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総受け
誤解キス!②(他カプあり)
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「ナニやってんの?」
急に降ってくる九鬼オーナーの声にビクッと大きく肩を揺らして閉じていた瞼を持ち上げる。
至近距離のマスターは既に瞼が開いていてどこか静かな視線を九鬼オーナーへと向けていた。
俺が驚いた事に気付くと更に頭と腰の手に力を入れて抱き寄せられて、再びキスの快楽に溺れさせるように舌を吸い上げ、自然と撓る俺の体を追いかけるように深く深く唾液を共有していく。
「ふぁっ、…ん♡ますらッ……お、ー、なっがはっ、ぁ、あっ…ふあっ、んんっ」
俺の引き攣った呼吸を感じると最後に舌、唇と吸い上げてから顔が離れていく。
後ろにのけ反ってしまいそうな体を抱き寄せてくれて俺はマスターの肩に顔を埋めて肩を上下させた。
因みにチンコはもうバッキバキだ。
「九鬼、おはようございます。実験…ですかね?男性同士のキスが気持ち悪いのかどうか。」
「左千夫くん、オハヨ。ナニソレ?気になるネ。」
「那由多くん、九鬼ともしてみては如何ですか?僕も男ですが雄々しいと言う観点から言うと彼の方が適任だと思います。」
「はぁぁぁっ!?いや、その、俺はべつにッ」
「愉しそー♡覚悟しとけヨ、なゆゆ。」
「ちょ!オーナッ!俺はそんなつもりなくてッ、マスターが、ちょ、まっ────うぶぅっっっっっ!!!!」
指先でクイッと顎を持ち上げられて中腰になったオーナーが上から唇を合わせてくる。
めちゃくちゃ変な声が上がったけどオーナーは気にすることなく分厚い舌を強引に割り込ませてきた。
辛いものが好きな彼だが歯を磨いた後なのか清潔感のある味がした。
身の毛がよだつ思いが一瞬したが、俺は既にもうマスターによって昂ってしまっているのか思った程不快感は無かった。
肉厚な舌が咥内を蹂躙していく、ゆっくりしてくれたマスターとは全然違って性急に体が熱くなっていく感覚に瞼を落としてグッと眉根を寄せてしまう。
「ふぁ♡……ん、んッ…ぁあ…あ、ん…はぁ…ぁあっ♡」
性急なんだけど舌使いはとても繊細で、余すことなく口の中を支配されていく。
マスターによって敏感になっている舌を根本から絡められて擦り合わされ、最後にジュッ……とキツく吸い上げられると堪らず身悶えした。
「………ッんん!!……おーな…はぁ、ん、も、…ん。」
眉根が寄るほどギュッと瞼を落としてされるがまま咥内を荒らされていく。
自分勝手に荒らしているようなのにちゃんと俺に快感も引き出していくのが憎いところだ。
後、なんか、なんか、マスターと匂いが似てる。
あのマスターの独特な甘い香りはしないけど服の匂いと言ったらいいのか、近づいた時のふんわり香る匂いが同じだ。
いろんな意味でクラクラし始めると唾液を舌に絡めるようにして九鬼オーナーの唇が離れた。
「はっ……はぁ…ふ…はぁ……」
「んー、ツマンナイ。」
「へ?」
「なゆゆとのチューって、なゆゆが受け身過ぎてツマンナイ。キモチヨクなりたいならもうちょっと工夫すべきだと思うケド………こんな風にさ?」
「九鬼?」
「左千夫くん、お手本ネ~」
「……。那由多くんが見てますよ?」
「お手本なんだから見てないと意味ないジャン!いただきまーす♡」
「く……き…ッ…!」
何故か九鬼オーナーの矛先がマスターに向かった。
俺と同じように顎を持ち上げられると、俺を膝の上に乗せ片手で腰を支えてくれている不安定な体勢のまま九鬼オーナーの唇がマスターに重なる。
グッとマスターの眉が一瞬寄ったけど、観念したかのように瞼を落として俺を支えていない空いてる手をオーナーの首へと回していた。
整わない呼吸を整えながら俺は手の甲で唇を拭う。
何だろうすぐ前でイケメン同士がキスしている。
しかもなんかめちゃくちゃエロい。
間違いなく18禁だと思う。
でも確かにマスターはされるがままって感じはなくて自分からも角度をつけ直して迎え入れるように舌を絡め返したり吸い上げたりしている。
何度か隙間を開け赤い舌を覗かせるように絡めて、時折小さく吐息が漏れる様は官能的だ。
オーナーは俺の腰にあるマスターの手に自分の手を重ねて手の甲をゆっくり撫でているし、マスターは九鬼オーナーの長い髪を首に回した手で掬い上げて遊ばせている。
確かに俺って自分は気持ちよくしてもらってたけど、こうやって相手に何かアクションを送るって事はしてなかったような気がする。
ちゅ、ちゅと、時折リップ音を立てながら唇を啄み合っていたがどちらからともなく、唇に銀糸を引きながら唇が離れていく。
瞼を開いた先の視線が九鬼オーナーはマスターを見ていたんだけど、マスターは俺に視線を向けていて、色欲を含んだその色に俺の背筋は戦慄いた。
そしてマスターが俺を見ていたからか九鬼オーナーの変なスイッチが入った。
「どうで─────ッ、九鬼、も、…ん!!」
マスターの背中をカウンターテーブルに押し付ける勢いで唇に貪り付く。
その行為に俺がぎょっとして身を引こうとしてしまった為、マスターは俺が落ちそうになったのかと勘違いしたのか、腰の手に更に力を入れて支えてくれた。
その為かオーナーの口撃?〈こうげき?〉をまともに受けてしまったようでビクッと大きく体が揺れていた。
と、言う事は変に動くとマスターに迷惑がかかる。
九鬼オーナーはマスターの頬を両手で固定しながら先、程よりもかなり深く呼吸も奪いそうなほど唇を合わせている。
「───────ッッッ!」
マスターがオーナーの後ろ髪を緩く引っ張り、声なき抗議をしながら離すように促していたが離れるわけもなく、猛獣のようにオーナーはマスターの唇を深く貪ったままだ。
そうしている間に次はマスターのスイッチが入った。
ブワッと一気に甘い香りが立ち込める。
俺を抱いている腰の指にも少し力がはいった。
オーナーの髪を引っ張っていたのに、その手を後頭部に回すと逆に更に深く自分の唇へと押し付けていた。
「………………ッ、…ふ、………ん、ん………」
「……く…………ん、……………ん…ッ………」
角度的に見えにくいがマスターの方が下になっているにもかかわらず、防戦一方ではなく攻めているようで九鬼オーナーの肩が時折ビクッと揺れる。
きっと二人の口の中ではとんでもない舌の攻防戦が行われているんだろう。
ドラマのワンシーン、しかもかなり熱烈な恋人同士のキスを見てるような感覚で口を閉じることも忘れて俺は二人のキスに見惚れてしまった。
時折漏れる息がとてつもなく艶めかしい。
マスターの喉が大きく動くが嚥下仕切れない唾液が口端から伝っていた。
それを見た俺の喉が同調するようにゴクリと大きく音を立てる。
その音でマスターのトサカがピンっと跳ねた後、正気を取り戻したようにオーナーの足を思いっ切り踏んづけていた。
「…ッ!…いっっっっったいッ!!もー!いいとこだったのに…左千夫くん、手加減してよネ、指なくなるー。」
「は…、貴方なら無くなってもまた生えてきますよ。」
「ボク、自分は上手に“創造”できないから無理~。じゃ、なゆゆ、授業は終わりネー、キッチンで仕込んでくる。」
「はい。よろしくお願いします。」
マスターは口を手の甲で拭うといつの間にか外れているボタンを片手で止めていた。
オーナーはあの舌技の攻防戦をしながら服まで脱がそうとしていたと言う事か。
そして俺に苦笑交じりの微笑みを向けてくる。
「少し趣旨がそれた気はしますが、気は晴れましたか?さっきよりは顔色が良くなったようですが…。さて、そろそろ開店の時間ですね。九鬼が那由多くんの朝ごはんを作ってくれてると思いますので先に食べてきて下さいね。」
「あ、はい!すいません、準備時間を潰してしまって…」
「大丈夫ですよ。もう終わってましたので。…那由多くん、無理せずゆっくり進んでいけばいいと思いますよ。気持ちが悪いのもいつか気持ちよくなるかもしれません。」
「あッ!…はい、ありがとうございます。」
心の中を見透かされているようなマスターの言葉にドキッしてしまうが俺は大きく頷いた。
マスターの上から降りると言われるままにキッチンへ向かい、色んなことで頭をパンクさせながら俺は朝飯を取った。
急に降ってくる九鬼オーナーの声にビクッと大きく肩を揺らして閉じていた瞼を持ち上げる。
至近距離のマスターは既に瞼が開いていてどこか静かな視線を九鬼オーナーへと向けていた。
俺が驚いた事に気付くと更に頭と腰の手に力を入れて抱き寄せられて、再びキスの快楽に溺れさせるように舌を吸い上げ、自然と撓る俺の体を追いかけるように深く深く唾液を共有していく。
「ふぁっ、…ん♡ますらッ……お、ー、なっがはっ、ぁ、あっ…ふあっ、んんっ」
俺の引き攣った呼吸を感じると最後に舌、唇と吸い上げてから顔が離れていく。
後ろにのけ反ってしまいそうな体を抱き寄せてくれて俺はマスターの肩に顔を埋めて肩を上下させた。
因みにチンコはもうバッキバキだ。
「九鬼、おはようございます。実験…ですかね?男性同士のキスが気持ち悪いのかどうか。」
「左千夫くん、オハヨ。ナニソレ?気になるネ。」
「那由多くん、九鬼ともしてみては如何ですか?僕も男ですが雄々しいと言う観点から言うと彼の方が適任だと思います。」
「はぁぁぁっ!?いや、その、俺はべつにッ」
「愉しそー♡覚悟しとけヨ、なゆゆ。」
「ちょ!オーナッ!俺はそんなつもりなくてッ、マスターが、ちょ、まっ────うぶぅっっっっっ!!!!」
指先でクイッと顎を持ち上げられて中腰になったオーナーが上から唇を合わせてくる。
めちゃくちゃ変な声が上がったけどオーナーは気にすることなく分厚い舌を強引に割り込ませてきた。
辛いものが好きな彼だが歯を磨いた後なのか清潔感のある味がした。
身の毛がよだつ思いが一瞬したが、俺は既にもうマスターによって昂ってしまっているのか思った程不快感は無かった。
肉厚な舌が咥内を蹂躙していく、ゆっくりしてくれたマスターとは全然違って性急に体が熱くなっていく感覚に瞼を落としてグッと眉根を寄せてしまう。
「ふぁ♡……ん、んッ…ぁあ…あ、ん…はぁ…ぁあっ♡」
性急なんだけど舌使いはとても繊細で、余すことなく口の中を支配されていく。
マスターによって敏感になっている舌を根本から絡められて擦り合わされ、最後にジュッ……とキツく吸い上げられると堪らず身悶えした。
「………ッんん!!……おーな…はぁ、ん、も、…ん。」
眉根が寄るほどギュッと瞼を落としてされるがまま咥内を荒らされていく。
自分勝手に荒らしているようなのにちゃんと俺に快感も引き出していくのが憎いところだ。
後、なんか、なんか、マスターと匂いが似てる。
あのマスターの独特な甘い香りはしないけど服の匂いと言ったらいいのか、近づいた時のふんわり香る匂いが同じだ。
いろんな意味でクラクラし始めると唾液を舌に絡めるようにして九鬼オーナーの唇が離れた。
「はっ……はぁ…ふ…はぁ……」
「んー、ツマンナイ。」
「へ?」
「なゆゆとのチューって、なゆゆが受け身過ぎてツマンナイ。キモチヨクなりたいならもうちょっと工夫すべきだと思うケド………こんな風にさ?」
「九鬼?」
「左千夫くん、お手本ネ~」
「……。那由多くんが見てますよ?」
「お手本なんだから見てないと意味ないジャン!いただきまーす♡」
「く……き…ッ…!」
何故か九鬼オーナーの矛先がマスターに向かった。
俺と同じように顎を持ち上げられると、俺を膝の上に乗せ片手で腰を支えてくれている不安定な体勢のまま九鬼オーナーの唇がマスターに重なる。
グッとマスターの眉が一瞬寄ったけど、観念したかのように瞼を落として俺を支えていない空いてる手をオーナーの首へと回していた。
整わない呼吸を整えながら俺は手の甲で唇を拭う。
何だろうすぐ前でイケメン同士がキスしている。
しかもなんかめちゃくちゃエロい。
間違いなく18禁だと思う。
でも確かにマスターはされるがままって感じはなくて自分からも角度をつけ直して迎え入れるように舌を絡め返したり吸い上げたりしている。
何度か隙間を開け赤い舌を覗かせるように絡めて、時折小さく吐息が漏れる様は官能的だ。
オーナーは俺の腰にあるマスターの手に自分の手を重ねて手の甲をゆっくり撫でているし、マスターは九鬼オーナーの長い髪を首に回した手で掬い上げて遊ばせている。
確かに俺って自分は気持ちよくしてもらってたけど、こうやって相手に何かアクションを送るって事はしてなかったような気がする。
ちゅ、ちゅと、時折リップ音を立てながら唇を啄み合っていたがどちらからともなく、唇に銀糸を引きながら唇が離れていく。
瞼を開いた先の視線が九鬼オーナーはマスターを見ていたんだけど、マスターは俺に視線を向けていて、色欲を含んだその色に俺の背筋は戦慄いた。
そしてマスターが俺を見ていたからか九鬼オーナーの変なスイッチが入った。
「どうで─────ッ、九鬼、も、…ん!!」
マスターの背中をカウンターテーブルに押し付ける勢いで唇に貪り付く。
その行為に俺がぎょっとして身を引こうとしてしまった為、マスターは俺が落ちそうになったのかと勘違いしたのか、腰の手に更に力を入れて支えてくれた。
その為かオーナーの口撃?〈こうげき?〉をまともに受けてしまったようでビクッと大きく体が揺れていた。
と、言う事は変に動くとマスターに迷惑がかかる。
九鬼オーナーはマスターの頬を両手で固定しながら先、程よりもかなり深く呼吸も奪いそうなほど唇を合わせている。
「───────ッッッ!」
マスターがオーナーの後ろ髪を緩く引っ張り、声なき抗議をしながら離すように促していたが離れるわけもなく、猛獣のようにオーナーはマスターの唇を深く貪ったままだ。
そうしている間に次はマスターのスイッチが入った。
ブワッと一気に甘い香りが立ち込める。
俺を抱いている腰の指にも少し力がはいった。
オーナーの髪を引っ張っていたのに、その手を後頭部に回すと逆に更に深く自分の唇へと押し付けていた。
「………………ッ、…ふ、………ん、ん………」
「……く…………ん、……………ん…ッ………」
角度的に見えにくいがマスターの方が下になっているにもかかわらず、防戦一方ではなく攻めているようで九鬼オーナーの肩が時折ビクッと揺れる。
きっと二人の口の中ではとんでもない舌の攻防戦が行われているんだろう。
ドラマのワンシーン、しかもかなり熱烈な恋人同士のキスを見てるような感覚で口を閉じることも忘れて俺は二人のキスに見惚れてしまった。
時折漏れる息がとてつもなく艶めかしい。
マスターの喉が大きく動くが嚥下仕切れない唾液が口端から伝っていた。
それを見た俺の喉が同調するようにゴクリと大きく音を立てる。
その音でマスターのトサカがピンっと跳ねた後、正気を取り戻したようにオーナーの足を思いっ切り踏んづけていた。
「…ッ!…いっっっっったいッ!!もー!いいとこだったのに…左千夫くん、手加減してよネ、指なくなるー。」
「は…、貴方なら無くなってもまた生えてきますよ。」
「ボク、自分は上手に“創造”できないから無理~。じゃ、なゆゆ、授業は終わりネー、キッチンで仕込んでくる。」
「はい。よろしくお願いします。」
マスターは口を手の甲で拭うといつの間にか外れているボタンを片手で止めていた。
オーナーはあの舌技の攻防戦をしながら服まで脱がそうとしていたと言う事か。
そして俺に苦笑交じりの微笑みを向けてくる。
「少し趣旨がそれた気はしますが、気は晴れましたか?さっきよりは顔色が良くなったようですが…。さて、そろそろ開店の時間ですね。九鬼が那由多くんの朝ごはんを作ってくれてると思いますので先に食べてきて下さいね。」
「あ、はい!すいません、準備時間を潰してしまって…」
「大丈夫ですよ。もう終わってましたので。…那由多くん、無理せずゆっくり進んでいけばいいと思いますよ。気持ちが悪いのもいつか気持ちよくなるかもしれません。」
「あッ!…はい、ありがとうございます。」
心の中を見透かされているようなマスターの言葉にドキッしてしまうが俺は大きく頷いた。
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