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後日談 「きみの瞳に恋してる」4★
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「な、に……?」
いつもなら、待てができない犬のようにこのままユズハの体を何度も穿つのだが、この時は脈打つ自身の熱を抑え、動きを止めていた。
「……子宮が下りてきている。このまますると……」
番がいるオメガの子宮が下りて来るのは、次の妊娠が可能だというサインだ。心身ともに準備が出来ているということ、それはつまり、ユズハ自身も、次の妊娠をしてもいいと思っている合図だ。
「いい、よ……」
アサギの子なら何人でも産める。そう思えるのは、生まれて来たスオウが本当に愛しいと感じるからだ。それに本当にアサギを愛しているからだろう。ユズハがアサギの目を見返して答えると、アサギが優しく微笑んだ。
「まとめて幸せにする」
アサギはユズハの額に短いキスを落とすと、すぐに腰を動かした。とんとん、とリズミカルに一番奥を突かれ、その度にユズハが嬌声を上げる。もう正気なんか保っていなかった。
「好き……もっ、と、来て」
足りない。とても奥まで繋がっているはずなのにまだ充足感は得られない。アサギがユズハを抱き上げくるりとその体を反転させる。
後ろから抱きしめられ、激しく腰を打ち付けられると、ユズハの頭は真っ白になった。
「アサ、ギ……好き、好き……」
「俺も、愛してるよ。ずっと一緒にいよう」
シーツを握るユズハの手に、アサギの大きな手のひらが重なって、指が絡まる。
「うん……絶対、離さないで」
ユズハが振り返ると、アサギが、当然だ、と微笑みその唇にキスをした。
「無事か? ユズハ」
少し眠っていたらしいユズハが目を開けたのは、そんな優しい声を聞いてだった。
目を開くと、傍に座りユズハの髪を撫でているアサギがいた。それに頷いたユズハが体を起こす。ほんの少しだけの間だったようで、まだ自分の体は熱を帯びたままだった。
そんな体をアサギが抱き寄せ、向かい合うように膝に乗せた。ユズハはそのままアサギの裸の胸に体を預ける。
「久々だというのに無茶をさせたな」
「ううん……おれがして欲しかったから」
アサギが、そうか、と頷いてから、ユズハの体を強く抱きしめた。
「毎日、少しでも二人だけの時間を作る努力をしよう。なんなら、宮廷の労働時間をもっと短くしてもいいな。家族休暇を作るのもいい」
そんなことをぶつぶつと言い出したアサギに、ユズハはくすくすと笑い、職権乱用、とその顔を見つめた。
「毎日こうしてアサギの傍に居られるだけで幸せだよ、おれ」
ユズハがアサギを見つめると、アサギはそっとユズハの頬を撫でた。
「ユズハの瞳がそうやって嬉しそうに輝くように、俺はユズハを幸せにし続けるから、ユズハはずっと俺にそれを見せていてくれ」
アサギがユズハの瞼にキスをする。ユズハはそれに頷いてから、おれも、と口を開いた。
「アサギを幸せにするから、ずっと傍に居て」
ユズハの言葉にアサギが、もちろんだ、と微笑む。
「ユズハもスオウも……もしかしたら今ユズハのお腹にいるかもしれない子からも離れない」
「……いや、子どもからは離れないと」
「嫌だ。みんな俺が幸せにするんだ」
アサギが少し拗ねた顔をして、ユズハを抱きしめる。ユズハは子どもみたいなアサギに笑いながら、それでもそんなふうに考えてくれているアサギが愛しかった。
「おれが子ども達の分も愛してあげるよ」
ユズハがアサギの耳元にささやいてキスをする。するとアサギが顔を上げた。
「本当だな? しっかり聞いたぞ」
アサギはふわりとユズハの体を抱き上げ、シーツに縫い付けるように自分の体の下にユズハを組み敷いた。
「うん、本当だよ」
少し驚いたけれど、何も怖くなくて、ユズハが笑顔のまま頷く。
「じゃあ、まずはもう一度、ユズハと愛し合いたい」
アサギがユズハに深いキスをする。いいよ、と言えない代わりに、ユズハはそれを優しく受け止め、アサギの背中に腕を廻して抱き寄せた。
いつもなら、待てができない犬のようにこのままユズハの体を何度も穿つのだが、この時は脈打つ自身の熱を抑え、動きを止めていた。
「……子宮が下りてきている。このまますると……」
番がいるオメガの子宮が下りて来るのは、次の妊娠が可能だというサインだ。心身ともに準備が出来ているということ、それはつまり、ユズハ自身も、次の妊娠をしてもいいと思っている合図だ。
「いい、よ……」
アサギの子なら何人でも産める。そう思えるのは、生まれて来たスオウが本当に愛しいと感じるからだ。それに本当にアサギを愛しているからだろう。ユズハがアサギの目を見返して答えると、アサギが優しく微笑んだ。
「まとめて幸せにする」
アサギはユズハの額に短いキスを落とすと、すぐに腰を動かした。とんとん、とリズミカルに一番奥を突かれ、その度にユズハが嬌声を上げる。もう正気なんか保っていなかった。
「好き……もっ、と、来て」
足りない。とても奥まで繋がっているはずなのにまだ充足感は得られない。アサギがユズハを抱き上げくるりとその体を反転させる。
後ろから抱きしめられ、激しく腰を打ち付けられると、ユズハの頭は真っ白になった。
「アサ、ギ……好き、好き……」
「俺も、愛してるよ。ずっと一緒にいよう」
シーツを握るユズハの手に、アサギの大きな手のひらが重なって、指が絡まる。
「うん……絶対、離さないで」
ユズハが振り返ると、アサギが、当然だ、と微笑みその唇にキスをした。
「無事か? ユズハ」
少し眠っていたらしいユズハが目を開けたのは、そんな優しい声を聞いてだった。
目を開くと、傍に座りユズハの髪を撫でているアサギがいた。それに頷いたユズハが体を起こす。ほんの少しだけの間だったようで、まだ自分の体は熱を帯びたままだった。
そんな体をアサギが抱き寄せ、向かい合うように膝に乗せた。ユズハはそのままアサギの裸の胸に体を預ける。
「久々だというのに無茶をさせたな」
「ううん……おれがして欲しかったから」
アサギが、そうか、と頷いてから、ユズハの体を強く抱きしめた。
「毎日、少しでも二人だけの時間を作る努力をしよう。なんなら、宮廷の労働時間をもっと短くしてもいいな。家族休暇を作るのもいい」
そんなことをぶつぶつと言い出したアサギに、ユズハはくすくすと笑い、職権乱用、とその顔を見つめた。
「毎日こうしてアサギの傍に居られるだけで幸せだよ、おれ」
ユズハがアサギを見つめると、アサギはそっとユズハの頬を撫でた。
「ユズハの瞳がそうやって嬉しそうに輝くように、俺はユズハを幸せにし続けるから、ユズハはずっと俺にそれを見せていてくれ」
アサギがユズハの瞼にキスをする。ユズハはそれに頷いてから、おれも、と口を開いた。
「アサギを幸せにするから、ずっと傍に居て」
ユズハの言葉にアサギが、もちろんだ、と微笑む。
「ユズハもスオウも……もしかしたら今ユズハのお腹にいるかもしれない子からも離れない」
「……いや、子どもからは離れないと」
「嫌だ。みんな俺が幸せにするんだ」
アサギが少し拗ねた顔をして、ユズハを抱きしめる。ユズハは子どもみたいなアサギに笑いながら、それでもそんなふうに考えてくれているアサギが愛しかった。
「おれが子ども達の分も愛してあげるよ」
ユズハがアサギの耳元にささやいてキスをする。するとアサギが顔を上げた。
「本当だな? しっかり聞いたぞ」
アサギはふわりとユズハの体を抱き上げ、シーツに縫い付けるように自分の体の下にユズハを組み敷いた。
「うん、本当だよ」
少し驚いたけれど、何も怖くなくて、ユズハが笑顔のまま頷く。
「じゃあ、まずはもう一度、ユズハと愛し合いたい」
アサギがユズハに深いキスをする。いいよ、と言えない代わりに、ユズハはそれを優しく受け止め、アサギの背中に腕を廻して抱き寄せた。
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完結までお付き合いありがとうございます!
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後日談は10と11の間の話になります。
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