イケメン幼馴染の執着愛が重すぎる

さくらんこ

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初めての告白とセックス③(モブレあり)

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×× tatumi side ××

ペンダントから伝わる気配の気持ち悪さが増していく。
いや、伝え方は変わらないんだけど、なんか、なんか、落ち着かない気持ちになるエネルギーの流れに俺は急いだ。
言われた通りの裏道、3階にある3番目の窓の鍵は壊れており侵入出来たが居るはずの地点に那由多は居なかった。
何人かに目撃された気もするけど、もうなりふり構ってられない。
嫌な予感がする。

ペンダントに導かれるように奥まった場所へと入っていく。
途中人とすれ違ったけど問答無用に眠らせていく。
かなり内部に襖が有り、俺はそれに両手を掛けた。

隙間が開いていく。
その隙間に映る光景に喉が鳴った。
那由多が二人のスーツの男に抱え上げられて、太った肉に埋もれた性器が──────

那由多の、那由多の、……ッ

間に合わない。
そう思いながら飛び出したが「─────助けてッ!!」と、声が響いた瞬間、俺の首から掛かったペンダントがパキンと音を立てて砕けた。

辺りを漆黒い炎が包む。
那由多を取り囲んでいた男三人も火柱に包まれる。
飛び付くように那由多を抱きかかえて部屋の端に着地する。

「那由多、大丈夫…ッ」

「たつみ…?巽、俺、…俺ッ!!」

那由多は放心状態で火柱を見詰めていたが、俺の声に気付くと顔をグシャグシャにして抱きついてきた。

でも、俺の心は別のところに逝ってしまっている。
挿った?挿ってない?
俺の知らないところで、俺の見てないところで…。
那由多、ココに??

周りは燃え上がる業火でパニック状態に陥り逃げ惑っていたが、そんな事はもうどうでも良かった。

那由多を畳の上に下ろすと不思議そうな顔をしたが、早急に那由多の性器を扱きあげると背中を仰け反らせるようにして俺から離れた。

「や、たつ、なんで、巽ッ、…ぁあっ、きもちぃ、きもち…」

腕で顔を隠すようにして手を上げ腰を揺すってくる。
この前の《霊ヤラレ》 の比にならない痴態が目の前にあるのに俺の心は落ち着かない。
那由多のペニスを扱いてないと手が震える、落ち着かない。

「那由多……入っちゃった?あの、男の…チンコ」

こんな事、聞くべきではない。
ここは、ここは、謝って、落ち着かせて慰めないといけないと分かっているのに。
止まらない。
そんな自分が憎かった。
それもこれも相手が那由多だからだ。

「はいっ……て、ない、はいってない…ッ、チンコははいっ……ない!ぁあっ、ああ」

その言葉に心が歓喜した。
俺の見ていないところで犯されてはいない事に心から悦んでしまう。
もう、我慢できなかった。
那由多のズボンを下ろす余裕もなく自分の前だけを寛げる。

「那由多、…挿れるよ?」

「ふえ?ッ………ぁ、あ、たつ、たつみっ、たつみぃ……ぁ、ああッ」

両足を肩に掲げ、膝の辺りでズボンが止まってしまっているため余り開けない足の間に体を入れるようにし、既に解れているアナルへと自分の完全に勃起している性器を割り入れていく。
那由多は覚えてないだろうが、俺にとっては久々の感覚に全身が震えて顔が歪んだ。
ゆっくりと、余すことなくを那由多の全てを感じながら奥まで俺の歪んだ性器で満たしていく。

「…………はぁ、はいった………」

「…………っ、う、なんで、たつ、たつみッ、俺、おれ…」

「ごめん、…那由多、おれ、……那由多のこと好きなんだ……、だから、もう、我慢できないッ」

「……!?たつ…み……ッ!!!」

「那由多が、…ッ言いたいこと…全部、分かってる。……でも……ンッ」

「ぁあっ♡巽ッ、まてッ……あっ、ぁああっ、はぁ」

「好きだからってこんなこと」って言いたかったと思う。
その言葉を言われる前に俺は腰を揺らした。
ゆっくりと動くと那由多は堪らないようで喘ぎ始めた。
挿入すると少しだけど精神的には落ち着いた。
そうすると周りの炎はマスターの幻術であることが知覚できる。
炎によって人々は逃げてしまったため既に俺達の周りにはだれも居なかった。
そして炎に囲まれているため誰も入ってこられない。
火柱が上がった三人の人間もその場に伏せているだけで燃え尽きては居なかった。
こっちも、マスターの幻術だろう。

ゆっくりと動いていると俺の身体も熱くなってくる。
いつもと違う感覚は一瞬だけで、俺のなかは直ぐに通常の自分を操れる状態へと戻る。
こんな事を引き起こすのは薬である、那由多の後孔はその液体がベッタリと付いていた。
だから、《霊ヤラレ》 のせいも有るだろうけどこんな状態でも勃起してたのか。
改めて那由多を見下ろすと雰囲気も何時もと違うし、バーテンダーって潜入任務のシナリオには書いてあったかな……エロ過ぎる。
那由多のズボンに阻まれながらも限界まで顔を近づけて痴態を見下ろす、那由多はとても気持ち良さそうに乱れてる。
よく見たら下着も物凄いものを着けていて、くっと喉奥を狭くした。
堪らない、本当ならここに入った時からの那由多を見ていたかった。
俺はできるならどんな那由多でも見たい。
自分の愛情が歪んでいることは分かってる。
でも、留める事ができないのはきっと那由多が悪い。

「ぁ……たつ、ぁあ、っん、イくっ……」

ゆっくり中を揺さぶっているだけなのに那由多はイってしまった。
那由多の衣装に精液が飛び散る。
同時に中も絞め上げられて長く息を抜いた。
呼吸が苦しそうだったので手を伸ばしてネクタイを緩め、シャツの上のボタンを外してやる。

乱れた着衣の裾から手を忍ばせて、ゆっくりと脇腹を撫で上げてから胸の突起を指で挟んだ。

「っ………んん♡ァ、あ、熱っ、頭っ、おかしくっ…」

「────っ、は、も、那由多…可哀想にッ、あんまイったらキツくなるから、我慢ねッ」

また、ペニスを揺らしながらビュクッと精液を吐き出した。

一度体を引いて那由多の上半身は上を向かせたまま、脚をまとめるようにして左側に倒す。
あまりイきすぎて辛くなっても困るのでペニスの根本をギュッと握り込む。
その時に、内腿が赤くなって爛れている事に気付き一度結合を特解くと、唇に唾液を溜めてキスするように内腿を啄んで元の白い肌に戻していく。

「ん~~~っ♡しみっ…ぁ、や………痒…い…」

「大丈夫、大丈夫。治してるだけ…ん、……。」

ちゅっ、ちゅっ、と音を立てて外部ではなく内部から治癒する力を高めてやる。
きれいに元の肌に戻ると覆いかぶさるように服同士を密着させ、再びアナルに宛てがったペニスを強く腰をグラインドさせ奥まで打ち付け始める。
俺の先走りが漏れてグチュグチュと卑猥な音を立てた。
この調子じゃ、きっと暫く触らせてくれないだろうから、“結合と体液”を条件に那由多の中の《紅魂》のエネルギーを俺の中へと移動させていく。
全てを移動させるまで単調だが激しく腰を打ち付けた。
那由多は何度も絶頂しているようだ。
キツい締め付けに自然と眉が寄り、腰が戦慄く。
薬が効いているからか精液を出さないドライの絶頂を感じてもキツくはなさそうで、とても艶やかに喘いでいた。

「やぁッ~~~~~~~♡♡たつ、イく、イくっ、ぁッ」

更に体を密着させ、俺の性器の雁首が抉るほど那由多の前立腺を擦りあげる。
射精無く激しく体を痙攣させて、中まで絞め上げてくるのは堪らなかった。
密着したまま顔を上げて、那由多の感じきった顔を見ていたら、不意に首に手を回された。
赤い舌を覗かせた唇が目の前にある。
その舌を切取って、ピンに刺して標本にしたい。
でも、そんなことしたらもう、那由多の声が聞けない。
倒錯する思考を感じて眉を顰める。
那由多の事になると抑えが効かない。
耐えろ、耐えるんだ…。

「…………ッ!那由多ッ、中に、出していい?」

「やぁっ!!………はっ、や、だ、め、も、ッ、ァああっ!!!んん、だめ、巽ッ、それは、だっ…め…腹壊す…」

ちゃんと掃除までしてあげるんだけどな。
どこでつけた知識か分からなかったが吐き出された言葉が那由多らし過ぎて、俺の中が少しだけ穏やかになる。
なんとか理性の糸を繋ぎ止めながら塞き止めていた那由多の性器を扱き、体同士がぶつかるほど激しく腰を打ち付けた。

「わかった、…ッ、なら、先に…イっ………て。」

「ぁぁっ、巽ッ、たつみぃっ、はっ♡は♡ぁああ、っああああっ♡♡♡」

最奥と前立腺を同時に擦りあげ、ペニスを搾りだすように扱いてやる。
那由多の白濁が手の中に飛びっ散ったのを確認してから俺はペニスを引き抜く。

「ッ………ん、はっ…………。」

数歩、膝で歩くようにし距離を詰めると、那由多の熱に浮かされた顔に精液を注いでいく。
既に意識は薄れているのに寄って行く眉に肩を竦めた。

「ぅ、…苦ッ…………ッ、」

「ごめん……、中嫌って言ったから…」

だからって顔に出していいわけではないけど…、そこは許してもらうしかない。
射精の余韻に浸るように腰が震える、手で受け止めた精液は勿体無いのでズルっと吸うように舐め上げ、満足気に吐息が漏れた。
余韻が落ち着くと服の袖で那由多の顔を拭き取り額同士を合わせる。
そろそろ逃げないと行けないので自分と相手の着衣を整えながら、先程体液を混合させたので《idea》 化の時のように那由多の中に入り込んでいく。
神経の乱れと、かなりストレス状態を感じたので緩和させるための抗ストレス作用があるホルモンの分泌を促進させていく。
至近距離で那由多と目が合った後、落ち着いた様子でその瞼が落とされた。

「那由多、ゆっくり休んで…」

ギュッと一度那由多を抱きしめ直すと、お姫様抱っこの様に横抱きした。

その時に。

肌を焼く殺気と共に燃え盛る炎から人影がこちらに向かって突っ込んできた。
オールバックのその男は自分の服や体が燃えるのも厭わず、俺の間合い近くまで来る。
マスターの幻術がきいてないとかではない、確実に燃えている。

「あっちぃ……なんだこれ、お前の仕業?」

火を手ではたくように消している男から、醸し出される殺気に実力者だと直ぐ分かった。
ギュッと那由多を抱きしめる手に力が入る。
周りで使える武器にザッと視線を巡らせた、────その時。

“~~~~~~~♪”

最近流行りの曲が大音量で鳴り響く。
携帯の着信音のようだ。
一瞬にして彼の殺気が霧散し、俺にちょっと待てと言いたげに視線を向けてから胸ポケットの携帯の画面をチラ見していた。
そのまま切ると思ったんだけど。

目の前の男は即携帯の通話ボタンを押した。

「今、取り込み中なんスよ…え、服持ってこい!?…後でいいッスよね、後で!…え?今!?直ぐに!?ちょ………く、……切れた。」

その男の人は携帯を握り締めたままプルプルと震えてから俺に向かって指を指した。

「戻ってくるからちょぉぉぉぉぉぉっと、ここで待っとけよ!!!」

それだけ言うとまた炎の中に消えていった。
多分、熱いはず。

流石の俺も呆然としてしまったけど、今の内に逃げないやつは頭がおかしいやつだけだと思う。

「……う」

不意に足元からうめき声が聞こえた。
那由多を犯そうとした奴だ。
よく見ると肥った男からは《紅魂》の気配がした。
乗り移ってる系かな?

と、言うかこんなクズ、《食霊》ついでに殺してもいいんじゃないかな。
表の人間じゃ無いみたいだし、《紅魂》と、間違えて…って言ったら日当瀬かマスターがなんとかしてくれると思う。
足元にあったステーキナイフを爪先で転がす。
爪先の上に立てるように掬うと頸動脈に狙いを定め、膝を曲げるようにしてナイフを地面と並行の状態へと持っていく、その時だった。

「巽…だめ、…だ…め」

腕の中の那由多がそう言葉を落とした。
那由多が言うなら仕方ないか。
小さく口角を緩めると、地面と水平に飛ばそうとしたナイフの柄尻の部分に爪先を当てたまま頬へと軌道を変える。
速度は遅めにして、ステーキナイフに血液を付けるようにしてから上へと蹴り上げる。
そのナイフはお菓子を投げて口に入れるかのような放物線を描き、俺の口元へと降ってくる。
カキンと音を立てながら歯で挟むと、歯に付着した血液に舌を辿らせる。

『───ッ、ア゙、ぁ゙あ゛』

脂ぎった男から断末魔のような声が響き、バチバチバチと黄金色にスパークする。
プッ、と、吐き出すように首元スレスレにナイフを突き刺すと《食霊》のモーションはそれ以上大きくはならずにナイフの金属に吸い取られるように消えた。
床を伝い俺の足元から体内に流れ込んでくる。

「ごちそうさま。」

冷えた冷たい声が喉から零れた。
振り返る事もなく来た道を辿るようにビルを後にする。


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