49 / 88
過去編(三角関係・攻めが片想いで鬼畜なので注意)
始まり
しおりを挟む
那由多が倒れた日の保健室での巽の自慰。
【天夜 巽】
那由多が倒れた。
副会長さんからそう聞いて俺は保健室へと急ぐ。
保健の先生からは「過労と睡眠不足」と、言われた。
やっぱり、俺の目に狂いは無かった。
那由多の事は毎日見てるから。
ベッドの横に丸イスを置き、そこに腰掛けながら那由多を見下ろす。
俺は那由多が大切だ。
ある意味、自分よりも大切かもしれない。
今の自分があるのは那由多のお陰だと思っているし、那由多以上の親友はこれから先、出来る事は無いだろう。
しかし、那由多はそうではないようだ。
日当瀬晴生という友人が出来た。
彼は那由多の事をよく思っているし良い奴だとも思う。
でも、心の中のもやもやしたものがなぜか最近は募るばかりだ。
色々考えていたが改めて那由多の顔をみると腰が疼いた。
駄目だと思ってるんだけど俺はこういう事は一度火が点いたら止められない。
今までも那由多の事を考えている時にこういう気持ちになったことは何度もある。
俺は那由多に庇護欲のようなものを抱いている。
それが満たされないと不安で仕方がないし、弱っている那由多を見るとどうしてか性欲が掻き立てられる。
俺は那由多が寝ているのをいいことに、ズボンからペニスを引き摺りだし自慰を始める。
「は……。那由多……もっと、頼って……ッ」
そうじゃないと、俺。
おかしくなってしまう。
寝ている那由多の広がる髪、伏せられた瞼、ちょっと開いている唇。
それがいとおしくて仕方がない。
今は何を言っても言葉は返って来ないけど、逆に嘘を吐くことも無い。
その曖昧な狭間に倒錯し酔い痴れる。
「那由多…那由多…那由多…那由多…那由多‥那由‥多‥な…那由多…な…ゆた…――――ッ!!」
みるみる間に俺の性器は硬く立ち上がり絶頂に達する。
それを自分の掌で受け止めると改めて自分がした行為に罪悪感を覚えた。
「………ッ、は……、駄目だ。こんなんじゃ。」
前を正し、手を洗いに行く前に那由多を触りたくなった。
親指で頬を触ると、そこに付いていた精液が付着してしまったので舐めるように口付ける。
「ごめんね。那由多…」
それだけ告げると、俺は一度那由多の傍を離れた。
那由多がうなされ始めたのはその後の事だった。
【天夜 巽】
那由多が倒れた。
副会長さんからそう聞いて俺は保健室へと急ぐ。
保健の先生からは「過労と睡眠不足」と、言われた。
やっぱり、俺の目に狂いは無かった。
那由多の事は毎日見てるから。
ベッドの横に丸イスを置き、そこに腰掛けながら那由多を見下ろす。
俺は那由多が大切だ。
ある意味、自分よりも大切かもしれない。
今の自分があるのは那由多のお陰だと思っているし、那由多以上の親友はこれから先、出来る事は無いだろう。
しかし、那由多はそうではないようだ。
日当瀬晴生という友人が出来た。
彼は那由多の事をよく思っているし良い奴だとも思う。
でも、心の中のもやもやしたものがなぜか最近は募るばかりだ。
色々考えていたが改めて那由多の顔をみると腰が疼いた。
駄目だと思ってるんだけど俺はこういう事は一度火が点いたら止められない。
今までも那由多の事を考えている時にこういう気持ちになったことは何度もある。
俺は那由多に庇護欲のようなものを抱いている。
それが満たされないと不安で仕方がないし、弱っている那由多を見るとどうしてか性欲が掻き立てられる。
俺は那由多が寝ているのをいいことに、ズボンからペニスを引き摺りだし自慰を始める。
「は……。那由多……もっと、頼って……ッ」
そうじゃないと、俺。
おかしくなってしまう。
寝ている那由多の広がる髪、伏せられた瞼、ちょっと開いている唇。
それがいとおしくて仕方がない。
今は何を言っても言葉は返って来ないけど、逆に嘘を吐くことも無い。
その曖昧な狭間に倒錯し酔い痴れる。
「那由多…那由多…那由多…那由多…那由多‥那由‥多‥な…那由多…な…ゆた…――――ッ!!」
みるみる間に俺の性器は硬く立ち上がり絶頂に達する。
それを自分の掌で受け止めると改めて自分がした行為に罪悪感を覚えた。
「………ッ、は……、駄目だ。こんなんじゃ。」
前を正し、手を洗いに行く前に那由多を触りたくなった。
親指で頬を触ると、そこに付いていた精液が付着してしまったので舐めるように口付ける。
「ごめんね。那由多…」
それだけ告げると、俺は一度那由多の傍を離れた。
那由多がうなされ始めたのはその後の事だった。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き
toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった!
※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。
pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/100148872
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
私の事を調べないで!
さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と
桜華の白龍としての姿をもつ
咲夜 バレないように過ごすが
転校生が来てから騒がしくなり
みんなが私の事を調べだして…
表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓
https://picrew.me/image_maker/625951
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる