元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています

過去編

21

【ジョー】

もう残り時間も少ない。
少しでもイかせてポイントを減らしておかなければいけない。
九鬼は強情そうだが、こんな状態の神功を見て興奮しないはずが無いだろう。

すっかり身を任せている神功の耳を刺激していく。
どうやら彼は尿道を弄られるのが好きなようだ。

右耳の綿棒を抜き差しするように激しく動かしながら、左耳の綿棒もアナルへの挿入を感じさせるようにぐりぐりと内壁を抉る。
今彼はアナルを犯されながら尿道を突き上げられている感覚だろう。

「気持ちいいんだろう？…九鬼と二人で気持ちよくなればいい。
快感に身を任せ、同時にイってしまえ…」

左耳の綿棒を激しく動かしながら、神功の顔を覗き込む。
感じきっている表情に自分のペニスも膨らんでいるが、今は競技中だ。
この勝負は負けるわけにはいかない。


【神功左千夫】

継続的に耳穴を犯されていたのに急にうつ伏せへと体勢が変わった。
しかし、行われる行為は変わらず、後ろから乗り掛られると同時に耳を犯されて行く。

尿道とアナルを激しく突き上げられる感覚が同時に襲ってくると僕は額をシーツに擦りつけた。

少し視界を上げると九鬼の手が其処にあった。
僕は片手を伸ばすと九鬼の手に自分の指を絡める。

「九鬼ィ……く、は……んん！くきッ！…僕も……九鬼が……ッ、いいッ…」

彼に触れているだけで凄く落ちつくし、とても気持ちが良い。
尿道を弄られているのに何も堰止めるもののないペニスは大きく脈打ち、少量の精液を吐きだしてしまった。


【九鬼】

左千夫クンが指を絡めてきた。
その行為に身体がピクリと反応する。
今触れられると、確実にやばい。

そして、彼から零れた言葉に胸の奥が苦しくなった。
こんな状況だからこそ、だろうか。
彼の言葉を信じてしまえば自分が辛いだけなのに、簡単に気持ちがそちらに傾いてしまう。

「左千夫ク――――ッ！！」

彼の名前を呼んだ途端に、ペニスへの吸い付きが増し、身体が震えた。
今、口淫をされているのは左千夫クンではないのに、彼なのではないだろうかと錯覚してしまう。
それほどまでに、ボクの世界には彼しか存在しないんだ。

左千夫クンがイった後、結局ボクもすぐに射精してしまった。
相手の思惑通りに事が進んでしまった事に苛立ちが増す。

お互いのカウントコールが響いた所で、ヒューマノイドの声が聞こえた。

「お疲れ様～パートナー交代終了～！！
次はまたパートナーを戻してね☆これが最後のポイントをあげるチャンスだよ～！！」

やっと終わったか。
小さく安堵の息を吐くと、麗華ちゃんへと笑顔で視線を送った。

「さっさと能力解いてくれる？」