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過去編
見知らぬ彼【悠都×左千夫】
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左千夫リンチ時裏ルート。左千夫×薬師河
【神功 左千夫】
『イタイ!!イタイっ!!もういや、…やめて下さいっ!…やめてっ!!』
『……分かり…ました…、ぼ、くが相手…するから、もう少し、…他の子は寝かせておいてあげて…下さい…』
『はい。…とっても、美味しいです……もっと、僕に―――。』
「――――――ッゥ!!!!」
嫌な夢を見た。
汗をびっしょりと掻きながら僕は目を覚ます。
これは夢というよりは断片的な過去の記憶だ。
僕は昔マフィアの人体実験のモルモットだった。
ああいう場所に居る研究員には娯楽は与えられていないため、自然と彼らは僕たちで遊び始めた。
そう言う行為をする前か後にはシャワーを浴びれたので、それは、それで悪くは無かったんですけどね。
別に自分の過去を振り返るつもりはない。
しかし、九鬼は過去のことを思い出すような無体を強いてくる。
目を覚ますと、臀部に違和感を感じた。
嫌な予感は的中し、アナルから顔を覗かせていた鎖を眉を顰めて見つめてから、一気に引き抜く。
「―――――く!……はっ」
アナルの中から姿を現したのはかなり上物のスタールビーのペンダントだった。
これのせいで悪夢を見たのは目に見えている。
そんな、卑劣なことをした張本人は少し離れたところで壁に凭れかかって愉しそうに僕を見つめていた。
「……なんのつもりですか?」
そのペンダントを徐に壁に向かって投げつけた。
あの日から僕は毎日のようにこの男に組みし抱かれている。
物のように一方的に欲望を吐き出された後は、毎日尿道に異物を挿れられている。 その後はいつもの妙な薬で手当てを受け。体力は削られたまま、傷だけ癒えた状態で『客』の元に引きずり出される。
僕の実体を取り戻す際に集めたお金の出資者か。政界の者や、マフィアの者、有力者。
僕は汚い金を持っていそうないろんな相手に抱かれている。大体目隠しも口枷もされているので相手が見えない場合も多いが。
昨日も結局、九鬼が連れてきた客を相手にしている間に意識を飛ばしてしまった。
僕の体力の大体は九鬼とのセックスで奪われてしまうので、一般人相手に抵抗すらできていないのが現状だ。
客からの貢物も多いらしく、このような品の無いやり方で渡してくる。
また、同じ一日が始まると思うとため息を吐きたくなった。
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【九鬼】
「おはヨ」
ボクは手を振りながら起きた彼ににっこりとほほ笑みかける。
その後投げつけられたペンタントが壁へと当たり、重い音を立て床へと落ちるのを目で追った。
「あーあ、高いのにもったいナーイ。
…何のつもりって…毎日飽きなくて楽しいでショ?
平凡な日常ほどつまらないものはナイからネ」
そう言ってそのスタールビーのペンダントを拾い上げ、上へと放り投げながら彼へと近づく。
「それとももう飽きちゃった?」
少し長めの鎖でつながれている彼の手を取り、再びペンダントを手の平へと乗せる。
立ったまま身体を少し曲げ彼の顔を覗き込むように淡紅色の瞳を見つめた。
身体はボロボロのクセに、相変わらず目は鋭くその眼差しに興奮してしまい身震いが起きる。
「…満足してないなら、今日はちょっと変わったことしよっか?」
目を薄く見開きながらそう言うと、返事を待たずに顔の右側へと強烈な蹴りを食らわせる。
ベッドへと再び倒れ込んだ彼の上へと馬乗りになり首を絞め、意識を飛ばすようにグッと力を入れる。
「もっといっぱい遊ぼうネ」
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【神功 左千夫】
体の感覚が戻ると直ぐに抜け出せると思ったが体力が回復しない。
近づいてくる九鬼に歯向かっても無駄に体力を消耗させるだけだ。
そうと分かっているのに、この男は僕の心を乱すことに長けている。
加減なく僕の顔面を蹴り付ける、彼。
何とか喉から漏れそうな悲鳴は押さえたけれど、また痣が増えただろう。
殴打の痕までは治療してくれないので、体中鬱血だらけだ。
「――――!!!!な……に……を。」
ここ数日は何を言われてもだんまりを決め込んでいた。
どうせ何を言っても相手にされることは無い。
初日に奪われたペンダントも返してくれることは無いだろう。
殴りつけられ、ベッドに沈みながら近づいてくる相手から徐に視線を外そうとした瞬間、いつもとは異なりに首に指が巻きつく。
まずい。酸素を吸い損ねた。
指の痕がくっきり残りそうなほどの指のめり込みに眩暈がする。
酸素だけでなく血流までを押さえられてしまい頭に血が回らない。
九鬼の掌にいくつ目か分からない爪痕を残しながら意識を落とした。
僕は今、露呪祢の不良どもから暴行を受けている。
棒からは外されたものの、両手は後ろで手錠で拘束されている。
着てあった制服は既に血や泥で汚れ、白とは程遠い色になっている。
繰り返し何度も吐血し、体を流れている電流のせいもあって指一本動かせない。
昔は毎日こんな感じだったな、と、空を見つめながらどこか遠くで思った。
僕の表情が気に食わなかったのか、一人の不良が顔を踏みつけてきた。
どうしてこう、屈辱的なことばかり考えつくのだろうか。
一声も上げない僕に不良の方が疲れてきた様子だ。
相変わらず、九鬼は愉しそうにこちらを眺めている。
そこからはいつもと同じ流れだった、不良たちがナイフで僕の肌を傷つけるようにして服を破り始める。
捻りがないな、と、どこかで考えながらただ時間を経つのを待っていた。
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【九鬼】
なんとも滑稽というか…。
ボクは非常階段の手すりに肘を突きながら彼が甚振られているのを眺めていた。
ホントはここまでするつもりなかったんだけどネ。
ま、恨みもあるみたいだしアイツらの自由にさせといたらいっかナ。
服を切り刻まれ、露わになった彼の白い肌は痣だらけだった。
ほとんどボクがつけたようなものなんだケド。
顔面ピアスの男がその痣を更に刺激するようにグリグリと踏みつける。
「ほんっっとアンタらにはえらい目にあったよ!!」
左千夫クンの顔を片手で掴み上へと向けさせ、顔面に唾を吐きつける。
ああ、左千夫クンの顔に汚物をかけるなんて酷い男だ。
「何度甚振っても怒りがおさまんねー……」
荒い息をしながら顔面ピアスの男は血走った目で左千夫クンを睨みつけている。
わなわなと震えているそいつを見ると、どっちが甚振られているのかもわからなくなるくらいだった。
「おい、顔抑えとけ」
周りの不良にそう指示すると、顔面ピアスは自分のズボンのベルトを外し始めた。
取り出されたそれは、薬のせいかかなり巨大に勃起しまがまがしく、ボクは目を細め鼻で笑ってしまった。
顔面ピアスはその勃起したペニスを左千夫クンの口へとあてがう。
「オラ、開けろ」
開こうとしない口を横の不良に開けさせ口をパックリと開いた左千夫クンが見えた。
まるで釣られた魚みたいでかわいい。
顔面ピアスはそのまま勃起したペニスを左千夫クンの口の中へと思い切りねじ込み、腰を激しく振り始める。
交尾中の獣みたいでまたボクは口を押さえながら笑ってしまった。
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【神功 左千夫】
流石の僕でも顔に唾液を吐きつけられると表情が険しくなる。
しかし、特に言うことも無いのでそのままじっと見据えておいてやる。
震えだした彼が取り出したのは完全に勃起したペニスだった。
こんな醜いものを咥えろと言うのだから本当に勘弁して欲しい。
僕は口を開こうとしなかったが結局無理矢理開かされてしまった。
噎せるような臭いと味に一気に眉が寄る。
加減なく喉奥まで突き荒らされると嘔吐感が一気に込み上げる。
生理的な涙を目に溜め、さっさと終われと耐えていたが、それは中々終わることは無かった。
「く!―――ン!ぅ゛、ぐ!!」
余りの不愉快さと我慢の限界が訪れた。
彼が腰を引く瞬間を狙って思いっきりペニスに噛み付いてやった。
「ぎゃぁぁぁぁぁ――――!!!!!!!!!!」
辺り一帯にピアスの男の声が響く。
慌てて相手は腰を引き、地面をのた打ち回る。
体力を消耗していたので噛み切ることはできなかったが、口内に血の味がしたので負傷はしただろう。
ペッと、口内に溜まった血液を横に吐き出す。
抵抗すると行為が更に酷くなるが、このままペニスを突っ込まれて窒息死よりはマシだろう。
なんとなく、視線を九鬼に向けると相変わらずの表情をしていて余計に腹が立った。
顔を持たれていた奴から思いっきり殴られたが、そのまま睨みつけてやった。
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【九鬼】
あーらら、すっごく痛そう。
のた打ち回っている顔面ピアスを見ると更に笑いが込み上げてくる。
本当に左千夫クンは強情で諦めの悪い男だ。
顔面ピアスが叫び声をあげているうちに、他の男達は左千夫クンに殴る蹴るの暴行を加えている。
キレイな顔に痣が浮かび上がるのを目を細め見ていた時だった。
ショートカットの黒髪の男が、不良たちの手を止めた。
「…?」
辺りを見回すとさっきまでここにいた絶有主(ゼウス)高校の副会長、薬師河がいない。
薬師河はそのまま不良を片手で放り投げるようにして壁へと投げつけた。
何を考えている?
一瞬助けようとしているのかと思ったが、薬師河がこちらを向いて微笑んだのがわかった。
「僕あんまり暴力は好きじゃないんだ。
…だから…この子、僕が代わりにかわいがりたいんだけど」
相変わらず何を考えているかわからないフワフワしたヤツだ。
ボクはその言葉に返事をするように片手を上げた。
すると、露呪祢の裏生徒会の一人が不良共へと合図を送る。
不良達は項垂れている左千夫クンの耳を塞ぐヘッドホンと目隠し用のアイマスクを取り付けた。
「気遣いありがとう」
彼はそう言うと左千夫クンの顔を、取り出したハンカチで拭いかけられた唾や血液を拭った。
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【神功 左千夫】
急に僕に加えられていた一方的な暴力が止まった。
誰かが話しているようだがうまく聞き取れない。
直ぐに視界と聴覚を奪われてしまって、余計に周りに誰が居るか分からなくなる。
もう、幻術を使う体力も残っていないのでどうすることも出来ない。
顔に何か触れた瞬間、次は何をされるのかと身がまえたが、僕の予想に反して、
それは布のような柔らかいもので、肌の上を撫でていくだけであった。
アイマスクの下で見開いた目で相手が居るだろう方向を見つめるが、勿論何も見えない。
もう、服はただのずたずたの布と化している。
背中も地面に擦りつけられて擦り傷が酷い。
ずっと後ろで縛られている手は痺れて感覚が無い。
その中で真反対にも思えるこの行為に今から、何が行われるのか小さく喉を引き攣らせた。
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【薬師河 悠都】
「かわいそうに…左千夫…君のキレイな顔をこんなにするなんて許せないよ」
そんなことを呟いてもヘッドホンをしている彼には僕の声は聞こえない。
丁寧に顔の汚れをふき取ると、彼の身体を起こし、壁へと持たれかけさせる。
「辛かったね…今気持ちよくしてあげる」
そう言って僕は優しく彼の唇へと触れた。
キスを返してくるのを促すように、噤んだ唇をそっと開いていく。
彼の咥内をなぞる様に舌を伸ばし、舌同士をいやらしく丁寧に絡めていった。
自分からも甘い息が漏れ、頬が火照るのを感じる。
それを暫く繰り返してから、彼の唇から名残惜しむようにそっと離れると、口と口を繋いだ唾液の糸が切れた。
「血の味…とれたかな?」
そう言って彼の口端に流れた唾液を拭い、頭を優しく撫でてあげる。
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【神功 左千夫】
目の前の相手はどうしたいんだ。
今までとは正反対の動きで抱えられ、壁へと誘導される。
ぐったりとそのまま壁に凭れかかったままだったが唇を塞がれてしまい、アイマスクの下で目を剥く。
「な……!……は、…………ッ、……ふ」
とても優しいキスだった。
こんなキスは初めてだ。いや、昔に何度かあったか。
自分を甘やかす口付けに縋ってしまい、舌を絡めた瞬間僕はハッとした。
何をしているんだ。目の前の男は誰だ。
仲間が無理矢理セックスさせられている?
それなら舌を噛み切ると大変なことになる。
暫くされるがままに舌を絡めていると、唇が外れた。
恋人のように口端を拭い、頭を撫でるその行為に発狂しそうになった。
「誰だ!……何のために、…こんな!……はっ。」
そう告げても耳の音を遮断しているものを外してくれるわけでは無かったので、 結局何のためかは分からなかった。
ならばそれで、また心を乱されないように我慢すれば済む話だ。
僕はそっぽを向くと背中の両手をぐっと握りしめた。
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【薬師河 悠都】
「何のため…か、これからわかるよ」
そう言うと僕は彼の破れた衣服を脱がしていく。
上はだいぶ露わになっていたので、破れた布を取り払い、下はベルトを外してあげ膝辺りまでズボンを降ろしてあげる。
その行為の途中、九鬼達がいる方へと目をやった。
さっきとは違い、いけ好かない、と言った目でこちらを見ているのを見て思わず笑ってしまった。
「アイツは左千夫のコトが好きなのに、どうしてこんな目に合せるんだろうね?」
そう独り言を言いながら左千夫のペニスを下着の上からなぞる。
まだ勃起していないそれをいやらしく扱きながら、乳首へと顔を寄せ先端を甘噛みする。
その後弄ぶように舌先で転がしてから、地面へと跪き下半身へと顔を寄せた。
そのまま下着の上から下着の上からペニスへと軽く噛みつく。
下着の裾から両手を入れ、おしりをくすぐる様に触りながらアナルへとそっと指をあてがった。
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【神功 左千夫】
何かをしゃべっている気配を感じる、呼吸が降りかかることでそれは分かるが、何を喋っているかまでは分からない。
やはり、することは同じようで僕の服が脱がされていく。
途中までしか脱がされていないズボンが膝に絡みついた。
「――――……っ!!ぁ………っ!!」
下着の上から扱かれると自然と形を成していく。
それに気を取られていると、急に胸に吸いつかれ小さく声を上げてしまった。
これは僕を辱めると言うよりは普通のセックスだった。
それが、余計に僕を辱める。
分かってやってるならとんでもなく性格が悪い奴だ。
目の前の相手はゆっくりと僕の熱を上げていく。
唾液の付いた乳首が外気に晒されフルリと震えた。
「―――ぁ、ン……。」
駄目だ翻弄される。
見えない分感覚が研ぎ澄まされてしまい声が押さえられない。
ペニスに歯が当たると体を硬直させるがどうやら噛み切られる訳では無いようだ。
更に尻に添うように滑らされる手に自然と腰が浮く。
「……こんなの、…嫌……だ。」
目の前の相手にしか聞こえないような小さな声で言葉を落とした。
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【薬師河 悠都】
小さく漏れる吐息がなんとも言えない。
この声は今ここにいる僕しか聞こえないんだ。
小さな優越感が心の中に生まる。
「嫌だ…?…左千夫は無理矢理される方がいいのかな?」
そう呟くと僕は口で下着をずり降ろし、ペニスを露わにさせた。
「少し…勃ってきたね?」
指はそのままアナルを軽く刺激したまま、彼の竿へと舌を這わせた。
丹念に舐め上げながら先端を咥え舌先で尿道をつつく。
「…ここもいじめられたんだね…かわいそうに」
ペニスを咥えたままそう呟くと、ゆっくり口の中で抜き差しし、味わうようにペニスを咥内で扱きあげる。
アナルへの刺激を止めた後、咥えているペニスはそのまま扱きながら、ポケットからローションを取り出す。
痛め付けるのは僕の趣味じゃない。
ボトルの蓋を開けると、片手に全て溢れさせる。
半分ずらした下着を膝辺りまでずり降ろすと、再びアナルへと指を這わした。
ローションを塗りたくり周辺を指先で柔らかくした後、ゆっくりと指を一本差し込む。
すんなり吸い付くように入ってしまう指。
彼が今日までどんなことをされていたのか大体想像がつきため息が漏れた。
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【神功 左千夫】
何を喋っているんだ。
僕を馬鹿にしているのか…?
分からない、分からない…。
アナルも直ぐに指をいれられると思ったがそんな気配もなく。
外気にペニスが触れ小さく身震いを起こす。
毎日徐々に太いものを咥えこまされて行った尿道は充血している。
そこに、労る様に舌を這わされると堪らなく感じる。
「ぁ……ぁ……く…ン、……は、………は」
まだ、セックス前半だと言うのに呼吸が弾む。
小さくかぶりを振り、いやだと示すが、そんなことでやめてくれるはずがない。
温かい口内は気持ちよく完全にペニスが勃起し相手の咥内を満たす。
まだ挿入もされていない事実に死にたくなった。
もう、僕の精神はセックス終盤ぐらいに切羽詰まっていた。
頬が紅潮する、甘い呼吸が漏れる。
冷たいままのローションがアナルの辺りに塗りたくられるとビクンと大きく体が震えた。
指が慣れたアナルに何の抵抗もなく吸い込まれたところで羞恥の限界が訪れた。
「あ!……や、………もう、……だ……っめ!」
僕は掠れた声を上げる。
どろりと先端から先走りが零れその指をきゅうっと締め上げながら膝で前の相手を押し返す。
足は調度相手の胸に当たったのでそのまま力いっぱい押した。
その時周りで動く気配がした。
どうやら僕たちのセックスを見ていた不良があてられた様子だ。
その男が股間を押さえながら僕たちに迫ろうとしている様が容易に想像できた。
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【薬師河 悠都】
僕は彼の膝に押されるように後ろへと倒れ込んでしまった。
そんなに恥ずかしかったかな?
そんなことを考えているうちに、周りにいた不良共が股間を膨らませたまま左千夫に近づこうとする。
彼の身体に触れようと手を伸ばした時に僕は声をあげた。
「触るな下衆が!!!……僕の邪魔をしないでくれる…?」
不良共を睨みつけると萎縮したのか、彼らはその場から一歩離れた。
声を荒げるのは好きじゃない。
「君たちは後でたっぷり楽しませてあげるよ」
僕はゆっくり立ち上がり、再び左千夫へと近づく。
彼の頬にキスを落としてから唇をあてたまま喋る。
「怖くないよ…大丈夫」
そう言うと彼を後ろ向きにさせ壁へと軽く押し付ける。
お尻を少し突き出すような体制にさせたままゆっくり足を開きアナル周りの肉を指でそっと開く。
そのまま指を一本ねじ込んだ後、そのまま指を増やし中身を丁寧になぞった。
前立腺を探すように弄っていると、彼の身体がビクリと反応を示す。
「ここだね?」
そう言うと僕は一気に擦り上げ始める。
そのまま片方の手はローションでべたべたのままペニスへと伸ばし優しく扱きあげる。
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【神功 左千夫】
周りの気配が一気に近づいてくる。
結局は今までと何も変わらず全員から犯されると思った瞬間、ものすごい殺気を感じた。
それは混乱している僕までも萎縮させたが、少しの間があった次に落ちてきたのは頬へのキスだった。
〝怖くないよ…大丈夫〟
頬に触れたまま彼が喋ることで僕には言葉が分かってしまった。
怖がってなんかいない、と、言い返したかったが震えて声が出なかった。
懐かしい優しい雰囲気を感じる。
身を任せてしまいたくなる。
しかし、行っている行為はセックスそのものだ。
しかも、強姦。でも、施されていく過程は恋人がするようなセックスそのものだった。
彼は僕の快楽と痴態を引き摺り出していく。
膝立ちで壁に押し付けられる体勢になると手が後ろで拘束されているため、肩で体を支えることになる。
そのままぬるついた指がゆっくり入ってくる。
ペニスと前立腺を刺激されると溜まらず僕は嬌声を漏らし始めた。
それは悲鳴などではなく、甘ったるいものだった。
「―――っ、……ふ……ぁ!そこ……駄目…です、ぁ……ぁ、ああ!!」
先ほどから散々熱を上げられた僕のペニスは射精前に震える。
そして、ぎゅうっと離さないと言うかのように体内の指を締め上げた。
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【薬師河 悠都】
左千夫の甘い声が僕の耳を刺激する。
自然と自分のペニスが勃起していることに、自分で笑ってしまった。
誰としてもこんなに興奮はしない。
身震いしながらもダメだと言った部分を二本の指で執拗に擦り上げた。
ぐちゅぐちゅと嫌らしい音が辺りに漂い、周りの不良達はマジマジとその行為を見ている。
「気持ちいいんだね…こんなに締め上げて…。」
彼の硬くピクピクと震えるペニスを扱く手をゆっくりと速めていき、じわじわと射精へと促していく。
その間に九鬼の方へと目をやった。
彼が掴んでいた階段の手すりはベコリとへこみその表情は笑っていなかった。
周りの人間は僕の行動にあてられて目を逸らしている奴もいると言うのに。
僕は九鬼の方を見ながらわざと左千夫に語りかけるように言葉をかけた。
「イッていいんだよ?」
左千夫には聞こえないだろう。
でも、九鬼には多分唇の動きでわかったはずだ。
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【神功 左千夫】
「ふ……ぁ。ぁあ!……ン。……―――んん!」
無理矢理孔を犯されている訳でもない。
的確な愛撫で追い上げられてしまっている。
セックスの経験が無いわけでもないのに沸き起こる快楽が止まらない。
「ぁ……ぁ!……も、……ふ。く……―――ぁああっ!!」
艶めいた声が辺り一帯に響く。
僕は耳を塞がれて居た為自分の声が一際大きく自分に聞こえてしまい。
ギュッと晒されていない瞼を落とし、精液を吐き出した。
それは、毎日凌辱が繰り返されているとは思えないほど多量で。
自然に反れていた背中は射精の後の脱力で自然とまるまり、壁に完全に凭れかかる形となった。
アナルの指をキュゥゥゥゥっと誘うように締め付けながら残り一滴が最後にペニスから垂れた。
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【九鬼】
…うざい。
自分の中に負の感情が生まれていることに気づいた時には、握っていた階段の手すりがひん曲がっていた。
なんだアイツは?
ボクに見せつけるように左千夫クンとセックスをしている。
それも乱暴ではなく、普通に恋人同士みたいな合意の上でのセックスのように。
ボクはすでに笑っていなかった。
腹が立つ。煮えくり返る。薬師河も左千夫クンも殺してやりたくなる。
濁った表情で視線を外さずに彼らの行為を見ていると、左千夫クンはイッた。
ボクの時はあんなに甘い声を出してくれなかったのに。
薬師河は左千夫クンがイッたのを確認した後、アナルから指を引き抜き、周りの不良たちに声をかけているようだった。
どうやら自分より先に周りの不良たちに挿入させるらしく、コンドームを手渡しまるで授業かのように丁寧にやり方を教えている。
先ほどまでの二人の行為で不良のペニスは完全に勃起していた、一人がゆっくりと背面から左千夫クンのアナルへ挿入しているのが見える。
最初は荒く動こうとした不良だったが、薬師河が何かを言うと不良はゆっくりと優しく腰を動かし始めた。
左千夫クンはよがっている。
おかしい、なんでだ、なんでそんな普通のセックスで満足できてしまうんだ。
すると薬師河がこちらを向いて少し大きめの声で喋った。
「こんな子達でも左千夫を気持ちよくできるんだよ?頑張らなきゃね」
そう言ってふわっとした笑顔で笑う。
ああ、ムカツク。
今すぐヤツをズタズタにして皮も、内臓も、骨も、全て無くなってしまうほどに痛めつけてやりたい。
「……それはご忠告…アリガトウ」
ボクの中の「黒鬼」を隠すように、目を見開いたまま口だけで笑いかけた。
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【神功 左千夫】
ものすごい脱力感にもう、終わりにして欲しかったが、終わるはずもなく。
暫く僕の背後で気配がした後、早急にアナルにペニスが挿入されてきた。
そのままガクガクと揺らされる。
腰に添えられた手で先ほどまでとは違う人物だと分かり、ホッとした。
無理矢理犯されても慣れた体は反応してしまう。
しかし、心を掻き乱されることは無い。
なので、嬲る様に犯される方がマシだった。
そう思った瞬間腰の動きが変わった。
「――――ッ!!!は、……ぁ、……あ!……待って…、なんで……んん!」
先ほどまでとは人が違うのに僕の感じるポイントを心得ているかのような動きで体内を犯される。
さっきまでの人物の方が的確だったが、それにしても良すぎる。
僕のアナルはペニスに絡みつくように何度も締め上げているとあっけなく、一人目は射精したようだ。
しかし、直ぐに二人目のペニスが挿入される。
善すぎて、締め上げてしまう、イったばかりなのに僕のペニスは完全に勃起し、三人目が射精すると同時にまたイってしまった。
ガクガクと体が痙攣し、もう、声を押さえることもなく、肩での呼吸を繰り返した。
そのまま不良全員の相手が終わるまで僕の体は揺さぶられ、誰かに支えて貰わないと体勢を維持できないほど快楽に熔けてしまった。
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【薬師河 悠都】
「たくさんイッたね…」
もう立っていられ無さそうな彼を見てひとりごとを呟く。
快楽に溺れている彼を見ると腰が疼き、痛むくらいにペニスは勃起していた。
周りの不良の行為が終わると側から離れさせ、僕は上着を脱いだ。
それを地面に敷いてから、左千夫をそこに寝かすように誘導する。
ちなみに九鬼の位置からは左千夫の表情が良く見えるだろう。
上着の上に寝かせると、彼の上気した頬へ再度唇を落とし。
「最後は僕が気持ちよくしてあげるね」
と呟いてにっこりとほほ笑んだ。
ズボンのベルトを外し、下着の中から完全に勃起した自分のペニスを取り出す。
周りの不良がボクのそれを見て驚いていた。
よく、「顔に似合わない大きさだね」と言われるので、彼らの表情を見て小さく笑ってしまった。
ペニスにコンドームをつけると、不良達につけたものとはまた違う「きもちよくなる薬」をべったりと塗りたくる。
ちなみにこれは家畜用。
これぐらいの物を塗り込まないと、薬が効きにくい体質の左千夫には効き目がない。
「…少し塗り過ぎたかな…」
その後彼の上にかぶさるような体制になり、後ろに回っている左千夫の手枷を外した。
そのままの体勢で首元へとキスを落とし、唇を触れさせたまま喋る。
「僕の、挿れるよ?」
そう言うと同時に彼のアナルへと勃起したペニスをじわじわと挿入させた。
僕のペニスが大きいせいもあったが、彼の中は何人も咥え込んだ後とは思えないほど締まりがよく、相当気持ちがよかった。
「…ッく…」
そのまま左千夫の手を取り指を絡め、ゆっくりと前立腺を沿う様に腰を打ち付ける、じっくりアナルの中へと薬を塗りたくるように。
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【神功 左千夫】
もう、動けない、動きたくない。それくらい気持ちよかった。
このまま快楽の波に呑まれて寝てしまいたい。
又、場所を移動される。今度は仰向けに転ばされた。
普通なら背中は痛い筈なのに、布の感触がした。ベッド?とも思ったがそれにしては固い。
そんなどうでもいいことを考えていると頬にキスが落ちる。
さっきの相手だ。
そして手枷が外れる。逃げるのには格好のチャンスを僕は得ている。
熱に染まりそうな頭を冷静に戻していくがそれは、徒労に終わった。
「―――は!!ぁ!!!ン―――!!はっ、お……お、きっ…ぃ…壊れ……っ!」
何人も咥えて解れているアナルに入ってきたペニスの大きさは考えられない位長大で、
僕は顎が天を向きながら体を仰け反らした。
縋る様に絡められた指を握り返してしまう。
過去にも色々な物を挿れられたがゆっくり割り入ってくる行為が寄り形をリアルに感じさせた。
「ン……!!ぁ……!…!!!?……ふ、ぁああ!!熱いッ…熱ッ」
その後に一気に熱が高ぶる。
何か薬を塗られたのかアナルが疼いて仕方ない。
相手の下で体をゆする様に暴れ、足が必死に地面を掻くが大した抵抗にならない。
唾液を呑むことすらままならなくなってきて、口端か銀糸が伝う。
アイマスクは生理的な涙でぐっしょり濡れてしまった。
そして、僕は完全に相手の与える快楽に堕ちてしまい、自らも腰を揺らめかせた。
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【薬師河 悠都】
左千夫の腸壁が僕のペニスに絡みついてくる。
優しく的確に腰を打ち付けながら、よがる彼の顔を赤らんだ顔で見つめていた。
こんな形でまた彼を抱けるとは思っていなかった。
大人になった君の身体全てが愛おしくてたまらない。
その感動に更に興奮を覚え、僕のペニスは彼の中で窮屈になっていく。
薬が効き始めたのか、彼は更に艶っぽい声をあげ、それを見ながら周りの不良達は自分のペニスを扱いている奴もいた。
存分に左千夫のかわいさを味わうがいいよ。
緩急をつけながら腰を打ち付け左千夫の反応を楽しみ、握り返してくる指をぎゅっと絡め込んだ。
彼が自分の腰を振り始める。
更に奥へと締め上げられるペニスが気持ちよく僕も頭がおかしくなりそうだった。
絡めた指を左千夫のペニスへと持ってくると、彼の手で自分のペニスを持たせるようにした。
その上から僕の手で包み込み、扱かせるように上下に手を動かしてやる。
腰の打ち付けを少し早めながら九鬼の方へと視線を向ける。
九鬼は今にも僕を殺したいと言った鬼のような目をしていた。
滑稽で笑いさえ込み上げてきてしまう。
左千夫自身の手でペニスを扱かせるように促した後彼の手から手を離し、彼の身体に密着するように覆いかぶさった。
唇を重ねると自然と彼の口が開いた。
舌を差し込みねっとりと絡めあった後、そのまま僕は彼へと囁く。
「…みんな僕たちの事見てるよ?いやらしい左千夫を見て、みんな興奮してる」
彼の唇から離れると、緩やかだった腰をさっきとは打って変わって強く打ち付け始める。
グッと左千夫の顎を上へと引き上げた。九鬼によく彼の表情が見えるように。
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【神功 左千夫】
自ら腰を揺らめかしていると、自分の手に彼の手が重なる。
その手は彼との間にある自分のペニスへと導かれ、自分の手に彼の手が重なったまま扱き上げられる。
彼の手は離れてしまったがその行為を止めることは出来ずに、僕は快楽を貪る様にペニスを扱き続けた。
気をやってしまいそうなほど気持ちよくて嗄れた声が響き渡る。
「ぁああ!!―――はっ、ン!!熱ィ!!……もう、はっ、あぁぁああ!!」
密着する相手の体温が心地いい。
こんなセックスは数えるほどしか知らない。
いつもはただただ蹂躙されるか、何も感じないのに。
僕の口は重なった相手の舌を誘うように開く、赤い舌同士を必死に絡めてしまい、ちゅっと、吸い上げる。
唇を触れ合わせたまま囁やかれた言葉を理解してしまい、きゅうっとアナルを絡みつかせた後、そのまま絶頂へと押し上げられる。
「ぁあああ!!!ダメで……すっ、も、もう、イきます……はっ、や、あ、ぁ、あっ、ぁああああああ!!!」
見えないけれど僕は相手を見ていたかったのに、誰かに見せつけるように顎を持ちあげられる。
それが更に羞恥を煽る結果となり、熟れた真っ赤な舌を覗かせ、朱に染まった唇を震わせながら強い打ちつけに合わせて精液を吐き出した。
繋がったままの手を握りしめ、腸壁を波打たせ、相手の腹部に目掛けてだいぶ薄くなった体液を吐き出す、僕の体はガクガクと痙攣を繰り返した。
薬のせいか、ペニスは萎えなかったが、余りの脱力感に長い息を零した。
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【薬師河 悠都】
左千夫のアナルの締め付けがさらにきつくなる。
吸い上げられるように奥へと射精を促され、僕も限界が近づいていた。
「イッていいよ…その顔九鬼に見せつけてあげよっか…」
左千夫が声をあげるとその声に酔いしれながら更に突き上げた。
色っぽいイキ顔を覗き込みつつも九鬼に見せつけた後、優越感で心が満たされるのがわかった。
「僕も…イ、ク………ッ――!」
左千夫がイッた後も暫くイクのを我慢して激しく奥を突きあげ、身体をのけ反らせながら繋がったまま果てた。
自分自身もこんなところで性行為をしているという興奮で頭の中が沸騰しそうに熱い。
暫くその快感の余韻を楽しんだ後、ぐったりと脱力する左千夫の汗を手で拭った。
「っはぁ…はっ…」
繋がったまま左千夫の首筋へ軽くキスを落とし、彼の汗を舐め取る。
そのままの状態で彼へ言葉をかけた。
「またしようね、左千夫……僕のこと忘れないでね」
そう言うと身体を起こし、頭を優しく撫でてあげる。
本当はこのアイマスクも取ってあげて、彼のあの淡紅色の綺麗な瞳を見たかった。
仮初の僕の身体だけど、僕が誰だか、君に見てほしかった。
だけど、君はずっと、本当の僕を知らないままなんだろうね。
アナルからぐちょぐちょのペニスを引き抜き、九鬼の方へと視線を向ける。
彼の気迫は相変わらず鬼のようだった。
「…終わりました。十分楽しませてもらいましたよ。
これからは大事にしてあげてくださいね?」
そう皮肉っぽい口調で言葉を投げかけると、僕はふわりと笑った。
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【神功 左千夫】
「はっ!!ぁー!!あっあっ!!あーッ!!!」
射精の後もそのまま突き上げられると絶頂が続く。
ペニスを握っていた手で相手の胸を押すがびくともしない。
ずっと体液を吐き出しているかのように頭が真っ白になり、口を閉じるのも忘れて喘ぐ。
やっと射精したのか腰の動きが無くなると、だらりと地面に手を落とす。
相変わらず片手は繋いだままであったがその手が離れる時が来たようだ。
名残惜しい。
僕は何度も手を離したことを後悔する人生を送っている。
勿論引きずることは無いがその時の自分に嫌気がさすことが何度もある。
力の入らない手でもう一度だけその手を握りしめて、するりと離す。
‘またしようね、左千夫……僕のこと忘れないでね’
首筋の彼の唇は確かにそう象った、彼は僕の知り合いなのか。
いや、色々な意味に取れる。
なんにしろ、頭が働かない。
「―――――――ッ」
アナルから抜け落ちるペニスを名残惜しげに締め上げた後、僕の意識は黒くなっていく。
余りにもセックスに集中して分からなかったが、最後に一角に禍禍しい気配を感じた。
それを九鬼だと認識できないまま、体は熱いが体力が限界で僕は気を失ってしまった。
【神功 左千夫】
『イタイ!!イタイっ!!もういや、…やめて下さいっ!…やめてっ!!』
『……分かり…ました…、ぼ、くが相手…するから、もう少し、…他の子は寝かせておいてあげて…下さい…』
『はい。…とっても、美味しいです……もっと、僕に―――。』
「――――――ッゥ!!!!」
嫌な夢を見た。
汗をびっしょりと掻きながら僕は目を覚ます。
これは夢というよりは断片的な過去の記憶だ。
僕は昔マフィアの人体実験のモルモットだった。
ああいう場所に居る研究員には娯楽は与えられていないため、自然と彼らは僕たちで遊び始めた。
そう言う行為をする前か後にはシャワーを浴びれたので、それは、それで悪くは無かったんですけどね。
別に自分の過去を振り返るつもりはない。
しかし、九鬼は過去のことを思い出すような無体を強いてくる。
目を覚ますと、臀部に違和感を感じた。
嫌な予感は的中し、アナルから顔を覗かせていた鎖を眉を顰めて見つめてから、一気に引き抜く。
「―――――く!……はっ」
アナルの中から姿を現したのはかなり上物のスタールビーのペンダントだった。
これのせいで悪夢を見たのは目に見えている。
そんな、卑劣なことをした張本人は少し離れたところで壁に凭れかかって愉しそうに僕を見つめていた。
「……なんのつもりですか?」
そのペンダントを徐に壁に向かって投げつけた。
あの日から僕は毎日のようにこの男に組みし抱かれている。
物のように一方的に欲望を吐き出された後は、毎日尿道に異物を挿れられている。 その後はいつもの妙な薬で手当てを受け。体力は削られたまま、傷だけ癒えた状態で『客』の元に引きずり出される。
僕の実体を取り戻す際に集めたお金の出資者か。政界の者や、マフィアの者、有力者。
僕は汚い金を持っていそうないろんな相手に抱かれている。大体目隠しも口枷もされているので相手が見えない場合も多いが。
昨日も結局、九鬼が連れてきた客を相手にしている間に意識を飛ばしてしまった。
僕の体力の大体は九鬼とのセックスで奪われてしまうので、一般人相手に抵抗すらできていないのが現状だ。
客からの貢物も多いらしく、このような品の無いやり方で渡してくる。
また、同じ一日が始まると思うとため息を吐きたくなった。
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【九鬼】
「おはヨ」
ボクは手を振りながら起きた彼ににっこりとほほ笑みかける。
その後投げつけられたペンタントが壁へと当たり、重い音を立て床へと落ちるのを目で追った。
「あーあ、高いのにもったいナーイ。
…何のつもりって…毎日飽きなくて楽しいでショ?
平凡な日常ほどつまらないものはナイからネ」
そう言ってそのスタールビーのペンダントを拾い上げ、上へと放り投げながら彼へと近づく。
「それとももう飽きちゃった?」
少し長めの鎖でつながれている彼の手を取り、再びペンダントを手の平へと乗せる。
立ったまま身体を少し曲げ彼の顔を覗き込むように淡紅色の瞳を見つめた。
身体はボロボロのクセに、相変わらず目は鋭くその眼差しに興奮してしまい身震いが起きる。
「…満足してないなら、今日はちょっと変わったことしよっか?」
目を薄く見開きながらそう言うと、返事を待たずに顔の右側へと強烈な蹴りを食らわせる。
ベッドへと再び倒れ込んだ彼の上へと馬乗りになり首を絞め、意識を飛ばすようにグッと力を入れる。
「もっといっぱい遊ぼうネ」
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【神功 左千夫】
体の感覚が戻ると直ぐに抜け出せると思ったが体力が回復しない。
近づいてくる九鬼に歯向かっても無駄に体力を消耗させるだけだ。
そうと分かっているのに、この男は僕の心を乱すことに長けている。
加減なく僕の顔面を蹴り付ける、彼。
何とか喉から漏れそうな悲鳴は押さえたけれど、また痣が増えただろう。
殴打の痕までは治療してくれないので、体中鬱血だらけだ。
「――――!!!!な……に……を。」
ここ数日は何を言われてもだんまりを決め込んでいた。
どうせ何を言っても相手にされることは無い。
初日に奪われたペンダントも返してくれることは無いだろう。
殴りつけられ、ベッドに沈みながら近づいてくる相手から徐に視線を外そうとした瞬間、いつもとは異なりに首に指が巻きつく。
まずい。酸素を吸い損ねた。
指の痕がくっきり残りそうなほどの指のめり込みに眩暈がする。
酸素だけでなく血流までを押さえられてしまい頭に血が回らない。
九鬼の掌にいくつ目か分からない爪痕を残しながら意識を落とした。
僕は今、露呪祢の不良どもから暴行を受けている。
棒からは外されたものの、両手は後ろで手錠で拘束されている。
着てあった制服は既に血や泥で汚れ、白とは程遠い色になっている。
繰り返し何度も吐血し、体を流れている電流のせいもあって指一本動かせない。
昔は毎日こんな感じだったな、と、空を見つめながらどこか遠くで思った。
僕の表情が気に食わなかったのか、一人の不良が顔を踏みつけてきた。
どうしてこう、屈辱的なことばかり考えつくのだろうか。
一声も上げない僕に不良の方が疲れてきた様子だ。
相変わらず、九鬼は愉しそうにこちらを眺めている。
そこからはいつもと同じ流れだった、不良たちがナイフで僕の肌を傷つけるようにして服を破り始める。
捻りがないな、と、どこかで考えながらただ時間を経つのを待っていた。
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【九鬼】
なんとも滑稽というか…。
ボクは非常階段の手すりに肘を突きながら彼が甚振られているのを眺めていた。
ホントはここまでするつもりなかったんだけどネ。
ま、恨みもあるみたいだしアイツらの自由にさせといたらいっかナ。
服を切り刻まれ、露わになった彼の白い肌は痣だらけだった。
ほとんどボクがつけたようなものなんだケド。
顔面ピアスの男がその痣を更に刺激するようにグリグリと踏みつける。
「ほんっっとアンタらにはえらい目にあったよ!!」
左千夫クンの顔を片手で掴み上へと向けさせ、顔面に唾を吐きつける。
ああ、左千夫クンの顔に汚物をかけるなんて酷い男だ。
「何度甚振っても怒りがおさまんねー……」
荒い息をしながら顔面ピアスの男は血走った目で左千夫クンを睨みつけている。
わなわなと震えているそいつを見ると、どっちが甚振られているのかもわからなくなるくらいだった。
「おい、顔抑えとけ」
周りの不良にそう指示すると、顔面ピアスは自分のズボンのベルトを外し始めた。
取り出されたそれは、薬のせいかかなり巨大に勃起しまがまがしく、ボクは目を細め鼻で笑ってしまった。
顔面ピアスはその勃起したペニスを左千夫クンの口へとあてがう。
「オラ、開けろ」
開こうとしない口を横の不良に開けさせ口をパックリと開いた左千夫クンが見えた。
まるで釣られた魚みたいでかわいい。
顔面ピアスはそのまま勃起したペニスを左千夫クンの口の中へと思い切りねじ込み、腰を激しく振り始める。
交尾中の獣みたいでまたボクは口を押さえながら笑ってしまった。
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【神功 左千夫】
流石の僕でも顔に唾液を吐きつけられると表情が険しくなる。
しかし、特に言うことも無いのでそのままじっと見据えておいてやる。
震えだした彼が取り出したのは完全に勃起したペニスだった。
こんな醜いものを咥えろと言うのだから本当に勘弁して欲しい。
僕は口を開こうとしなかったが結局無理矢理開かされてしまった。
噎せるような臭いと味に一気に眉が寄る。
加減なく喉奥まで突き荒らされると嘔吐感が一気に込み上げる。
生理的な涙を目に溜め、さっさと終われと耐えていたが、それは中々終わることは無かった。
「く!―――ン!ぅ゛、ぐ!!」
余りの不愉快さと我慢の限界が訪れた。
彼が腰を引く瞬間を狙って思いっきりペニスに噛み付いてやった。
「ぎゃぁぁぁぁぁ――――!!!!!!!!!!」
辺り一帯にピアスの男の声が響く。
慌てて相手は腰を引き、地面をのた打ち回る。
体力を消耗していたので噛み切ることはできなかったが、口内に血の味がしたので負傷はしただろう。
ペッと、口内に溜まった血液を横に吐き出す。
抵抗すると行為が更に酷くなるが、このままペニスを突っ込まれて窒息死よりはマシだろう。
なんとなく、視線を九鬼に向けると相変わらずの表情をしていて余計に腹が立った。
顔を持たれていた奴から思いっきり殴られたが、そのまま睨みつけてやった。
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【九鬼】
あーらら、すっごく痛そう。
のた打ち回っている顔面ピアスを見ると更に笑いが込み上げてくる。
本当に左千夫クンは強情で諦めの悪い男だ。
顔面ピアスが叫び声をあげているうちに、他の男達は左千夫クンに殴る蹴るの暴行を加えている。
キレイな顔に痣が浮かび上がるのを目を細め見ていた時だった。
ショートカットの黒髪の男が、不良たちの手を止めた。
「…?」
辺りを見回すとさっきまでここにいた絶有主(ゼウス)高校の副会長、薬師河がいない。
薬師河はそのまま不良を片手で放り投げるようにして壁へと投げつけた。
何を考えている?
一瞬助けようとしているのかと思ったが、薬師河がこちらを向いて微笑んだのがわかった。
「僕あんまり暴力は好きじゃないんだ。
…だから…この子、僕が代わりにかわいがりたいんだけど」
相変わらず何を考えているかわからないフワフワしたヤツだ。
ボクはその言葉に返事をするように片手を上げた。
すると、露呪祢の裏生徒会の一人が不良共へと合図を送る。
不良達は項垂れている左千夫クンの耳を塞ぐヘッドホンと目隠し用のアイマスクを取り付けた。
「気遣いありがとう」
彼はそう言うと左千夫クンの顔を、取り出したハンカチで拭いかけられた唾や血液を拭った。
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【神功 左千夫】
急に僕に加えられていた一方的な暴力が止まった。
誰かが話しているようだがうまく聞き取れない。
直ぐに視界と聴覚を奪われてしまって、余計に周りに誰が居るか分からなくなる。
もう、幻術を使う体力も残っていないのでどうすることも出来ない。
顔に何か触れた瞬間、次は何をされるのかと身がまえたが、僕の予想に反して、
それは布のような柔らかいもので、肌の上を撫でていくだけであった。
アイマスクの下で見開いた目で相手が居るだろう方向を見つめるが、勿論何も見えない。
もう、服はただのずたずたの布と化している。
背中も地面に擦りつけられて擦り傷が酷い。
ずっと後ろで縛られている手は痺れて感覚が無い。
その中で真反対にも思えるこの行為に今から、何が行われるのか小さく喉を引き攣らせた。
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【薬師河 悠都】
「かわいそうに…左千夫…君のキレイな顔をこんなにするなんて許せないよ」
そんなことを呟いてもヘッドホンをしている彼には僕の声は聞こえない。
丁寧に顔の汚れをふき取ると、彼の身体を起こし、壁へと持たれかけさせる。
「辛かったね…今気持ちよくしてあげる」
そう言って僕は優しく彼の唇へと触れた。
キスを返してくるのを促すように、噤んだ唇をそっと開いていく。
彼の咥内をなぞる様に舌を伸ばし、舌同士をいやらしく丁寧に絡めていった。
自分からも甘い息が漏れ、頬が火照るのを感じる。
それを暫く繰り返してから、彼の唇から名残惜しむようにそっと離れると、口と口を繋いだ唾液の糸が切れた。
「血の味…とれたかな?」
そう言って彼の口端に流れた唾液を拭い、頭を優しく撫でてあげる。
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【神功 左千夫】
目の前の相手はどうしたいんだ。
今までとは正反対の動きで抱えられ、壁へと誘導される。
ぐったりとそのまま壁に凭れかかったままだったが唇を塞がれてしまい、アイマスクの下で目を剥く。
「な……!……は、…………ッ、……ふ」
とても優しいキスだった。
こんなキスは初めてだ。いや、昔に何度かあったか。
自分を甘やかす口付けに縋ってしまい、舌を絡めた瞬間僕はハッとした。
何をしているんだ。目の前の男は誰だ。
仲間が無理矢理セックスさせられている?
それなら舌を噛み切ると大変なことになる。
暫くされるがままに舌を絡めていると、唇が外れた。
恋人のように口端を拭い、頭を撫でるその行為に発狂しそうになった。
「誰だ!……何のために、…こんな!……はっ。」
そう告げても耳の音を遮断しているものを外してくれるわけでは無かったので、 結局何のためかは分からなかった。
ならばそれで、また心を乱されないように我慢すれば済む話だ。
僕はそっぽを向くと背中の両手をぐっと握りしめた。
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【薬師河 悠都】
「何のため…か、これからわかるよ」
そう言うと僕は彼の破れた衣服を脱がしていく。
上はだいぶ露わになっていたので、破れた布を取り払い、下はベルトを外してあげ膝辺りまでズボンを降ろしてあげる。
その行為の途中、九鬼達がいる方へと目をやった。
さっきとは違い、いけ好かない、と言った目でこちらを見ているのを見て思わず笑ってしまった。
「アイツは左千夫のコトが好きなのに、どうしてこんな目に合せるんだろうね?」
そう独り言を言いながら左千夫のペニスを下着の上からなぞる。
まだ勃起していないそれをいやらしく扱きながら、乳首へと顔を寄せ先端を甘噛みする。
その後弄ぶように舌先で転がしてから、地面へと跪き下半身へと顔を寄せた。
そのまま下着の上から下着の上からペニスへと軽く噛みつく。
下着の裾から両手を入れ、おしりをくすぐる様に触りながらアナルへとそっと指をあてがった。
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【神功 左千夫】
何かをしゃべっている気配を感じる、呼吸が降りかかることでそれは分かるが、何を喋っているかまでは分からない。
やはり、することは同じようで僕の服が脱がされていく。
途中までしか脱がされていないズボンが膝に絡みついた。
「――――……っ!!ぁ………っ!!」
下着の上から扱かれると自然と形を成していく。
それに気を取られていると、急に胸に吸いつかれ小さく声を上げてしまった。
これは僕を辱めると言うよりは普通のセックスだった。
それが、余計に僕を辱める。
分かってやってるならとんでもなく性格が悪い奴だ。
目の前の相手はゆっくりと僕の熱を上げていく。
唾液の付いた乳首が外気に晒されフルリと震えた。
「―――ぁ、ン……。」
駄目だ翻弄される。
見えない分感覚が研ぎ澄まされてしまい声が押さえられない。
ペニスに歯が当たると体を硬直させるがどうやら噛み切られる訳では無いようだ。
更に尻に添うように滑らされる手に自然と腰が浮く。
「……こんなの、…嫌……だ。」
目の前の相手にしか聞こえないような小さな声で言葉を落とした。
-----------------------------------------------------------------------
【薬師河 悠都】
小さく漏れる吐息がなんとも言えない。
この声は今ここにいる僕しか聞こえないんだ。
小さな優越感が心の中に生まる。
「嫌だ…?…左千夫は無理矢理される方がいいのかな?」
そう呟くと僕は口で下着をずり降ろし、ペニスを露わにさせた。
「少し…勃ってきたね?」
指はそのままアナルを軽く刺激したまま、彼の竿へと舌を這わせた。
丹念に舐め上げながら先端を咥え舌先で尿道をつつく。
「…ここもいじめられたんだね…かわいそうに」
ペニスを咥えたままそう呟くと、ゆっくり口の中で抜き差しし、味わうようにペニスを咥内で扱きあげる。
アナルへの刺激を止めた後、咥えているペニスはそのまま扱きながら、ポケットからローションを取り出す。
痛め付けるのは僕の趣味じゃない。
ボトルの蓋を開けると、片手に全て溢れさせる。
半分ずらした下着を膝辺りまでずり降ろすと、再びアナルへと指を這わした。
ローションを塗りたくり周辺を指先で柔らかくした後、ゆっくりと指を一本差し込む。
すんなり吸い付くように入ってしまう指。
彼が今日までどんなことをされていたのか大体想像がつきため息が漏れた。
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【神功 左千夫】
何を喋っているんだ。
僕を馬鹿にしているのか…?
分からない、分からない…。
アナルも直ぐに指をいれられると思ったがそんな気配もなく。
外気にペニスが触れ小さく身震いを起こす。
毎日徐々に太いものを咥えこまされて行った尿道は充血している。
そこに、労る様に舌を這わされると堪らなく感じる。
「ぁ……ぁ……く…ン、……は、………は」
まだ、セックス前半だと言うのに呼吸が弾む。
小さくかぶりを振り、いやだと示すが、そんなことでやめてくれるはずがない。
温かい口内は気持ちよく完全にペニスが勃起し相手の咥内を満たす。
まだ挿入もされていない事実に死にたくなった。
もう、僕の精神はセックス終盤ぐらいに切羽詰まっていた。
頬が紅潮する、甘い呼吸が漏れる。
冷たいままのローションがアナルの辺りに塗りたくられるとビクンと大きく体が震えた。
指が慣れたアナルに何の抵抗もなく吸い込まれたところで羞恥の限界が訪れた。
「あ!……や、………もう、……だ……っめ!」
僕は掠れた声を上げる。
どろりと先端から先走りが零れその指をきゅうっと締め上げながら膝で前の相手を押し返す。
足は調度相手の胸に当たったのでそのまま力いっぱい押した。
その時周りで動く気配がした。
どうやら僕たちのセックスを見ていた不良があてられた様子だ。
その男が股間を押さえながら僕たちに迫ろうとしている様が容易に想像できた。
-----------------------------------------------------------------------
【薬師河 悠都】
僕は彼の膝に押されるように後ろへと倒れ込んでしまった。
そんなに恥ずかしかったかな?
そんなことを考えているうちに、周りにいた不良共が股間を膨らませたまま左千夫に近づこうとする。
彼の身体に触れようと手を伸ばした時に僕は声をあげた。
「触るな下衆が!!!……僕の邪魔をしないでくれる…?」
不良共を睨みつけると萎縮したのか、彼らはその場から一歩離れた。
声を荒げるのは好きじゃない。
「君たちは後でたっぷり楽しませてあげるよ」
僕はゆっくり立ち上がり、再び左千夫へと近づく。
彼の頬にキスを落としてから唇をあてたまま喋る。
「怖くないよ…大丈夫」
そう言うと彼を後ろ向きにさせ壁へと軽く押し付ける。
お尻を少し突き出すような体制にさせたままゆっくり足を開きアナル周りの肉を指でそっと開く。
そのまま指を一本ねじ込んだ後、そのまま指を増やし中身を丁寧になぞった。
前立腺を探すように弄っていると、彼の身体がビクリと反応を示す。
「ここだね?」
そう言うと僕は一気に擦り上げ始める。
そのまま片方の手はローションでべたべたのままペニスへと伸ばし優しく扱きあげる。
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【神功 左千夫】
周りの気配が一気に近づいてくる。
結局は今までと何も変わらず全員から犯されると思った瞬間、ものすごい殺気を感じた。
それは混乱している僕までも萎縮させたが、少しの間があった次に落ちてきたのは頬へのキスだった。
〝怖くないよ…大丈夫〟
頬に触れたまま彼が喋ることで僕には言葉が分かってしまった。
怖がってなんかいない、と、言い返したかったが震えて声が出なかった。
懐かしい優しい雰囲気を感じる。
身を任せてしまいたくなる。
しかし、行っている行為はセックスそのものだ。
しかも、強姦。でも、施されていく過程は恋人がするようなセックスそのものだった。
彼は僕の快楽と痴態を引き摺り出していく。
膝立ちで壁に押し付けられる体勢になると手が後ろで拘束されているため、肩で体を支えることになる。
そのままぬるついた指がゆっくり入ってくる。
ペニスと前立腺を刺激されると溜まらず僕は嬌声を漏らし始めた。
それは悲鳴などではなく、甘ったるいものだった。
「―――っ、……ふ……ぁ!そこ……駄目…です、ぁ……ぁ、ああ!!」
先ほどから散々熱を上げられた僕のペニスは射精前に震える。
そして、ぎゅうっと離さないと言うかのように体内の指を締め上げた。
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【薬師河 悠都】
左千夫の甘い声が僕の耳を刺激する。
自然と自分のペニスが勃起していることに、自分で笑ってしまった。
誰としてもこんなに興奮はしない。
身震いしながらもダメだと言った部分を二本の指で執拗に擦り上げた。
ぐちゅぐちゅと嫌らしい音が辺りに漂い、周りの不良達はマジマジとその行為を見ている。
「気持ちいいんだね…こんなに締め上げて…。」
彼の硬くピクピクと震えるペニスを扱く手をゆっくりと速めていき、じわじわと射精へと促していく。
その間に九鬼の方へと目をやった。
彼が掴んでいた階段の手すりはベコリとへこみその表情は笑っていなかった。
周りの人間は僕の行動にあてられて目を逸らしている奴もいると言うのに。
僕は九鬼の方を見ながらわざと左千夫に語りかけるように言葉をかけた。
「イッていいんだよ?」
左千夫には聞こえないだろう。
でも、九鬼には多分唇の動きでわかったはずだ。
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【神功 左千夫】
「ふ……ぁ。ぁあ!……ン。……―――んん!」
無理矢理孔を犯されている訳でもない。
的確な愛撫で追い上げられてしまっている。
セックスの経験が無いわけでもないのに沸き起こる快楽が止まらない。
「ぁ……ぁ!……も、……ふ。く……―――ぁああっ!!」
艶めいた声が辺り一帯に響く。
僕は耳を塞がれて居た為自分の声が一際大きく自分に聞こえてしまい。
ギュッと晒されていない瞼を落とし、精液を吐き出した。
それは、毎日凌辱が繰り返されているとは思えないほど多量で。
自然に反れていた背中は射精の後の脱力で自然とまるまり、壁に完全に凭れかかる形となった。
アナルの指をキュゥゥゥゥっと誘うように締め付けながら残り一滴が最後にペニスから垂れた。
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【九鬼】
…うざい。
自分の中に負の感情が生まれていることに気づいた時には、握っていた階段の手すりがひん曲がっていた。
なんだアイツは?
ボクに見せつけるように左千夫クンとセックスをしている。
それも乱暴ではなく、普通に恋人同士みたいな合意の上でのセックスのように。
ボクはすでに笑っていなかった。
腹が立つ。煮えくり返る。薬師河も左千夫クンも殺してやりたくなる。
濁った表情で視線を外さずに彼らの行為を見ていると、左千夫クンはイッた。
ボクの時はあんなに甘い声を出してくれなかったのに。
薬師河は左千夫クンがイッたのを確認した後、アナルから指を引き抜き、周りの不良たちに声をかけているようだった。
どうやら自分より先に周りの不良たちに挿入させるらしく、コンドームを手渡しまるで授業かのように丁寧にやり方を教えている。
先ほどまでの二人の行為で不良のペニスは完全に勃起していた、一人がゆっくりと背面から左千夫クンのアナルへ挿入しているのが見える。
最初は荒く動こうとした不良だったが、薬師河が何かを言うと不良はゆっくりと優しく腰を動かし始めた。
左千夫クンはよがっている。
おかしい、なんでだ、なんでそんな普通のセックスで満足できてしまうんだ。
すると薬師河がこちらを向いて少し大きめの声で喋った。
「こんな子達でも左千夫を気持ちよくできるんだよ?頑張らなきゃね」
そう言ってふわっとした笑顔で笑う。
ああ、ムカツク。
今すぐヤツをズタズタにして皮も、内臓も、骨も、全て無くなってしまうほどに痛めつけてやりたい。
「……それはご忠告…アリガトウ」
ボクの中の「黒鬼」を隠すように、目を見開いたまま口だけで笑いかけた。
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【神功 左千夫】
ものすごい脱力感にもう、終わりにして欲しかったが、終わるはずもなく。
暫く僕の背後で気配がした後、早急にアナルにペニスが挿入されてきた。
そのままガクガクと揺らされる。
腰に添えられた手で先ほどまでとは違う人物だと分かり、ホッとした。
無理矢理犯されても慣れた体は反応してしまう。
しかし、心を掻き乱されることは無い。
なので、嬲る様に犯される方がマシだった。
そう思った瞬間腰の動きが変わった。
「――――ッ!!!は、……ぁ、……あ!……待って…、なんで……んん!」
先ほどまでとは人が違うのに僕の感じるポイントを心得ているかのような動きで体内を犯される。
さっきまでの人物の方が的確だったが、それにしても良すぎる。
僕のアナルはペニスに絡みつくように何度も締め上げているとあっけなく、一人目は射精したようだ。
しかし、直ぐに二人目のペニスが挿入される。
善すぎて、締め上げてしまう、イったばかりなのに僕のペニスは完全に勃起し、三人目が射精すると同時にまたイってしまった。
ガクガクと体が痙攣し、もう、声を押さえることもなく、肩での呼吸を繰り返した。
そのまま不良全員の相手が終わるまで僕の体は揺さぶられ、誰かに支えて貰わないと体勢を維持できないほど快楽に熔けてしまった。
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【薬師河 悠都】
「たくさんイッたね…」
もう立っていられ無さそうな彼を見てひとりごとを呟く。
快楽に溺れている彼を見ると腰が疼き、痛むくらいにペニスは勃起していた。
周りの不良の行為が終わると側から離れさせ、僕は上着を脱いだ。
それを地面に敷いてから、左千夫をそこに寝かすように誘導する。
ちなみに九鬼の位置からは左千夫の表情が良く見えるだろう。
上着の上に寝かせると、彼の上気した頬へ再度唇を落とし。
「最後は僕が気持ちよくしてあげるね」
と呟いてにっこりとほほ笑んだ。
ズボンのベルトを外し、下着の中から完全に勃起した自分のペニスを取り出す。
周りの不良がボクのそれを見て驚いていた。
よく、「顔に似合わない大きさだね」と言われるので、彼らの表情を見て小さく笑ってしまった。
ペニスにコンドームをつけると、不良達につけたものとはまた違う「きもちよくなる薬」をべったりと塗りたくる。
ちなみにこれは家畜用。
これぐらいの物を塗り込まないと、薬が効きにくい体質の左千夫には効き目がない。
「…少し塗り過ぎたかな…」
その後彼の上にかぶさるような体制になり、後ろに回っている左千夫の手枷を外した。
そのままの体勢で首元へとキスを落とし、唇を触れさせたまま喋る。
「僕の、挿れるよ?」
そう言うと同時に彼のアナルへと勃起したペニスをじわじわと挿入させた。
僕のペニスが大きいせいもあったが、彼の中は何人も咥え込んだ後とは思えないほど締まりがよく、相当気持ちがよかった。
「…ッく…」
そのまま左千夫の手を取り指を絡め、ゆっくりと前立腺を沿う様に腰を打ち付ける、じっくりアナルの中へと薬を塗りたくるように。
-----------------------------------------------------------------------
【神功 左千夫】
もう、動けない、動きたくない。それくらい気持ちよかった。
このまま快楽の波に呑まれて寝てしまいたい。
又、場所を移動される。今度は仰向けに転ばされた。
普通なら背中は痛い筈なのに、布の感触がした。ベッド?とも思ったがそれにしては固い。
そんなどうでもいいことを考えていると頬にキスが落ちる。
さっきの相手だ。
そして手枷が外れる。逃げるのには格好のチャンスを僕は得ている。
熱に染まりそうな頭を冷静に戻していくがそれは、徒労に終わった。
「―――は!!ぁ!!!ン―――!!はっ、お……お、きっ…ぃ…壊れ……っ!」
何人も咥えて解れているアナルに入ってきたペニスの大きさは考えられない位長大で、
僕は顎が天を向きながら体を仰け反らした。
縋る様に絡められた指を握り返してしまう。
過去にも色々な物を挿れられたがゆっくり割り入ってくる行為が寄り形をリアルに感じさせた。
「ン……!!ぁ……!…!!!?……ふ、ぁああ!!熱いッ…熱ッ」
その後に一気に熱が高ぶる。
何か薬を塗られたのかアナルが疼いて仕方ない。
相手の下で体をゆする様に暴れ、足が必死に地面を掻くが大した抵抗にならない。
唾液を呑むことすらままならなくなってきて、口端か銀糸が伝う。
アイマスクは生理的な涙でぐっしょり濡れてしまった。
そして、僕は完全に相手の与える快楽に堕ちてしまい、自らも腰を揺らめかせた。
-----------------------------------------------------------------------
【薬師河 悠都】
左千夫の腸壁が僕のペニスに絡みついてくる。
優しく的確に腰を打ち付けながら、よがる彼の顔を赤らんだ顔で見つめていた。
こんな形でまた彼を抱けるとは思っていなかった。
大人になった君の身体全てが愛おしくてたまらない。
その感動に更に興奮を覚え、僕のペニスは彼の中で窮屈になっていく。
薬が効き始めたのか、彼は更に艶っぽい声をあげ、それを見ながら周りの不良達は自分のペニスを扱いている奴もいた。
存分に左千夫のかわいさを味わうがいいよ。
緩急をつけながら腰を打ち付け左千夫の反応を楽しみ、握り返してくる指をぎゅっと絡め込んだ。
彼が自分の腰を振り始める。
更に奥へと締め上げられるペニスが気持ちよく僕も頭がおかしくなりそうだった。
絡めた指を左千夫のペニスへと持ってくると、彼の手で自分のペニスを持たせるようにした。
その上から僕の手で包み込み、扱かせるように上下に手を動かしてやる。
腰の打ち付けを少し早めながら九鬼の方へと視線を向ける。
九鬼は今にも僕を殺したいと言った鬼のような目をしていた。
滑稽で笑いさえ込み上げてきてしまう。
左千夫自身の手でペニスを扱かせるように促した後彼の手から手を離し、彼の身体に密着するように覆いかぶさった。
唇を重ねると自然と彼の口が開いた。
舌を差し込みねっとりと絡めあった後、そのまま僕は彼へと囁く。
「…みんな僕たちの事見てるよ?いやらしい左千夫を見て、みんな興奮してる」
彼の唇から離れると、緩やかだった腰をさっきとは打って変わって強く打ち付け始める。
グッと左千夫の顎を上へと引き上げた。九鬼によく彼の表情が見えるように。
-----------------------------------------------------------------------
【神功 左千夫】
自ら腰を揺らめかしていると、自分の手に彼の手が重なる。
その手は彼との間にある自分のペニスへと導かれ、自分の手に彼の手が重なったまま扱き上げられる。
彼の手は離れてしまったがその行為を止めることは出来ずに、僕は快楽を貪る様にペニスを扱き続けた。
気をやってしまいそうなほど気持ちよくて嗄れた声が響き渡る。
「ぁああ!!―――はっ、ン!!熱ィ!!……もう、はっ、あぁぁああ!!」
密着する相手の体温が心地いい。
こんなセックスは数えるほどしか知らない。
いつもはただただ蹂躙されるか、何も感じないのに。
僕の口は重なった相手の舌を誘うように開く、赤い舌同士を必死に絡めてしまい、ちゅっと、吸い上げる。
唇を触れ合わせたまま囁やかれた言葉を理解してしまい、きゅうっとアナルを絡みつかせた後、そのまま絶頂へと押し上げられる。
「ぁあああ!!!ダメで……すっ、も、もう、イきます……はっ、や、あ、ぁ、あっ、ぁああああああ!!!」
見えないけれど僕は相手を見ていたかったのに、誰かに見せつけるように顎を持ちあげられる。
それが更に羞恥を煽る結果となり、熟れた真っ赤な舌を覗かせ、朱に染まった唇を震わせながら強い打ちつけに合わせて精液を吐き出した。
繋がったままの手を握りしめ、腸壁を波打たせ、相手の腹部に目掛けてだいぶ薄くなった体液を吐き出す、僕の体はガクガクと痙攣を繰り返した。
薬のせいか、ペニスは萎えなかったが、余りの脱力感に長い息を零した。
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【薬師河 悠都】
左千夫のアナルの締め付けがさらにきつくなる。
吸い上げられるように奥へと射精を促され、僕も限界が近づいていた。
「イッていいよ…その顔九鬼に見せつけてあげよっか…」
左千夫が声をあげるとその声に酔いしれながら更に突き上げた。
色っぽいイキ顔を覗き込みつつも九鬼に見せつけた後、優越感で心が満たされるのがわかった。
「僕も…イ、ク………ッ――!」
左千夫がイッた後も暫くイクのを我慢して激しく奥を突きあげ、身体をのけ反らせながら繋がったまま果てた。
自分自身もこんなところで性行為をしているという興奮で頭の中が沸騰しそうに熱い。
暫くその快感の余韻を楽しんだ後、ぐったりと脱力する左千夫の汗を手で拭った。
「っはぁ…はっ…」
繋がったまま左千夫の首筋へ軽くキスを落とし、彼の汗を舐め取る。
そのままの状態で彼へ言葉をかけた。
「またしようね、左千夫……僕のこと忘れないでね」
そう言うと身体を起こし、頭を優しく撫でてあげる。
本当はこのアイマスクも取ってあげて、彼のあの淡紅色の綺麗な瞳を見たかった。
仮初の僕の身体だけど、僕が誰だか、君に見てほしかった。
だけど、君はずっと、本当の僕を知らないままなんだろうね。
アナルからぐちょぐちょのペニスを引き抜き、九鬼の方へと視線を向ける。
彼の気迫は相変わらず鬼のようだった。
「…終わりました。十分楽しませてもらいましたよ。
これからは大事にしてあげてくださいね?」
そう皮肉っぽい口調で言葉を投げかけると、僕はふわりと笑った。
-----------------------------------------------------------------------
【神功 左千夫】
「はっ!!ぁー!!あっあっ!!あーッ!!!」
射精の後もそのまま突き上げられると絶頂が続く。
ペニスを握っていた手で相手の胸を押すがびくともしない。
ずっと体液を吐き出しているかのように頭が真っ白になり、口を閉じるのも忘れて喘ぐ。
やっと射精したのか腰の動きが無くなると、だらりと地面に手を落とす。
相変わらず片手は繋いだままであったがその手が離れる時が来たようだ。
名残惜しい。
僕は何度も手を離したことを後悔する人生を送っている。
勿論引きずることは無いがその時の自分に嫌気がさすことが何度もある。
力の入らない手でもう一度だけその手を握りしめて、するりと離す。
‘またしようね、左千夫……僕のこと忘れないでね’
首筋の彼の唇は確かにそう象った、彼は僕の知り合いなのか。
いや、色々な意味に取れる。
なんにしろ、頭が働かない。
「―――――――ッ」
アナルから抜け落ちるペニスを名残惜しげに締め上げた後、僕の意識は黒くなっていく。
余りにもセックスに集中して分からなかったが、最後に一角に禍禍しい気配を感じた。
それを九鬼だと認識できないまま、体は熱いが体力が限界で僕は気を失ってしまった。
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