イケメン幼馴染の執着愛が重すぎる

さくらんこ

文字の大きさ
上 下
28 / 88

騙してカーセックス②

しおりを挟む
∞∞ nayuta side ∞∞

結局、精液を飲んで呼吸出来る状態になっても原因は分からなかった。
もう少し調べたいからセックスするってどんな流れだよ!と、思ったけど、俺にかかっている能力が解けなくて、晴生と剣成に迷惑をかける訳にも行かないし、治るなら治してもらうに限る。

後孔に侵入してくる感覚は何回感じても慣れない違和感で体に力が入ってしまう。
しかも前回のイベントデーでメイド服を着たときに剃毛してからまだそんなに日にちが経ってない為、触られるとムズムズしてしまう。
生えてきた毛の尖った毛先で少し痒くなってしまった場所を、余すことなく擦られると、純粋に気持ちよかった。
巽の手は前にまで伸びてきて俺の股間の短く毛が生えて来ている部分を爪で引っ掻いてから陰茎を握り扱き始めた。


「は…ッ!!………ぅ…ん、……う、……たつみ…ぅあ」
「だいぶ慣れてきた?俺とのセックス……今日は気持ちよさそうでよかった……」
「……ぅ、声でる……も、はやく……しろ……」
「まだ、だめ……痛いの嫌でしょ?」
「あ♡……そこ!ッ……う、うっ!!」

巽の指が増えて中でバラバラと動き始める。
暫く広げるように動いていたのに二本の指が纏めてシコリのようなところを押し上げるとだらりとペニスの先端から先走りが溢れた。
ハンドルに額を預けて自分の性器を見ると生え揃ってない股間部を時折手で捏ねるようにして巽がペニスを扱いている。
擦られている動きに連動するようにアナルに力が入るが、その瞬間を狙うように巽の指が感じるポイントを突き上げる。
そして指の隙間からぬるついた舌が入ってきて思わず腰をくねらした。

「は……たつ、……ん!……イき……そ……」
「あー…イかないほうが……いいかな……効果の変化があったら困るし……」
「へ?……あ……あ♡………ッ……う、なんで……うっわ!」

頭の中が白くなってきたところでズルリと巽は指を引き抜いた。
俺が慌てて後ろを向くとギラついた瞳をした巽と目があって呼吸が引き攣る。
その、呼吸が出来ない様が《紅魂》からもたらされたものに似ていて更に肩が揺れた。
巽はコンドームを取り出すと袋を口で挟んで破って慣れた手つきでペニスへと嵌めてた。
そしてまた引っ張るように俺の向きを変えて寝転んでいる巽の上に跨る形になる。

「息が吸えない……だけじゃない何かが加わったら困るからか……な……じゃ、騎乗位…練習ね?」
「…ちょッ!?」
「俺だけ何も教えないのもあれだから…」
「あ、ま……ッ………!」

太腿を持ち上げられるようにして腰を上げさせられるとアナルにペニスが充てがわれる。
ゴム越しでもガチガチに勃起してるとわかるソレが、襞を割るように入ってくると背中が撓った。
ハンドルに当たりそうになる背中を巽の手が支える。
ズ…、ズ…と、ゆっくりと肉棒が奥まで割り込むと体がガクガクと震えた。
自分の体重でも咥えこんでしまい、圧迫感に息が詰まる。

「ほら……腰振らなきゃ」
「む、むり……は、きっつい……奥まではいって……ッ!!」
「なら、仕方ないから、俺が動くね……ッ」

巽の上に乗っかっている状態で太い性器で後孔を穿かれて動けって言われても無理だ。
首を振ってるのに巽は俺の腰を持って孔に馴染ませるように俺の体を前後させてから、下から突き上げられる。


「ッァああああっ♡♡♡」
「な、ゆた、声おおきいよ……ッ、暗くなってるけど……バレちゃうよ?」

逃げようと浮く俺の腰を巽はしっかり掴んで中を何度も突き上げられる。
俺だけじゃなく車体もギシギシと揺れている気がするけど構ってられなかった。
ゴムに付いている潤滑液が助けにはなっているが、いつもより早急な胎内への侵入に胃が競り上がるような違和感は消えず、嗚咽が混じりの掠れた声が上がってしまう。
ただ、それでもこの前みたいな気持ち悪さは無くて純粋に気持ちよかった。

「うっ……あっ♡、は、……たつ、……んっ♡」
「ッ……すっごい……締め付けて……は、くるね、……《食霊》した?《idea─イデア─》 化も……一緒にしとく……っ、はぁ」
「ぅ……あ♡も、動くなッ!……ぅ…ぅあ、イきそ……」

巽の抜き差しに遠慮が無くなると前立腺を突き上げるのと同時にまたペニスを扱き始めた。
その、刺激に耐えきれずに後ろに体を倒してしまうと“プーーーーッ!!!”とクラクションを鳴らしてしまった。


「ぅ、ぁああっっ♡♡…ぅ゙!なっ!」
「……と、は、すっごい締まってるけど……流石にまずいかな……」

俺はクラクションの音に驚いて絶頂間際で体を震わせ瞬く。
その俺を巽が引っ張ったので俺はシートを倒して寝転んでいる巽の上に寝転ぶ体勢になったまま肩で呼吸を繰り返した。
恥ずかしくて顔を上げることが出来ないが暗いし、よっぽど中を見ようとしなければバレる事はないと思うけど、やっぱりやましい事をしているようで心臓は激しく脈打つ。
アナルもキュッ♡と締め上げてしまったのがいけなかったのか横で巽が艶かしく息を吐いた。

「………ッ、……は、…那由多……せっかち……」
「ちがッ!!……ぅ♡……あ、動いたら……♡」
「人の気配なさそうだから……ッ……ん」
「ぅ゙……これ、乳首擦れて…ッ!」
「ん?…気持ちいいんでしょ?」
「ちがッ………ぅ、あ♡」

俺を抱き寄せたまま巽がまた腰を動かし始める。
俺自身が巽に体を擦り付ける形になるので、先程まで弄ばれた胸の突起が服越しに擦れて焼けるような刺激が走ると、もう我慢できなかった。

「……たつッ……イく……い……ぁ、やばっ……息……も、ぁああああああっ!!」

視界が霞んでいく。
快楽もあるけどまた、息が吸えなくなっていく。
でも、もう気持ちよくて、恐怖すらも霞んでしまって俺はキュゥぅぅうっと括約筋を締め上げながら巽との体に挟まれているペニスを震わせて射精した。

「────ッ、は、俺もッ!!!」

巽は同時に俺の体をきつく抱きしめながら射精したみたいだった。
ビクビクと体が震えて、その後に頬にキスされたけど、俺は余韻には浸れなかった。
ついでに体も軽くなったので《idea─イデア─》 化のエネルギーは巽が吸い取ったんだと思うけど…それよりも……

やばい、…息……吸えない…


「………ッ!?……巽…息ッ!!は……わかった…のか……よ」
「………はぁ……ぁ、……いや、言い難いんだけど…」

俺がガバッと顔を上げると巽は斜め上を見上げていた。
それから急いで俺と共に狭い中起き上がるとペニスを引き抜いて萎えた性器からゴムを外していた。
その間も俺は徐々に呼吸が出来なくて、は…、は…と短く呼吸を繰り返す。

「那由多を治せるのって……マスターじゃないかな?」

……………は??

「日当瀬、言ってなかった?」

………言ってた気がする。

「マスターも…何か言ってなかった?」

…………言ってた、身体的ですかって言ってたし、最後に呼び止めようとしてた。

「俺が治すにしてもマスターのアドバイスがいるかな……身体的に何かされたんじゃなくて催眠術系統っぽい………散々した後で悪いんだけどね、あ、俺は気持ちよかったけど。」


それは聞いてないし!
でも、と、言う事はまたシロフクロウまで帰らないといけなくて俺は巽のチンコをまた咥える事に……?

「今から車で向かうから。……だから、あーんして」
「……ッ、なに……ッ……」
「精液飲んだらいけるんでしょ?」

そう言って巽か目の前にチラつかせたのは先程俺の中に入っていた……コンドームだった。

「───────!?!?!?!?」

色んな感情が入り混じったけどもう顎もしんどいし、ずっと咥えとくよりはマシかもしれないと涙目ながらに自分に言い聞かせて巽を睨んでから俺はゆっくりと口を開いた。

巽が搾るようにしてコンドームから俺の口へと白濁液が垂れて落ちる。

…………………不味い。めちゃくちゃ不味い。ゴムの味もきつい。

ゴクリと大きく音をたてながら精液を飲み干すと俺はまた酸素を吸えるようになった。
もう、何も言いたくなくて無言でズボンと一緒に助手席に転がった。

結局その後マスターのところに戻ると巽と協力して俺にかかっていた幻術をといてくれた。
そして晴生は剣成に連れられて帰ってきたけど《紅魂》 は捕まらなかったようだ。

次の日、俺は顎が痛過ぎて一言も誰とも口を聞かなかったのは言うまでもない。


END
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 全8話。1日1話更新(20時)。 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!

処理中です...