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かくれんぼ?
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小さな人間はたまにしか行けない家にいるちっちゃな生き物が大好きです。
ある晴れた日、また大きな人間に連れられて、小さな人間はちっちゃな生き物のいる家に行きました。
前にちっちゃな生き物に叩かれた事も忘れて、着いた途端に探し回ります。
「どこにいるの?」
あっちの扉、こっちの扉と開けては閉めを繰り返しながら、一生懸命探します。
簡単に見つからないのが分かったのか、今度はあちこちの隙間を覗き込みました。
それでも見つかりません。
この前した、ドアに付いてるちっちゃな生き物の出入口を潜ってみても、ちっちゃな生き物は出てきません。
探すのに疲れたのか、家の入口でぽつんと座り込み、小さな人間は体を丸めてしまいました。
「ちっちゃいの、いない………」
小さな背中が寂しそうにつぶやきました。
大きな人間は前の日から小さな人間がちっちゃな生き物に会うのを楽しみにしていたのを知っていました。
この家に来てからの小さな人間の行動を見ていた大きな人間は丸くなった小さな人間をヒョイッと抱えると、モフモフ布団が詰まった横穴に小さな人間を押し込めました。
いきなりの事にビックリした小さな人間はキョトンと呆けて、首を傾げます。
「?なに? どしたの?」
キョロキョロ辺りを見回します。
でも、普通は人間が入る場所ではないため、暗くなってるせいか、小さな人間は泣きそうになりました。
「なんで?」
その時、暗闇の奥から何やら怪しげな音が聞こえてきました。
「シャー!!」
音がする方に恐る恐る目を向けると、奥に2つ光るものを見つけました。
「??」
ゆっくりと小さな人間は手を伸ばしました。
途端に伸ばした手に痛みが走ります。
「ウギャッッ!!!」
何かが体にぶつかって、飛び出して行きます。
小さな人間は何が何だか分からず、泣き出しました。
それを咄嗟に大きな人間は捕まえます。
「ホラ」
泣いてる小さな人間の目の前にちっちゃな生き物が差し出されます。
モフモフ布団が詰まった横穴の奥でちっちゃな生き物は寝ていたのです。
まだ機嫌が悪いのか、ちっちゃな生き物は毛を逆立てて怒っています。
泣いてた小さな人間はちっちゃな生き物を見た途端にゴシゴシと涙を拭いて、手を出しました。
ちっちゃな生き物に触れる寸前、また小さな人間は引っ掻かれて、盛大に泣き崩れました。
やっと自由になったちっちゃな生き物は悠々と人間から離れて、出ていきました。
「小さいの、ちっちゃな生き物に何かしたのか?」
大きな人間は首を傾げてしまいました。
ある晴れた日、また大きな人間に連れられて、小さな人間はちっちゃな生き物のいる家に行きました。
前にちっちゃな生き物に叩かれた事も忘れて、着いた途端に探し回ります。
「どこにいるの?」
あっちの扉、こっちの扉と開けては閉めを繰り返しながら、一生懸命探します。
簡単に見つからないのが分かったのか、今度はあちこちの隙間を覗き込みました。
それでも見つかりません。
この前した、ドアに付いてるちっちゃな生き物の出入口を潜ってみても、ちっちゃな生き物は出てきません。
探すのに疲れたのか、家の入口でぽつんと座り込み、小さな人間は体を丸めてしまいました。
「ちっちゃいの、いない………」
小さな背中が寂しそうにつぶやきました。
大きな人間は前の日から小さな人間がちっちゃな生き物に会うのを楽しみにしていたのを知っていました。
この家に来てからの小さな人間の行動を見ていた大きな人間は丸くなった小さな人間をヒョイッと抱えると、モフモフ布団が詰まった横穴に小さな人間を押し込めました。
いきなりの事にビックリした小さな人間はキョトンと呆けて、首を傾げます。
「?なに? どしたの?」
キョロキョロ辺りを見回します。
でも、普通は人間が入る場所ではないため、暗くなってるせいか、小さな人間は泣きそうになりました。
「なんで?」
その時、暗闇の奥から何やら怪しげな音が聞こえてきました。
「シャー!!」
音がする方に恐る恐る目を向けると、奥に2つ光るものを見つけました。
「??」
ゆっくりと小さな人間は手を伸ばしました。
途端に伸ばした手に痛みが走ります。
「ウギャッッ!!!」
何かが体にぶつかって、飛び出して行きます。
小さな人間は何が何だか分からず、泣き出しました。
それを咄嗟に大きな人間は捕まえます。
「ホラ」
泣いてる小さな人間の目の前にちっちゃな生き物が差し出されます。
モフモフ布団が詰まった横穴の奥でちっちゃな生き物は寝ていたのです。
まだ機嫌が悪いのか、ちっちゃな生き物は毛を逆立てて怒っています。
泣いてた小さな人間はちっちゃな生き物を見た途端にゴシゴシと涙を拭いて、手を出しました。
ちっちゃな生き物に触れる寸前、また小さな人間は引っ掻かれて、盛大に泣き崩れました。
やっと自由になったちっちゃな生き物は悠々と人間から離れて、出ていきました。
「小さいの、ちっちゃな生き物に何かしたのか?」
大きな人間は首を傾げてしまいました。
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