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58 ■ Physical Zamaa 03 ■
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――どうして会うかな!?
あなたオリエンテーションは!?
私が言う立場じゃありませんけども!
「あ……司書さん。大変失礼いたしました……というか、司書さんじゃなかったんですね。今日知りました…あ…えっと、皇太子殿下にご挨拶もうしあげ……、えっと、こんな失礼な姿で申し訳ありません……、それでは急ぎますので失礼致します……っ」
挨拶しなきゃいけないけど、しどろもどろになった。
今の私は情報が多すぎる!
ただ、この人に接触してはいけない。
急いで離れなくては。
「いや、待ちなさい。その格好はどうしたのかな?」
「簡単に言うと退学です。失礼します」
「困ったな。理由を飛ばして言えてないよ?」
……アドルフさんやリンデンなら、結論だけ!? とか言ってくれそうなのに、
さすが皇太子……。落ち着き払ってらっしゃる……。
「とりあえず、おいで。そのままじゃ風邪を」
「私、風邪引きませんから。引いても自分で治せますし。聖属性なんで」
学校の書類には正直に聖属性と書いてあるはずだから、普通にそう伝えた。
「なんとも便利で丈夫に生まれたものだね。
だからと言って、びしょ濡れの生徒をそのままにするわけにはいかないよ」
掴んだ腕を離してくれない。
泣きたい。
「やめてください、殴りますよ。く……もうこうなったら一人殴るも二人殴るも…」
といいかけて。はた、と黙った。
この人を殴るのは本当にやばい。
こういうのをヤケになってると言うのかしら?
お酒試してみたい。
「……僕を?殴るのかい?」
皇太子殿下は吹き出しそうな顔をした。
「そ、空耳じゃないでしょうか……!」
「うん、いいよ。じゃあそういう事にしようか。僕は何も聞かなかった。
……でも何か相当悪いことしてきたようだね? お嬢さん?」
少しだけ意地悪そうな顔をする。
「くっ……。私がやりました…!」
「……っ。本当に一体何をやったんだか。肝心な所が抜けるね。」
吹き出された。
こういう時、吹き出さないように訓練とかしてるんじゃないんですか? 王族って。
「そろそろ腕を離してください、私もう行きたいので」
「さっき言ったと思うけど、放っておけないよ。
そうか、言う事を聞けない悪い子だね?」
「へ?」
皇太子殿下は、そういうとニンマリわらって、ひょいっと私をいわゆる――お姫様抱っこした。
「ふぁーーーーーー!?」
「何その悲鳴…おっかしい……」
私は混乱した。
というか、こんな所ブラウニーに見られたら……ブラウニーが皇太子殿下ころす!絶対殺してしまう!
殺したあと国滅ぼす!荒ぶるスパダリ神が降臨される!!
「すすすすいませんでした、私が悪かったです、ちゃんと歩いて連行されますから!後生ですからおろしてください!!!あと殿下が濡れますううううううう!!」
ああ…皇太子殿下の服を濡らしてしまった!!もう私の人生は終わった……。
もう、牢屋だ、牢屋……ううううう……。
死刑台が見えそうだ…。
……さらに余罪も追加だよ……学院内で私は暴力を振るったし、ジャスミンに大怪我を追わせたのだ。
……ううううう。
そしてブラウニーがこわい。
「もう、遅いよ」
ニコニコ顔で皇太子殿下はスタスタと私を何処かへ連れて行く。
「すみません、経済科の前だけは……通らないでください……婚約者がいて婚約者の顔怖くなって……危ないので……」
おもにあなたの命が……。
「婚約者の顔が怖くて危ないって……。なにそれ……。君の婚約者の顔には何か呪いでもかかっているのかな?大丈夫、経済科の前は通らないから安心しなさい」
口元笑ってますよ。
そんなに面白いですか、この状況。
「……」
私は大人しくすることにした。降ろしてもらえそうにはないし。
殿下は静まった廊下を通った先にある、装飾された白いドアの前に立つと、やっと私を降ろした。
ドアを開けて、私を中に招き入れた。
中は学院の中とは思えない……そう、リーブス公爵家の応接室のような豪華な部屋だった。
「おかえりなさいませ、殿下」
中に控えていた侍女さん達が挨拶する。
「ここは……」
「僕のプライベートルームだよ」
ぷらいべーとるーむ……。あれ、そういえばリーブス家にもそういうとこあった気がする。
しまった! そこへ行きますって言えばよかった!
「君、ちょっと、この子をお風呂に入れてあげて」
「かしこまりました」
「へっ……? いや、リーブスのほうの」
私が言い終わる前に侍女さんたちにバスルームに連行された。
リーブス公爵家では、一人でお風呂に入らせてもらうので、侍女さんに洗われるのは婚約式以降はじめてだ。
う、ここの侍女さん達も中々の手だれだ……!!
くっ……。
というか、リーブスのプライベートルームあるから、そっち行かせてくださいよ!!
お風呂から上がったら、新しい制服が用意されていた。
「こちらをお召しになってくださいませ」
「え、でも」
「皇太子殿下のご厚意です」
「……はい、ありがとうございます」
断れる雰囲気ではなかった。
それに着替えもなかったしね。
私が着ていたものは洗濯中と言われた。
何から何までお世話になってしまった…ああ、これお父様に報告しないといけないよね?
こんな事、言いたくなかった。
ごめんなさいお父様……。
家から追い出されても文句いえません。
リーブス家の顔に泥をぬったよね、私……。
ブラウニーに……リンデンお兄様になんて言おう。
そもそも何から話せばいいのだろう。
私は段々しょんぼりしてきた。
「やあ、すっきりしたね。こっちへおいで。お茶を飲みながら話そう」
皇太子殿下にソファへ呼ばれた。
テーブルにはお茶菓子が並んでいる。
「はい」
私は素直に従った。……仕方ない。
「グランディフローラ伯爵家のご令嬢がどうやら君に食ってかかったらしいね」
「あ……はい、妹さんのほうが」
もう耳に入ったのか。早い。
「大変だったね、安心して、悪いようにはしないから……ふふ、でも学院内で魔力変質は校則違反だ」
「……はい」
仰る通りでございます。
「よし、じゃあ君への罰はこうだ。明日から一週間。放課後ここへ来て、雑務をこなしてもらおうかな。僕のお手伝いだね」
「え……」
「今、あからさまに嫌な顔したよね?」
「いっ、いぇ、そんな事は」
「やっぱり、二週間にしよう」
「ふぁーーーーーー!」
それってヒースへ放課後遊びに行けないのでは!?
絶望した。めちゃくちゃ楽しみにしてたのに……。
「……おっかしい」
ちょっと、この皇太子殿下、私で遊んでない!?
そんな話をしていた所、バン! と扉が開いた。
「プラム!! 大丈夫かい!!」
リンデンが息を切らして部屋に飛び込んできた。
あなたオリエンテーションは!?
私が言う立場じゃありませんけども!
「あ……司書さん。大変失礼いたしました……というか、司書さんじゃなかったんですね。今日知りました…あ…えっと、皇太子殿下にご挨拶もうしあげ……、えっと、こんな失礼な姿で申し訳ありません……、それでは急ぎますので失礼致します……っ」
挨拶しなきゃいけないけど、しどろもどろになった。
今の私は情報が多すぎる!
ただ、この人に接触してはいけない。
急いで離れなくては。
「いや、待ちなさい。その格好はどうしたのかな?」
「簡単に言うと退学です。失礼します」
「困ったな。理由を飛ばして言えてないよ?」
……アドルフさんやリンデンなら、結論だけ!? とか言ってくれそうなのに、
さすが皇太子……。落ち着き払ってらっしゃる……。
「とりあえず、おいで。そのままじゃ風邪を」
「私、風邪引きませんから。引いても自分で治せますし。聖属性なんで」
学校の書類には正直に聖属性と書いてあるはずだから、普通にそう伝えた。
「なんとも便利で丈夫に生まれたものだね。
だからと言って、びしょ濡れの生徒をそのままにするわけにはいかないよ」
掴んだ腕を離してくれない。
泣きたい。
「やめてください、殴りますよ。く……もうこうなったら一人殴るも二人殴るも…」
といいかけて。はた、と黙った。
この人を殴るのは本当にやばい。
こういうのをヤケになってると言うのかしら?
お酒試してみたい。
「……僕を?殴るのかい?」
皇太子殿下は吹き出しそうな顔をした。
「そ、空耳じゃないでしょうか……!」
「うん、いいよ。じゃあそういう事にしようか。僕は何も聞かなかった。
……でも何か相当悪いことしてきたようだね? お嬢さん?」
少しだけ意地悪そうな顔をする。
「くっ……。私がやりました…!」
「……っ。本当に一体何をやったんだか。肝心な所が抜けるね。」
吹き出された。
こういう時、吹き出さないように訓練とかしてるんじゃないんですか? 王族って。
「そろそろ腕を離してください、私もう行きたいので」
「さっき言ったと思うけど、放っておけないよ。
そうか、言う事を聞けない悪い子だね?」
「へ?」
皇太子殿下は、そういうとニンマリわらって、ひょいっと私をいわゆる――お姫様抱っこした。
「ふぁーーーーーー!?」
「何その悲鳴…おっかしい……」
私は混乱した。
というか、こんな所ブラウニーに見られたら……ブラウニーが皇太子殿下ころす!絶対殺してしまう!
殺したあと国滅ぼす!荒ぶるスパダリ神が降臨される!!
「すすすすいませんでした、私が悪かったです、ちゃんと歩いて連行されますから!後生ですからおろしてください!!!あと殿下が濡れますううううううう!!」
ああ…皇太子殿下の服を濡らしてしまった!!もう私の人生は終わった……。
もう、牢屋だ、牢屋……ううううう……。
死刑台が見えそうだ…。
……さらに余罪も追加だよ……学院内で私は暴力を振るったし、ジャスミンに大怪我を追わせたのだ。
……ううううう。
そしてブラウニーがこわい。
「もう、遅いよ」
ニコニコ顔で皇太子殿下はスタスタと私を何処かへ連れて行く。
「すみません、経済科の前だけは……通らないでください……婚約者がいて婚約者の顔怖くなって……危ないので……」
おもにあなたの命が……。
「婚約者の顔が怖くて危ないって……。なにそれ……。君の婚約者の顔には何か呪いでもかかっているのかな?大丈夫、経済科の前は通らないから安心しなさい」
口元笑ってますよ。
そんなに面白いですか、この状況。
「……」
私は大人しくすることにした。降ろしてもらえそうにはないし。
殿下は静まった廊下を通った先にある、装飾された白いドアの前に立つと、やっと私を降ろした。
ドアを開けて、私を中に招き入れた。
中は学院の中とは思えない……そう、リーブス公爵家の応接室のような豪華な部屋だった。
「おかえりなさいませ、殿下」
中に控えていた侍女さん達が挨拶する。
「ここは……」
「僕のプライベートルームだよ」
ぷらいべーとるーむ……。あれ、そういえばリーブス家にもそういうとこあった気がする。
しまった! そこへ行きますって言えばよかった!
「君、ちょっと、この子をお風呂に入れてあげて」
「かしこまりました」
「へっ……? いや、リーブスのほうの」
私が言い終わる前に侍女さんたちにバスルームに連行された。
リーブス公爵家では、一人でお風呂に入らせてもらうので、侍女さんに洗われるのは婚約式以降はじめてだ。
う、ここの侍女さん達も中々の手だれだ……!!
くっ……。
というか、リーブスのプライベートルームあるから、そっち行かせてくださいよ!!
お風呂から上がったら、新しい制服が用意されていた。
「こちらをお召しになってくださいませ」
「え、でも」
「皇太子殿下のご厚意です」
「……はい、ありがとうございます」
断れる雰囲気ではなかった。
それに着替えもなかったしね。
私が着ていたものは洗濯中と言われた。
何から何までお世話になってしまった…ああ、これお父様に報告しないといけないよね?
こんな事、言いたくなかった。
ごめんなさいお父様……。
家から追い出されても文句いえません。
リーブス家の顔に泥をぬったよね、私……。
ブラウニーに……リンデンお兄様になんて言おう。
そもそも何から話せばいいのだろう。
私は段々しょんぼりしてきた。
「やあ、すっきりしたね。こっちへおいで。お茶を飲みながら話そう」
皇太子殿下にソファへ呼ばれた。
テーブルにはお茶菓子が並んでいる。
「はい」
私は素直に従った。……仕方ない。
「グランディフローラ伯爵家のご令嬢がどうやら君に食ってかかったらしいね」
「あ……はい、妹さんのほうが」
もう耳に入ったのか。早い。
「大変だったね、安心して、悪いようにはしないから……ふふ、でも学院内で魔力変質は校則違反だ」
「……はい」
仰る通りでございます。
「よし、じゃあ君への罰はこうだ。明日から一週間。放課後ここへ来て、雑務をこなしてもらおうかな。僕のお手伝いだね」
「え……」
「今、あからさまに嫌な顔したよね?」
「いっ、いぇ、そんな事は」
「やっぱり、二週間にしよう」
「ふぁーーーーーー!」
それってヒースへ放課後遊びに行けないのでは!?
絶望した。めちゃくちゃ楽しみにしてたのに……。
「……おっかしい」
ちょっと、この皇太子殿下、私で遊んでない!?
そんな話をしていた所、バン! と扉が開いた。
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