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過去編
長い夜
しおりを挟む林間学校。お菓子プレイ。貞操帯とアナルバイブ出てきます。 九鬼×左千夫
【神功 左千夫】
正直。誕生日パーティは嬉しかった。
誕生日は僕が僕の事を知りうる唯一の情報だ。
人体実験のモルモットになって直ぐ、足の裏に刻まれたようだ。
もう片方には、認識番号が刻まれている。
自分の過去はこれしかないので今も消さずに置いてある。
両手いっぱいにプレゼントを持ったまま昨日も寝た木の上へと登って行く。
かなり上まで登り、太い枝にまたがる様にして落ち付く。
本当はテントに戻ってプレゼントを置いてきたいのだが、そうなると九鬼と鉢合わせになる。
彼と二人になるとセックスを強要されそうな気がして僕は逃げてきたのだ。
流石にあんなに人が多いところでシたくは無い。
腕にいっぱいに抱えたお菓子を見つめていた。
晩御飯を食べていなかった僕は柚子由のケーキを食べてもまだ余裕が有ったのでどれから食べようか悩む。
これが、僕の至福の時間でもある。
「みーつけた。」
「――――ッ!!」
突如下からにゅっと現れた白髪に僕はびくっと肩を尖らす。
お化けと勘違いしてしまったが為にぐらりとバランスを崩し横に体が崩れて行く。
落下途中に気付いた、白髪ではなく、銀髪でそのお化けは紛れもなく九鬼の姿をしていた。
お菓子を胸に握り締めたまま僕は足を引っ掛ける様にして逆さ吊りで木にぶら下がる体勢になってしまった。
その時ポケットから携帯が落ちる。
手を伸ばそうとしたがそうするとプレゼントが落ちてしまう。
「おっと。」
そんなことを考えている間に身を乗り出した九鬼に携帯を拾われてしまった。
それを彼は僕に返すのではなく、自分のポケットに突っ込んだ。
……途轍もなく、嫌な予感がする。
僕が腹筋で起きるよりも早く、彼はズボンを引き摺り下ろした、いや上げたと言ったほうが正しいか。
夜風が吹く中、僕の下半身が露わになり小さく震えた。
言葉を返す前に彼は次の行動に移ったので喉が震えるのみだった。
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【九鬼】
左千夫クンの誕生日会を終えたと言うのに…一向に彼はテントに帰ってこない。
結局昨日は見つけることができなかったので、今日こそは見つけてやる。
せっかく初めて二人っきりでテントの中といういいシチュエーションなのに。
それにボクは怒っていた。
彼がボクが作ったスパイシーカレーを食べずにホーリーに渡していたのを見たからネ。
折角愛情を込めて作ったものを食べてもらえないのは辛い。
キャンプ場を出て辺りの森の中へと入る。
微かに甘い匂いを感じた。
そちらの方へ向かってみると、大きな木の上からガサガサと音が聞こえてくる。
空は曇って月が隠れていたので姿はちゃんと見えなかったが、それが左千夫クンだとすぐにわかった。
ボクは口角をあげて微笑んだ。
「みーつけた。」
どうやら彼はボクがお化けだとでも思ったのか、驚き体勢を崩す。
携帯が落ちてきたので没収しておいた。
彼を見たとたんにゾクゾクと身体に興奮が走り、思わず舌舐めずりをしてしまう。
昨日からお預けをくらってるんだ。仕方がない。
左千夫クンがぶら下がっている太い木の枝へと飛び乗ると、早速ズボンを脱がせてやった。
下半身には、ボクが愛用しているカラフルな股間が強調される勝負下着が身につけられていた。
ちゃんと履いているのには驚いたが、彼が履くと尚更エロく感じてしまう。
「こんなところでいけないんだーボクを一人にした罪は重いヨ?」
そう言うとぶら下がっている彼の両足をひっぱりあげた。
彼を無理矢理座らせる体勢にし、背中を太い幹へと押さえつけると、木に手を当てて力を送り込む。
伸びた木の枝が彼の首と両腕に巻きつき、拘束するように抑えつける。
上から伸びてきた蔦は、彼の両足首を捕まえ、足をV字型に広げるような体勢へと釣り上げた。
彼の腰は少し浮いている。
「滑稽な体勢だネ」
その体勢に笑みを零すと、ボクはポケットの中からいくつか瓶に入ったスパイスを取り出す。
液体のものや粉のもの、様々なそれを取り出して見せつけるように選び始める。
「君を料理するには何が一番いいかナ」
この時、ボクはすでに股間が熱を持ち始めていた。
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【神功 左千夫】
「………ぁ!」
折角木から足でぶら下がる状態になっても離さなかったお菓子が木の下へと落ちてしまった。
イデアアプリを展開させているのだろう相手に、携帯を奪われた僕は敵わないだろう。
見る見るうちに拘束されてしまい、手どころか足すら動かすのがままならない。
浮いている腰だけ少し動かせるくらいだ。
「…………く。」
ぐっと腕を引っ張ってみるが枝に九鬼の能力がプラスされているのだろう、全くびくともしなかった。
結局九鬼は僕の下着を返してくれなかったので、僕は彼の下着を履いた。
ラインが強調されるそれは足を広げられると下着から性器がはみ出してしまいそうだ。
しかし、相手が九鬼だと思うと恥ずかしくもなんともない。
お菓子を落とされた僕は今、僕は完全に気分を損ねていた。
繰り出される言葉に応える気はない、それが自分の嫌いなものでも懇願する気もなかった。
誕生日初っ端から最悪な一日になりそうだと僕は九鬼から視線を外しながら溜息を吐いた。
どうせ、この男に何を言ったって通用しない。
ギリっと奥歯を噛み締めると鋭く相手を睨みつけた。
体への痛みは覚えてないが、この前はマスタードを塗られた体だ。
スパイスくらい我慢できるだろう。
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【九鬼】
「やっぱ液状のやつがローション代わりになっていいよネ」
そう言って真っ赤な液体の入った瓶を選ぶと、蓋を勢いよくあけた。
目に染みるような匂いが辺りに漂うが、ボクはこれがたまらない。
ジャージを捲り上げると、惜しげもなく彼の胸元から腹に沿って下着を履いたままの股間部へとたっぷりとかけていく。
彼の白い肌に赤い線が浮かび上がり、まるで血かと思うくらいに錯覚してしまった。
「キレイだネ、君はやっぱり赤が映える」
液体を下着に擦りつけるように股間部をぐりぐりと両手で刺激していく。
ボクの手もヒリヒリと痛かったが、この痛みが気持ちよくてたまらない。
ある程度刺激で勃起しはじめたところで、ペニスを下着の穴から引きずりだしてやった。
「ここのお口にもいっぱい注いであげないとネ」
そんなことを言いながら容赦なく液状のスパイスを尿道口に注ぐようにかけていった。
スパイスをローション替わりにするように上下に強くしごきながら、彼の反応を見る。
見る見るうちに彼のペニスは真っ赤になっていった。
ボクのカレーを食べなかった罰だ。
いっぱいいっぱい食べさせてあげよう。
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【神功 左千夫】
真っ赤な液体を目の前にすると流石に眉が寄る。
大きく息を吸ってから、強く唇を結び奥歯を噛み締める。
ローションと言うことはそれを僕の中に流し込むつもりか。
考えただけで頭が割れそうに痛んだ。
その液体は蓋をあけるだけで辺りに気化し、僕の瞳が潤んでいく。
生理現象は止めようがないのでそのまま真っ直ぐに見詰めていると、冷たい液体が肌を濡らした。
しかし、冷たいと思うのも一瞬だった。
その後に強烈な熱さで肌が赤く染まっていく。
その途端に寒いのか熱いのか分からなくなってきた。
九鬼の赤く染まった手が僕のペニスを取り出す。
下着を脱がされないで、排尿をするときに使用する穴から出されるのは滑稽である。
僕のペニスは香辛料のせいで直ぐに勃起してしまった。
容赦なくペニスを扱くのには堪えていたが、粘膜である尿道へと注ぎこまれると僕は呻き声を上げ体を丸めようとする。
ざらついた幹が喉を擦って痛かったがそんなこともう構ってられない。
「―――――――――ぐ!」
なんとか声は抑えたが僕はもう全身汗でびっしょりだった。
パンツにしみ込んだ香辛料が肌に沁みるだけで痛い。
自然と呼吸が弾み、目尻に涙が浮かんだ。
その苦痛に耐えながら九鬼から目を逸らす。
視線が絡むのも嫌だったので、あえて何も喋らない。
僕が彼の手の上で転がされるばかりは嫌だったので、硬く口を結んだままだった。
体は痛いほど反応を示し、尿道口はヒクヒクとわなないている。
満遍なく塗りこむような九鬼の愛撫の音だけが虚しく夜の山に響いた。
このまま、我慢できれば彼は興ざめして諦めてくれるかもしれない。
それくらい、お菓子を落とされて僕は苛立っていた。
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【九鬼】
彼はこんなことをしても声さえあげない。
つまらないな、と思いながらもボクは手を止めなかった。
「ここのお口からの味に声も出ないのかナ?」
そう言うと片手でペニスを扱いたまま、彼が貰ったプレゼントの中へと何かおもしろいものはないかと手を入れる。
がさがさと漁っていると赤い箱を見つけた。
細長いチョコがコーティングされたお菓子を手に取り、イタズラに笑う。
その箱の蓋を歯であけ、中にある二つの銀色の袋を一つ取り出した。
「ボク優しいから甘いのも追加してあげるネ」
そう言うと袋を開け中身を全部取り出す。
特殊能力で、数十本は入っていたそれが一つになり、硬く長い一本のお菓子へと変わって行く。
もちろん味はきちんとする、ただ巨大な細長いものに変わっただけだ。
ちなみに少しカーブを描かせたのは、入れる場所が場所だから。
それの先端を彼の口元ギリギリまで持っていく。
「おいしそうでショ?」
もちろん上の口にあげるつもりはなかったので、晒すように見せつけた後、
乳首や身体をなぞる様にあてがっていき、扱いていたペニスの先端へと持ってきた。
赤くヒクついている尿道口へとゆっくりと先端を差し込んでいく。
スパイスがローション代わりになっていたので、挿入はスムーズだった。
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【神功 左千夫】
声は我慢できたが、涙腺は既に狂ってきている。
目にはたっぷりの滴が浮かび、嵌めっぱなしのコンタクトが浮いて痛い。
まだ、木の上に残っていたお菓子を彼は弄り始めた。
しかも、勝手に開け始める。
「それは……柚子由からの……く!……後で覚えておきなさい…」
柚子由がくれたお菓子の詰め合わせから出てきたのは僕が好きな細長い棒状 のチョコが掛っているお菓子だった。
それに九鬼の特殊能力が絡んで僕は息を呑んだ。
もうすでに、それがどこに宛がわれるか分かってしまったからだ。
叫んでしまいそうだった。
しかし、彼を喜ばすだけだと分かっているので、口を一の字に結んだ。
その口の前に見せつけられる甘いもの。
食べたくて仕方なかった。
涙の溜まった瞳で睨みつけた後、顔を横に背ける。
「―――――ッ!!……ぅ、―――!!?……ッ………っく」
ペニスに挿入されていく細い棒には自然とスパイスが絡みつく。
スパイスに粘膜を焼かれていくような感覚に僕は悲鳴を上げそうになった。
声は我慢できたが拘束されている体が引っ切り無しに暴れる。
腰を左右に揺らすようにびくついた為、一度その細い棒が抜けてしまった。
「―――はっ……ぅ………!」
空気に触れると余計にヒリヒリする。
幼い僕はマスタードを塗られても耐えていたのに、僕は耐えられそうにない 。
あの時の記憶はあるが彼の痛みまでは共有できていないのだ。
退行とは痛みを紛らわせるためにする行為だから。
…あの時の僕はどうやってこの仕打ちに耐えたのだろう。
ポタポタと枝に汗の粒が滴る。
僕の顔は真っ赤に染まり、もちろん許してくれるはずもない九鬼は僕のペニ スにまた細い棒状菓子を挿入していった。
辛さに反応しているペニスは萎えないのが恨めしい。
そのまま前立腺まで到達すると僕は大きく背を仰け反らせて体を痙攣させた 。
「―――――――――――――――――ッぅ!!!!!??」
中で折れてしまいそうな恐怖は前立腺を擦る際の硬さで無くなったが。
その硬さが腰に来る。
溶けたチョコが尿道から溢れ、少しだけ甘い香りが混じり、それのみを追い 求めるように意識を集中させる。
この甘い香りが僕の救いだった。
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【九鬼】
じらす様に細い棒状の菓子を尿道へと突き差していく。
「やっぱり君は甘いモノが好きなんだネ。とってもおいしそうに食べてる」
赤くなった尿道口は卑猥だった。
それを見るだけ下半身は熱く硬くなっていっているのがわかる。
前立腺に到達すると、焦らすように何度も抜き差しし突き上げてやった。
徐々に彼は快感を感じ始めているのか、潤んだ瞳に喉が鳴る。
もっと甘い物を追加してあげようと、前立腺を刺激する手を止めずに、再びプレゼントの袋へと手をやった。
確かなゆゆがあげていたお菓子は使えそうだった…と探っていると太めの棒状のお菓子の詰め合わせを見つけた。
「いいプレゼント貰ったね」
そう言うと、そのお菓子の袋を一つあけて口へと咥える。
甘い味が口内に広がったが、辺りに漂うスパイスの香りでかき消されていく。
こんな酷く甘いものが大好きだなんてボクには考えられない。
ペニスに刺さっているお菓子を前立腺に強く押し込んだ後、彼が履いているボクの下着をアナルが見えるぐらいに破り裂いた。
スパイスが染みて白い肌が痛いほどに赤くなっているのがたまらない。
お菓子を咥えたまま左千夫クンににっこりとほほ笑んだ。
アナルが良く見えるように能力で蔦を引っ張り、足を更に広げさせる。
ヒクついている恥部がお菓子を欲しがっているように見えた。
その部分に垂れ流れているスパイスを塗り込んでいく。
アナル周辺を指先でゆっくりなぞり上げてから、中へと赤い液体を押し込むように塗り込んでいった。
ある程度塗り込んだ後、顔を彼の下半身に埋めるように持っていくと、スパイスの匂いが更に漂い、口の中で溶け始めていたチョコと混ざりあう。
そのまま何も言わずに彼のアナルを両指で割り裂くように拡げると、咥えていた太めの棒状のお菓子の先端をあてがった。
ぐっと口で押し込んでいき、折れないように気を付けてながら挿入していく。
アナルへと吸い込まれていくチョコレートを纏ったお菓子がなんとも滑稽だった。
半分以上お菓子が胎内へと入ると、一度顔を離す。
「あー甘い甘い」
そう言うと自分の口の中を辛くさせるために、液状のスパイスを口に含んだ。
酷く痛い辛さだ。
こんなものを身体に塗られているなんてかわいそうな左千夫クン。
口の中が辛い味で充満したところで、アナルに挿入したお菓子へと再び口を持っていく。
「いただきまーす」
彼の表情を確認するように見上げると、軽く抜き差ししながらそのお菓子を更に奥へ押し込むように貪っていった。
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【神功 左千夫】
下着を引き裂かれると別のところに思考が向かった。
明日履いて帰る下着はこれしかないのに。
いや、もう既にこんなスパイス漬の下着は着ていられないか。
空気に触れた部分が更に痛みを伴う。
辛味の成分で肌が火傷しているような痛みを発する。
その中で与えられる快楽を僕は直ぐに拾い上げていく。
尿道の前立腺から湧き上がる快楽に縋るしかないから途轍もなく気持ちがいい。
「はぁ………、――――ッ、…………!………っ」
嫌なのに艶めかしい呼吸が漏れ始める。
もう、痛くて、気持ちよくて堪らなくてポロポロと涙が頬を汚していった。
泣くことによって目の痛みは少しマシになるかと思ったが充満している、スパイスが濃すぎて涙が止まらない。
また、僕のプレゼントを探しだした九鬼に嫌気がさした。
彼が手にしたのは那由多君からのものだった。
更に僕の足を引っ張り上げられるとアナルが丸見えになる。
赤い液体が其処に垂れ、木の枝までポタポタと垂れる。
暴れると更に腰が浮くことになり、恥部が九鬼の目の前に晒された。
なんとなく嫌な気がするのに暴れても暴れてもこの木からは逃れることができない。
抵抗にならない抵抗をしているうちにアナルを押し割るように指が入ってくる。
「――――――ぁあ゛ッ!!」
肌を焼く痛みに思わず悲鳴が漏れた。
間違えなく粘膜が香辛料によって火傷をしている。
あまりの痛みに僕は逃げることができないのを忘れて体を振る。
しかし、びくともしなくて絶望に息が弾むだけだった。
膝を曲げるようにして下半身が上がったり下がったりしているところに押し割るように何かが入ってきた。
そう、先ほどのお菓子だ。
「食べ物を……粗末に――――っ!やめっ、何して!!」
食べ物を粗末にするな。その嫌みは「いただきます」と言う九鬼の言葉とその後の行動により掻き消された。
何も喋らないつもりだったのに、もう辛すぎて悪態でも吐かないとやっていけそうもない。
こんなものを惜しげもなく口に含むコイツは馬鹿としか思えなかった。
アナルからチョコがしたっていく。
ペニスに突っ込まれたお菓子がびくびくと左右に揺れている。
僕のアナルに突き刺さったお菓子を食べる光景は確実に僕を倒錯させた。
アナルの前に彼の顔があると言うだけでも嫌なのに。
お菓子が胎内をまさぐると気持ちよくて腰が震える。
このままだと腰を振ってしまい、彼の唇が僕のアナルにつく、そう思った瞬間にアナルの中のお菓子を締め付け過ぎて砕いてしまった。
「ぁっ、………汚いッ!……やめなさい……ッ」
中が粒粒したものがいっぱいで気持ち悪い。
調度アナルから出ていたものだけ彼の口に収まり、後は胎内で砕けて残ってしまったが全て食べられるよりもマシだ
相手のやる気を削ぐ為に僕はできるだけ冷めた声で言ってのける。
涙は止まることなくながれていたが。
「本当に、……いい加減にしてください。こんなとこして、楽しいですか?」
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【九鬼】
食べていた途中だったのに、アナルへ挿しこんだお菓子は折られてしまった。
まるでお菓子を取り上げられた子供のように、口の中に残ったお菓子を砕きながらむすりとした表情を零す。
「君に触れるだけで楽しいし嬉しいに決まってるでショ」
恥部から顔を離さずに口先を尖らせて返答する。
更にアナルの周りを味わう様に舌を這わせ、中を割り裂く様に舌を突っ込んだ。
甘い味よりも辛さのほうが強く、無心で中をほじくるように舌全体で抉っていく。
半分は中に入ったままなのでこれだけでは取れそうにもないが、嫌がっている彼を見ながらイタズラに笑みを浮かべていると、下に人の気配を感じた。
「……?」
どうやら誰か来たようだ。
バレたのかもしれないと思いこっそりと顔を覗かせると、暗がりだったが二人見知った人物がそこにはいた。
なゆゆと巽だ。
しかもなゆゆはどうやら裸で四つん這い。まるで犬のようなことをさせられていた。
彼らもそういう関係なのかと思ったがあまり驚きはしなかった。
巽はどこかボクと似ている。
まぁ彼の方がボクより性質が悪いとは思ってはいるが。
暫く覗き込んでいると、巽がなゆゆの口の中から何かを出したのが見えた。
多分下着だ。しかも左千夫クンの。
それを見てボクはいいことを思いついた。
覗くのを止めると、自分のズボンを脱ぎ木の枝へとかける。
露わになった下半身は左千夫クンの黒いボクサーパンツの下で膨れ上がっていた。
左千夫クンを見つめて口角をあげて笑う。
下着も脱ぐと硬く反り立ち熱を持った自身が外気に触れ身体が震える。
「静かにやらないとネ」
彼に向けて唇に一本指を立てた。
再びお菓子に手を伸ばし、またチョコ棒のお菓子の袋を開けると、彼のアナルへとゆっくり突っ込む。
左手でそれを前立腺を抉るように丁寧に抜き差ししながら、右手では彼のパンツを自分のペニスに当て扱き始める。
彼のいやらしく赤くなった身体を嘗め回すように視姦した。
これだけでも十分なボクのおかずになってしまう。
チョコ棒が胎内で折れると、再び新しいそれを袋から取り出し、折れた先を押し込むように追加していった。
扱いている手の中でペニスは更に硬くなっていき、小さな息を漏らしながら彼を見つめる。
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【神功 左千夫】
「やめなさ…い、そんなとこ……舐めるな……ッ!!」
アナルに挿入されていくしたのお陰で痛さがマシになり吐息が漏れるが、僕 はこの行為が嫌いだ。
できればして欲しくない行為に腰が揺れる。
勿論、柔らかい舌が入る感覚は快楽になってしまうので呼吸が跳ね始めた。
締め付ける度に中のお菓子が粉砕されていくのがわかる。
不意に九鬼が木から外を覗いた。
誰かにばれたのかと青ざめたが、そこにいたのは天夜君と那由多君だった。
そういう空気はあった。
しかし、那由多君は晴生君ともそういう行為をしていたはず。
そちらはこんな感じでは無かった様だが。
九鬼がジッと覗き込んでいる間にどうにかして腕が抜けないかと僕も見るふ りをしながら拘束を小さく揺らしていた。
首に絡んでいる枝が肌を擦って痛い。
そう思っていると、視界の端に入った那由多君が排尿をした瞬間僕は驚いて しまった。
「―――――っ。」
巽君の普段からは考えられない性癖。
那由多君は本気で嫌がっていたようだ。
色恋沙汰は手を出すつもりはないが、巽君が那由多君に向ける表情の残酷さ に背筋が戦く。
そして、那由多君の見えないところで見せた表情に巽君は屈折してはいるが 本当に那由多君が好きなんだと分かってしまい、小さく息が漏れる。
ばれないように暫く休戦してくれるかと思ったのにそうではないようだ。
九鬼はズボンを脱ぎ始めた。
当然、僕の下着が其処には履かれている。
何をするのかと思えば、彼は僕の下着で自分の性器を包んだのだ。
「―――――ッ!な……ぁ、………ン!」
抵抗の声を上げようと思ったがあまり大きな音は立てられない。
こんな姿を見られるのは会長として嫌だった。
また、アナルに入ってくるチョコ菓子。
僕が楽しもうと思っていたモノが減っていく事実に心の方が痛む。
香辛料であれた胎内を擦られると痛いのに、前立腺を狙われてしまうと、快楽に置換されていくのが怖い。
気持ち良くなってくると声が漏れそうになる。
それを唇を噛み必死で耐えながら目の前で自慰をしている九鬼を睨みつける。
下方の那由多君たちの行為に煽られているのか、彼のペニスは大きく膨らんでいた。
なんとなく、それには複雑な気分になっていたらまたアナルのお菓子が折れた。
終わりにしてくれるかと思ったが彼はそんなに優しくなかった。
「――――――ッ!!とれなく……な……ン!く!―――!!!!?……っ、―――!」
また追加されるお菓子のせいで元からあったものがどんどん奥に押し込まれぎゅうぎゅう詰めになっていく。
そのせいで追加されるお菓子を直ぐに割ってしまい、どんどん本数が増えていき更に奥へと押し込まれる。
奥の方まで香辛料で熱くなり、今すぐにでも自分で掻き出してしまいたかった。
僕は顔を真っ赤にしながら喘ぎ声を我慢した。
尿道のポッキーもまた、浮いてくると入れられるを繰り返して死にそうだ。
アナルの力を抜くように意識すると好き勝手に前立腺を擦られてしまって僕のペニスはビクビクと脈打つ。
もう、射精したくて堪らなくなってくると僕は目を閉じた。
下では排尿をさせられた那由多君が絶頂したようだ。
甘い声が響き渡って僕の腰が震えた。
僕も早く出してしまいたくて仕方なくなった。
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【九鬼】
なゆゆの絶頂の声が響く、こんな所でボクが会長をいじめているということは彼らは知る由もないだろう。
そう思うと快感がどんどんと扱いているペニスへと集中していく。
どうせならこんな痴態を晒している彼を見せてあげたかった。
もし彼らにバレたら、左千夫クンはどんな反応を示すんだろうか。
アナルへと詰めるだけのチョコ棒を挿入すると、扱いている手は止めないまま彼の尿道に刺さっているお菓子の方へと手を伸ばす。
前立腺を突きあげるようにしながら、辛い液体と溶けたチョコでまるで食べ物のようにコーティングされているペニスを舌先でなぞり上げ、
息を荒げながら熱の籠った視線を彼に送る。
なゆゆ達は木の下から移動し、シャワー室へと向かっているのが見えた。
「もう声出して大丈夫だヨ」
イタズラに笑うと容赦なく前立腺を突きあげて行く。
善がり火照った顔をおかずにしながら、自身を扱くペースをあげた。
ボクは普段あまりオナニーというものをしない。
自慰行為をするぐらいなら誰かとセックスをするからだ。
けれど、彼を見ながらのオナニーは極上で、少しクセになってしまいそうだ。
下半身に熱が溜まると、我慢することなくその欲望を扱いていた彼の下着へと放つ。
「――――ッ…!!!」
眉を顰め、ビクビクとペニスが痙攣し身体が軽く反り上がった。
息を荒げながら欲望を放った黒いボクサーパンツに目をやると、大量の精液で白濁色に染まっている。
暫くお預けを食らっていた分、脱力感も酷かった。
「はー…スッキリした…」
彼の前立腺を刺激する手を止めないまま、解放感で深く息をついた。
そのまま彼の身体へと身を寄せると、顔の前に体液でどろどろになった下着を晒した。
「君のパンツ、ボクの精液で汚れちゃったネ、どんな気分?」
そう言うと彼の固く閉ざされた口を無理矢理こじ開けるように下着を無理矢理突っ込んでやった。
かなり嫌だったのか少し時間がかかったが、全部入りきると嬉しさで自然と頬が緩み笑いが込み上げてきた。
「…さて、イッたらなんか飽きちゃった。あそこにシャワー室あるみたいだし、身体洗いにいこっか」
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【神功 左千夫】
「く!!―――ン!!……ぁあッ、も、……やめッ……くぅ!!」
那由多君達がどこかに行った瞬間、僕の声から我慢しきれない喘ぎが零れ始 めた。
九鬼が自分のペニスを扱くのと同じくらいのスピードで尿道側の前立腺を扱 いてくるので堪らない。
腰を浮かせるように背を仰け反らせながら僕は喘いだ。
もう少しでドライしてしまいそうな時に、九鬼が僕の下着の中に性を放つの が見えた為、気がそれてしまった。
「ぅ、……ッ、最悪に………決まってる……ぁ、も……―――!?馬鹿ッ!
やめろ!!…あ、ぐ!…くッ!!」
目の前に晒される下着に嫌そうに眉を顰める。
すぐに顔を背けると無理矢理口を抉じ開けられ、会話を遮るように布が押し 込まれた。
首を振るように抵抗するので皮が剥けてしまう。
アナルに詰め込まれたお菓子もポロポロと零れていく。
口の中に苦い味が広がる。
布に沁みついているので最悪な味がした。
辛いものに苦いもの。
九鬼の臭いが口内に広がって、不覚にもそれにはペニスが震えてしまった。
甘いものがすごく恋しくなったのに、九鬼から出された言葉はそれ以上に辛 かった。
「…さて、イッたらなんか飽きちゃった。あそこにシャワー室あるみたいだ し、身体洗いにいこっか」
目を見開き、火照った体を持て余すように呼吸する。
口いっぱいの布を押し出す気力もなく僕はうつむいた。
そのまま少しでも熱を飛ばすように呼吸を繰り返した。
イかしてなんて絶対強請れない。
彼が飽きたなら離れてから一人で抜けばいいだけだ。
その考えの甘さに僕は後悔することになった。
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【九鬼】
下着は無くなってしまったので、ズボンだけ履くと、彼の足の蔦を離してやる。
ガクンと重力で下へと垂れ落ちるそれは人形のようだった。
首の拘束も話してやり、手だけは自由にさせずに後ろへと巻きつけるように能力を送る。
そのまま荒い息を繰り返す彼の身体を抱きかかえると、地面へとふわりと飛び降りた。
あらかじめ木の下に置いていた大事な物が入った袋を手に取ると、シャワー室へと向かう。
途中ペニスに挿したままでいる棒のお菓子を焦らすように突き上げてあげた。
彼はもうイキたくてたまらないだろうが、イかせる気はない。
悶える彼を見て舌舐めずりをすると、また股間が熱を持ち始めていた。
なゆゆと巽が入ったシャワー室の前を通ると、中から叫びのような喘ぎが漏れていた。
大概にしなきゃ嫌われちゃうよ、とアドバイスでもしてやりたかったが、ボクが言えるようことでもないだろう。
覗きたい気持ちを抑えてそのまま一番奥のシャワー室へと入った。
彼を押し込むと狭いシャワー室の中へと無理矢理入る。
自分もあまり身動きができないぐらいには狭かったが、ここなら抵抗もし辛いだろう。
「シャワーターイム♪」
狭い室内の壁に彼を押し付けると、シャワーの蛇口を最大までひねった。
もちろんまだその水は冷たい。
それを彼のペニスの先端に勢いよくあててやる。
ボクのジャージも濡れてしまうが、特に気にはしない。替えは持ってきている。
彼の上着をまくり上げると、全身の汚れを取るようにザッと洗い流していく。
身体についた液体のスパイスが徐々に流れ落ちていったが、彼の白い肌は赤く痛そうな色でとても美しかった。
湯が暖かくなり始めた所で、ポケットの中にいれていたあるものを取り出す。
それは小型のバイブだった。
彼に向けてイタズラに笑った後、能力を発動し、そのバイブを見る見るうちに形を変えていく。
先端が曲がったペニスのような形のバイブになると、スイッチを入れその先端をいやらしく舐めてやった。
「さて……綺麗にしたらこれを挿れたいんだけど……とりあえず先にアナルに入ってるもの出してもらえる?」
こう言えばきっと伝わるだろう。
もちろん彼の手は拘束されているし、指を突っ込んで出すという選択肢はない。
「出さないならお菓子入ったままこれ突っ込んじゃうから、頑張ってネ」
小首を傾げておどけるように笑ってみせた。
振動しているバイブを彼の乳首にぐりぐりと押し当ててやりながら、尿道に刺さっているものを抜いたり挿したりと、繰り替えしてやる。
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【神功 左千夫】
やっとの拘束から解き放たれたのに僕にはもう抗う力が無かった。
後ろ手に拘束されたままイきたさと屈辱で頭が混乱するほど九鬼が憎い。
シャワー室まで来ると那由多君の声が聞こえたのでハッとするように自分の唇を噤む。
気付けば一番奥の個室に押し込まれていた。
背中を押しつけられて初めて頭が回り始める。
勿論近くからは劈く様な声が聞こえている。
こんなところに長居したくは無かった。
「―――――ッ!!!!……ン、……ぅ……ぁ。」
冷たい水は僕の火照った体を冷やして行った。
冷たくて痛いがスパイスが流れたので感覚的には少しはマシだ。
ペニスも冷却されて萎えるのと水圧の刺激とで勃起する、二つの刺激が相まってもどかしさだけが募ってくる。
目の前でムクムクと成長していくモノに目を瞠った。
そんな黒光りしたものをこの状態で突っ込まれたくは無い。
そして、彼の提案した言葉には更に目を剥くことになる。
乳首に振動が当たると我慢できない体は相手に凭れかかる様に丸まった。
更に尿道を刺激されると快楽で神経が焼き切れそうだったが、僕は抵抗するしかなかった。
「冗談じゃ―――ない―――ッ!」
舌で押し出すように汚れた下着を押し出す。
掠れた声を上げると僕は彼の死角で足を使ってシャワー室の鍵を開けた。
そして、向かい合った上体の彼を体で押し様にして付きだそうと試みる。
体に力を入れると胎内を締め上げてしまうので苦痛に両目を閉じた。
-----------------------------------------------------------------------
【九鬼】
左千夫クンは抵抗し、ボクの身体を外に出そうと試みていた。
その抵抗さえも自分の快感に変わってしまう辺り、本当に彼のことが好きなんだな、と変に自分の気持ちを再確認する。
押し出されそうになる身体を更に詰め寄らせると、彼の肩を強く壁へと押し付ける。
「あんまり暴れたらなゆゆ達にバレちゃうヨ?
いいのかなー会長がこんなところでボクに組み敷かれてるなんて君のプライドが許さないんじゃない?」
そう言って微笑んでいる間に、シャワー室から逃げれないようにするため能力を発動した。
取り囲んでいる薄かった壁も硬い素材へと変わり、ボロい扉さえも壁になる。
天井は高く伸び、飛び上がってもよじ登っても出れないように形を変えた。
これでもうボクが許すまでここから出ることはできない。
自分の能力はこういう時にまで役に立つのかと、ちょっと笑ってしまいそうになった。
「そんなにできないなら無理矢理出させるけど」
シャワーヘッドの部分に能力を込め、アナルに入るぐらいの長い管になると、勢いよく一直線に湯が飛び出した。
ついでに凹凸をつけてあげて、気持ちよさそうな形にしてあげる。
足で彼の股を拡げるようにすると、指で水圧を調整しながら彼のアナルを刺激するように放水させた。
「ほら、こんなの挿れられて出すより自分で出した方がいいんじゃナイ?」
彼の耳元に顔を埋めると、脅す様に囁いた。
-----------------------------------------------------------------------
【神功 左千夫】
僕の抵抗も虚しく更に屈強な壁に四方を囲われてしまった。
更に僕が一番動けなくなる呪文を紡ぎ、更に追い詰められていく。
みるみる内に姿を変えて行くシャワーのヘッドに唇が震えた。
要らない装飾までもが其処に加わる。
これなら、先程の黒光りしていた大人の玩具の方が数倍マシだった。
「―――ッ!!……ぅ……ぁ。………ぃ…たっ!」
足を広げられ、アナルに向かっての放水で入口部分のお菓子は排水溝へと流れたが、
中に入っているお菓子が水分を吸収し、膨張していき、更に腸壁を圧迫することになる。
無理矢理広げられる痛みに目を見開き。
脅す様に告げられた言葉に縋りたくなる。
でも、出来ない。
好きな人の前で、自分からそんなみっともない真似を晒せるわけが無い。
どうして、彼は僕にこんなことを強要するのか分からなかった。
「どっちも…いやだ……。」
そう言った瞬間、攻め具と化したシャワーが僕のアナルを押し入ってくる。
泣きわめきそうな悲鳴を我慢するように彼の肩に噛み付いた。
九鬼の下着が更に自分に密着していて気持ち悪い感覚すら忘れそうなほど僕は体をこわばらせた。
「―――――――――――――――――ッぅ!!!!」
-----------------------------------------------------------------------
【九鬼】
相変わらずの抵抗っぷりだった。
そんな彼が好きだけれど、ボクの言う事を聞いてくれないのはちょっと悲しい。
口先を尖らせ困ったような表情をすると、容赦なく彼のアナルへとホースを突っ込んで行った。
肩を噛みつかれた部分の痛みで更に興奮が昇って行く。
「痛いなー…左千夫クンが素直になってくれないから悪いんだヨ」
腸壁を刺激するように胎内へと放水していく。
そのまま凹凸を擦りつけるように抜き差しし、中も攻めてやりながらペニスに刺さったお菓子にも再び手をかけ、グッと前立腺に押し込んでやった。
これ以上やってしまうとドライになってしまうので、微妙な刺激を与え続ける。
ある程度中を綺麗にさせるように放水させると、ゆっくりとホースを抜き取った。
中でふやけたチョコ棒の欠片が彼の内股を伝って水と一緒に流れるのを見ながら笑みを零す。
「綺麗な君でも中から色々出てくるんだネ」
このままずっと刺激してやってもよかったが、彼は今日は食事をとっていないのでこれ以上は出てくることもないだろう。
濁った水を出しきると、ホースを投げ捨てる。
再度バイブを手に取りスイッチを入れると、彼の唇へと軽くあてがった。
「さて、挿れよっか」
嫌そうな顔と声がまたたまらなく、興奮で身体が震えた。
彼の身体をバイブの先端でなぞりながら下半身へと達すると、アナルの入口へ強く押し当ててやる。
首筋へキスを落としながら、一気に胎内へと挿入させた。
バイブは中へと吸い込まれるように入ると、手を離してもガッチリと固定されるように見事に嵌ってしまった。
「具合どうかな?ぴったりみたいでよかった」
彼の胎内を刺激するバイブは、感知性だった。
前立腺を容赦なく刺激するが、胎内の感度を感知すると、イク前には動きが弱まり止まる。
それを幾度となく繰り返す。
「今日イかせる気はないよ、そのまま微妙な快感味わい続けてよ」
-----------------------------------------------------------------------
【神功 左千夫】
「っ!!!……ンンン!!―――んー、ン!!」
悪態を吐きたかったが噛み付いて声を我慢するので必死だった。
シャワーの湯が容赦なく直腸からその奥までも刺激していく。
精密に作られた凹凸が堪らなく気持ちがいい。
尿道の刺激はおかしくなりそうなほどじれったいものだった。
「はっ、待って……駄目だ……やめ、っ――――!!!」
それから彼は容赦なくホースを抜いた。
辺りの辛い香りが甘さに染まって行く、寧ろ混ざり合って酔いそうだった。
結局彼の前でこんな姿を晒してしまって、とても惨めな気分になった。
更に告げられる言葉に思いっきり睨みつけてやる。
やっとアナルの中がすっきりしたのに、それも束の間で。
僕の唇にバイブの振動が来る。
一度も射精していない僕は、自然と喉がなってしまった。
そして、自然と背中を壁に付けるギリギリまで彼から逃げるが何の抵抗にもならなかった。
「――――――んんんんん!!……あ、だめ、……も、イ……く――――っ!??……や……な…んで?」
そのバイブは彼が形を整えたからかクリティカルに僕のイイトコロを捉えていた。
散々慣らされていた為痛みは無かったが、尿道を塞がれているにも関わらず僕の体は絶頂に向かおうとした。
しかし、その瞬間に全ての振動が止まった。
絶望を感じた瞳を九鬼へと向けた。
絶頂止めは一度経験したことが有る。
その苦痛は思いだすだけで寒気がするほどだったので体が震えた。
「そん……な……また、……あんな、―――ッ!!ぁあッ、………ン!ンン!!」
もう、声を我慢することも出来なくなっていた。
敵で有る状態でも彼に強請ってしまったんだ、この状態でそれは苦し過ぎる。
解放を求めた体は相手に全体重を掛ける様に凭れかかる。
もうイきたくて仕方ない、でも、絶頂を迎える前に胎内のバイブが止まってしまう。
自然と尿道にお菓子が詰まったままの性器を九鬼に擦り付けるように腰を揺すってしまう。
膝が笑い始めた僕はもう、一人では立てなかった。
「はっ………九鬼………こんな、………おかしく……っんんんん!!!」
-----------------------------------------------------------------------
【九鬼】
彼の善がる姿はたまらなかった。
絶頂に達しそうなのに吐きだすことができない快感。
それは物凄いもどかしさでいっぱいだろう。
「おねだりしたらイかせてあげないこともないけど……」
一人では立てなくなった彼を支えながら甘い言葉を囁く。
「でもそれじゃ面白くないもんネ」
そして絶望へと落とした。
自分でも趣味は悪いと思うが、いじめるのは楽しい。
それが彼ならもっと幸福に感じてしまう。
バイブの快感に喘ぐ彼を支えながら下に落ちたホースを再び手に取った。
蛇口を捻り湯を冷水へと変える。
彼を支えているとこれからの行為がやりにくかったので、後ろに結ばれていた両腕の拘束を外すと、
上に上げさせ、壁面とくっつけるように再びガッチリと固定する。
これで立てなくても大丈夫だろう。
ペニスに刺さったお菓子を焦らす様に前立腺を突きあげてからゆっくりと抜いていった。
チョコはすべて溶けてなくなっている。
「本当に甘いものが好きだネ」
そう言って微笑みかけると、彼のペニスへと冷水を緩くあててやる。
勃起して反り立っていたペニスが見る見るうちに小さくなっていった。
完全に元気を失ったところで、横に置いていたびしょ濡れになった紙袋の中からあるものを取り出した。
一つは細い管。 そしてもう一つはベルト状になった貞操帯だった。
「プレゼント、あれだけじゃ足りないと思って特別に作ったんだー」
貞操帯を抱えながら、まず先に彼の萎えたペニスを手に取り、尿道に管を通していく。
これは前立腺に刺激をあたえるものではもちろんない。
膀胱の方へと達したであろうそれを能力で膨らませると、彼の尿道にきっちりと収まったようだった。
これで抜ける心配もない。
抱えていた貞操帯を嫌がって暴れる彼に取り付けていく。
後ろのベルトと、ペニス部分に鍵がついているので、これはボク自身が鍵を使って外さないと取れない。
アナル部分には穴が空いているが、これは簡単に蓋を開け閉めすることができる。
ペニスの先にも蓋がついており、ここを開ければ管から流れ出て来た尿を出す事ができるだろう。
だが、ペニスを扱くことはもちろんできはしない。
付け終わると彼の全身を眺めた。
あしらった赤い宝石がキラキラと輝き、なんとも言えない惨めな姿だが、白い裸体に映える貞操帯は美しかった。
「似合うネ」
そう言うとボクは小指についたリングへと力を込めた。
それは、貞操帯の鍵へと変化する。
「暫くイけないけど我慢してネ。
分かってると思うケド、アナルに入れたバイブ取ったらずっとこの貞操帯の鍵外さないから」
背面と前面、両方の鍵をかけ終わると、再び鍵をピンキーリングへと形を戻した。
これで左千夫クンはボクの意思でなきゃイケなくなる。
ずっとずっと我慢させて、おねだりしないとイケなくしてあげるんだ。
彼のプライドが壊れて行くのが楽しみで仕方ない。
思わず股間が反応したが、ボクももう暫く自分の楽しみはとっておこう。
-----------------------------------------------------------------------
【神功 左千夫】
「おねだりしたらイかせてあげないこともないけど……
でもそれじゃ面白くないもんネ」
僕を突き上げて一気に落とす言葉。
それくらい僕は九鬼に翻弄されていた。
ペニスを冷却されると勃起は収まるがもどかしさが消えることは無い。
自分で立てない僕の手が、背後の壁に取りこまれる。
尿道を弄られるのすら苦痛で僕は足をバタバタさせた。
もう、その部分も僕が感じるポイントへとなってしまった。
「冷ッ……はぁ……ひぐっ!!ン!!……ぁ、あ……ッ!!!??
……待てッ、貴方は狂ってる…ッ!僕はそんなものッ……ぃ……く!!」
視界に入った貞操帯に僕は必死に暴れた。
あんなもの絶対付けたくない。
バイブと同じく黒光りした特殊な素材で出来ているのか立派なものだった。
しかも、無駄に赤い宝石がちりばめられている。
尿道に管を通されるだけで甘く呼吸が漏れる。
それは膀胱へと突き刺された為、直ぐに管に黄色い小水が溢れてくるが先端に蓋をされてしまった。
尿道奥の管が膨らんだ時には思わず悲鳴が零れた。
これを抜くとなると確実に中の臓器が痛む。
九鬼の残っていた下着を完全に外された上から設置されると完全に股間を覆ってしまった。
女性用の貞操帯と男性用の貞操帯をくっつけたような形の為、陰嚢も完全に覆われてしまっている。
しかも、寸分狂い無い為肌に食い込むぐらい確りフィットしていた。
アナルの場所は簡易な蓋が有るだけと言う彼らしい作りだが、これでバイブも易々とは取り出せない。
九鬼からの舐めるような視線が余りにも屈辱で僕は俯いた。
もう、解放して欲しかった。
その、瞬間アナルのバイブが振動した。
この時僕は初めて貞操帯の恐ろしさを知ることになった。
「――――ッ!!!?ぐ!!あ゛ぁ゛ぁあッ!!痛ッ!!痛い!!!はずし……ぁ……あ。」
僕のペニスが勃起しようとした瞬間に無理矢理下向きに押さえ付けられる。
勃起できないことがこんなにも辛いとは知らなかった。
内股になり、腿をすり抜け、俯いたままの顔を上げることが出来ない。
苦痛を感じている間はバイブも止まることを知らず、僕は全身汗びっしょりで体をくねらすしかない。
やっと、苦痛が快楽に代わり、ドライオーガズムを迎えようとした瞬間にはバイブの動きは止まってしまう。
体力の消耗に意識が霞み始める。
ぐちゃぐちゃに歪んだ顔で彼を見ると楽しそうに微笑んでいた。
「あ?……はぁ、はっ……ひぐ……く、………ぅ………もう、……許して…」
勿論許されるはずもなく、一睡も出来ない長い夜が始まった。
-----------------------------------------------------------------------
【九鬼】
勃起してもすぐに貞操帯の拘束の痛みが走る、イきたくてもイけない。
アナルのバイブもそれを繰り返す。
想像を絶する辛さだろう。ボクも絶対こうはなりたくない。
「んー許して欲しかったらちゃんと言う事聞いててネ。
いつ外すかなんてボクの意思なんだから。
逆らったらその分辛いのは君だヨ」
そう言うと彼の唇へとキスを落とす。
まぁまだ暫く貞操帯を取るつもりはない。
我慢に我慢を重ねさせ、狂うぐらいにボクにおねだりしてくるまで取ってなんかやるもんか。
悲願する様に見つめる潤んだ瞳がたまらなかった。
「あんまりそんな顔しないでヨ、それ以上の顔させたくなっちゃうカラ」
頬へと唇を移すと、小さく微笑んだ。
両手の拘束を外し、シャワー室から出ると、巽となゆゆはもういなくなっていた。
こんなところでボクらもいいことしてたなんて、知る由もないだろう。
自力で歩けないであろう彼を抱き上げながらテントへと連れていく。
途中木の上に置いたままのお菓子もちゃんと持ってきてあげた。
鞭を与えた後は、飴を与えなきゃいけないもんネ。
彼はきっとしばらく眠ることさえできないだろう。
快感を感じ、それを抑圧され、ボクがいつ貞操帯を外してくれるのかと、身を善がらせながら考えるだろう。
ボクのことでいっぱいになる。
ボク以外のことを考える余裕なんてなくなる。
彼の身体と心をボクでいっぱいに満たしてあげるんだ。
かわいそうな左千夫クン。
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