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34. この上なく素晴らしいもの
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翌日の早朝、一行はリプスの町をあとにした。
去り際に満月亭の主人から聞いたところによると、ノールストームの猛吹雪が収まる気配はなく、いまだにグラスドノールの人々を城に閉じ込めているらしかった。
「ありゃあ、二週間は身動き取れねーんじゃねぇか? 雪もなかなか溶けないしなぁ」
主人はタバコをふかしながら、気怠そうにそう言った。
そう。最低でも二週間はかかるはず。本来ならその間に、月食の聖贄宴は秘密裏に余裕を持って執り行われるはずだったから。ノールストームの襲来も計画の内なのだ。
祖父のことだから、追手を掛けるような真似はしないと信じてるけど……
万が一、追手がかかっても二週間も足止めできれば逃げきれるはず。エドガールの領地に入ってしまえば、こちらの勝ちだ。
ミレーユは内心そう踏んでいた。この調子で馬車を飛ばせば充分間に合うはずだ。
リプスの町を起点に伸びている、カイニー街道を一路東へ。エドガールの領地、エストヴィルを目指す。
ここからの旅はミレーユにとってかなり快適なものに変わった。
ドラポルト家の馬車は客車が広くて内装も豪華だし、車輪がしっかりしていて揺れも少ない。カイニー街道はとても大きな街道で、道路がしっかり整備されているおかげもあった。
ゆったりした座席にエドガールと向かい合って座り、車窓から野山や牧場や田園風景を楽しむ余裕も出てきた。
北の山のほうはひどい吹雪だというのに、麓のこの辺りは抜けるような快晴で、まさに絶好の旅行日和だ。
「ほら、あれ! 白黒ぶち柄の乳牛よ! おっきいねぇ……」
「見て見て、エドガール! あれは水車ね。水力で車を回して、動力にするのよ」
「あの建物はなにかしら? きっとラーム教の古い礼拝堂ね。ほら、尖塔のてっぺんにレテの花があるから……」
小窓に張りつき、息せききってはしゃぐミレーユを、エドガールは目を細めて見ている。
そんな彼の穏やかな眼差しに気づき、ミレーユは急に恥ずかしくなった。
あ……。つい浮かれて騒ぎすぎたかも。子供っぽいと思われたかなぁ……
打って変わって大人しくし、背筋をしゃんと伸ばしたところ、彼はニコニコして見つめてきた。まるで父親が愛娘にそうするみたいに。
きっと大人の淑女たるもの、殿方の視線なぞ気にしないはず。私は自意識過剰なのかも……
しかし、意識しないようにしようとすればするほど、彼の眼差しが気になってしまう。さながら、彼の視線が蜘蛛の巣のように張り巡らされ、それに絡み取られる蝶になった気分だった。逃れようともがけばもがくほど、視線の虜になってしまう。
本当に彼の眼差しは多彩だと思った。初めて出会った夜は、心の奥まで凍るほど冷酷だったのに。書庫では、はにかんだ表情を見せてくれた。同じ夜、生まれて初めて劣情を露わにする視線に晒されて……
ドキン、と胸が高鳴る。
それは決して嫌な感じじゃなかった。すごく恥ずかしいけど、うれしいような誇らしいような不思議な高揚感があって……
そして、閨の中でのあの、魂まで焼け焦げてしまうほどの、熱い眼差し……
聞いたことのない息遣いや、暗闇で閃く瞳を思い返すと、体中が沸騰したようになるため、なるべく考えないようにしていた。昼間の日の光の中で思い返すには、一昨日の夜の出来事はあまりに刺激が強すぎた。
殿方って、言語で語るよりも眼差しで語る種族なのね……
そんな新たな発見をしみじみ噛みしめる。
彼の眼差しはどれも……冷淡だったり侮蔑に満ちているものも含め、どれも素敵だと思った。心を惹きつけ、心に深く刻まれる、独特の強さと熱がある。彼になら、どんな目で見られてもそのすべてが好きだった。とても。
けど、やっぱり、一番好きなのは……
そんなことを考えながら彼を見ると、こちらを見つめる優しい眼差しに出会った。
あっ……
両手で心をふわりと包まれたような、温かな気持ちになる。家族のように見守ってくれながらも、かすかな熱を孕んでいて……
彼は疲れているのか、褐色の肌は少しくすみ、目の下に薄っすら隈ができ、急いで撫でつけた髪の毛先はクルンと跳ねている。
それでも、ため息が出るような美丈夫だと思った。キリッとした眉は凛々しく、すっと鼻筋はとおり、垂れ目がちな目は退廃的な色気がある。高い頬骨はシャープで、張り出たエラと尖った喉仏が男らしくて好きだった。髪が多少乱れていても、それさえもお洒落で粋に見えてしまう。
トクン、トクン、トクン……と、自分の鼓動が規則正しく脈打つのを感じた。
彼と見つめ合いながら思う。
これが愛されるってことなのかな。恋をするって、こういうことなのかも。きっと……
かつて彼の著書を読みながら、これこそが恋だと思っていた。けど、今ならあれは錯覚だとわかる。本物の恋はもっと息苦しく、ドキドキしてみっともなくて、無様で無力で格好悪く、ぜんぜん手に負えない。
けど、この上なく素晴らしいものだった。
これさえあれば、他になにも要らないと思えるほどに。
こうして彼と見つめ合い、二人だけの世界に浸っているのはとても幸せな時間だった。
彼の瞳に引きずり込まれる感じを覚えながら、ぼんやり頭の片隅で思う。
きっといつか……遠い将来、私が死ぬとき、この瞬間を思い出す。そして、この人生でこんなに素敵な瞬間に立ち会えたことをうれしく思うに違いない。
よかった。生涯にたった一人、深く愛した人がいた。
そして、その人と思いを通わせ、こんな風に言葉も出せずに見つめ合ったのだ。
この時間が永遠に終わらなければいいのに……
そんな不可能なことを祈りながら、この瞬間をしっかり記憶に焼きつけようと思った。
去り際に満月亭の主人から聞いたところによると、ノールストームの猛吹雪が収まる気配はなく、いまだにグラスドノールの人々を城に閉じ込めているらしかった。
「ありゃあ、二週間は身動き取れねーんじゃねぇか? 雪もなかなか溶けないしなぁ」
主人はタバコをふかしながら、気怠そうにそう言った。
そう。最低でも二週間はかかるはず。本来ならその間に、月食の聖贄宴は秘密裏に余裕を持って執り行われるはずだったから。ノールストームの襲来も計画の内なのだ。
祖父のことだから、追手を掛けるような真似はしないと信じてるけど……
万が一、追手がかかっても二週間も足止めできれば逃げきれるはず。エドガールの領地に入ってしまえば、こちらの勝ちだ。
ミレーユは内心そう踏んでいた。この調子で馬車を飛ばせば充分間に合うはずだ。
リプスの町を起点に伸びている、カイニー街道を一路東へ。エドガールの領地、エストヴィルを目指す。
ここからの旅はミレーユにとってかなり快適なものに変わった。
ドラポルト家の馬車は客車が広くて内装も豪華だし、車輪がしっかりしていて揺れも少ない。カイニー街道はとても大きな街道で、道路がしっかり整備されているおかげもあった。
ゆったりした座席にエドガールと向かい合って座り、車窓から野山や牧場や田園風景を楽しむ余裕も出てきた。
北の山のほうはひどい吹雪だというのに、麓のこの辺りは抜けるような快晴で、まさに絶好の旅行日和だ。
「ほら、あれ! 白黒ぶち柄の乳牛よ! おっきいねぇ……」
「見て見て、エドガール! あれは水車ね。水力で車を回して、動力にするのよ」
「あの建物はなにかしら? きっとラーム教の古い礼拝堂ね。ほら、尖塔のてっぺんにレテの花があるから……」
小窓に張りつき、息せききってはしゃぐミレーユを、エドガールは目を細めて見ている。
そんな彼の穏やかな眼差しに気づき、ミレーユは急に恥ずかしくなった。
あ……。つい浮かれて騒ぎすぎたかも。子供っぽいと思われたかなぁ……
打って変わって大人しくし、背筋をしゃんと伸ばしたところ、彼はニコニコして見つめてきた。まるで父親が愛娘にそうするみたいに。
きっと大人の淑女たるもの、殿方の視線なぞ気にしないはず。私は自意識過剰なのかも……
しかし、意識しないようにしようとすればするほど、彼の眼差しが気になってしまう。さながら、彼の視線が蜘蛛の巣のように張り巡らされ、それに絡み取られる蝶になった気分だった。逃れようともがけばもがくほど、視線の虜になってしまう。
本当に彼の眼差しは多彩だと思った。初めて出会った夜は、心の奥まで凍るほど冷酷だったのに。書庫では、はにかんだ表情を見せてくれた。同じ夜、生まれて初めて劣情を露わにする視線に晒されて……
ドキン、と胸が高鳴る。
それは決して嫌な感じじゃなかった。すごく恥ずかしいけど、うれしいような誇らしいような不思議な高揚感があって……
そして、閨の中でのあの、魂まで焼け焦げてしまうほどの、熱い眼差し……
聞いたことのない息遣いや、暗闇で閃く瞳を思い返すと、体中が沸騰したようになるため、なるべく考えないようにしていた。昼間の日の光の中で思い返すには、一昨日の夜の出来事はあまりに刺激が強すぎた。
殿方って、言語で語るよりも眼差しで語る種族なのね……
そんな新たな発見をしみじみ噛みしめる。
彼の眼差しはどれも……冷淡だったり侮蔑に満ちているものも含め、どれも素敵だと思った。心を惹きつけ、心に深く刻まれる、独特の強さと熱がある。彼になら、どんな目で見られてもそのすべてが好きだった。とても。
けど、やっぱり、一番好きなのは……
そんなことを考えながら彼を見ると、こちらを見つめる優しい眼差しに出会った。
あっ……
両手で心をふわりと包まれたような、温かな気持ちになる。家族のように見守ってくれながらも、かすかな熱を孕んでいて……
彼は疲れているのか、褐色の肌は少しくすみ、目の下に薄っすら隈ができ、急いで撫でつけた髪の毛先はクルンと跳ねている。
それでも、ため息が出るような美丈夫だと思った。キリッとした眉は凛々しく、すっと鼻筋はとおり、垂れ目がちな目は退廃的な色気がある。高い頬骨はシャープで、張り出たエラと尖った喉仏が男らしくて好きだった。髪が多少乱れていても、それさえもお洒落で粋に見えてしまう。
トクン、トクン、トクン……と、自分の鼓動が規則正しく脈打つのを感じた。
彼と見つめ合いながら思う。
これが愛されるってことなのかな。恋をするって、こういうことなのかも。きっと……
かつて彼の著書を読みながら、これこそが恋だと思っていた。けど、今ならあれは錯覚だとわかる。本物の恋はもっと息苦しく、ドキドキしてみっともなくて、無様で無力で格好悪く、ぜんぜん手に負えない。
けど、この上なく素晴らしいものだった。
これさえあれば、他になにも要らないと思えるほどに。
こうして彼と見つめ合い、二人だけの世界に浸っているのはとても幸せな時間だった。
彼の瞳に引きずり込まれる感じを覚えながら、ぼんやり頭の片隅で思う。
きっといつか……遠い将来、私が死ぬとき、この瞬間を思い出す。そして、この人生でこんなに素敵な瞬間に立ち会えたことをうれしく思うに違いない。
よかった。生涯にたった一人、深く愛した人がいた。
そして、その人と思いを通わせ、こんな風に言葉も出せずに見つめ合ったのだ。
この時間が永遠に終わらなければいいのに……
そんな不可能なことを祈りながら、この瞬間をしっかり記憶に焼きつけようと思った。
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