29 / 47
29. 本当に欲しいもの
しおりを挟む
夜明け前、ミレーユとエドガールの二人は連れ立って客室をあとにした。
城を出る前に、ミレーユは衣装室に忍び込み、最低限の着替えと下着だけ小さなトランクに詰めた。衣装を吟味する暇もなく、着の身着のままで出て行くという表現がふさわしい。
思い出の手紙も、したためた日記も、華やかなアクセサリーも宝石もなにもかも置いていくことにした。
持ち出すのは愛読書一冊だけだ。
その著者であるエドガールと、まさかここから逃げ出すことになるなんて……
ミレーユは信じられない思いで、エドガールの端整な横顔を見上げる。
エドガールはこういう事態に慣れているのか、いつでも脱出できるよう、すでに小さなトランク一つに荷物をまとめていた。
一族たちは依然としてミレーユの部屋を見張っているらしく、その不在には気づいていない。
きっとピエールがうまく立ち回ってくれたんだろうと、ミレーユにはわかっていた。
二人はギヨームに助けられ、エドガールの客室から勝手口まで城内の長い道のりを、一族の目に留まらず安全に通り抜けることができた。
「まさか、下男があなたの側についているだなんて……」
ミレーユが信じられない思いで言うと、エドガールは人差し指を振る。
「下男じゃない、ギヨームだ。可愛い娘と孫のいる、勤続二十年のギヨーム・ブーケだよ」
「随分詳しいのね」
「うん。そりゃね。敵陣内部に間者を忍ばせておくのは、兵法の基本だよ。こちらについたほうが有利だと思わせ、さらに強固な信頼関係を築いておかないと。まあ、かなり大金が吹っ飛んだけどね」
暖かそうな毛皮の外套に身を包んだエドガールは、肩をすくめる。
エドガールは私に出会うはるか前から、一族を探るために準備をしてきたんだ……
彼が人狼族と戦うためにたゆまぬ努力をしてきたかと思うと、身につまされる。
ミレーユも同じで、一族の掟のために多くのことを我慢してきた。
そうして今、二人でそれぞれの一族を裏切ろうとしている。自分を育ててくれた、先祖たちと一族とその掟を。
「……ミレーユ。本当に後悔はないのか? 今ならまだ引き返せる」
シルクハットの陰から、気遣わしげな眼差しが見下ろしてくる。
後悔かぁ……。後悔するとしたら、このまま一族の中に留まり、なにもできずに朽ち果てていく自分にだ。そんな人生、たしかに失敗はないけど、他になにもないのだから。
どこかもう、あきらめていた。夢も願望もすべてを殺して死んだように生きていくぐらいなら、せめてここでエドガールの手にかかりたいと、心から願った。
どうせ死んだ身。だから、大失敗してもいい。飛び出してみたい。
ミレーユは改めてそう決意し、首を横に振った。
「私は自分の決めたことに一切後悔はないの。むしろこんな機会を与えてくれたあなたに、感謝しかない。この先なにがあっても、どんな困難があっても、すべて受け入れて生きていくつもり。あなたはどうなの?」
「僕は君と一緒になれるなら、喜んですべてを投げ捨ててやる。僕はさ、先祖にも一族にも掟にも、一度たりとも助けられたことなんてないんだ。そんなもんはこれっぽっちも僕を幸せにしてくれなかった。僕がこんなに人生を犠牲にして、尽くしてきたのにさ!」
彼はめずらしく感情的に吐き捨てたあと、声を抑えて続けた。
「生まれてからずっと掟に従い、従って従って従い続けて、いろんなことを我慢してさ、それがいったいなんだったんだろう? それで世界がよくなったとは到底思えないし、僕自身が幸せになったかと問われれば、そんなことはない。いったい誰の、なんのための掟なんだ? 僕には正直、君たちが殺すべき邪悪な一族だと、うまく思えないんだ……」
彼は深呼吸してから、静かに付け加えた。
「だが、君は違う。君は伯爵やお兄さんを愛している。彼らも君のことを愛してるだろう。だから、僕と一緒に来ることで君が不幸になるのなら……それだけは、避けたいんだ」
「なら、あなたは私の家族が悲しむからといって、私のことをあきらめるの? 私が兄や祖父が大事だと言ったら……」
「あきらめたくないよ……」
彼はミレーユの手を取ると、その指先に口づけした。
「あきらめない。あきらめたくはないよ。……だが、君の気持のほうが大切だと思うんだ」
「そういうことなら、私は大丈夫。あなたと一緒に行きたい。もうずっとね……子供の頃から、こうなるような気はしてた。もし、いつか大人になって、本当に欲しいものができたとき、きっと両親も兄も祖父も裏切ることになるって。たぶん、子供心にわかってたのね。私の幸せはどうあっても一族と対立することになるって……」
そう。いつかこうなる日が来るような気がしてた。
その日が来たら私は、禁じられた境界線を越え、閉じ込められていた壁を破り、危険を冒して外に出ることになるだろう。そのときにきっと、たくさんの恐怖と不安に襲われるだろう。自分を生み育ててくれた人たちへの罪悪感は尋常じゃないだろう。
けど、私はどうしても幸せを掴みたい。
現実に掴めなくてもいい。掴もうと、努力したい。あがきたい。試してみたい。
この命が儚く脆いものであるなら、なおさら……
ミレーユは覚悟を決め、彼の手を握る力を込める。
「今を逃したら、私もあなたも永遠に灰色の壁に閉じ込められ、生涯そこから抜け出せず、生きることになる。だったら今、危険を冒しましょう。人生に一度ぐらい、そんな瞬間があったっていいでしょう? 私たちがこれまでどれだけ自分の自由を殺して生きてきたの?」
自分の自由を殺して、という言葉に、エドガールは感じ入った様子で黙り込む。
そうして、強い眼差しでうなずき、こう言った。
「本当だな。そのとおりだ。ミレーユ、一緒に行こう。こんなところから逃げ出すんだ」
……そのとき。
「ミレーユッ!」
キッチンのほうから鋭い声が響き、二人はハッとしてそちらへ振り向いた。
ドカドカと足音が高く聞こえ、目の前のドアがバンッ! と勢いよく開け放たれる。
「ピエール……」
そこに現れたのは、髪を寝グセでぐちゃぐちゃに乱し、寝間着を着込んだピエールだった。
すると、エドガールが険しい表情になり、うしろ手に守るようにミレーユの前に立つ。
ピエールもエドガールに負けず劣らず険悪な顔で苦々しく言った。
「おい。勘違いするな。おまえたちの邪魔をしにきたわけじゃない」
城を出る前に、ミレーユは衣装室に忍び込み、最低限の着替えと下着だけ小さなトランクに詰めた。衣装を吟味する暇もなく、着の身着のままで出て行くという表現がふさわしい。
思い出の手紙も、したためた日記も、華やかなアクセサリーも宝石もなにもかも置いていくことにした。
持ち出すのは愛読書一冊だけだ。
その著者であるエドガールと、まさかここから逃げ出すことになるなんて……
ミレーユは信じられない思いで、エドガールの端整な横顔を見上げる。
エドガールはこういう事態に慣れているのか、いつでも脱出できるよう、すでに小さなトランク一つに荷物をまとめていた。
一族たちは依然としてミレーユの部屋を見張っているらしく、その不在には気づいていない。
きっとピエールがうまく立ち回ってくれたんだろうと、ミレーユにはわかっていた。
二人はギヨームに助けられ、エドガールの客室から勝手口まで城内の長い道のりを、一族の目に留まらず安全に通り抜けることができた。
「まさか、下男があなたの側についているだなんて……」
ミレーユが信じられない思いで言うと、エドガールは人差し指を振る。
「下男じゃない、ギヨームだ。可愛い娘と孫のいる、勤続二十年のギヨーム・ブーケだよ」
「随分詳しいのね」
「うん。そりゃね。敵陣内部に間者を忍ばせておくのは、兵法の基本だよ。こちらについたほうが有利だと思わせ、さらに強固な信頼関係を築いておかないと。まあ、かなり大金が吹っ飛んだけどね」
暖かそうな毛皮の外套に身を包んだエドガールは、肩をすくめる。
エドガールは私に出会うはるか前から、一族を探るために準備をしてきたんだ……
彼が人狼族と戦うためにたゆまぬ努力をしてきたかと思うと、身につまされる。
ミレーユも同じで、一族の掟のために多くのことを我慢してきた。
そうして今、二人でそれぞれの一族を裏切ろうとしている。自分を育ててくれた、先祖たちと一族とその掟を。
「……ミレーユ。本当に後悔はないのか? 今ならまだ引き返せる」
シルクハットの陰から、気遣わしげな眼差しが見下ろしてくる。
後悔かぁ……。後悔するとしたら、このまま一族の中に留まり、なにもできずに朽ち果てていく自分にだ。そんな人生、たしかに失敗はないけど、他になにもないのだから。
どこかもう、あきらめていた。夢も願望もすべてを殺して死んだように生きていくぐらいなら、せめてここでエドガールの手にかかりたいと、心から願った。
どうせ死んだ身。だから、大失敗してもいい。飛び出してみたい。
ミレーユは改めてそう決意し、首を横に振った。
「私は自分の決めたことに一切後悔はないの。むしろこんな機会を与えてくれたあなたに、感謝しかない。この先なにがあっても、どんな困難があっても、すべて受け入れて生きていくつもり。あなたはどうなの?」
「僕は君と一緒になれるなら、喜んですべてを投げ捨ててやる。僕はさ、先祖にも一族にも掟にも、一度たりとも助けられたことなんてないんだ。そんなもんはこれっぽっちも僕を幸せにしてくれなかった。僕がこんなに人生を犠牲にして、尽くしてきたのにさ!」
彼はめずらしく感情的に吐き捨てたあと、声を抑えて続けた。
「生まれてからずっと掟に従い、従って従って従い続けて、いろんなことを我慢してさ、それがいったいなんだったんだろう? それで世界がよくなったとは到底思えないし、僕自身が幸せになったかと問われれば、そんなことはない。いったい誰の、なんのための掟なんだ? 僕には正直、君たちが殺すべき邪悪な一族だと、うまく思えないんだ……」
彼は深呼吸してから、静かに付け加えた。
「だが、君は違う。君は伯爵やお兄さんを愛している。彼らも君のことを愛してるだろう。だから、僕と一緒に来ることで君が不幸になるのなら……それだけは、避けたいんだ」
「なら、あなたは私の家族が悲しむからといって、私のことをあきらめるの? 私が兄や祖父が大事だと言ったら……」
「あきらめたくないよ……」
彼はミレーユの手を取ると、その指先に口づけした。
「あきらめない。あきらめたくはないよ。……だが、君の気持のほうが大切だと思うんだ」
「そういうことなら、私は大丈夫。あなたと一緒に行きたい。もうずっとね……子供の頃から、こうなるような気はしてた。もし、いつか大人になって、本当に欲しいものができたとき、きっと両親も兄も祖父も裏切ることになるって。たぶん、子供心にわかってたのね。私の幸せはどうあっても一族と対立することになるって……」
そう。いつかこうなる日が来るような気がしてた。
その日が来たら私は、禁じられた境界線を越え、閉じ込められていた壁を破り、危険を冒して外に出ることになるだろう。そのときにきっと、たくさんの恐怖と不安に襲われるだろう。自分を生み育ててくれた人たちへの罪悪感は尋常じゃないだろう。
けど、私はどうしても幸せを掴みたい。
現実に掴めなくてもいい。掴もうと、努力したい。あがきたい。試してみたい。
この命が儚く脆いものであるなら、なおさら……
ミレーユは覚悟を決め、彼の手を握る力を込める。
「今を逃したら、私もあなたも永遠に灰色の壁に閉じ込められ、生涯そこから抜け出せず、生きることになる。だったら今、危険を冒しましょう。人生に一度ぐらい、そんな瞬間があったっていいでしょう? 私たちがこれまでどれだけ自分の自由を殺して生きてきたの?」
自分の自由を殺して、という言葉に、エドガールは感じ入った様子で黙り込む。
そうして、強い眼差しでうなずき、こう言った。
「本当だな。そのとおりだ。ミレーユ、一緒に行こう。こんなところから逃げ出すんだ」
……そのとき。
「ミレーユッ!」
キッチンのほうから鋭い声が響き、二人はハッとしてそちらへ振り向いた。
ドカドカと足音が高く聞こえ、目の前のドアがバンッ! と勢いよく開け放たれる。
「ピエール……」
そこに現れたのは、髪を寝グセでぐちゃぐちゃに乱し、寝間着を着込んだピエールだった。
すると、エドガールが険しい表情になり、うしろ手に守るようにミレーユの前に立つ。
ピエールもエドガールに負けず劣らず険悪な顔で苦々しく言った。
「おい。勘違いするな。おまえたちの邪魔をしにきたわけじゃない」
0
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
異世界転移したら、推しのガチムチ騎士団長様の性癖が止まりません
冬見 六花
恋愛
旧題:ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件
異世界転移したアユミが行き着いた世界は、ロングヘアが美人とされている世界だった。
ショートカットのために醜女&珍獣扱いされたアユミを助けてくれたのはガチムチの騎士団長のウィルフレッド。
「…え、ちょっと待って。騎士団長めちゃくちゃドタイプなんですけど!」
でもこの世界ではとんでもないほどのブスの私を好きになってくれるわけない…。
それならイケメン騎士団長様の推し活に専念しますか!
―――――【筋肉フェチの推し活充女アユミ × アユミが現れて突如として自分の性癖が目覚めてしまったガチムチ騎士団長様】
そんな2人の山なし谷なしイチャイチャエッチラブコメ。
●ムーンライトノベルズで掲載していたものをより糖度高めに改稿してます。
●11/6本編完結しました。番外編はゆっくり投稿します。
●11/12番外編もすべて完結しました!
●ノーチェブックス様より書籍化します!
【R18】転生聖女は四人の賢者に熱い魔力を注がれる【完結】
阿佐夜つ希
恋愛
『貴女には、これから我々四人の賢者とセックスしていただきます』――。
三十路のフリーター・篠永雛莉(しのながひなり)は自宅で酒を呷って倒れた直後、真っ裸の美女の姿でイケメン四人に囲まれていた。
雛莉を聖女と呼ぶ男たちいわく、世界を救うためには聖女の体に魔力を注がなければならないらしい。その方法が【儀式】と名を冠せられたセックスなのだという。
今まさに魔獸の被害に苦しむ人々を救うため――。人命が懸かっているなら四の五の言っていられない。雛莉が四人の賢者との【儀式】を了承する一方で、賢者の一部は聖女を抱くことに抵抗を抱いている様子で――?
◇◇◆◇◇
イケメン四人に溺愛される異世界逆ハーレムです。
タイプの違う四人に愛される様を、どうぞお楽しみください。(毎日更新)
※性描写がある話にはサブタイトルに【☆】を、残酷な表現がある話には【■】を付けてあります。
それぞれの該当話の冒頭にも注意書きをさせて頂いております。
※ムーンライトノベルズ、Nolaノベルにも投稿しています。
異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました
空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」
――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。
今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって……
気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【R18】国王陛下はずっとご執心です〜我慢して何も得られないのなら、どんな手を使ってでも愛する人を手に入れよう〜
まさかの
恋愛
濃厚な甘々えっちシーンばかりですので閲覧注意してください!
題名の☆マークがえっちシーンありです。
王位を内乱勝ち取った国王ジルダールは護衛騎士のクラリスのことを愛していた。
しかし彼女はその気持ちに気付きながらも、自分にはその資格が無いとジルダールの愛を拒み続ける。
肌を重ねても去ってしまう彼女の居ない日々を過ごしていたが、実の兄のクーデターによって命の危険に晒される。
彼はやっと理解した。
我慢した先に何もないことを。
ジルダールは彼女の愛を手に入れるために我慢しないことにした。
小説家になろう、アルファポリスで投稿しています。
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる