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46. 少しでも多くのもの
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広大な広葉樹の森を抱えるエストヴィルは、秋になると見事な紅葉が楽しめる。
その日はいい天気で、ミレーユはエドガールと連れ立って、ぶらぶらと散歩に出かけた。
もう臨月に差しかかったミレーユのお腹は大きく、エドガールは気遣いながら手を握っている。
「大丈夫? 気分は悪くない?」
心配そうに聞くエドガールに、ミレーユはにっこりうなずいてみせた。
「うん。ぜんぜん大丈夫。気分は爽快!」
「どこか痛いところはない? 疲れたらすぐに言うんだよ」
「大丈夫だってば! 病気じゃないんだから。もう、心配しすぎだよ……」
「心配しすぎるに越したことはないだろ。あ、ちょっと! そこ、道が悪くなってるから、転ばないように気をつけて」
「わかったわかった、大丈夫だから。まったく、心配症なんだから」
ぶつぶつ言いながらもミレーユは、エドガールの優しさをありがたく思っていた。
エドガールはまるでミレーユを守る騎士のように、あれこれ気を遣って立ち回ってくれる。仕事もしながら家事もこなし、最近のミレーユはスプーンより重いものを持っていない。
黒煙騎士団が人狼を守るなんて、なんて素敵なハッピーエンドだろう……
なんてことを思いながら、ミレーユは独りニコニコしてしまうのだった。
「ねぇ、あのさ。僕の子も、散歩を楽しんでるかな?」
はにかみながらそう聞くエドガールが、堪らなく愛おしく思える。
「うん。きっと楽しんでると思うよ」
ミレーユはそう言い、自らのお腹を撫でた。
お腹の子の声は聞こえないけど、本当にそう言ってる気がした。
心はすごく満ち足りて穏やかで、出産の瞬間が待ち遠しい。
「早く会いたいなぁ。たぶん、女の子じゃないかと思うんだ。もう名前は君と決めたしね」
「そうかなぁ? 男の子だと思うけどなぁ。まあ、どっちの場合も、名前は決まってるしね」
「女の子なら、ジュリエットだ」
エドガールはうれしそうに言った。
「男の子なら、シャルルね!」
ミレーユもはしゃいだ気分で返す。
すると、エドガールは足を止めてひざまずき、ミレーユのお腹を撫でて、ドレスの上からそっと口づけた。
「大好きだよ。早くパパに会いにおいで」
真剣に言うエドガールがおかしくて、ミレーユは声を立てて笑う。
けど、女として妻として誇らしく、うれしい気持ちでいっぱいだった。
二人で手を繋いで歩きながら、いろんな話をした。これまでのこと。これからのこと。領地のことと仕事のこと。人狼のことと人間のこと。ドラポルト邸やベルナールのこと。そして、シャロワ伯爵とピエールのこと……
「舅殿と義兄殿が元気そうでよかった。あれなら、次期伯爵として申し分ないな」
エドガールが目を細めながら褒める。
ピエールから書簡を受け取ったあと、二人揃ってバンデネージュ城の伯爵に会いに行った。
ちょうどピエールもそこにいて、今や人狼一族と親族となったエドガールは、盃を交わしながらその場で和解したのだ。
ピエールから、「伯爵を説得するのがどれだけ大変だったか」という愚痴を延々聞かされるはめになったけど、それさえも楽しい気分で聞くことができた。ミレーユとピエール、さらにエドガールも加わり、まるで昔の悪ガキだった頃に逆戻りしたようで。
ピエールとエドガールはやたらと意気投合し、文学論でかなり盛り上がっていた。
すっかり忘れていたけど、ピエールもミレーユに負けないぐらいの読者家なのだ。
愛する人たちが認め合い、仲良くしてくれるのはミレーユにとって無上の喜びだった。
「たまには、孫の顔を見せに帰ってあげよう。君も故郷が恋しくなったら、いつでも言うんだよ」
最愛のエドガールに優しくそう言われ、ミレーユは幸せな気持ちでうなずく。
「少し寒くなってきたから、もう帰ろうか。さあ、おいで。ミレーユ……」
エドガールは自分の外套を脱ぎ、ミレーユの肩にそっと掛けてくれた。
ほっとする温かさに、心まで温まる気がする。
このぬくもりが、彼の持つ心のぬくもりそのものだと思えた。
彼に柔らかく肩を抱かれながら、屋敷までの短い道のりをゆっくりと歩いていく。
「坊ちゃま! 身重の若奥様を連れて、遠くまで行かれては危ないですぞ!」
顔を上げると、屋敷の門のところでベルナールが仁王立ちしている。
エドガールが、うげ、と嫌な顔をしたのを、ミレーユは見逃さなかった。
「もし、若奥様に万が一のことがあったら、どうするんです? 危険な外出はお控えください。そもそも、坊ちゃまは普段から危機意識が低くてですね……」
いつものくどくどしたお説教が始まり、エドガールはたまらず声を上げる。
「勘弁してくれ! おまえは心配しすぎなんだよ、ベルナール。病気じゃないんだからさ……」
さっき言ったことをそっくりそのままエドガールが繰り返し、ミレーユは笑ってしまった。
「若奥様も笑い事じゃないですぞ! 若奥様はここにいる誰よりも大切な方なんですから、少しは自覚していただかないと……」
ミレーユまでお説教に巻き込まれる形になり、エドガールがニヤニヤするのが見えた。
とはいえ、ベルナールは本当にミレーユを大切にしてくれている。ドラポルト邸の誰もがミレーユを慕ってくれ、日々、言葉にならないほどの幸せを感じていた。
「結局さ、ベルナールはミレーユのことが大好きなんだよな? そう言ったほうが素直だぞ」
エドガールがそうからかうと、ベルナールは神妙な面持ちでうなずいた。
「もちろんでございます。この爺が主人として崇めるのは、若奥様を置いて他にはおりません」
「なっ……おまっ……! ぼ、僕がこのドラポルト家の当主だぞ?」
「当主と名乗るんでしたら、少しぐらい当主らしいことをしてからおっしゃってくださいまし」
「なっ……! ま、まったく。なんて失礼な奴だ。それが主人に対する口のききかたか!」
「まあまあ二人とも。それぐらいにしておきなさい」
見るに見かねてミレーユが間に入ると、ベルナールはうれしそうに膨らんだお腹を見る。
「いずれにせよ、お世継ぎの誕生が待ち遠しいですな! 坊ちゃんと呼ぶ方が増えてしまったら、呼称はいかがいたしましょう」
「だから、僕のことは旦那様と呼べばいいじゃないか。っていうか、たぶん女の子だぞ……」
やいのやいの言い合う二人を、ほっこりした気分で眺める。気の早いベルナールはてきぱきと子供部屋をしつらえ、ベビーベッドや家具のみならず、遊ぶおもちゃや読み聞かせる絵本まで用意していた。
優しくて個性的な面々に囲まれ、今が一番幸せだと思えた。
生まれてくる子供もきっと愛され、すくすくと育つに違いない。
このとき、自分の体が透明になっていって、そこへ冷たい風が吹き込み、心の奥を鋭く刺すような心地がした。
楽しく、にぎやかで、幸せであればあるほど、辛いのだ。
どうして、人というのはこんなにも無力なんだろう?
避けられぬ運命を前に、木の葉のように翻弄され、ただ膝を折って屈することしかできない。
こんなにも大切な人たちがいるのに。その人たちに伝えたいことが、山ほどあるのに。
まだ死にたくない。まだまだもっと、ずっと、生きていたい。
「……ミレーユ? 大丈夫?」
階段で手を引いてくれたエドガールが、心配そうにのぞきこんでくる。
その澄んだ瞳が切ないほど愛おしくて、この瞬間がまだ終わって欲しくなくて、涙をぐっと呑み込む。
「……あなたを、愛してる」
ようやく、それだけ声を絞り出した。
彼の瞳が少し不安そうに揺れる。
それを見て、あっと思った。
私は強くならなければ。強くあらなければ、ダメなんだ。
彼を残して、私はこの世界を去るのだから。
少しでも多くのものを……多くの好きを、多くの優しさを、多くの愛を、彼に残さなければ。
「なんだか、君がそんな風に言うと、今にもいなくなるみたいだ……」
不安そうに言う彼の体に腕を回し、ぎゅっと抱きしめた。
「大丈夫だよ。私はずっと、あなたのそばにいるから……」
本当にずっと、ずっとそばにいるから……
そう言うと、彼は感じ入ったように抱き返してきた。
「ミレーユ、愛してるよ。ずっと愛してる。ずっと一緒にいよう」
その日はいい天気で、ミレーユはエドガールと連れ立って、ぶらぶらと散歩に出かけた。
もう臨月に差しかかったミレーユのお腹は大きく、エドガールは気遣いながら手を握っている。
「大丈夫? 気分は悪くない?」
心配そうに聞くエドガールに、ミレーユはにっこりうなずいてみせた。
「うん。ぜんぜん大丈夫。気分は爽快!」
「どこか痛いところはない? 疲れたらすぐに言うんだよ」
「大丈夫だってば! 病気じゃないんだから。もう、心配しすぎだよ……」
「心配しすぎるに越したことはないだろ。あ、ちょっと! そこ、道が悪くなってるから、転ばないように気をつけて」
「わかったわかった、大丈夫だから。まったく、心配症なんだから」
ぶつぶつ言いながらもミレーユは、エドガールの優しさをありがたく思っていた。
エドガールはまるでミレーユを守る騎士のように、あれこれ気を遣って立ち回ってくれる。仕事もしながら家事もこなし、最近のミレーユはスプーンより重いものを持っていない。
黒煙騎士団が人狼を守るなんて、なんて素敵なハッピーエンドだろう……
なんてことを思いながら、ミレーユは独りニコニコしてしまうのだった。
「ねぇ、あのさ。僕の子も、散歩を楽しんでるかな?」
はにかみながらそう聞くエドガールが、堪らなく愛おしく思える。
「うん。きっと楽しんでると思うよ」
ミレーユはそう言い、自らのお腹を撫でた。
お腹の子の声は聞こえないけど、本当にそう言ってる気がした。
心はすごく満ち足りて穏やかで、出産の瞬間が待ち遠しい。
「早く会いたいなぁ。たぶん、女の子じゃないかと思うんだ。もう名前は君と決めたしね」
「そうかなぁ? 男の子だと思うけどなぁ。まあ、どっちの場合も、名前は決まってるしね」
「女の子なら、ジュリエットだ」
エドガールはうれしそうに言った。
「男の子なら、シャルルね!」
ミレーユもはしゃいだ気分で返す。
すると、エドガールは足を止めてひざまずき、ミレーユのお腹を撫でて、ドレスの上からそっと口づけた。
「大好きだよ。早くパパに会いにおいで」
真剣に言うエドガールがおかしくて、ミレーユは声を立てて笑う。
けど、女として妻として誇らしく、うれしい気持ちでいっぱいだった。
二人で手を繋いで歩きながら、いろんな話をした。これまでのこと。これからのこと。領地のことと仕事のこと。人狼のことと人間のこと。ドラポルト邸やベルナールのこと。そして、シャロワ伯爵とピエールのこと……
「舅殿と義兄殿が元気そうでよかった。あれなら、次期伯爵として申し分ないな」
エドガールが目を細めながら褒める。
ピエールから書簡を受け取ったあと、二人揃ってバンデネージュ城の伯爵に会いに行った。
ちょうどピエールもそこにいて、今や人狼一族と親族となったエドガールは、盃を交わしながらその場で和解したのだ。
ピエールから、「伯爵を説得するのがどれだけ大変だったか」という愚痴を延々聞かされるはめになったけど、それさえも楽しい気分で聞くことができた。ミレーユとピエール、さらにエドガールも加わり、まるで昔の悪ガキだった頃に逆戻りしたようで。
ピエールとエドガールはやたらと意気投合し、文学論でかなり盛り上がっていた。
すっかり忘れていたけど、ピエールもミレーユに負けないぐらいの読者家なのだ。
愛する人たちが認め合い、仲良くしてくれるのはミレーユにとって無上の喜びだった。
「たまには、孫の顔を見せに帰ってあげよう。君も故郷が恋しくなったら、いつでも言うんだよ」
最愛のエドガールに優しくそう言われ、ミレーユは幸せな気持ちでうなずく。
「少し寒くなってきたから、もう帰ろうか。さあ、おいで。ミレーユ……」
エドガールは自分の外套を脱ぎ、ミレーユの肩にそっと掛けてくれた。
ほっとする温かさに、心まで温まる気がする。
このぬくもりが、彼の持つ心のぬくもりそのものだと思えた。
彼に柔らかく肩を抱かれながら、屋敷までの短い道のりをゆっくりと歩いていく。
「坊ちゃま! 身重の若奥様を連れて、遠くまで行かれては危ないですぞ!」
顔を上げると、屋敷の門のところでベルナールが仁王立ちしている。
エドガールが、うげ、と嫌な顔をしたのを、ミレーユは見逃さなかった。
「もし、若奥様に万が一のことがあったら、どうするんです? 危険な外出はお控えください。そもそも、坊ちゃまは普段から危機意識が低くてですね……」
いつものくどくどしたお説教が始まり、エドガールはたまらず声を上げる。
「勘弁してくれ! おまえは心配しすぎなんだよ、ベルナール。病気じゃないんだからさ……」
さっき言ったことをそっくりそのままエドガールが繰り返し、ミレーユは笑ってしまった。
「若奥様も笑い事じゃないですぞ! 若奥様はここにいる誰よりも大切な方なんですから、少しは自覚していただかないと……」
ミレーユまでお説教に巻き込まれる形になり、エドガールがニヤニヤするのが見えた。
とはいえ、ベルナールは本当にミレーユを大切にしてくれている。ドラポルト邸の誰もがミレーユを慕ってくれ、日々、言葉にならないほどの幸せを感じていた。
「結局さ、ベルナールはミレーユのことが大好きなんだよな? そう言ったほうが素直だぞ」
エドガールがそうからかうと、ベルナールは神妙な面持ちでうなずいた。
「もちろんでございます。この爺が主人として崇めるのは、若奥様を置いて他にはおりません」
「なっ……おまっ……! ぼ、僕がこのドラポルト家の当主だぞ?」
「当主と名乗るんでしたら、少しぐらい当主らしいことをしてからおっしゃってくださいまし」
「なっ……! ま、まったく。なんて失礼な奴だ。それが主人に対する口のききかたか!」
「まあまあ二人とも。それぐらいにしておきなさい」
見るに見かねてミレーユが間に入ると、ベルナールはうれしそうに膨らんだお腹を見る。
「いずれにせよ、お世継ぎの誕生が待ち遠しいですな! 坊ちゃんと呼ぶ方が増えてしまったら、呼称はいかがいたしましょう」
「だから、僕のことは旦那様と呼べばいいじゃないか。っていうか、たぶん女の子だぞ……」
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このとき、自分の体が透明になっていって、そこへ冷たい風が吹き込み、心の奥を鋭く刺すような心地がした。
楽しく、にぎやかで、幸せであればあるほど、辛いのだ。
どうして、人というのはこんなにも無力なんだろう?
避けられぬ運命を前に、木の葉のように翻弄され、ただ膝を折って屈することしかできない。
こんなにも大切な人たちがいるのに。その人たちに伝えたいことが、山ほどあるのに。
まだ死にたくない。まだまだもっと、ずっと、生きていたい。
「……ミレーユ? 大丈夫?」
階段で手を引いてくれたエドガールが、心配そうにのぞきこんでくる。
その澄んだ瞳が切ないほど愛おしくて、この瞬間がまだ終わって欲しくなくて、涙をぐっと呑み込む。
「……あなたを、愛してる」
ようやく、それだけ声を絞り出した。
彼の瞳が少し不安そうに揺れる。
それを見て、あっと思った。
私は強くならなければ。強くあらなければ、ダメなんだ。
彼を残して、私はこの世界を去るのだから。
少しでも多くのものを……多くの好きを、多くの優しさを、多くの愛を、彼に残さなければ。
「なんだか、君がそんな風に言うと、今にもいなくなるみたいだ……」
不安そうに言う彼の体に腕を回し、ぎゅっと抱きしめた。
「大丈夫だよ。私はずっと、あなたのそばにいるから……」
本当にずっと、ずっとそばにいるから……
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