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【17-3/3】下の毛…剃ってあげるね?①
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∞∞ nayuta side ∞∞
「ま、マスター……!!そ、それ以上はッ!!………て、あれ?夢……ん?夢?!」
慌てて飛び起きるとそこは先程まで俺が給仕していた喫茶【シロフクロウ】の屋上にある個室で、どうやら俺はソファーで眠ってしまっていたようだ。
掛けてくれてあったブランケットを畳んでいると、下半身がスースーしていることに気づく。
慌ててスカートを捲ると下着を履いてなくて焦ったが、机の上に折りたたんだ俺の下着があった。
マスターが脱がしてくれた気もするし、脱がされてなかった気もする。
夢と現実の境目が曖昧になり過ぎていて混乱したけど取り敢えず履くのが先だ。
流石に恥ずかしすぎるので急いで履いていたら、………ノックの音が部屋に響く。
“トントン”
「あ、ちょ!!……待って……、はい!!いいですッ…て、なんだ、巽かよ……」
下着を履きかけだったので慌てて足を通して、スカートが変になってないかを確認してから返事をした。
今回は適当に「はい」って言わなかった!と、自分を褒めていたら入ってきたのは巽だった。
てっきりマスターかと思ってた俺はホッと息を吐いた。
さっきの今でマスターは刺激が強すぎるからだ。
でもよくよく考えたらさっき迄見ていたのは夢だっていうのがよく分かってきた。
マスターは普通の男……だったはず。
多分俺の妄想が色々爆発した結果ああなったに違いない。
絶対《紅魂ーあかたまー》 に取り憑かれてたネネさんのせいだ。
「……俺じゃだめだった?」
「そういう訳でいったんじゃねぇーって、…逆にお前でよかった」
巽からの言葉にしては珍しい言い方に、俺は訝しげに眉を顰めた。
巽は中に入ってくると俺の額に手を置いて、少し複雑そうに眉を寄せてから息を抜いた。
「マスターから《紅魂》が出たって聞いたけど、大丈夫そうだね」
「あ、おお、おう……色々あったけどなんとか大丈夫ッ!」
巽の“自己治癒力”は何故か俺にも発動する。
その理由はわからないままなんだけど、色々とドジって色んなことをされてしまう俺のメンタルを、癒やしてくれたりもしてくれてる。
原理は詳しくは分かんねぇけど、コイツに額を触れられると凄く落ち着く。
でも、今は逆にマスターと色々してしまった事がバレないかが気掛かりだ。
一応コイツ、俺のことす、す、すきだしな。
「あ、そういや、オーナーからこれ預かったよ」
「あ、おう……!!!??」
頭の中は錯乱状態だったけど何とか返答は平常を装ったのに、巽がオーナーから預かってきたものに俺は目を見開いた。
カゴの中には色んな種類のカミソリが入っていたからだ。
これ、絶対巽にバレてるやつだ!
しかも、マスターならわかるけどなんでオーナーが俺に毛の剃り残しがあるって知ってるんだ!?
更に頭の中がこんがらがったまま巽を見上げると、いつもの笑みだったけどちょっと怖かった。
コイツの心中、絶対に穏やかではないとわかってしまった。
「実は俺もさ…、男物の下着でもいいかなって思ったんだけどお客さんからの要望多くて女性ものに履き直すことにしたんだよね……俺が那由多の剃ってあげるから、俺の剃って貰っていい?」
「………はぁ!?……な、なんでそうなんだよ!」
「え?だって剃り残しがあるからオーナー渡してきたんでしょ?」
「ゔ……そ、そうだろうけど……、ちょ、ちょっと待てッ、心の準備が……」
「なら、先に俺のお願いしていい?」
巽はそう言うと必要なものを用意し、ソファーに座っててスカートを捲りあげる。
すると黒のローライズのシンプルなパンツが見えた。
足はきれいに剃られていたけど確かにデリケートゾーンと呼ばれる部分は剃ってなさそうだった。
格好がメイドのままなのでなんか凄くいけないことをしてるような気がしてくる。
て言うか脱いでしまえばいいんじゃないか?
「そう言えばさっき、九鬼オーナーがみんなの前でメイド服解除してたけど、上半身裸で女性ものの下着とストッキングだけの変質者になるから気をつけたほうがいいよ。オーナーは気にしてなかったけど」
あ、危なかった!!
確かにこれってマントを変形させてるんだった。
ハイネックとかズボンとか履いてたらいいけど、今日は何も履いてなかった。
ストッキングとパンツは普通の服だから残ってそうなるのか!
服装を解除させようと胸のあたりまで伸ばしていた手が止まる。
俺は観念したようにオーナーの剃毛グッズの中からシェービングクリームとT字カミソリを取り出すと、巽の前に膝を付いた。
「失敗してもしんねぇからな……」
「大丈夫だよ、俺、能力の関係で直ぐに生えてくるんだ」
「ゔ……なんだよそれ……」
「ヒゲとか面倒だから、マスターとかオーナーみたいに脱毛しようかなーって、思うくらい」
「オーナーってヒゲ生えなかったか?」
「え?……んー、オーナー脱毛したって言ってたの脇と下の毛だけだっけ?」
「………多分、下は無かった」
普段見えないとこだけ脱毛を済ましてるのはオーナーらしい。
どうしても九鬼オーナーの下半身を思い出すと、勃起した性器ピアスをつけた凶悪なイチモツが思い出されて、う…と喉が引き攣った。
確か、毛はなかった気がする。
九鬼オーナーって脱毛サロンとかも経営してたような気もするし、今は男でもする人も多くなってきたって言うけど……。
俺には考えられない世界に大きく息を吐いてから、気を取り直すように手にムース状のクリームを乗せた。
シューッとガスが抜けるような音と共に出てきたクリームを、巽が引っ張るようにしてラインを見せてくれている足の付け根に塗り広げていく。
たまに内股がピクって震えるし、なんと言っても巽の表情が悦に浸っていて俺まで変な気分になってくる。
「そ、剃るぞ……」
「うん。いつでも」
片手で皮膚を伸ばすようにしながら、ゾリ…ゾリ…と小さい動きで陰毛を剃り落としていく。
安全なカミソリを選んだが、それでも肌を傷付けないようにと思うと緊張に手が震えるんだけど、その緊張を煽るように巽が勃起し始める。
「た、たたたつみっ!おい……」
「え?……だって好きな子に剃ってもらってたら仕方無くない?」
「は!?…ま、…でもよ……ぅ、もー!さっさと終わらす!」
「はは、ごめんごめん。」
この前俺からフェラをしたからか、巽は最近好きという感情を変に隠す事はなくなった。
ただ、こう、開き直られると結構困る。
受け入れることも断ることもしない俺も駄目だとは思うけど。
なるべく勃起したペニスを見ないようにしながら、はみ出している部分だけを両方剃りあげて、仕上げに巽が用意していた使い捨てのおしぼりで拭った。
最後に剃り残しだけカミソリで剃ると、俺ははぁーと、肩を落とすほど大きく息を吐いた。
少しの時間だったのに、ゲームを徹夜した時くらいに肩の強ばりを感じる。
そんな余計な事を考えていると、脇に手を回すようにして俺はテーブルの上に転がされた。
「ぅわっ………は?」
「次、俺ね」
「へ?なんで俺はこんな格好なんだよ!!」
「那由多、毛薄いからこっちのほうが見やすいかなって。
自分で捲る?俺が捲る?」
「じ、じじじ自分で捲くるし!」
この状態はまさにまな板の鯉と思ったけど、俺には成すすべ無く羞恥に煽られながらスカートを捲っていった。
ゆっくり捲ったほうが恥ずかしいのは分かってるんだけど流石にバサッとは捲れなかった。
そしてよく周りを見ると、この部屋は鏡が沢山ある部屋のようで、天井にも壁の上にも鏡があった。
自然と鏡の自分と目があってしまう。
机の上で半分体を起こした状態でゆっくりと裾からスカートをまくりあげていく様子はかなり扇情的な姿だった。
「ま、マスター……!!そ、それ以上はッ!!………て、あれ?夢……ん?夢?!」
慌てて飛び起きるとそこは先程まで俺が給仕していた喫茶【シロフクロウ】の屋上にある個室で、どうやら俺はソファーで眠ってしまっていたようだ。
掛けてくれてあったブランケットを畳んでいると、下半身がスースーしていることに気づく。
慌ててスカートを捲ると下着を履いてなくて焦ったが、机の上に折りたたんだ俺の下着があった。
マスターが脱がしてくれた気もするし、脱がされてなかった気もする。
夢と現実の境目が曖昧になり過ぎていて混乱したけど取り敢えず履くのが先だ。
流石に恥ずかしすぎるので急いで履いていたら、………ノックの音が部屋に響く。
“トントン”
「あ、ちょ!!……待って……、はい!!いいですッ…て、なんだ、巽かよ……」
下着を履きかけだったので慌てて足を通して、スカートが変になってないかを確認してから返事をした。
今回は適当に「はい」って言わなかった!と、自分を褒めていたら入ってきたのは巽だった。
てっきりマスターかと思ってた俺はホッと息を吐いた。
さっきの今でマスターは刺激が強すぎるからだ。
でもよくよく考えたらさっき迄見ていたのは夢だっていうのがよく分かってきた。
マスターは普通の男……だったはず。
多分俺の妄想が色々爆発した結果ああなったに違いない。
絶対《紅魂ーあかたまー》 に取り憑かれてたネネさんのせいだ。
「……俺じゃだめだった?」
「そういう訳でいったんじゃねぇーって、…逆にお前でよかった」
巽からの言葉にしては珍しい言い方に、俺は訝しげに眉を顰めた。
巽は中に入ってくると俺の額に手を置いて、少し複雑そうに眉を寄せてから息を抜いた。
「マスターから《紅魂》が出たって聞いたけど、大丈夫そうだね」
「あ、おお、おう……色々あったけどなんとか大丈夫ッ!」
巽の“自己治癒力”は何故か俺にも発動する。
その理由はわからないままなんだけど、色々とドジって色んなことをされてしまう俺のメンタルを、癒やしてくれたりもしてくれてる。
原理は詳しくは分かんねぇけど、コイツに額を触れられると凄く落ち着く。
でも、今は逆にマスターと色々してしまった事がバレないかが気掛かりだ。
一応コイツ、俺のことす、す、すきだしな。
「あ、そういや、オーナーからこれ預かったよ」
「あ、おう……!!!??」
頭の中は錯乱状態だったけど何とか返答は平常を装ったのに、巽がオーナーから預かってきたものに俺は目を見開いた。
カゴの中には色んな種類のカミソリが入っていたからだ。
これ、絶対巽にバレてるやつだ!
しかも、マスターならわかるけどなんでオーナーが俺に毛の剃り残しがあるって知ってるんだ!?
更に頭の中がこんがらがったまま巽を見上げると、いつもの笑みだったけどちょっと怖かった。
コイツの心中、絶対に穏やかではないとわかってしまった。
「実は俺もさ…、男物の下着でもいいかなって思ったんだけどお客さんからの要望多くて女性ものに履き直すことにしたんだよね……俺が那由多の剃ってあげるから、俺の剃って貰っていい?」
「………はぁ!?……な、なんでそうなんだよ!」
「え?だって剃り残しがあるからオーナー渡してきたんでしょ?」
「ゔ……そ、そうだろうけど……、ちょ、ちょっと待てッ、心の準備が……」
「なら、先に俺のお願いしていい?」
巽はそう言うと必要なものを用意し、ソファーに座っててスカートを捲りあげる。
すると黒のローライズのシンプルなパンツが見えた。
足はきれいに剃られていたけど確かにデリケートゾーンと呼ばれる部分は剃ってなさそうだった。
格好がメイドのままなのでなんか凄くいけないことをしてるような気がしてくる。
て言うか脱いでしまえばいいんじゃないか?
「そう言えばさっき、九鬼オーナーがみんなの前でメイド服解除してたけど、上半身裸で女性ものの下着とストッキングだけの変質者になるから気をつけたほうがいいよ。オーナーは気にしてなかったけど」
あ、危なかった!!
確かにこれってマントを変形させてるんだった。
ハイネックとかズボンとか履いてたらいいけど、今日は何も履いてなかった。
ストッキングとパンツは普通の服だから残ってそうなるのか!
服装を解除させようと胸のあたりまで伸ばしていた手が止まる。
俺は観念したようにオーナーの剃毛グッズの中からシェービングクリームとT字カミソリを取り出すと、巽の前に膝を付いた。
「失敗してもしんねぇからな……」
「大丈夫だよ、俺、能力の関係で直ぐに生えてくるんだ」
「ゔ……なんだよそれ……」
「ヒゲとか面倒だから、マスターとかオーナーみたいに脱毛しようかなーって、思うくらい」
「オーナーってヒゲ生えなかったか?」
「え?……んー、オーナー脱毛したって言ってたの脇と下の毛だけだっけ?」
「………多分、下は無かった」
普段見えないとこだけ脱毛を済ましてるのはオーナーらしい。
どうしても九鬼オーナーの下半身を思い出すと、勃起した性器ピアスをつけた凶悪なイチモツが思い出されて、う…と喉が引き攣った。
確か、毛はなかった気がする。
九鬼オーナーって脱毛サロンとかも経営してたような気もするし、今は男でもする人も多くなってきたって言うけど……。
俺には考えられない世界に大きく息を吐いてから、気を取り直すように手にムース状のクリームを乗せた。
シューッとガスが抜けるような音と共に出てきたクリームを、巽が引っ張るようにしてラインを見せてくれている足の付け根に塗り広げていく。
たまに内股がピクって震えるし、なんと言っても巽の表情が悦に浸っていて俺まで変な気分になってくる。
「そ、剃るぞ……」
「うん。いつでも」
片手で皮膚を伸ばすようにしながら、ゾリ…ゾリ…と小さい動きで陰毛を剃り落としていく。
安全なカミソリを選んだが、それでも肌を傷付けないようにと思うと緊張に手が震えるんだけど、その緊張を煽るように巽が勃起し始める。
「た、たたたつみっ!おい……」
「え?……だって好きな子に剃ってもらってたら仕方無くない?」
「は!?…ま、…でもよ……ぅ、もー!さっさと終わらす!」
「はは、ごめんごめん。」
この前俺からフェラをしたからか、巽は最近好きという感情を変に隠す事はなくなった。
ただ、こう、開き直られると結構困る。
受け入れることも断ることもしない俺も駄目だとは思うけど。
なるべく勃起したペニスを見ないようにしながら、はみ出している部分だけを両方剃りあげて、仕上げに巽が用意していた使い捨てのおしぼりで拭った。
最後に剃り残しだけカミソリで剃ると、俺ははぁーと、肩を落とすほど大きく息を吐いた。
少しの時間だったのに、ゲームを徹夜した時くらいに肩の強ばりを感じる。
そんな余計な事を考えていると、脇に手を回すようにして俺はテーブルの上に転がされた。
「ぅわっ………は?」
「次、俺ね」
「へ?なんで俺はこんな格好なんだよ!!」
「那由多、毛薄いからこっちのほうが見やすいかなって。
自分で捲る?俺が捲る?」
「じ、じじじ自分で捲くるし!」
この状態はまさにまな板の鯉と思ったけど、俺には成すすべ無く羞恥に煽られながらスカートを捲っていった。
ゆっくり捲ったほうが恥ずかしいのは分かってるんだけど流石にバサッとは捲れなかった。
そしてよく周りを見ると、この部屋は鏡が沢山ある部屋のようで、天井にも壁の上にも鏡があった。
自然と鏡の自分と目があってしまう。
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