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総受け

俺のためにイッてください!④(他カプあり)

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▽▽ KUKi side ▽▽

咥えられるのは別にいい。
でも左千夫くんがいいなって浮かんでしまったのがいけなかった。
色んな意味でイけない。

そもそもボクはコレがいい!って考えてしまうと妥協出来ないタイプなので携帯に残していた左千夫くんのハメ撮りデータを流してみたりしたけど、口淫がなゆゆと左千夫くんでは違い過ぎるので違和感ばかりが引き立つ。
左千夫くんはこんなにお上品にチンコをしゃぶったりしない。
昔はもうちょっと妥協できたハズなんだけどな。

しかも喉まで入れようとすると苦しいって言われるし、歯が当たるし、さっきもピアスを思っきり引っ掛けて痛かった。
普段は痛いのも気持ちいいんだけど乗り気じゃなさ過ぎるせいか普通に不快だし、萎えたらダメって言われるし。

「なゆゆ、なんか無い?ボクが興奮するやつ!!」
「ない……れす……は、……」
「そもそも、一方的に舐められて誰でも勃起するわけないじゃん!!せめて気持ちよくしてくれないと!!
…………あ、そっか…チンコに固執しすぎてた!キモチヨクなればいいのか」

色々口走っていたらイイコトを思い付いた。
ボクが触ればいいんだ。
なゆゆの胸に手を伸ばすとシャツ越しにキュッと突起を捻ってやった。
確かここが弱かったハズと思ったら、想像通りの反応が返ってくる。

「ッ………!!オーナ……ッ!」
「ボクに興奮して欲しいデショ?なら協力しなヨ……スプラッター系でもいいけど……血みどろになりたい?」
「や……いやれ………はぁっ、……ッ♡」

顔を真っ赤に染めながらハァハァと呼吸を荒らげていくのを見るのは愉しい。
スリスリと布目を乳首の先端に擦り付けるように愛撫を続けると止めてと言いたそうに首を振る。
でもなゆゆはボクのチンコからは逃げられない訳でシチュエーション的にはソソった。
射精できるかと聞かれるとそれはまた別ものだけど、取り敢えずこれで萎える事はない。

「……ッ……なゆゆ、もーちょっと口は開けて頬窄めてヨ?ピアス歯に当たるんだよネ~」
「そんな…の、わかりま…へ…ふぁ♡……ん♡♡」

性技に集中し出すと痛くてもそれを昂りには持っていける。
ゆっくりと舌なめずりし、喉奥までネジ込みたい衝動を抑えながらなゆゆの乳首を指先で摘んだり、爪を立てたり、弾くように引っ掻いたりを繰り返す。
そうするとなゆゆも、勃起し始めたようでズボンを性器が持ち上げていた。
勿論、遠慮なくそのペニスを踏んづけてやる。

「ん゙~~!!!?♡…はっ、おーなっ、痛ッ……ゔ……はっ!」

別になゆゆをイかせてあげる気は無いのでグリグリと竿を腹に反り返らせるように踏んづけてやる。
昔のセックスの記憶は消えても体は変わってないようで、ある程度の痛みなら気持ちよさそうにしている様子に鼻先で嗤ってしまった。

「男のちんぽ咥えて胸イジられて勃起させるなんて、どMだよネ~、なゆゆ」
「違ッ……は♡……んっ、やら…やめッ…でっ、ツ!!、?」

裏筋を靴裏で無遠慮に擦り上げた。
ボクを見上げる表情に恐怖と侮蔑が混じっていて堪らない。
足から逃げるように腰を浮かせてビクンっと跳ねる体は見てて飽きない。
女の子なら、まぁ見るだけでも好みなら勃つけど、男はドストライクかこうやって嬲るに限るなと愉しんでいたら左千夫くんの気配を感じた。

「ただいま戻りました。那由多くんは…………」

喫茶【シロフクロウ】の扉が開くと感じた気配通りに左千夫くんが入ってきた。
そして、まぁ、ボクのチンコを咥えているなゆゆを目の当たりにする訳だが、恋人兼奴隷関係の彼は嫉妬とかしてくれないので見られても特に問題はない。
個人的には問題ある方が嬉しいんだけど。
けど、いきなりなゆゆの名前を呼ぶのと思ってたより早く帰ってきた事に鑑みると、なゆゆに何かあったことは左千夫くんは分かっている様子だった。

「《霊ヤラレ》…ですか?《紅い魂》関係で那由多くんが大変だとだけ剣成くんから連絡が来たのですが……」

だけど何があったかまでは分かってない様子だ。
現状を纏めて説明する必要があるのかと考えるとペニスが萎えてしまって直ぐそこでなゆゆが悲壮な顔をした。
これは簡潔に言うに限る…かな?

「左千夫くん!チンコ出してそこに座って」
「ますら……ちんこ、…ぐたさ……」

ボクとなゆゆの声が重なってその内容に左千夫くんの眉が寄った。


∞∞ nayuta side ∞∞

珍しくマスターが訝しげに眉を顰めて口許に手を置いている。
状況の整理がついてないんだろうけど俺はそれを待つ余裕がない。
と、いうか九鬼オーナーは想像以上に最悪だった。
高校時代は男女無差別に食いまくってる、ヤリチンレジェンドだとまで、もて囃されていたのに、勃起させるのだけでもかなり辛かった。
単純に俺が好みじゃないのかもしれないがそれにしたって酷い。
乳首もチンコもジンジンする!

俺は九鬼オーナーから逃げるようにマスターのエプロンを引っ張ると、自ら取ってくれて、ズボンのバックルも外してくれた。
俺は早く早くと気は急くのだけど、指先が震えだしている。

「那由多くん、僕のもしゃぶるんですか?」
「は……い、息が……」
「シャワーを……と言うほど猶予は無いんですね」

マスターの口から“しゃぶる”と言われるとめちゃくちゃ卑猥に聞こえるんですけど…!
現状が分からないながらもマスターは慌てたりせずカウンター席に腰掛け黒い下着からイチモツを引き摺りだす。
そして俺はそれを犬のように待ち侘びているという奇妙な光景だ。
条件反射のようにマスターの甘い花のような匂いが堪らなくなってくる。

「九鬼、僕にもおしぼりくださ……ッ!誰が触れと言った」
「なゆゆのフェラチオ下手くそ過ぎるから勃起させるの手伝ってあげようかと思って~♡」
「要りません、触らなくても勃起させられます」

マスターのペニスは取り出した時は萎えていたんだけどオーナーが触れて、おしぼりで拭ってくれた後はもう頭を擡げていた。
俺はそれに吸い付こうとしたけど、取り出して直ぐは見えなかったピアスが目についた。
つい先日、マスター相手に童貞を卒業するというトンデモナイ夢でもマスターは性器ピアスをしていたので、既視感に混乱してくる。
一瞬だけ止まって困惑げにマスターを見たら小さく苦笑を零していた。

「すいません、今の《霊ヤラレ》解消パートナーがこういう事が趣味な方でして、毎日消毒はしてますよ。先端だけ口に含めば息はできますか?」

確かにマスターのペニスが一番ソープの香りがした。
ガチガチじゃないもののマスターのペニスは刺激しなくてもちゃんと勃起をしていて、俺も口の隙間から呼吸をする事が出来た。
しかも両手で咥えすぎてパンパンになっている顎と首の筋とリンパマッサージまでしてくれて艶かしく息を吐いてしまった。
頭の中ではマスターの《霊ヤラレ》解消パートナーが気になるが、そもそもマスターが《霊ヤラレ》になったところを見たことない俺が分かるはずもなかった。
この前の夢のせいでマスターが突っ込まれるところを想像してしまうけど、女性を抱く側でも解消出来る筈なので妄想を散らすように瞼を落とした。

「は、……ますら…おれ……たつみのとこ……いきたくれ……」
「巽くんですか?なら…なにか身体的な異常が?彼、今日は実家の手伝いに帰ると言ってたので急がないと……巽くんはお得意様のところを回ってくれてますので、今はこの位置ですかね」

マズイ。
精液を飲んでも呼吸が出来る時間が短くなって来てるので帰られるのは避けたい。
マスターは巽の位置がわかるのか俺のスマートウォッチのマップに巽の位置を追加してくれた。
後はマスターに射精してもらうだけなのだが。

困ったようにマスターを見上げると彼は不思議そうに小首を傾げた。


▲▲ sachio side ▲▲

巽くんは方向音痴なので僕が示したルートを規定の速度でしか走らないため、位置は予測できる。
ただそれを伝えても那由多くんは僕のペニスを咥えたままであった。
余り他人に性器を触られたくないのでどうしたものかと思っていたが、その後ろで九鬼が愉しそうに笑っているのを見てまだなにか条件が居るのかと肩を落とした。

「九鬼、わかっている情報を教えなさい」
「ん~、よく分からないケド、射精はして欲しいみたい、ボクの手助けいるー?」
「必要ありません、イこうと思えばイけます」
「ますら……俺、…は、せーえき……が…」
「精液………ですか……わかりました」

性技に関しては教えこまれたものも、自ら欲しくて得たものも、多種多様に持ち合わせているので、勃起と射精に関してだけなら特に困らない。
逆に触れられた方が操れなくなってしまう。

けれど九鬼がおとなしくしてる筈もなく。
さっきも性器に触れられてしまったためせっかく幻術で隠した性器ピアスが姿を表してしまった。
そしてまたカウンターから出てきた九鬼が僕達に近づいてくる。
何故かおしぼりで拭った筈の彼の性器は放り出されたままであった。
嫌な予感しかしない。

「なゆゆ、調度いいからフェラチオの勉強していきなヨ~」

僕の予想ルートの中で一番最悪なものを選ぶ九鬼は流石だとしか言いようがない。
那由多くんの横に立った彼が触れた椅子が“創造”で低くなると目の前に調度股間がくる。
膝立ちしていた那由多くんは座り込む格好になった。
少し顔を横に向けられると目前にある九鬼のペニスは既に勃起していた。
手本になるほど男性器を咥えた覚えは無いと思ったが、早く射精をしたほうがいいならと僕は口を開いた。

相変わらずデカいし、エラも張ってるし男性器としては立派なソレの裏筋に大きく舌を這わす。
焦らしている時間は無さそうだし、九鬼の《霊ヤラレ》の数値もいつもよりは低下していたので、先端に唇を当ててから吸い付くように唇で上下部を扱いていった。

手は使わなくても九鬼が性器を支えてくれているので、僕は那由多くんの髪を掬うように撫で、変わらず首筋や顎の付け根を解していたのだが、那由多くんが僕の性器を舐め始めた。
九鬼が余計な事を言ったからに違い無いと蔑むように見上げてから視線を下ろすと、此方を窺うように見ていた那由多くんと目が合った。

「……ッ、那由多くん…しなく……ッ!」
「はい、左千夫くんは集中ネ~、どうせなら精液多いほうがイイでしょ?」
「ん……ますら、のチンコ……はぁ、……」

酸欠でおかしくなっているのか何に酔っているのかわからなかったが、那由多くんの舌技が始まる。
僕の動きを模しているのだが、ちゃんとポイントを抑えていて腰が戦慄いた。
自分の動きが間違えていない裏付けにもなるのだが。
那由多くんを止めるよりも早く咥内に九鬼がペニスを突き入れる。
どうやら焦らされる時間が長かったようで、遠慮なく喉奥まで打ち付けて来たので仕方なく舌を伸ばし圧を掛けるようにしながら喉を差し出した。
ピアスが口蓋垂〈こうがいすい〉に当たって嘔吐きそうになるのを喉とみぞおちに力を入れながら耐えて、自分の性器も更に血液を集めるように骨盤の根本の筋肉とペニスの根本の筋肉に力を入れる。
自然と那由多くんの顎に手が流れると口淫を深くするように促して僕は九鬼を見上げた。
獰猛な瞳ながらも感じきっている表情を見ると、どうしても僕は興奮する。
那由多くんが僕のペニス裏のピアスを舌に引っ掛けながら強く吸い上げるときに咥内の舌の付け根に精液を吐き出した。

「………ッ……………は………ぐ……!」
「………は♡……ぅ、…………ぅ。
……マスターありがとござ……ッてオーナー!もう、俺いけま…」

分かっていたけど九鬼の動きは止まらない。
鼻先が付け根に触れるほど性器を入れ込んできて喉奥を先端でグリっと引っ掻くように腰を回す。
射精の快感と喉を抉る快感を同時に味わう事になると、堪らずに僕はギュゥぅぅと喉を締めた。
その締め付けに逆らうように引き抜くと那由多くんの頬を掴むようにして口を固定し、その口の中に向かって精液を飛ばしていた。

「────はっ♡ボクのもあげるネ~」
「………ッ!!?オーナ……ぅ、あ…………最悪……ッ」

那由多くんが抵抗するよりも早く、口の中に入ってしまった精液を彼は仕方なく飲み干していた。
かなり涙目で九鬼を睨んだあと僕に頭を下げて急いで走っていく。

「すいません、俺……行きますッ!」
「那由多くん……よければッ……!?」

追いかける様にその背中に声を掛けるが、椅子と僕の服が絡まっていて立ち上がる事は出来なかった。
勿論、背後の人物のせいだ。

「火、ついちゃった♡」

その言葉の通りに焼き殺してやろうかと思ったがこうなったら手が付けられないので、軽蔑するように冷たく見詰めてやってから《霊ヤラレ》の解消だと言い聞かせるように喉を詰めた。





END
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