元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています

過去編

28

【神功左千夫】

唇が外れると僕は瞼を上げた。
九鬼が玩具の一つを僕の元へと能力で運んでくる。
その尿道バイブを両手で掬う様に受け取ると九鬼と視線を絡めた後彼の腹の上に座りなおした。

「……ッ、……ドライなんて、一人でしたことないです…」

いや、尿道バイブすら一人で挿れたことが無い。
しかし、今はそうも言ってられない、負けを付ける訳にはいかない。

ローションを尿道バイブへと垂らすと、先端にもローションを垂らす。
冷たさに身を震わせた後、バイブの先端をゆっくりと沈めて行った。

「ん………ぅ………ッ……こんなの、見て、……興奮、しますか？」

僕は僕を見て興奮するという輩の考えが分からない。
それが九鬼となると余計に分からなくなる。
僕には胸も柔らかな曲線も無いと言うのに。

控え目に足を開いたままゆっくりと根元まで埋めて行く。
これは見せつける様にと故意にしたわけではなく、尿道が焼けつく様な感覚に中々手が動かなかっただけだ。

奥までバイブを突っ込むと、確認を取る様に九鬼へと視線を向けた。


【九鬼】

左千夫クンが尿道へゆっくりとバイブを突っ込んで行く。
その光景に思わず息を飲むと、恍惚な笑みが零れた。

「……興奮するからシてって言ってるんだヨ？」

その証拠に少しペニスが反応している。
それにしても、さっきから左千夫クンの言動が何かひっかかるな。
いつもヤってる時はもっと余裕がある気がするんだけど。

「もちろん君に触れれたら一番いいんだけどネ」

視線を向けて来た左千夫クンの瞳をじっと見つめながら言葉を落とす。
自由に動けないのは中々歯がゆいが、こういう機会も早々無いので、今は目と口で思う存分虐めてやろう。

「左千夫クン……いやらしくてかわいい。
スイッチ入れて、少しずつ強くしていこっか？
もっとボクを興奮させてヨ、そしたらお尻におちんちん挿れていいからサ」

彼の身体を嘗め回すように見つめながら、口角を少しだけあげた。