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翳る月⑤
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駅前で植え込みのブロックに座り、細い月を見上げていた。
駅のロータリーには、改札を抜けた会社帰りのサラリーマンがタクシー乗り場に向かって歩いていたり、ほろ酔いの学生たちが肩を組んで支え合いながら、ふらついた足で家路を急いでいた。
その中に、俺の方に向かってやって来る男がいた。
「智也!大丈夫か?お前……。」
俺の様子を見て言葉に詰まったのか、弘樹が伸ばした手を一瞬止めた。そして空を掴むように拳を握った。
「ごめん……。」
「どうしたんだ?ひどい顔だぞ?」
見上げた俺の顔を見た弘樹が顔を歪めた。
「お前のそんな顔……見たことないぞ?……とにかく俺んちに行こう。話は着いてから聞くから。」
弘樹はタクシー乗り場に向かった。
俺は余程ひどい顔をしているんだろう。だから弘樹は電車に乗せられないと思ったんだろうな……。
ぼんやりとそんな事を考えている俺に、弘樹は黙って隣に居てくれた。ここで色々聞かれても馬鹿みたいにないてしまうだろうから、その弘樹の気持ちが少しだけカサついた心を潤してくれた。
***
「なんか飲むか?」
「ん……いい。」
断ったのに弘樹は黙ってペットボトルの水を差し出した。俺もそれを受け取って飲んだ。
砂漠が無限に水を吸い込むように、どれだけ飲んでも乾きがおさまることは無かった。ただ、体はすぐには受け付けなかったようで、噎せて苦しい咳が出た。
弘樹は黙って背中をさすっていた。俺はその手の温かさに心が解れたのか、ペットボトルを握りしめたまま項垂れていた。
「お前から電話があった時、様子がおかしすぎて驚いたよ……。」
「ごめん……。」
「先生が原因か?」
「……。」
智也を駅前で見つけた時、まずその服装に驚いた。
ワイシャツの裾がズボンからはみ出てシワだらけだった。こいつは洋服が大好きでいつもお洒落だったから、だらしない格好を見たのは初めてだった。髪もグシャグシャに乱れていたし、泣き腫らした顔は目がどんよりと落ち窪んでいた。
いつもなら電車で俺んちに来てたから、電車で連れて行こうと思っていたのだけれど、こんなひどい状態で人目に晒すのは可哀想だとタクシーに乗せた。
タクシーの中で、ずっと俯いたままこいつは何も話そうとしなかった。きっと……堪えきれずに泣き出してしまうだろうと思ったんだろうと、俺は自分の家まで黙って隣に座っていた。
「智也……。黙ってたら俺はお前に何もしてやれないぞ?」
「ごめん……。」
先生はこいつをパートナーとして、一生一緒に行きていくって決めたんだろ?それが何でこんな酷い状態になってるんだ?
「これ……。」
智也はスマホの画面を俺に見せた。
「これって……どういう事だ?この下になってるのって……。」
「うん。秀人だと…思う。」
「なんでお前にこんな写真……。」
「この相手の男が送ってきた。秀人の好きだった人……。」
「好きだったって……いつの話だよ!」
「んと……学生時代?」
「はぁ?何年前の話してんだよ!関係ねえだろ!!」
智也はその写真を直視出来ないようだった。でも、俺はすごく違和感を感じていた。
「これ…先生ぐったりしてないか?手もだらんってなってるし……。眠らされてんじゃねぇのか?」
「うん……。そう言われてみれば……。」
智也も少し落ち着いてきたようで、俺の手にあるスマホを覗き込んでいた。
「俺…よく知らねえから聞くけど……。その…そんなにすぐケツにチンコ入るのか?」
弘樹の口からそう言われると、ちょっと恥ずかしいけど……。
「いや……俺はすごく時間かかった。すぐには無理だと思うけど……。」
その時、智也のスマホが震えた。でも、その画面に出ていた名前は秀人の事務所の小林さんだった。
「もしもし。」
『あっ!智也さん?僕、隆建築設計事務所の小林です。』
「はい、智也です。どうかしたんですか?」
『先に謝っておきます。僕……先生をつけました。』
「えっ?つけた?」
小林さんは事の経緯を話してくれた。
###
『僕、先生の友達だっていう片桐って人が来た時に最初に応対したんです。最初は智也さんに少し似てるなって思ったんですが、何だかちょっと……。こんな事言ったら失礼なんですが、感じ悪いって思っちゃって……。それにね、先生に持ってきた花束……。』
黒薔薇……。永遠、決して滅びることのない愛……。
あなたはあくまで私のもの……
『黒薔薇って夫婦とか結ばれた相手になら良い意味で送られるけど、僕、片桐って人がやけに馴れ馴れしかったのが気になって……。格好いいから選んだって言ってたけど、俺のものだって主張してるような気がして嫌だったんです。それで……。』
小林さんは秀人がアルコールにめっちゃ強いから油断するんじゃないかって思って、最初からつけてたらしい。
しっかりとした足取りで入ったはずのレストランから抱えられるようにして出てきた秀人を、片桐がタクシーでどこかに連れて行こうとしていたのを見て、様子がおかしかったから跡をつけたと言ってしきりに謝っていた。
『ほんと……すみません。何故か凄く嫌な感じがしてて、仕事ほっぽって出てきちゃったんです。先生はご自分の意志であんな所に行ったわけじゃないんだって智也さんに知らせたくて……。』
智也は俺の横で少しホッとしたような顔をしていた。
「小林さん……。ありがとうございます。俺…片桐って人から電話かかってきて、秀人…隆の事ちょっと信じられなくなってたから……。」
『智也さん!先生はそんな人じゃありませんよ!』
「はい……ごめんなさい(笑)」
それにしても、秀人は自分の所のスタッフに好かれてる。授賞式での話を秀人から聞いた時、温かい拍手を贈られて本当にホッとしたんだって言ってた。
ほんと、秀人はいろんな人に慕われている。そんな秀人を疑ってしまった自分が恥ずかしかった。
『智也さん。先生はさっき慌ててホテルから出てきて、タクシーに乗って帰りました。』
「そうですか…。」
『智也さんはお家にいますか?』
智也は困惑したように俺を見た。
「あの…、俺こいつと専門学校で一緒だった佐藤弘樹と言います。こいつ……智也が俺に電話してきて、今は俺んちで休ませてます。」
『そうですか。なら安心ですね。多分、先生が心配してるでしょうから、智也さんから電話してあげて下さい。』
隣で弘樹が口パクで「そうしろ!」と言っていた。
「はい…。でも俺、隆を疑ってしまったんです。」
『智也さん。そんなの気にしなくて良いと思います。相手の思うつぼですよ!』
小林さんは絶対に電話して下さいねって念を押して通話を切った。
智也はそれでも連絡することを迷っていた。だって俺は……小林さんみたいに信じてあげられなかったんだから……。
「智也。早く電話してやりなよ。先生が心配するから。」
「でも俺……。」
「もう!貸せ!俺が掛けてやる!!」
「あっ!待ってよ……。」
弘樹は俺のスマホを奪うと電話を掛けた。俺は、またあの男が電話に出るんじゃないかって怖かった。
でも、呼び出し音が始まるかそこらで、電話の向こうから聞き慣れた優しい声が聞こえた。
『智也?今どこにいるの?』
「……。」
「貸せ!黙ってたら先生が心配するだろ!!」
弘樹がまず始めに出てくれて、どうして智也が弘樹の家にいるのかを説明していた。そして、片桐が智也に何をしたのかも……。
『弘樹くん。智也に代わってくれないか?僕から話すから。』
弘樹は智也にスマホを返した。智也の手が少し震えているのを見て、弘樹が小さく「大丈夫だ」と言って、震える手にしっかりとスマホを握らせた。
「はい…智也です。」
『智也……。良かった…帰ったら居なかったから……。それでね、小林くんから電話をもらって、何が起きてたのか教えてもらったんだ。』
「うん……。あの、ラインで写真が送られてきて……。」
秀人は黙って智也の話を聞いていた。
「電話が掛かってきて……。秀人のスマホから掛けてきたんだ。それで俺……。」
秀人は智也の声を聞いて、相当なショックを受けたんだろうと思っていた。
『智也。大丈夫だよ。僕はどんな事があっても変わらない。それに、僕はどうやら眠らされていたようだ。ワインに仕込まれてたんだろうね……。』
「ごめんなさい…。写真見て、ありえないって思ったのに、俺があの人に似てるから秀人が好きになったんだって言われて……。忘れられなかったって言ってたって言われた時、その言葉を……。」
『うん、最初はね…確かにそうだったかもしれない。でも、僕が愛してるのは智也だけだ。それは分かっててくれてるよね?』
「はい……。」
智也は泣いていた。声を漏らさないように自分の手で口を押さえて……。
弘樹は智也の頭に手を置き、乱暴に髪をグシャグシャにした。耐えきれなくなった智也は、スマホを握りしめながら声をあげて泣いていた。
駅のロータリーには、改札を抜けた会社帰りのサラリーマンがタクシー乗り場に向かって歩いていたり、ほろ酔いの学生たちが肩を組んで支え合いながら、ふらついた足で家路を急いでいた。
その中に、俺の方に向かってやって来る男がいた。
「智也!大丈夫か?お前……。」
俺の様子を見て言葉に詰まったのか、弘樹が伸ばした手を一瞬止めた。そして空を掴むように拳を握った。
「ごめん……。」
「どうしたんだ?ひどい顔だぞ?」
見上げた俺の顔を見た弘樹が顔を歪めた。
「お前のそんな顔……見たことないぞ?……とにかく俺んちに行こう。話は着いてから聞くから。」
弘樹はタクシー乗り場に向かった。
俺は余程ひどい顔をしているんだろう。だから弘樹は電車に乗せられないと思ったんだろうな……。
ぼんやりとそんな事を考えている俺に、弘樹は黙って隣に居てくれた。ここで色々聞かれても馬鹿みたいにないてしまうだろうから、その弘樹の気持ちが少しだけカサついた心を潤してくれた。
***
「なんか飲むか?」
「ん……いい。」
断ったのに弘樹は黙ってペットボトルの水を差し出した。俺もそれを受け取って飲んだ。
砂漠が無限に水を吸い込むように、どれだけ飲んでも乾きがおさまることは無かった。ただ、体はすぐには受け付けなかったようで、噎せて苦しい咳が出た。
弘樹は黙って背中をさすっていた。俺はその手の温かさに心が解れたのか、ペットボトルを握りしめたまま項垂れていた。
「お前から電話があった時、様子がおかしすぎて驚いたよ……。」
「ごめん……。」
「先生が原因か?」
「……。」
智也を駅前で見つけた時、まずその服装に驚いた。
ワイシャツの裾がズボンからはみ出てシワだらけだった。こいつは洋服が大好きでいつもお洒落だったから、だらしない格好を見たのは初めてだった。髪もグシャグシャに乱れていたし、泣き腫らした顔は目がどんよりと落ち窪んでいた。
いつもなら電車で俺んちに来てたから、電車で連れて行こうと思っていたのだけれど、こんなひどい状態で人目に晒すのは可哀想だとタクシーに乗せた。
タクシーの中で、ずっと俯いたままこいつは何も話そうとしなかった。きっと……堪えきれずに泣き出してしまうだろうと思ったんだろうと、俺は自分の家まで黙って隣に座っていた。
「智也……。黙ってたら俺はお前に何もしてやれないぞ?」
「ごめん……。」
先生はこいつをパートナーとして、一生一緒に行きていくって決めたんだろ?それが何でこんな酷い状態になってるんだ?
「これ……。」
智也はスマホの画面を俺に見せた。
「これって……どういう事だ?この下になってるのって……。」
「うん。秀人だと…思う。」
「なんでお前にこんな写真……。」
「この相手の男が送ってきた。秀人の好きだった人……。」
「好きだったって……いつの話だよ!」
「んと……学生時代?」
「はぁ?何年前の話してんだよ!関係ねえだろ!!」
智也はその写真を直視出来ないようだった。でも、俺はすごく違和感を感じていた。
「これ…先生ぐったりしてないか?手もだらんってなってるし……。眠らされてんじゃねぇのか?」
「うん……。そう言われてみれば……。」
智也も少し落ち着いてきたようで、俺の手にあるスマホを覗き込んでいた。
「俺…よく知らねえから聞くけど……。その…そんなにすぐケツにチンコ入るのか?」
弘樹の口からそう言われると、ちょっと恥ずかしいけど……。
「いや……俺はすごく時間かかった。すぐには無理だと思うけど……。」
その時、智也のスマホが震えた。でも、その画面に出ていた名前は秀人の事務所の小林さんだった。
「もしもし。」
『あっ!智也さん?僕、隆建築設計事務所の小林です。』
「はい、智也です。どうかしたんですか?」
『先に謝っておきます。僕……先生をつけました。』
「えっ?つけた?」
小林さんは事の経緯を話してくれた。
###
『僕、先生の友達だっていう片桐って人が来た時に最初に応対したんです。最初は智也さんに少し似てるなって思ったんですが、何だかちょっと……。こんな事言ったら失礼なんですが、感じ悪いって思っちゃって……。それにね、先生に持ってきた花束……。』
黒薔薇……。永遠、決して滅びることのない愛……。
あなたはあくまで私のもの……
『黒薔薇って夫婦とか結ばれた相手になら良い意味で送られるけど、僕、片桐って人がやけに馴れ馴れしかったのが気になって……。格好いいから選んだって言ってたけど、俺のものだって主張してるような気がして嫌だったんです。それで……。』
小林さんは秀人がアルコールにめっちゃ強いから油断するんじゃないかって思って、最初からつけてたらしい。
しっかりとした足取りで入ったはずのレストランから抱えられるようにして出てきた秀人を、片桐がタクシーでどこかに連れて行こうとしていたのを見て、様子がおかしかったから跡をつけたと言ってしきりに謝っていた。
『ほんと……すみません。何故か凄く嫌な感じがしてて、仕事ほっぽって出てきちゃったんです。先生はご自分の意志であんな所に行ったわけじゃないんだって智也さんに知らせたくて……。』
智也は俺の横で少しホッとしたような顔をしていた。
「小林さん……。ありがとうございます。俺…片桐って人から電話かかってきて、秀人…隆の事ちょっと信じられなくなってたから……。」
『智也さん!先生はそんな人じゃありませんよ!』
「はい……ごめんなさい(笑)」
それにしても、秀人は自分の所のスタッフに好かれてる。授賞式での話を秀人から聞いた時、温かい拍手を贈られて本当にホッとしたんだって言ってた。
ほんと、秀人はいろんな人に慕われている。そんな秀人を疑ってしまった自分が恥ずかしかった。
『智也さん。先生はさっき慌ててホテルから出てきて、タクシーに乗って帰りました。』
「そうですか…。」
『智也さんはお家にいますか?』
智也は困惑したように俺を見た。
「あの…、俺こいつと専門学校で一緒だった佐藤弘樹と言います。こいつ……智也が俺に電話してきて、今は俺んちで休ませてます。」
『そうですか。なら安心ですね。多分、先生が心配してるでしょうから、智也さんから電話してあげて下さい。』
隣で弘樹が口パクで「そうしろ!」と言っていた。
「はい…。でも俺、隆を疑ってしまったんです。」
『智也さん。そんなの気にしなくて良いと思います。相手の思うつぼですよ!』
小林さんは絶対に電話して下さいねって念を押して通話を切った。
智也はそれでも連絡することを迷っていた。だって俺は……小林さんみたいに信じてあげられなかったんだから……。
「智也。早く電話してやりなよ。先生が心配するから。」
「でも俺……。」
「もう!貸せ!俺が掛けてやる!!」
「あっ!待ってよ……。」
弘樹は俺のスマホを奪うと電話を掛けた。俺は、またあの男が電話に出るんじゃないかって怖かった。
でも、呼び出し音が始まるかそこらで、電話の向こうから聞き慣れた優しい声が聞こえた。
『智也?今どこにいるの?』
「……。」
「貸せ!黙ってたら先生が心配するだろ!!」
弘樹がまず始めに出てくれて、どうして智也が弘樹の家にいるのかを説明していた。そして、片桐が智也に何をしたのかも……。
『弘樹くん。智也に代わってくれないか?僕から話すから。』
弘樹は智也にスマホを返した。智也の手が少し震えているのを見て、弘樹が小さく「大丈夫だ」と言って、震える手にしっかりとスマホを握らせた。
「はい…智也です。」
『智也……。良かった…帰ったら居なかったから……。それでね、小林くんから電話をもらって、何が起きてたのか教えてもらったんだ。』
「うん……。あの、ラインで写真が送られてきて……。」
秀人は黙って智也の話を聞いていた。
「電話が掛かってきて……。秀人のスマホから掛けてきたんだ。それで俺……。」
秀人は智也の声を聞いて、相当なショックを受けたんだろうと思っていた。
『智也。大丈夫だよ。僕はどんな事があっても変わらない。それに、僕はどうやら眠らされていたようだ。ワインに仕込まれてたんだろうね……。』
「ごめんなさい…。写真見て、ありえないって思ったのに、俺があの人に似てるから秀人が好きになったんだって言われて……。忘れられなかったって言ってたって言われた時、その言葉を……。」
『うん、最初はね…確かにそうだったかもしれない。でも、僕が愛してるのは智也だけだ。それは分かっててくれてるよね?』
「はい……。」
智也は泣いていた。声を漏らさないように自分の手で口を押さえて……。
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