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12わ『天啓』
しおりを挟むああ、悪い悪い
わざとだけどな
「なにやってるのー」
「ぼくのスキル『確認』でゴングゴングを見てたんだよ
モンコングっていうのの進化後なんだってね
まだ近くに同じゴングゴングがいるかも」
「おー便利なスキルー
佐渡は?」
「同じようなもんだな」
「しっかり説明した方がいいよ
ワタリのスキル『覗き見』は人の脳内盗み見るんだよ」
だから言い方!
盗み見るって今んとこ俺全然悪用とかしてないしひどい言い方だわ
ま、今さら勇哉にどう思われてもいいか
どうせ嫌われてるしな
いっその事どれだけ嫌ってるか見てやろうかな
…いや止めた
見るまでもないし余計にへこむだけだわ
「へー二人ともすごいー」
ま、いいや
こっちも色々聞いてやろう
「ところでさ、『天啓』ってどうゆう感じなんだよ」
「あー佐渡、頭の中見えるんだよねー
じゃあ今から使うから見ててー」
一番簡潔な方法を示してきたな
さすが天才勇者サマ
「えー、ぼくもどんな感じかみたいよ
後で教えてよ」
はいはいわかってるわかってる
『覗き見発動』
覗き見の効果教えてー
ーーーー覗き見 人 頭 見るーーーー
「こんな感じー」
なるほど断片的な感じな
未知のスキルにテンション上がっちゃったわ
「どうだった?」
「覗き見、人、頭、見るだってさ
断片的な感じだな」
「そーだね
便利だよー」
「便利そうだな
ここがイデアルの事以外聞いた事なんかあるか?」
できるだけ関わりたくないし簡潔に会話を進める
何でイデアルで二番目に出会ったのがこいつなんだよ!
「んー
色々聞いたよー
頭に一気に浮かべようかと思ったけどー
天希には伝わらないし普通に話すなー」
「ありがとう、勇哉」
うわっ
分かりやすく天希への得点稼ぎにきやがった
天希は渡さねーぞ!
静寂な『忘れられし森』で響く3つの若い声
ガサガサガサガサ
魔獣たちは彼らに気付いて、彼らに気づかれぬよう隊を組む
魔獣たちとて能無しではなく彼らにも統率者はいる
彼らもこの森で生き抜いてきた猛者だ
ガサガサガサガサガサ
普段は争い合う彼らも先ほどの響き渡る恐怖の音色を聞き、その『冒険者』共がただ者ではない相手だと悟った
ガサガサガサガサガサガサ
彼らには『理性』があり、多くのものが自らの存在の危機を感じる事ができる
普段ならば『冒険者』3人を倒す事にここまで一丸となることは間違いなくない
ガサガサガサガサガサガサガサ
さあ、惨劇の始まりは近い
彼らは勝利を確信して笑う
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ
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