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過去編
裏七不思議
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大人のおもちゃ アナルフィスト 大スカ
女キャラあり 機械姦
【神功左千夫】
結局僕の見たものは幽霊だった。
皆が(裏)生徒会室から帰って行く。
イデアまで、アトリエに戻ってしまった。
柚子由ももう、帰らないとアジトの仲間が心配するだろう。
僕の表情がすぐれなかったからか、彼女が帰る前に僕の傍に寄ってきた。
「左千夫様…。」
「どうしました、柚子由。」
今はこの彼女の笑みだけが救いだったのに儚くも砕け散った。
「大丈夫です。まだ、何も憑いてませんから。」
まだ?
まだ、と、言うことはもう直ぐ憑くと言うことなのか?
待って下さい柚子由、まだ聞きたいことが山ほど。
嗚呼、柚子由、僕はお前に何か悪いことをしましたか。
固まっている間に柚子由は僕に挨拶をして帰ってしまった。
マズイ、本格的に幽霊が頭から離れなくなってきた。
この状態でここで寝るのは非常にまずい。
本邸に帰ろうかとも思ったがこの校舎を一人で抜けることすら今の僕には無理だ。
そんな中、九鬼と二人になった。
今日くらいは一緒に居てくれないかとちらりと見ていたが彼は荷物を片付けているところだった。
「じゃあね、左千夫君。ボク、保健の先生のとこいかなくちゃならないから。」
片付け終わると白々しく、僕にそう告げて九鬼は立ち上がった。
分かっている。
彼が僕の事を思って一緒に居てくれるはずもないし、あんな、エッチなことをしながら待っている保健の教師を放置しておくわけが無いことを。
少しだけ哀しくなった。
本当は意地を張って見送りたかったのだけど、本気で僕は怖いんだ。
座っている僕の横を通り抜けようとする彼の腕を無言でぎゅっと掴んだ。
【九鬼】
七不思議は色々あったけど、結構楽しめた。
最後に見たのは幽霊だったみたいだけど、ボクはそういう類の物は信じないので、どうでもよかった。
左千夫クンだけは違うみたいだったけど。
各々帰宅していく中、左千夫クンの顔はずっと蒼白だった。
いつもはポーカーフェイスきどってるくせに、こんな時だけかまってほしそうにするのはずるい。
かわいいからちょっとイタズラしておこう。
ワザと最後になる様に帰り支度を長引かせると、彼に向かっていつものように笑む。
「じゃあね、左千夫君。ボク、保健の先生のとこいかなくちゃならないから。」
ま、嘘だ。行くつもりなんて毛頭ない。
だってこの後のオタノシミは左千夫クンとやるって決めてたんだから。
彼の横を鼻歌交じりで通り過ぎようとした時、腕を掴まれた。
正直一瞬ドキッとしてしまったが、表情を崩さないまま彼へと目をやる。
「なに…?」
そう言っても彼は俯いて何も答えなかった。
「もーボク急いでるんだから、ちゃんと言ってくれなきゃわかんないヨ?」
腕を掴んでいる手に手を添えると、イタズラに微笑んだ後、耳元でそっと囁いてあげる。
「大丈夫だヨ、君の後ろになんて誰もいないから」
低めのトーンでぼそりと囁いた途端に更に身を寄せて来た。
あーかわいい。
声をあげて笑ってしまうのを堪えながら、頭を優しく撫でてあげる。
「一緒にいてあげたいんだけどネ~ボクも用事あるからサ~…一緒について来てくれるなら、今日側にいてあげなくもないヨ?」
俯いている彼の顎に指を添え、顔をこちらへと向けさせた。
さて、彼はのってくれるだろうか。
【神功左千夫】
九鬼が怖い話をする様な声で僕の後ろには誰も居ないと言う。
やめてくれ…。
だめだ、ますます一人で居るのが怖くなってきた。
頭を撫でられると不思議と恐怖は少し収まった、手に導かれるまま上を向くと、僕には不利な条件の言葉が落ちてくる。
今の僕には頷くしか選択肢が無かった。
九鬼にどんなことをされようと一人で居るよりは断然マシだからだ。
今日限定ですけどね…。
頷くと同時に首に手を回し立ち上がる様に数度唇を啄んだ。
彼を繋ぎ止める手段は体しかない。
少し哀しいが引き止められるだけマシだと思う。
口付けが深くならない間に距離を取られたので何かと首を傾げていると服を脱ぐように指示された。
「どこか、行くのではないのですか?」
どこにも行かないならそれはそれで構わない。
僕にとってはそっちの方が良い。
真っ直ぐに立つと言われたとおりに服を脱ぐ。
彼に裸を晒す抵抗は無い。場所が場所なので少しあれだが。
薄手のニットを脱ぎ捨て、シャツ、細身のブラックジーンズも脱ぐと下着になる。
九鬼が更に先を促してきたのでそれも脱いだ。
貞操帯のベルトはいつも着けたままだ、彼と一緒に風呂に入るときだけ外してくれる。
一人でシャワーを浴びるときは乾かすのが大変なので出来れば外して欲しいのだけど。
「後ろ向いて、机に手付いて。できるでショ」
「………はい。」
抗う気は無かった。
彼に取ったら抗う方が愉しいかもしれないけど、それくらいで一緒に居てくれるなら。
いつもとは異なり従順に首を縦に振ると机に手を付く。
高身長なので自然と彼に尻を付きだす様な格好になり、羞恥に小さく息を吐いた。
【九鬼】
ああ、従順すぎてかわいい。
自分からキスまでしてくると思ってなかったので、少し驚いてしまったが、頭を撫でてあげた後彼と距離を取った。
さて、彼はボクの企みにまんまとハマったわけだが。
堪えきれない笑みを少し弱く表情に出すと、彼に服を脱ぐように指示を出す。
あっさりと脱いでしまうのは少し物足りないが、彼はこんな奴だ。
裸のまま後ろを向かせ、手を机につかせると、黒い貞操帯をまとったお尻が突き出された。
アナルを隠している蓋を開けると、ピンク色のアナルが微かにヒクついている。
ポケットから細長い携帯用のバイブを取り出すと、慣らしもせずに彼の中へと突っ込んでやり、振動を小に設定する。
「これ落とさずに一緒についてきてね。四つん這いで。ちなみに落としたら君その場所に置いていくから」
バイブは彼の胎内に簡単に入ってしまう細さだったが、逆にこれを落とさずに、と言われたら相当締め上げなければならないだろう。
しかも振動は微弱だ。
じわじわと溜まっていく快感を味わってもらおう。
「嫌なら別についてこなくていいんだよ?何が起きたってボクは助けない」
彼はさすがに怖さの方が勝るのか、小さく頷いた。
それを了承だと組み取ると、彼の両手両足を鎖でつないであげる。
そして、首にも犬用の首輪と鎖をつけてあげた。
犬耳…いや、猫耳もつけてあげたいが、生憎それは持っていない。
「んー似合うネ♪じゃあ、いこっかー」
鎖を強く引っ張り、四つん這いになるように促してやった。
【神功左千夫】
「はっ……いつも、どうして、そんなもの、持ち歩いて…ッ」
細めのバイブを押し込まれる異物感に喉が引き攣る。
振動も弱いし、細いので苦痛は無い、しかし、これを落とさないでと言われると至難の業だ。
首輪と手足の鎖。
右手と右足、左手と左足を繋がれた為に自然と前屈みになってしまう。
ここまでしなくてもと言う思いを込めて九鬼を睨んだが、彼は取り入ってはくれなかった。
家畜の様な扱いに自然と眉が寄る。
四つん這いと言っても、鎖に膝を付くほどの余裕は無いので、手を床に付き足裏で歩くことになる。
自然と尻が上に上がりみっともない。
しかし、この方が中のものを落とさなくて済みそうなので今は考えないことにする。
微弱な振動が熱を揺さぶる。
膝を少し曲げながら歩くのが少ししんどい。
リードを引っ張られると自然と息が引き吊る。
「ゆっくり……はっ、いえ…なんでも…」
九鬼は僕を気にせず、すたすたと歩いて行くので足が震える。
ゆっくり歩いて欲しいが、それはそれで校舎が怖い。
「どこに…行く……ン、ですか?」
空調が聞いてない場所に行くと流石に寒い。
昔は薄着で地下に居たと言うのに、本当に弱くなったと思った。
フルリと小さく震える。
かさっと言う小さい音にも反応してしまい、アナルを締め上げてしまう。
そうなると中のバイブが動いたので一度動きを止めた。
「は………ぅ、落ち………ン。」
[newpage]
【九鬼】
首から繋がった鎖を引きながら彼をまるで犬のように散歩させた。
惨めにお尻をあげてる姿がまた愛おしくてたまらず、股間に熱が籠る。
どこに行くのかと聞かれたが向かっている場所は彼には告げなかった。
静まり返った校内に鎖を引く音と、静かなバイブの振動、そして彼の漏れる喘ぎが響いていた。
保健室が見えてきた所で、彼がアナルに挿しこんだバイブを落としそうになったので、立ち止まってやり、後ろへと回った。
今にも落ちてきそうな細いバイブが、静かに振動している。
「落としそう?ダメだね、ちゃんと締め上げないと。そんな子には罰」
そう言うと彼の突き上げられた尻を一度叩く。
気持ちのいい音が廊下に響き渡り、ぞくりと身体が震えた。
その後も続いて大きな音をわざとたてるように引っぱたいてやった。
後ろ方向へ鎖を引っ張ると、尻へと足をかける。
「これ、落としたくないでしょ?なら一度挿れ直してあげる。
ちゃんとお願いしてヨ、もちろんこの一度だけだヨ?」
尖った靴の先で彼の陰嚢をぐりぐりと押さえつけた。
[newpage]
【神功左千夫】
「―――そんな、……ま、―――ぁ!!―――ッ、……く……ん……ッ」
一度目に不意に叩かれると小さく声を漏らしてしまった。
反響する様な自分の声がまた、恐怖を誘う。
その次からはバイブを落とさないようにするのに必死だった。
大きな音が鳴ると同時に尻が真っ赤に腫れて行く。
それは、外気に晒されて気持ちいいほどに充血していった。
「―――ぐ、……ぁ、………は……ぃ」
鎖を引っ張られると自然に背が仰け反った。
喉を首輪が押さえてしまうのを手でどうにかしたかったが鎖が有ってそれすらも叶わなかった。
ぬるりとバイブがアナルから顔を出す。
早くしないと落としてしまう。
鎖の引き摺る音ですら、今の僕には恐怖だ。
この微弱な音が背後から何か近づいてきているのではないかと錯覚してしまう。
彼の行先は保健室のようだ。
あそこにはまだ、保健の教師が居るのか、先程と同じような声が響いていた。
それと同時に僕は天井からつり下がってきたオバケを思い出し、ゴクリと喉を鳴らした。
ここに放置されるなんて死んでも嫌だ。
彼の事だ、只放置されるんでは無くきっと動けないようにするだろう。
首を捻る様にして涙目になりながら掠れた声を上げた。
「はッ……ぼく…の、お尻の…バイブを踏みつけて…ください。」
陰嚢を刺激されただけなのに、恥ずかしさからかポタポタと先走りが落ちた。
いつからこんな変態行為で興奮するようになったのか、僕の体は思った以上に快楽を感じていた。
九鬼の顔が見れず、その後は目を閉じた。
[newpage]
【九鬼】
彼のオネダリの言葉に身体が震えた。
そして、爪先を更に陰嚢から裏筋をなぞるように執拗に擦ってやる。
「…手で差し込んであげようと思ったのに…君は踏みつけて欲しいんだネ…。
すっかり淫乱になっちゃっ…て!!!」
そう言うとはみ出ているバイブを力いっぱい踏みつけてやった。
踏みつけた勢いで再び出てくるそれを、わざと前立腺を擦る様に何度も踏みつけてやる。
「先走りまで地面に垂らして、すんごいエッチだネ?こんなとこで変態行為してることに興奮しちゃってる?
かわいいなぁ、左千夫クンは」
最後に全てを中に押し込むように奥へと踏みつけてあげた。
これでしばらくは出てこないだろう。
その後彼の臀部を足で押さえ、歩かせるように促せる。
「ほら、そこの保健室入って」
あの保健室には保険医がいる。
昔は彼女もボクの遊び相手の一人だったけど、今は自慰の手伝いをしてやってるぐらいだ。
左千夫クンと出会ってからはセックスもしていない。
これから中へ入るのは、左千夫クンを楽しませてあげるため。
もちろんボクが楽しむためということもあるけど。
彼が歩いて行く後について、保健室へと向かった。
【神功左千夫】
「――――ッゥゥゥ!!!」
勝手に踏みつけられる想像をしてしまった自分に羞恥で耳まで真っ赤に染まる。
彼の顔なんて見れなくて床を見つめ、目を細めていたが、靴先で裏筋を擦られると顎が上がった。
自然と靴を挟むように内股になるが、間髪いれず思いっきりバイブを踏まれて背中が撓った。
「―――ぁ……手でも、手で入れて貰えるなら―――ッ、は、あ!強すぎて、ンー!!」
強く挿入されると微弱に振動しているバイブが前立腺を擦り上げてしまい、また先走りを滴らせる。
がくがくと両手足で踏ん張りながら耐えていると漸く、ゆっくりと押し込んでくれた。
興奮している。
それは、間違い無かった。
九鬼としているから興奮してる、等とは死んでもバレたくない。
それならば変態と罵られる方がマシだった。
後ろから尻を押され、僕はトボトボと歩き始める。
寒さで尿意も募って来ているので不安げに視線を彷徨わせる。
それに、今から入るのはあの、保健室なのだ。
手で、扉を開けようとしたが届かない。
変に体勢を変えるとまたバイブを落としてしまいそうだったので仕方なく、鼻先と顎を使って開ける。
本当の犬の様で情けなかった。
「ぁああああ!!!やだぁ!!もうだめぇ!!あたしのおまんこ壊れちゃぁああう!!」
入ると直ぐに僕がへし折った携帯が落ちていた。
どうやら彼女はまだ僕の掛けた幻術の中に居るようすだ。
体温計やら薬の瓶、ピンセット、ありとあらゆるものを使って自慰に耽っている。
それが僕の幻術に寄って、暴漢に襲われている設定になっているのだが。
取り合えず、血みどろでも無いし、首だけでも無いことにホッと息を吐く。
ここに来たと言うことはここで、九鬼と保健医がセックスをすると言うことだ。
きっと、僕はそれが終わるまでここで待っていなければならない。
そう思うと哀しくなったが、仕方が無い。
彼の女性関係まで、僕は口を出せる立場では無いからだ。
保健室に入ると直ぐに僕は歩みを止めた。
九鬼を見ることなく、小さく言葉を落とす。
「……なるべく……ン、はやく、済ませて…下さいね。」
これが終わると自室に帰れるかもしれないので、僕はそれを考えることにした。
【九鬼】
彼が器用に鼻先と顎を使い扉を開けた。
少しその光景に笑ってしまいそうになったが、無様な彼はやはりたまらない。
湧き上がってくる優越感に腰が震え、小さく息を漏らした。
保健室の中では保険医が見たこともないほどに喘ぎ狂っていた。
淫乱な彼女に強姦の類の幻術は逆効果だろう。
これにハマっちゃったらボクも用無しかな。
それもそれでありがたいんだけど。
左千夫クンになるべく早く、と言われたので今からやることをわかっているのかと思ったが、どうもニュアンスが違う。
多分完全に勘違いしているだろう。
「…わかった、すぐ済ませるからネ。バイブ、落としちゃダメだよ」
そう言うと彼の横をすり抜け、狂っている保険医へと近づく。
声をかけたけどどうやらボクとはわかっておらず、暴漢だと思っているらしい。
これなら都合がいい。変にボクに絡んでくることもないだろうし。
保険医の髪を引っ張りあげるように掴みあげると、ずるずると左千夫クンの横へと引っ張っていく。
その場で止まると、彼女の耳元で囁いた。
「おら、俺のちんこ舐めろよ」
囁くだけで彼女の身体がビクンと跳ね上がった。
そして、尻をあげたままの体勢でいる左千夫クンのペニスへと保険医の顔を無理矢理持っていく。
「思いっきり気持ちよくしねーと許さねーから。あ、俺尿道攻められんの好きかな」
声色を変え言い放ち、掴んでいた保険医の髪を離した後、こちらを見ている左千夫クンに微笑んだ。
彼女はすぐに喜んで左千夫クンのペニスへとむしゃぶりついていく。
「さ、じゃあボクのペニスは左千夫クンに舐めてもーらお♪」
彼の顔の前へ回り込むと、ベルトを外し勃起したペニスを晒す。
意味がわからないと言った顔をしている彼の頬を指で挟むように掴みあげる。
「はやく済ませよっか♪できないことないよネ?」
ふにふにと彼の口を尖らせるように指を動かし、口端をあげイタズラに笑った。
【神功左千夫】
自分の横をすり抜ける九鬼の足音だけを聞いていた、見たくなかったので床を見ているとその足音が帰ってきた。
不思議に思って顔を上げると、自分の股間の直ぐ前に保健医が居た。
九鬼が荒い口調で喋ったので無意識にゾクリと背筋が慄いた。
「あ…い、舐めますぅー、舐めますからぁ……止めないでぇ…」
「あ、ちょっと、―――ッ、やめなさいっ……ンッ!」
勃起した僕のペニスを保健医は抵抗なく頬張る。
痛い位ずるずる吸われたのできつく瞼を落とし、その女の髪を引っ張るがびくともしなかった。
それから、グリグリと舌で尿道を弄られる。
男なので、直堰的な刺激を与えられてしまうとどうしても興奮してしまう。
しかし、この女性は僕の好みでは無い、それに僕は他人にフェラをされるのが苦手だ、自然と腰を引こうとするのに両手が腰に絡みついてきた。
「――――ッ、う……う、嫌だ……ッ、ぁ……く、―――ぁ……ン。」
目の前に晒されるペニス。それを舐めるのは構わないがこんな状態で舐めるのは嫌だった。
小さく否定の言葉を落としたが、念を押されてしまうと、視線を外し悔しそうに奥歯を噛む。
それからゆっくりと口を開けると九鬼のペニスにしゃぶりついた。
「はぁ……ん……ふ、……ッ!!!ン!んー!!!」
彼のペニスに集中すると少し保健医に咥えられている屈辱がマシになる。
変な言い方だが好きな人のペニスを咥えるのは落ち付く。
されるのは嫌いだけど、するのはそんなに嫌では無い。
しかし、そう思えたのも束の間だった、保健医がペニスだけではなく、陰嚢やアナルの入口まで舐め始めたのだ。
ビクビクと体が震える。
アナルからバイブが落ちてしまいそうだったが、それは彼女の舌によって押し込まれる。
一度九鬼のペニスから口を外そうとしたがそれも出来ないし、九鬼を掴めるほど鎖に余力も無い。
不安定な体勢のまま、保健医をどうにか出来ないかと試みるが、体勢が体勢なので力が入らなかった。
取り合えず彼を早くイかせよう。
そう思い僕は口の中で更に大きさを増している彼のモノを、喉で扱く様にと細めた。
保健医と彼が行為をするところを見るよりは現状の方がマシなのか…。
余り、変わらないな、と、眉を顰めた。
【九鬼】
どうやら保険医にフェラをされるのは相当嫌みたいだった。
しかし抵抗も空しく彼女は彼のペニスに必死で貪りついている。
目の前で女性に無理矢理フェラをされ嫌がっている左千夫クンの顔はたまらなかった。
こんなのを見て興奮しない方がおかしい。
硬く反り立ったペニスが左千夫クンの口で包まれ、甘い息が漏れた。
「はー……きもちー…」
舌が絡みつき、いつもより彼の口淫が激しい。
興奮しているのか、いや、今の状況がかなり嫌でさっさと終わらせたいのか。
なにより気持ちいいことには変わりない。
彼の髪に指を絡め、更に奥へと押し込むようにゆっくりと頭を動かす。
普段だと絶対に噛み千切られるだろうが、弱みを握れば従順になってくれる。
彼がボクのモノだと確かに実感できる瞬間だった。
「…ッ…はぁ……淫乱左千夫クンはフェラが上手だネ…ほんとに……今まで誰に教えてもらってきたんだか…」
今まで彼は数知れず男のペニスを咥えてきたんだろう。
相手の好きな場所、好きな行為、全てを従順にこなしてきたのであろう。
想像するだけで深い嫉妬心が湧き上がる。
知らない誰か、に対してだ。
嫌味を込めて投げかける自分は本当に素直じゃないな、と少し笑ってしまいそうになった。
「一緒に一回イッとこーか……ンッ……君は…女にしゃぶられて、ボクは…君にしゃぶられて……おかしー光景だネ」
そう言うと喉奥を思い切り突き上げるように腰を振った。
彼の苦しみなんかお構いなしだ。
口の中を硬いペニスで犯し続け、陰毛を鼻へと擦りつける。
「左千夫…クン……っ……淫乱変態な君がだーいすきだヨ…ッ」
【神功左千夫】
「はぁ………ぁ、…………ふ、……ン」
僕は初めから九鬼のペニスに舌を絡ますようにしてジュブジュブと音を立てる様に口で扱きあげた。
時折、保健医のせいで軽く歯を立ててしまう。
うまいと褒めてくれるのは悪い気はしない。
誰に教えられたかと聞かれるとそんなこと応えられない位色々な男のモノを咥えてきた。
相手が好きなセックスをする方が早く終わるし、自分へのダメージも少ない。
そして、一時すると飽きてくれる。
それで他の仲間に手をだされると困るのでそれはうまくやってきたが。
きっと彼もいつか僕に飽きる。
そんな、分かり切ったことを再認識して小さく視線を眇めた。
陰毛が鼻に付くほど深く差し込まれると、口いっぱいに九鬼の匂いが広がる。
愛されては居ないと分かっているけど、こんな行為ですら、僕にとっては嬉しくて堪らないんだ。
苦しいのは苦しいので自然と眉が寄る。
保健医も僕のペニスをまた貪り始めた。
彼女の口でイくのは、不服だったが、大好きと言われて、僕もそろそろ限界だ。
「あぐっ!……んぐ!!……ぐっ…ふ、…ん、ん、んんー!!」
ビクビクと体を震わせながら射精した。
九鬼のものも喉奥に注がれたのでそのまま飲み干す。
無意識にアナルを締め付けてしまうのでバイブが滑る。
落ちないように力を入れたその瞬間に、下の女がペニスに歯を立てた。
「は―――ッ、……ぁ、……やめ……」
僕は少し萎えたペニスを口から外し、慌てて腰を引く。
そんな強く噛まれた訳ではないがイきたての敏感なペニスには過ぎた刺激だ。
どうやらこの女は噛み癖が有る様子だ。
その瞬間にゴトリと音を立てながら微弱に振動しているバイブが床に転がった。
マズイと思った時にはもう、視線を上げられなかった。
【九鬼】
彼がイったと同時に腰の動きを速めると、ボクもあっけなく彼の咥内へと射精した。
ゾクゾクと腰元から全身に快感が駆け巡り、飲み込ませるように奥へとピストンで送り込んだ。
「は…ッ……あー…スッキリ…」
ボクから抜くよりも先に、左千夫クンがペニスから口を離した。
どうやら保険医に敏感なペニスを刺激されているみたいだ。
その瞬間、バイブが彼のアナルから抜け、床へと落ちる。
「あー落としちゃった……残念だったネ、左千夫クン」
そう言って後ろに回ると、まだペニスに貪りついている保険医をそのままに、バイブを拾い上げ彼のアナルを覗き込む。
何も言わずに指を突っ込み、前立腺を静かに刺激した。
「さて、君をここに置いていこう…かと思ったけど、ここには保険医がいるからネ、一人じゃなくなるし。
もうちょっと先のとっておきの場所まで行こうか。
それまでにボクの気が変わるようにしてみたらいいヨ」
指を引き抜いた後、医薬品が置かれた棚へと足を運ぶ。
その棚から一本のボトルを取り出し、再び左千夫クンのお尻の方へと戻る。
持ってきた薬品はグリセリンだ。
彼はこちらを向いているようだったが、見られないようにラベルを隠して蓋をあける。
「だけど、ペナルティは必要だよネ?」
そう言うとボトルの蓋を彼のアナルへと差し込んだ。
更に尻を高く上げさせるようにし、ボトルを絞る様に何度もへこますと、どんどん胎内に液体が入って行く。
まるで飲み物を飲んでいるようだ。
ある程度流し込むと、落ちたバイブを能力で少し大きくさせ、振動を弱のまま彼のアナルを塞ぐように突っ込んだ。
そしてそのまま貞操帯の蓋をし、落ちてこないようにしっかりと止める。
「はい、いっちょあーがり♪じゃ、行こっか」
そう言って笑顔を向けた後、まだフェラを続けている保険医を彼のペニスを噛み千切らないようにゆっくり離すと、耳元で囁き、ベッドへと放り投げた。
【神功左千夫】
残念だったと告げる彼の声音が普通過ぎて逆に怖い。
前立腺を刺激されてもそれに集中できず、彼を肩越しに見つめる。
どうやら、ここに置いて行かれる訳ではなさそうだ。
ひとまず安堵の息を吐く。
次の目的地までに彼のご機嫌を取らなくてはならない。
もしかして、僕がどれだけ頑張っても最終的にそこに放置されるかもしれない。
それでも縋れるのは彼しかいないので素直に言うことを聞くしかない。
俯いていると、アナルに液体が注がれていった。
「……はっ……冷たッ……なに?………く…き、……無闇に…薬品…なんて、いれた…ら…」
たぽん、と、お腹が鳴りそうなほど液体が注がれていく。
常温のそれは冷たく感じ小さく身を震わせた。
バイブで栓をされたので零すことはないが
薬品に寄ってはどうなるかわかったもんじゃない。
やっと保健医を外され、歩く様に促される。
何を囁かれたか分からないが、保健医はまたベッドで喘ぎ狂っていた。
冷えで尿意もある上に、胎内に注がれた薬品。
最悪な状態だが我慢して、言う通りにするしかない。
不安げに相手を見つめた後、すりっと太腿の辺りに額を擦り寄せる。
もう一度あの廊下に出て行かなければならない恐怖に喉が鳴ったがリードを引かれるままに歩き始めた。
暫くは九鬼を先頭に後をついて言っていたが、明らかに腹部が違和感を訴え始めた。
寒い筈なのに、ダラダラと冷や汗をかき。
お腹がゴロゴロと嫌な音を立て始める。
「――――クッ!!!ぁ……はぁ………ぅ……。くき……もう、あるけませ…ん」
余りの腹痛に足が止まってしまい、荒い呼吸を繰り返しながら前に居る九鬼を見上げた。
明らかに便意が沸き起こってきている。
トイレに行きたいけれど、行きたくない、その葛藤にもう僕の精神は正常ではなかった。
はぁはぁと激しく呼吸を繰り返し、小さく体を震わせたまま困惑の表情を隠せずジッと九鬼を見据えた。
【九鬼】
額を擦り寄せてくる左千夫クンの視線がゾクゾクする。
この後彼がどうなるかを想像するだけで笑みが零れてきた。
保健室を出て次の場所へと向かう途中、左千夫クンの体調が徐々に変化してきていた。
先を進むようにリードを引っ張っていたが急に立ち止まったので、後ろを振り向くと青ざめた表情で冷や汗を垂れ流し、小さく腹の音まで聞こえる。
トイレに行きたいのだろう。
そりゃあそうだ、グリセリンなんか流し込まれたら腹痛を引き起こすに決まっている。
まぁそれが狙いだったわけだけど。
「どうしたの?お腹すごい音なってるヨ。恥ずかしーなァ」
彼が見つめてくる瞳をじっと見据えてイタズラに笑った。
気にせずにグッと鎖を引っ張ると、彼の表情が歪む。
先ほど射精したペニスがまた固くなっていくのを感じていた。
更に引っ張ったがなかなか彼は動こうとしないので、大きくため息をつく。
そして彼の後ろへ回ると、貞操帯のアナルの蓋をあけ固定されているバイブの勢いを強に設定し、更に奥へと押し込んでやった。
「もっと気分が悪くなっちゃったから君の大好きな罰をあげる。
もうちょっとしたらおトイレ行かせてあげるから、頑張りなヨ」
そう言って中のバイブをぐりぐりっとかき混ぜてやった後、蓋で固定し、鎖を引っぱるように歩いていく。
どっちにしろ今ボクが向かっている場所はトイレだ。
もちろんあの幽霊が出た場所の。
暫く歩いて行くと、あのトイレが見えた。
彼は幽霊が出た場所だと気づいたのか、またトイレの手前で立ち止まる。
「どうしたの?おトイレ行きたいんでしょ?」
彼を見てイタズラに笑うと、トイレの方向を指差した。
「一番近いトイレはあそこだネ。待っててあげるからうんちしてきなヨ。
……怖いなら付いていってあげるけど?」
【神功左千夫】
腹部に激痛が走る。
駄目だ、我慢できない。
きっと彼が僕に入れた薬品は排便を促す様なものだろう。
グリュグリュと嫌な音が立つ、お腹の中を掻きまわされているような感覚と共にアナルのストッパーを何度も押しだそうとしていた。
九鬼が後ろに回ったので何をするのかと思ったら、腸が裂けそうなほどの激痛が走った。
「あ゛ぁああああ!!!九鬼ッ!!だめっ!!ぁああああああっ……裂ける、はっ……あぐ、あぅ……。」
更に便意が酷くなる。
バイブのせいで尿意も酷く刺激された。
引き摺られるようにトボトボと歩いていく。
そして、到着した先は地獄だった。
僕が先程お化けと遭遇した場所だ。
『そして、彼女をここから連れ出そうとしたものは一緒に黄泉の世界に連れて行かれると…』
自分で告げた言葉が頭の中を回る。
一瞬便意も忘れてゴクリと大きく喉を鳴らしたが、バイブの振動音に直ぐに現実に引き戻された。
駄目だ…。
もう我慢できない。
でも、ここに一人で入るなんて僕は出来ない。
そして、困惑した表情で九鬼を見上げる。
付いてきてくれなんて、言える訳が無い。
付いてくると言うことは排便しているところを見られると言うことだ。
この男が後ろを向いていてくれるだろうか。
それにしたってそんな至近距離で自分が排便しているところを見られたくない。
困惑と葛藤に虚ろな視線を九鬼に向けたまま、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返した。
「は!?あ……んー……もう、無理……ッ……ぅ、う…出したい、出したい。」
またお腹の音が鳴り響いた。
もう我慢も限界だ。
しかし、自分でこの中にはいけない彼に一緒に付いて来て貰いたくない。
僕はその場に小さく体を丸め、ポロポロと涙を零した。
どうしたらいいか自分でも分からなかった、ただただ限界だけが刻一刻と近づいてきてる。
九鬼には伝わらないだろうけど、僕は怖いんだ。
すすり泣く様な小さな声とバイブ音を廊下に響かせながら置いていかないで、と、小さく呟いた。
【九鬼】
我慢も限界だろうに彼は中々トイレへ入ろうとしない。
そこまでお化けが嫌なのか。
ボクはここで漏らす方が嫌だけどな。
身体を丸め蹲っている彼が泣きはじめる。
それをじっと見下ろしていると、ぽつりと「置いていかないで」と呟いているのが聞こえた。
その言葉に一瞬身体が硬直する。
色々な過去とリンクした。
その消え入りそうな言葉は、まるで子供を連想させる。
どうにも彼の「こどもがえり」にボクは弱い。
押しこめていた悲しいことをたくさん思い出してしまうからだ。
「…はぁ……わかったヨ、一緒に行ってあげるから」
頭を撫でてあげると、そのまま彼を横から抱き上げ、トイレの中へと入っていく。
泣いている彼が首元へと腕を回してくる。
本当に彼はずるい。
まぁどちらにせよこのトイレが目的地だったわけだからいいか。
和式トイレの扉を開けると彼をその場所で降ろしてあげる。
ちなみにこのトイレには色々仕掛けをしておいた。
そのせいで七不思議の班決めのくじびきの時にガス欠になってしまったわけだが。
「ほら、とうちゃーく。これ以上お望みなら、最初から最後までしっかり見ててあげるケド?」
イタズラに笑うと、屈むような体勢になっている彼の唇へキスを落とした。
【神功左千夫】
頭を撫でて貰うとそのまま彼に縋る。
たまに優しくなる彼、甘えるならこのタイミングしか無い。
ギュッと抱きついていると和式のトイレに付いた。
どうして、わざわざここなのか等言いたいことは沢山あったが取り合えず中には誰も居なかった。
不安定な体勢のままキスされる。
見てて上げるとと言われたけど、本気でそれはごめんだ。
彼をトイレの外に突き飛ばす様に押しだすと扉を閉める。
しかし、鍵を掛けるのは怖いので彼に扉を支えて置いて貰う。
「扉……はなしては…だめ、ですよ。」
これで、彼は扉の前からどこへも行けないだろう。
鎖が繋がっているので動きにくい。
素足でここに立つことはかなり嫌だったがそんなことは後回しだ。
手の甲で涙を拭って、扉に背を向ける様に僕は和式にしゃがみこんだ。
女性のトイレには音姫なるものが有るらしいが男性のトイレにそんなものは無い。
しかも、しゃがんでいては排水のレバーにも手が届かない。
仕方なく僕はそのまま貞操帯のベルトの蓋を開け、バイブを取り出す。
それを直ぐ側に転がした瞬間抑えきれない汚物が便器の中へと落ちて行った。
「――――くぅ、は………ぁ、……あ。―――はぁ、……ん。」
大量の濁った液体と汚物が便器の中に溜まる。
癖になりそうな排出感に喉が自然と鳴った。
周りに立ちこめる異臭に酷くプライドが傷つき泣きたくなったが放心の方が強かった。
―――が、こともあろうか僕の目の前に白髪の生首が落ちてきた。
いや、よく見れば胴体は有る。
もっと、よくよく見ればそれは九鬼なのだが。
「―――――――――っっっっっっっっう!!!!!!!!!!!!!」
この世のものとは思えない表情を彼に向けた。
きっと酷く情けない表情だっただろう。
そのまま尻もちを付く様に後ろに倒れたのだが、なぜか便座の様なものに受け止められた。
ここは和式トイレだった筈なのに洋式の様に僕は便座に座っていた。
更に情けないことに失禁してしまい、目の前に天井からぶら下がっている九鬼を見つめながらジョボジョボと便器の中に排尿し小さく震えていると、どんな仕掛けか分からないが排水レバーが動き、汚物と一緒にそれは勝手に流れて行く。
そうしているうちにウォッシュレットのようにアナルにぬるま湯が注がれ中を洗い始めた。
「はぁ………なん、……っ、ぁ、ぁ、……んー。」
どうして彼はこんなに僕をいじめるのか。
心底目の前の男を恨みながら僕は勃起したペニスから排尿を続けた。
【九鬼】
静かなトイレに彼の排泄音が響いていた。
この音をボクに聞かれるだけでもかなりプライドが傷ついただろう。
できればそのシーンを見たかったけど、それはまた別の機会。
排泄音が無くなるまで扉を塞ぐように立っていたが、このまま出てくるまでボクが大人しく待っているわけがない。
扉に力を送り込み開かないようにさせると、隣のトイレへと移動する。
そして、上からぶら下がる様に左千夫クンの前へと顔を出す。
驚いた彼の顔は滑稽だった。
また新しい一面を見れたことに口角があがる。
後ろへ倒れた彼はそのままボクが能力で用意した洋式便所に見事に着地した。
この仕掛けが中々大変だったんだよね。
そして、今綺麗にアナルを洗われている最中だろう。
しかもおしっこまでいているのか、排尿の音が一緒に聞こえる。
身体を捻り地面へと着地すると、ゆるい表情をする彼をニコニコと眺めていた。
「ちゃんと出きったかな?すっごい音でうんちしてたネ~ボクにあんな音聞かせちゃってはずかしー」
からかうように笑ってやる。
こういう瞬間が何故かボクは幸せだ。
彼をいじめているからというよりも、彼と他愛もない会話ができるということが、幸せだった。
「あーこんな音聞いてたらなんだかボクもおしっこしたくなっちゃった」
そう言ってチャックを開けペニスを出すと、座っている彼の方へと先端を向ける。
「どこで受け止めたい?」
この時のボクはとても楽しそうに笑っていただろう。
【神功左千夫】
彼がわざと羞恥を煽る言葉を言っているのは分かっている。
それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
僕は視線を逸らすと頬を紅潮させ黙り込む。
排尿は我慢していたせいもあって中々収まらなかった。
続いて言われた言葉に静かに瞠目する。
そうして、排尿を終えた僕は小さく震え、艶めかしく息を吐いた。
その間もアナルはぬるま湯で洗われたままなので、ペニスの勃起が収まらない。
目の前に晒される半勃ちのペニスを僕は口だけで迎えに行った。
「……口に、しておきます………。」
虚勢を張る様に言いのけるが只もう、プライドを貫き通す気力が無かっただけだ。
手は鎖のせいで届かなかったので舌を伸ばして裏筋を舐め上げる、それから先っぽだけを咥えるとカリッと軟く先端に歯を立ててから、チュっと吸い上げた。
すると直ぐに排尿が始まる。
精子とは比べ物にならない量の液体を僕は直ぐに喉に流せなかったので口に溜まる。
そうこうしているうちに咥内が彼のものでいっぱいなる。
涙目になりながら、仕方なく喉を動かして嚥下していく。
「――ッ!!!………ッ………ぅ………ん………ぁ、ん、ん」
堪らなく嫌だったが、これも彼の一部だと思うと不思議とそれも和らいだ。
僕が従順になると彼は頭を撫でてくれる。
それを期待してしまうかのように視線が少し上へと上がった。
愉しそうな笑顔が視界に映る。
彼の能力が発動したからか。
和式トイレは原型が無いほど彼好みに変形し、ピンク色の只のエロい個室へと姿を変えていた。
彼がくじ引きの時に失敗したのはこれのせいかと今更ながらに納得してしまった。
【九鬼】
まさか口で受け止めてくれるとは。
そのまま彼にペニスを咥えられ、吸い上げられると、気持ちよさとともにすぐに排尿してしまった。
口の中に収まりきらなかった尿が零れ落ちて行く。
「っ…はぁ……変態…」
勢いよく彼の咥内へ全て出しきってやると、口の中に溜まったボクの尿は彼の喉を通って行った。
飲尿音がするだけで、咥えられているペニスが勃起していき、身体が震えた。
飲み終わったようなのでずるりとペニスを引き抜くと、彼の頭を優しく撫でてあげた。
「いい子だネ、気が変わったから君を置いていかないことにするヨ」
気分は最高に良かった。
彼をぎゅっと抱きしめると、首筋にキスを落とす。
辺りはその間に個室へと変化した。
トイレ特有の寒さも無くなり、そのままベッドへと彼を四つん這いにさせ尻をこちらへと向かせた。
もちろん鎖はつけたままだ。
首輪に繋がった鎖をグッと引っ張ると首が反るように上へ向く。
それを天井の突起に結びつけそのままの状態にさせ、逃げられないようにベッドヘッドの方へも首から鎖を繋げてやった。
「折角だしワンちゃんごっこしよっか」
そう言うと彼の綺麗になったアナルを覗き込むと、双丘を強く掴みあげ、ゆっくりと舌を這わせてやった。
執拗に音を立てながら、舌でほじくるように徐々に中へと侵入させていく。
「左千夫クンのお尻、いい匂い」
くちゅくちゅと音を立て、唾液を中へと注ぎながら、陰嚢を優しく揉みあげてやった。
【神功左千夫】
「―――ク、…ん、……ふッ、僕の、口でしてしまえる貴方の方が、…変態なんですよ。」
思った通りに彼は僕の頭を撫でてくれた。
それだけじゃなく抱擁、キスをしてくれる。
めちゃくちゃにされるのも嫌いじゃないが、それと同じくらいこの時間も好きだ。
その時間も終わり横に出来たベッドの上へと拘束される。
前だけ向いているとここは只の個室なんだが、斜め後ろを見るとどうしても隙間からトイレの外が見えてしまい現実に引き戻される。
「あ……もう、ここに来るまでに…く、十分しました…よ、ちょ!そんなことしなくて…いい。」
部屋も幾分あったかくなった、それは良いがベッドに上げられた後の行為に驚いた。
今、僕はその横で用を足したばかりだ。
その後機械に綺麗に洗われはしたが、色々言いたくなる。
と、言うか、恥ずかしくてもう、逃げたい。
前に進もうとすると首輪がキュっと僕の首を締め付け、声が掠れた。
もう逃げたいと思うことと裏腹にペニスはどんどん硬く張り詰めて行った。
鎖の長さのせいで両手をまともに付くには膝がつかない妙な体勢になるためガクガクと体が震え、首輪で体が支えられる。
もどかしい、柔らかい刺激に小さく腰が揺れ始めた。
既に解れているアナルは九鬼の舌を掴んで離さない。
「も、…うるさい……ぁ、……ンー。……ッ、……ふ、く」
抗うようにカシャカシャと響く鎖の音が室内に響いた。
【九鬼】
「犬ってお尻の匂いかがせたら懐くんだってネ?
ボクも左千夫クンのこともっと大好きになっちゃった」
楽しそうな口調で彼に投げかけると、暫くくちゅくちゅと彼のアナルを舌でほじくっていた。
口を離すと唾液の糸が引き、ピンク色のアナルが気持ちよさそうにヒクついている。
その光景を眺めながら、彼が先ほどまで尻に挿していたバイブを手に取った。
そのバイブに能力を送り込み、犬が良く食べる骨のガムのような形にすると、アナルへとそっと押し当てた。
「大好きな左千夫クンには、おやつをあげるネ」
そう言って彼のアナルへ無理矢理押し込んで行く。
振動は勿体ぶって弱に設定した。
結ばれたような形になっている先端で前立腺をゆっくり擦りあげていき、ペニスの方は相変わらず陰嚢を揉み続けている。
バイブをゆっくり抜き差ししながら、尻に吸い付くようにキスをし、いくつも痕をつけて行った。
彼の白いお尻が更にかわいくなってしまった。
ああ、早く彼と繋がりたい。
彼をこうやって焦らしているが、自ずと自分も焦らしていることになる。
ボクのペニスはすでに硬く反り立っていた。
「……あー挿れたい…挿れたい……左千夫クンはどう?」
そう言った後、わざと前立腺を抉る様に擦って行きバイブの振動を徐々に強くしていく。
先ほどまでとは打って変わって、どんどんと抜き差しを早くしながら、彼に言葉を促させる。
ペニスも指先を裏筋に這わせ、尿道口を爪で何度もひっかいてやった。
【神功左千夫】
大好きと言われるともっとそうなれば良いと思う。
でも、出来れば違う方法で好きになって欲しい。
「―――くぅ……ン、はっ、場所が、ちが……ッ!!あ!!あ!!ッつ!激しい、ッ、はぁ!ぅう!!」
普通のバイブの形とは異なった異物がアナルに入り込んでくるのが分かった。
甘いおやつは大好きだけど、犬のおかしはごめんだ。
しかも、場所が絶対違う。
柔らかい振動が強くなると本当に自分が犬みたいにはっ、はっ、と呼吸が弾む。
しかも前立腺を強く擦られると溜まらず背中を軋ませた。
九鬼は自分の願望を直ぐに口に出す。
本心かどうかは分からないが挿れたいと言われるのは素直にうれしい。
挿れてと言えないのが辛いところだが。
それよりも射精感が強まってきた。
「挿れて……ほ、し……ぁ!あ!でも、も、ぼくっ、イく…イきま…ッ!!!ぁ?…やぁ」
自らも腰を揺らめかせながらそのまま絶頂に達しようとしたが不意にグッとペニスの根元を押さえこまれてしまった。
もどかしい状態に肩越しに視線を送り、ペニスを握っている手に片手を伸ばしカリカリと引っ掻く。
無数にキスマークを付けられた尻をゆらゆらと揺らす。
「もう……ッ、イきたい……です。」
弱っていた僕は素直に欲求を口にする。
聞いて貰えるかは別として、静かに彼に視線を送った。
【九鬼】
挿れて欲しいと言った彼のペニスの根元を掴み、イかせないようにする。
欲しがっている彼はかわいい。
ボクもこのまま挿入して思い切り腰を打ちつけてやりたかったが、まだまだ挿れるつもりなんてない。
「ダーメだヨ。まだイッちゃ」
そう言うと彼のペニスの根元を掴んだまま、彼の首を止めている鎖へと視線を送った。
能力で鎖が切れると、彼の首は自由になる。
激しく抜き差ししていたバイブをずるりと抜き出すと、彼の両足を開く様に抱え上げ、勃起したペニスを股の部分にいやらしく擦りつける。
「左千夫クン、何か勘違いしてない?……ボク、これを挿れたいって言った訳じゃないヨ」
後ろから耳を甘噛みしながら小さく囁く。
勿体ぶりながら腰を動かし、ボクの先走りを彼の股の間に擦り付けてやる。
「でも君は挿れてほしいんだよネ?仕方ないなァ」
愉しげな口調で彼にそう呟くと、先ほどの便器へと彼を抱えながら連れていく。
股を開かせ便座にこちら向きで座らせた瞬間に、彼の太腿と腕をくっつけるように拘束具が出てくる。
そしてその拘束具はガッチリと便器にもくっついた。
これで身動きは一切とれない。
「君が欲しがってたものは、どれかな?」
そう言うと便器の横と中からぬるりと人の手のようなものが出てきた。
横から出てきたものはブジーを持ち、便器から出て来たものは何も持っていない。
ゆらゆらとまるでトイレのお化けのように揺れるそれは、今から彼を気持ちよくさせていくだろう。
彼の前の椅子へと腰かけると、足を組み、怯える彼の表情をじっと見つめた。
【神功左千夫】
アナルの上を先走りに濡れたペニスが滑るだけで全身が粟立った。
不安定な体勢故に九鬼にもたれるように体重を掛ける。
ガシャガシャと激しく鎖の音が鳴り響いた。
「―――ンッ。……ぇ?……ぁ、待って、なにを……く、はっ……………あ、……ぁ」
てっきりそのまま挿入されて欲をぶちまけられて終わりだと思っていた。
しかし、彼はそうではなかったようだ。
再び、彼が作った便座の様なものに座らされる。
しかも、がっちりと足を拘束された。
そうなると、自然と鎖のせいで両手もある程度の距離までしか動かなくなる。
便座に手を置いて体を捩ったが全くビクともしなかった。
「く!?……ッ、嘘吐き………ぁ、も、なんで、こんな形に―――っぅぅぅぅッ、は…ン…」
ぬらりと出てきた生白い手は彼の能力だと分かってる。
しかし、ここはトイレなので色々な考えが僕の頭を染めて行く。
また、怖くなってきた。
「ぁー、やだ、も、やっ……めさせ、く……はぁ、ぁっ、ン!!あ、も、イきたっ……イきたッ――ン!!」
まずはペニスに深くブジーを挿入された。
これのせいで射精が出来なくなる。
それから便座の中の手でアナルの前立腺を擦り上げられる。
尿道からとアナルから両方の前立腺を擦り上げられたら溜まったもんじゃない。
もう、駄目、イく。
かりかりと作り物の手を引っ掻く。
嫌なほど的確に僕のイイトコロを突きあげるせいで恐怖よりも快楽が勝りそうだった。
このままではドライになってしまう、ここであの快楽を味わいたくは無い。
目の前で優雅に座っている彼に向かって、僕は嫌だと言うように首を横に振った。
【九鬼】
お化けのような手に犯されていく彼は卑猥だった。
それを正面から眺めているだけで、腰が疼いて仕方がない。
彼は嫌そうに首を振っているがそんなことでボクがこの行為を止めるわけがなかった。
「左千夫クン、すっごいやらしい……。
ほら、いっぱいイきなヨ。そしたら君が本当に欲しがっているものあげるからサ」
イスに座ったまま、彼の前で足を開くと硬く反り立ったペニスを晒す。
それを見せつけるように扱きながら、乱れる彼を見つめていた。
どうにも我慢をしているようなので、更にもうひとつ快感を追加をしよう。
指を鳴らすと、便器の中から長い舌のようなものが出てくる。
ぬるぬるに濡れたそれが、彼のペニスに絡みつくと、ゆっくりと扱き始めた。
見事なほどにトイレの幽霊に犯されているみたいだった。
「早くイかないと、あの女の子覗きにきちゃうかもネ?」
わざと怖がらせるようにトイレの外を覗いた後、彼に向けて口角を上げて微笑んだ。
【神功左千夫】
九鬼が目の前で自慰を始める。
早く挿入して欲しいと思ってしまうくらい僕は彼に毒されている。
もう、彼の事を嫌いだとは思わない。
好きだとも認めたくないが、離れたくないことは自覚はしている。
いや、自覚せざるを得なかった。
後は自分がどれだけ傷つかずに付き合っていけるか、最近はそんなことばかり考えていた。
「―――ヒッ!!ぁあっ、……も、だめッ、くぅ!!!ぁーぁああっ!!あー!!」
舌の様なものが出てくると恐怖で体が震えた。
数度扱いた後ペニスの根元をぎゅっと結びあげられる。
そして、追い打ちをかける様にブジーが一つ太く、S字になったものに変えられる。
ゆっくりと見せつける様に挿入していくそれはまるで、九鬼が動かしていると錯覚するほどいやらしかった。
また、射精を阻まれるとグリグリと回す様にして前立腺を犯される。
ペニスへと絡まる舌での愛撫もまた始まった。
「早くイかないと、あの女の子覗きにきちゃうかもネ?」
その言葉と九鬼の所作を見た瞬間、恐怖で僕のアナルがぎゅっと窄まる。
調度前立腺が深く擦られる結果となり、全身が激しく痙攣した。
「―――はぅ、ぁ、あ、あ、あっ、っああ!―――ぁあああっ、も、あ、イく、イかされ…る、や、やだ、駄目ッ、ぁあああぁああああ―――ッッ!!!」
勿論動きは止まってくれない。
渦巻く熱を沈めるよりも先に追い上げられてしまう。
こんな、トイレのお化けみたいなものに。
体を丸める様に前屈みになりなが僕はドライオーガズムに入った。
目を見開き、ガクガクと体を震わせた後、トロンとした瞳で九鬼を見つめる。
ドライになるまでは死にそうにもどかしいが、こうなってしまうと暫くは熔けるほど気持ちが良い。
波打つようにアナルの指を締め付ける、二本の指が物足りないと思うほど気持ちが良い。
尿道も、ヒクヒクと卑猥に戦慄き、感じ切った表情を九鬼に晒した。
「あッ――、あ、―――ッ、ン、ン、はぁ、イ、きもち…ィ、あ、そこ、だめ、あ、それ以上、…ッ、あ、あっ、九鬼、く…きッ」
【九鬼】
どうやら彼はドライに入ったようだ。
彼のゆるんだ表情がこちらに向くと、思わず扱いている手を止めてしまった。
その顔を見るだけでイってしまいそうだったからだ。
「…ああ……もーかわいい…」
腰の疼きが止まらず、全身に鳥肌が立つ。
椅子から立ち上がると、彼の顔の前にペニスを差し出した。
咥えられない距離を保ちながら、喘いでいる彼に言葉を落とす。
「ボクのコレじゃなくても気持ちいいんじゃナイ?」
だらしなく開いた口に先端だけを軽く触れさせるようにすると、頭を撫でてあげる。
更に前立腺を突きあげていた白い指を一本一本増やすように能力を送り、挿入を激しくしていった。
「気持ちいいお化けの手、左千夫クンの中に全部入っちゃうネ」
熱の籠った瞳で彼を見下ろしながら、余裕のない表情を隠すように笑顔を向けた。
まだドライを止めてやるつもりはない。
彼が狂うほど強請るまで、ボクのペニスもあげない。
そろそろアナルに全ての指が挿入されてしまう頃だろう。
そのまま腕が挿入されてしまうぐらいに突き上げてやろう。
想像に喉を鳴らすと、彼の表情を視姦するようにねっとりと見つめてやった。
【神功左千夫】
目の前に充血した亀頭を晒されると無意識に舌を出してしまった。
しかし、焦らす様にその体勢で止められたので自分から舐めようとしているみたいで恥ずかしかった。
頭を撫でられ体の力が抜けたその時、胎内の質量が更に増え始めた。
「ヒッ!んあ!アッ!や、だめ、裂ける……はっ!全部は…はいらなッ!!ぁああああっ!!!」
メリメリとアナルを押し広げる様にして五本の指先が侵入してきた。
四本の指で前立腺を押し上げられるので狂うほど気持ちいい。
一度背筋が仰け反り、口からペニスが外れた。
頭を振り乱す様に喘ぎ狂ったが挿入されていく作りものの手は止まってくれる気配が無い。
両手を便座の中に入れてその手首を必死に掴むがビクともしなかった。
快楽だと感じる時間は限りがある。
そこからは気持ちが良いが辛くなる。
もっとして欲しいけど、もう止めて欲しい。その快楽が入り混じり狂いそうになる。
もう、僕もそれが近い、しかもアナルは引き裂かれそうなほど広げられていっている。
「あぐ!ぁ!ああ゛!!ァアアアアアアアア!!!壊れるッ、壊れて、しまっ、あぁぁ!!九鬼のが……九鬼のが、……いいッ」
瞳から生理的な涙が流れる。
仰け反っていた体を再び前屈みにすると覗いたままの舌でペロペロと九鬼の先端を舐めた。
はやく、これが欲しい。
この狂うほどの快楽と一緒に気持ちも満たされたい。
そう思った瞬間にぐりゅっと骨を抉られる様な嫌な感覚が体に走る。
作り物の手が僕の中に全て収まってしまったのだ、僕はガクガクと体を痙攣させ、嚥下できない唾液が口端を伝った。
信じられないと言う眼差しで九鬼を見上げた。
「あ…あ、だめ…うごかしちゃ…だめ、死ぬ、死んで、しま……――――っっっ!!」
【九鬼】
「気持ちよさそうだネ…」
喘ぎ狂う彼の姿がたまらず、熱の籠った息が漏れる。
誰をいじめてもこんなに興奮はしない。
彼だからこそ、もっともっといじめたくなってしまう。
ペニスの先端を舐めるように舌を伸ばしてくる彼は、どうしてもボクのモノが欲しいらしい。
お預けを食らっているのに、必死な彼がとてつもなく可愛くて胸が高鳴った。
「まだダメだヨ…もっともっと気持ちよくしてあげるから」
手がもっと奥まで侵入していくのにはそう時間はかからないだろう。
彼が舐めているペニスの先端を見つめながら、頭を何度も優しく撫でてやる。
すると彼の胎内に手が全て挿入されてしまったのが表情でわかった。
悲痛な声がボクの耳を犯していく。
たまらないその声と表情に思わずにやついてしまう。
ボク自身が操作している訳ではないのでオートで全て動かされている白い手達は、次は彼の胎内でゆっくりと拳を握り、ごりごりと前立腺を抉るだろう。
彼はこの酷い痛みと快感に耐えられるだろうか。
「君ならきっとこれ以上やっても気持ちよくなってくれるよネ」
そう言って優しい言葉を独り言のように彼に投げかけた。
もうボク自身も早く彼の中に挿入したい気分でいっぱいだ。
けれど、彼とセックスを始めて、快感が自分本位じゃなくなっていることに気づかされている。
ま、いじめるのは自分本位だけどネ。
「ほら、何がちゃんと欲しいのか言ってヨ、そしたら止めてあげれるかなァ?」
投げかけるように、更に笑みをいたずらに深めた。
【神功左千夫】
「ぎぃ!ぁぐ!!ぐ、あ、ァアアアアっ、あ゛あ゛ぁああっ、や、裂けたッ、は!も、だめ、だめ、ぁああっ、死ぬ、死んでしま、ッ!!!」
痛い、痛い。
はっきり言って死ぬほど痛い。
手が全部入りきる瞬間は想像を絶する痛みだった。
それだけならまだしも、この手は僕の中でゆっくりと拳を握って行く。
僕は目を剥いたまま喘ぎ狂った。
ピキっと腸壁に亀裂が走り鮮血が便器の中へと流れて行った。
こんなことをされたら、本当に壊れてしまう。
しかし、それとは裏腹に気持ち良くて仕方が無かった。
そのまま元からぬめりけが有る手はスムーズに中で動き始めた。
ごりごりと前立腺を握った拳で押し上げる。
ペニス側からも前立腺が押され、前立腺を押し潰されてしまうのではないかと思うほどきつく刺激された。
これでは正気なんて保てない。
口を塞ぐことなんて無理だった。
両手は必死に便座を掻きながら引っ切り無しに悲鳴が口から漏れた。
「だめっ!だめっ…です、…お尻が、裂けて…はっ!ぁあああっ、ァ゛、ア゛、ぁああああ!!!イった、もう、イったから、止めて、ッ、っんんん!!イかせて、はぁ、あああ!!!九鬼ッ、くきぃ!!」
がくがくともう一度体が震える。
確実に僕は今もう一回イった。
これだけの激痛が一気に快楽へと置換されるともうどうしていいか分からなかった。
必死に喘ぎながら九鬼のペニスをぺロぺロと舐める。
もう完全に相手に支配されているのが分かる。
プライドを崩されている筈なのにそれがとてつもなく気持ちいいのだ。
九鬼の誘いに乗ってしまう。
完全に焦点の合わない、涙の溜まった瞳で相手を見つめ、チュッとペニスにキスをしてから強請る言葉を落とし始める。
「く、九鬼の、おちんちんが、欲しい、…九鬼の、この、おちんちんを、……僕の、あ!!!ン、なかに、ィれッ!イ、れぇて!!」
【九鬼】
狂うような喘ぎが響く。
涙を流し、悲鳴をあげる彼はたまらなく美しかった。
どんな表情の彼も大好きでたまらない。
いつものクールな顔も、今のこの酷い快楽に溺れている顔も。
彼の胎内はかなりの刺激だろう。
それが快感に変われば、気が狂ってしまうはずだ。
気の強い彼が崩れていくのを見ると、優越感が満たされていく。
更に彼から離れたくなくなってしまう自分が確かにここにいる。
左千夫クンはボクを欲するようにペニスを舐めてきた。
そうやっていつまでもボクだけを求めてほしい。
だけど、そんなこと口では言えない。
ボクは変なところで正直ではないんだ。
完全に乱れている視線がこちらに向く。
そして、やっと彼の言葉からボクが一番聞きたい言葉が漏れた。
電気が走ったように身体が震え、堪えきれない笑みを隠すように口元を抑えた。
「…ッ…!……ちゃんと言えたネ……」
これ以上喋るといらないことまで言ってしまいそうだ。
それだけ言葉をかけると、彼のだらしなく開いた口へと深く口づける。
ボクが舌を入れなくても、自分から絡めてきたので、更に嬉しくなってしまった。
手で便器を軽く叩くと、彼の胎内を抉っていた白い手はゆっくりと抜かれて行く。
ブジーが刺さっていた方の手も、ずるずると彼のペニスからブジーを抜き取り、ペニスを扱いていた舌も消えて行った。
拘束具が取れた彼の身体を抱き抱えると、再びベッドへと連れていってあげる。
その間もキスは止めなかった。
というより、彼が止めてくれなかった。
無理矢理唇を離すと、口角を上げ笑い、彼のアナルへと視線を落とす。
ピンク色だった彼のアナルは真っ赤でうまく収縮できておらず、血が流れ出ていた。
それでもとても綺麗だと思ってしまうボクは、やはり左千夫クンの魅力にやられてしまっている。
「気持ちよかった?約束通り、君の大好きなボクのおちんちんあげるヨ」
優しく声をかけると、彼のアナルへと痛いぐらいに勃起したペニスを挿入していった。
【神功左千夫】
目の前の九鬼の声が弾んだ。
なぜ弾んだか分からなかったが、きっと僕が強請ったせいだろう。
そう考えると恥ずかしくなるはずだが、今はもう駄目だ、快楽が完全に僕の体を支配していた。
唇が合わさると直ぐに縋る様に舌を絡めた。
くちゅくちゅと卑猥な音が立つくらいに舌を動かし、吸い上げる。
そうじゃなきゃ完全にくるってしまいそうだった。
彼が其処に居ると確かめたかった。
「は……ぁ、ン………ッ―――九鬼、く……ぅ、あ……む、……ぅ、はぁ、…」
先にアナルの手から抜かれた為にブジーを抜かれても射精できなかった。
そのもどかしさに九鬼の首に手を回し、夢中で唇に吸いつく。
拘束が解けると自ら足を絡ませてしまうが、気付けばベッドに下ろされ、足を高く掲げられる様にして切れたアナルを見下ろされた。
アナルは傷を負い、中が見えるのではないかと思うくらい大きく開いていた。
痺れていて僕も少し感覚が無い。
外気に晒されたことと沸き上がる羞恥に少し慌てた。
「見ては…――――ッ、んん!!!ぁ、あああっ――――ッ、ぁ、あ、…あ。」
余りにもジッと見ている為僕が手で隠そうとしたが、それよりも早くペニスが挿入されていく。
そのとき僕は呆気なく射精した。
我慢していた分激しく飛び散った精液が僕の顔を汚す。
痛みより快楽の方が強かった。
しかし、感覚が鈍い為ちゃんと相手が気持ちいいほど締め上げれているかは分からなかった。
熔けた瞳で九鬼を見上げる。
足を持っている手に自分の手を重ねて、小さく呟いた。
途中から自分が伝えようとしていることが恥ずかしくなってきて視線を逸らした。
同時にアナルが疼く様に波打った。
「九鬼……ぁ、きもちい、……九鬼の…おちんち……ん、気持ち良く…って、イってしまい、…ました…ッ」
【九鬼】
塞き止めていたせいもあったのか、左千夫クンは挿入しただけで射精してしまった。
それに少し驚いてしまったが、彼の顔についた精液を指で拭い取ってやる。
潤んでいる瞳がボクを見つめている。
その表情がたまらなく愛おしく、挿入したまま動かずに暫く彼を見つめ返していた。
そして彼は恥ずかしそうに言葉を落とした。
ボクが言っても卑猥には聞こえないのに、彼が「おちんちん」と言うとかなりいやらしく聞こえてしまい、胸が高鳴ってしまう。
「どこでそんな言葉覚えてきたの…?」
目を伏せた彼を探るように覗き込むと、そのまま強く腰を一度打ちつけた。
あの作り物の手が挿入された後なので、正直胎内は拡がってはいたが、時折締め付けてくる腸壁がボクを求めてくれているようで、次第に興奮は高まっていった。
何よりも従順な彼はとてもかわいかった。
熱の籠った目を逸らさないまま、ゆっくりとピストン運動を繰り返していく。
ぬるぬるとした胎内から卑猥な音が響き渡り、血のお蔭でかなりスムーズに抜き差しができる。
ボク自身もかなり自制していたので、あまり長くは持たなさそうだ。
彼に寄り添うように抱き着くと、首筋にキスを落とし、耳元で小さく囁いた。
「さっきの言葉、あの女の子も聞いてたかなァ?
大人なのに「おちんちん」なんて言っちゃダメじゃない、左千夫クン」
そのまま彼をいじめるように小さく呟きながら、硬いペニスで前立腺を何度も抉って行く。
息が荒くなっていき、彼の首元に伏せていた目をあげた時だった。
ボクの目の前に、赤い服を着た女の子が立っているのが見えた。
「……」
目を数度瞬かせたが、その女の子は消えることはない。
長い前髪で目は見えなかったが、こちらをじっと見ている。
ああ、本当にいたんだ。
今このシーンで出てくるなんてセックスにそれほど興味があったのかと、少し笑ってしまいそうになったが、ボクは腰の動きを止めないまま更に左千夫クンに言葉をかけた。
「今、ボクの目の前に赤いワンピースの女の子がいるんだケド…もしかして左千夫クンが見たのってこの子?」
【神功左千夫】
「は!――ふっ、……貴方がいつも、強請ってたのはこの、言葉、…ぁ!く!」
言葉を紡ぎたいのに腰を打ち付けられるだけで言葉が飛ぶ。
抜き差しが始まり、また前立腺を扱かれ始めると直ぐにペニスは勃起した。
彼が僕に抱きつくことにより体勢がすこし楽になった。
足をベッドに下ろすと、布を掻いた。
更に耳元で言葉で責めてくる。
もう、幽霊の話は聞きたくなくて、九鬼に顔を密着させたが、彼は追い打ちをかける様にもう一言追加した。
「ぁああ!も、九鬼、やめっ、嘘ッ、はぁ、っ―――ン!!ッ、ききたくッ―――??九鬼?ぁ、あ…。」
僕はてっきり彼は嘘を吐いているのだと思った。
こんなタイミング良く幽霊が出てくるとは思わなかったからだ。
しかし、彼は僕の頭上に視線を上げたまま、ジッと一か所を見つめたままだった。
それを不思議に思った僕は顔を上げてしまった。
「―――――――ッッッッッッッッ!!!!!!??あっ、ばかっ、逃げ、ぁあああ!!もう、いや、いやぁあ!!逃げてッ!くき、ッ、逃げ、あぁっ、ば、かぁあああッ!!!」
其処には確かに居た。
僕が先程見た彼女だ。
恐怖に一気に顔が青ざめる。
体が硬直してきゅぅぅぅぅぅっと食いちぎらんばかりにアナルを締め上げた。
しかし、九鬼の突きあげは止まらなかった。
僕は視線を向け続けることが出来ずに、ぎゅうっと手を首に、足を腰に絡ませて抱きついた。
そして、叫びに叫んだ。
また、彼女は僕を見て笑った気がした、瞼を落としても瞼の裏から彼女が離れない。
とりあえず、ひっつけるだけ僕は九鬼へとひっついた。
もう、一人でトイレに行けないかもしれない。
そんなに怖いのに九鬼は僕の快楽をまた追い上げて行った。
本当に勘弁して欲しい。
【九鬼】
「ッ…!!ちょ……左千夫クン……いき…なり締め付けないで…!」
ほんのイタズラ心だったのだが、彼は恐怖を感じているせいか酷くペニスを締め上げてくる。
拡がっていたはずの胎内が急に窮屈になり眉を顰めた。
それにしても怖がっている彼はかわいらしい。
そんなにこの女の子が怖いのだろうか。
あまりにもはっきり見えすぎて、ボクにはこの子がお化けと言う感覚さえない。
子供の様にしがみ付いてくる彼に少し笑ってしまったが、突き上げは止めなかった。
「もしかして…左千夫クン迎えに来たのかもネ?……大、丈夫ッ…ボクも、…一緒に着いて行ってあげるから」
胎内の締め付けが気持ち良すぎる。
抱きしめ返してあげながら、前立腺を擦り上げるように奥へと突き上げていく。
お化けの事などボクはまったく気にならなかった。
この子が出てきてくれたおかげで、彼の怯えた顔が見れて寧ろラッキーだ。
「っ………死んでも……ッずっと…、一緒だからネ…」
小さく彼に囁き落とすと自然と笑みが零れる。
胎内のペニスはもう限界だった。
彼の後頭部へと手を回すと、子供をあやすように優しく撫でてあげた。
「…も、出していーかナ……左千夫クン……ッ」
腰の突き上げを速めながら、余裕の無い声をあげる。
彼の首筋にきつく吸い付くと、熱の籠った息を漏らした。
【神功左千夫】
彼は着いてくると言った。
僕に着いてくると。
それは、困る。彼は僕に着いてくるような身分では無い。
僕が着いて行くならまだしも。
「駄目っ、……着いて…ては、あ!!いや、来ちゃ、だめ、です…ぁ、アッ!!」
一緒だと言ってくれるのは嬉しかったが僕は彼の肩口に額を擦りつけながら首を振る。
このオバケに呪い殺されることがどれだけ怖くても、彼を連れて行く位なら僕は一人で逝く。
ああ、でもまだ、死にたくない。
出来れば、このオバケには退散して欲しい。
そんなことを思いながら僕は九鬼にしがみついていた。
頭を柔らかく撫でられると顔を上げてしまった。
最後かも知れないと思うとキスがしたくなる。
首筋に吸いつく相手の隙を狙って、唇を掬う。
そこから、貪る様に口付けた。
相変わらず恐怖で体は竦んだままなので、胎内の九鬼を深く感じた。
「ふっ、ぁ、も、イって、逃げて、ぁ、ン、僕もッッ、も、あ、ぁ、ぁ、ぁあああああッ――――。」
何度目か分からない開放感に意識が沈む。
もう余り精液は出なかったけど気持ち良かった。
キュッと更にアナルが窄まり、体は硬直する。
縋りつく様に背中に爪を立てたまま僕は意識を手放した。
【九鬼】
彼は着いてくるなと言っている。
本当にこの女の子に連れていかれると思っているのかと少し笑ってしまったが、仮に彼が本当にここで死んだら、ボクは絶対に着いて行くだろう。
左千夫クンはボクが死んだら着いてくるのだろうか。それは嫌かもしれない。
そんな事を考えていると、彼の腸壁が更に絡みついてきた。
彼が果てると同時にボクも射精する。
思った以上に大量に出た精子が彼の中へと流れていった。
「……ッ…はぁ…っ……」
気持ち良すぎて震えていると、彼の身体が重くなったのを感じた。
名前を呼んでみたが返事がない。
一瞬お化けに連れて行かれたのかと思ってしまったが、どうやら気を失っただけのようだった。
体重を任せられたまま、彼を強く抱きしめ、女の子の方へと視線を移す。
「……てわけだから、連れて行くなら二人にしてネ」
そう言って微笑むと、お化けの女の子は小さく笑った気がした。
そのまま徐々に薄くなっていくと、小さい声で「羨ましいな」という言葉だけを残しスッと消えてしまった。
女の子はどういう理由でお化けになってしまったのかはボクにはわからないが、もしかして左千夫クンを子供と勘違いしたのかな、なんて思いながら気絶している彼をベッドに寝かす。
涙でぐしゃぐしゃな彼の顔を拭ってやり、唇へそっとキスを落とした。
「……お化けの国に行ったら、下半身なくなるのかナ」
小さく独り言をつぶやく。
どうやって彼とセックスをしよう、と暫く真剣に悩んでしまったのは言うまでもない。
END
女キャラあり 機械姦
【神功左千夫】
結局僕の見たものは幽霊だった。
皆が(裏)生徒会室から帰って行く。
イデアまで、アトリエに戻ってしまった。
柚子由ももう、帰らないとアジトの仲間が心配するだろう。
僕の表情がすぐれなかったからか、彼女が帰る前に僕の傍に寄ってきた。
「左千夫様…。」
「どうしました、柚子由。」
今はこの彼女の笑みだけが救いだったのに儚くも砕け散った。
「大丈夫です。まだ、何も憑いてませんから。」
まだ?
まだ、と、言うことはもう直ぐ憑くと言うことなのか?
待って下さい柚子由、まだ聞きたいことが山ほど。
嗚呼、柚子由、僕はお前に何か悪いことをしましたか。
固まっている間に柚子由は僕に挨拶をして帰ってしまった。
マズイ、本格的に幽霊が頭から離れなくなってきた。
この状態でここで寝るのは非常にまずい。
本邸に帰ろうかとも思ったがこの校舎を一人で抜けることすら今の僕には無理だ。
そんな中、九鬼と二人になった。
今日くらいは一緒に居てくれないかとちらりと見ていたが彼は荷物を片付けているところだった。
「じゃあね、左千夫君。ボク、保健の先生のとこいかなくちゃならないから。」
片付け終わると白々しく、僕にそう告げて九鬼は立ち上がった。
分かっている。
彼が僕の事を思って一緒に居てくれるはずもないし、あんな、エッチなことをしながら待っている保健の教師を放置しておくわけが無いことを。
少しだけ哀しくなった。
本当は意地を張って見送りたかったのだけど、本気で僕は怖いんだ。
座っている僕の横を通り抜けようとする彼の腕を無言でぎゅっと掴んだ。
【九鬼】
七不思議は色々あったけど、結構楽しめた。
最後に見たのは幽霊だったみたいだけど、ボクはそういう類の物は信じないので、どうでもよかった。
左千夫クンだけは違うみたいだったけど。
各々帰宅していく中、左千夫クンの顔はずっと蒼白だった。
いつもはポーカーフェイスきどってるくせに、こんな時だけかまってほしそうにするのはずるい。
かわいいからちょっとイタズラしておこう。
ワザと最後になる様に帰り支度を長引かせると、彼に向かっていつものように笑む。
「じゃあね、左千夫君。ボク、保健の先生のとこいかなくちゃならないから。」
ま、嘘だ。行くつもりなんて毛頭ない。
だってこの後のオタノシミは左千夫クンとやるって決めてたんだから。
彼の横を鼻歌交じりで通り過ぎようとした時、腕を掴まれた。
正直一瞬ドキッとしてしまったが、表情を崩さないまま彼へと目をやる。
「なに…?」
そう言っても彼は俯いて何も答えなかった。
「もーボク急いでるんだから、ちゃんと言ってくれなきゃわかんないヨ?」
腕を掴んでいる手に手を添えると、イタズラに微笑んだ後、耳元でそっと囁いてあげる。
「大丈夫だヨ、君の後ろになんて誰もいないから」
低めのトーンでぼそりと囁いた途端に更に身を寄せて来た。
あーかわいい。
声をあげて笑ってしまうのを堪えながら、頭を優しく撫でてあげる。
「一緒にいてあげたいんだけどネ~ボクも用事あるからサ~…一緒について来てくれるなら、今日側にいてあげなくもないヨ?」
俯いている彼の顎に指を添え、顔をこちらへと向けさせた。
さて、彼はのってくれるだろうか。
【神功左千夫】
九鬼が怖い話をする様な声で僕の後ろには誰も居ないと言う。
やめてくれ…。
だめだ、ますます一人で居るのが怖くなってきた。
頭を撫でられると不思議と恐怖は少し収まった、手に導かれるまま上を向くと、僕には不利な条件の言葉が落ちてくる。
今の僕には頷くしか選択肢が無かった。
九鬼にどんなことをされようと一人で居るよりは断然マシだからだ。
今日限定ですけどね…。
頷くと同時に首に手を回し立ち上がる様に数度唇を啄んだ。
彼を繋ぎ止める手段は体しかない。
少し哀しいが引き止められるだけマシだと思う。
口付けが深くならない間に距離を取られたので何かと首を傾げていると服を脱ぐように指示された。
「どこか、行くのではないのですか?」
どこにも行かないならそれはそれで構わない。
僕にとってはそっちの方が良い。
真っ直ぐに立つと言われたとおりに服を脱ぐ。
彼に裸を晒す抵抗は無い。場所が場所なので少しあれだが。
薄手のニットを脱ぎ捨て、シャツ、細身のブラックジーンズも脱ぐと下着になる。
九鬼が更に先を促してきたのでそれも脱いだ。
貞操帯のベルトはいつも着けたままだ、彼と一緒に風呂に入るときだけ外してくれる。
一人でシャワーを浴びるときは乾かすのが大変なので出来れば外して欲しいのだけど。
「後ろ向いて、机に手付いて。できるでショ」
「………はい。」
抗う気は無かった。
彼に取ったら抗う方が愉しいかもしれないけど、それくらいで一緒に居てくれるなら。
いつもとは異なり従順に首を縦に振ると机に手を付く。
高身長なので自然と彼に尻を付きだす様な格好になり、羞恥に小さく息を吐いた。
【九鬼】
ああ、従順すぎてかわいい。
自分からキスまでしてくると思ってなかったので、少し驚いてしまったが、頭を撫でてあげた後彼と距離を取った。
さて、彼はボクの企みにまんまとハマったわけだが。
堪えきれない笑みを少し弱く表情に出すと、彼に服を脱ぐように指示を出す。
あっさりと脱いでしまうのは少し物足りないが、彼はこんな奴だ。
裸のまま後ろを向かせ、手を机につかせると、黒い貞操帯をまとったお尻が突き出された。
アナルを隠している蓋を開けると、ピンク色のアナルが微かにヒクついている。
ポケットから細長い携帯用のバイブを取り出すと、慣らしもせずに彼の中へと突っ込んでやり、振動を小に設定する。
「これ落とさずに一緒についてきてね。四つん這いで。ちなみに落としたら君その場所に置いていくから」
バイブは彼の胎内に簡単に入ってしまう細さだったが、逆にこれを落とさずに、と言われたら相当締め上げなければならないだろう。
しかも振動は微弱だ。
じわじわと溜まっていく快感を味わってもらおう。
「嫌なら別についてこなくていいんだよ?何が起きたってボクは助けない」
彼はさすがに怖さの方が勝るのか、小さく頷いた。
それを了承だと組み取ると、彼の両手両足を鎖でつないであげる。
そして、首にも犬用の首輪と鎖をつけてあげた。
犬耳…いや、猫耳もつけてあげたいが、生憎それは持っていない。
「んー似合うネ♪じゃあ、いこっかー」
鎖を強く引っ張り、四つん這いになるように促してやった。
【神功左千夫】
「はっ……いつも、どうして、そんなもの、持ち歩いて…ッ」
細めのバイブを押し込まれる異物感に喉が引き攣る。
振動も弱いし、細いので苦痛は無い、しかし、これを落とさないでと言われると至難の業だ。
首輪と手足の鎖。
右手と右足、左手と左足を繋がれた為に自然と前屈みになってしまう。
ここまでしなくてもと言う思いを込めて九鬼を睨んだが、彼は取り入ってはくれなかった。
家畜の様な扱いに自然と眉が寄る。
四つん這いと言っても、鎖に膝を付くほどの余裕は無いので、手を床に付き足裏で歩くことになる。
自然と尻が上に上がりみっともない。
しかし、この方が中のものを落とさなくて済みそうなので今は考えないことにする。
微弱な振動が熱を揺さぶる。
膝を少し曲げながら歩くのが少ししんどい。
リードを引っ張られると自然と息が引き吊る。
「ゆっくり……はっ、いえ…なんでも…」
九鬼は僕を気にせず、すたすたと歩いて行くので足が震える。
ゆっくり歩いて欲しいが、それはそれで校舎が怖い。
「どこに…行く……ン、ですか?」
空調が聞いてない場所に行くと流石に寒い。
昔は薄着で地下に居たと言うのに、本当に弱くなったと思った。
フルリと小さく震える。
かさっと言う小さい音にも反応してしまい、アナルを締め上げてしまう。
そうなると中のバイブが動いたので一度動きを止めた。
「は………ぅ、落ち………ン。」
[newpage]
【九鬼】
首から繋がった鎖を引きながら彼をまるで犬のように散歩させた。
惨めにお尻をあげてる姿がまた愛おしくてたまらず、股間に熱が籠る。
どこに行くのかと聞かれたが向かっている場所は彼には告げなかった。
静まり返った校内に鎖を引く音と、静かなバイブの振動、そして彼の漏れる喘ぎが響いていた。
保健室が見えてきた所で、彼がアナルに挿しこんだバイブを落としそうになったので、立ち止まってやり、後ろへと回った。
今にも落ちてきそうな細いバイブが、静かに振動している。
「落としそう?ダメだね、ちゃんと締め上げないと。そんな子には罰」
そう言うと彼の突き上げられた尻を一度叩く。
気持ちのいい音が廊下に響き渡り、ぞくりと身体が震えた。
その後も続いて大きな音をわざとたてるように引っぱたいてやった。
後ろ方向へ鎖を引っ張ると、尻へと足をかける。
「これ、落としたくないでしょ?なら一度挿れ直してあげる。
ちゃんとお願いしてヨ、もちろんこの一度だけだヨ?」
尖った靴の先で彼の陰嚢をぐりぐりと押さえつけた。
[newpage]
【神功左千夫】
「―――そんな、……ま、―――ぁ!!―――ッ、……く……ん……ッ」
一度目に不意に叩かれると小さく声を漏らしてしまった。
反響する様な自分の声がまた、恐怖を誘う。
その次からはバイブを落とさないようにするのに必死だった。
大きな音が鳴ると同時に尻が真っ赤に腫れて行く。
それは、外気に晒されて気持ちいいほどに充血していった。
「―――ぐ、……ぁ、………は……ぃ」
鎖を引っ張られると自然に背が仰け反った。
喉を首輪が押さえてしまうのを手でどうにかしたかったが鎖が有ってそれすらも叶わなかった。
ぬるりとバイブがアナルから顔を出す。
早くしないと落としてしまう。
鎖の引き摺る音ですら、今の僕には恐怖だ。
この微弱な音が背後から何か近づいてきているのではないかと錯覚してしまう。
彼の行先は保健室のようだ。
あそこにはまだ、保健の教師が居るのか、先程と同じような声が響いていた。
それと同時に僕は天井からつり下がってきたオバケを思い出し、ゴクリと喉を鳴らした。
ここに放置されるなんて死んでも嫌だ。
彼の事だ、只放置されるんでは無くきっと動けないようにするだろう。
首を捻る様にして涙目になりながら掠れた声を上げた。
「はッ……ぼく…の、お尻の…バイブを踏みつけて…ください。」
陰嚢を刺激されただけなのに、恥ずかしさからかポタポタと先走りが落ちた。
いつからこんな変態行為で興奮するようになったのか、僕の体は思った以上に快楽を感じていた。
九鬼の顔が見れず、その後は目を閉じた。
[newpage]
【九鬼】
彼のオネダリの言葉に身体が震えた。
そして、爪先を更に陰嚢から裏筋をなぞるように執拗に擦ってやる。
「…手で差し込んであげようと思ったのに…君は踏みつけて欲しいんだネ…。
すっかり淫乱になっちゃっ…て!!!」
そう言うとはみ出ているバイブを力いっぱい踏みつけてやった。
踏みつけた勢いで再び出てくるそれを、わざと前立腺を擦る様に何度も踏みつけてやる。
「先走りまで地面に垂らして、すんごいエッチだネ?こんなとこで変態行為してることに興奮しちゃってる?
かわいいなぁ、左千夫クンは」
最後に全てを中に押し込むように奥へと踏みつけてあげた。
これでしばらくは出てこないだろう。
その後彼の臀部を足で押さえ、歩かせるように促せる。
「ほら、そこの保健室入って」
あの保健室には保険医がいる。
昔は彼女もボクの遊び相手の一人だったけど、今は自慰の手伝いをしてやってるぐらいだ。
左千夫クンと出会ってからはセックスもしていない。
これから中へ入るのは、左千夫クンを楽しませてあげるため。
もちろんボクが楽しむためということもあるけど。
彼が歩いて行く後について、保健室へと向かった。
【神功左千夫】
「――――ッゥゥゥ!!!」
勝手に踏みつけられる想像をしてしまった自分に羞恥で耳まで真っ赤に染まる。
彼の顔なんて見れなくて床を見つめ、目を細めていたが、靴先で裏筋を擦られると顎が上がった。
自然と靴を挟むように内股になるが、間髪いれず思いっきりバイブを踏まれて背中が撓った。
「―――ぁ……手でも、手で入れて貰えるなら―――ッ、は、あ!強すぎて、ンー!!」
強く挿入されると微弱に振動しているバイブが前立腺を擦り上げてしまい、また先走りを滴らせる。
がくがくと両手足で踏ん張りながら耐えていると漸く、ゆっくりと押し込んでくれた。
興奮している。
それは、間違い無かった。
九鬼としているから興奮してる、等とは死んでもバレたくない。
それならば変態と罵られる方がマシだった。
後ろから尻を押され、僕はトボトボと歩き始める。
寒さで尿意も募って来ているので不安げに視線を彷徨わせる。
それに、今から入るのはあの、保健室なのだ。
手で、扉を開けようとしたが届かない。
変に体勢を変えるとまたバイブを落としてしまいそうだったので仕方なく、鼻先と顎を使って開ける。
本当の犬の様で情けなかった。
「ぁああああ!!!やだぁ!!もうだめぇ!!あたしのおまんこ壊れちゃぁああう!!」
入ると直ぐに僕がへし折った携帯が落ちていた。
どうやら彼女はまだ僕の掛けた幻術の中に居るようすだ。
体温計やら薬の瓶、ピンセット、ありとあらゆるものを使って自慰に耽っている。
それが僕の幻術に寄って、暴漢に襲われている設定になっているのだが。
取り合えず、血みどろでも無いし、首だけでも無いことにホッと息を吐く。
ここに来たと言うことはここで、九鬼と保健医がセックスをすると言うことだ。
きっと、僕はそれが終わるまでここで待っていなければならない。
そう思うと哀しくなったが、仕方が無い。
彼の女性関係まで、僕は口を出せる立場では無いからだ。
保健室に入ると直ぐに僕は歩みを止めた。
九鬼を見ることなく、小さく言葉を落とす。
「……なるべく……ン、はやく、済ませて…下さいね。」
これが終わると自室に帰れるかもしれないので、僕はそれを考えることにした。
【九鬼】
彼が器用に鼻先と顎を使い扉を開けた。
少しその光景に笑ってしまいそうになったが、無様な彼はやはりたまらない。
湧き上がってくる優越感に腰が震え、小さく息を漏らした。
保健室の中では保険医が見たこともないほどに喘ぎ狂っていた。
淫乱な彼女に強姦の類の幻術は逆効果だろう。
これにハマっちゃったらボクも用無しかな。
それもそれでありがたいんだけど。
左千夫クンになるべく早く、と言われたので今からやることをわかっているのかと思ったが、どうもニュアンスが違う。
多分完全に勘違いしているだろう。
「…わかった、すぐ済ませるからネ。バイブ、落としちゃダメだよ」
そう言うと彼の横をすり抜け、狂っている保険医へと近づく。
声をかけたけどどうやらボクとはわかっておらず、暴漢だと思っているらしい。
これなら都合がいい。変にボクに絡んでくることもないだろうし。
保険医の髪を引っ張りあげるように掴みあげると、ずるずると左千夫クンの横へと引っ張っていく。
その場で止まると、彼女の耳元で囁いた。
「おら、俺のちんこ舐めろよ」
囁くだけで彼女の身体がビクンと跳ね上がった。
そして、尻をあげたままの体勢でいる左千夫クンのペニスへと保険医の顔を無理矢理持っていく。
「思いっきり気持ちよくしねーと許さねーから。あ、俺尿道攻められんの好きかな」
声色を変え言い放ち、掴んでいた保険医の髪を離した後、こちらを見ている左千夫クンに微笑んだ。
彼女はすぐに喜んで左千夫クンのペニスへとむしゃぶりついていく。
「さ、じゃあボクのペニスは左千夫クンに舐めてもーらお♪」
彼の顔の前へ回り込むと、ベルトを外し勃起したペニスを晒す。
意味がわからないと言った顔をしている彼の頬を指で挟むように掴みあげる。
「はやく済ませよっか♪できないことないよネ?」
ふにふにと彼の口を尖らせるように指を動かし、口端をあげイタズラに笑った。
【神功左千夫】
自分の横をすり抜ける九鬼の足音だけを聞いていた、見たくなかったので床を見ているとその足音が帰ってきた。
不思議に思って顔を上げると、自分の股間の直ぐ前に保健医が居た。
九鬼が荒い口調で喋ったので無意識にゾクリと背筋が慄いた。
「あ…い、舐めますぅー、舐めますからぁ……止めないでぇ…」
「あ、ちょっと、―――ッ、やめなさいっ……ンッ!」
勃起した僕のペニスを保健医は抵抗なく頬張る。
痛い位ずるずる吸われたのできつく瞼を落とし、その女の髪を引っ張るがびくともしなかった。
それから、グリグリと舌で尿道を弄られる。
男なので、直堰的な刺激を与えられてしまうとどうしても興奮してしまう。
しかし、この女性は僕の好みでは無い、それに僕は他人にフェラをされるのが苦手だ、自然と腰を引こうとするのに両手が腰に絡みついてきた。
「――――ッ、う……う、嫌だ……ッ、ぁ……く、―――ぁ……ン。」
目の前に晒されるペニス。それを舐めるのは構わないがこんな状態で舐めるのは嫌だった。
小さく否定の言葉を落としたが、念を押されてしまうと、視線を外し悔しそうに奥歯を噛む。
それからゆっくりと口を開けると九鬼のペニスにしゃぶりついた。
「はぁ……ん……ふ、……ッ!!!ン!んー!!!」
彼のペニスに集中すると少し保健医に咥えられている屈辱がマシになる。
変な言い方だが好きな人のペニスを咥えるのは落ち付く。
されるのは嫌いだけど、するのはそんなに嫌では無い。
しかし、そう思えたのも束の間だった、保健医がペニスだけではなく、陰嚢やアナルの入口まで舐め始めたのだ。
ビクビクと体が震える。
アナルからバイブが落ちてしまいそうだったが、それは彼女の舌によって押し込まれる。
一度九鬼のペニスから口を外そうとしたがそれも出来ないし、九鬼を掴めるほど鎖に余力も無い。
不安定な体勢のまま、保健医をどうにか出来ないかと試みるが、体勢が体勢なので力が入らなかった。
取り合えず彼を早くイかせよう。
そう思い僕は口の中で更に大きさを増している彼のモノを、喉で扱く様にと細めた。
保健医と彼が行為をするところを見るよりは現状の方がマシなのか…。
余り、変わらないな、と、眉を顰めた。
【九鬼】
どうやら保険医にフェラをされるのは相当嫌みたいだった。
しかし抵抗も空しく彼女は彼のペニスに必死で貪りついている。
目の前で女性に無理矢理フェラをされ嫌がっている左千夫クンの顔はたまらなかった。
こんなのを見て興奮しない方がおかしい。
硬く反り立ったペニスが左千夫クンの口で包まれ、甘い息が漏れた。
「はー……きもちー…」
舌が絡みつき、いつもより彼の口淫が激しい。
興奮しているのか、いや、今の状況がかなり嫌でさっさと終わらせたいのか。
なにより気持ちいいことには変わりない。
彼の髪に指を絡め、更に奥へと押し込むようにゆっくりと頭を動かす。
普段だと絶対に噛み千切られるだろうが、弱みを握れば従順になってくれる。
彼がボクのモノだと確かに実感できる瞬間だった。
「…ッ…はぁ……淫乱左千夫クンはフェラが上手だネ…ほんとに……今まで誰に教えてもらってきたんだか…」
今まで彼は数知れず男のペニスを咥えてきたんだろう。
相手の好きな場所、好きな行為、全てを従順にこなしてきたのであろう。
想像するだけで深い嫉妬心が湧き上がる。
知らない誰か、に対してだ。
嫌味を込めて投げかける自分は本当に素直じゃないな、と少し笑ってしまいそうになった。
「一緒に一回イッとこーか……ンッ……君は…女にしゃぶられて、ボクは…君にしゃぶられて……おかしー光景だネ」
そう言うと喉奥を思い切り突き上げるように腰を振った。
彼の苦しみなんかお構いなしだ。
口の中を硬いペニスで犯し続け、陰毛を鼻へと擦りつける。
「左千夫…クン……っ……淫乱変態な君がだーいすきだヨ…ッ」
【神功左千夫】
「はぁ………ぁ、…………ふ、……ン」
僕は初めから九鬼のペニスに舌を絡ますようにしてジュブジュブと音を立てる様に口で扱きあげた。
時折、保健医のせいで軽く歯を立ててしまう。
うまいと褒めてくれるのは悪い気はしない。
誰に教えられたかと聞かれるとそんなこと応えられない位色々な男のモノを咥えてきた。
相手が好きなセックスをする方が早く終わるし、自分へのダメージも少ない。
そして、一時すると飽きてくれる。
それで他の仲間に手をだされると困るのでそれはうまくやってきたが。
きっと彼もいつか僕に飽きる。
そんな、分かり切ったことを再認識して小さく視線を眇めた。
陰毛が鼻に付くほど深く差し込まれると、口いっぱいに九鬼の匂いが広がる。
愛されては居ないと分かっているけど、こんな行為ですら、僕にとっては嬉しくて堪らないんだ。
苦しいのは苦しいので自然と眉が寄る。
保健医も僕のペニスをまた貪り始めた。
彼女の口でイくのは、不服だったが、大好きと言われて、僕もそろそろ限界だ。
「あぐっ!……んぐ!!……ぐっ…ふ、…ん、ん、んんー!!」
ビクビクと体を震わせながら射精した。
九鬼のものも喉奥に注がれたのでそのまま飲み干す。
無意識にアナルを締め付けてしまうのでバイブが滑る。
落ちないように力を入れたその瞬間に、下の女がペニスに歯を立てた。
「は―――ッ、……ぁ、……やめ……」
僕は少し萎えたペニスを口から外し、慌てて腰を引く。
そんな強く噛まれた訳ではないがイきたての敏感なペニスには過ぎた刺激だ。
どうやらこの女は噛み癖が有る様子だ。
その瞬間にゴトリと音を立てながら微弱に振動しているバイブが床に転がった。
マズイと思った時にはもう、視線を上げられなかった。
【九鬼】
彼がイったと同時に腰の動きを速めると、ボクもあっけなく彼の咥内へと射精した。
ゾクゾクと腰元から全身に快感が駆け巡り、飲み込ませるように奥へとピストンで送り込んだ。
「は…ッ……あー…スッキリ…」
ボクから抜くよりも先に、左千夫クンがペニスから口を離した。
どうやら保険医に敏感なペニスを刺激されているみたいだ。
その瞬間、バイブが彼のアナルから抜け、床へと落ちる。
「あー落としちゃった……残念だったネ、左千夫クン」
そう言って後ろに回ると、まだペニスに貪りついている保険医をそのままに、バイブを拾い上げ彼のアナルを覗き込む。
何も言わずに指を突っ込み、前立腺を静かに刺激した。
「さて、君をここに置いていこう…かと思ったけど、ここには保険医がいるからネ、一人じゃなくなるし。
もうちょっと先のとっておきの場所まで行こうか。
それまでにボクの気が変わるようにしてみたらいいヨ」
指を引き抜いた後、医薬品が置かれた棚へと足を運ぶ。
その棚から一本のボトルを取り出し、再び左千夫クンのお尻の方へと戻る。
持ってきた薬品はグリセリンだ。
彼はこちらを向いているようだったが、見られないようにラベルを隠して蓋をあける。
「だけど、ペナルティは必要だよネ?」
そう言うとボトルの蓋を彼のアナルへと差し込んだ。
更に尻を高く上げさせるようにし、ボトルを絞る様に何度もへこますと、どんどん胎内に液体が入って行く。
まるで飲み物を飲んでいるようだ。
ある程度流し込むと、落ちたバイブを能力で少し大きくさせ、振動を弱のまま彼のアナルを塞ぐように突っ込んだ。
そしてそのまま貞操帯の蓋をし、落ちてこないようにしっかりと止める。
「はい、いっちょあーがり♪じゃ、行こっか」
そう言って笑顔を向けた後、まだフェラを続けている保険医を彼のペニスを噛み千切らないようにゆっくり離すと、耳元で囁き、ベッドへと放り投げた。
【神功左千夫】
残念だったと告げる彼の声音が普通過ぎて逆に怖い。
前立腺を刺激されてもそれに集中できず、彼を肩越しに見つめる。
どうやら、ここに置いて行かれる訳ではなさそうだ。
ひとまず安堵の息を吐く。
次の目的地までに彼のご機嫌を取らなくてはならない。
もしかして、僕がどれだけ頑張っても最終的にそこに放置されるかもしれない。
それでも縋れるのは彼しかいないので素直に言うことを聞くしかない。
俯いていると、アナルに液体が注がれていった。
「……はっ……冷たッ……なに?………く…き、……無闇に…薬品…なんて、いれた…ら…」
たぽん、と、お腹が鳴りそうなほど液体が注がれていく。
常温のそれは冷たく感じ小さく身を震わせた。
バイブで栓をされたので零すことはないが
薬品に寄ってはどうなるかわかったもんじゃない。
やっと保健医を外され、歩く様に促される。
何を囁かれたか分からないが、保健医はまたベッドで喘ぎ狂っていた。
冷えで尿意もある上に、胎内に注がれた薬品。
最悪な状態だが我慢して、言う通りにするしかない。
不安げに相手を見つめた後、すりっと太腿の辺りに額を擦り寄せる。
もう一度あの廊下に出て行かなければならない恐怖に喉が鳴ったがリードを引かれるままに歩き始めた。
暫くは九鬼を先頭に後をついて言っていたが、明らかに腹部が違和感を訴え始めた。
寒い筈なのに、ダラダラと冷や汗をかき。
お腹がゴロゴロと嫌な音を立て始める。
「――――クッ!!!ぁ……はぁ………ぅ……。くき……もう、あるけませ…ん」
余りの腹痛に足が止まってしまい、荒い呼吸を繰り返しながら前に居る九鬼を見上げた。
明らかに便意が沸き起こってきている。
トイレに行きたいけれど、行きたくない、その葛藤にもう僕の精神は正常ではなかった。
はぁはぁと激しく呼吸を繰り返し、小さく体を震わせたまま困惑の表情を隠せずジッと九鬼を見据えた。
【九鬼】
額を擦り寄せてくる左千夫クンの視線がゾクゾクする。
この後彼がどうなるかを想像するだけで笑みが零れてきた。
保健室を出て次の場所へと向かう途中、左千夫クンの体調が徐々に変化してきていた。
先を進むようにリードを引っ張っていたが急に立ち止まったので、後ろを振り向くと青ざめた表情で冷や汗を垂れ流し、小さく腹の音まで聞こえる。
トイレに行きたいのだろう。
そりゃあそうだ、グリセリンなんか流し込まれたら腹痛を引き起こすに決まっている。
まぁそれが狙いだったわけだけど。
「どうしたの?お腹すごい音なってるヨ。恥ずかしーなァ」
彼が見つめてくる瞳をじっと見据えてイタズラに笑った。
気にせずにグッと鎖を引っ張ると、彼の表情が歪む。
先ほど射精したペニスがまた固くなっていくのを感じていた。
更に引っ張ったがなかなか彼は動こうとしないので、大きくため息をつく。
そして彼の後ろへ回ると、貞操帯のアナルの蓋をあけ固定されているバイブの勢いを強に設定し、更に奥へと押し込んでやった。
「もっと気分が悪くなっちゃったから君の大好きな罰をあげる。
もうちょっとしたらおトイレ行かせてあげるから、頑張りなヨ」
そう言って中のバイブをぐりぐりっとかき混ぜてやった後、蓋で固定し、鎖を引っぱるように歩いていく。
どっちにしろ今ボクが向かっている場所はトイレだ。
もちろんあの幽霊が出た場所の。
暫く歩いて行くと、あのトイレが見えた。
彼は幽霊が出た場所だと気づいたのか、またトイレの手前で立ち止まる。
「どうしたの?おトイレ行きたいんでしょ?」
彼を見てイタズラに笑うと、トイレの方向を指差した。
「一番近いトイレはあそこだネ。待っててあげるからうんちしてきなヨ。
……怖いなら付いていってあげるけど?」
【神功左千夫】
腹部に激痛が走る。
駄目だ、我慢できない。
きっと彼が僕に入れた薬品は排便を促す様なものだろう。
グリュグリュと嫌な音が立つ、お腹の中を掻きまわされているような感覚と共にアナルのストッパーを何度も押しだそうとしていた。
九鬼が後ろに回ったので何をするのかと思ったら、腸が裂けそうなほどの激痛が走った。
「あ゛ぁああああ!!!九鬼ッ!!だめっ!!ぁああああああっ……裂ける、はっ……あぐ、あぅ……。」
更に便意が酷くなる。
バイブのせいで尿意も酷く刺激された。
引き摺られるようにトボトボと歩いていく。
そして、到着した先は地獄だった。
僕が先程お化けと遭遇した場所だ。
『そして、彼女をここから連れ出そうとしたものは一緒に黄泉の世界に連れて行かれると…』
自分で告げた言葉が頭の中を回る。
一瞬便意も忘れてゴクリと大きく喉を鳴らしたが、バイブの振動音に直ぐに現実に引き戻された。
駄目だ…。
もう我慢できない。
でも、ここに一人で入るなんて僕は出来ない。
そして、困惑した表情で九鬼を見上げる。
付いてきてくれなんて、言える訳が無い。
付いてくると言うことは排便しているところを見られると言うことだ。
この男が後ろを向いていてくれるだろうか。
それにしたってそんな至近距離で自分が排便しているところを見られたくない。
困惑と葛藤に虚ろな視線を九鬼に向けたまま、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返した。
「は!?あ……んー……もう、無理……ッ……ぅ、う…出したい、出したい。」
またお腹の音が鳴り響いた。
もう我慢も限界だ。
しかし、自分でこの中にはいけない彼に一緒に付いて来て貰いたくない。
僕はその場に小さく体を丸め、ポロポロと涙を零した。
どうしたらいいか自分でも分からなかった、ただただ限界だけが刻一刻と近づいてきてる。
九鬼には伝わらないだろうけど、僕は怖いんだ。
すすり泣く様な小さな声とバイブ音を廊下に響かせながら置いていかないで、と、小さく呟いた。
【九鬼】
我慢も限界だろうに彼は中々トイレへ入ろうとしない。
そこまでお化けが嫌なのか。
ボクはここで漏らす方が嫌だけどな。
身体を丸め蹲っている彼が泣きはじめる。
それをじっと見下ろしていると、ぽつりと「置いていかないで」と呟いているのが聞こえた。
その言葉に一瞬身体が硬直する。
色々な過去とリンクした。
その消え入りそうな言葉は、まるで子供を連想させる。
どうにも彼の「こどもがえり」にボクは弱い。
押しこめていた悲しいことをたくさん思い出してしまうからだ。
「…はぁ……わかったヨ、一緒に行ってあげるから」
頭を撫でてあげると、そのまま彼を横から抱き上げ、トイレの中へと入っていく。
泣いている彼が首元へと腕を回してくる。
本当に彼はずるい。
まぁどちらにせよこのトイレが目的地だったわけだからいいか。
和式トイレの扉を開けると彼をその場所で降ろしてあげる。
ちなみにこのトイレには色々仕掛けをしておいた。
そのせいで七不思議の班決めのくじびきの時にガス欠になってしまったわけだが。
「ほら、とうちゃーく。これ以上お望みなら、最初から最後までしっかり見ててあげるケド?」
イタズラに笑うと、屈むような体勢になっている彼の唇へキスを落とした。
【神功左千夫】
頭を撫でて貰うとそのまま彼に縋る。
たまに優しくなる彼、甘えるならこのタイミングしか無い。
ギュッと抱きついていると和式のトイレに付いた。
どうして、わざわざここなのか等言いたいことは沢山あったが取り合えず中には誰も居なかった。
不安定な体勢のままキスされる。
見てて上げるとと言われたけど、本気でそれはごめんだ。
彼をトイレの外に突き飛ばす様に押しだすと扉を閉める。
しかし、鍵を掛けるのは怖いので彼に扉を支えて置いて貰う。
「扉……はなしては…だめ、ですよ。」
これで、彼は扉の前からどこへも行けないだろう。
鎖が繋がっているので動きにくい。
素足でここに立つことはかなり嫌だったがそんなことは後回しだ。
手の甲で涙を拭って、扉に背を向ける様に僕は和式にしゃがみこんだ。
女性のトイレには音姫なるものが有るらしいが男性のトイレにそんなものは無い。
しかも、しゃがんでいては排水のレバーにも手が届かない。
仕方なく僕はそのまま貞操帯のベルトの蓋を開け、バイブを取り出す。
それを直ぐ側に転がした瞬間抑えきれない汚物が便器の中へと落ちて行った。
「――――くぅ、は………ぁ、……あ。―――はぁ、……ん。」
大量の濁った液体と汚物が便器の中に溜まる。
癖になりそうな排出感に喉が自然と鳴った。
周りに立ちこめる異臭に酷くプライドが傷つき泣きたくなったが放心の方が強かった。
―――が、こともあろうか僕の目の前に白髪の生首が落ちてきた。
いや、よく見れば胴体は有る。
もっと、よくよく見ればそれは九鬼なのだが。
「―――――――――っっっっっっっっう!!!!!!!!!!!!!」
この世のものとは思えない表情を彼に向けた。
きっと酷く情けない表情だっただろう。
そのまま尻もちを付く様に後ろに倒れたのだが、なぜか便座の様なものに受け止められた。
ここは和式トイレだった筈なのに洋式の様に僕は便座に座っていた。
更に情けないことに失禁してしまい、目の前に天井からぶら下がっている九鬼を見つめながらジョボジョボと便器の中に排尿し小さく震えていると、どんな仕掛けか分からないが排水レバーが動き、汚物と一緒にそれは勝手に流れて行く。
そうしているうちにウォッシュレットのようにアナルにぬるま湯が注がれ中を洗い始めた。
「はぁ………なん、……っ、ぁ、ぁ、……んー。」
どうして彼はこんなに僕をいじめるのか。
心底目の前の男を恨みながら僕は勃起したペニスから排尿を続けた。
【九鬼】
静かなトイレに彼の排泄音が響いていた。
この音をボクに聞かれるだけでもかなりプライドが傷ついただろう。
できればそのシーンを見たかったけど、それはまた別の機会。
排泄音が無くなるまで扉を塞ぐように立っていたが、このまま出てくるまでボクが大人しく待っているわけがない。
扉に力を送り込み開かないようにさせると、隣のトイレへと移動する。
そして、上からぶら下がる様に左千夫クンの前へと顔を出す。
驚いた彼の顔は滑稽だった。
また新しい一面を見れたことに口角があがる。
後ろへ倒れた彼はそのままボクが能力で用意した洋式便所に見事に着地した。
この仕掛けが中々大変だったんだよね。
そして、今綺麗にアナルを洗われている最中だろう。
しかもおしっこまでいているのか、排尿の音が一緒に聞こえる。
身体を捻り地面へと着地すると、ゆるい表情をする彼をニコニコと眺めていた。
「ちゃんと出きったかな?すっごい音でうんちしてたネ~ボクにあんな音聞かせちゃってはずかしー」
からかうように笑ってやる。
こういう瞬間が何故かボクは幸せだ。
彼をいじめているからというよりも、彼と他愛もない会話ができるということが、幸せだった。
「あーこんな音聞いてたらなんだかボクもおしっこしたくなっちゃった」
そう言ってチャックを開けペニスを出すと、座っている彼の方へと先端を向ける。
「どこで受け止めたい?」
この時のボクはとても楽しそうに笑っていただろう。
【神功左千夫】
彼がわざと羞恥を煽る言葉を言っているのは分かっている。
それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
僕は視線を逸らすと頬を紅潮させ黙り込む。
排尿は我慢していたせいもあって中々収まらなかった。
続いて言われた言葉に静かに瞠目する。
そうして、排尿を終えた僕は小さく震え、艶めかしく息を吐いた。
その間もアナルはぬるま湯で洗われたままなので、ペニスの勃起が収まらない。
目の前に晒される半勃ちのペニスを僕は口だけで迎えに行った。
「……口に、しておきます………。」
虚勢を張る様に言いのけるが只もう、プライドを貫き通す気力が無かっただけだ。
手は鎖のせいで届かなかったので舌を伸ばして裏筋を舐め上げる、それから先っぽだけを咥えるとカリッと軟く先端に歯を立ててから、チュっと吸い上げた。
すると直ぐに排尿が始まる。
精子とは比べ物にならない量の液体を僕は直ぐに喉に流せなかったので口に溜まる。
そうこうしているうちに咥内が彼のものでいっぱいなる。
涙目になりながら、仕方なく喉を動かして嚥下していく。
「――ッ!!!………ッ………ぅ………ん………ぁ、ん、ん」
堪らなく嫌だったが、これも彼の一部だと思うと不思議とそれも和らいだ。
僕が従順になると彼は頭を撫でてくれる。
それを期待してしまうかのように視線が少し上へと上がった。
愉しそうな笑顔が視界に映る。
彼の能力が発動したからか。
和式トイレは原型が無いほど彼好みに変形し、ピンク色の只のエロい個室へと姿を変えていた。
彼がくじ引きの時に失敗したのはこれのせいかと今更ながらに納得してしまった。
【九鬼】
まさか口で受け止めてくれるとは。
そのまま彼にペニスを咥えられ、吸い上げられると、気持ちよさとともにすぐに排尿してしまった。
口の中に収まりきらなかった尿が零れ落ちて行く。
「っ…はぁ……変態…」
勢いよく彼の咥内へ全て出しきってやると、口の中に溜まったボクの尿は彼の喉を通って行った。
飲尿音がするだけで、咥えられているペニスが勃起していき、身体が震えた。
飲み終わったようなのでずるりとペニスを引き抜くと、彼の頭を優しく撫でてあげた。
「いい子だネ、気が変わったから君を置いていかないことにするヨ」
気分は最高に良かった。
彼をぎゅっと抱きしめると、首筋にキスを落とす。
辺りはその間に個室へと変化した。
トイレ特有の寒さも無くなり、そのままベッドへと彼を四つん這いにさせ尻をこちらへと向かせた。
もちろん鎖はつけたままだ。
首輪に繋がった鎖をグッと引っ張ると首が反るように上へ向く。
それを天井の突起に結びつけそのままの状態にさせ、逃げられないようにベッドヘッドの方へも首から鎖を繋げてやった。
「折角だしワンちゃんごっこしよっか」
そう言うと彼の綺麗になったアナルを覗き込むと、双丘を強く掴みあげ、ゆっくりと舌を這わせてやった。
執拗に音を立てながら、舌でほじくるように徐々に中へと侵入させていく。
「左千夫クンのお尻、いい匂い」
くちゅくちゅと音を立て、唾液を中へと注ぎながら、陰嚢を優しく揉みあげてやった。
【神功左千夫】
「―――ク、…ん、……ふッ、僕の、口でしてしまえる貴方の方が、…変態なんですよ。」
思った通りに彼は僕の頭を撫でてくれた。
それだけじゃなく抱擁、キスをしてくれる。
めちゃくちゃにされるのも嫌いじゃないが、それと同じくらいこの時間も好きだ。
その時間も終わり横に出来たベッドの上へと拘束される。
前だけ向いているとここは只の個室なんだが、斜め後ろを見るとどうしても隙間からトイレの外が見えてしまい現実に引き戻される。
「あ……もう、ここに来るまでに…く、十分しました…よ、ちょ!そんなことしなくて…いい。」
部屋も幾分あったかくなった、それは良いがベッドに上げられた後の行為に驚いた。
今、僕はその横で用を足したばかりだ。
その後機械に綺麗に洗われはしたが、色々言いたくなる。
と、言うか、恥ずかしくてもう、逃げたい。
前に進もうとすると首輪がキュっと僕の首を締め付け、声が掠れた。
もう逃げたいと思うことと裏腹にペニスはどんどん硬く張り詰めて行った。
鎖の長さのせいで両手をまともに付くには膝がつかない妙な体勢になるためガクガクと体が震え、首輪で体が支えられる。
もどかしい、柔らかい刺激に小さく腰が揺れ始めた。
既に解れているアナルは九鬼の舌を掴んで離さない。
「も、…うるさい……ぁ、……ンー。……ッ、……ふ、く」
抗うようにカシャカシャと響く鎖の音が室内に響いた。
【九鬼】
「犬ってお尻の匂いかがせたら懐くんだってネ?
ボクも左千夫クンのこともっと大好きになっちゃった」
楽しそうな口調で彼に投げかけると、暫くくちゅくちゅと彼のアナルを舌でほじくっていた。
口を離すと唾液の糸が引き、ピンク色のアナルが気持ちよさそうにヒクついている。
その光景を眺めながら、彼が先ほどまで尻に挿していたバイブを手に取った。
そのバイブに能力を送り込み、犬が良く食べる骨のガムのような形にすると、アナルへとそっと押し当てた。
「大好きな左千夫クンには、おやつをあげるネ」
そう言って彼のアナルへ無理矢理押し込んで行く。
振動は勿体ぶって弱に設定した。
結ばれたような形になっている先端で前立腺をゆっくり擦りあげていき、ペニスの方は相変わらず陰嚢を揉み続けている。
バイブをゆっくり抜き差ししながら、尻に吸い付くようにキスをし、いくつも痕をつけて行った。
彼の白いお尻が更にかわいくなってしまった。
ああ、早く彼と繋がりたい。
彼をこうやって焦らしているが、自ずと自分も焦らしていることになる。
ボクのペニスはすでに硬く反り立っていた。
「……あー挿れたい…挿れたい……左千夫クンはどう?」
そう言った後、わざと前立腺を抉る様に擦って行きバイブの振動を徐々に強くしていく。
先ほどまでとは打って変わって、どんどんと抜き差しを早くしながら、彼に言葉を促させる。
ペニスも指先を裏筋に這わせ、尿道口を爪で何度もひっかいてやった。
【神功左千夫】
大好きと言われるともっとそうなれば良いと思う。
でも、出来れば違う方法で好きになって欲しい。
「―――くぅ……ン、はっ、場所が、ちが……ッ!!あ!!あ!!ッつ!激しい、ッ、はぁ!ぅう!!」
普通のバイブの形とは異なった異物がアナルに入り込んでくるのが分かった。
甘いおやつは大好きだけど、犬のおかしはごめんだ。
しかも、場所が絶対違う。
柔らかい振動が強くなると本当に自分が犬みたいにはっ、はっ、と呼吸が弾む。
しかも前立腺を強く擦られると溜まらず背中を軋ませた。
九鬼は自分の願望を直ぐに口に出す。
本心かどうかは分からないが挿れたいと言われるのは素直にうれしい。
挿れてと言えないのが辛いところだが。
それよりも射精感が強まってきた。
「挿れて……ほ、し……ぁ!あ!でも、も、ぼくっ、イく…イきま…ッ!!!ぁ?…やぁ」
自らも腰を揺らめかせながらそのまま絶頂に達しようとしたが不意にグッとペニスの根元を押さえこまれてしまった。
もどかしい状態に肩越しに視線を送り、ペニスを握っている手に片手を伸ばしカリカリと引っ掻く。
無数にキスマークを付けられた尻をゆらゆらと揺らす。
「もう……ッ、イきたい……です。」
弱っていた僕は素直に欲求を口にする。
聞いて貰えるかは別として、静かに彼に視線を送った。
【九鬼】
挿れて欲しいと言った彼のペニスの根元を掴み、イかせないようにする。
欲しがっている彼はかわいい。
ボクもこのまま挿入して思い切り腰を打ちつけてやりたかったが、まだまだ挿れるつもりなんてない。
「ダーメだヨ。まだイッちゃ」
そう言うと彼のペニスの根元を掴んだまま、彼の首を止めている鎖へと視線を送った。
能力で鎖が切れると、彼の首は自由になる。
激しく抜き差ししていたバイブをずるりと抜き出すと、彼の両足を開く様に抱え上げ、勃起したペニスを股の部分にいやらしく擦りつける。
「左千夫クン、何か勘違いしてない?……ボク、これを挿れたいって言った訳じゃないヨ」
後ろから耳を甘噛みしながら小さく囁く。
勿体ぶりながら腰を動かし、ボクの先走りを彼の股の間に擦り付けてやる。
「でも君は挿れてほしいんだよネ?仕方ないなァ」
愉しげな口調で彼にそう呟くと、先ほどの便器へと彼を抱えながら連れていく。
股を開かせ便座にこちら向きで座らせた瞬間に、彼の太腿と腕をくっつけるように拘束具が出てくる。
そしてその拘束具はガッチリと便器にもくっついた。
これで身動きは一切とれない。
「君が欲しがってたものは、どれかな?」
そう言うと便器の横と中からぬるりと人の手のようなものが出てきた。
横から出てきたものはブジーを持ち、便器から出て来たものは何も持っていない。
ゆらゆらとまるでトイレのお化けのように揺れるそれは、今から彼を気持ちよくさせていくだろう。
彼の前の椅子へと腰かけると、足を組み、怯える彼の表情をじっと見つめた。
【神功左千夫】
アナルの上を先走りに濡れたペニスが滑るだけで全身が粟立った。
不安定な体勢故に九鬼にもたれるように体重を掛ける。
ガシャガシャと激しく鎖の音が鳴り響いた。
「―――ンッ。……ぇ?……ぁ、待って、なにを……く、はっ……………あ、……ぁ」
てっきりそのまま挿入されて欲をぶちまけられて終わりだと思っていた。
しかし、彼はそうではなかったようだ。
再び、彼が作った便座の様なものに座らされる。
しかも、がっちりと足を拘束された。
そうなると、自然と鎖のせいで両手もある程度の距離までしか動かなくなる。
便座に手を置いて体を捩ったが全くビクともしなかった。
「く!?……ッ、嘘吐き………ぁ、も、なんで、こんな形に―――っぅぅぅぅッ、は…ン…」
ぬらりと出てきた生白い手は彼の能力だと分かってる。
しかし、ここはトイレなので色々な考えが僕の頭を染めて行く。
また、怖くなってきた。
「ぁー、やだ、も、やっ……めさせ、く……はぁ、ぁっ、ン!!あ、も、イきたっ……イきたッ――ン!!」
まずはペニスに深くブジーを挿入された。
これのせいで射精が出来なくなる。
それから便座の中の手でアナルの前立腺を擦り上げられる。
尿道からとアナルから両方の前立腺を擦り上げられたら溜まったもんじゃない。
もう、駄目、イく。
かりかりと作り物の手を引っ掻く。
嫌なほど的確に僕のイイトコロを突きあげるせいで恐怖よりも快楽が勝りそうだった。
このままではドライになってしまう、ここであの快楽を味わいたくは無い。
目の前で優雅に座っている彼に向かって、僕は嫌だと言うように首を横に振った。
【九鬼】
お化けのような手に犯されていく彼は卑猥だった。
それを正面から眺めているだけで、腰が疼いて仕方がない。
彼は嫌そうに首を振っているがそんなことでボクがこの行為を止めるわけがなかった。
「左千夫クン、すっごいやらしい……。
ほら、いっぱいイきなヨ。そしたら君が本当に欲しがっているものあげるからサ」
イスに座ったまま、彼の前で足を開くと硬く反り立ったペニスを晒す。
それを見せつけるように扱きながら、乱れる彼を見つめていた。
どうにも我慢をしているようなので、更にもうひとつ快感を追加をしよう。
指を鳴らすと、便器の中から長い舌のようなものが出てくる。
ぬるぬるに濡れたそれが、彼のペニスに絡みつくと、ゆっくりと扱き始めた。
見事なほどにトイレの幽霊に犯されているみたいだった。
「早くイかないと、あの女の子覗きにきちゃうかもネ?」
わざと怖がらせるようにトイレの外を覗いた後、彼に向けて口角を上げて微笑んだ。
【神功左千夫】
九鬼が目の前で自慰を始める。
早く挿入して欲しいと思ってしまうくらい僕は彼に毒されている。
もう、彼の事を嫌いだとは思わない。
好きだとも認めたくないが、離れたくないことは自覚はしている。
いや、自覚せざるを得なかった。
後は自分がどれだけ傷つかずに付き合っていけるか、最近はそんなことばかり考えていた。
「―――ヒッ!!ぁあっ、……も、だめッ、くぅ!!!ぁーぁああっ!!あー!!」
舌の様なものが出てくると恐怖で体が震えた。
数度扱いた後ペニスの根元をぎゅっと結びあげられる。
そして、追い打ちをかける様にブジーが一つ太く、S字になったものに変えられる。
ゆっくりと見せつける様に挿入していくそれはまるで、九鬼が動かしていると錯覚するほどいやらしかった。
また、射精を阻まれるとグリグリと回す様にして前立腺を犯される。
ペニスへと絡まる舌での愛撫もまた始まった。
「早くイかないと、あの女の子覗きにきちゃうかもネ?」
その言葉と九鬼の所作を見た瞬間、恐怖で僕のアナルがぎゅっと窄まる。
調度前立腺が深く擦られる結果となり、全身が激しく痙攣した。
「―――はぅ、ぁ、あ、あ、あっ、っああ!―――ぁあああっ、も、あ、イく、イかされ…る、や、やだ、駄目ッ、ぁあああぁああああ―――ッッ!!!」
勿論動きは止まってくれない。
渦巻く熱を沈めるよりも先に追い上げられてしまう。
こんな、トイレのお化けみたいなものに。
体を丸める様に前屈みになりなが僕はドライオーガズムに入った。
目を見開き、ガクガクと体を震わせた後、トロンとした瞳で九鬼を見つめる。
ドライになるまでは死にそうにもどかしいが、こうなってしまうと暫くは熔けるほど気持ちが良い。
波打つようにアナルの指を締め付ける、二本の指が物足りないと思うほど気持ちが良い。
尿道も、ヒクヒクと卑猥に戦慄き、感じ切った表情を九鬼に晒した。
「あッ――、あ、―――ッ、ン、ン、はぁ、イ、きもち…ィ、あ、そこ、だめ、あ、それ以上、…ッ、あ、あっ、九鬼、く…きッ」
【九鬼】
どうやら彼はドライに入ったようだ。
彼のゆるんだ表情がこちらに向くと、思わず扱いている手を止めてしまった。
その顔を見るだけでイってしまいそうだったからだ。
「…ああ……もーかわいい…」
腰の疼きが止まらず、全身に鳥肌が立つ。
椅子から立ち上がると、彼の顔の前にペニスを差し出した。
咥えられない距離を保ちながら、喘いでいる彼に言葉を落とす。
「ボクのコレじゃなくても気持ちいいんじゃナイ?」
だらしなく開いた口に先端だけを軽く触れさせるようにすると、頭を撫でてあげる。
更に前立腺を突きあげていた白い指を一本一本増やすように能力を送り、挿入を激しくしていった。
「気持ちいいお化けの手、左千夫クンの中に全部入っちゃうネ」
熱の籠った瞳で彼を見下ろしながら、余裕のない表情を隠すように笑顔を向けた。
まだドライを止めてやるつもりはない。
彼が狂うほど強請るまで、ボクのペニスもあげない。
そろそろアナルに全ての指が挿入されてしまう頃だろう。
そのまま腕が挿入されてしまうぐらいに突き上げてやろう。
想像に喉を鳴らすと、彼の表情を視姦するようにねっとりと見つめてやった。
【神功左千夫】
目の前に充血した亀頭を晒されると無意識に舌を出してしまった。
しかし、焦らす様にその体勢で止められたので自分から舐めようとしているみたいで恥ずかしかった。
頭を撫でられ体の力が抜けたその時、胎内の質量が更に増え始めた。
「ヒッ!んあ!アッ!や、だめ、裂ける……はっ!全部は…はいらなッ!!ぁああああっ!!!」
メリメリとアナルを押し広げる様にして五本の指先が侵入してきた。
四本の指で前立腺を押し上げられるので狂うほど気持ちいい。
一度背筋が仰け反り、口からペニスが外れた。
頭を振り乱す様に喘ぎ狂ったが挿入されていく作りものの手は止まってくれる気配が無い。
両手を便座の中に入れてその手首を必死に掴むがビクともしなかった。
快楽だと感じる時間は限りがある。
そこからは気持ちが良いが辛くなる。
もっとして欲しいけど、もう止めて欲しい。その快楽が入り混じり狂いそうになる。
もう、僕もそれが近い、しかもアナルは引き裂かれそうなほど広げられていっている。
「あぐ!ぁ!ああ゛!!ァアアアアアアアア!!!壊れるッ、壊れて、しまっ、あぁぁ!!九鬼のが……九鬼のが、……いいッ」
瞳から生理的な涙が流れる。
仰け反っていた体を再び前屈みにすると覗いたままの舌でペロペロと九鬼の先端を舐めた。
はやく、これが欲しい。
この狂うほどの快楽と一緒に気持ちも満たされたい。
そう思った瞬間にぐりゅっと骨を抉られる様な嫌な感覚が体に走る。
作り物の手が僕の中に全て収まってしまったのだ、僕はガクガクと体を痙攣させ、嚥下できない唾液が口端を伝った。
信じられないと言う眼差しで九鬼を見上げた。
「あ…あ、だめ…うごかしちゃ…だめ、死ぬ、死んで、しま……――――っっっ!!」
【九鬼】
「気持ちよさそうだネ…」
喘ぎ狂う彼の姿がたまらず、熱の籠った息が漏れる。
誰をいじめてもこんなに興奮はしない。
彼だからこそ、もっともっといじめたくなってしまう。
ペニスの先端を舐めるように舌を伸ばしてくる彼は、どうしてもボクのモノが欲しいらしい。
お預けを食らっているのに、必死な彼がとてつもなく可愛くて胸が高鳴った。
「まだダメだヨ…もっともっと気持ちよくしてあげるから」
手がもっと奥まで侵入していくのにはそう時間はかからないだろう。
彼が舐めているペニスの先端を見つめながら、頭を何度も優しく撫でてやる。
すると彼の胎内に手が全て挿入されてしまったのが表情でわかった。
悲痛な声がボクの耳を犯していく。
たまらないその声と表情に思わずにやついてしまう。
ボク自身が操作している訳ではないのでオートで全て動かされている白い手達は、次は彼の胎内でゆっくりと拳を握り、ごりごりと前立腺を抉るだろう。
彼はこの酷い痛みと快感に耐えられるだろうか。
「君ならきっとこれ以上やっても気持ちよくなってくれるよネ」
そう言って優しい言葉を独り言のように彼に投げかけた。
もうボク自身も早く彼の中に挿入したい気分でいっぱいだ。
けれど、彼とセックスを始めて、快感が自分本位じゃなくなっていることに気づかされている。
ま、いじめるのは自分本位だけどネ。
「ほら、何がちゃんと欲しいのか言ってヨ、そしたら止めてあげれるかなァ?」
投げかけるように、更に笑みをいたずらに深めた。
【神功左千夫】
「ぎぃ!ぁぐ!!ぐ、あ、ァアアアアっ、あ゛あ゛ぁああっ、や、裂けたッ、は!も、だめ、だめ、ぁああっ、死ぬ、死んでしま、ッ!!!」
痛い、痛い。
はっきり言って死ぬほど痛い。
手が全部入りきる瞬間は想像を絶する痛みだった。
それだけならまだしも、この手は僕の中でゆっくりと拳を握って行く。
僕は目を剥いたまま喘ぎ狂った。
ピキっと腸壁に亀裂が走り鮮血が便器の中へと流れて行った。
こんなことをされたら、本当に壊れてしまう。
しかし、それとは裏腹に気持ち良くて仕方が無かった。
そのまま元からぬめりけが有る手はスムーズに中で動き始めた。
ごりごりと前立腺を握った拳で押し上げる。
ペニス側からも前立腺が押され、前立腺を押し潰されてしまうのではないかと思うほどきつく刺激された。
これでは正気なんて保てない。
口を塞ぐことなんて無理だった。
両手は必死に便座を掻きながら引っ切り無しに悲鳴が口から漏れた。
「だめっ!だめっ…です、…お尻が、裂けて…はっ!ぁあああっ、ァ゛、ア゛、ぁああああ!!!イった、もう、イったから、止めて、ッ、っんんん!!イかせて、はぁ、あああ!!!九鬼ッ、くきぃ!!」
がくがくともう一度体が震える。
確実に僕は今もう一回イった。
これだけの激痛が一気に快楽へと置換されるともうどうしていいか分からなかった。
必死に喘ぎながら九鬼のペニスをぺロぺロと舐める。
もう完全に相手に支配されているのが分かる。
プライドを崩されている筈なのにそれがとてつもなく気持ちいいのだ。
九鬼の誘いに乗ってしまう。
完全に焦点の合わない、涙の溜まった瞳で相手を見つめ、チュッとペニスにキスをしてから強請る言葉を落とし始める。
「く、九鬼の、おちんちんが、欲しい、…九鬼の、この、おちんちんを、……僕の、あ!!!ン、なかに、ィれッ!イ、れぇて!!」
【九鬼】
狂うような喘ぎが響く。
涙を流し、悲鳴をあげる彼はたまらなく美しかった。
どんな表情の彼も大好きでたまらない。
いつものクールな顔も、今のこの酷い快楽に溺れている顔も。
彼の胎内はかなりの刺激だろう。
それが快感に変われば、気が狂ってしまうはずだ。
気の強い彼が崩れていくのを見ると、優越感が満たされていく。
更に彼から離れたくなくなってしまう自分が確かにここにいる。
左千夫クンはボクを欲するようにペニスを舐めてきた。
そうやっていつまでもボクだけを求めてほしい。
だけど、そんなこと口では言えない。
ボクは変なところで正直ではないんだ。
完全に乱れている視線がこちらに向く。
そして、やっと彼の言葉からボクが一番聞きたい言葉が漏れた。
電気が走ったように身体が震え、堪えきれない笑みを隠すように口元を抑えた。
「…ッ…!……ちゃんと言えたネ……」
これ以上喋るといらないことまで言ってしまいそうだ。
それだけ言葉をかけると、彼のだらしなく開いた口へと深く口づける。
ボクが舌を入れなくても、自分から絡めてきたので、更に嬉しくなってしまった。
手で便器を軽く叩くと、彼の胎内を抉っていた白い手はゆっくりと抜かれて行く。
ブジーが刺さっていた方の手も、ずるずると彼のペニスからブジーを抜き取り、ペニスを扱いていた舌も消えて行った。
拘束具が取れた彼の身体を抱き抱えると、再びベッドへと連れていってあげる。
その間もキスは止めなかった。
というより、彼が止めてくれなかった。
無理矢理唇を離すと、口角を上げ笑い、彼のアナルへと視線を落とす。
ピンク色だった彼のアナルは真っ赤でうまく収縮できておらず、血が流れ出ていた。
それでもとても綺麗だと思ってしまうボクは、やはり左千夫クンの魅力にやられてしまっている。
「気持ちよかった?約束通り、君の大好きなボクのおちんちんあげるヨ」
優しく声をかけると、彼のアナルへと痛いぐらいに勃起したペニスを挿入していった。
【神功左千夫】
目の前の九鬼の声が弾んだ。
なぜ弾んだか分からなかったが、きっと僕が強請ったせいだろう。
そう考えると恥ずかしくなるはずだが、今はもう駄目だ、快楽が完全に僕の体を支配していた。
唇が合わさると直ぐに縋る様に舌を絡めた。
くちゅくちゅと卑猥な音が立つくらいに舌を動かし、吸い上げる。
そうじゃなきゃ完全にくるってしまいそうだった。
彼が其処に居ると確かめたかった。
「は……ぁ、ン………ッ―――九鬼、く……ぅ、あ……む、……ぅ、はぁ、…」
先にアナルの手から抜かれた為にブジーを抜かれても射精できなかった。
そのもどかしさに九鬼の首に手を回し、夢中で唇に吸いつく。
拘束が解けると自ら足を絡ませてしまうが、気付けばベッドに下ろされ、足を高く掲げられる様にして切れたアナルを見下ろされた。
アナルは傷を負い、中が見えるのではないかと思うくらい大きく開いていた。
痺れていて僕も少し感覚が無い。
外気に晒されたことと沸き上がる羞恥に少し慌てた。
「見ては…――――ッ、んん!!!ぁ、あああっ――――ッ、ぁ、あ、…あ。」
余りにもジッと見ている為僕が手で隠そうとしたが、それよりも早くペニスが挿入されていく。
そのとき僕は呆気なく射精した。
我慢していた分激しく飛び散った精液が僕の顔を汚す。
痛みより快楽の方が強かった。
しかし、感覚が鈍い為ちゃんと相手が気持ちいいほど締め上げれているかは分からなかった。
熔けた瞳で九鬼を見上げる。
足を持っている手に自分の手を重ねて、小さく呟いた。
途中から自分が伝えようとしていることが恥ずかしくなってきて視線を逸らした。
同時にアナルが疼く様に波打った。
「九鬼……ぁ、きもちい、……九鬼の…おちんち……ん、気持ち良く…って、イってしまい、…ました…ッ」
【九鬼】
塞き止めていたせいもあったのか、左千夫クンは挿入しただけで射精してしまった。
それに少し驚いてしまったが、彼の顔についた精液を指で拭い取ってやる。
潤んでいる瞳がボクを見つめている。
その表情がたまらなく愛おしく、挿入したまま動かずに暫く彼を見つめ返していた。
そして彼は恥ずかしそうに言葉を落とした。
ボクが言っても卑猥には聞こえないのに、彼が「おちんちん」と言うとかなりいやらしく聞こえてしまい、胸が高鳴ってしまう。
「どこでそんな言葉覚えてきたの…?」
目を伏せた彼を探るように覗き込むと、そのまま強く腰を一度打ちつけた。
あの作り物の手が挿入された後なので、正直胎内は拡がってはいたが、時折締め付けてくる腸壁がボクを求めてくれているようで、次第に興奮は高まっていった。
何よりも従順な彼はとてもかわいかった。
熱の籠った目を逸らさないまま、ゆっくりとピストン運動を繰り返していく。
ぬるぬるとした胎内から卑猥な音が響き渡り、血のお蔭でかなりスムーズに抜き差しができる。
ボク自身もかなり自制していたので、あまり長くは持たなさそうだ。
彼に寄り添うように抱き着くと、首筋にキスを落とし、耳元で小さく囁いた。
「さっきの言葉、あの女の子も聞いてたかなァ?
大人なのに「おちんちん」なんて言っちゃダメじゃない、左千夫クン」
そのまま彼をいじめるように小さく呟きながら、硬いペニスで前立腺を何度も抉って行く。
息が荒くなっていき、彼の首元に伏せていた目をあげた時だった。
ボクの目の前に、赤い服を着た女の子が立っているのが見えた。
「……」
目を数度瞬かせたが、その女の子は消えることはない。
長い前髪で目は見えなかったが、こちらをじっと見ている。
ああ、本当にいたんだ。
今このシーンで出てくるなんてセックスにそれほど興味があったのかと、少し笑ってしまいそうになったが、ボクは腰の動きを止めないまま更に左千夫クンに言葉をかけた。
「今、ボクの目の前に赤いワンピースの女の子がいるんだケド…もしかして左千夫クンが見たのってこの子?」
【神功左千夫】
「は!――ふっ、……貴方がいつも、強請ってたのはこの、言葉、…ぁ!く!」
言葉を紡ぎたいのに腰を打ち付けられるだけで言葉が飛ぶ。
抜き差しが始まり、また前立腺を扱かれ始めると直ぐにペニスは勃起した。
彼が僕に抱きつくことにより体勢がすこし楽になった。
足をベッドに下ろすと、布を掻いた。
更に耳元で言葉で責めてくる。
もう、幽霊の話は聞きたくなくて、九鬼に顔を密着させたが、彼は追い打ちをかける様にもう一言追加した。
「ぁああ!も、九鬼、やめっ、嘘ッ、はぁ、っ―――ン!!ッ、ききたくッ―――??九鬼?ぁ、あ…。」
僕はてっきり彼は嘘を吐いているのだと思った。
こんなタイミング良く幽霊が出てくるとは思わなかったからだ。
しかし、彼は僕の頭上に視線を上げたまま、ジッと一か所を見つめたままだった。
それを不思議に思った僕は顔を上げてしまった。
「―――――――ッッッッッッッッ!!!!!!??あっ、ばかっ、逃げ、ぁあああ!!もう、いや、いやぁあ!!逃げてッ!くき、ッ、逃げ、あぁっ、ば、かぁあああッ!!!」
其処には確かに居た。
僕が先程見た彼女だ。
恐怖に一気に顔が青ざめる。
体が硬直してきゅぅぅぅぅぅっと食いちぎらんばかりにアナルを締め上げた。
しかし、九鬼の突きあげは止まらなかった。
僕は視線を向け続けることが出来ずに、ぎゅうっと手を首に、足を腰に絡ませて抱きついた。
そして、叫びに叫んだ。
また、彼女は僕を見て笑った気がした、瞼を落としても瞼の裏から彼女が離れない。
とりあえず、ひっつけるだけ僕は九鬼へとひっついた。
もう、一人でトイレに行けないかもしれない。
そんなに怖いのに九鬼は僕の快楽をまた追い上げて行った。
本当に勘弁して欲しい。
【九鬼】
「ッ…!!ちょ……左千夫クン……いき…なり締め付けないで…!」
ほんのイタズラ心だったのだが、彼は恐怖を感じているせいか酷くペニスを締め上げてくる。
拡がっていたはずの胎内が急に窮屈になり眉を顰めた。
それにしても怖がっている彼はかわいらしい。
そんなにこの女の子が怖いのだろうか。
あまりにもはっきり見えすぎて、ボクにはこの子がお化けと言う感覚さえない。
子供の様にしがみ付いてくる彼に少し笑ってしまったが、突き上げは止めなかった。
「もしかして…左千夫クン迎えに来たのかもネ?……大、丈夫ッ…ボクも、…一緒に着いて行ってあげるから」
胎内の締め付けが気持ち良すぎる。
抱きしめ返してあげながら、前立腺を擦り上げるように奥へと突き上げていく。
お化けの事などボクはまったく気にならなかった。
この子が出てきてくれたおかげで、彼の怯えた顔が見れて寧ろラッキーだ。
「っ………死んでも……ッずっと…、一緒だからネ…」
小さく彼に囁き落とすと自然と笑みが零れる。
胎内のペニスはもう限界だった。
彼の後頭部へと手を回すと、子供をあやすように優しく撫でてあげた。
「…も、出していーかナ……左千夫クン……ッ」
腰の突き上げを速めながら、余裕の無い声をあげる。
彼の首筋にきつく吸い付くと、熱の籠った息を漏らした。
【神功左千夫】
彼は着いてくると言った。
僕に着いてくると。
それは、困る。彼は僕に着いてくるような身分では無い。
僕が着いて行くならまだしも。
「駄目っ、……着いて…ては、あ!!いや、来ちゃ、だめ、です…ぁ、アッ!!」
一緒だと言ってくれるのは嬉しかったが僕は彼の肩口に額を擦りつけながら首を振る。
このオバケに呪い殺されることがどれだけ怖くても、彼を連れて行く位なら僕は一人で逝く。
ああ、でもまだ、死にたくない。
出来れば、このオバケには退散して欲しい。
そんなことを思いながら僕は九鬼にしがみついていた。
頭を柔らかく撫でられると顔を上げてしまった。
最後かも知れないと思うとキスがしたくなる。
首筋に吸いつく相手の隙を狙って、唇を掬う。
そこから、貪る様に口付けた。
相変わらず恐怖で体は竦んだままなので、胎内の九鬼を深く感じた。
「ふっ、ぁ、も、イって、逃げて、ぁ、ン、僕もッッ、も、あ、ぁ、ぁ、ぁあああああッ――――。」
何度目か分からない開放感に意識が沈む。
もう余り精液は出なかったけど気持ち良かった。
キュッと更にアナルが窄まり、体は硬直する。
縋りつく様に背中に爪を立てたまま僕は意識を手放した。
【九鬼】
彼は着いてくるなと言っている。
本当にこの女の子に連れていかれると思っているのかと少し笑ってしまったが、仮に彼が本当にここで死んだら、ボクは絶対に着いて行くだろう。
左千夫クンはボクが死んだら着いてくるのだろうか。それは嫌かもしれない。
そんな事を考えていると、彼の腸壁が更に絡みついてきた。
彼が果てると同時にボクも射精する。
思った以上に大量に出た精子が彼の中へと流れていった。
「……ッ…はぁ…っ……」
気持ち良すぎて震えていると、彼の身体が重くなったのを感じた。
名前を呼んでみたが返事がない。
一瞬お化けに連れて行かれたのかと思ってしまったが、どうやら気を失っただけのようだった。
体重を任せられたまま、彼を強く抱きしめ、女の子の方へと視線を移す。
「……てわけだから、連れて行くなら二人にしてネ」
そう言って微笑むと、お化けの女の子は小さく笑った気がした。
そのまま徐々に薄くなっていくと、小さい声で「羨ましいな」という言葉だけを残しスッと消えてしまった。
女の子はどういう理由でお化けになってしまったのかはボクにはわからないが、もしかして左千夫クンを子供と勘違いしたのかな、なんて思いながら気絶している彼をベッドに寝かす。
涙でぐしゃぐしゃな彼の顔を拭ってやり、唇へそっとキスを落とした。
「……お化けの国に行ったら、下半身なくなるのかナ」
小さく独り言をつぶやく。
どうやって彼とセックスをしよう、と暫く真剣に悩んでしまったのは言うまでもない。
END
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