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★★本編★★元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています
▽2▲僕の二度目の処女(処男)喪失
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僕の二度目の処女(処男)喪失
▲▲ sachio side ▲▲
風呂上がりにバスローブを引っ掛けていたら霊ヤラレアラートがなっている九鬼からお誘いがあった。と、言ってもここ最近はセックスをしない日のほうが少ないのでいつもの流れでベッドに誘われる。
髪を乾かして貰って、少し触れ合って、フェラチオをしようと思ったら珍しくそういう気分では無かったようでベッドに転がされた。
……最近色々あってかなり体液に汚れたベッドは九鬼の〝創造〟の能力で真新しいものへと造り直されていた。この辺りは便利な能力だと思うが、そもそももう少し汚れないような普通のセックスだけで僕は充分なのだが……。
「口でしなくて良いんですか?」
「今日はいらなーい。ってか、左千夫クン最近ボクのことたまにワザと〝ト〟ばしてるデショ?〝ト〟んだボク相手に何してるの?」
「何って……ナニしかしてませんが?」
「まァ……そうなんだけどさぁ……」
前回、精液奴隷化の薬を使われて何とか正気に戻ってセックスした次の日、調度生理がきてしまったので仕方なく地下にあるもう一つの僕の自室へと潜った。僕は男であるが僕の体の中には九鬼が〝創造〟の能力で造った膣とクリトリスと女性の尿道がある。九鬼の能力だけでは男の体に女性器を造る事は容易いが定着は難しいようだが。其処は僕の能力と相性が良く、完全に僕の体の一部となってしまって今では生理も来る。しかし、まだ九鬼にはバレて居ない。子供が出来ないように避妊器具は入れているがめんどくさいと思われるのが嫌で言っていないのだがそうなると毎日一緒に居るため隠すのが割と難しい。なので地下に篭ることと、怪しまれないように部屋には戻るがセックス時にいきなりイマラチオしたりと興奮させて〝ト〟ばしてしまう事にした。九鬼はトランス状態に入るとその間の記憶はなくなるので、もし失敗して生理中なのがバレても良いようにわざと〝トんで〟貰っている。
深くは追求されなかったのでホッとして触れ合うような口付けを交わす。
少し前に精液奴隷化させられそうになった事が嘘のように最近は優しく抱いてくれていた。毎日霊ヤラレになっているので激しいことができないと言うのもあるが割と僕としては幸せだった。欲を言えば僕も抱く方が良いが……、今度は仕返しが出来ないくらいに攻め切る方法を考えなくてはならない。
『はい……私も…………』
唇の触れ合いを楽しんでいると、僕の中にもう一つの声が響いた。この声は僕と精神共有している三木柚子由《みき ゆずゆ》の声である。
柚子由がこんな時間に僕と精神を共有して呼びかけてくる事は珍しいのでギュッと九鬼の髪を引っ張ってキスを止めさせる。
「い、たたたたたた!!ヒドイよ!左千夫クン!イイトコだったのにッ!」
「少し待ってください、柚子由が呼んでいます」
僕は柚子由との通信を集中する為に瞼を閉じて能力である〝精神〟を更に濃く繋いだのだが……
『柚子由どうしましたか?なに……か』
『あッ♡……十輝央さん…………』
僕が目を閉じた瞼の裏に広がったのは柚子由の視界である。そしてその視界に映し出されたのは全裸の義兄……神功十輝央、僕の義兄であった。
此れは間違いなく二人はセックスして、……しようとしている。いや、二人は恋仲なので問題はない、問題は無いのだが。
僕の上で待てをさせていた九鬼が痺れを切らしたようで脇腹のあたりを撫で始めていた。
そして、ニッコリといつもどおり食えない笑みを浮かべる彼と目が合って割と絶望した。
『優しくするつもりだけど……痛かったらすぐ言ってね』
『…………はい』
『はぁ……夢みたいだよ、こんな日が来るなんて』
僕もこんな日が来るとは夢にも思わなかっですよ、兄さん!!
心の中の叫び声は僕の義兄に届くはずは無い。いや、届かれたら困る。
どうする。如何するのがいい。此方から強いコンタクトを取れば柚子由は誤って精神共有してしまってる事に気付くだろう。ただ、そうするとなるとプライベートな二人の時間を僕が覗き見た事もバレてしまうわけで。
一度繋いでしまったので僕の視界は今現在二つある。一つは柚子由が見ている光景、もう一つは今実際に僕が見ている光景である。目の前で愉しそうにそして不思議そうに見ている九鬼が憎たらしくて仕方ない。
無理矢理精神共有を切ることも可能だが、そんな事をすれば柚子由は気付いてしまうだろう。
なので、一番いいのは何もせずにやり過ごす事。柚子由は色々焦ってしまって僕と精神共有してしまっただけなのでこのままセックスが終われば勝手に解けるだろう。そこまでジッとしていればいいのだがその為には前の男……九鬼を説得しなければならない。それでも背に腹は替えられ無いので九鬼に頼む事にした。
「すいませんが、後五時間のほど後にしませんか?」
「え!?なんで!?どっか行くの??」
「いえ、そういう訳では…………」
「え~ならムリー、もうスイッチ入っちゃったし」
「……そこをなんとか」
「ゆずずに呼ばれたの?」
「いえ、……そういう訳でもなく」
「えー、ナニナニ?気になる!!えい!!」
「あ……!九鬼ッ!」
ゴツンッと九鬼が僕と額を突き合わせた。
彼は柚子由と精神を通わせたりは出来ないが、僕が作った紛い物を見れるので突き合わした額により僕が見ているものを覗き見たようだった。そしてその口角が楽しげに持ち上がった。
「ナルホド~そういうことネ」
嗚呼、終わった。
この男の駄目な部分のスイッチが入った事が即座にわかって僕は大きく喉を上下させた。
上に乗り上げられているが何とか逃げようと後退るが確りと腰を捕まえられてしまった。
「ここのままセックスしたらあっちに筒抜け?」
「……ッ!?そうなる前に僕が切ります」
「でもそうしたらゆずずにバレちゃうネ~」
「……く。……そうですね」
「で、ゆずずも恥ずかしいとこ見られちゃった事に気づいて傷付いちゃうって訳か♪」
図星だ。図星過ぎて何も言い返せない。
こう言った愉しいことは絶対やめないことを知っているため次の手を考えなければならない。この男が満足しつつ、柚子由にも害がない手段を……。
不意に僕の胸に快感が走って甘く息が漏れた。思考に映し出されているもう一つの柚子由の視界に焦点を合わせるとゆっくりと胸を触られているようだった。
だとすると、これは柚子由の……快感……!!?
そう考えると色々もう駄目だった、頭の中が真っ白になる。僕と完全に精神共有できる彼女を迎え入れた当初の理由は使い勝手のいい駒になると言うことに過ぎなかったが、今ではもう完全に僕の身内で……どちらかというと妹と言った感じで……その柚子由が兄と付き合うとこになったと聞いただけで僕は逆上してしまったのに……こんな、こんな……。
『……柚子由さん、本当に優しくするけど。……格好つかないけど、僕も女性は初めてだし、柚子由さんも……慣れてはないだろうから、……ゆっくりしようね』
『……ッ、はい』
どう考えても二人の初エッチに便乗してしまう僕のこの気持ちを如何すればいいかわからなかったが、柚子由が胸を触られているのに僕は触られていないという矛盾が駄目な気がしてきた。それにはこの目の前で愉しそうにしている男に頼むしかなくて……。
「十輝央義兄さんと同じ事をしてくれるなら……」
「イイヨ~。今日はどうせ〈霊ヤラレ〉中だから激しいセックスは出来なかったし♪……おんなじ事するってことはおまんこ使わせてくれるんだよネ?」
「……ッ、そうなります……ね」
僕は〈霊ヤラレ〉解消の為のセックスはアナルセックスしか許してない。たまに押し切られるが後付した女性器からの快楽は僕には辛すぎるからだ。
九鬼は僕の上から一度退くと何を思ったか僕の後ろに枕やクッションを集めだした。そしてフカフカにした底に抱き上げ直され転がされる。
「……ッ、なにを!?」
「え、だってさっき見たゆずずの目線だったらこんな感じかなーって、ほらさっさと言わないとボク好きなようにしちゃうよー?」
バスローブしか羽織っていない僕の裾を拡げながら九鬼がクツクツと喉を揺らしていた。
かなり屈辱だが彼も愉しませて、柚子由にバレないためにはこうするしかないと自分に言い聞かせてゆっくりと唇を開いた。
「胸、片方ずつ揉んで下さい……乳首じゃなくて、乳房を……」
▽▽ KUKI side ▽▽
これはコレでかなーり楽しめそうなシチュエーションだ。
左千夫クンが素直にボクに指示を出している。普段の喫茶店業務もそうだが別に左千夫くんの指示に従うのは嫌ではない。しかもこんなえっろいお誘いは大歓迎だ。まぁ、ただゆずずがされてることを言ってるだけだけど。
左千夫くんが見ていたゆずずの視界に映った、神功十輝央こととっきーは服を脱いでたので僕も服を脱いでしまう。霊ヤラレの解消セックスは膣を余り使わせてくれないのでソコに挿入できるだけでもラッキーである。言われるままに左千夫クンの全くない薄っぺらい乳房を揉んでいく。薄っぺらいがきめ細やかな白い肌は触れているだけでキモチイイし、しっかり鍛えられていて弾力があるところもボク好みだ。
ゆっくりと片方ずつ、性感を突起に集めるように外から揉むと付けたままにニップルピアスが揺れて左千夫くんが小さく声を漏らした。
「ッあ…………すいません、ピアス外して貰っていいです……か?」
「ん、イイよ」
左千夫くんに付けている装飾品は胸、耳、クリトリス、ペニスのピアスであるがボクが能力の〝創造〟で造ったピアスなので留め具は外せないように接着されている。なので手入れはボクしか出来ないわけで。
言われたままにニップルピアスに触れて、金属の塊へと変形させて両方とも取り外してしまうとベッドへと転がした。元から胸のピアスは外してしまう予定だったからちょうどいい。
「…………」
「どうしたの~?」
「いえ……なんと言うか、珍しく普通に外してくれたので」
「ん~、元から胸は外す予定だったからネ。左千夫クン胸のピアス業務中気になってるみたいだし」
「そ……!?んな、こと……」
「今日も擦れて大変だった?」
「……ッ!?誰のせい……!」
「ボクのせい♪ま、無防備なとこ見せるのはボクの前だけでいいかなーって。ほら、そろそろトッキー舐めるんじゃない?」
「ッ!?その前に乳首を触って……」
「はいはーい♪」
膨らみのない乳房を充分に時間をかけて愛撫する。乳腺に添って擽って、周りからゆっくり頂きに向かって柔らかく、柔らかく感度を上げてから人差し指で優しく触れた。
「…………ッん、はっ♡♡♡」
「まだ、ちょっとしか触ってないケド?」
「~~~~~ッ♡♡……ぁ、ま♡」
「大丈夫、大丈夫~。トッキーも下手じゃないからゆずずも感じてるデショ?左千夫クンも感じたらいいヨ~」
「……ぅ、はぁ…………んっ!」
「乳首のピアスホールも塞いじゃうネ~。また必要な時にあけてあげる♪」
「もう……結構です……」
「その割には、閉じられちゃって寂しそうにも見えるケド」
「────ッ、そんなこと…………」
乳首に触れると左千夫クンは大きく体を震わせてクッションへと深く沈んだ。後ろに深く倒れているが座ってる形になっているので足の間に入って、片方ずつ舌で愛撫するときに唾液を起点として〝創造〟の能力を使って治癒してピアスホールを塞いでしまう。元のいじらしい小さな突起に戻るとトッキーは余り激しい愛撫はしないと思うのでゆっくりとゆっくりと柔らかく舌を這わせて、唇で挟んで吸い上げて、逆を小刻みに弾くようにタップした。
「……貴方が……はぁ♡…………僕の体に興味が無くなっていくのは少し寂しくは、……有りますね」
「仕方ないですけど」と、左千夫クンが控え目に落とした言葉にボクの全身が震わされる。興味が無くなることなんて無い、ニップルピアスだって他のヤロウにバレてイタズラされないように取っただけなのに。いつもならここでグッとイタズラのボルテージを上げるのに今日はそんな事をしたら間違いなく怒られるのでチュゥ……と乳首に吸い付くしか出来なかった。
今だってこうやって言う事を聞いているのは左千夫クンだからだといつになったらこの男は気付くのだろうか。きっと一生気付かないンだろうなぁ、と早々に結論づけると少しでもボクの愛を分からせてやろうと今日は言われるママに優しく抱いてやる事にした。
片方を人差し指と中指で挟んで転がし、もう片方は吸い付く。吸い付いている胸は優しく揉んで、芯を持った乳首を優しく、優しく舌先で捏ね回す。何も言われないってことはトッキーもまだ胸を攻めているはずなので僕の愛撫も止むことはなく、舌先を尖らして乳首の先端をくまなく擦ってあげる。
「……ッ♡♡♡ん♡♡♡はぁ………………」
「そろそろ動きあるんじゃない?」
「……ッ♡……ん、足を撫でて……ゆっくりと割れ目を……ッ♡」
「こう?……かな?」
「─────ッッッ!!?」
左千夫クンが凭れている枕との間に腕を入れて、ぎゅっと抱き寄せてから内腿をゆっくりと撫で上げていく。左千夫クンの羽織っていたバスローブの前は既に肌蹴ているので素肌同士が密着する。吸い付くような肌触りにうっとりしていて気付くのが遅れたが左千夫クンは珍しく顔を真っ赤にしていた。よっぽど左千夫クンのが見ているゆずずとトッキーのセックスが彼にとっては刺激的なのかな?と、小首を傾げながらも会陰に優しく触れるとボクが作った膣が現れるので既にヌルヌルの入口をゆっくりと丁寧になぞった。その間も胸を愛撫していたけど、何となく初めて指を入れるとなるとトッキーならキスしながらかなぁ?と、思って左千夫クンの唇を優しく啄みながら中指を埋めていく。
もう、数得きれない程セックスしてるけどゆっくりヤッてもめちゃくちゃ興奮するなと口角を上げているとボクの下でジッとしている左千夫クンは珍しく視線を逸していた。
「キス……ダメだった……?」
「い、いえ……あってます」
「そ……。なら、もうちょっとリラックスしないと」
「…………ッッッッ!?♡」
「あ、ゆずずもトッキーに言われてる?緊張しそうだもんネ~ゆずず。なら、尚更君がリラックスするほうがゆずずにも伝染して力が抜けていいんじゃない?」
「…………は……い」
「まずは一本だけでゆっくりでイイよね~、増えたら言ってネ」
「……ッ……ッッん、は……い♡」
こんなに抵抗も動きもない左千夫クンは珍しいのでゆっくりゆっくりと膣の中の奥まで中指を埋めた。そこからゆるゆると中を拡げるように動かしたら、ぎゅっと左千夫クンはボクに抱きついて顔を肩に埋めていた。なので確りと抱きしめてから初めての子を相手にするように少しずつ体を開いてやるように愛撫する。まぁ、ボクの性格上〝初めての子〟ってのは余り抱く機会は無いけど。だいたいこっちもあっちも玄人で後ぐされがない関係が多かったからだ。そして、捕虜や性奴隷は優しく抱いたりする必要が無いし……。そう考えると左千夫クンはホントに特殊な位置付けだなァと改めてボクの総てを満たす相手を見下ろした。
「……も…………増やして…………ッ♡」
消えそうな言葉にもう一本指を増やすと、愛液を絡めながらゆっくりと挿入したけど左千夫クンは肩から顔を上げてくれる気配はなくて、やっぱりこんな普通なセックスじゃ溺れるほど気持ちよくは難しいのかな?と宥めるようにいろんな事にところにキスを落とした。
▲▲ sachio side ▲▲
死にそうだ。
こういったゆっくりとしたセックスはあまり好きではない。しかも柚子由と同じ動きをしたほうがいいので自分からは動けない。先程から柚子由は動こうとしてるんだが兄さんが総て制してしまっている。二本の指が中に入ってくると僕が感じるポイントを押し上げて擦るのではなくて、ゆっくりと中を拡げるように愛撫される。いつもみたいに一気に快感に翻弄されない分九鬼の体温に酔いそうだった。赤くなった目元を隠して顔を埋めると彼独特の刺激的な匂いがして更に昂ってしまう。優し過ぎる愛撫に複雑な感情しか沸かなくてその間にもバラバラと指は動いていく。
『あっ……十輝央さ……ッ♡』
『柚子由さん……かわいい……、きれいだね……』
『ッ………………ん♡』
そう言って兄は柚子由の胸にキスを落としながら肉壁をゆっくりと丁寧に開いていた。これも伝えないといけないのかと思うと色んな意味でクラクラしたが、九鬼が何も言ってないのに胸へと吸い付いてきた。
「……はっ♡…………ん?」
「なんとなーくなら分かるカラ、違うかったら言ってネ~」
「え?……ッ……」
「珍しく顔真っ赤だネ~?流石のキミでも身内のセックスは見たく無い?」
「……これは」
「ま、かわいいからいいんだけどネ」
「は?……ちょ……はぁ♡」
「ん、そろそろ強くするかな?解れてきた……」
胸へとキスマークを落としながらゆっくり、ゆっくり襞を撫でるように愛撫する。ちゃんと気持ちいいところも満遍なく触られるので緊張していた体が弛緩していく。それは柚子由も同じで。そして、兄さんが胎内の愛撫の角度を変えて強くしてきた時、柚子由がそれに呼応するようにグッと快感が上がったので僕の中の感覚も乱れる。そして、其れを九鬼は見落とさないので膣内の指を増やしてバラバラと愛撫し始めた。
「あ♡九鬼……は、ッ、んん♡余り強くしてはッ……」
「いつもと比べたら全然だケド?奥に入れてもないし、ココ、入口のGスポットだけ~」
「……ッ、それでも、僕が感じてしま……♡」
「左千夫クンもエッチな体になっちゃたネ♡」
「誰のせ……!」
「ボクのせい───なら、逆に嬉しいかな……」
「…………ッッ!?」
急に九鬼の声音が変わった低く男らしい声に耳が擽られて僕の体が一気に昇り詰める。だけどイきなれてる僕と違って柚子由は気持ちよさそうだけど絶頂まではいかない様子で僕は絶頂を我慢した。
「待って、まだ、柚子由がイってな……♡♡」
「じゃあ、ちょっと緩めて引き伸ばしてあげる」
「~~~~ッっっ♡♡♡あ♡イきそう……♡…………ぅ、も」
「イきたいけど、我慢だネ♡ほら、ゆずずにキモチイイよ~って念送って」
「意味わからなぁ……♡はぁ…………ッ」
我慢していると九鬼も愛撫を緩めてしまうので余計にイけなくて、次はイきたくなってきて枕に顔を埋めた。
調度柚子由も同じ感じでイきそうなのにイけなくて、気持ちいいけどもどかしいこの感覚が自然と共有されトロンとした眼差しで見上げた僕の視界には切羽詰まったような、興奮し切ったような、義兄と九鬼が居た。二人の表情が似ていて、色々な勘違いを起こしてしまいそうでギュッと瞼を落とすと兄だけの姿が映し出されて余計に見てはいけないものを見ている気になって目を開けると、とても大切なもの愛でているかのように視線を細める九鬼が居た。
『愛してるよ、柚子由さん』
「我爱你 朱華」
『十輝央さ……ん、私、なにか♡♡はぁ……ん、あ、ああ♡』
「ッッッ白翼……、イ……く♡」
ビクビクビクビク───と柚子由も僕も一緒に絶頂した。いつもの九鬼ならこのまま中を掻き回してくるのにそんなことはせずに絶頂の余韻だけ伸ばしてゆったりとした愛撫に変わる。そして、中の波が止まるとゆっくりと指を引き抜いて何度も何度も僕の唇を啄んできた。愛液が滴るほど中が濡れているのは恥ずかしかったが、それと同時にこんな普通のセックスで満たされている九鬼を見て、益々相手は僕である必要が無いことを痛感してしまって、その思いを嚥下する為に深く唇を重ねた。
「………………ん、っ、ちゅ、ふ……はぁ♡」
「んんっ♡♡……っん!……ぁ♡ん♡」
舌の腹をすり合わせるような触れ合いが続く中、九鬼はコンドームをペニスに付けていた。九鬼は余りゴムはしないんだが、僕の兄さんのことを考えて同じにしてくれたんだろう。兄さんと九鬼は全く同時に膣口にコンドーム越しの性器を触れさせるのだが柚子由が緊張してキュッと膣をまた閉じてしまうし、兄さんも緊張しているのかヌルヌル入口を行き来するだけで中々踏ん切りがつかないようだった。何度も頬を撫で挿入のタイミングを伺っている。
「九鬼、……待って、まだうまくいってない……」
「んー?ボクもういれたーい」
「駄目です……。入口……っを往復されているだけで……」
「こう?」
「あ!♡クリトリスまで、ヌルってしたら……っ」
「ホントはチンコも触りたいんだけどネ~」
「柚子由には無いからダメ……です」
ぬにゅぬちゅ……♡と卑猥な音が聞こえてきて気が散って仕方が無かったがそれよりも柚子由から激痛が伝わってきて僕は目を見開いた。
痛い……こんなに痛いものなのか?いや待て、痛い場所がおかしい。
僕は思わず薄暗いなかもう一つの視界に映っている義兄のペニスがどこに入っているか確認してしまった。矢張り入ってている、しかももう半分程も挿入されてしまっていた。
どうして柚子由はこの事実を伝えないのか、とか。普通気づくだろ?とか、色々な思いが浮かんだが僕の身に起きている訳ではないので余計に身動きが取れなくて。
「九鬼……ッ゙…………」
「……ん?挿れる?あれ、どうしたの?顔色悪いネ?」
「挿れるん……ですが。その、膣では無くて……」
「うん?」
「……お、お尻の穴に……ッ、入れてください……ッ!」
▽▽ KUKI side ▽▽
まさかの衝撃的なお誘いに固まってしまった。
そんな魅惑的な言葉を真っ赤に染まった濡れた瞳で言われた方は堪らない。それで無くても愛撫も限定されてしまってるし、もっともっと触りたくてウズウズしてるのに。
それにしてもトッキーもやってくれる。そういえば彼は左千夫クンとアナルセックスした事があった筈だ。逆に普通のセックスはゆずずが初めてだろう。そして、ゆずずもそう言うことは言わないおしとやかなタイプなので。
「……痛いと思うケド?」
「わかってます……」
今日は優しくするって決めたのに、ホント左千夫クンと居るとボクの決めた事は罷り通らない。少しでも痛くないように能力で〝純水〟を造ってゴムの上からペニスを包む、人肌になった頃にアナルの入口先端をくっつけて、解していないアナルを押し広げていく。お風呂で左千夫クンが軽くは拡げてくれてるみたいだけど、バッキバキにエラが張ったボクの息子を迎え入れる程開かれてはいないので眉がグッと寄って、顔を背けていた。
また背中に腕を回して抱き寄せると耳朶を言葉で擽る。
「ほら、呼吸して……」
「わかって……ッ、も、ひと思いに……」
「え~。トッキー絶対そんな事しないでショ?左千夫クンが気持ち良くなったらゆずずも少しはマシなんじゃない?ほら二人の初エッチを助けると……ッ思って力抜いて……」
「はぁ……あっ♡なに?……いつもより、柔らか……ッ」
「水の膜造ってみた。ボクの硬いから少しはマシかな……ッて」
入口の窄まりを雁首を使って押し広げていく。本当は五つのダイドーピアスを使って無理矢理こじ開けたいところだけどトッキーには無いので自分の能力で作った水の膜で滑らせるように中に入れ込む。流石に敏感な亀頭を括約筋がキュぅぅっと締めると痛いケド、腕の中で必至に声も息も殺して力を抜こうとする相手を見るとそんなのナンテコトナクナル。
ゆっくりと内襞を掻き分けて中まで入り込むとトッキーがどうかではなくてこっちから仕掛けるためにゆるゆると動いて左千夫クンの感じる場所をピンポイントで擦り上げてやる。
「……ッ゙ッ゙ッんんん♡ま、まだ、兄さんは……ッ」
「こっちから誘いかけるだけだから大丈夫ッ……はっ、ちょっと見せてネ~」
『ふっ♡……いっ……あ、十輝央さん、そこ、……♡』
『ここ?……柚子由さ…………ん♡』
デコを突き合わせて左千夫クンの朱い瞳を見つめると向こうでゆずずの見ている光景が脳裏に映し出されてくる。どうやら左千夫クンの気持ち良さもゆずずには伝わるようでトッキーが焚き付けられて上手く行った。ゆずずは多分違うと伝えたいんだろうケド。
ボクもこのまま動いていても大丈夫そうなのでゆっくりとしたスパンで前立腺から子宮の裏側を擦り上げて、快楽に熔かしていく。
「あっ♡九鬼ッ……!違うと、伝える……ッ方向に」
「え~、もうイイじゃん。ゆずずならうまくやるヨ~」
「ボク……痛いけど……気持ちよくッ♡」
「ゆずずに伝わってちょうどいいネ~」
相手に体重を掛けないように気をつけながら、ズリぃぃぃとギリギリまで引き抜いて、ズズズズズズッ……と奥まで進める。ボクも霊ヤラレで激しくは出来ないのでちょうどいいし、何よりたまに覗き見れる左千夫クンの表情が蕩けていてボクの気持ちが落ち着いていく。
『あ……ゆず、ゆさん、……僕ッ』
トッキーの切羽詰まった声が脳裏に聞こえてきたのでボクもスパートをかける。と言ってもいつもみたいにガン突きするのでは無くて、括約筋に裏筋を擦り付けるようにして収縮するアナルのゴムの中へと精液を吐き出した。
「……ッ…………ん、はっ」
「…………く」
『はぁ、……ん、……ごめん、柚子由さん、まだ……気持ちよくなってない……のに』
『いえ、大丈夫……です、それに……その……えーと……』
『柚子由さん?』
『ば、場所が違うかも……です』
ボクが覗き見た、トッキーが慌てた顔は愉快過ぎて自然と肩が揺れてしまう。そして性器を引き抜いて土下座していたのでボクも引き抜くと水を水蒸気として霧散させてゴムを外した。次はちゃんと膣に入れるだろうからゴムを付けなおして左千夫クンの顔を見下ろすと心ここにあらずにといった感じで視野が狭くなっていた。スリスリと唇をナゾってやるとボクに気付いたようでその手に唇を寄せてキスをしてくれた後自分の女性期に触れさせた。
『「ここにちゃんと、挿れて下さい」』
ゆずずと同じお誘いが左千夫クンから落ちる。
これは……!!?左千夫クンがゆずずをのっとったのか?いや、違うっぽい。ゆずずに完全にシンクロさせてしまったのか?それも……少し違う気がする。何にせよそんな色香を孕んだお誘いはオトコを狂わせるって何度やったらわかって……!
「さ、左千夫クン……ッ」
『ゆ、ゆずゆさん……!』
トッキーだけで無くボクも我慢できなくて、童貞でも何でもないのに陰茎を確りと掴んで膣口に宛てがうとズッ!と、一気に根本まで押し込んでしまった。ズリンッ゙……と処女膜を巻き込んでしまったようでゆずずと左千夫クンの表情が歪んだところで額を離した。ゆずずは分かる。だって処女だろうから、でも左千夫クンは女性器を造って直ぐに割と最悪な形で破いてやった記憶がある。
額を離して見下ろしたら左千夫クンは辛そうに頭を抱えていた。
「すいません……変に深く共有して……っは♡」
そう言った左千夫クンはかなり色っぽくてボクはゴクリと大きく喉をならした。理性がもたない……!
▲▲ sachio side ▲▲
不味い。重ね過ぎた。
柚子由は本当に兄の事を愛してるんだな。
駄目なことではなくて、とても微笑ましくて、羨ましてくて、僕には少し難しい感情だった。
奥まで埋められてしまうと兄さんの男性器は標準よりでかいし、九鬼は巨根の部類なので初めて受け入れるには痛い。いや、初めてではないのに重ね過ぎてしまって筋肉が上手く収縮しないし処女膜まで再生させてしまった。僕の〝精神〟が作り上げた紛い物なので九鬼は打ち消せると思うが出血は別箇所が代用してしまってるので本当になってしまってる。こういう面倒くさいのは彼は嫌いだろう。だから生理も隠してるのに……。でも、痛いって言わなかったら大丈夫か、と考えを改めるけど中々緊張が解けなくて気持ちいいより痛くて、瞼を落とすと向こうの光景が色濃く広がるので九鬼を見上げたら……切羽詰まった顔をしていた。
「九鬼……?」
「はぁ……はぁ……危なーい、〝トぶ〟かと思った」
「……はぁ?激しいこと……してない」
「激しい事しなくても、興奮し過ぎたらトぶカラ……!」
「興奮?」
「あー無理無理無理……ジッとしてたら出る……トッキーより先にイく」
「はぁ?……ちょ……ん♡」
「あ……も、……力抜いて……そんなギチギチに締められると……ッ」
「ッん♡♡……でも、僕も……上手くいかな♡♡」
「あ♡……出たッ、ちょっと出た……もーッ、左千夫クンとするとホントッ、いい意味で思い通りにならないし……ッ、格好つかないんダケド!」
「ぼ、僕……僕のせいでは……!いや、今回は僕のせい……?」
「絶対今の締め付けトッキーもちょっと出てるから……ね!でも君イってないってことはゆずずもイって無いだろうし……ッ続行するしかない……ヨネ?」
「え?……や、ま、……♡♡」
「あー……ゴム嵌めてるのにめっちゃ敏感になってるんだケド……!はぁ、左千夫クンのせい……」
「なにも、なにもしてなぁ……♡」
「好き……愛してる、ボクの初恋の人♡」
「~~~~~~ッッッッッ゙♡♡♡なぁ♡」
「キミとどういった形でも繋がれる事はボクにしたらかなーり幸福度が高い事だカラ……」
目の前の九鬼は男の顔をしていた。
でも情けなく眉を下げて、大したことしていないのに余裕無さそうな顔をして、残酷な行為している時と同じ位に興奮していた。ペロッと舌なめずりすると足を開かせるわけでも奥を抉ってくるわけでもなくただ僕を抱き締めて、ゆっくりと中のポイントを刺激してくれていた。しかも、密着した九鬼も汗ばんでいて、何より心音がかなり速い。
柚子由から流れてくる幸せな感情と現状が勘違いを起こして頭が痛い。愛されてると錯覚してしまう……!
「九鬼……離れて……ッ♡」
「えー。トッキー絶対離れてないでショ。ムリ~、今日は気持ち悪くなるほど優しく……はっ♡抱くって……決めたカラ……」
「ッ!?そのどっちかに偏るのどーにか、あ♡」
「良くなってきた~?ゴリゴリ擦ってないし、密着し過ぎると左千夫クンのチンコ挟んじゃうから難しい……んっ」
「頭……痛い……」
「え゙!?……精神共有上手くいってない?」
「そういう訳では……」
「じゃあ、ボクが触れてるカラ?」
「──────ッ!!?」
「そっか、……まぁ君がボクと恋人ごっこしてくれてることはボクも知ってるカラ、そんなに深く考え無くていいヨ。君が他人に触れられることが苦手なのも知ってるし……でも、今くらいいいでショ~。左千夫クンの言うこと……はぁ、ちゃんと聞いてるんだカラ」
表情はかなり切羽詰まっているのに抽挿は優しかった。
普段からは考えられない九鬼の気持ちの吐露に余計に参ってしまう。勘違いしてしまいそうになる。
こんな事を今は言っていても明日になればいった事すら忘れるような男なのに。でも、別に僕はそれでも良いんだ。自分からも首に手を回して、柚子由も緩やかだが腰が揺れ始めたので僕も動き始める。他人に触れられるのは苦手だが僕にとってはもう、九鬼は他人ではない。
肌が触れ合って心まで満たされるようになったのはいつからだろうか。
「僕此れでも、貴方のことちゃんと愛してますよ」
「……え?」
「何度も言ってますが、ちゃんと好きです。でも、貴方からの愛は……は、いらない……でも」
僕は九鬼に回し腕で更に彼に密着した。
依存はメンタルが弱るので余り好ましくないが今日は僕の落ち度に付き合って貰っているわけだし。
……明日になれば忘れているでしょうしね。
僕が気をつければそれで済む事なのでゆったりと頬に手を添えた、そして静かに笑みを浮かべる。
「今日限定で受け取ります……よ?」
そう告げると九鬼の目の色が変わって、それでもいつもみたいには突き上げて来なくて、僕からキスして、体を触れ合わせて、後ろ髪を撫でて、耳元で愛してるって囁いたら。
涙目になって、はぁ、はぁと肩で息をしていたのでまた笑ってしまった。
そんな僕を性器が九鬼の腹に付いてしまうほどキツく抱きしめて、ゆっくりとした抜き差しを繰り返していた。
『柚子由さん、……きもちいいのかな、……ん、はぁ』
『はい、多分……さっきも、こんな感じの……ッ、あ、なにか、な、んん、十輝央さん、とき、おさ♡♡』
「はぁ、左千夫クンっ、左千夫くん……ズルい……ほんと……こんな、時に……ぅ」
「っ、好きです、……はぁ、愛してますッ……んん、あ、イきそ……んんん♡」
『───ッはぁ』
「…………ぅ、く!」
柚子由の快楽も最高潮まで上がっていたのでこの程度の違和感はバレないだろうと僕も小さく腰を動かして、柚子由からの温かい、幸せな精神共有に酔いしれる。そうしている間に、柚子由に引っ張られるように穏やかな絶頂に誘われ。そして、兄さんも、九鬼もお互いに射精したところで精神共有が切れた。
少し最後はあちら側が騒がしかった気もしたがそれでもバレずに解けてホッとしたら、僕の顔を九鬼が覗いて来た。
▽▽ KUKi side ▽▽
啊《アァ》、ズルい。
優しくしようって決めた日にコレはズルすぎる。
左千夫クンの体がイった後、弛緩したので精神共有が終わったのかと覗き込んだら静かに微笑んでいた。
彼の笑顔はボクの心を鷲掴みにする。なのに、なのに……!!
「終わりました。どうぞ、好きにして下さい」
「───ッ!!どうして、今日に限ってソンナコト言うのッ?」
「……?受け入れるって決めたからですけど」
「……ヒドイ、酷すぎる…………」
「なにも、してないんですが?もう良いなら終わりで良いですよ?霊ヤラレは発散出来たようですし」
「~~~ッっッ!!!ぜッッッたい左千夫クンってボクの気持ちわかって無いよネ?もーいい…………」
「……すいません、……ッ、んん♡は?終わりなので……は?」
「終わる訳……ないでしょ……もー、怒った。朝までこのまま~」
「は?……ぁ、ッんん♡そんな、子供みたいな言い方ッ」
本当は、ほんとーは、奥まで突っ込んでヒィヒィ言わせて、もうだめー、もうやだーきもちぃい!!って言ってもらいたいけどそうするとなんか負けた気がするのでそのままスローセックスにすることにした。
ゆっくーり、ゆっくーり左千夫くんの中を行き来して、決して無理矢理はイかせず、でも、定期的にはイかせる。
左千夫くんは初めは訳が分からなかった様で自分からも腰を打ちつけてきたが、それは腰を掴むことで阻止する。
ゆっくりだ、かなーりゆっくりだ。
先端まで引き抜いて、少し止まって、また、奥まで挿入する。
「…………ッ?ん……はぁ、……九鬼それ、僕、イく……」
「イイよ~、イったらダメとか無いカラ~」
「あッ!……んん♡♡」
分かっている様で分かって無かった。左千夫クンはスローセックスでもかなり簡単に膣でイけるようになっていた。ボクが造った器官を彼はきちんと受け入れて、定着させて、ソレをボクがまた開発して。
考えるだけで興奮する。そして、その興奮を長く愉しむ。左千夫クンが絶頂するとそれ以上は速くする事なく、一番気持ちいいところが過ぎてからゆるゆると動き始める。にゅるん、にゅりゅんと愛液が溢れてきて、コンドームがボクの出した精液のせいで滑ってズレたが気にする事なくそのままゆっくりとまた動く。そして唇を寄せると左千夫クンからも唇を合わせてきて深く何度も啄んでから舌を絡めた。
「……はぁ……、ぐちゃぐちゃ……したい」
「……ん、はぅ?……九鬼……ッ?イってない?」
「朝までイくつもりないケド?」
「は?……な、……な……ッ」
「何してもいいんでしょ~このまま、ゆっくーりずーと朝まで挿入しっぱなしで、耳元で愛、囁いてあげるから覚悟しといてネ」
舌なめずりしながらそう言ったら左千夫クンは青褪めていたけど、ボクも有言実行タイプなので朝まで愛してるって言いながらずっと繋がってやった……ら、最後の最後で泣きそうな左千夫クンから唇を貪られて、そのまま騎乗位になって膣で呆気なく搾り取られて、「貴方も僕の気持ち全然わかってません!」と、怒られて……。
結局、めちゃくちゃに抱いて終わった。
▲▲ sachio side ▲▲
風呂上がりにバスローブを引っ掛けていたら霊ヤラレアラートがなっている九鬼からお誘いがあった。と、言ってもここ最近はセックスをしない日のほうが少ないのでいつもの流れでベッドに誘われる。
髪を乾かして貰って、少し触れ合って、フェラチオをしようと思ったら珍しくそういう気分では無かったようでベッドに転がされた。
……最近色々あってかなり体液に汚れたベッドは九鬼の〝創造〟の能力で真新しいものへと造り直されていた。この辺りは便利な能力だと思うが、そもそももう少し汚れないような普通のセックスだけで僕は充分なのだが……。
「口でしなくて良いんですか?」
「今日はいらなーい。ってか、左千夫クン最近ボクのことたまにワザと〝ト〟ばしてるデショ?〝ト〟んだボク相手に何してるの?」
「何って……ナニしかしてませんが?」
「まァ……そうなんだけどさぁ……」
前回、精液奴隷化の薬を使われて何とか正気に戻ってセックスした次の日、調度生理がきてしまったので仕方なく地下にあるもう一つの僕の自室へと潜った。僕は男であるが僕の体の中には九鬼が〝創造〟の能力で造った膣とクリトリスと女性の尿道がある。九鬼の能力だけでは男の体に女性器を造る事は容易いが定着は難しいようだが。其処は僕の能力と相性が良く、完全に僕の体の一部となってしまって今では生理も来る。しかし、まだ九鬼にはバレて居ない。子供が出来ないように避妊器具は入れているがめんどくさいと思われるのが嫌で言っていないのだがそうなると毎日一緒に居るため隠すのが割と難しい。なので地下に篭ることと、怪しまれないように部屋には戻るがセックス時にいきなりイマラチオしたりと興奮させて〝ト〟ばしてしまう事にした。九鬼はトランス状態に入るとその間の記憶はなくなるので、もし失敗して生理中なのがバレても良いようにわざと〝トんで〟貰っている。
深くは追求されなかったのでホッとして触れ合うような口付けを交わす。
少し前に精液奴隷化させられそうになった事が嘘のように最近は優しく抱いてくれていた。毎日霊ヤラレになっているので激しいことができないと言うのもあるが割と僕としては幸せだった。欲を言えば僕も抱く方が良いが……、今度は仕返しが出来ないくらいに攻め切る方法を考えなくてはならない。
『はい……私も…………』
唇の触れ合いを楽しんでいると、僕の中にもう一つの声が響いた。この声は僕と精神共有している三木柚子由《みき ゆずゆ》の声である。
柚子由がこんな時間に僕と精神を共有して呼びかけてくる事は珍しいのでギュッと九鬼の髪を引っ張ってキスを止めさせる。
「い、たたたたたた!!ヒドイよ!左千夫クン!イイトコだったのにッ!」
「少し待ってください、柚子由が呼んでいます」
僕は柚子由との通信を集中する為に瞼を閉じて能力である〝精神〟を更に濃く繋いだのだが……
『柚子由どうしましたか?なに……か』
『あッ♡……十輝央さん…………』
僕が目を閉じた瞼の裏に広がったのは柚子由の視界である。そしてその視界に映し出されたのは全裸の義兄……神功十輝央、僕の義兄であった。
此れは間違いなく二人はセックスして、……しようとしている。いや、二人は恋仲なので問題はない、問題は無いのだが。
僕の上で待てをさせていた九鬼が痺れを切らしたようで脇腹のあたりを撫で始めていた。
そして、ニッコリといつもどおり食えない笑みを浮かべる彼と目が合って割と絶望した。
『優しくするつもりだけど……痛かったらすぐ言ってね』
『…………はい』
『はぁ……夢みたいだよ、こんな日が来るなんて』
僕もこんな日が来るとは夢にも思わなかっですよ、兄さん!!
心の中の叫び声は僕の義兄に届くはずは無い。いや、届かれたら困る。
どうする。如何するのがいい。此方から強いコンタクトを取れば柚子由は誤って精神共有してしまってる事に気付くだろう。ただ、そうするとなるとプライベートな二人の時間を僕が覗き見た事もバレてしまうわけで。
一度繋いでしまったので僕の視界は今現在二つある。一つは柚子由が見ている光景、もう一つは今実際に僕が見ている光景である。目の前で愉しそうにそして不思議そうに見ている九鬼が憎たらしくて仕方ない。
無理矢理精神共有を切ることも可能だが、そんな事をすれば柚子由は気付いてしまうだろう。
なので、一番いいのは何もせずにやり過ごす事。柚子由は色々焦ってしまって僕と精神共有してしまっただけなのでこのままセックスが終われば勝手に解けるだろう。そこまでジッとしていればいいのだがその為には前の男……九鬼を説得しなければならない。それでも背に腹は替えられ無いので九鬼に頼む事にした。
「すいませんが、後五時間のほど後にしませんか?」
「え!?なんで!?どっか行くの??」
「いえ、そういう訳では…………」
「え~ならムリー、もうスイッチ入っちゃったし」
「……そこをなんとか」
「ゆずずに呼ばれたの?」
「いえ、……そういう訳でもなく」
「えー、ナニナニ?気になる!!えい!!」
「あ……!九鬼ッ!」
ゴツンッと九鬼が僕と額を突き合わせた。
彼は柚子由と精神を通わせたりは出来ないが、僕が作った紛い物を見れるので突き合わした額により僕が見ているものを覗き見たようだった。そしてその口角が楽しげに持ち上がった。
「ナルホド~そういうことネ」
嗚呼、終わった。
この男の駄目な部分のスイッチが入った事が即座にわかって僕は大きく喉を上下させた。
上に乗り上げられているが何とか逃げようと後退るが確りと腰を捕まえられてしまった。
「ここのままセックスしたらあっちに筒抜け?」
「……ッ!?そうなる前に僕が切ります」
「でもそうしたらゆずずにバレちゃうネ~」
「……く。……そうですね」
「で、ゆずずも恥ずかしいとこ見られちゃった事に気づいて傷付いちゃうって訳か♪」
図星だ。図星過ぎて何も言い返せない。
こう言った愉しいことは絶対やめないことを知っているため次の手を考えなければならない。この男が満足しつつ、柚子由にも害がない手段を……。
不意に僕の胸に快感が走って甘く息が漏れた。思考に映し出されているもう一つの柚子由の視界に焦点を合わせるとゆっくりと胸を触られているようだった。
だとすると、これは柚子由の……快感……!!?
そう考えると色々もう駄目だった、頭の中が真っ白になる。僕と完全に精神共有できる彼女を迎え入れた当初の理由は使い勝手のいい駒になると言うことに過ぎなかったが、今ではもう完全に僕の身内で……どちらかというと妹と言った感じで……その柚子由が兄と付き合うとこになったと聞いただけで僕は逆上してしまったのに……こんな、こんな……。
『……柚子由さん、本当に優しくするけど。……格好つかないけど、僕も女性は初めてだし、柚子由さんも……慣れてはないだろうから、……ゆっくりしようね』
『……ッ、はい』
どう考えても二人の初エッチに便乗してしまう僕のこの気持ちを如何すればいいかわからなかったが、柚子由が胸を触られているのに僕は触られていないという矛盾が駄目な気がしてきた。それにはこの目の前で愉しそうにしている男に頼むしかなくて……。
「十輝央義兄さんと同じ事をしてくれるなら……」
「イイヨ~。今日はどうせ〈霊ヤラレ〉中だから激しいセックスは出来なかったし♪……おんなじ事するってことはおまんこ使わせてくれるんだよネ?」
「……ッ、そうなります……ね」
僕は〈霊ヤラレ〉解消の為のセックスはアナルセックスしか許してない。たまに押し切られるが後付した女性器からの快楽は僕には辛すぎるからだ。
九鬼は僕の上から一度退くと何を思ったか僕の後ろに枕やクッションを集めだした。そしてフカフカにした底に抱き上げ直され転がされる。
「……ッ、なにを!?」
「え、だってさっき見たゆずずの目線だったらこんな感じかなーって、ほらさっさと言わないとボク好きなようにしちゃうよー?」
バスローブしか羽織っていない僕の裾を拡げながら九鬼がクツクツと喉を揺らしていた。
かなり屈辱だが彼も愉しませて、柚子由にバレないためにはこうするしかないと自分に言い聞かせてゆっくりと唇を開いた。
「胸、片方ずつ揉んで下さい……乳首じゃなくて、乳房を……」
▽▽ KUKI side ▽▽
これはコレでかなーり楽しめそうなシチュエーションだ。
左千夫クンが素直にボクに指示を出している。普段の喫茶店業務もそうだが別に左千夫くんの指示に従うのは嫌ではない。しかもこんなえっろいお誘いは大歓迎だ。まぁ、ただゆずずがされてることを言ってるだけだけど。
左千夫くんが見ていたゆずずの視界に映った、神功十輝央こととっきーは服を脱いでたので僕も服を脱いでしまう。霊ヤラレの解消セックスは膣を余り使わせてくれないのでソコに挿入できるだけでもラッキーである。言われるままに左千夫クンの全くない薄っぺらい乳房を揉んでいく。薄っぺらいがきめ細やかな白い肌は触れているだけでキモチイイし、しっかり鍛えられていて弾力があるところもボク好みだ。
ゆっくりと片方ずつ、性感を突起に集めるように外から揉むと付けたままにニップルピアスが揺れて左千夫くんが小さく声を漏らした。
「ッあ…………すいません、ピアス外して貰っていいです……か?」
「ん、イイよ」
左千夫くんに付けている装飾品は胸、耳、クリトリス、ペニスのピアスであるがボクが能力の〝創造〟で造ったピアスなので留め具は外せないように接着されている。なので手入れはボクしか出来ないわけで。
言われたままにニップルピアスに触れて、金属の塊へと変形させて両方とも取り外してしまうとベッドへと転がした。元から胸のピアスは外してしまう予定だったからちょうどいい。
「…………」
「どうしたの~?」
「いえ……なんと言うか、珍しく普通に外してくれたので」
「ん~、元から胸は外す予定だったからネ。左千夫クン胸のピアス業務中気になってるみたいだし」
「そ……!?んな、こと……」
「今日も擦れて大変だった?」
「……ッ!?誰のせい……!」
「ボクのせい♪ま、無防備なとこ見せるのはボクの前だけでいいかなーって。ほら、そろそろトッキー舐めるんじゃない?」
「ッ!?その前に乳首を触って……」
「はいはーい♪」
膨らみのない乳房を充分に時間をかけて愛撫する。乳腺に添って擽って、周りからゆっくり頂きに向かって柔らかく、柔らかく感度を上げてから人差し指で優しく触れた。
「…………ッん、はっ♡♡♡」
「まだ、ちょっとしか触ってないケド?」
「~~~~~ッ♡♡……ぁ、ま♡」
「大丈夫、大丈夫~。トッキーも下手じゃないからゆずずも感じてるデショ?左千夫クンも感じたらいいヨ~」
「……ぅ、はぁ…………んっ!」
「乳首のピアスホールも塞いじゃうネ~。また必要な時にあけてあげる♪」
「もう……結構です……」
「その割には、閉じられちゃって寂しそうにも見えるケド」
「────ッ、そんなこと…………」
乳首に触れると左千夫クンは大きく体を震わせてクッションへと深く沈んだ。後ろに深く倒れているが座ってる形になっているので足の間に入って、片方ずつ舌で愛撫するときに唾液を起点として〝創造〟の能力を使って治癒してピアスホールを塞いでしまう。元のいじらしい小さな突起に戻るとトッキーは余り激しい愛撫はしないと思うのでゆっくりとゆっくりと柔らかく舌を這わせて、唇で挟んで吸い上げて、逆を小刻みに弾くようにタップした。
「……貴方が……はぁ♡…………僕の体に興味が無くなっていくのは少し寂しくは、……有りますね」
「仕方ないですけど」と、左千夫クンが控え目に落とした言葉にボクの全身が震わされる。興味が無くなることなんて無い、ニップルピアスだって他のヤロウにバレてイタズラされないように取っただけなのに。いつもならここでグッとイタズラのボルテージを上げるのに今日はそんな事をしたら間違いなく怒られるのでチュゥ……と乳首に吸い付くしか出来なかった。
今だってこうやって言う事を聞いているのは左千夫クンだからだといつになったらこの男は気付くのだろうか。きっと一生気付かないンだろうなぁ、と早々に結論づけると少しでもボクの愛を分からせてやろうと今日は言われるママに優しく抱いてやる事にした。
片方を人差し指と中指で挟んで転がし、もう片方は吸い付く。吸い付いている胸は優しく揉んで、芯を持った乳首を優しく、優しく舌先で捏ね回す。何も言われないってことはトッキーもまだ胸を攻めているはずなので僕の愛撫も止むことはなく、舌先を尖らして乳首の先端をくまなく擦ってあげる。
「……ッ♡♡♡ん♡♡♡はぁ………………」
「そろそろ動きあるんじゃない?」
「……ッ♡……ん、足を撫でて……ゆっくりと割れ目を……ッ♡」
「こう?……かな?」
「─────ッッッ!!?」
左千夫クンが凭れている枕との間に腕を入れて、ぎゅっと抱き寄せてから内腿をゆっくりと撫で上げていく。左千夫クンの羽織っていたバスローブの前は既に肌蹴ているので素肌同士が密着する。吸い付くような肌触りにうっとりしていて気付くのが遅れたが左千夫クンは珍しく顔を真っ赤にしていた。よっぽど左千夫クンのが見ているゆずずとトッキーのセックスが彼にとっては刺激的なのかな?と、小首を傾げながらも会陰に優しく触れるとボクが作った膣が現れるので既にヌルヌルの入口をゆっくりと丁寧になぞった。その間も胸を愛撫していたけど、何となく初めて指を入れるとなるとトッキーならキスしながらかなぁ?と、思って左千夫クンの唇を優しく啄みながら中指を埋めていく。
もう、数得きれない程セックスしてるけどゆっくりヤッてもめちゃくちゃ興奮するなと口角を上げているとボクの下でジッとしている左千夫クンは珍しく視線を逸していた。
「キス……ダメだった……?」
「い、いえ……あってます」
「そ……。なら、もうちょっとリラックスしないと」
「…………ッッッッ!?♡」
「あ、ゆずずもトッキーに言われてる?緊張しそうだもんネ~ゆずず。なら、尚更君がリラックスするほうがゆずずにも伝染して力が抜けていいんじゃない?」
「…………は……い」
「まずは一本だけでゆっくりでイイよね~、増えたら言ってネ」
「……ッ……ッッん、は……い♡」
こんなに抵抗も動きもない左千夫クンは珍しいのでゆっくりゆっくりと膣の中の奥まで中指を埋めた。そこからゆるゆると中を拡げるように動かしたら、ぎゅっと左千夫クンはボクに抱きついて顔を肩に埋めていた。なので確りと抱きしめてから初めての子を相手にするように少しずつ体を開いてやるように愛撫する。まぁ、ボクの性格上〝初めての子〟ってのは余り抱く機会は無いけど。だいたいこっちもあっちも玄人で後ぐされがない関係が多かったからだ。そして、捕虜や性奴隷は優しく抱いたりする必要が無いし……。そう考えると左千夫クンはホントに特殊な位置付けだなァと改めてボクの総てを満たす相手を見下ろした。
「……も…………増やして…………ッ♡」
消えそうな言葉にもう一本指を増やすと、愛液を絡めながらゆっくりと挿入したけど左千夫クンは肩から顔を上げてくれる気配はなくて、やっぱりこんな普通なセックスじゃ溺れるほど気持ちよくは難しいのかな?と宥めるようにいろんな事にところにキスを落とした。
▲▲ sachio side ▲▲
死にそうだ。
こういったゆっくりとしたセックスはあまり好きではない。しかも柚子由と同じ動きをしたほうがいいので自分からは動けない。先程から柚子由は動こうとしてるんだが兄さんが総て制してしまっている。二本の指が中に入ってくると僕が感じるポイントを押し上げて擦るのではなくて、ゆっくりと中を拡げるように愛撫される。いつもみたいに一気に快感に翻弄されない分九鬼の体温に酔いそうだった。赤くなった目元を隠して顔を埋めると彼独特の刺激的な匂いがして更に昂ってしまう。優し過ぎる愛撫に複雑な感情しか沸かなくてその間にもバラバラと指は動いていく。
『あっ……十輝央さ……ッ♡』
『柚子由さん……かわいい……、きれいだね……』
『ッ………………ん♡』
そう言って兄は柚子由の胸にキスを落としながら肉壁をゆっくりと丁寧に開いていた。これも伝えないといけないのかと思うと色んな意味でクラクラしたが、九鬼が何も言ってないのに胸へと吸い付いてきた。
「……はっ♡…………ん?」
「なんとなーくなら分かるカラ、違うかったら言ってネ~」
「え?……ッ……」
「珍しく顔真っ赤だネ~?流石のキミでも身内のセックスは見たく無い?」
「……これは」
「ま、かわいいからいいんだけどネ」
「は?……ちょ……はぁ♡」
「ん、そろそろ強くするかな?解れてきた……」
胸へとキスマークを落としながらゆっくり、ゆっくり襞を撫でるように愛撫する。ちゃんと気持ちいいところも満遍なく触られるので緊張していた体が弛緩していく。それは柚子由も同じで。そして、兄さんが胎内の愛撫の角度を変えて強くしてきた時、柚子由がそれに呼応するようにグッと快感が上がったので僕の中の感覚も乱れる。そして、其れを九鬼は見落とさないので膣内の指を増やしてバラバラと愛撫し始めた。
「あ♡九鬼……は、ッ、んん♡余り強くしてはッ……」
「いつもと比べたら全然だケド?奥に入れてもないし、ココ、入口のGスポットだけ~」
「……ッ、それでも、僕が感じてしま……♡」
「左千夫クンもエッチな体になっちゃたネ♡」
「誰のせ……!」
「ボクのせい───なら、逆に嬉しいかな……」
「…………ッッ!?」
急に九鬼の声音が変わった低く男らしい声に耳が擽られて僕の体が一気に昇り詰める。だけどイきなれてる僕と違って柚子由は気持ちよさそうだけど絶頂まではいかない様子で僕は絶頂を我慢した。
「待って、まだ、柚子由がイってな……♡♡」
「じゃあ、ちょっと緩めて引き伸ばしてあげる」
「~~~~ッっっ♡♡♡あ♡イきそう……♡…………ぅ、も」
「イきたいけど、我慢だネ♡ほら、ゆずずにキモチイイよ~って念送って」
「意味わからなぁ……♡はぁ…………ッ」
我慢していると九鬼も愛撫を緩めてしまうので余計にイけなくて、次はイきたくなってきて枕に顔を埋めた。
調度柚子由も同じ感じでイきそうなのにイけなくて、気持ちいいけどもどかしいこの感覚が自然と共有されトロンとした眼差しで見上げた僕の視界には切羽詰まったような、興奮し切ったような、義兄と九鬼が居た。二人の表情が似ていて、色々な勘違いを起こしてしまいそうでギュッと瞼を落とすと兄だけの姿が映し出されて余計に見てはいけないものを見ている気になって目を開けると、とても大切なもの愛でているかのように視線を細める九鬼が居た。
『愛してるよ、柚子由さん』
「我爱你 朱華」
『十輝央さ……ん、私、なにか♡♡はぁ……ん、あ、ああ♡』
「ッッッ白翼……、イ……く♡」
ビクビクビクビク───と柚子由も僕も一緒に絶頂した。いつもの九鬼ならこのまま中を掻き回してくるのにそんなことはせずに絶頂の余韻だけ伸ばしてゆったりとした愛撫に変わる。そして、中の波が止まるとゆっくりと指を引き抜いて何度も何度も僕の唇を啄んできた。愛液が滴るほど中が濡れているのは恥ずかしかったが、それと同時にこんな普通のセックスで満たされている九鬼を見て、益々相手は僕である必要が無いことを痛感してしまって、その思いを嚥下する為に深く唇を重ねた。
「………………ん、っ、ちゅ、ふ……はぁ♡」
「んんっ♡♡……っん!……ぁ♡ん♡」
舌の腹をすり合わせるような触れ合いが続く中、九鬼はコンドームをペニスに付けていた。九鬼は余りゴムはしないんだが、僕の兄さんのことを考えて同じにしてくれたんだろう。兄さんと九鬼は全く同時に膣口にコンドーム越しの性器を触れさせるのだが柚子由が緊張してキュッと膣をまた閉じてしまうし、兄さんも緊張しているのかヌルヌル入口を行き来するだけで中々踏ん切りがつかないようだった。何度も頬を撫で挿入のタイミングを伺っている。
「九鬼、……待って、まだうまくいってない……」
「んー?ボクもういれたーい」
「駄目です……。入口……っを往復されているだけで……」
「こう?」
「あ!♡クリトリスまで、ヌルってしたら……っ」
「ホントはチンコも触りたいんだけどネ~」
「柚子由には無いからダメ……です」
ぬにゅぬちゅ……♡と卑猥な音が聞こえてきて気が散って仕方が無かったがそれよりも柚子由から激痛が伝わってきて僕は目を見開いた。
痛い……こんなに痛いものなのか?いや待て、痛い場所がおかしい。
僕は思わず薄暗いなかもう一つの視界に映っている義兄のペニスがどこに入っているか確認してしまった。矢張り入ってている、しかももう半分程も挿入されてしまっていた。
どうして柚子由はこの事実を伝えないのか、とか。普通気づくだろ?とか、色々な思いが浮かんだが僕の身に起きている訳ではないので余計に身動きが取れなくて。
「九鬼……ッ゙…………」
「……ん?挿れる?あれ、どうしたの?顔色悪いネ?」
「挿れるん……ですが。その、膣では無くて……」
「うん?」
「……お、お尻の穴に……ッ、入れてください……ッ!」
▽▽ KUKI side ▽▽
まさかの衝撃的なお誘いに固まってしまった。
そんな魅惑的な言葉を真っ赤に染まった濡れた瞳で言われた方は堪らない。それで無くても愛撫も限定されてしまってるし、もっともっと触りたくてウズウズしてるのに。
それにしてもトッキーもやってくれる。そういえば彼は左千夫クンとアナルセックスした事があった筈だ。逆に普通のセックスはゆずずが初めてだろう。そして、ゆずずもそう言うことは言わないおしとやかなタイプなので。
「……痛いと思うケド?」
「わかってます……」
今日は優しくするって決めたのに、ホント左千夫クンと居るとボクの決めた事は罷り通らない。少しでも痛くないように能力で〝純水〟を造ってゴムの上からペニスを包む、人肌になった頃にアナルの入口先端をくっつけて、解していないアナルを押し広げていく。お風呂で左千夫クンが軽くは拡げてくれてるみたいだけど、バッキバキにエラが張ったボクの息子を迎え入れる程開かれてはいないので眉がグッと寄って、顔を背けていた。
また背中に腕を回して抱き寄せると耳朶を言葉で擽る。
「ほら、呼吸して……」
「わかって……ッ、も、ひと思いに……」
「え~。トッキー絶対そんな事しないでショ?左千夫クンが気持ち良くなったらゆずずも少しはマシなんじゃない?ほら二人の初エッチを助けると……ッ思って力抜いて……」
「はぁ……あっ♡なに?……いつもより、柔らか……ッ」
「水の膜造ってみた。ボクの硬いから少しはマシかな……ッて」
入口の窄まりを雁首を使って押し広げていく。本当は五つのダイドーピアスを使って無理矢理こじ開けたいところだけどトッキーには無いので自分の能力で作った水の膜で滑らせるように中に入れ込む。流石に敏感な亀頭を括約筋がキュぅぅっと締めると痛いケド、腕の中で必至に声も息も殺して力を抜こうとする相手を見るとそんなのナンテコトナクナル。
ゆっくりと内襞を掻き分けて中まで入り込むとトッキーがどうかではなくてこっちから仕掛けるためにゆるゆると動いて左千夫クンの感じる場所をピンポイントで擦り上げてやる。
「……ッ゙ッ゙ッんんん♡ま、まだ、兄さんは……ッ」
「こっちから誘いかけるだけだから大丈夫ッ……はっ、ちょっと見せてネ~」
『ふっ♡……いっ……あ、十輝央さん、そこ、……♡』
『ここ?……柚子由さ…………ん♡』
デコを突き合わせて左千夫クンの朱い瞳を見つめると向こうでゆずずの見ている光景が脳裏に映し出されてくる。どうやら左千夫クンの気持ち良さもゆずずには伝わるようでトッキーが焚き付けられて上手く行った。ゆずずは多分違うと伝えたいんだろうケド。
ボクもこのまま動いていても大丈夫そうなのでゆっくりとしたスパンで前立腺から子宮の裏側を擦り上げて、快楽に熔かしていく。
「あっ♡九鬼ッ……!違うと、伝える……ッ方向に」
「え~、もうイイじゃん。ゆずずならうまくやるヨ~」
「ボク……痛いけど……気持ちよくッ♡」
「ゆずずに伝わってちょうどいいネ~」
相手に体重を掛けないように気をつけながら、ズリぃぃぃとギリギリまで引き抜いて、ズズズズズズッ……と奥まで進める。ボクも霊ヤラレで激しくは出来ないのでちょうどいいし、何よりたまに覗き見れる左千夫クンの表情が蕩けていてボクの気持ちが落ち着いていく。
『あ……ゆず、ゆさん、……僕ッ』
トッキーの切羽詰まった声が脳裏に聞こえてきたのでボクもスパートをかける。と言ってもいつもみたいにガン突きするのでは無くて、括約筋に裏筋を擦り付けるようにして収縮するアナルのゴムの中へと精液を吐き出した。
「……ッ…………ん、はっ」
「…………く」
『はぁ、……ん、……ごめん、柚子由さん、まだ……気持ちよくなってない……のに』
『いえ、大丈夫……です、それに……その……えーと……』
『柚子由さん?』
『ば、場所が違うかも……です』
ボクが覗き見た、トッキーが慌てた顔は愉快過ぎて自然と肩が揺れてしまう。そして性器を引き抜いて土下座していたのでボクも引き抜くと水を水蒸気として霧散させてゴムを外した。次はちゃんと膣に入れるだろうからゴムを付けなおして左千夫クンの顔を見下ろすと心ここにあらずにといった感じで視野が狭くなっていた。スリスリと唇をナゾってやるとボクに気付いたようでその手に唇を寄せてキスをしてくれた後自分の女性期に触れさせた。
『「ここにちゃんと、挿れて下さい」』
ゆずずと同じお誘いが左千夫クンから落ちる。
これは……!!?左千夫クンがゆずずをのっとったのか?いや、違うっぽい。ゆずずに完全にシンクロさせてしまったのか?それも……少し違う気がする。何にせよそんな色香を孕んだお誘いはオトコを狂わせるって何度やったらわかって……!
「さ、左千夫クン……ッ」
『ゆ、ゆずゆさん……!』
トッキーだけで無くボクも我慢できなくて、童貞でも何でもないのに陰茎を確りと掴んで膣口に宛てがうとズッ!と、一気に根本まで押し込んでしまった。ズリンッ゙……と処女膜を巻き込んでしまったようでゆずずと左千夫クンの表情が歪んだところで額を離した。ゆずずは分かる。だって処女だろうから、でも左千夫クンは女性器を造って直ぐに割と最悪な形で破いてやった記憶がある。
額を離して見下ろしたら左千夫クンは辛そうに頭を抱えていた。
「すいません……変に深く共有して……っは♡」
そう言った左千夫クンはかなり色っぽくてボクはゴクリと大きく喉をならした。理性がもたない……!
▲▲ sachio side ▲▲
不味い。重ね過ぎた。
柚子由は本当に兄の事を愛してるんだな。
駄目なことではなくて、とても微笑ましくて、羨ましてくて、僕には少し難しい感情だった。
奥まで埋められてしまうと兄さんの男性器は標準よりでかいし、九鬼は巨根の部類なので初めて受け入れるには痛い。いや、初めてではないのに重ね過ぎてしまって筋肉が上手く収縮しないし処女膜まで再生させてしまった。僕の〝精神〟が作り上げた紛い物なので九鬼は打ち消せると思うが出血は別箇所が代用してしまってるので本当になってしまってる。こういう面倒くさいのは彼は嫌いだろう。だから生理も隠してるのに……。でも、痛いって言わなかったら大丈夫か、と考えを改めるけど中々緊張が解けなくて気持ちいいより痛くて、瞼を落とすと向こうの光景が色濃く広がるので九鬼を見上げたら……切羽詰まった顔をしていた。
「九鬼……?」
「はぁ……はぁ……危なーい、〝トぶ〟かと思った」
「……はぁ?激しいこと……してない」
「激しい事しなくても、興奮し過ぎたらトぶカラ……!」
「興奮?」
「あー無理無理無理……ジッとしてたら出る……トッキーより先にイく」
「はぁ?……ちょ……ん♡」
「あ……も、……力抜いて……そんなギチギチに締められると……ッ」
「ッん♡♡……でも、僕も……上手くいかな♡♡」
「あ♡……出たッ、ちょっと出た……もーッ、左千夫クンとするとホントッ、いい意味で思い通りにならないし……ッ、格好つかないんダケド!」
「ぼ、僕……僕のせいでは……!いや、今回は僕のせい……?」
「絶対今の締め付けトッキーもちょっと出てるから……ね!でも君イってないってことはゆずずもイって無いだろうし……ッ続行するしかない……ヨネ?」
「え?……や、ま、……♡♡」
「あー……ゴム嵌めてるのにめっちゃ敏感になってるんだケド……!はぁ、左千夫クンのせい……」
「なにも、なにもしてなぁ……♡」
「好き……愛してる、ボクの初恋の人♡」
「~~~~~~ッッッッッ゙♡♡♡なぁ♡」
「キミとどういった形でも繋がれる事はボクにしたらかなーり幸福度が高い事だカラ……」
目の前の九鬼は男の顔をしていた。
でも情けなく眉を下げて、大したことしていないのに余裕無さそうな顔をして、残酷な行為している時と同じ位に興奮していた。ペロッと舌なめずりすると足を開かせるわけでも奥を抉ってくるわけでもなくただ僕を抱き締めて、ゆっくりと中のポイントを刺激してくれていた。しかも、密着した九鬼も汗ばんでいて、何より心音がかなり速い。
柚子由から流れてくる幸せな感情と現状が勘違いを起こして頭が痛い。愛されてると錯覚してしまう……!
「九鬼……離れて……ッ♡」
「えー。トッキー絶対離れてないでショ。ムリ~、今日は気持ち悪くなるほど優しく……はっ♡抱くって……決めたカラ……」
「ッ!?そのどっちかに偏るのどーにか、あ♡」
「良くなってきた~?ゴリゴリ擦ってないし、密着し過ぎると左千夫クンのチンコ挟んじゃうから難しい……んっ」
「頭……痛い……」
「え゙!?……精神共有上手くいってない?」
「そういう訳では……」
「じゃあ、ボクが触れてるカラ?」
「──────ッ!!?」
「そっか、……まぁ君がボクと恋人ごっこしてくれてることはボクも知ってるカラ、そんなに深く考え無くていいヨ。君が他人に触れられることが苦手なのも知ってるし……でも、今くらいいいでショ~。左千夫クンの言うこと……はぁ、ちゃんと聞いてるんだカラ」
表情はかなり切羽詰まっているのに抽挿は優しかった。
普段からは考えられない九鬼の気持ちの吐露に余計に参ってしまう。勘違いしてしまいそうになる。
こんな事を今は言っていても明日になればいった事すら忘れるような男なのに。でも、別に僕はそれでも良いんだ。自分からも首に手を回して、柚子由も緩やかだが腰が揺れ始めたので僕も動き始める。他人に触れられるのは苦手だが僕にとってはもう、九鬼は他人ではない。
肌が触れ合って心まで満たされるようになったのはいつからだろうか。
「僕此れでも、貴方のことちゃんと愛してますよ」
「……え?」
「何度も言ってますが、ちゃんと好きです。でも、貴方からの愛は……は、いらない……でも」
僕は九鬼に回し腕で更に彼に密着した。
依存はメンタルが弱るので余り好ましくないが今日は僕の落ち度に付き合って貰っているわけだし。
……明日になれば忘れているでしょうしね。
僕が気をつければそれで済む事なのでゆったりと頬に手を添えた、そして静かに笑みを浮かべる。
「今日限定で受け取ります……よ?」
そう告げると九鬼の目の色が変わって、それでもいつもみたいには突き上げて来なくて、僕からキスして、体を触れ合わせて、後ろ髪を撫でて、耳元で愛してるって囁いたら。
涙目になって、はぁ、はぁと肩で息をしていたのでまた笑ってしまった。
そんな僕を性器が九鬼の腹に付いてしまうほどキツく抱きしめて、ゆっくりとした抜き差しを繰り返していた。
『柚子由さん、……きもちいいのかな、……ん、はぁ』
『はい、多分……さっきも、こんな感じの……ッ、あ、なにか、な、んん、十輝央さん、とき、おさ♡♡』
「はぁ、左千夫クンっ、左千夫くん……ズルい……ほんと……こんな、時に……ぅ」
「っ、好きです、……はぁ、愛してますッ……んん、あ、イきそ……んんん♡」
『───ッはぁ』
「…………ぅ、く!」
柚子由の快楽も最高潮まで上がっていたのでこの程度の違和感はバレないだろうと僕も小さく腰を動かして、柚子由からの温かい、幸せな精神共有に酔いしれる。そうしている間に、柚子由に引っ張られるように穏やかな絶頂に誘われ。そして、兄さんも、九鬼もお互いに射精したところで精神共有が切れた。
少し最後はあちら側が騒がしかった気もしたがそれでもバレずに解けてホッとしたら、僕の顔を九鬼が覗いて来た。
▽▽ KUKi side ▽▽
啊《アァ》、ズルい。
優しくしようって決めた日にコレはズルすぎる。
左千夫クンの体がイった後、弛緩したので精神共有が終わったのかと覗き込んだら静かに微笑んでいた。
彼の笑顔はボクの心を鷲掴みにする。なのに、なのに……!!
「終わりました。どうぞ、好きにして下さい」
「───ッ!!どうして、今日に限ってソンナコト言うのッ?」
「……?受け入れるって決めたからですけど」
「……ヒドイ、酷すぎる…………」
「なにも、してないんですが?もう良いなら終わりで良いですよ?霊ヤラレは発散出来たようですし」
「~~~ッっッ!!!ぜッッッたい左千夫クンってボクの気持ちわかって無いよネ?もーいい…………」
「……すいません、……ッ、んん♡は?終わりなので……は?」
「終わる訳……ないでしょ……もー、怒った。朝までこのまま~」
「は?……ぁ、ッんん♡そんな、子供みたいな言い方ッ」
本当は、ほんとーは、奥まで突っ込んでヒィヒィ言わせて、もうだめー、もうやだーきもちぃい!!って言ってもらいたいけどそうするとなんか負けた気がするのでそのままスローセックスにすることにした。
ゆっくーり、ゆっくーり左千夫くんの中を行き来して、決して無理矢理はイかせず、でも、定期的にはイかせる。
左千夫くんは初めは訳が分からなかった様で自分からも腰を打ちつけてきたが、それは腰を掴むことで阻止する。
ゆっくりだ、かなーりゆっくりだ。
先端まで引き抜いて、少し止まって、また、奥まで挿入する。
「…………ッ?ん……はぁ、……九鬼それ、僕、イく……」
「イイよ~、イったらダメとか無いカラ~」
「あッ!……んん♡♡」
分かっている様で分かって無かった。左千夫クンはスローセックスでもかなり簡単に膣でイけるようになっていた。ボクが造った器官を彼はきちんと受け入れて、定着させて、ソレをボクがまた開発して。
考えるだけで興奮する。そして、その興奮を長く愉しむ。左千夫クンが絶頂するとそれ以上は速くする事なく、一番気持ちいいところが過ぎてからゆるゆると動き始める。にゅるん、にゅりゅんと愛液が溢れてきて、コンドームがボクの出した精液のせいで滑ってズレたが気にする事なくそのままゆっくりとまた動く。そして唇を寄せると左千夫クンからも唇を合わせてきて深く何度も啄んでから舌を絡めた。
「……はぁ……、ぐちゃぐちゃ……したい」
「……ん、はぅ?……九鬼……ッ?イってない?」
「朝までイくつもりないケド?」
「は?……な、……な……ッ」
「何してもいいんでしょ~このまま、ゆっくーりずーと朝まで挿入しっぱなしで、耳元で愛、囁いてあげるから覚悟しといてネ」
舌なめずりしながらそう言ったら左千夫クンは青褪めていたけど、ボクも有言実行タイプなので朝まで愛してるって言いながらずっと繋がってやった……ら、最後の最後で泣きそうな左千夫クンから唇を貪られて、そのまま騎乗位になって膣で呆気なく搾り取られて、「貴方も僕の気持ち全然わかってません!」と、怒られて……。
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