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36わ『泉』
しおりを挟むさて色々道具も情報も手に入ったし倉庫の探索は後にするか
この後予定もあるしな
「なぁ、そろそろ外行かないか?」
「?佐渡何か予定でもあるのー?」
あぁ、そういえばまだ夢の事話してなかったな
「えー!?
ワタリこっちに来てから毎日そんな夢みてたの!?
なんで話してくれなかったの!?」
「いや…話すタイミングもなかったし…」
「かけるちゃぁん!
隠し事はよくないわよぉ」
「ちゃんと話せよー」
ブーイングが多いわ
「だからちゃんと話したじゃねーか!
とにかく今日も夢に従って泉を探しに行くぞ
あの夢が嘘じゃねぇなら俺らのクラスメイトがいる」
「もう、かけるちゃぁん!
自分勝手過ぎぃ
でもそれは心配だから行かないとねぇ」
「そうだね」
「了解ー
じゃあー
みんなで行くのー?」
「そのつもりだけど勇哉はなんか不満なのかよ」
「いやー
まぁね…
みんなで行くより半分に分けてここにも残った方がいいかなーって」
はぁ?
こんなよく分からない所で別行動は危険だろ
そう思って『覗き見』してみたら…
改めてこいつは恐ろしいな
「何でだ?」
一応聞いてみる
そんなに頻繁に人の頭覗き見てる変態だと思われたくないし
「佐渡倉庫の探索にきりをつけたからまたここに帰ってくる予定なのかなーって
それならここに誰か別の人が入ってくる可能性もあるしー残った方がいいのかなーって」
こいつもしかして俺と同じで人の頭覗き見てるんじゃねーのってぐらい思考読んでくる上にめっちゃ考えてるんだけど
腹立つわー
「わかった
じゃあ別れるか
どう別れるんだ?」
・・・
「…佐渡が決めてー」
全員自分の意思なしかよ
「わかった、じゃあ俺と黒木先生で外行ってくるから二人は待ってろ」
「わかったよ」
決して黒木先生と二人がよくてこの組み合わせにしたわけじゃないからな
「黒木先生、ついてきてもらっちゃってごめんなさい」
「ぃいけどどうしてぁたしを選んだのぉ?」
「いや多分ユピア様の口ぶり的に次に会うのは女のクラスメイトだから一人は女性がいないとついて来にくいかと思って…」
「なるほどねぇ
かけるちゃぁんも色々考えてくれてたんだねぇ」
やっぱりモラルは大事だしただでさえこの世界に来て混乱してるはずだから一番安心できる人を連れて行かないとな
「ん?
あれは…」
鬱蒼と木が繁った所をしばらく真っ直ぐ歩いたところに突然目の前に木が開けた所がある
少し霧がかかっていて水の音が上品にパシャパシャ聞こえる
間違いない
泉だ
「黒木先生!
多分あれ泉だ!」
「そうねぇ
行きましょうぅ」
その泉に近づくと水面がキラキラと光っているのが見えた
そして泉のほとりに一人の美少女が水遊びをしながらぶつぶつ言っているのが見える
「あぁ、妖精さん達は美しいね
鏡のような水面に光り輝く無数の宝石
まさに楽園ですね」
あれ?
何言ってるんだ?
そんな事言うようなやつだったっけか?
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