元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています

さくらんこ

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:麗亜祭裏ルート

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[chapter:麗亜祭裏ルート(左千夫受け)]

麗亜祭裏ルート

【神功左千夫】

僕達は舞台下に落ちた。
その瞬間に何者かが僕にスタンガンを押し当てた様だ其処までは記憶がある。

そして、気付くと僕は知らない部屋にいた。
と言っても目隠しをされているのだろう何も見えない。

やっと麗亜祭が終わって胎内を洗えると思ったのにどうやらそんな簡単にはいかないようだった。
僕の両手は後ろで拘束されている。

「よー、良い格好だな、神功。」

先程の麗亜の男子生徒だろう。
僕は声がした方へと顔を向けた。

「それにしても、誰だよ、さっき殴っていった奴。
まじ、痛かったつーの!」

「千星の彼氏とかじゃねー?」

「あははッ、ありえるー!!」

そんな話が僕の周りで行われている。
その後にシャワーの音が聞こえた。
どうやらここは風呂かシャワー室、そんな感じの部屋だろう。
その音を聞くだけで僕の喉はゴクリとなる。

「ほら、神功。洗い流して欲しかったら土下座しろよ。
俺ら、殴られて腹立ってんだよ…!!」

一人の男が僕の体を踏みにじってきた。
それすら、気持ちが良い位僕の体は痒みを訴えている。

しかし、こんな奴らに下るつもりはさらさらない。

「じゃー、耳もふさぐからなー、謝りたくなったらいつでもいえよー」

そう言うなり耳栓までされてしまって僕はただただ痒みと言う感覚のみになってしまった。


【薬師河悠都】

麗亜の能力を知っておきたいという事もあり、麗亜高校に女装して忍び込んだのは僕の勝手な行動だ。
しかし、ここに来てよかった。
それはもちろん、左千夫がいたからなんだけど。

散々表舞台で彼をいじり倒してあげたけれど、左千夫はまったく僕には気づいていなかった。
まぁ、僕が誰だかバレるのはごめんだけどね。

そして今、僕はシャワー室の前にいる。
『何をされても声をあげてはいけない競技』の時、彼が卑猥な事をされていることには気づいていた。
そして暗転した後の彼を追っていたら、ここに辿りついたと言うわけだ。

中から男達の声が聞こえる。
理不尽な理由で左千夫をいじめるなんて、許せないな。
どうやら男達は左千夫の耳を塞いでくれたようなので、今しかないかと鍵のかかったドアを蹴破った。

「!!??…なんだてめぇ…!?……女…?」

そう言えば僕はまだ女の子の姿のままだった。
にっこりと女性的に微笑むと、男達を一気に落としにかかる。
鍛えられていないただの二流ヤンキーなんて、準備運動にもならない。
全員綺麗に気絶させてやると、まだ下着姿のままの彼へと視線を落とした。

貞操帯のアナルの蓋が開き、覗いているそこはプラグで塞がれている。
中に何かを入れられているのは、見るだけでわかった。

「かわいそうに、今助けてあげるからね」

聞こえはしないだろうがそう告げると、彼の側へと歩み寄った。


【神功左千夫】

周りの気配がざわめいた。
僕はこの状態になると研ぎ澄まされるはずの気配察知能力が劣る。
いや、劣ると言うよりは疑惑心が強くなると言ったほうが正しいか。

痒みに耐えかねて足をばたつかせていると直ぐ近くに気配を感じた。

「……ッ、九鬼?……はっ」

知った様な、知らない様な気配。
しかし、温かさがある。
僕は完全に九鬼が助けに来てくれたものだと勘違いし、近づいてきたその足にすり寄った。

「も、助けて……ッ、痒くて……奥まで……ッ、……堪らない…ン、……です。」

はやく自由にして欲しかった。
貞操帯に潰されているペニスは拷問でしか無い。
全身隈なく洗って掻きむしりたかった。


【薬師河悠都】

呼ばれた名前に心が痛んだ。
いや、別に僕の名前を呼んでくれとは思っていない。
そんなことは絶対にありえないのだから。
けれど、九鬼と間違われてしまうのは思った以上に堪える。

足にすりよってきた彼を見下ろす。
どうやら胎内に痒みが出る液体を注入されてしまっているらしい。
返事もせずに彼へと微笑みかけると、擦り寄ってきた身体を優しく突き離した。

「じゃあお尻出して……って言っても聞こえないのか」

小さくため息をつくと、彼をうつ伏せにさせ尻を高くあげさせる。
彼が今僕を九鬼だと勘違いしているのなら、九鬼のように振る舞うべきなのかは迷った。
考え込みながら彼のアナルプラグへと手を伸ばし、ダイヤルを捻る様に捩じってやる。

「…勘違いされたのは辛いけど、助けてあげるのが僕の務めだからね」


【神功左千夫】

「……ッ!……は………」

求めていた刺激が来て少しは痒みが収まったがアナルプラグは小さい為奥の方がじくじくと疼いたままだ。
苦しさに眉を寄せ、背中の手をギシギシと揺らした。

「前の…貞操帯も、取って…下さいッ、は、痛いッ……ぁ、ン」

尻を突き出す姿勢でさえ今は気にならなかった。
さっきの競技の最後に洗い流されたと言え、僕の全身はまだまだ痒い。

そこでアナルを刺激されると自然とペニスが勃起してしまい、僕は苦痛に襲われた。

痒いのと苦しいの、どちらがマシかもう分からなかった。


【薬師河悠都】

貞操帯…。
ペニス側を覗き込むと、勃起がしたくてもできない状態のそれが目に入った。

「うーん…僕九鬼じゃないからそれは取れないな……」

かわいそうだけど、少し我慢してもらうしかない。
それより胎内や身体を洗ってやるのが先決だろう。
アナルプラグを引き抜くと、中からねばねばとしたものが溢れ出て来る。
山芋か何かかな。

「先にお尻の穴洗ってあげるね」

出しっぱなしのシャワーを手に取ると、ぬるま湯なのを確認する。
今日の為に用意した制服が濡れるのは嫌なので、脱いだついでに裸になる。
そして、彼の胎内の山芋を掻き出してやろうと、尻を押し拡げた時だった。

白翼、という文字がアナルぎりぎりに刻まれている。
なんとなくだが、これは多分名前だろう。
そして、そんなことをする人物なんて限られている。
九鬼だ。
彼のここが所有物といいたげなそれに、表情が歪んだ。

「……ずるいなぁ、彼は」

小さく微笑むとアナルの中へと徐に指を二本突っ込んでやる。
根元まで挿入し、中を掻き出すようにぐりぐりと弄繰り回してやった。


【神功左千夫】

ゾクゾクと全身が戦慄く。
目隠しも耳栓もされたままだ、どうしてか分からなかったが昨日あれだけいじめたので分からないこともない。
傷も大半は塞がっているが地区聖戦前にふざけ過ぎた為完全に消えていないだろう。

出来れば直ぐに解放して欲しかったが彼が主導権を握っている為にどうしようもなかった。

「ふぁ、そこ……ッ、ぁあああッ!!!いッ!!痛いッ、い、ぐ!!!……はっ、ぅ……ッ!!!!!」

やっと訪れた刺激に尻が自然と左右に揺れ、腰を振ってしまう。
真っ赤に充血した媚肉は指を離さないようにとぎゅうぎゅうに締め付けていく。

気持ちいい。
それと同時にペニスが勃起しようとして涙が出るほど苦痛だ。
痛い。

そして、尿道も痒いので自然と床にペニスを擦りつけようと腰が動いてしまう。

「ぁ……ン。かゆ……ぃ、ッ、あ、もっと、もっとッ………奥ッ!!!」


【薬師河悠都】

彼の反応、気持ちいいのか痛いのかわからないな。
掻き出してやるようにして指を動かしながら、時折前立腺を擦ってやる。
あまり気持ちよくしすぎるのもかわいそうだけど、ちょっとした悪戯心もあるにはあるんだ。

もっと奥、と言われたがこれ以上指を突っ込むわけにもいかない。
何か無いかと辺りを見回すと、男達が用意したのであろう玩具を見つけた。
でも長さが足り無さそうだ。

困っているとふと孫の手が目に入った。
これは使えるかもしれない。

指を引き抜きすぐにそれを手にとると、二つの背を重ね合わせた。
コンドームの袋を歯で千切ると、孫の手にかぶせてやりもう一つのコンドームで取れないように縛る。
再び彼の尻へと視線を落とすと、無理矢理孫の手を胎内へとねじ込んでやった。

「いっぱいかいてあげようね」

そう言いながらだいぶ奥まで挿入していく。
そして、抜き差しするように徐に胎内をほじくってやった。


【神功左千夫】

「ヒィ!!!!ぅあ!!!ぁああっ、ン、はっ、や……それ、はッ…」

かなりの質量と硬度の物がアナルを押し開いて入ってきた。
しかもその物は僕の腸壁を余すことなく掻き上げていく。

気持ち良過ぎて口が締まらない。
うつ伏せになったまま僕の口端から涎が零れた。
同時に激痛に足をばたつかせることになる。

「あッ!も!おかしくなッ、そこ、いいッ、ダメッ、はッ、も!!も、ぐッ、九鬼ッ!!取ってッ!!!」

気持ちが良い。
長いものに何か巻かれているのか胎内を開かれる辛さはあるが痛みは無かった。
それよりも赤くかぶれた中を荒らされる気持ち良さに声も押さえることができなかった。

同時にペニスが窮屈になる、ドライになりそうでならないもどかしさに、僕は後ろの手を揺らすしかない。
しかも、尿道は痒いままだ、そこが際立って来ると自然と唇が動いた。

「お、ちんち…ん…の、な……か、ぅ、も……ッ!!!」


【薬師河悠都】

「気持ちよさそうだね、左千夫。でもごめんね、取れないから」

困った様に独り言をつぶやくと、大げさに中を掻いてやる。
尿道も、と言われてしまうと更に困ってしまったが、彼が望むのならしてやらないわけにはいかない。

「いいよ、そこも綺麗にしてあげるね」

そう言うと、アナルの孫の手は挿入したまま、側にある使えるものを探す。
電動の耳かきのようなものを見つけたので、それを使って中を掃除してあげよう。
振動で震え、中の物を吸引してくれるみたいだ。
便利な物があるもんだね、使う場所が違うけれど。

彼を仰向けにさせ、腰の下に風呂桶を裏返したものを置き固定する。
足を曲げさせアナルとペニスがよく見える体勢にしてやった。

先ほどの振動する耳かきに捏ねたローションをたっぷりとぬってあげると、貞操帯から覗く彼の赤くなった尿道へとゆっくりと挿入していった。
根元まで深く挿入した所で、スイッチを入れてあげる。
どんなことになるんだろうか。
楽しみだな、と口元に笑みを浮かべると、再び孫の手に手をかけ抜き挿しを始めた。


【神功左千夫】

仰向けへと転がされると跳ねる呼吸を隠すことも出来ず胸を上下させる。
腰に当たるものが硬くて少し痛いがされるがまま足を開いた。

「ッ……ん……ぁ。な……に?」

何かが尿道に挿入されていく、そのままそれで掻いてくれるものだと思ったのに彼の手は止まってしまった。
慌てて上半身を持ち上げようとした瞬間、感じたことのない刺激を尿道で感じた。

「ぁあああ゛ぁああッ!!!なッ!?ぅ、あああッ、なにッ!吸ってッ!吸ってまっ!!ひッ!!!」

尿道に挿入された器具は振動と共に内壁を吸い上げてきた。
感じたことのない刺激に目隠しの中で目を剥く。

同時にアナルも刺激されるともう、我慢できなかった。
僕は足をばたつかせ彼を押す様に蹴りつけてしまう。

「はっ、だ…め、トイレッ、違うの出そ、……です、ぁい!!いっ!!く……んん!!!!!」

勃起できない苦しさ、排尿感、射精感、痒みを満たされる快楽全てが絡まって僕の思考を奪って行く。
もう、どうしていいか分からずに目隠しが涙に濡れた。


【薬師河悠都】

どうやら振動と吸引の威力は、今の彼には抜群みたいだった。
彼の喘ぎと淫らな姿に、下半身が熱くなっていく。
彼の足が身体に当たったが、拒絶しているわけではなさそうだ。

「トイレ…?おしっこか……」

吸引機は小さいので、さすがに尿は中には入りきらないだろう。
彼の身体を起こすと後ろへと周り足の間へと座らせる。
そして、彼の足を固定するように自分の足を絡めると、股を大きく開いてやる。

彼には見えないだろうが、今鏡の前だ。
左千夫の痴態を眺めながら、アナルの孫の手と尿道の耳かきへと手を伸ばした。
そして首筋にキスを落とし、唇を宛てたまま言葉を落とした。

「今、鏡の前だよ。…おしっこ出して、見ててあげるから…」

そう言うと尿道の耳かきで尿意を促し、排尿する寸前に引き抜いてやった。
アナルの孫の手は胎内を抉る様に動かしたまま、鏡の中の彼を見つめた。


【神功左千夫】

体を起こされ支えられるとそのまま凭れるようにだらりと体重を掛けてしまう。
体中が熱くて蕩けてしまいそうだった。
足を大きく開かれた状態で固定され唇から伝わる振動にハッとしたがもう遅い。

「く…き、ッ、僕は、あなたと違ッ…って恥ずかッ……し、あ、駄目ッ、お尻のッ、ぅごッ、ぁ、はッ、ぁああッ」

ジョボジョボと音を立てながら勢いよく小水が飛び出す。
膀胱を刺激された為我慢しようがなかった。
貞操帯で押さえ付けられている為飛び散ることは無いが床に直ぐ叩きつけられ凄い音がしているだろう。
途中、恥ずかしさから何度か止まったり、出したりを繰り返したが結局全てを出しきってしまい、長く息を吐く。

「はぁ……ぁ、う……も、……いやだっていった……ッ、のに……」

恥ずかしさからギュッギュと胎内にあるものを締め上げる。
しかし、排尿のせいか尿道内は沁みはしたがかゆみがある成分は流れた様だ。
整わない息のまま九鬼がいるだろう方向を見つめた。


【薬師河悠都】

排尿される様子を全て鏡で見た。
恥ずかしそうなその姿は堪らなく、思わず息を飲んでしまう。
僕のペニスも勃起し、左千夫の背中にびったりとくっついていた。

こちらに振り向いた左千夫の視線は、多分九鬼を想像してこちらを向いているのだろう。
九鬼の身長からして少し高い位置だったので、少し胸が痛んだ。

「……嫌だって言ってた割には気持ちよさそうだったけどね…」

彼には聞こえないだろうが、少し冷たく言い放った。
そして、排尿しきった尿道に再び耳かきを無理矢理挿入する。
綺麗にはなったとかそんな事はどうでもよかった。
まだ気持ちよくなってもらわなきゃね。

背中に回っている手に、わざと僕のペニスを当てるように腰を動かしながら、再び電動耳かきのスイッチを入れた。
そして、胎内の孫の手を前立腺を擦り上げるように動かしてやる。
尿道の耳かきも奥を探すようにぐりぐりと押し込んで行った。

彼の肩へと歯を立てると、その部分を歯で掻いてやる様にして言葉を放った。

「次はどんなお願いしてくれるのかな……僕のペニスが欲しくなるまで、ずっとこうしててあげようか?」

僕からは挿入してやるつもりはない。
あくまでも、左千夫が望むのであれば、僕はその指示通りに動いてあげるんだ。


【神功左千夫】

背中に当たる性器に少し違和感を感じた。
しかし、それを考える間もなく再び尿道に先程の吸引器が入ってくる。

「んあ!!なにっ!!も、そこはッ!はぁッ!!マシになりました…ッ、それ以上は、イ……痛ッ!!!」

このまま、尿道側の前立腺を擦り続けられるとドライになる。
しかし、勃起は出来ないんだ、勃起できないままドライになるとどうなるか考えたくない。

なのに、彼の手は止まらず、アナルの前立腺も引っ切り無しに擦りつけられてしまう。
もう止めて洗って欲しいのに。

肩に立つ歯から電流が走る様に体が強張る。
的確に気持ちいいところを責められてどうしようもなかった。
肩近くで震えた唇は半分ほどしか言葉が読み取れなかったが彼の事だ、彼が満足するまで終わらないんだろう。

僕は押しつけられたペニスを拘束されたままの両手で包み込んで上下に扱き始めた。
この状態で挿入されるのは辛いので、僕はどうにか彼をイかせれないかと、力の入らない手を動かした。

「はぁ、ッ!!!……ぅあッ、ぁああぁあッ、そんな、強くしたらッ、うまく、できなッ…ッ!!」


【薬師河悠都】

「そんな手つきじゃイかせれないよ?」

彼が必死で僕のペニスを扱く様は興奮した。
彼を無理矢理立たせると、目の前の鏡へと身体の正面を押し当てる。
首筋から背中にかけて歯を立てながら、尿道の電動耳かきを更に奥へと挿入していく。
スイッチを入れたり切ったりを繰り返しながら、前立腺へと先端が到達すると、突き上げるように刺激してやった。

アナルの前立腺も的確にすりあげながら、早く挿入してあげたいなと熱の籠った息を漏らした。
このままドライでイくことになれば、どうなるのだろうか。
かわいそうだという気持ちより、はるかに興味の方が沸いている自分に小さく笑ってしまった。

「ほら、左千夫頑張って。僕がイくのと君がイくの、どっちが早いかな…?」


【神功左千夫】

「ぅ、っわッ、は、……ぁ、だめっ、イく……そんなにしたら、イッ!!!!!」

立たされ鏡に押しあてられると肩で体を支えるしかなくなったが既に体が限界の為、自ら足を開いてしまい、ガクガクと膝が笑う。
尿道の前立腺を吸い上げ、擦られると堪らなかった。
もう、耐えられないと思った僕は後ろを振り返る様に首を回し言葉を綴った。

「挿れてッ…九鬼の、おちんちん、いれて……ッ」

吸収しきれなかった涙が頬を伝う。
拘束された手で彼のペニスをアナルに向けながら、道具を入れたままの尻を小さく揺らして見せた。
彼が挿入してからイくまでの我慢と言い聞かせるように喉をキュっと締め上げる。


【薬師河悠都】

どうやら彼の我慢の限界が先に来たようだった。
このままずっと我慢されても僕も気分が悪かったし。

「ん、いいよ……いれてあげる」

もちろん挿入するのは九鬼のものではない、僕のものだ。
全ての器具は嵌めたまま、近くに置いておいたコンドームへと手を伸ばした。
それを手際よく完全に勃起したペニスへと嵌めると、彼の尻を更に突き出させる。

胎内に埋めた孫の手をゆっくりとひきぬいてやると、先に少しだけぬるま湯を流し込んでやった。
事が終わればきちんと洗ってあげよう。

彼の腰元へと手を置くと、アナルの入口へとペニスの先端を宛がう。
赤くなったそこを見つめながら、ゆっくりゆっくりとペニスを挿入して行った。

「っ……あいかわらず……締まりがいいね……」


【神功左千夫】

「ッ、……んあ!!!ぁあッ!!く、ふ、ぁ、く……きッ?あッ、だめ、それ以上、はらなッ、あ、あッ!イくッ!!!!」

胎内に埋まっていくペニスに僕は目隠しの下で目を見開くことになる。
ゆっくりと媚肉を割って入ってくるペニスは僕の想像以上にアナルを割り開き、かなり奥まで侵入してきた。
既に限界だった僕はそのまま絶頂した。

「く、かッ…はっ、あ……動いちゃ駄目…です、ぁ、ッ、…ッ、あ―――ッ、声ッ、声、きかせッ、いたッ……い、ぁああッ」

絶頂した瞬間ペニスの先から何かが流れた、勿論射精した感覚は無い。
相変わらずペニスからは激痛が走り、それに負けない位の快楽の波も押し寄せる。
アナルに自然と力が入り、僕の体は弓なりに撓った。

ただ、本当に後ろにいるのが九鬼なのか、混乱した頭でもその違和感に僕は声を上げた。
視界を塞がれているからの違和感であるだけなのか。
確認する術が無くて心臓が色んな意味で速くなる。

僕の、後ろにいるのは…誰―――?


【薬師河悠都】

きつく締まった胎内を押し拡げて行くようにペニスを深く挿入していく。
左千夫は僕のペニスが奥深くに入っただけで絶頂したようだった。
その反応を見て、優越感の様な物が少なからず沸いてきてしまう。

動くなと言われたと同時に、声を聞かせろと言われた。
不味いな、挿入でバレちゃったか。
僕のは結構大きいので、バレることは予想していなかったわけではないけれど。

「……どうしようかな……」

そう言うと彼の奥を一突きする。
考えるよりも早く腰を動かしたくてたまらずに、小さく揺らめかせながら喘ぐ彼を見つめた。

声を聞かせてしまってもいいだろうか、いや、だめだ。
まだ、だめだ。

結局結論はこのままさっさと終わらせて帰ってしまうことだった。
しかしその時、背筋が切り裂かれるような殺気を感じる。
物思いにふけっていたせいでこの部屋に入って来たことに気づかなかったが、振り向かなくても誰だかわかった。

ドア付近に九鬼がいる。

僕は九鬼がいるであろう方向を見ずに、小さく笑みを零すと、お構いなしに左千夫を責め続けた。


【九鬼】

あいつ、薬師河が女装して麗亜高校に侵入していることには気づいていた。
表で一度見た時にはわからなかったが、二度目で確信した。
そして、これの先を越される予想はしていなかった。

ドアの前で腕を組みながら、左千夫クンと繋がっている薬師河を冷めた目で睨みつける。
この部屋に入ってきたタイミングが挿入時とかぶったのが、また苛立ちを大きくさせていた。

「九鬼でしょ?貞操帯とってあげてよ、左千夫すごく痛そうなんだ」

腰を振りながらボクを見ずに薬師河はそう言った。

「そんな事より、声聞かせてあげるのが先じゃないの?」

皮肉を込めて笑ってやりながら、二人へと近づく。
左千夫クンの困惑した表情と、快感に火照った頬を見て、心の中がざわついた。
別に他の男に抱かれているのを見るのはいい。
何度も見て来た。
ただ、ボクの知らない所で左千夫クンが弄ばれているのは気に食わないんだ。
しかも薬師河に。

「うーん…、声を聞かせるのはまだ駄目なんだ。
あ、ボクの代わりに九鬼喋ってくれる?……それとも参戦する?
もちろんこの状況見ててもいいけど。好きでしょ?左千夫がいじめられてるの見るの」

薬師河の余裕そうな笑みに、全身の毛が逆立つような怒りに見舞われた。


【神功左千夫】

「はッ、ひぃ!く…きッ、んんぁ!!揺すらないで、や、やぁッ!!」

尻を突き出した体勢から逃げるように鏡に張り付いた。
頭を横に振り乱し、熱の篭った吐息で鏡を白く染めていく。

ビクンッビクンッと体が痙攣し、アナルが脈打ち、精子よりは透明に近い体液がペニスの器具に吸い込まれ、吸いこめ切れないものが間から漏れていく。
射精感が無いのでもどかしいし、ペニスの勃起が収まる訳では無い。

自分で精一杯の僕にはもう一人この部屋に入ってきているのが分からない。
もう、限界だ。
痛い、痛すぎる。
気持ちいい。

「外して……外してぇ、白……翼ィ……ひぅ、ッ、……んんッ!」

彼じゃなかったらとかそんなことまで頭は回らなかった。
すすり泣く様な声が部屋に響いた。


【薬師河悠都】

九鬼が近寄って来ても僕は腰を振り続けた。
横目で彼をみると、無表情さに今の状況がより快感になっていく。

「ほら、…どうするんだい?…僕まだイかないよ…?」

そう言うと九鬼は小さく舌打ちをした後、自分のピンキーリングへと触れた。
それが小さな鍵になると、左千夫のペニスを締め付けている貞操帯に手を伸ばす。
あのピンキーリングが鍵か。
絶対に彼じゃないと外すことができないとか、不便だな。

そして九鬼は左千夫の片方のヘッドホンを少し浮かせると、小さく囁いた。

「仕方ないから取ってあげたヨ、ボクのおちんちん気持ちいい?」

それだけ告げると再びヘッドホンで耳を抑え、僕らから距離を置き、壁へともたれかかった。
今九鬼がどんな気分なのかは知る由もない。
しかし、まだこのまま楽しんでもいいということだけはわかった。

じゃあ目いっぱい左千夫が乱れている所を見せつけてやろう。
左千夫の身体の正面を九鬼の方へと向けてやった。


【神功左千夫】

泣く様に喘いでいると僕の貞操帯が外れた。
これは九鬼にしか外すことが出来ない。
そして、耳に落ちる声に九鬼だと誤認してしまう。
一度確認が取れると僕の違和感は全て直ぐに快楽に染められていった。

「はぁ、ッ、ありがと―――ごッ、ぁああああッ、んん……はぁ、……ぅ……く」

不意に方向を変えられた瞬間に僕の体は大きく震える。
そうして、尿道の器具を落としながら精液を前方へと巻き散らせた。
我慢していた分かなり飛び散ったことだ容易に想像でき羞恥に肩を震わせた。

「少し……待って、九鬼、はッ、ぁ、あ、アアアッ、本当にッ、ぁああ、ヒィ!!んんッ、ッ……!!!!」

後ろから支えられている力だけで体が立っている様なものだ。
僕の体はもう自分で立っていられず内股になっていく。
波打っている内部を掻きまわされると堪らない。

止めることのできない嬌声を響き渡らせながら与えられる快楽へと溺れていった。


【薬師河悠都】

貞操帯を外されると、左千夫はすぐに体液を放った。
それがすぐそこにいる九鬼の足元へと落ちたが、九鬼は相変わらず無表情だった。

崩れる身体に膝を付かせ、少しかわいそうだが頭を掴んで九鬼を見上げるように顔を向けてやる。
そのまま前立腺を抉る様に腰を思い切り振り乱した。

「心地いいよ、左千夫の中……九鬼もずるいね、いつも堪能しているんだろう?」

吸い付いてくる彼の内壁が、僕の快感を搾り取る様に絡みつく。
そう言えば身体をまだ掻いてあげていなかったなと、背中へと爪を立てると彼が痒そうなところを優しく掻きはじめた。

「っ、……すっごい……左千夫のアナルが、僕のペニスを離さないよ……」

ワザと九鬼へと告げるようにそう言いながら、身体を激しく打ち付けてやった。


【神功左千夫】

膝を付いた体勢で無理矢理顔を上げさせられると自然と胎内の圧が強まる。
そうすると余すことなく腸壁を擦られてしまい、はっ、はっ、と犬が呼吸を乱す様に口が開きっぱなしになる。
だらしなく涎を垂らしながら情報を目隠しされたまま見上げる。
体全身が痙攣し、快楽が強すぎるのに、九鬼のペニスを離したくないと言うかのように腸壁が締め上げた。

「くぅ―――ッッん!!はぁ、は、…ぁ、背中、もっと、強く、掻いて…ッ、くだ、んんッ、ああ、もう、……九鬼ッ、く……ふぁッ」

僕の求めることを全て行ってくれる行為は格別だった。
どんどん甘えたくなるようないつもとは少し異なる気持ちに陥りながら快楽を貪っていく。
背なかを掻かれる頃には浅ましく、自ら腰を揺らして打ち付けていた。


【薬師河悠都】

乱れている左千夫が堪らなく愛おしい。
優しく掻いていた手を止め、爪痕が赤く残るほどに引っ掻く様に背中を掻いてやった。
彼が揺らしてくる腰のリズムに合わせ、僕も音が上がるほどに腰を打ちつけてやる。

「っは……も、イきそうだ……」

射精が近づいてくる事に気づき、彼を立ち上がらせると九鬼がもたれ掛けている壁へと向かう。
九鬼のすぐ横で体勢をこちらに向かせ、背中をコンクリートの壁へと押し当てるようにしてやると、身体全体を揺らす様に大きく胎内を抉る。
隣にいる九鬼はただそれをじっと見ていた。

首から胸へとかけ、爪を立てながら身体を掻いてやる。

「も…イきそうだ……左千夫……ッ」

口元に笑みを携えながら、そう言った時だろうか、隣にいた九鬼がいきなり左千夫のヘッドホンを外した。

「ボクじゃない男に抱かれて、きもちー?左千夫クン」

今ここで彼の我慢が切れたのか、それとも最初からこうするつもりだったのかはわからない。
射精しそうな感覚を打ちとめると、更に左千夫の追い打ちをかけるように腰の動きを速めた。


【神功左千夫】

「ッ、んー!!!!!は、ぁあッ、ぼっくも……またッ、……ッあ!!!」

何を言っているか聞こえなかったが彼の打ち付けでもう直ぐ達するだろうことは予想できた。
体勢も変わり重力で彼のペニスを寄り深くまで咥えこむことになる。
奥の奥まで熟れた媚肉を擦られ、僕は啼いた。

全身が痙攣したその時だった。

「ふッ……え……?……ッ、ぁ、ぁ、ぁああぁあああッッ!!!!」

信じられない九鬼の言葉が響く。
確かに二人いる、目の前から聞こえる息遣いと横から来た九鬼の声は別物だ。
さっきは一瞬だったから分からなかったが外されてしまった今は容易に分かってしまった。
しかし、もう遅い、僕は激しく体を痙攣させ、目の前の男に精液を飛ばした。

そして青ざめた表情で唇を震わせた。


【九鬼】

最初からこうしてやるつもりだった。
なので薬師河にはまだイかれては困る。
今から左千夫クンをいじめるのはこいつではない、ボクだ。

薬師河は状況を察したのか、まだ楽しもうと思っているのかはわからないが、射精せずに左千夫クンに腰を打ちつけていた。

「騙されるなんて思わなかったヨ、ほんとひっどいね、君は。
今左千夫クンを犯してるのボクじゃないヨ、まぁ君も彼の身体は知ってるはずだけどネ。
そのデカチン覚えてないの?」

そう言いながら左千夫クンの顎を掴み、ボクへと視線を向けさせる。
震えている唇に一度噛みつく様に歯を立てると、舌を絡めてやった。

「……勝手にボクだと勘違いして…。
だいぶ調教できてきたと思ってたけど、まだまだだったみたいだネ。
ボクに罵られながらの大好きなおっきいちんこ、気持ちいいんでショ?
もうすぐこいつイクってさ、左千夫クンの中すっごいきもちーって。
よかったヨ、性奴隷として鍛えてた甲斐があったかナ」

自分でもらしくないとはわかっている。
苛立ちを隠せずに、捲し立てるように左千夫クンへと言葉を投げかけた。
そして、彼の首へと手を持っていくと、締め上げるように爪を立ててやる。


【神功左千夫】

ビクンビクンと体は震えながらも硬直していった。
覚えはないのかと言われて少し冷静に考えると直ぐに思い当たった。
僕の記憶にある人物であれば僕は前の男には逆らえない。
そして、彼はなぜか僕のイイトコロを熟知している。

「ちがッ……ぁ、待って、止まってッ、は、ふ、んん、ッ、んー、ぃ、ん、はッ、……ぅ」

唇にピリッとした痛みが走った後重なった。
これは九鬼だと分かるのに、どうして間違ってしまったのだろう。

「……はっ、……そん、……ぐ、く……ぅ、ぐッ、か……く、……きぃ」

嬲る言葉が僕の心に突き刺さる。
分かっていた、僕なんて彼にとっては奴隷程度としか思われてないことなんて。
しかし実際に言葉にされると涙が止まらない。
首を絞められていて良かったかもしれない、無かったら何を言っていたか分からない。
涙もアイマスクが吸い取ってくれる。

呼吸が出来ないことと爪を立てられる痛みで僕の中はまた、目の前の男を締め上げた。


【薬師河悠都】

僕は声が出せなくなってしまった。
九鬼はだいぶ怒っているようだったが、やり過ぎだ。
しかし、首を絞められている左千夫の胎内は更に窮屈になり、我慢していた糸が切れる。
だめだ、もうイく……。

「…っ……!!」

息を詰まらせながら射精すると、大量の精液がコンドームの中に放たれた。
ペニスが波打つのに合わせて、彼の中で動いてやる。
いつでもこの瞬間は爽快だ。
それが彼であるなら尚更の事。

「……っ………はぁ………」

声が出せないので小さく息だけを漏らすと、左千夫の首を掴んでいる九鬼の手へと手を伸ばし、思い切り力を込めて握った。
やめなよ、と言う意味だったが、喋れないというのはこうやって相手を傷つけることでしかわからせてやることができない。
そして微笑んだだけだったが、九鬼は僕へと視線を一度向けると、左千夫の首から手を離した。

射精したので僕の番は終わりかと、萎えたペニスを引き抜く。
もうちょっとこうしていたかったけど、これ以上やると九鬼は本当に左千夫の事殺しそうだからやめておこう。
左千夫の身体から離れると、九鬼の耳元で囁いた。

「どうぞ、僕は休憩」

そう言うと九鬼は左千夫の前へと移動した。


【神功左千夫】

この、コンドームの感覚でもっと早くに気付くべきだった。
流石に九鬼もかぶれたくないのでゴムを付けたのかと思ったが根本が違ったんだ。

「―――!!!?……ッ、…く、げほ!!!は、はぁ、ッ、……ふ、」

彼が射精すると酸素が急に入り込んできた。
それだけじゃなく、僕は挿入と解かれた。
正直立っているのがやっとだ。
後ろの壁に凭れかかる様にして立ち、後ろ手の拘束のまま顔を伏せた。
目の前に九鬼の気配がする。

アナルはジンジンするのに、それよりも恐怖があった。
でも、謝るのが正解なのかもわからない。
何をどう言えば現状の抜け出せるのか分からなくて僕は唇を噛んだ。

「……僕に、罰を与えて下さい。」

今、思いつくのはそんな言葉だった。
僕は、両膝を地面に付き、頭を少し下げた。
土下座まで出来なかったのは矢張りプライドが高いからだろうか。


【九鬼】

地面に膝をつく左千夫クンを見下ろした。
そんな事しても怒りは収まるはずがない。

「…………」

ボクは無言で彼の髪を掴むと、下げている頭を壁へと押し付けた。
そして何も言わずに、少し開いた彼の口へとペニスをねじ込む。
壁に押し当てるようにしながら、激しく奥を突き、ただただ無表情で彼を見下げていた。
喉奥へと先端を押し当て、まるで犯すかのように無心で突き上げる。

罰とかもうどうでもいいんだ。
ただただ、この怒り…いや、悲しさをどこへ向ければいいのかがわからない。
彼の視界が覆われているだけでもよかった。
無表情だがきっと気づかれてしまうだろう。

「……性奴隷は…喋んなくていーヨ…」

思った以上に冷たいトーンで、彼へと言葉を放った。


【神功左千夫】

怒っている。
何度か九鬼のこの怒りを経験したことはあるが理由は良く分からない。
他人に抱かせることもあるのに、それに僕にはよくあることだ。

彼と再会してからは他の人間とすることは少なくなったがこういう事態に巻き込まれることはよくあるんだ。
しかし、今回は僕は九鬼と完全に勘違いしてしまった。
それが面白くなかったのだろうか、気付いて欲しかったのだろうか。

何も言わずに見えない瞳で九鬼を見上げていると喉奥までペニスが挿入された。

「――――ン゛!!!?ぐっ、ぅぐ、ぉ、……んん!!!」

後頭部がガンガンと壁にぶつかった。
彼に捕らえられた時のことを思い出させるような仕打ちに本気で怒ってるんだと改めて思った。
無遠慮に突き入れられることはよくある。
しかし、いつもは知らずに手加減してくれていたのだろう。
手の使えない僕の喉奥を犯すペニスに嘔吐感が込み上げ、僕は何度もえづいた。


【九鬼】

えづく彼の喉奥を無心で突き上げた後、ペニスを引っこ抜いた。
唾液でぐちゃぐちゃで、完全に勃起したそれを見下ろす。
そして落ちていた電動の耳かきを拾い上げると、能力を送り込んだ。
それを振動と吸引ではなくピストンの動きに替えると、彼のペニスを痛いぐらいに掴みあげ、無理矢理尿道へとぶっさしてやる。

貞操帯のベルトに触れ、電動耳かきを取れないように固定させると、彼の頭を蹴り飛ばして床へと身体を倒した。
薬師河は何か言いたげだが、何もしてこない。

仰向けになって倒れている左千夫クンへと近づくと、そこでやっと口を開いた。

「ほら、足広げてあいつに犯されたゆるゆるのお尻の穴見せて。
尿道に刺さったやつ動かして欲しいなら、ちゃんとオネダリしてヨ」

ボクは笑わずに早口で一気に言葉を放った。


【神功左千夫】

「―――ッ!!!かはっ!!げほっ、お、ェ、ふ、あ、は、は……ッッ!!!!??」

急に口からペニスを抜かれると口端から唾液が垂れる。
口をめいっぱい広げながら酸素を取り入れる。
しかし、直ぐに激痛がペニスを支配した。
いつものように尿道に添わずに突きたてられる器具に僕は腰を引いた。
それでも九鬼の能力により完全に固定されてしまうとどうしようも無かった。

見えない。

ただただ痛みと、残っているかゆみが僕を支配する。
軽い脳しんとうが起きたのか頭が揺れているようだった。
そして、タイルに寝転んだ僕は何度も何度も咽た。

「――――――ッ。」

落ちてくる言葉がいつも以上に冷たい。
拒否したらどうなるんだろうか、殴られるのか?

それだけならいい、しかし、もしかしたら嫌われるかもと言う恐怖だけが僕を彼に従わせていた。
ゴクリっと大きく喉を鳴らしてからゆっくりと足を開き、足裏をタイルにつくと腰を高く上げた。

もう一人誰かが見ていると思うと恥ずかしくて仕方がながったが他に九鬼の気を静める手段が思い浮かばなかった。

「……っ、僕のおちんちんの中を、九鬼の作った…おもちゃで掻きまわして下さい」

ひくっっと充血したアナルが戦慄くのが分かる。
ペニスも器具を突っ込んだままヒクヒクと揺れているだろう。
恥ずかしい、その思いで頭がいっぱいになりながら僕は目隠しの中で瞼を落とした。


【九鬼】

左千夫クンの痴態を見るだけで、興奮が昇ってくる。
今薬師河がいるので余計そう感じるのだろうか。
左千夫クンはボクの物だ。
絶対に誰にも渡しはしない。

「いーよ、遊んであげる」

笑顔のないまま彼にそう言い放つと、尿道のピストンのスイッチを入れた。
激しい音を立てて抜き差しされる様はたまらず、小さく笑みが零れそうになる。

「暫くそれで遊んでてヨ、次はゆるんだケツ穴のお掃除してあげるから」

そう言うと転がっていた先が丸い注射器を手に取った。
男達が用意したものだろう。
それに能力を送り込み、太く大きくすると、水を大量に注入する。

喘ぎ倒している彼のヒクついているアナルへとその先端を宛がうと、何も言わずに注射器ごと頭の方だけ埋めて行った。


【神功左千夫】

「ヒッ!!!ぁあああああッ!!!……あ、熱い、ッ、おちんちが、焼け……ッッッゥ!!!」

尿道への摩擦が半端なかった。
僕は喘ぎ狂いのたうち回りたかったが何とか少しだけ腰を上げた状態で耐えている。

掃除の言葉に中の体液を掻きだされるのだと思ったがそれ以上のものが割り入ってきた。

「―――ッあー!あ、裂けッ、なに……ぐ、は、……も、もう、も、……九鬼、僕が……ぅ、ぅうっ」

悪かった。と、言っても止めて貰えないだろう。
頭を起こしながら下半身をみるが何も見えない。
何を入れられるかも分からない恐怖に喉が震える。
今、ここには九鬼だけでは無い。
他の人物の前で晒す痴態に僕は狂ってしまいそうだった。

刺激に耐えきれず、僕の腰はどんどん低くなっていった。


【九鬼】

喘ぐ彼を見ながら、低くなっていく腰を膝で蹴り上げてやる。

「腰降ろしていいって誰が言った?」

それと同時に注射器の中に入った水を勢いよく胎内へと放った。
前立腺を先端で刺激しつつ、大量の水を注いでいく。
全て水が入りきり、彼の腹を膨らましたのを確認すると、次は思い切りその水を吸い上げるようにスポイトを引っ張る。
彼の腸壁を吸引してやるつもりでギリギリまでスポイトを引っ張りきった後、それを何度か繰り返してやった。

「汚い水は捨ててあげないとネ」

注射器に吸い付く様に締め付けてくる胎内から、無理矢理注射器を引っこ抜く。
そして水を捨てると、また新しい水を注射器の中へと溜めて行った。


【神功左千夫】

「ぐ!!!すいま、ぃぃっ!!ぁああっ、は、お腹が破裂ッ、はっ、ゆっくり、ひぃ、ッ!!くん!!!」

蹴り上げられると自然と腰が浮くのでその体勢をキープしたいが、尿道の器具の動きが邪魔する。
ガクガクと震える足を晒しながら腰を上げていると、大量の水が胎内に流れ込んできた。
ゆっくりならまだいいがそれは勢いよく腸壁を洗い流していく。

「ひぐっ!ぐ、ッ、ッ!?はっ、ひっぱっちゃ…はふっ、まくれ、ッ!!!ッ…!!!!んんん!!!!」

手動で行われる腸内洗浄に表情は引きつる。
今日は何も口にしていないのだけが幸いだった。
それでも汚れた水が流れていっているのだろう。

吸い上げに腸壁が捲れてしまいそうな、脱糞しているような感覚に襲われ、僕の勃起したペニスは完全に勃起していた。
一度注射器を引き抜かれると彼が居る方向を見上げる。

「は……ごめん……なさい……間違って……ごめんな、さっ……んん!!!」

謝罪しながら僕はまた射精した。


【薬師河悠都】

「謝りながら射精するなんて、気持ち悪い」

九鬼がそう言って左千夫を嘲笑した。
見ているだけでもかわいそうだったが、今彼はだいぶ怒っているみたいなので茶々を入れる気はなかった。
注射器に注入しなおした水を再び左千夫の胎内へと注ぎ、それを抜く行為を何度も繰り返している。
謝ったって許す気などないのだろう。
本当に性格が悪いな、九鬼は。

何度か繰り返した後、飽きたと言う様に水の入った注射器を放り投げると、何故かこちらへと視線を向けてきた。
人差し指でこちらに来いと指示されると、僕も巻き込まれるのかと小さくため息をついたが、九鬼の側へと行く。

左千夫に聞こえないように囁かれた言葉に少し驚いたが、今まで傍観していた罰だ。
やらないわけにもいかないか。
装着したままだったコンドームを取り外すと、左千夫の元へと向かった。

「左千夫クン、口開いて」

九鬼がそう言うと、小さく左千夫の口が開かれる。
そして中に大量に残ったままの精液を、その口へとゆっくりと注いでやった。
白濁色の僕の体液が、左千夫の赤い舌を白く染めていくのはたまらなかった。

「左千夫クン精液大好きだもんネ。
ちゃんと全部飲んで、ご馳走様おいしかったです、次は中に出してくださいってそいつに言ってあげなヨ」

本当にこの男は何を考えているのかわからない。
多分九鬼もボクの事をそう思っているのだろうけれど。

大量に流れて行く精液を見つめながら、困った様な笑みを零した。


【神功左千夫】

「ふ……ン……は、ッ……ぁ、あッ、ンンンッ、……はいッ……ぁ、は、…」

尿道のピストンを一刻も早く止めて欲しかった。
気持ち良いが辛い。

口の中に流れ込む精液を飲むのはなぜか抵抗が無かった。
苦く、ゴムの味がしたけれど一気に飲み込む。
これで、許して貰えるのかと思ったが彼の気は収まって無い様だ。

「九鬼のが――――ッ……!!!!!」

九鬼のがいいと言おうとしたらまた体を蹴られてしまい激痛が走る。
びゅるっと綺麗になった水をアナルから漏らしながら僕は唇を開いた。

「……ごちそ、…さまです、とても、おいしかった……です…、次は僕の、なかに、いっぱい、精液……注いでください。」

研究所時代を思い出すおねだりに全身から汗が噴き出る。
結局僕は奴隷で、彼と同じ立場にはなれないんだと刻まれているようだった。
白翼と書かれたアナルの入口を見せつける様に大きく足を開いた。


【九鬼】

アナルに刻まれたボクの名前が目に入る。
彼はどんなに堕ちても、ボクの物には変わりはないのだと思える気がした。

「…だってさ」

小さく薬師河にそう零すと、薬師河は床へと寝そべり始めた。
ボクはそこに寝ろとは言っていない。
もしかして左千夫クンに自分で動けという事だろうか。

「チッ」

舌打ちすると、足を開いている左千夫クンを立ち上がらせる。
そして後ろから両足を抱えるようにして抱き上げると、寝そべっている薬師河の元へと向かった。

「じゃ、左千夫クン、楽しもっか」

アナルを押し拡げるように足を無理矢理開かせると、寝そべっている薬師河の勃起したペニスを左千夫クンのアナルへと宛がった。
あんまり薬師河の勃起したペニスは見たくない。
デカくて気持ちが悪いからだ。

足を抱えたまま、身体を重力に任せるようにして薬師河のペニスを根本深くまで無理矢理挿し入れてやった。


【神功左千夫】

何度入れても目の前の人物のペニスは体が軋む。
九鬼に体を担ぎあげられたかと思えば騎乗位の体勢でペニスを埋められた。
奥まで挿入されると太い杭を挿入されているようで体が二つに裂けそうだ。

「――――はぁッ、ぐ!イ……ッ」

体位的に膨らむ下腹部が目立つだろう。
下の男が僕に動けと言うかのように何度か腰を揺すってきた。
なぜだが懐かしい感じがする。

昔も良く自分の体に見合わないものを受け入れてきたからか。
下の男に嫌悪は感じない。
逆に申し訳なくすら感じてしまうくらいだ。
どうしても、この男も一緒に楽しんでいるとは思えなかった。

もう、既に限界も近かったが僕は陰毛を擦りつける様に体を前後に動かし始めた。

「おッ……きくて、……きもちいい、で、す……はっ、ん」

少し体を前屈みにするとペニスの器具が相手の腹に擦れて振動が酷くなる。
相手の喜びそうな言葉を選びながら僕は快楽に身を任せていった。


【薬師河悠都】

正直コンドーム無しで左千夫に挿入するのは嫌だった。
言いなりになるのはしゃくだけど、九鬼は怒ってるし、こんな機会もそうそうないだろうから、今はこの快感に身を任せよう。

僕の上で動いてくれる左千夫は綺麗だった。
昔の事を思い出すな、と小さく笑みを零すと、いてもたってもいられずに下から彼の中を一突きする。
コンドームも無いせいか、先ほどよりも左千夫の腸壁が僕のペニスに酷く絡みつく。
興奮しているせいなのか、罪悪感からなのかはわからない。

「っ……く……」

声を出してはいけないと言うのも大変だな。
彼の前立腺を抉ってやる様に腰を打ちつけると、小さく息が漏れた。

「ほら、ボクなんかより好きなおちんちんでしょ?
白翼のなんかよりおっきくて気持ちよくて、ずっと挿入してたいんでしょ?
淫乱性奴隷なんて、そんなもんだよネ」

左千夫の耳元で九鬼が囁くと、背中へと爪を立てたようだった。


【神功左千夫】

「ッ、あ!!ぁああッ、ゆらしてはッ!!はぅ、くんッ!!ぁアッ、は、…ぅぅッ」

下からも突き上げられると更に深く媚肉を抉られ声が漏れた。
それに重ねるように背中を引っ掻かれると体が弓なりに撓った。
もう、何を言われているのかも理解に苦しむ。
でも、完全に否定が出来ない僕が居た。

「はい、気持ちいいです…ッ、この人の、ッ、おちんちんも、……んんッ、九鬼の、おちんちんも、大好きッ、でっ、ふ、あぁああッ!!」

イきっぱなしとはこういうことなのだろうか、また、胎内が痙攣する。
精液はもう量が無いのだろう、器具の隙間から少し漏れた感覚がするだけだった。
もう、意識が飛びそうでだらんと、後ろ手に縛られたまま九鬼へと凭れ掛った。


【九鬼】

「…どっちも好きとか……欲張りにも程があるネ」

今日は思ってもいない言葉ばかり生まれてしまう。
表情に笑みなどなかった。
もたれ掛って来た左千夫クンの頭を掴み、身体を折り曲げると、薬師河へと顔を近づけてやる。

「目の前の男にキスしてあげなよ。したらボクのおちんちんもあげるよ、できないことないよネ?」

無理矢理キスを促す様に、何度も頭を抑えつけると、勃起したペニスを左千夫クンの背中へとなすりつけた。
キスなど見たくはない。
けどきっと彼はするんだろう。

薬師河の顔は見えなかったが、左千夫クンの肩へと手を伸ばしたようだった。


【神功左千夫】

九鬼がキスを要求してきた。
あの答えは正解では無いらしい、もしかしたら、正解等無いのかもしれないが。
そして、目の前の男との距離が近くなる。
犯された相手なのに優しい気配がする。
後一歩というとことで僕は自分からは口付け出来なかった。

したら、どちらも傷つけてしまう気がする。

アイマスクの隙間から涙をあふれさせながら、唇が“できない”と、模る。
勿論、声は出ない。

何とか九鬼に反抗するように頭を押しあげているがこのままじゃ、押しきられてしまうだろう。

「――――ッ、……は、……ぅぅ………ん、……く」

九鬼のペニスを入れて貰えないのも哀しい。
僕はどうすればいいか分からなくて、嗚咽を漏らした。


【薬師河悠都】

無理矢理キスさせられる僕の身にもなってほしい。
もちろん僕は彼とキスができるのは嬉しいが。

しかし、左千夫の唇が言葉なく動くと、何を言いたいかが分かってしまった。
彼は「できない」と確かに言った。
それは九鬼には見えない、僕にだけ見える。

悲しかった。
「できない」という行為が、左千夫が九鬼を好きだと言っているようなものだった。

でも、僕は諦めたりはしない。
彼ができないと言うのなら、僕がしてあげればいいことだ。

必死で九鬼に抵抗している左千夫に、無理矢理唇を重ねた。
乾ききったそれを丁寧に舐め、無理矢理こじ開けるように舌を挿入する。
逃げる舌を捕らえ、黙らせるように濃厚に激しく彼の唇を貪った。
そして、彼を突き上げながら、背中へと手を回し抱きしめ、優しく背中をさすってあげた。

九鬼になんて絶対に渡さない。


【神功左千夫】

「―――ふ……ッ、………はっ、……ん、ん…ッ」

拒否していた唇が重なる。
それはとても心地の良いキスだった。
否定していたのに優しく、そして激しく唇が重なってくる。
舌を噛む気にもならない、いや、噛めないんだ。

どうしてか分からないが、九鬼とは別の意味でこの前の男には服従してしまう。
今日の麗亜祭で会った女性のように…。
もしかして、あれも前の男だったのだろうか。

僕はあの時焦っていたし、長い髪で隠れていて顔は思い出せないがそんな気がしてしまった。

「はっ、……ぁ、ふ、……んんっ、あ、あっ」

背なかを撫でる手、中を掻きまわすペニス全てが極上でまた、僕の声に艶が乗っていった。


【九鬼】

左千夫クンは自らキスをしなかった。
その行動に一瞬気が怯んだ時だった。
薬師河の方から左千夫クンへとキスをしたのを見て、ハッと我に返る。

後ろから見ているだけでも、嫌気のさすキスの仕方だった。
まるで恋人の様に見えるそれは、今のボクにはキツいものがある。

そもそも自分から左千夫クンを薬師河とキスさせようとしていたのに。

グッと奥歯を噛みしめると、ペニスを左千夫クンの尻へと宛がった。
今もちろんアナルには薬師河のペニスが挿入されている。

「イくまで見ててあげようかと思ったけど、気が変わった。
どっちのちんこも好きなら、一緒に挿入してあげるネ」

低めのトーンでそう言い放つと、入る訳がなさそうな彼のアナルへとねじ込むようにペニスを沈めて行く。
正直自分も薬師河のペニスのせいで痛かったが、もうそんなことはどうでもよかった。

こんなことも気にすることなく、薬師河はまだ左千夫クンの身体を抱きしめたままだった。


【神功左千夫】

「ヒィ!!!く、ッ、ぐ、ァアッ!!――――ッッ!!!?」

体が二つに裂けるかと思うほどの衝撃が全身に走った。
それでも、目の前の男は僕を抱きしめたまま離さなかった。
優しくなだめるように唇を啄んでくる。

九鬼のペニスは拒むアナルを無視して無理矢理押し込まれていく。
ブチっと嫌な音を立てながら鮮血が零れた。

「……ぅ、ぅッ!!くきぃ、く、……あぐっ、あ、は……」

嘔吐感すら込み上げてくる。
ペニスも完全に押し潰されて尿道を荒らされ続けている。
このまま意識を飛ばしたいのにそれが出来ないほど刺激が強かった。
骨が軋む、全身が悲鳴を上げている。
それでも九鬼は無理矢理僕のアナルを犯していく、それを止めてくれとは今の僕は言えなかった。


【九鬼】

左千夫クンがボクの名前を呼ぶ。
痛みに表情を歪めながら、根元まで挿入しきると一度大きく息を吐いた。
そして間髪いれずに腰を振り始める。
裏筋に薬師河のペニスが当たるのが不快だが、もうそんなことはどうでもいい。

「……ッ、く、……は……すっご……」

血のおかげか多少滑りが良くなってきた。
薬師河も腰の動きを止めていたが、小さく腰を動かし始める。
ゴリゴリと擦られる裏筋と、窮屈な胎内に余裕の無い息が漏れた。

「ほら…二本……入って、…左千夫クンのお尻、もうっ…使えなくなるかも…ネ……、はッ…」

彼をこうやって傷つけることで、ボクは一体何を得るのだろうか。
抱きしめられ喘ぐ左千夫クンを見下ろしながら、腰をゆっくりと打ちつける。

怒りは痛みで冷静になりどこかへ行ってしまったが、逆に押し寄せてきたやるせなさを押し込めるように、彼の拘束されている腕を掴んだ。


【神功左千夫】

「ひっ、ぅぁっ、は、……んん!!どっちも動いちゃッ、っ、んん!!!」

前の男に確り抱きしめられたまま抜き差しが始まる。
中で日本のペニスが擦れると引っ切り無しに僕の胎内を刺激した。
もう、イっているのか何なのか分からない。

全身をビリビリとした快感が流れ、止まることが無い。
痛いのに、気持ち良かった。
そして、九鬼から落ちた言葉に喉が震える。

「……んん!!!なら、口で……します、し、……白翼の……好きなところに、挿れて、いいッ、く……んん!!」

アナルが駄目なら他の場所でも僕は繋がれるなら満足だ。
もともと子を成す行為ではないので九鬼が気持ちいいならそれでいい。
哀しさは隠しきれないが、僕の手に触れた相手の指を自分からも指を伸ばし撫でた。


【薬師河悠都】

左千夫を抱きしめながら、九鬼のものが挿入された胎内をゆっくりと抉っていた。
正直かなり痛いのだが、それさえも快感に感じてしまうほどにこの状況は狂っている気がした。
九鬼が動いた後に僕が動く、となんとも嫌な共同作業だが、それでも左千夫は快感を感じているようだ。
容量的に窮屈になったのもあるが、確かに左千夫の胎内は、九鬼のペニスが入った時に強く反応をしめした。

もやもやとした気分を拭う様に、首筋へとキスを落とす。
挿入を浅くすると前立腺をペニスの先端で刺激してやった。

もうだいぶ限界が近い。
息を弾ませながら、彼を離さないように更にぎゅっと抱きしめた。


【九鬼】

彼の腕を掴むと何故だかほっとした。
気が緩んでしまうのを堪えるように、挿入を深くすると動きを速めて行く。

「立派な、奴隷精神だネ…っ…入れる穴、が……全部、使えなくっ無くなるまで、…入れてあげる、ヨ…!」

薬師河は左千夫クンの前立腺を刺激し始めている。
こいつももう限界が近いだろうか。

「ほら、目の前の男ッ、イきたがってるヨ……性奴隷っなら……ちゃんと答えてあげ、なきゃ、…!」

彼の腕を引っ張る様にして、奥を責めたてる。
ボクもそろそろ限界だが、薬師河と同時にイくのは嫌なのでさっさとイってくれ。


【神功左千夫】

「――――ッッんんん!!はいっ、くぅ、ッ!!ああッ、そこは、ッ、ぅあッ、僕が、先にッ―――んんん!!!!!」

下腹部が膨らむ、腹を中から抉られている様な気がする。
答えるも何ももう、僕が持たない。
ペニスを腹で擦られ、奥を穿たれ、息が引き攣る、前の人物に抱きしめられながら、九鬼に腕を引っ張られる。
顔が少し浮き、前の人物と視線が絡んだ気がした。

“すいません。”

何に対する謝罪か分からないが僕の口は確かにそう動いた。
なぜか前の男に申し訳ない気持ちが沸く。

次の瞬間中と前立腺を抉られ僕の胎内は波打った。

「ヒッ、ぁああああッ、――――ッッッ!!!」

そのまま呼吸が引き攣り意識が遠のいていく。


【薬師河悠都】

左千夫の口が謝罪の言葉をつづった。
謝らなくてもいいのに。
余計に彼を九鬼の手から守りたくなってしまうじゃないか。

そして、左千夫は叫びに似た喘ぎをあげながら、イったようだった。
僕もそのすぐ後に、奥へとペニスを挿し込むと、大量に精液を吐きだした。

「――――くッ……!!」

締め付けの気持ちよさに声を上げてしまいそうだったが、歯を食いしばりそれに耐えた。
ああ、中で出してしまってごめんね左千夫。
君をこんな形で傷つけたくないのに。

「……ごめんね…」

左千夫の意識が遠のきそうになっている間に、僕も小さく謝罪の言葉を漏らした。


【九鬼】

左千夫クンがイった後、すぐに薬師河もイったようだった。
すぐさまペニスを彼のアナルから引き抜くと、彼の背中へと射精した。
薬師河の精液に塗れた左千夫クンの中には、吐きだしたくなかったからだ。

白く濁った精液が左千夫クンの背中と黒い髪を汚す。
ペニスの先端を彼の身体になすりつけると、大きく息を吐いた。
左千夫クンはどうやら気を失ってしまったようだ。
薬師河にもたれ掛っているので、肩越しに奴の顔が見える。

「は…………終わったんだから……さっさと消えろ…」

薬師河にそう言い放つと、左千夫クンを抱きしめている手を無理矢理離し、身体を持ち上げ奴のペニスを引き抜いた。

「……本当に君は…好きなら好きだってちゃんと言わなきゃ」

薬師河は頭をかきながら起き上がると、シャワーを手に取った。
その言葉を無視し、左千夫クンを壁際に寝かせると、アイマスクを取ってやる。
涙で濡れた睫は伏せられ、ちょっとやそっとでは目は覚めなさそうだ。

「こんな事ずっと続けてると、僕いつか本当に左千夫の事奪っちゃうよ」

その言葉の後、暫くしてシャワーの音が止まる。
きっと奴は笑っているんだろう。

「冗談でも何でもないから。じゃあ、ちゃんと左千夫の身体洗ってあげてね。
それと……こんな協力、二度としないから。」

扉が閉まると、薬師河の気配は消えた。
あいつにだけは左千夫クンを奪われるわけにはいかない。
けれど、左千夫クンは何故か奴の前ではおかしいんだ。
それが不安でたまらないのは確かだ。
彼が、また消えるのかもしれないと思うと、身体が自然と震えてくる。

「……左千夫クン……好きだヨ…」

小さく呼吸をする彼を強く抱きしめる。
意識が無い時にしか本音が漏らせないボクは、ずるいのだろうか。
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