元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています

さくらんこ

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過去編

記憶

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isc(裏)生徒会【銀影】の辺り
九鬼と左千夫が高校時代に再会したときの話。



【神功 左千夫】

「君が神功左千夫クン?」

授業モードの僕は時々人から話し掛けられるが、特定の人物だ。遠巻きに僕を見ている人物も把握している。
しかし、今日話し掛けてきた人物はそれのどれにも当てはまらなかった。
読んでいた本を横に置く、そう言えば読書をしている最中に話し掛けられたのは初めてかもしれない。

「はい、初めまして、……ですよね?
僕が神功左千夫です。
もしかして、父の知り合いですか?」

見覚えの無い彼に僕は手を差し出す、彼の表情が一瞬曇った気もしたが直ぐに手を握り返された。

「うんん。君、有名人だから挨拶しとこうと思って。
ボク、九鬼。今日留学から帰ってきたんだ、これからヨロシクね!」

目の前の青年は透き通るようなシルバーの髪、裾を三つ編みにしていた、瞳も透き通っており見透かされている気持ちになる。容姿も整っており、いかにも女性が放っておかない独特のオーラを有していた。
それでいて、僕と同じ人の上に立つものの品格を感じる。
彼が離してくれなかったので握手が長くなる。
こちらをじっと見つめていたので笑みを絶やすことなく見つめていたが、それは担任の先生が入ってきたことで打ち切られた。 

「うん♪やっぱり本当に綺麗だね、僕決めたよ!」
「九鬼、来ているか?」
「はーい!ここにいます!」

…………は?

綺麗と形容されることはよくあるが、彼の言葉には脈絡が無かった。異国の人のようだから何か間違えたのかも知れない。九鬼と言った青年は担任に呼ばれて教台に向かった、彼の自己紹介が始まる。
彼は中国とロシアのハーフでドイツに短期留学していたようだ。自己紹介だけでこのクラスに溶け込んだのを見るとコミュニケーション能力も高そうだ。そう考えている内に授業が始まる、そうして何事もなくいつものように1日が過ぎていく。 


【九鬼】

今日は彼に会えてよかった。
おじさんに頼んで同じクラスにしてもらったのは正解だったナ。いつでも彼の行動を把握できる。
それにしても本当に彼は綺麗だった。あの頃の彼も好きだけど、今の彼はもっと気に入ってしまった。

ま、ボクのことは覚えてなかったみたいだったケド。

「仕方ない、か」

そしてボクは彼が作った(裏)生徒会へと喧嘩を売る事になる。

ああ、なんて嬉しいんだ。彼と戦えるなんて。
全身に快感が駆け巡るようにゾクゾクと波打つ。
あの日は、こんなことになるなんて想像もしなかった。

彼の放った幻術で、全身が業火に包まれる感覚を感じた。
だけど幻術なんてボクには効かない。
ボクは自分の目に映るモノさえも、信じていないから。

ボクに背を向けている彼を見て、自分の右手の甲にキスを落とし両の口端を吊り上げ笑う。

「よそ見するなんて、シンガイだナ」

彼が振り向くのは予測していた。
その振り向きざまを狙って、彼の左目に指を突き付ける。
なんとも言えない血や肉の温い感触と、神経が切れる音が指から伝わってくる。潰さないように彼のキレイな目玉を掴むと、そのまま一気に引き抜いた。 

彼の左目からは血が吹き出し、目を抑えながら地面へと膝を付いたのを見て、かわいそうに、と第三者のように眉が下がる。
鮮血が彼の透き通った肌を染めていき、声を上げずに顔を歪めた彼は、この世の何よりも美しかった。 

「やっぱり、アルビノだったんだネ」

抜きだした目玉からは黒いコンタクトが剥がれ落ち、淡紅色の瞳が輝いている。口の中で転がしていた飴を吐きだし、ボクは手に掴んでいる彼の目玉に舌全体を這わせた。 


【神功 左千夫】

「――――――ッ!!!」

矢張間に合わなかった。
容赦なく抉られていく眼球に激痛が走る。 

僕の精神体は実体に限り無く近い。
精神体の眼球が抉られたからといって本体の眼球が潰れるわけではないが、沸き起こる痛みは同じだ。 

それにしても、なんて格闘センスだ。
いくら、精神体だからと言っても、まだ彼の実力すら出させていない。 


「フフフフフ…そんな、まやかし物でいいなら、差し上げますよ。
アルビノですよ、それがなにか?
僕のデータをどこで手に入れたのか、教えて欲しいものですね。」 

鮮血が僕の頬を、首を伝い制服を赤く染めていく。
アドレナリンで痛みもかなり薄れてきた。

確かに僕はアルビノ遺伝子を有するものだ。
遺伝子の型式上、瞳が淡紅色、肌の色が白い程度しか外見には表れていないが。
紫外線が天敵なので、外に出るときは長袖長ズボンだ、野外訓練の時に脱がなかったのはそれが理由だった。 

彼はきっと僕の過去を知っている。
しかし、僕は彼に見覚えは無い。

眼球が無くなった目を閉じ、片目でじっと九鬼を見据え立ち上がり槍を構えた。
久々のレアな獲物に体が興奮するのが分かる。
しかし、今の目的は時間稼ぎだ、冷静さを保つようにグッと、奥歯を噛み締めた。 

【九鬼】

「逃げるの?」

ボクは濃い霧の中、左千夫くんの真後ろに立っていた。
ハッと振り向いた彼の両腕を羽交い絞めにし、目を見開いた。 

「オレから逃げれると思ってるのが大間違い」

止まったままこちらに視線を向けている彼の頭の中は、何故実体化が解けていかないのか、といったところだろう。
目と口端を吊り上げ、ボクはにっこりと彼に笑いかける。

「君がマヤカシなら、僕は…リアルって言うのかな?
偽物を本物のように扱うことができるし、本物を作り出すことだってできる。
だから、君はボクから逃げられないんだヨ、左千夫クン」


彼が掴まれている腕を振りほどこうとしたので、そのまま正面から地面に押し倒し、背中へと乗り上げる。
そして、彼の身体に身を寄せ、耳元近くへと顔を持っていく。
ボクの嫌いな甘い香りが鼻孔を刺激してきたので、彼の耳を舐め上げ囁いた。


「ザンネンでした」


そう言って俺は彼の背中から心臓部分へ手を一気に突き刺し、地面に到達するまでズブズブと抉る。
生暖かい血の感触がボクを染めあげていった。 


【神功 左千夫】

「な…に…!?」


僕は今限り無く存在しないものに近い。
肉体を原子レベルまで細かくしているようなものだ。
捕まえられる訳がない。

しかし、そんな僕の考えを覆すように九鬼は僕を捕まえる。
しかも触れられると虚像に近くなっていたものが実体化させられてしまう。
そうなると、力で逃れるしか無いが、本体で無い僕には彼を振り払う力は無かったようだ。 


「ぐっ!!!――――――はっ、……そんな、…まさか……、―――――――ッ!!!!!ぁ………か、はっ!!」 


地面に押し付けられるだけでも屈辱なのに耳に感じる柔らかい感触に背筋が凍る。
直ぐに感じたことのない冷たい激痛が体を走り抜ける。
すべての感覚が痛みで埋め尽くされ、目の前すら赤く染まる。
僕は大量に吐血し、そのまま肉体は息をひきとる。

すると、全身が黒い霧に包まれるようにして霧散し始め肉体は消滅していったが、肝心なコアとなる魂は九鬼の手から逃れることができなかった。

「消えちゃったネ。
ま、コアはこれみたいだから君んとこの会長サン、貰っていくヨ」


【神功 左千夫】

ここは…。

ローレンツと言う幻術師のせいだろう。
移動中の記憶は無いもない。
僕は今本体の中に居る。

どうやって、本体をレゲネから連れ出したかは分からないが、きっと何か交渉したのだろう。

あれからどれくらい経ったのか分からないが僕の意識は覚醒していく。


「ぐ!!―――――――ぅぅうううッ!!!!」


貫かれた胸に激痛が走る。
常人ならきっとこの痛みでショック死するだろう、心臓と瞳が直接焼かれているかのように萎縮する。 

ベッドの上で裸体を丸めるように胸元に爪を立てる。
脈拍等を測っていた機械が僕から剥がれ堕ちていく。
自分の爪が体を傷つけるほど強く抉らないと正気を保てない。
嫌な汗が吹き出て、体も青ざめていく。
同時に四肢に填まっているリング状の物体に気付くが今は構ってられない。 


数十分、その痛みと格闘し、やっと収まり始めると室内にもう一つの気配を感じる。
どうやら彼は初めからそこに居たようだった。


「悪趣味ですね…九鬼。」


既に抜けかけていた点滴の針を睨んだ後、力任せに引き抜き、僕はベッドから立ち上がる。 


【九鬼】

「悪趣味なんてとんでもナイ」

左千夫クンが起きるのを待ち構えていたかのようにボクは壁に身体をもたれかけさせたまま、眉を下げながら笑った。

「逃げる気カナ?ダメだヨ、折角本体も貰ってきたっていうのに」

彼に近づいて行っても彼は構えさえもしない。
そういう気の強いトコロがまた好きだ。

「君を拷問して首を縦に振らせようかと思ったケド…。絶対会長を譲ってなんかくれないでしょ?
その前にその身体に働いてもらおうと思って色々試させてもらっちゃった」

口の中の飴玉を転がしながらピースサインを彼に送る。
けれど彼の表情は変わらない。そのまま踵を返してボクと反対側に行こうとしたので、ボクは指を打ち鳴らした。
すると、彼の両手首に巻かれているリングから電流が流れ、彼は床に脱力するように跪いた。心臓を抉られた痛みや、薬の実験で彼の身体は相当弱っている。
そこにフィデリオのあのリングから電流を流せば、身体はおのずと言うことを効かなくなるはずだ。普通の人間ならここで気を失うトコロなんだけど。

彼は脱力したまま、鋭い淡紅色の瞳で睨みつけた。

「キレイな瞳…コンタクトなんかで隠さなくていいのに」

ボクは彼の前に回り込み、そっと彼の頬に手を伸ばす。
きめ細かな白い肌が指先に触れ、いつまでも触っていたい感覚に陥る。 

「君が会長でなかったら、もっと違う形で再会できたのかナ」

彼の頬をぐっと掴みながら更に顔を近づけ口を開けさせる。その手を掴まれたが、痺れて力が入らないのかまったく抵抗になっていない。両の口端を吊り上げ笑った後、舌先に載せた僕の好きな辛い飴玉を彼の口の中へと放り込む。 

「お腹減ってるでショ?それ、あげるヨ」 


【神功 左千夫】

「ぐ!!………っ、……はっ…」 

体が言うことを効かないずっと電流を流されているような感覚だ。僕の本体はずっとレゲネにいて動かしていないため動きが鈍い、しかし感覚は逆に鋭くなってしまっている。久しぶりに体に与えるが激痛や電流で、それはいつも以上の感覚を僕に与えた。更に実験台にでもしたのだろうか、色々な薬剤を体に投与されてしまっているようだ。

僕は昔から色々な薬剤を投与されていたので、耐性がある。しかし、体の弱り方を視るとかなり多量の薬剤を体に入れられたようだ。

「はっ……っ、何度も言ってる。…僕は貴方なんか知らない。」

素肌が床に触れて冷たい。
首につけたままのペンダントが揺れる。

「……っ!?………な…に!………ん!」 

口づけられるだけでも、舐めていた飴を入れられるだけでも、身の毛がよだつのに、彼が舐めていた飴は、僕が一番嫌いな、辛い味がした。 
力の入らない手で相手の手首に爪を立てる。辛い飴は耐えるのが辛かったがそのまましたいままにさせてやる。舌を絡めるような、飴の押し込み方には正直肌が粟立ってしまったが、相手の不意をついて、口の中に仕込んであった痺れ薬を歯で割って相手の舌に押し込んでやった。 
九鬼はがくっと体勢を崩したようだ。

「フフフ、詰めが甘いですね。捕虜なんかに、迂闊にキスするもんじゃありません…よ、それでは。」 

口の中の僕の嫌いな味の飴を吐き出す。
素直にキスを受けるふりをしていた間に電流にも慣れてきたので、歩く程度には力が入るようになった。
うつ伏せに倒れる九鬼を尻目に僕は出口へと向かった。

【九鬼】

「君の方が悪趣味だネ…」

正直身体は物凄く痺れていた。
だけど、こういうのって凄く快感なんだよネ。
もちろん自分が痺れるより相手を痺れさせる方が好みなんダケど。
そう言うとボクは二度指を鳴らし、リングから電流を流させる。二度鳴らしたのは、さっきの倍電流を流せという合図だ。彼はのけ反らせるように身体が揺れ、近くにあった機材へと身体を持たれかけさせた。 
痺れる身体を奮い立たせ、脱力する彼へと近づき頭を鷲掴みにする。そのまま彼がさっきまで寝ていたベットへと引きずっていき、掴んでいた頭を押さえつけグッと沈めた。 

「思い出してくれなんて言わないヨ…だけどボクはものすごーくショックを受けた」 

ベッドに沈めていた頭をそのまま後ろへと引っ張り、ボクの顔の位置まで上げ肩越しに彼の顔を覗く。片方の手で唇から顎、乳首からペニスまでスーッと指を這わせ耳の中へ舌を突っ込み執拗に舐め上げる。 

「…だから慰めてヨ」

そのまま思い切り額に膝蹴りを食らわし、脱力している彼をベッドへ押さえつけ、身動きが取れないように両手足をベッド端に備えている拘束具で拘束させた。

【神功 左千夫】

「ッ――――――!!!!!!!」

先ほどより強い電流が体に流れる。頭が割れそうに痛んだ。どうやら痺れ薬は効いては居るようだが動きを封じるまではいかなかった様だ。引きずるようにしてベッドに戻される。行為の一つ一つが過去と重なり、電流以上に僕の心にダメージを与えていく。

「な…!?ふざけるな!!……誰がッ!!貴様なんかにっ!!―――グッ!」

性的な気配を感じて、酷く心を乱された。暴れられるだけ暴れてみるが大した抵抗にならず、ざわざわと耳奥が粟立つ。思わず息を引き攣らせている間に仰向けに転がされ、只でさえ頭が痛むのに、額を思いっきり蹴りあげられてしまった。 
僕は人より肌の色が薄い。蹴られた額は内出血を起こし、それが体質的にどうしても目立ってしまうので、額が青く変色していく。
痛みに丸めていたい体を無理やり開かれ、仰向けのまま手足をベッドの四隅に拘束されてしまった。
こうなると睨みつけることしかできず、体が電流で痺れる中、鋭い視線で相手を射抜く。

「離せ。貴方の冗談に付き合う気はない。」


【九鬼】

彼の鋭い視線に身体中がゾクゾクと震える。

「冗談…?ボクはいつでも本気だヨ?本気なら付き合ってくれる?」

そのまま彼の上へとまたがり、全身を舐めるように見つめる。

「キレイな身体。いっぱい汚されて来たのになんでコンナに綺麗なの?」 

その言葉とともに、彼の顔を思い切り拳で殴る。口の中が切れたのか、彼のピンク色の唇から白い肌へと赤い血が線を引いた。そのまま顔を寄せ、唇をなぞるように舌を這わせ口の中へと侵入し咥内をぐちゅぐちゅと犯す。鉄の味が興奮を誘い、ボクのペニスは固くなり初めていた。

「じゃ、これからボクの事覚えてもらおうかナ?」

彼の恥部へと顔を移動させると、ぐっとアナルを隠している肉を押し広げ、彼の穴をマジマジと見つめる。 

「ココもカワイイネ」

閉じているアナルを舌先で突くように舐めるとヒクヒクと反応が返ってくる。それに興奮したボクのペニスは完全に勃起していた。 

「うん、じゃ、挿れちゃうから」


彼の抵抗も関係なく足を曲げさせ無理矢理慣らされていないアナルへと自分のペニスを突っ込んだ。締まり過ぎて痛かったケド、そのままグッと腰を打ち付けるように最奥へと到達させる。キツイけど、これがまたイイんだ。僕は口端を上げて快感に微笑んだ。

「…ボクのペニス…左千夫クンの中に入っちゃったヨ?どうしちゃおっか?」


【神功 左千夫】

汚された、と、言われると過去を思い返す。
そうだ、こんなこと何てことないんだ、と、自分に言い聞かせる。 

「何がどう…本気…ぃ!!…はっ……ッ」 

抵抗できない人間を殴るなんてこの男の人間性を疑った。
一方的に唇を奪われたのに力が入らず舌を噛むこともできなかった。口の中は血の味に満たされてしまい気分が悪い。
僕は陰毛の色が白いのでまじまじと見られてしまうと気になってしまう。しかも、なんの抵抗もなくアナルに舌を這わせる行為には手足をばたつかせる。 

「待て――――――――ッ、あ゛ぁぁああああ!!」 

体を半分に割られるかのような衝撃が走る。競り上がる嘔吐感と圧迫感。ブチッといやな音を立てて腸壁に亀裂が入り鮮血を溢れされる。慣れることのない生理的な痛みに見開いた目の中の瞳を揺らす。

「あ!ぁ!あーっ、やめっ、………くぅ!!」 

更に奥まで無理矢理入ってくる九鬼のぺニス。押さえ切れない、悲鳴が上がった。拘束されている足を曲げれるだけ曲げての行為は窮屈で、額にびっしょりと汗を滲ませ、それでも死ぬことのない瞳で九鬼を見据え。 

「さっさと抜け……」

結合部から漏れる血液がシーツを赤く染めていく。

【九鬼】

「こんな状態でも君は反発するんだネ、そういう所もかわいいナァ」 

彼の言葉と淡紅色の瞳に腰が更に疼き、肉壁に締め付けられているペニスが硬くなって行く。結合部から流れる血を指に絡めそれを舌先で舐め取った。 

「抜くわけないでショ?」

そのまま一気に腰を打ち付ける。血が潤滑剤となり少しスムーズにはなったが相変わらずかなりキツイ。
無心で腰を何度も最奥へと激しく打ち付けながら、彼の歪む顔に目をやり舌舐めずりをした。 そして手を彼のペニスへと這わせ、一気にぐっと握り爪を立てる。 

「ちょっとおっきくなってきてるネ…?嫌なんじゃナイの?」 

尿道を爪先でひっかく様に刺激し、彼の反応を薄く目を開き見つめた。


【神功 左千夫】

長い間男を受け入れていない体はギチギチに九鬼のペニスを締め上げる。彼だって痛くないわけがない。
しかし、それを感じさせないくらい強く突き上げが始まると僕の喉が天を仰いだ。 

「あ゛!!……っ!……く。……ンっ!」

なるべく口から漏れそうな甘い悲鳴をかみ殺す。自然と口を結び、奥歯を噛みしめる。手枷や足枷をがしゃがしゃと鳴らすがびくともせずに、僕は首を横に振ることしかできなかった。 
そして、久しぶりに試験管の中からでた僕の体に与えられた一発目の刺激が強すぎた。過去のこととリンクし、体は苦痛から逃れるために痛みを快楽に置換していく。
前立腺をペニスが掠めるだけで、性器へと血液が集まり始める。 悩ましげな息と視線を自分の下半身に一瞬向けると、ペニスへと激痛が走る。

「―――っっぅ!!!」

痛い筈なのに僕のペニスからはどろりと先走りが零れた。その屈辱に唇を噛みしめ殴られ青ざめた顔を背ける。


【九鬼】

屈辱的な彼の顔を見て、ますます興奮が昂ぶる。気の強い男を溺れさせていくのは愉快で思わず口角があがった。 

「…こんなコトで感じちゃうなんて…ますます気にいっちゃうヨ」 

そう言いながら大げさに腰を振り、アナルの中全体をなぞる様に荒くを犯していく。ペニスを締め付ける痛みが快感にすり替わり、頭の中がぼやけていく。すぐにイッてしまいそうなくらいの久々の上物だ。
彼の先走りを指先に絡め、グリグリと尿道付近をひっかきながら、そのまま上下に扱き始める。だけどこれだけじゃつまらない。もっと彼の屈辱的な表情が見たいと考えたボクは、腰の動きを止めた。そして、横に置いてあった医療の器具が乗った台をベッドへと引き寄せた。 
そこに置いてある消毒液と医療糸、ジェルをベッドへと無造作にばらまき、糸をピッと伸ばし口に咥えながら彼へと言葉を投げかける。 

「普通じゃおもしろくないよネ。ちょっとあそぼっか」


【神功 左千夫】

「……ン!ッ!―――クッ、………ぁ。」

止まらない腰の動きに耐えている唇の隙間から呼吸に交じり僅かだが声が落ちる。屈辱的な言葉に性を煽られ、更にペニスを扱かれてしまうと、体はすぐに快楽を拾い上げていき、意志に反してペニスは完全に勃起していく。 
感じたくないのに感じてしまう。昔からそう教え込まれたからだ。その体に抗うすべはなくてはやく終わってくれと頭は考え始める。
僕の願いが叶ったのか、腰の動きが止まった。
意識なく閉じてしまった目を開けて九鬼を見上げる。射精された感覚はない。と、言うよりも切れてしまって余り感覚がわからないと言ったほうが正しいかも知れない。 
するとなにやら、ゴソゴソとし始めた。

「………?――――――っ!!」

相手の笑みに嫌な予感がして自然と眉根が寄る。しかし、視線が捉えたのは細い縫合用の糸で初めはどこかを縛るのかと思っていたが、それを二つ折りにして器用に結い始めた。初めは全く分からなかったが愉しそうな笑みと、向かう視線の先と、潤滑剤をペニスに塗られたことにより次の行動を想像できてしまった。
温められていない潤滑油の冷たさにビクンと大きく体は跳ね、慌ててうつ伏せになるように体を捻ろうとする。
そうすると、九鬼のペニスを自然に締め上げてしまい、艶めかしい息が零れた。

「―――はっ!待てッ……そんなところに、なにする気ッ…だ。」

僕の表情は完全に青ざめ、何とか九鬼から逃れようと体を丸めようとした。

【九鬼】

「それはやってからのオタノシミ♪」

そう言って僕は結った医療糸にジェルを付け、彼の尿道口を指で開く。彼の顔をチラリと見つめ目を細めて笑った後、糸をゆっくり尿道へと挿入していく。
その光景に身震いし奥へ奥へと糸を差し込んでいった。

「これスッゴク気持ちいいんだヨ?よかったネ」

30㎝は入っただろうか。
ある程度奥へと入ると、彼の顔を見ながらそれをぐりぐりと回し反応を見るようにゆっくり抜き差しする。
片手はペニスを扱きながら、彼の中の快感を更に押し上げた。


【神功 左千夫】

「いッ…、やめ…そんな……ッ……ィ!……痛ッ!……ぅ!!」


どうしても逃げることが適わないので、顎を引くようにして下半身を見つめる。自分の尿道に吸い込まれていく糸に薄い朱色の瞳を揺らす。
ジェルを使っていても尿道を擦られると焼けるような痛みがそこから上がる。全身から汗が吹き出しガクガクと体が震え、頭に靄がかかり始める。
ただでさえ流れている電流で意識が飛びそうだというのにこれ以上に苦痛を与える相手の行為にもはや怒りしか感じない。 

「こんなものが、気持ちいいわけ―――ヒッ!!ぁ!…あ!」

かなりの長さの糸が尿道へと押し込まれた。
もう何も考えたくないが彼がそうさせてくれない。
否定の言葉を投げかけた瞬間、尿道の糸が動く。
僕はその気持ちよさに一気に絶望した。
口を塞ぎたいのに手の自由が利かない。
甘い声が口から漏れ、背をのけぞらせるようにして後頭部がベッドに進む。更にペニスを扱き上げられると中の糸の存在をよりリアルにし、僕は快楽の波へと落とされていく。 

「ぃ!!ぁああ!!動かす…な!……やめろっ!やめっ!!ぁ、あああ!!」

駄目だこのままじゃイってしまう。
何とか快楽を抑えようと自分の拳を握り締め掌に爪を立てる。快楽を伝えるようにアナルは九鬼のペニスを絡みつくように締め上げはじめた。
 
【九鬼】

彼の痴態にボクは息を飲んだ。
意思とは関係なく漏れているであろう喘ぎ声がボクの耳を犯していく。
ゾクゾクと全身に鳥肌が立ち、今すぐめちゃくちゃにしてしまいたい衝動に駆られたが、今は我慢しなければならない。 

「すごい…左千夫クンもそんな声で啼けるんだネ…」

尿道へ差し込んだ糸を上下させる手は止めないまま、ガチガチになっていくペニスをゆっくりゆっくり扱き続ける。 
自分のペニスにアナルの締め付けが感じられ、彼と繋がっている気分に気持ちも昂ぶっていく。それと共に、再び腰を一気に一突きさせた。 

「ッ…すんごいキモチー締め付け方、ずっと挿れてたいヨ」

そのまま抉るようにアナルの中を掻き乱していく。ペニスを扱いている手の力も強め、よりいたぶる様に彼の自尊心と快感を刺激した。 

「言っておくケド、糸挿れたままじゃ射精できないからネ、そのままずっと溺れてたらいいヨ」 

腰を思い切り打ち付けながら自分の中に限界が訪れそうになるのを感じた。彼の中に全てを吐きだしたい。ボクの全てで彼を染めたい。

「…ッ……イクよ?」

そう言うとボクは腰の動きを更に早め、緩んだ笑みを彼に向けたまま中へと思い切り射精した。射精の快感が身体中を駆け巡り、ビクビクと身体が震え思わず唾液が口端から流れる。誰とヤるよりも心が満たされるように嬉しく、気持ちよかった。
射精後の余韻を感じるようにその後も暫く腰の打ち付けは止めず、奥へ奥へとボクの気持ちをたっぷりと注ぎ込んだ。  

【神功 左千夫】

アナルからは前立腺を刺激されていく。
こんな、快楽は知らない。知りたくもない。
一切の抵抗が許されない中での快楽は溺れていくしかなく、はやく相手が満足してほしいという考えすら、どこかにとんでしまいそうだ。 

「はっ!!……ン!!ぁ、……ぁ。あ!……も、嫌だッ……ふ、ぁ、あ、あ!ぁああっ!―――!???」

九鬼が射精に向かっているのかアナルを犯す速度が速くなっていく。相変わらず鮮血は溢れているがすでに感覚が麻痺して痛みはなかった。
それよりも、尿道とアナルとペニス、三点を同時に責められる快楽に負けそうで唇を噛みしめようとするが。それすら、嬌声に消されてしまい、赤い舌を覗かせながら絶頂へと向かう。

もう、イく。

そう思った時だった。
九鬼からの言葉と体の異変。
射精前のもどかしい瞬間で体は止まってしまい。 

瞠目した。

絶望的なその表情で満足そうに僕に体液を注ぎ込む九鬼を見つめ、唇を震わせた。

「………ぁ…………ぁ。……そんな…。」

アナルは体液を搾り取るように収縮を繰り返す。
顔が紅潮してく。もう、すでに精液を出したくて仕方ない。でも、強請ることなんてできない僕はこの、もどかしく辛い、そして一番の快楽を耐えるしかない。
そう考えると意識を手放したくなった。

【九鬼】

ボクはイきたくてもイけない彼のもどかしく艶っぽい表情を見ながらペニスを引き抜いた。中から血が混じった白濁色の体液がベッドを汚していく。

「はっ…はぁっ…イキたいの…?」

息を整えながらグリグリと糸を動かす。
彼の紅潮した顔を覗き込みながらニヤつくように笑みを零した。 

「イきたかったらオネダリしてヨ?イカしてください、って」

糸を持っている手を上下させながら尿道の中を掻き出すように擦り、彼の竿に舌を這わす。

「言ってくれたらイカせてあげるよ?」

ガチガチに硬くなった彼の竿にむしゃぶりつきながら言葉を促す。片方の手でアナルの中へと前立腺を軽く刺激しながら指を差し込み、自分の吐きだした精子を掻き出すように丁寧に弄る。   


【神功 左千夫】


「ふ!!ぁああっ…!!やめっ!!……ぁああああ!!」 

尿道が焼けるように熱い。しかし、糸はかたいものではないので燻ぶる様な刺激を与え続けるだけだ。
早々にペニスを引き抜かれ、指から与えられる刺激もやんわりと、触る程度にしか触れてくれない。 

そのとき僕ははっとした。自分があれほどまでに射精を嫌がってたのに、今はイきたくて仕方ないことに。 
お願いしたらイかしてやる。と、悪魔のような声で九鬼が囁く。

駄目だ…。
これで強請ってしまうと昔と変わらない。
人体実験のモルモットでしかなかった、昔と。 
一方的なセックスに身を委ねてはならないと固く唇を噛みしめる。 

「…………く、死ねっ……っ」 

快楽に染まった濡れた瞳だが先ほどまでとは違い意志をはっきりと有した視線で僕は暴言を吐きつける。
九鬼は上等と微笑みとそのまま僕を焦らし続けた。
口から漏れるのは嬌声と苦悶の声。でも、決して強請る言葉を口にすることなくただただ時間だけが過ぎて行った。 
 

【九鬼】

本当に彼は強情だ。
暫く微妙な快感を与え続けていつ強請ってくるかと思っていたが、喘ぐだけ喘いで結局その言葉を口にすることはなかった。 

「…はぁ…そういうトコロが好きなんだケド…」

そう言いながらアナルへと差し込んだ指を引き抜く。
中身は全て掻き出せたようだ。次のお客様のためにもココは綺麗にしておかないと。 

無理矢理尿道に差し込んだ糸を引き抜くと、彼の身体がベッドで跳ねた。勃起したまま快感を放てなかったペニスの先に口づけし、困ったように眉を下げ口を尖らせながらベッドの上に立ち彼を見下ろす。 

「もう飽きちゃった」

そのまま彼の腹へと思い切り足を落とす。
何度もそれを繰り返し、彼が苦痛で顔を歪めるのを見てまた自分のペニスが勃起しそうになるのを堪えた。 

「次のお客サンも待たせてるからこれくらいにしとくよ。手当もちゃんとしてアゲル。
ボク以外の男に抱かれて、もっと気持ちよくしてもらったらいいヨ」

そう言って微笑みかけたが、少し、ボクは不貞腐れていた。もっと彼に屈辱を味あわせてやりたかったんだケド。
何分時間がない。
拘束したまま、ある程度手当を終わらせて、彼の顔付近へと座り直す。
彼に夢中で気づかなかったが、黒い髪に隠れたピンキーリングを細い鎖に通したネックレスを見つけた。
ボクはそれを見て驚いたように少し目を見開く。
形容し難い感情に、胸が高鳴った。
だがその感情を隠すようにいつものように笑う。 

「コレ、大事にしてるの?」

そう言ってリングを手に取り、軽く引っ張り上げながら眺めた。それは子供用のピンキーリングで彼の小指にはもちろん入らない。 


【神功 左千夫】

「ひぐっ!……ヒッ!!ぁああああああっ!!!あー…ぁ、あーっ!……はっ」 

僕の体内から指が抜かれ、更には尿道内の糸も内部を擦りあげるようにして引き抜かれた。
先ほどまでの快楽とは違い明らかな鋭い痛みが体を駆け廻る。尿道口が腫れあがり、真っ赤に染まる。
耐えきれなかった生理的な涙が頬を一筋伝った。

彼から飽きた、と、告げられてホッとした。
正直僕ももう限界だ、もう少し続けられていたら間違いなく強請っていた。 
その後激しく蹴りつけられて口から血が流れ落ちたが、もう叫ぶ気力すら無い。
どうやら、まだ誰かの相手をしなくてはいけないようだが、彼よりはマシだろう。
そこから手当を受けた。特に傷ついたアナルに念入りに薬を塗りこまれた。そうすると不思議と傷口が痛まなくなった。何か特殊なものでも入っているのだろうか、見えはしないのだが傷がふさがった気配がした。 
九鬼が僕のすぐ近くまで来たがもう、瞳を開いているのも億劫なので、目を閉じていた。 
しかし、次の瞬間彼が触れた物は、僕の胸に掛っているネックレスだった。慌てて僕は目を見開き、首を背けるようにして彼の手からリングを外そうとした。 

「触るな…。別に……ずっとつけていたから、今もつけてるだけ…だ。」 

初めにこれを隠しておけばよかった。
正直このネックレスに関する記憶が僕には殆どない。
度重なる実験のせいで僕は幼少期の記憶にいくつも空白がある。これは昔からずっと胸につけていた。
誰か、…誰かにもらったものなのだ。経緯は思い出せないが。 どうしても、これを奪われたくなくて、実験用のサンプルだったときはずっと口の中に隠していた。いや、隠す場所を作られたと言ったほうが正しいか。
この指輪は僕の特殊能力の原点でもある。
この指輪を持っていることを研究にばれたとき、僕はその研究員にどうにかして返してもらえるようにお願いをした。
そのときから僕は催眠術を使えるようになった。
彼は何かに取りつかれたように口の中の頬の裏側の肉を抉り始めた。
そうして、調度リングが隠れるような穴ができた。
勿論普段は肉が被るようになっているので口を開けたくらいでは分からない。痺れ薬を仕込んでいたのもそこだ。
あの時の激痛は忘れられない。
しかし、きっと研究員は僕の望みをかなえたに過ぎないのだろう。
そのリングをずっと隠しておけるようにと。
それが僕が初めて催眠術を無意識にだが、使えた瞬間だった。 
息が整わないまま睨みつけていると、彼は常の笑顔でネックレスを引きちぎった。
視界が歪む。
冷静さを保てない。
どこまでこの男は僕を追い詰めれば気が済むんだ。 

その瞬間に肉体から精神を切り離す。
勿論こんな状態で肉体と精神を分けてしまうのは得策ではない。
いや、寧ろ自殺行為だ。

「離せ……っ。」

それでも、彼にそれを渡すわけにはいかないので自由な精神体で彼の手を両手で掴み爪を立てた。 


【九鬼】

目の前に彼の本体と精神体がいる光景が少し妙な感覚だった。
今この状況で精神体になるほどこれは大事なモノなのか、とボクは無意識に頬が緩みそうになる。
それをごまかすように彼の目を見据えると、舌を出し挑発するように言葉を発する。

「…ヤダ、返さない」

そして握られていない方の手を精神体の顔へと押し当て、無理矢理本体へとぶつけた。すると精神体の彼の身体は黒い霧に包まれ消え、意識が本体へと戻ったようだった。
爪を立てられていた腕の肉が少し抉れ、血が伝っている。
それを舐め取るとボクはベッドから立ち上がった。 

「じゃ、誰かここに来ると思うから、その時は大人しくしなきゃダメだヨ?逃げても無駄だからネ」 

拘束されたままの彼の頭を撫で額へと口づける、先ほど舐めた自分の血がついてしまったのを拭き取り目を細め微笑みかけた。 

そのままボクは部屋を後にする。
彼が大事にしてくれていた指輪を眺めながら。 
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