浪人生が元クラスメイトと異世界転移したら悪魔になりました

みっくす俺!!

文字の大きさ
上 下
42 / 43

38わ『師匠』

しおりを挟む







「あっ師匠が呼んでます!
師匠ーちょっとこっちに来てくださーい」

「やれやれどうしたのじゃ…」

「佐渡くん、黒木先生、紹介します
あの方がここ数日私を家に泊めて修行をつけてくれたウル爺です」

「そうとも!ワシがウル爺じゃ!
お主らは何者じゃ?」

「私の友人です」

「それは転移する前のか?」

は?
この爺さん転移の事知ってるのか!?
てか黒木先生爺さん見たらすぐ精花から手放して俺の後ろ側に行きやがった
ビビりすぎだろ…

「なぁ、爺さん
あんたは転移について知ってるのか?」

「いーや
ただそこの精霊使いの嬢ちゃんちぃーとだけに話を聞いただけじゃい
他のことはさーっぱりわからん」

なるほどな
この爺さんにこの世界のこと色々聞いたからある程度知識があるんだな
とりあえず何者か知りたいし頭の中を覗き見てみるか


『覗き見発動』




あれ?できねぇな



『覗き見発動』




「なんじゃお主…」

ヤバっ
こいつもしかして気付いて

「ワシの顔に何かついとるか?」

「いや、特に」

あっぶねぇー
何で覗き見できねぇんだ?
レベル差とかなのかな
だとしたらこの爺さんどれだけ強いんだよ!

何にせよ不気味だな
少し警戒しておくか

「ところでお主は人か?」

「は?いきなりなんだよ?」

「そうですよ!
佐渡くんは転移する前からの私の友人ですよ!」

「いや尻尾とかあるし…明らかに人族ではないじゃろ」

やっぱりこの爺さん鋭い
まあ精花が心を許してるっぽいし悪いやつじゃねぇだろうし正直に言うか

「はっはっは
バレたのならしょうがない
実は俺は…悪魔だ」

「悪魔…じゃと!?」

「どうだ驚い…」

「なんじゃそれ?」

「は?
悪魔を知らないのか?」

「さっぱり知らん」

は!?そうか
そういえば特別な職業だったっけ

「とりあえずお主らが普通の人でないことはわかった
というか嬢ちゃんも人族じゃないじゃろ…」

「あぁそういえばそうでした
私もエルフ族なのでした」

おい精花…

「ということは…そっちで隠れている嬢ちゃんも人族でないのか?」

「ぁあ…ぁたしは…ただの人族ですよ」  

まあ人族である事に間違いはないか
ただの人族かは置いといてな

というか心なしか黒木先生嬉しそうだな
嬢ちゃんって呼ばれたからかな
いい年なのにな

「そうか、ますます不思議な奴らじゃ
先のことを聞くようでわるいのじゃが精霊使いの嬢ちゃんとその友人、これからどうするのじゃ?」

「といいますと?」

「ワシは嬢ちゃんが偶然一人で困っておったからワシの家に泊めて修行をつけておったのじゃが、仲間がおったならもうワシの助けは必要なくなるのじゃないか?」

「…どうしましょう佐渡くんついて行って大丈夫ですか?」

「いやーそれが俺らも転移してきたばっかりでロクに住むところすら確保できてないというか…」

あんなギルドなんかに精花を連れて行っていいのだろうか
てかいきなりサバイバル社会に投げ込まれて数日で安全な場所を確保するなんて難しすぎる

そういった意味では精花はめちゃくちゃ運がいいな

「そういうことならワシのところに来てもいいが…」

マジか
ありがてえ!
この爺さん太っ腹だな
得体はしれねぇけど

「先生どうします?」

「ぁあ、天稀ちゃんたちはどうするのぉ?」

「え!?
お二人だけじゃなかったんですか!」

あぁ、まだこっちの状況をしっかりと話してなかったな

「あぁ、実は俺らは今二人でいるわけじゃねぇんだ
今は天稀と勇哉が秘密基地で留守番してるんだ」

「…かけるちゃぁん秘密基地って…」

「あまりにもお二人が仲良しなので二人で生活してるのかと勘違いしてしまいました」

「じゃあ嬢ちゃんたちはこれからその秘密基地とやらに行くのか?」

「…うーん」

「む、何かくるぞ!」

ブモォーーーーーー

「チェ、またお前らか
全員下がってろ!
俺が仕留める」

ブモォーーーーーー

渾身の蹴りが入ったな

「すごいです佐渡君!」

「かけるちゃぁんカッコいいよぉ!」

「いや全然じゃな」

「そうだろそうだろ…は?」

「じゃからお主は全然だと言うておる」

「何がだよ!」

「身体の使い方、魔力の使い方何もかも噛み合っておらん
第一…お主は魔獣をそんな風に扱って良いのか?」

は?何を言って

「いいじゃろう!
お主らの仲間も連れてこい
ワシが修行をつけてやろう」













しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

我が家に子犬がやって来た!

もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。 アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。 だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。 この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。 ※全102話で完結済。 ★『小説家になろう』でも読めます★

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

転生リンゴは破滅のフラグを退ける

古森真朝
ファンタジー
 ある日突然事故死してしまった高校生・千夏。しかし、たまたまその場面を見ていた超お人好しの女神・イズーナに『命の林檎』をもらい、半精霊ティナとして異世界で人生を再スタートさせることになった。  今度こそは平和に長生きして、自分の好きなこといっぱいするんだ! ――と、心に誓ってスローライフを満喫していたのだが。ツノの生えたウサギを見つけたのを皮切りに、それを追ってきたエルフ族、そのエルフと張り合うレンジャー、さらに北の王国で囁かれる妙なウワサと、身の回りではトラブルがひっきりなし。  何とか事態を軟着陸させ、平穏な暮らしを取り戻すべく――ティナの『フラグ粉砕作戦』がスタートする! ※ちょっとだけタイトルを変更しました(元:転生リンゴは破滅フラグを遠ざける) ※更新頑張り中ですが展開はゆっくり目です。のんびり見守っていただければ幸いです^^ ※ただいまファンタジー小説大賞エントリー中&だいたい毎日更新中です。ぜひとも応援してやってくださいませ!!

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?

山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。 2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。 異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。 唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜

二階堂吉乃
ファンタジー
 瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。  白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。  後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。  人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話7話。

超文明日本

点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。 そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。 異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。

処理中です...