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18.小さな人間が座っていた
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アーヘルゼッヘは町に行きたいと思った。
この森の中より、あのソンの後を追って行きたかった。なぜか分からない。門のような彫刻されたポールの間に階段がある。上ると、板間が広がっている。柱ばかりで壁がない、まるで、テラスのように見えるが、木組の天井があるし、木彫りのソファーも敷物もある。居心地がよさそうな場所に見えた。いやだと思う理由は何もない。それでも何か嫌だった。
アーヘルゼッヘは、チウや家人に促され、階段を上った。
すると、森が見渡せる。明るい砂漠が木々の向こうに光って見えた。森は深く、屋敷も奥に長かった。回廊を渡ると広い壁のある部屋へと入って行った。ひざ丈くらいの高さの窓が、板を上へ跳ね上げるようにしてあけられている。中は明るく、床には滑らかな絹の敷物にクッションがちりばめられて居心地よく見えた。
しかし、アーヘルゼッヘは座りたくないと思った。理由は全く分からなかった。一緒に入ったチウが同じように入口に立ちつくしている。彼も何か感じているように見えた。
アーヘルゼッヘは部屋の中を見回した。天井からは色鮮やかな花々が蔓にはさんでつるされて、壁には明るい色彩の絨毯がかけられている。中央の大きな盆には水差しや房の果物がいまおいたばかりのみずみずしさで飾られている。居心地がよさそうに見えた。なのに、どうしても中へ入れない。
「埃を落とそう。果樹園を抜けて来たからね」
そう言って、チウはアーヘルゼッヘを部屋からかばうように片手を上げて一歩下がった。すると狙い澄ましたかのように家人が一歩踏み出し、部屋とチウの間に入った。と、思った瞬間、部屋の中で光が爆発した。
片手で目を覆って、光をさえぎる。が、光だと思ったのはアーヘルゼッヘだけらしい。家人もチウもゆるく身がまえたまま、視線を部屋の中央から動かさなかった。
そこには、小さな人間が座っていた。小柄な人間と言う意味ではない。盆に載るくらいの大きさになってしまった人間が、胡坐をかいて座っていた。
小さな人間は、口髭を付け、黒い上下の身体にピタリとあった服を着ている。襟は高く真白で、上着の黒い襟と白い襟とを銀のチェーンで留めている。目が細く、神経質そうな雰囲気をまといながら、チウへ向けて一礼した。
「チウネルゼ・アーネ。お待ちしておりました」
「テンネか…」
と言ったまま、チウは動かなかった。
「お約束の期限は、あと一週間になりましたが。いかがおなりでしょう?」
「まだ、祭りも始まっていないのに、いかがも何もなかろう」
チウは、冷たい突き放した声で答える。ぞっとするような冷たさだった。アーヘルゼッヘは、目の前の小さな人影に目をこらした。
向こうからはチウ以外は見えないらしい。姿は小柄で透けている。まるで、北の者がよくやる遠映のように見えた。実態は彼方にあって、姿だけ、相手先へ見せるものだが、その姿は人間だった。
「そうでしたか。まだ、祭りが始まっていないのですか」
「満月の夜と決まっている。後、三日は何も起こらんぞ」
「後、三日。あなたは何もせずにお過ごしになるとおっしゃるのですね」
「何を言いたい」
「いえ。別にあなたにお話しているわけではありません」
小人の視線が、左に揺れた。誰か近くの人間を見ているらしい。アーヘルゼッヘには見えない。チウにも見えないようだった。向こうがアーヘルゼッヘを見えないように、その人物が見えないのだろう。しかし、チウには誰だかわかったらしい。
「ご安心ください。約束は必ず果たされます。どうか心安らかに、その時をお待ちください」
その誰かに話しかけるように言った。小人は口のひげを指の先でなぞった。脇にいる人物を観察しているらしい。口の端を押えて小声で何か言っている。言ったあと、のけぞるようにはっと笑った。
「似た者同士とはこのことだな。何があっても気にするな、と言っているぞ。心憎いほど穏やかな顔をしている。できるなら見せてやりたいが、これは結構高価でな。二人も映す余裕はない。何せ、帝国は財政難だからな。少しは節約せねばならん」
そう言って、まるで自分の冗談に自分で受けたと言うように笑った。チウは表情を全く変えずに、立ち尽くしている。冷やかな顔は、怒りや憎悪が浮かんでいた方が、まだ、人間らしい温かさがあるような気がする冷たさだった。
「と、言うわけで、まだ、今は元気でここにおいでだ。約束は守ろう。しかし、もしもお前が、約束をたがえたならば」
「わかっている。おまえはとても正直だ。嘘は言わない」
「そうだ。私はとても正直だ。その町から、水の種を持ち帰れ。ようはそれだけだ。それができなければ、お前の従妹を火の神に差し出す。燃え盛る紅蓮の炎に身を投じる、世紀の姫巫女の姿は、末代までの語り草になるだろう」
「約束にはあと一週間ある」
「そうそう。後、一週間しかないのだからな。忘れるな。待つ必要もないのに、待ってやっているのだ。これが我らの温情だ、と言うことをな」
アーヘルゼッヘはチウの顔をじっと見た。感情をすべて押し殺したらこんな顔になるのではないかと言うような顔だった。目の前の小さい小人も気になったらしい。
「風雅な屋敷に滞在していると聞いた。そのまま、何もなかったことにして過ごしても、誰も気にはしないだろう。もともと無理なことだったのだ」
少し同情が滲んでいるような気がした。しかし、チウは冷やかに、
「待つという約束は、果たされるだろうな?」
「もちろんだ」
と小さな姿はうなずいた。思った以上に重々しい姿に見えた。チウは分かったようにうなずいて、
「都に水が必要だ。大地が枯れて久しいのは、何もお前だけが憂いているわけではない」
「ははは。姫巫女が、身を犠牲にしてまで欲しいと思う水だからな」
「犠牲にして水が手に入るなら、私の身を使うさ」
と低い声だった。アーヘルゼッヘ以外には聞こえなかったようだ。小人は、物足りなそうな顔をしたが、
「時間だ。まったく、北はせっかちでいかん。ではな」
と言って姿を消した。
アーヘルゼッヘは、姿の消えた盆をじっと見つめた。北はせっかちでいかん、と言った。向こうには北の者がついていたと言うことだ。都にいて、北の者が補助したいと思うような魅力的な人間がいるのだろうか、と疑問に思った。
この森の中より、あのソンの後を追って行きたかった。なぜか分からない。門のような彫刻されたポールの間に階段がある。上ると、板間が広がっている。柱ばかりで壁がない、まるで、テラスのように見えるが、木組の天井があるし、木彫りのソファーも敷物もある。居心地がよさそうな場所に見えた。いやだと思う理由は何もない。それでも何か嫌だった。
アーヘルゼッヘは、チウや家人に促され、階段を上った。
すると、森が見渡せる。明るい砂漠が木々の向こうに光って見えた。森は深く、屋敷も奥に長かった。回廊を渡ると広い壁のある部屋へと入って行った。ひざ丈くらいの高さの窓が、板を上へ跳ね上げるようにしてあけられている。中は明るく、床には滑らかな絹の敷物にクッションがちりばめられて居心地よく見えた。
しかし、アーヘルゼッヘは座りたくないと思った。理由は全く分からなかった。一緒に入ったチウが同じように入口に立ちつくしている。彼も何か感じているように見えた。
アーヘルゼッヘは部屋の中を見回した。天井からは色鮮やかな花々が蔓にはさんでつるされて、壁には明るい色彩の絨毯がかけられている。中央の大きな盆には水差しや房の果物がいまおいたばかりのみずみずしさで飾られている。居心地がよさそうに見えた。なのに、どうしても中へ入れない。
「埃を落とそう。果樹園を抜けて来たからね」
そう言って、チウはアーヘルゼッヘを部屋からかばうように片手を上げて一歩下がった。すると狙い澄ましたかのように家人が一歩踏み出し、部屋とチウの間に入った。と、思った瞬間、部屋の中で光が爆発した。
片手で目を覆って、光をさえぎる。が、光だと思ったのはアーヘルゼッヘだけらしい。家人もチウもゆるく身がまえたまま、視線を部屋の中央から動かさなかった。
そこには、小さな人間が座っていた。小柄な人間と言う意味ではない。盆に載るくらいの大きさになってしまった人間が、胡坐をかいて座っていた。
小さな人間は、口髭を付け、黒い上下の身体にピタリとあった服を着ている。襟は高く真白で、上着の黒い襟と白い襟とを銀のチェーンで留めている。目が細く、神経質そうな雰囲気をまといながら、チウへ向けて一礼した。
「チウネルゼ・アーネ。お待ちしておりました」
「テンネか…」
と言ったまま、チウは動かなかった。
「お約束の期限は、あと一週間になりましたが。いかがおなりでしょう?」
「まだ、祭りも始まっていないのに、いかがも何もなかろう」
チウは、冷たい突き放した声で答える。ぞっとするような冷たさだった。アーヘルゼッヘは、目の前の小さな人影に目をこらした。
向こうからはチウ以外は見えないらしい。姿は小柄で透けている。まるで、北の者がよくやる遠映のように見えた。実態は彼方にあって、姿だけ、相手先へ見せるものだが、その姿は人間だった。
「そうでしたか。まだ、祭りが始まっていないのですか」
「満月の夜と決まっている。後、三日は何も起こらんぞ」
「後、三日。あなたは何もせずにお過ごしになるとおっしゃるのですね」
「何を言いたい」
「いえ。別にあなたにお話しているわけではありません」
小人の視線が、左に揺れた。誰か近くの人間を見ているらしい。アーヘルゼッヘには見えない。チウにも見えないようだった。向こうがアーヘルゼッヘを見えないように、その人物が見えないのだろう。しかし、チウには誰だかわかったらしい。
「ご安心ください。約束は必ず果たされます。どうか心安らかに、その時をお待ちください」
その誰かに話しかけるように言った。小人は口のひげを指の先でなぞった。脇にいる人物を観察しているらしい。口の端を押えて小声で何か言っている。言ったあと、のけぞるようにはっと笑った。
「似た者同士とはこのことだな。何があっても気にするな、と言っているぞ。心憎いほど穏やかな顔をしている。できるなら見せてやりたいが、これは結構高価でな。二人も映す余裕はない。何せ、帝国は財政難だからな。少しは節約せねばならん」
そう言って、まるで自分の冗談に自分で受けたと言うように笑った。チウは表情を全く変えずに、立ち尽くしている。冷やかな顔は、怒りや憎悪が浮かんでいた方が、まだ、人間らしい温かさがあるような気がする冷たさだった。
「と、言うわけで、まだ、今は元気でここにおいでだ。約束は守ろう。しかし、もしもお前が、約束をたがえたならば」
「わかっている。おまえはとても正直だ。嘘は言わない」
「そうだ。私はとても正直だ。その町から、水の種を持ち帰れ。ようはそれだけだ。それができなければ、お前の従妹を火の神に差し出す。燃え盛る紅蓮の炎に身を投じる、世紀の姫巫女の姿は、末代までの語り草になるだろう」
「約束にはあと一週間ある」
「そうそう。後、一週間しかないのだからな。忘れるな。待つ必要もないのに、待ってやっているのだ。これが我らの温情だ、と言うことをな」
アーヘルゼッヘはチウの顔をじっと見た。感情をすべて押し殺したらこんな顔になるのではないかと言うような顔だった。目の前の小さい小人も気になったらしい。
「風雅な屋敷に滞在していると聞いた。そのまま、何もなかったことにして過ごしても、誰も気にはしないだろう。もともと無理なことだったのだ」
少し同情が滲んでいるような気がした。しかし、チウは冷やかに、
「待つという約束は、果たされるだろうな?」
「もちろんだ」
と小さな姿はうなずいた。思った以上に重々しい姿に見えた。チウは分かったようにうなずいて、
「都に水が必要だ。大地が枯れて久しいのは、何もお前だけが憂いているわけではない」
「ははは。姫巫女が、身を犠牲にしてまで欲しいと思う水だからな」
「犠牲にして水が手に入るなら、私の身を使うさ」
と低い声だった。アーヘルゼッヘ以外には聞こえなかったようだ。小人は、物足りなそうな顔をしたが、
「時間だ。まったく、北はせっかちでいかん。ではな」
と言って姿を消した。
アーヘルゼッヘは、姿の消えた盆をじっと見つめた。北はせっかちでいかん、と言った。向こうには北の者がついていたと言うことだ。都にいて、北の者が補助したいと思うような魅力的な人間がいるのだろうか、と疑問に思った。
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