに。
タツミはさっき食べたご飯のお礼をしろ、と言っているが、こんな無理矢理に人を犯しておいて、何がお礼だ。
勃起したタツミのペニスが自身に絡んでくる。
熱を持ったそれが触れる度に、身体が反応してしまう。
イキたくて仕方がないのを必死で堪えるように唇を噛んだ。
そして、タツミのペニスが挿入される。
尻尾を巻き込みながらゆっくりと突き上げられると、声なんて我慢できなかった。
固く太いペニスが腸壁を抉っていく。
初めて挿入されるそれは想像以上に気持ちがよかった。
「ひぐっ!…あぁあッ…!や…、も……やめっ、おかしくなる、からぁ」
動く度に尻尾も引っ張られると色んな快感が押し寄せる。
挿入されたタツミのペニスを自然に締め上げてしまい、より中でペニスの感触を実感する。
抵抗しているはずが、いつ快楽へ転んでもおかしくない精神状態だった。
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【天夜 巽】
「おかしくなっていいよ。ほら、俺は変態オオカミですって言って?
そうしたらもっと可愛がってあげる。」
相変わらずゆったりと腰を打ちつけながらナユタの痴態を見下ろす。
快楽に屈するまで後一歩だろう。
足を椅子にくくりつけてあるので手が使えてこれは妙案だったな、と、いらないことまで考えながら性行為を長引かせる。
もっと酔わしてしまおうと、閉まることなくだらしなく開きよだれを垂らしている口に向かって容赦なく残りのワインを注いで行く。 鼻に入ったら痛いだろうな。
死にそうなほどペニスを締め付けてきたので仕方なくそのまま胸や腹にもワインを掛けてやった。
火照った肌には調度いいだろう。
「ほら。早く言わないと、また口の中にワイン入れるよ?
今度は瓶の口を喉奥まで入れるからね。」
容赦のない言葉を掛けてから、上体を屈めぺろぺろとナユタの肌に掛ったワインを舐め取って行く。
途中に有る胸の頂もチュッと吸い上げたり、甘く噛んだりと繰り返す。
瓶を傍に置くと、極めつけにオオカミの性感帯で有る耳を指で擦ってやった。
この泣き崩れて、俺に強請るようすはいつ見ても最高だ。
それが自分好みのオオカミとなると尚更だ。
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【千星 那由多】
「そ、んぁっ!言えるッわけ…―ゴほッ!」
開いていた口に残りのワインを注がれる。
吐きだしたかったが咽ていると飲み込んでしまい、飲めなかった分が枕元や鼻へと流れていった。
痛い…苦しい…。
ただでさえしゃくりあげていたので、息が詰まる。
そのままワインは胸元へとかけられ、火照った体に冷たいものが注がれると、乳首は固くとがり出す。
それを容赦なく舐めたり吸い上げたりされていると、さすがにもう意識が快感一色になりそうだった。
「アッやらぁ!ちく、び、舐め、ないれっひあァッ!」
全身が性感帯のようだった。
どこを触られても気持ちがいい。
身体もペニスもビクビクと脈打ち、顔を振って抵抗するが、余計に脳内に伝わる感覚が快感だけになっていくだけだった。
耳も指で擦られると、喘ぎが詰まる。
これだけでイッてしまいそうだ。
相変わらずゆっくりと刺激される腸壁も締め付けてしまい、自分の身体がもう自分のものではない気がした。
もう俺はダメだった。
もっと激しく突いて欲しい。
もっと触って欲しい。
もっともっと快感が欲しい。
俺の思考と身体は完全にタツミの全てで支配されてしまった。
「う、ぅぐッ…おれ、は、へんたいおおかみれすぅ…ッ
らから…もっと、ちょーらぃぃ…」
涙、鼻水、唾液、ワイン、色んな液体でぐちゃぐちゃになった悲惨な顔をタツミに向けた。
強請るように舌を覗かせながら、泣きながら笑っていた。
俺は、快楽に堕ちてしまった。
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【天夜 巽】
執拗に乳首に舌を這わす。
そこはワインに濡れているがナユタの味がして格別だった。
芯を持った乳首をコリコリと舌で遊んでいるとナユタが何かを喋り始めた。
俺は上半身を上げ、見下げる様にナユタを見つめる。
その表情はいろんな液体に塗れて文句なしに卑猥だった。
「はい。よくできました。」
俺は優しくにっこりと笑ってやる。
当のナユタは俺が動いてくれるものだと思ったのか熱のこもった眼差しをこちらに向けたが残念ながら俺はそんなに優しくない。
日当瀬が持ってきてくれた、バスケットが置いてあるサイドテーブルから果物ナイフを手に持つ。
それで傷を付けないように内腿を撫でつける。
勿論、俺の腰はゆっくり動いてナユタを刺激し続けている。
恐怖と快楽で溜まったものじゃないだろう。
そのナイフはナユタの肌を切ることは無く、足と腰のロープを切り裂いた。
「まさか、動いてもらえると思ってる?
お礼なんだからちゃんと自分で働かないと。
ほら、早くしないとナユタの大事なとこ、なくなっちゃうよ?」
ナユタの下半身を自由にすると、完全に腰の動きを止める。
泣いているナユタの顔が歪むとそれだけでイってしまいそうだった。
そのまま、脅しを掛けるかのように、ナイフで陰毛を削ぐように毟っていたがどうやら、その必要は無いようだ。
「―――ああ。もう、脅さなくても大丈夫か。淫乱だね。」
ナユタは完全に快楽に支配されていた。
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【千星 那由多】
にっこりと笑ったタツミはやっと俺の快楽を解放させてくれるのかと思ったが、その思いとは裏腹に、彼はナイフを手に取り俺の内腿を撫でつけた。
冷たい刃先が火照った肌にあたり、恐怖の声があがる。
「ひッ…!な、んれぇ…ッ」
青ざめた表情で彼を見つめるが、そのナイフは俺の足と腰の紐を切り裂いた。
そして、タツミは俺に動けと指示を出しながら陰毛を添いでいく。
チクチクとした痛みが下半身を刺激したが、それさえも快感になってしまっていた。
「アッ、やめっ痛ッ、うごくっ、うごくからぁっ!」
泣きながら彼に訴えかけると、彼はにっこりと笑った。
そのまま下半身だけを持ち上げるように腰を動かしていく。
最初はゆっくりと動いていたが、腸壁を刺激するペニスの硬さがたまらなく気持ちよかった。
自分で前立腺に擦りつけるように徐々に激しく動かしていく。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響き、これを自分が動くことで出しているのかと思うと更に興奮してしまった。
「んハッ、あんっ!きもちっ!きもちいっ!」
涎まみれの泣き顔をタツミへと向け、快楽に狂った笑みが零れる。
「タツミのッ!かたくれっ、きもちいっ!!」
本能のままに言葉を口にした。
快楽に酔いすぎてタツミを見つめているが目の焦点が合わない。
このまますぐにでもイきたかった。
でも、暫くこの快感も味わいたかった。
腰を卑猥に動かしながら、タツミへと言葉をかける。
「イっイきたぃぃ……!イっちゃ、らめっ?」
自分のペニスの先端は先走りでいやらしく濡れ、小さく痙攣していた。
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【天夜 巽】
快楽に酔いしれたナユタは最高だった。
俺のペニスを締め上げながらはしたなく下半身を動かす。
ワインの芳香な香りと、性の臭いが混ざってなんとも言えない。
俺も酔ってきそうだ。
その酔いしれた表情をこちらに向け、ナユタは俺に願った。
「ン。イっこか。可愛いよ、ナユタ。」
そう告げながらも俺は彼のペニスの根元をギュッと痛い位握り締めたから徐に腰を揺すった。
貫くかのような勢いで腰を打ちつけると射精しそうになり表情が歪む。
それをグッと堪えながら夢中で腰を打ちつける。
暫く、悲鳴のような喘ぎとよく閉まる中を堪能してからペニスの手を扱く様に動かし始めた。
「はっ……イってよ。ナユタ。」
そのままグリっと前立腺から奥まで擦り上げる様に貫いた。
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【千星 那由多】
「ァんッ!あぅっ!んっ!ぐッ!」
激しく腰を打ち付けられると、気が狂いそうに全身に快感が迸った。
このまま死んでしまうんではないかと言うほど気持ちがよくて、打ち付けられると同時に自分も腰を揺らした。
「んあぁあっ!おっ奥ッ、きもちいいぃっっ!!」
タツミのペニスを締め上げながら快楽に流されるまま声をあげた。
そして、根元を抑え込まれた手が俺のペニスを扱きあげ始めた。
それだけでももう欲望は放たれそうになっていた。
更に追い打ちをかけるように前立腺を刺激されると、もう限界だった。
「あ、らめッらめえッ…!イ、イッちゃうううう!!!!!」
爪先から頭の先まで電流が走ったように震えた。
途端に大量の精液がビュッビュッと胸元から顔まで飛散する。
長い射精で身体が反り上がった。
全部吐きだし終わると、ぐったりと身体は項垂れ、乾いた呼吸を何度も繰り返した。
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【天夜 巽】
ナユタの中は温かくてそのままイってしまいたかったけど。
僕は外にぶちまける方が好みなんだ。
みだらに腰を揺らす痴態を見下ろしながら限界ギリギリでペニスを引き抜く。
そのままナユタの腹に体液をぶちまける。
ナユタの体はワインやら精液やらで無残な状態だ特に顔は見れたもんじゃない。
はぁはぁと赤い舌を覗かせながら呼吸をするナユタに俺の欲は収まらない。
不意に日当瀬が持ってきたフランスパンが目に入った。
流石にあれを入れたら壊れてしまうかな。
そう考えている最中に既に俺はフランスパンを手にしていた。
それの先端にワインを掛けて柔らかくする。
「さあ。今から本番だよ。ナユタ。
壊れないで、僕を楽しませて。」
今までで一番優しい笑みを唇に乗せてやる。
そして、ぐりぐりと回転させるようにフランスパンを突っ込んでいった。
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【千星 那由多】
腹に出されたタツミの精子が生暖かい。
俺は荒い息を繰り返しながら、脱力した身体でタツミの行動を見ていた。
取り出されたフランスパン。
俺はそれを見て自然とほほ笑んでしまう。
「んッはっ…もっと…ちょーらい…っ」
それを受け入れるように、俺は快楽に溺れた瞳を閉じた。
「も、っと………っ…………ッ!!?」
俺は自分の漏らした声に気づき目を見開いた。
景色は…自分の部屋だ。頭がガンガンと酷く痛む。
さっきのは夢だったのか?一気に現実に引き戻されると汗が噴き出た。
夢と言えども快楽に溺れてしまったあんな自分を見たくなかった。
「…いっ!!?」
脱力するように枕に顔を埋めると、下半身に違和感を感じた。
うつ伏せの身体を首だけ動かし後ろを振り向くと、そこには俺の中へペニスを挿入している巽がいつものように笑って俺を見下げている。
「起きた?」
「……っなんで…っ」
一瞬にして眠る前、いや、気を失う前の状況を思い出すと共に、身体が寒さを感じる。
俺は夢と同じオオカミの衣装を身にまとっていた。
そうだ…なんかこんなの着せられて散々ワイン飲まされたんだった…。
現実でも夢でも大差ないこの行為に俺は再び枕に顔を埋めた。
「那由多、寝言ですっごく気持ちよがってたよ?
でも…今から本番なんだから、僕を楽しませて」
その言葉に俺は背筋がぞっとし、身体が震えた。
夢のように壊れたくはない。
こいつに全てを預けてしまいたくはない。
でも逆らえない。
抵抗ができない。
「…んっ…ぐッ…」
容赦なく奥を突いてくることで込み上げて来る快感を、必死で堪えるように俺は唇を噛みしめた。
これも、夢ならどんなにいいことか。
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