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65 ■ PEKERU? 01 ■――ペケる?
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そして放課後。
私は皇太子殿下のプライベートルームへ向かった。
一体どんな重労働を課されるのだ……、とドキドキして行ったのだが。
「さて、プラム」
殿下は今日もキラキラとお美しい。
「はい」
デスクに座らされて、目の前にドサッと、ワークが置かれた。
……!?
「お勉強しようか?」
「はい!?」
「え?雑務は?」
「雑務今ない」
「え。じゃあ帰っても」
「それじゃ罰にならないから」
「……!」(がーん)
「ほら、勉強また教えてって言ってたよね? 僕が見てあげよう」
な、なんて事だ…!
これが身から出た錆ってやつか……!!
「あ……あの、生徒会は? 生徒会長なんですよね?」
「あ、そういえばそうだね。……じゃあ、生徒会室で勉強する?」
「結局、勉強はさせられるので!?」
「もちろん。……とりあえず僕が勉強見てあげる以上、中間テストでは30位以内には入ってもらわないと」
めずらしく真面目な顔で言われた。
「ふぉあ!?」
あのぉ、乙女ゲーム作者の元書記官さんとやら、これでどうやって恋愛に発展するんですか!?
鬼畜教師がいるだけじゃないですか!?
気づけば、殿下は顔を背けて笑っている。
また私をおもちゃにしているな、この人ぉおおお!!!
「えっと…そうだな、中間で30位以内に入れなかったら……」
「へ」
「この僕に恥をかかせた不敬罪で、また中間テストの後にお勉強見るからね?」
「そんな不敬罪あるんです!?」
「んー、今作った(笑)」
うがあああ! 雑務って殿下のおもちゃになる事なんですかね!?
なんかふと目に入ったんだけど、部屋の侍女さんたちもたまにクスっと笑っている……!
なんという屈辱……!
くそ……! ワーク早く終わらせて帰ろう! ブラウニー待ってくれてるし!!
そう! ブラウニーだ。ブラウニーの事を考えて問題を解けばスラスラいけるはずだ!
「うーん、正解率40%だね……まあ初日はこんなものかなぁ」
「……」
私はげっそりしていた。
「じゃあこれ宿題」
「え……っ」
まさかの宿題!?
「ちなみにこれから生徒会で僕がいない日もワークは置いておくから、やっておくように」
「………」
「あれ? どうしたのかな?」
「スミマセン ワタシガ ワルカッタデス……。モウニドト、ガクエンナイデマホウハツカイマセン…(カタカタ)」
あれ、おかしいな。ナチュラルにしゃべれない。
「……うん、そうか。良い子だねプラム」
「モウニドト、ナグリマセン……」
涙目で震えた。
殿下こわい。優しい雰囲気出してる癖に……めいいっぱい怖いよ、こんひと(この人)ー!
「おやおや。ちょっと厳しすぎたかな?しょうがないな。今日は宿題は免除してあげよう」
「お……おおお…」
私は少し息を吹き替えした。
「ほら、このハンカチ使って?」
殿下が涙目の私にハンカチを差し出した。
「あ、ありがとうござ……」
……私は固まった。
そのハンカチにされている刺繍。
私がブルボンスで作成したものだ。
クローバーの髪留めに帽子に……眼帯。
「……どうしたのかな?」
……この人、わざとこれ渡してる。
どうする? どう反応すべき? この人、どうしたいの?
「ちなみにこれは、君の物じゃないかな? ……落とし物で届いていたんだけど」
そんな訳あるか。
「……そうです」
「そんな固まらなくでもいいよ。ニュースで皆が知ってる事だ。それは現場の証拠品だけど、思いが籠もってそうだから、僕は持ち主に返してあげようかな、と思ったんだ」
優しく微笑んでる。
でも状況的にそれが本意なのか別の意図があるのかが、読めない。
「ありがとうございます」
受け取ってしまった。
確かにこのハンカチに思いは籠もってる。
でもこれ見ると辛かった事思い出すから、本音としてはいらない……。
「ライラックが迷惑をかけたようだね。……ライラックがどうなるかは聞いた?」
「は、はい。お兄様から」
うあああ、内情掴んでいらっしゃる。
……そりゃ当然か。
あの日は婚約者のココリーネと弟のライラック殿下がやらかしたのだ。
王家の醜聞にもなるものな……。そりゃ情報収取はするだろう。
王家も火消し側だよね。
「すまなかったね……兄として非常に恥ずかしいよ」
殿下は本当にすまなそうな顔で仰った。
「いえ、殿下は何も悪くないですよ……」
むしろあなた被害者ですよね。
婚約者はいなくなるし。
ココリーネはそのつもりなくてもライラックが貴方の地位狙ってましたし。
「それからココリーネにも会ったんだよ。事件の後ね。僕だってココリーネとの婚約解消は残念だったからね。……なかなか会ってくれない婚約者だったけど、それなりに大事にしようと思っていたからね」
「それは、ご愁傷さまです……」
「で、その時、ココリーネから聞いたんだけど」
「はい」
「君って僕の運命の相手なんだってね」
「…………」
ここおおおおおりいいいいねええええええええ!!!!
あいつ……!
レインツリーの時にも通報したし、今回も何なの?
嫌がらせのつもり?
……こっちはライラックからどうやったら助けてあげれるかな? とか考えて、手紙の用意まであるのに!!
「違うと思います。私もあちらで過ごしていた際に、何度もそう言われましたが、絶対に違うと思います」
「そうか、そうだよね。でもなんで君は監禁されちゃったんだろうね」
ひょっとしてココリーネの言う事が信じられなくて私からも情報を取りたいのかな?
まあ、そうだよね! 婚約者だったんだものね!
「さ、さあ……ココリーネ様、頭がおかしくなっちゃってたんじゃないでしょうか!? だって私、孤児でしたし、引き取ってもらったところも男爵家ですし、とても王妃になれる器ではございませんでして!! 全く訳がわからないまま監禁されておりました!!!」
だいたいなんでこんな話するの?
「クスッ…」
何がおかしいのー!!
「そうだよね。困るよね。……でも運命の相手、とか聞かされたらちょっと気になっちゃわない?」
ゔぉえ!
……ひょっとして、私を観察しているのか! 殿下!!
「気になりません。婚約者いますし」
「そう? 僕は気になったよ。ココリーネがまったく関わりのないレインツリーへ赴いて君に会いに行ったり、君を監禁したり。半年とはいえ王妃教育もされたんでしょ? 彼女のやっている事があまりにも本気過ぎるから気になってね。どんな子かなって」
ココリーネ!
お前はもうバッドエンド向えてろ!!
「そういえば、ブルボンス家の東棟が破壊された日。あの場所から、かなり精度の高い聖属性の数値が出たんだけど、君……聖属性だよね? ……なにかした?」
ふぁっっっっっっ!
「さ、さあ? 何の事だか……。そういった事はリンデンお兄様に聞いて頂ければ」
そういったお話しはお兄様を通してください!
ちなみにやったのはブラウニーですから、私が何もやってないのは本当……だよね!?
……あ、ライラック殿下治療した! ひょっとしてあっち?
でもリンデンがいうには……ううん、わからない……。
「いや……リンデンは現場にはいなかったからね。現場の声を聞いてみたかった」
管理職は現場の声を聞かなくても良いのでは!?
世の中そういう仕組では!?
事件は会議室で起こっている! で良いと思います! 今回は!
「ふぅん?」
ドッドッドッ……、と心臓の音がものすごい。
す、ストレスがマッハだ。
下手なこと喋ったら、聖女認定されちゃう?
……もういやだ。なんでこんな質問受けてるんだろう。
ぽた、ぽた、と涙が落ちた。
「あ……」
そんなつもりなかったのに。
殿下がはっとした。
「ごめんよ。少し、踏み込んで聞きすぎた」
殿下が私の涙をハンカチで拭った。
「半年も監禁されてた被害者なのにね。……本当にごめん、もう聞かないから、泣き止んで」
あれだけ私をからかって遊んでた殿下が困ってバツが悪そうな顔をした。
リンデンを見ててわかったけど、この二人は出来の良い仮面を作ってる。
リンデンは天然ほわほわな、馬鹿なイメージ。ギンコすら騙せてたから結構な役者だ。
ギンコも今は絶対に気がついてる。リンデンは絶対に馬鹿じゃない。
殿下はとても優しく穏やかさを保つ仮面。
リンデンが、殿下は良い人だって言ってたから、きっとそれは本当なんだろう。
でも、王様とは怖くてはならない、とも言ってた。
内面が優しい人が王様になるなら、ことさら仮面作ってないとやってけないだろう。
そんな人が仮面を少し崩した本当の顔がチラリ見えた気がした。
私は皇太子殿下のプライベートルームへ向かった。
一体どんな重労働を課されるのだ……、とドキドキして行ったのだが。
「さて、プラム」
殿下は今日もキラキラとお美しい。
「はい」
デスクに座らされて、目の前にドサッと、ワークが置かれた。
……!?
「お勉強しようか?」
「はい!?」
「え?雑務は?」
「雑務今ない」
「え。じゃあ帰っても」
「それじゃ罰にならないから」
「……!」(がーん)
「ほら、勉強また教えてって言ってたよね? 僕が見てあげよう」
な、なんて事だ…!
これが身から出た錆ってやつか……!!
「あ……あの、生徒会は? 生徒会長なんですよね?」
「あ、そういえばそうだね。……じゃあ、生徒会室で勉強する?」
「結局、勉強はさせられるので!?」
「もちろん。……とりあえず僕が勉強見てあげる以上、中間テストでは30位以内には入ってもらわないと」
めずらしく真面目な顔で言われた。
「ふぉあ!?」
あのぉ、乙女ゲーム作者の元書記官さんとやら、これでどうやって恋愛に発展するんですか!?
鬼畜教師がいるだけじゃないですか!?
気づけば、殿下は顔を背けて笑っている。
また私をおもちゃにしているな、この人ぉおおお!!!
「えっと…そうだな、中間で30位以内に入れなかったら……」
「へ」
「この僕に恥をかかせた不敬罪で、また中間テストの後にお勉強見るからね?」
「そんな不敬罪あるんです!?」
「んー、今作った(笑)」
うがあああ! 雑務って殿下のおもちゃになる事なんですかね!?
なんかふと目に入ったんだけど、部屋の侍女さんたちもたまにクスっと笑っている……!
なんという屈辱……!
くそ……! ワーク早く終わらせて帰ろう! ブラウニー待ってくれてるし!!
そう! ブラウニーだ。ブラウニーの事を考えて問題を解けばスラスラいけるはずだ!
「うーん、正解率40%だね……まあ初日はこんなものかなぁ」
「……」
私はげっそりしていた。
「じゃあこれ宿題」
「え……っ」
まさかの宿題!?
「ちなみにこれから生徒会で僕がいない日もワークは置いておくから、やっておくように」
「………」
「あれ? どうしたのかな?」
「スミマセン ワタシガ ワルカッタデス……。モウニドト、ガクエンナイデマホウハツカイマセン…(カタカタ)」
あれ、おかしいな。ナチュラルにしゃべれない。
「……うん、そうか。良い子だねプラム」
「モウニドト、ナグリマセン……」
涙目で震えた。
殿下こわい。優しい雰囲気出してる癖に……めいいっぱい怖いよ、こんひと(この人)ー!
「おやおや。ちょっと厳しすぎたかな?しょうがないな。今日は宿題は免除してあげよう」
「お……おおお…」
私は少し息を吹き替えした。
「ほら、このハンカチ使って?」
殿下が涙目の私にハンカチを差し出した。
「あ、ありがとうござ……」
……私は固まった。
そのハンカチにされている刺繍。
私がブルボンスで作成したものだ。
クローバーの髪留めに帽子に……眼帯。
「……どうしたのかな?」
……この人、わざとこれ渡してる。
どうする? どう反応すべき? この人、どうしたいの?
「ちなみにこれは、君の物じゃないかな? ……落とし物で届いていたんだけど」
そんな訳あるか。
「……そうです」
「そんな固まらなくでもいいよ。ニュースで皆が知ってる事だ。それは現場の証拠品だけど、思いが籠もってそうだから、僕は持ち主に返してあげようかな、と思ったんだ」
優しく微笑んでる。
でも状況的にそれが本意なのか別の意図があるのかが、読めない。
「ありがとうございます」
受け取ってしまった。
確かにこのハンカチに思いは籠もってる。
でもこれ見ると辛かった事思い出すから、本音としてはいらない……。
「ライラックが迷惑をかけたようだね。……ライラックがどうなるかは聞いた?」
「は、はい。お兄様から」
うあああ、内情掴んでいらっしゃる。
……そりゃ当然か。
あの日は婚約者のココリーネと弟のライラック殿下がやらかしたのだ。
王家の醜聞にもなるものな……。そりゃ情報収取はするだろう。
王家も火消し側だよね。
「すまなかったね……兄として非常に恥ずかしいよ」
殿下は本当にすまなそうな顔で仰った。
「いえ、殿下は何も悪くないですよ……」
むしろあなた被害者ですよね。
婚約者はいなくなるし。
ココリーネはそのつもりなくてもライラックが貴方の地位狙ってましたし。
「それからココリーネにも会ったんだよ。事件の後ね。僕だってココリーネとの婚約解消は残念だったからね。……なかなか会ってくれない婚約者だったけど、それなりに大事にしようと思っていたからね」
「それは、ご愁傷さまです……」
「で、その時、ココリーネから聞いたんだけど」
「はい」
「君って僕の運命の相手なんだってね」
「…………」
ここおおおおおりいいいいねええええええええ!!!!
あいつ……!
レインツリーの時にも通報したし、今回も何なの?
嫌がらせのつもり?
……こっちはライラックからどうやったら助けてあげれるかな? とか考えて、手紙の用意まであるのに!!
「違うと思います。私もあちらで過ごしていた際に、何度もそう言われましたが、絶対に違うと思います」
「そうか、そうだよね。でもなんで君は監禁されちゃったんだろうね」
ひょっとしてココリーネの言う事が信じられなくて私からも情報を取りたいのかな?
まあ、そうだよね! 婚約者だったんだものね!
「さ、さあ……ココリーネ様、頭がおかしくなっちゃってたんじゃないでしょうか!? だって私、孤児でしたし、引き取ってもらったところも男爵家ですし、とても王妃になれる器ではございませんでして!! 全く訳がわからないまま監禁されておりました!!!」
だいたいなんでこんな話するの?
「クスッ…」
何がおかしいのー!!
「そうだよね。困るよね。……でも運命の相手、とか聞かされたらちょっと気になっちゃわない?」
ゔぉえ!
……ひょっとして、私を観察しているのか! 殿下!!
「気になりません。婚約者いますし」
「そう? 僕は気になったよ。ココリーネがまったく関わりのないレインツリーへ赴いて君に会いに行ったり、君を監禁したり。半年とはいえ王妃教育もされたんでしょ? 彼女のやっている事があまりにも本気過ぎるから気になってね。どんな子かなって」
ココリーネ!
お前はもうバッドエンド向えてろ!!
「そういえば、ブルボンス家の東棟が破壊された日。あの場所から、かなり精度の高い聖属性の数値が出たんだけど、君……聖属性だよね? ……なにかした?」
ふぁっっっっっっ!
「さ、さあ? 何の事だか……。そういった事はリンデンお兄様に聞いて頂ければ」
そういったお話しはお兄様を通してください!
ちなみにやったのはブラウニーですから、私が何もやってないのは本当……だよね!?
……あ、ライラック殿下治療した! ひょっとしてあっち?
でもリンデンがいうには……ううん、わからない……。
「いや……リンデンは現場にはいなかったからね。現場の声を聞いてみたかった」
管理職は現場の声を聞かなくても良いのでは!?
世の中そういう仕組では!?
事件は会議室で起こっている! で良いと思います! 今回は!
「ふぅん?」
ドッドッドッ……、と心臓の音がものすごい。
す、ストレスがマッハだ。
下手なこと喋ったら、聖女認定されちゃう?
……もういやだ。なんでこんな質問受けてるんだろう。
ぽた、ぽた、と涙が落ちた。
「あ……」
そんなつもりなかったのに。
殿下がはっとした。
「ごめんよ。少し、踏み込んで聞きすぎた」
殿下が私の涙をハンカチで拭った。
「半年も監禁されてた被害者なのにね。……本当にごめん、もう聞かないから、泣き止んで」
あれだけ私をからかって遊んでた殿下が困ってバツが悪そうな顔をした。
リンデンを見ててわかったけど、この二人は出来の良い仮面を作ってる。
リンデンは天然ほわほわな、馬鹿なイメージ。ギンコすら騙せてたから結構な役者だ。
ギンコも今は絶対に気がついてる。リンデンは絶対に馬鹿じゃない。
殿下はとても優しく穏やかさを保つ仮面。
リンデンが、殿下は良い人だって言ってたから、きっとそれは本当なんだろう。
でも、王様とは怖くてはならない、とも言ってた。
内面が優しい人が王様になるなら、ことさら仮面作ってないとやってけないだろう。
そんな人が仮面を少し崩した本当の顔がチラリ見えた気がした。
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