元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています

さくらんこ

文字の大きさ
上 下
101 / 208
過去編

我慢絶頂パンツ①

しおりを挟む

那由多と左千夫


【千星那由多】

おかしい。
なんか、下半身がおかしい。

麗亜との勝負が終わり、身体は疲れ切っているのに眠れないまま俺は布団の中にいた。
この俺の身体の違和感は、巽と晴生が寝付いてからじわじわとやって来た。
下半身が尋常じゃなく熱い。
この熱さはあれだ……性欲だ……。

こないだ晴生とヤったし、別に女子の水着に興奮して自慰をしたくなったとかでもない。
それなのになぜかものすごく、セックスしたい。いや、「イきたい」んだ。

このむずむずをどうすればいいかと考えたが、トイレでオナニーすんのも気が引ける。
晴生を起こして「セックスしよう」なんて言うのも気が引ける。
もちろん巽なんて論外だ。

暫くなんとか抑え込もうと我慢していたが、やはり思考はエロい方向ばかりにいってしまう。
とにかく少しでも気を紛らわせようと、外の空気を吸いに行くことに決めた。

ゆっくりと部屋を出て暫く廊下を歩く。
…今俺のあそこは完全に勃起しているわけだが、深夜にさしかかっていたので誰もいなかった。

これじゃ一人で変態プレイしてるみたいな気分に……だめだだめだ、気を紛らわしに来たんじゃねーのか俺!
熱の籠った息を深く吐くと、ロビーへ続く階段を降りて行った。


【神功左千夫】

九鬼が明日の料理の打ち合わせをしてくると出て行ってしまったのでロビーで本を読んでいた。
そろそろいい時間だし、明日に備えて部屋に戻ろうとした時に階段を下りてくる足音が聞こえた。
この歩き方は那由多君だ。

読んでいた本を畳むと、僕は立ち上がり彼の方へと振り返った。

「どうしました?寝付けないんですか?
………熱でも…?」

いつもと同じように問いかけたがふと、那由多君の様子がおかしいことに気付いた。
本を持ったまま更に彼に近づくとその赤い顔に小さく眉を顰める。

「薬、貰ってきましょうか?」

今日は炎天下でずっと競技を行っていた。
熱中症で無ければいいが、しかし、僕の予想は裏切られると言うか、視界に入った彼の下半身で次の句が告げなくなってしまった。


【千星那由多】

まずい、こんな時に予想していなかった人物と出会ってしまった。
会長だ。
最初は俺の体調が悪いのかと心配していたが、俺の不自然な姿勢と股間の膨らみに気づいたようだった。
とっさに自分の膨らみきった股間を両手で隠した後、もじもじと下を向く。
ここはもう素直に言ってしまうべきか。

「あの…その……薬は、いりません……なんか、ここが、おかしくって……」

言っている自分の顔がどんどん赤くなり、身体は熱を持っていく。
じわりと汗が噴き出すと、潤んだ瞳で会長を見上げた。

「すっごく、イきたくなって、て……。こんな事初めてで……俺病気なんですかね……どうしたらいいですか……っ」

今にも俺は泣きそうな顔をしていたと思う。
会長に相談しても解決はしないかもしれない。
でも、こういう時にやっぱり会長は一番頼れるような気がする。


【神功左千夫】

那由多君からの相談に僕は悩ましげに眉を顰めた。

思春期にはよくあることなのだろうか。
いや、それにしても…。

暫く視線を下げながら考えていると僕にも異変が起こった。

喉が渇く。
腰が、疼く……?

みるみるうちに僕の下半身まで反応していく。
おかしい、僕は元から性欲は人より弱いし。
何と言っても彼と体を重ねてから十分すぎるほど体も重ねている。

那由多君もこちらの様子に気づいたのか、視線を向けてきた。

「と、取り合えず。僕の部屋に行きますか…」

九鬼は犬も連れて行っていたので暫くは帰ってこないだろうと彼を僕の部屋に誘った。

しかし、いったいどういうことだ。
二人揃ってなるなんて…おかし過ぎる。


【千星那由多】

息を整えるように小さく肩で息をする。
会長が俺の言葉に悩んでいるようだったので、恥ずかしくなり下を向いた。
すると暫くして、会長の下半身の膨らみが視界に入った。
俺と同じように、何故か会長のあそこも大きくなり始めている。

まさか、会長も?今?
……んだよこれ、絶対なんかあるだろ…。

おずおずと会長の方へと視線を向けると、少し火照った表情で部屋へ行く事を促してきた。
小さく頷き、会長の袖口を握ったまま二人してよろよろと部屋へと向かう。

部屋に入ると、大きく息を吐いた。
ペニスはもうすでにガチガチなのが丸わかりだ。
しかも今日俺のパンツやばいんだよ…。
なんでこんな時に限って…ほんとに俺パンツ運ねぇ。

「かいちょお……これ、絶対おかしーですよ……なんかありますよ……」

へなへなと床へと座り込み、がっくりと肩を落とす。
視線をあげると会長の膨らんだ股間が嫌でも目に入り、同時に喉が上下した。

ああ、お互い慰めあいっことかどうだろうか。

ってダメダメダメダメ!!!!
一人で頭を振り乱し、熱を放出させるように大きなため息をついた。


【神功左千夫】

廊下を歩いている時点で我慢できなくなっていた。
これはマズイ。
こんなことは初めてだ。

確かに僕は性欲を感じるとさっと一人で済ませてしまう方だが、それはあくまで一人きりのとき。
他の人間といるときに性欲を無駄に感じることはほとんどない。

那由多君が僕達の部屋に来るなりへたり込むのを見ると自然と喉が動く。

「と、取り合えず。冷たい飲み物淹れてきますね。」

いつもは紅茶だが僕は冷蔵庫にあるアイスコーヒーをグラスへと注ぐ。
そして、何も入れずにテーブルに置いた。苦みでどうにか抑えられないだろうか。

那由多君よりも先にそれを一口含む。

………苦い。

そして、那由多君に視線を向けるとまだ彼は上目づかいでこちらを見つめていた。

…これは、誘われている…?

なんとも形容しがたい色っぽさがある。
そう言えば那由多君は…いや、違う、今はそんなことを考えている場合じゃない。

「取り合えず、窓、開けてきますね。」

そういって、僕は窓まで行って窓を開けたが勿論生ぬるい風が入ってきた。
こんな風じゃ気分転換にならないと無言で窓を閉めるとクーラーの温度を5度下げ、頭を抱えながらベッドに腰かけた。


【千星那由多】

会長が持って来てくれたアイスコーヒーへと手を伸ばす。
一口含むと口の中に苦さが広がった。
しかし、その苦みだけでは、身体の火照りは消えることはなかった。

会長が窓を開けずにベッドへと腰をかけたのを視線で追う。
頭を抱えている後ろ姿はとてつもなく色っぽかった。
コーヒーを再び口に含み飲み込むと、ごくりと大きい音が鳴る。
だめだ、もう、下半身が熱くて熱くてたまらない。

ふらふらと会長の方へと歩み寄ると、少しだけ距離を開き隣に座る。
やわらかいベッドが小さく跳ね、少しの間沈黙が続いた。

「……これ、誰かの能力かなんかじゃないです、かね?…でないと、こんな……二人して…」

相変わらず勃起したままの自分のペニスへと視線を落とす。
そして会長の下半身へとちらりと視線を送った。

……舐めたい……。
いや、もうアレを俺の尻の穴に挿入したい。
挿入してガンガン突いて欲しい。
そんで、イきたい。いっぱいイきたい。

「……んあーーーーーーッッ!!!!」

自分の思考が変な方向に逸れていることに気づき、じたばたしながら頭を抱えた。
だめだ、だめだだめだこれ、ほんとだめだ!!!!


【神功左千夫】

能力……。

そう言われて回らない頭で考えていると那由多君の叫び声が響き渡り、ビクっと体を震わせた。
その動きで下着に擦れるだけでも気持ちが良い。
今はそんな状態だ。

いや、違う。
こんなことを考えている場合じゃない。
能力だ。

そう言えば…。

「華尻唯菜……
彼女の能力を調べている時に、僕達と同じく不発になった人物が彼女に頭を下げに言っていたという事例がありました。
『お願いです、その布団叩きで、叩いて、俺をなじって下さい』と、その人物は言っていたそうですが…」

まさか…彼女のランダムに発生する能力の事例の中の一つなのかこれは。
そうすると不味い。
彼女の能力はいつ切れるか分からないランダムなものだ。

駄目だ、それならばもう、どうしようもない…。

いや……。

「那由多君…君は巽君なら…治すことができるかもしれませんよ。」

声が掠れる、自然と頬があからむ。
そして、何と言っても彼の色っぽさに喉がなることを抑えられなかった。


【千星那由多】

華尻……そう言えば俺あいつに尻叩かれてなんともなかったんだ。
こうなってくると、あいつの布団叩きが原因としか考えられない。
最悪すぎる…。

項垂れて熱い身を縮こませていると、会長がとんでもないことを口にした。
巽なら……そうだ。治癒能力があればこれが治せる可能性はある。
実際巽はそれで華尻の能力を解いた。
でも、それは巽自身と俺にしかできないわけで…。
しかもあいつにこんな状態を見られたら絶対に何かされるに決まっている。
そんな事になるぐらいなら、この能力が解けるのを待ちたい。

「あ、あいつに治してもらうのは……いや…です……それに、俺だけ治っても、会長治らないままじゃないですか…」

横にいる会長へと視線を送る。
艶美な表情の会長を見ると、心臓の高鳴りと股間の膨らみはもう抑えきれなかった。
大きく息を飲むと、身体の力を抜く様に声を出した。

「……あ、あいつに治してもらうぐらい、なら……会長、今……一緒にシません、か?もしかしたら……イけば、治るかも……」

もう限界だった。
会長の膝へと手を伸ばし、いやらしい手つきで優しく撫でる。
もう駄目だ。
ちょっと扱くくらいなら、許されるんじゃないんだろうか。
だって能力のせいだし。
駄目だと思ってても身体が反応してしまっている今は、会長だって本能に勝てないだろう。


【神功左千夫】

彼女は確か素手でも能力が発動する。
サメの騒ぎのときに僕の臀部にも彼女の手が触れて居た。
那由多君から続いての不発のようだったので能力が発動していなかったのかと思ったがそう言うことだったのか。

那由多君は巽君に治してもらうのはいやだと言った。
どういうことか聞こうかと思ったがそれよりも先に、彼は次の句を続けた。

……これはもしかして…誘われてる?

いや、間違いなく誘われてる。
こう、高校生が友達とAVを見る様な感覚で誘われてると分かっているのだけど、那由多君の色っぽさに流されそうになる。

治療だし、いいのかな。
いや、しかし。

悶々としながらも僕の頭では色々な雑念が蠢く。
そして、僕は彼を招く様に自分の足の上へと向かい合わせになる形で乗せた。

「いいですよ。でも、僕には触らないでください。」

どうしても那由多君にして貰うのは気がひけたので取り合えず那由多君だけイかせてあげよう。
そう思って僕は彼のズボンに手を掛けて行った。


【千星那由多】

「ぅ、え?で、でも……」

会長は俺の提案を受け入れてくれたようだったが、触るなと言われてしまった。
だけどこれでは会長は歯がゆいままだ。
ズボンに手をかけていく会長を見ながら、どうしようかと考えていると、覗いた自分のパンツで俺はハッとした。
そうだ、今日のパンツ…………くまさん柄だ……。

「会長!だめ!だめです!やっぱ――――!!」

そう言って後ろへ逃げようとした拍子で俺のズボンが脱げてしまった。
晒された下着は、女の子が穿くような薄い青のパンツで、しかもバックプリントにくまさんの絵が描いてあるものだ。
盛大に背中からこけてしまったため、多分くまさんもばっちり見えただろう。

「ぁ、あ、これ、はッ……!」

慌てて起き上がると自分の下着を隠すように蹲る。

「こここれはっ、なんでか、副会長にプレゼントしてもらったのしか、なくって…!!仕方なしに…!!」

恥ずかしい。とにかく恥ずかしすぎて変な汗が出るし目が回る。
こんな事になるなら、パンツ履かない方がマシだった……!!


【神功左千夫】

那由多君が盛大にこけた。
そして、クマのバックプリンとが見えると言われなくても九鬼の仕業だと分かった。

恥ずかしいのだろうか。
僕はそんな風に思わなかったが。

「可愛いですよ…。それに、直ぐに九鬼の仕業だって分かりましたから。」

余裕が無い中でも笑みを口元に作ってやる。
恥ずかしそうにしている那由多君の手を退ける様にして下着の中へと指を滑り込ませていった。

「……ガチガチですね。」

言わない方がいいとは思ったのだが。
そう言ってしまうほど那由多君のペニスは張り詰めて居た。
勿論僕のも同じだろう。

自慰をする様にゆっくりと扱きあげると自分の股間が疼いて仕方が無い。
指技を駆使しながら那由多君のペニスに指を滑らす。
僕もはやく触って解放したい。

そう思いながら真剣に手を動かして行った。


【千星那由多】

俺が言わなくても会長は副会長の仕業だとわかっていた。
そりゃあ、くまのパンツ履く男子高校生なんていないもんな、普通…。
けれど恥ずかしい事には変わりはなく、もじもじと自分のパンツを隠していると会長の手が下着の中へと侵入してきた。

「!!!!」

そしてそれは俺の硬く勃起したペニスに触れる。
冷たい指先が触れた瞬間に、俺の身体は激しく痙攣した。

「ひあッ!かいちょっ…!!だめ、ですっ!!」

ただゆっくりと扱かれているだけなのに、凄まじい快感だった。
絶頂の一歩手前の感覚をずっと味わっているようで、身体からは汗が噴き出していく。
会長の手から逃げたいのに、身体が言う事を聞かない。

「は、ぁっ、んんっ…!!」

これでは気がおかしくなってしまいそうだ。
せめて自分を保っていたいと思った俺は、会長の股間へと手を伸ばした。
膨らんだペニスをズボンの上から震える手でゆっくりと撫であげる。

「会長のも、扱、っあ…扱かせてくだ、さい……っ!」


【神功左千夫】

「――――ッ!!!?」

ズボンの上から那由多君の手が触れた。
触れただけなのにそれは凄まじい威力だった。
これは直接触られると完全に流されると思った僕は那由多君の向きを変えた。

「駄目です。……ッ、ほら、さっさと気持ち良く、なりなさい。」

那由多君を後ろから抱きしめる様にしながら下着から引き摺り出したペニスを扱く。
空いている手で陰嚢を揉みあげ、確実な刺激を与えて行く。

それにしても、甘い声だ。

挿入したくて堪らなくなった僕は那由多君の熊のプリントのしてある下着の臀部へとズボンのふくらみを擦り付けた。

「……ッ、はぁ……、本当に……とんでも無い、能力ですね。」

直ぐに爆発しそうな程の気持ち良さが体を支配する。
このまま挿入してしまいたい。
そんな気持ちすら訪れて、僕は那由多君の耳朶に噛みついた。


【千星那由多】

このままズボンを降ろして扱いて行こうと思ったのに、会長は俺の体勢を変えた。

「や、かいちょ……ッん、あぁあっ!」

後ろ向きにさせられ、自分のペニスが会長の綺麗な手で扱かれていく。
姿が見えない分、後ろから漏れる甘い声が更に興奮を誘い、全身に鳥肌が立った。
尻へと硬くなったモノが当たると、自分のアナルが引き攣る。
やばい、欲しい、もうだめ、イきたい、イきたい…!!

「あ、っあ、かい、ちょっ…もぉ、俺、だめっ……れす、気が狂い、そっ……!」

尻を会長の膨らみへと擦りつけるように動き、扱いている腕に軽く爪を立てた。
胸元がじんわりと熱くなりだすと、自分のシャツが母乳で濡れたのがわかった。
冷房が効いているのに、汗も酷い。

「ひ、あっ、く…、もう、イ、イきっ、たいのに…っイけませんん……っ!」


【神功左千夫】

那由多君の気持ちよさそうな声を聞いていると僕も自然と体が上気していく。
腰を那由多君の背中に押し付け小さく揺らしてしまう。
これでイったら下着の中がぐしゃぐしゃになるなと思ったが止まらなかった。

しかし、那由多君から思ってもみない言葉が返される。

「ッ…すいません、僕…下手ですか…?」

イけない、那由多君は確かにそう言った。
確か那由多君はアナルセックスをしている。
と、いうことは普通に扱くだけでは刺激が足りないのだろうか。

僕は枕もとのポーチからコンドームと電動歯ブラシの機械部分だけを取り出す。
片手は扱いたまま口ともう片手を使ってゴムの袋を破き、スイッチを入れた電動歯ブラシに被せる。
それを裏筋に当てる様にしながら一緒に扱きあげた。

「これで、…どうですか…?」

爪を立てる那由多君を後ろから確り抱きしめながら耳に呼吸を注いだ。


【千星那由多】

下手、ではない。
寧ろ最高に気持ちがいい。
でもイけないんだ。どうそれを口で表現すればいいのかわからない。

「ち、ちがいますっ…イ、イきそう、なんですっ…!」

快感でふわふわと浮いているような感覚が全身を支配する。
ペニスは痛いほどに硬くなっているが、それさえも気持ちよくてたまらない。
されるがままに身を委ねていると、会長は後ろで何かをしているようだった。
抵抗する気力は元から無いが、何をしているのかと後ろを振り向こうとした瞬間だった。

「はっ、ぁ…………か、会長…?――――あ゛あぁああ゛ッッ!!!!」

裏筋に振動するものが触れている。
視線を落とすと、電動歯ブラシを当てられていた。

「あ゛っ、あ゛あぁあッかい、ちょぉ!!んぅっ、きもちっ……!!」

身体が大きく反り上がり、激しく身体も痙攣した。
しかし、射精まで上り詰めている快感でまだ止まっている。
駄目だ……イけない!

「むりっ、も、むり、イ、イけない…ですっ……!無理、です……ッ!!」


【神功左千夫】

「イきそう…?なら、我慢、してください。」

そうだと思う。
ペニスが萎えて居ないところを見ると気持ち良くない訳ではないんだろう。
そして、叫ぶような喘ぎに僕は後ろから彼を押さえこむ。
足を絡めるようにして足を開かせ、ペニスと電動歯ブラシを一緒に握り込み扱きあげた。

もう片手をシャツから潜り込ませた時にぬるついた何かに数度瞬く。

「那由多…君?母乳…でるんですか…?」

ホルモンのバランスかなにかだろうか。
取り合えず今は聞いている場合じゃないと思った。
そうしていると彼がまたイけないと僕に訴えてきた。

これは、そう言うことなんだろう。

「那由多君、こっち弄らないとイけないんですか……?」

そう、彼は男同士でセックスしている。
なら、アナルを弄る必要があるのかもしれない。
僕のペニスを突っ込みたいところだが、これは治療だと自分に言い聞かす。
那由多君を更に寝転ぶ体勢に近づけるように下にずらす。
下着をそのままに電動歯ブラシを更に下へと潜り込ませ、コンドームのぬるつきを利用してアナルへと挿入させていった。
もったいぶらず、いきなり前立腺を擦ってやる。

「恥ずかしがらなくても…ッ、いいですから…その、態とじゃないんですが、何度か、君が…セックスしてるとこ、みたことあります。」

自分でもここでそれをカミングアウトするのかと思いはしたが、今が良い様な気がした。


【千星那由多】

我慢…?
違う、我慢なんてしてない、してないのにイけないんだ…!
しかし快感に喘ぐ俺の言う事などちゃんと聞いてくれないだろう。
身体を固定され足を開かれると、胸から溢れでている母乳に気づいたようだった。
一気に恥ずかしさがこみあげてきたが、言い訳などしている余裕もなかった。

「かいちょ、…!勘違いッ……イきた……っ、――――ッあぁあああッ!!」

会長の勘違いを正すよりも早く、アナルへ電動歯ブラシが挿入された。
前立腺を擦られると意識が飛びそうに気持ちがよく、身体の痙攣とともに胸から母乳が何度も溢れ出る。
こんな状態でもイけない。
ペニスも激しく脈打ち、言葉を落として来た会長へと乱れた視界を向けた。

「ひッ、あぐっ、!はずかし、ッとかっ……じゃ…!ひんッあッ、きもぢッいッ!!」

俺のセックスを見たことがある、という言葉に返答もできないまま俺は激しく喘いだ。
もう、無理、トびそう。
意識も快感で吹っ飛びそう。

「あ゛、あっく、ひ、あッ……、…ちんこ、ちんこ、ほしっ……ッかいちょうの、突いてッ…!!」

もう既に俺は止まる事を知らない快感に、背中にあたるペニスが欲しくてたまらなくなっていた。
肘で会長のペニスをぐりぐりと刺激しながら、物欲しそうな視線で顔を見上げた。


【神功左千夫】

那由多君が何を訴えて居るのか分からなかった。
でも、物凄く気持ちよさそうだ。

僕の喉が大きくなる。
肘で刺激されると気持ち良過ぎる。
挿れたい。
さっさと解放されたい。
ああ、でも、駄目だ、そうなるときっと歯止めが効かない。

奥歯を噛みしめ何とか欲を押し留める。
どうしたらいいのか頭が回らないが体勢が悪いのかと、電動歯ブラシの柄を奥まで挿入し、彼をひっくり返す様にして四つん這いの体勢へと変えた。

そして僕は彼の背後へと回る。
でかでかとプリントされた熊の下着の中にある電動歯ブラシが卑猥過ぎる。
突きたい、突かれたい、どちらでもいいのではやく僕も気持ち良くなりたい。

そう思いながら電動歯ブラシの隙間から指を挿入し中の体積を増やそうとしたその時だった。

「ストーーーーップ!」

呑気な九鬼の声が室内に響いた。
ビクリと肩を揺らして、僕は九鬼を見つめた、横には巽君とリンもいる。

しかし、僕の視線は彼の股間で制止した。

「……これは、その……能力で、治療で………」

伝えなければいけないことは沢山あるのに頭が回らない、しかし絶え間なく手は動く。
欲しい。
僕も那由多君みたいにはやく、気持ち良くなりたい。

「………九鬼の……おちんちんが欲しい……」

気付かないうちに僕の欲望は音になっていた。


【九鬼】

部屋の前で巽と会って、なゆゆを知らないかと聞かれた。
しばらく部屋から出ていたが会っていない事を告げ、部屋へと入ろうとした時だった。
怪しい声がする。
巽もそれに気づき、その声がなゆゆの声だとすぐにわかった。
しかもかなり喘いでいる。

それからこっそり中に入って、巽とリンと三人で一部始終を見守らせてもらっていたが、このままではセックスの流れになりそうだったので、間に無理矢理入ったと言うわけだ。

左千夫クンは、僕が制止の声をあげても、訳のわからないことをいいながらなゆゆの身体を弄っていた。
能力…………まぁ見た感じ性的能力だとは思うけど。

「はいはい、わかったから。とにかく先に離れなさい」

ベッドの上に乗り上げると、なゆゆのアナルに挿入されている電動ハブラシから手を離させ、彼の身体を腕下に手を回しなんとか立たせた。
その拍子になゆゆは電動ハブラシを挿入したままぐったりとベッドに倒れ込んだが、その表情はすでに快感に飲まれていた。
そして、左千夫クンのペニスもズボンの上からでもわかるほどに、完全に勃起している。
これはちょっと楽しめそうだ。

「巽、なゆゆよろしく。能力の件はなゆゆに聞いて。ボクは左千夫クン治療してあげるから」


NEXT…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!

かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。 その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。 両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。 自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。 自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。 相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと… のんびり新連載。 気まぐれ更新です。 BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意! 人外CPにはなりません ストックなくなるまでは07:10に公開 3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

処理中です...