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満員電車
快楽の芽生え
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その手は今日も茉莉花を待っていた。
振り向くことはできない。
合図のようにお尻に軽く触れることからそれは始まり、いつもの駅に着くまで続く。
車両や時間を変えればいいと分かっているのに、茉莉花はあれからほぼ同じ電車に乗っていた。
その電車には気になる男子生徒も大抵乗っている。
彼はいつも乗車時には見かけるが、茉莉花が満員の乗客に流されている内に見えなくなってしまい、そうしてしばらくすると痴漢が現われた。
いやらしいことをわかっているのに、茉莉花はその電車に乗るのをやめられなかった。
そんな淫らな通学時間が続く内に痴漢の手は日に日に大胆になり、茉莉花の身体を開発するように隅々までまさぐっていく。
その手がもたらすのはこれまで茉莉花が知らなかった快感だった。
「あ………」
小さく声が漏れるのを、慌ててこらえた。
指が下着を押し退けるようにして足の間の花弁に直接触れてきたのだ。
太い男の指がそこに触れただけで、期待するように愛液がにじみ出す。
(きもちいい……)
指が汁を塗り込めるように動くとクチュクチュ音がしそうに花弁が震えた。受け入れるようにゆるんだところで、指がツプッと身体の中まで入ってくる。
「ア―――」
初めて膣に挿入される感覚に声が漏れてしまった。
周りに聞かれるかも、と赤面してうつむいても指は煽るように激しく動いた。
「はぁっ、はっ」
息が乱れていくのを我慢できない。
(あたしの中に、男の人の指が入ってる…入っちゃってる…うそ、電車の中でこんな…)
白いセーラー服の下にも手が入り込み、ブラの上から胸を強い力で揉まれた。
同級生に「茉莉花って大きいよね」と言われる度に恥ずかしかった胸が、痴漢に揉まれることで意思を持つように弾力を返す。
乳房が揺れ動くと、それだけで下から更に汁があふれ出た。膝のあたりまで伝い落ちているのが分かって、寒気を感じたように身震いしてしまう。
自分がこんなに淫らな身体の持ち主だったなんて知らなかった。
セックスどころか男性とつきあったこともないというのに、犯罪行為をである痴漢を愉しみ、待ち望んでさえいる。
いつも見かける彼に、痴漢されるのを悦んでいるなんて知られたらと思うと、茉莉花の身体は背徳感に更に乱れた。
彼だけでなく、学校の誰かに知られただけでも大変なことになると分かっているのに、この電車から降りることができない。
今はもっと強い快感が欲しいとすら思う位だった。
昨日なんて電車での快感を思い出すとたまらない気持ちになって自分の部屋で胸を揉み、股間にも手を伸ばしかけて我に返った。
朝の痴漢だけでも満足できずに家でもオナニーをしようとするなんて、いつの間にこんな淫乱になってしまったのだろう。
そう考えると涙が滲んだ。
けれど―――もっと、もっとこの指にいやらしい自分の身体をなぶって欲しい。滅茶苦茶にして欲しい。
もしもこの指があの人だったら、と想像しながら茉莉花は性器をチュクチュクかき混ぜる指に身体を委ねた。
この淫らな身体をあの人の手で好きにしてもらえたら、どんなに気持ちよくなるのだろう。
茉莉花の中で痴漢の手は彼の手に変わり、今茉莉花は彼に愛撫されていた。
「!!」
指が茉莉花の要望を叶えるように身体の奥をえぐり、茉莉花は膝をガクガクさせて達してしまった。
「はぁっ、あ、はぁっ……」
荒くなる息を必死で押し殺す。
腿をあふれた愛液が伝っていった。
茉莉花は電車の中で、痴漢の指だけでイッてしまった。
振り向くことはできない。
合図のようにお尻に軽く触れることからそれは始まり、いつもの駅に着くまで続く。
車両や時間を変えればいいと分かっているのに、茉莉花はあれからほぼ同じ電車に乗っていた。
その電車には気になる男子生徒も大抵乗っている。
彼はいつも乗車時には見かけるが、茉莉花が満員の乗客に流されている内に見えなくなってしまい、そうしてしばらくすると痴漢が現われた。
いやらしいことをわかっているのに、茉莉花はその電車に乗るのをやめられなかった。
そんな淫らな通学時間が続く内に痴漢の手は日に日に大胆になり、茉莉花の身体を開発するように隅々までまさぐっていく。
その手がもたらすのはこれまで茉莉花が知らなかった快感だった。
「あ………」
小さく声が漏れるのを、慌ててこらえた。
指が下着を押し退けるようにして足の間の花弁に直接触れてきたのだ。
太い男の指がそこに触れただけで、期待するように愛液がにじみ出す。
(きもちいい……)
指が汁を塗り込めるように動くとクチュクチュ音がしそうに花弁が震えた。受け入れるようにゆるんだところで、指がツプッと身体の中まで入ってくる。
「ア―――」
初めて膣に挿入される感覚に声が漏れてしまった。
周りに聞かれるかも、と赤面してうつむいても指は煽るように激しく動いた。
「はぁっ、はっ」
息が乱れていくのを我慢できない。
(あたしの中に、男の人の指が入ってる…入っちゃってる…うそ、電車の中でこんな…)
白いセーラー服の下にも手が入り込み、ブラの上から胸を強い力で揉まれた。
同級生に「茉莉花って大きいよね」と言われる度に恥ずかしかった胸が、痴漢に揉まれることで意思を持つように弾力を返す。
乳房が揺れ動くと、それだけで下から更に汁があふれ出た。膝のあたりまで伝い落ちているのが分かって、寒気を感じたように身震いしてしまう。
自分がこんなに淫らな身体の持ち主だったなんて知らなかった。
セックスどころか男性とつきあったこともないというのに、犯罪行為をである痴漢を愉しみ、待ち望んでさえいる。
いつも見かける彼に、痴漢されるのを悦んでいるなんて知られたらと思うと、茉莉花の身体は背徳感に更に乱れた。
彼だけでなく、学校の誰かに知られただけでも大変なことになると分かっているのに、この電車から降りることができない。
今はもっと強い快感が欲しいとすら思う位だった。
昨日なんて電車での快感を思い出すとたまらない気持ちになって自分の部屋で胸を揉み、股間にも手を伸ばしかけて我に返った。
朝の痴漢だけでも満足できずに家でもオナニーをしようとするなんて、いつの間にこんな淫乱になってしまったのだろう。
そう考えると涙が滲んだ。
けれど―――もっと、もっとこの指にいやらしい自分の身体をなぶって欲しい。滅茶苦茶にして欲しい。
もしもこの指があの人だったら、と想像しながら茉莉花は性器をチュクチュクかき混ぜる指に身体を委ねた。
この淫らな身体をあの人の手で好きにしてもらえたら、どんなに気持ちよくなるのだろう。
茉莉花の中で痴漢の手は彼の手に変わり、今茉莉花は彼に愛撫されていた。
「!!」
指が茉莉花の要望を叶えるように身体の奥をえぐり、茉莉花は膝をガクガクさせて達してしまった。
「はぁっ、あ、はぁっ……」
荒くなる息を必死で押し殺す。
腿をあふれた愛液が伝っていった。
茉莉花は電車の中で、痴漢の指だけでイッてしまった。
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