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19■ Comfort 01 ■―Brownie― ――慰め。
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※ブラウニー視点です。
――プラムが眠り続けている。今日でもう三日だ。
たまに体がやんわり光っては、子ども部屋に祝福の光が舞う。
夢の中まで祝福してんのか。休めよ、バカ。
オレはずっと傍で目覚めるのを待っている。
そっと髪に触れる。
「……オレの方はもう大丈夫だから、早く起きろよ。プラム」
正直言うとあまり大丈夫でもないが、プラムがオレにしてくれた事を考えるとへこたれる訳にはいかない。
「よー、ブラウニー。元気か? プラムはまだ寝てるんだな」
「ちわ、アドルフさん」
アドルフさんが子供部屋の入り口に立っていた。
「少し話さないか」
アドルフさんは、親指をたてて、オレを外に誘う。
「はい、今行きます」
プラムの頭を一度なでてから、席を立つ。
少し、離れるからな。
※※※
「プラムが目を覚ましたらすぐに出発できるように準備しとけ」
散歩のようにプラプラ歩いて来て――鶏小屋の近くでアドルフさんは足を止めてそう言った。
「え、急にどうしたんですか。あいつはいなくなったし、急ぐ必要は……」
「それがあるんだよ。場合によっては目を覚まさなくても連れて出るぞ。理由はあのプラムの力だ。
あんな力使ったら、こんな田舎でも王都の観測所に見つからないはずがない。おそらく今頃大騒ぎしてるぞ、聖女が現れたとかって。 てか、あれは――聖女どころの力じゃねえけどな」
王都の観測所……そういえばそういうのもあったな。
魔法保持者の通報は大抵口コミだが、王都の観測所も常に監視している。
ただ、世の中は日常において魔法が使用される場面が多く、数が追えないらしく、通報に頼っていて、管轄も違う。
だが、プラムが使ったような大きな力に関しては、調査し、登録者でなかった場合は迎えに……もとい捕縛しにくる。
「あ……クソ。そっちら辺のことすっかり忘れてた。……というかアドルフさん」
「ん?」
「そう言うってことは、聖女の力を見たことあるんですか?」
「ああ、あるぞ。もうばーちゃんの聖女だったけどな。祭りの時とか馬車に乗って祝福まいてたな。結構力のある人だったはずだぞ。……だが、プラムのやった事と比べると、全然規模が違う。プラムのは…もう神の領域といっていいんじゃないかと思ってる」
「神……」
「王都の奴らがやってきたらプラムを見つけて連れて行こうとするだろう。だけどなぁ……。プラムってなぁ……」
なんか言いにくそうにしている。なんだ?
「なんですか? 怒らないから言ってください」
「何故オレが怒られる前提!? ……プラムをお前から引き離そうとしたら、またお前に力持たせて、王都から来たやつらなんか簡単にボコボコにしそうだなぁっと……」
ジト目で見られた。口元が笑っている。
「なっ……何を。オレ達はそんな事しませんよ!」
顔がカーっと熱くなった。
「いや、ホントホント。まじでそう思う。お前のこととなったらあの娘は多分何でもやるぞ。いやー愛されてんな。……あ?どうした?熱でもでたか?」
からかう表情でパタパタ手のひらで風を送ってくる。
オレはその手を掴んで止めた。
「オレで遊ぼうとしないでください……!!」
「はっはっは。いや、悪い。けどな、本当にそう思うんだよオレは。おまえの話を聞くに、プラムはお前を起点にあの力を引き出したのは事実だからな。オレが教会に着いた時は、酷な状況にてんぱってる普通の少女だったのにな」
確かに神々しかった。
オレが触れていい存在なのかと思うほどに。
だが、受け入れる事ができたのは、プラムの気持ちは終始オレに向いていたからだ。
オレのために生み出した力だというのが、伝播してくる光を通じて伝わってきた。
オレのために怒って、オレの心を守ろうとして必死な気持ちでいっぱいだった。
それにあの時はオレも冷静さを失っていた。
とにかくあのクソ野郎をぶちかます力が欲しかった。
だが……プラムがあのいっとき、オレに与えた力は、簡単に振りかざして良いものではないと思う。
人には過ぎた力ってやつだと。
「それにお前も、プラムからお願いされたら聞き入れるだろ」
「……否定はできませんね。冷静に判断はするつもりですけど」
「まあな、これから先お前たちにまたあの力が必要になるかどうかはわからんが……できるだけあの力はもう使わせないようにしないとな」
「オレもそう思ってますよ。目覚めてから様子みないとわかりませんが、あれは多分かなり特別な状況で発露したものだと思うし……オレは人間としてプラムと生きていきたい。それに使う度にこんなに寝込んでたら心配になりますし」
「……おまえが強くならないといけないな。お前になにかあると、きっとまたプラムはあの力を使うぞ」
「まあ、そうなんですけどね。がんばりますが、限界はありますよ。魔力持ちでもありませんし。困ったものです」
「……なんだ、お前すねてんのか? クソ神父にモブモブいわれた事、けっこう効いてるわけか?」
「い・い・え! そんな訳ないでしょう。おれは地道に生きるだけです」
オレは少しむくれた。
「そうかそうか。そんなお前に良いもんやろう」
アドルフさんは笑いながら、外套についているフードの中に手を突っ込んだ。
「み……、みぃッ!」
フードの中から、白くて丸っこい生物が掴みだされた。
小さい声で鳴いて、一応ついてるって感じの小さな手足をジタバタしている。
「あ、そいつは……」
アドルフさんは、そいつを掴んでまんじゅうを割るかのように、2つに割った。
「み”ーっ!?」
……二匹に増えた。
うわ……知ってたけど、ちぎるとこ見たくなかった……。
以前アドルフさんがホントにまんじゅうと間違えて、2つに千切ってしまった所、ちぎれば個体が増えることが発覚したんだが……。
その時は慌ててくっつけたら、もとの一匹に戻ったらしいが。
「ほら、一匹やる」
まるでまんじゅう半分やる、みたいな感覚で放ってきた。
「…と」
受け止めると、オレの手の中でプルプル震えている。
「み…っ み…っ」
必死にこっちを見上げて鳴いてる。
……可愛い。
「アドルフさん、そいつ……せっかく大きくなったとこじゃなかったです?」
アドルフさんのほうのまんじゅうを指さして言った。
「まあ、良いってことよ。教会卒業と家族になるお祝いだ。それにお前、こいつのことえらく可愛がってただろ」
「……。ありがとうございます」
実はその通りだ、アドルフさんのとこへ行く時はいつもこいつに構ってた。
単純に可愛くて。
「よろしくな」
オレはまんじゅうの小さな手を軽くつついた。
「み…っ」
手足バタバタ。
……可愛い。
……こいつはアドルフさんが、飛竜の細胞から造った合成獣(キメラ)だ。
アドルフさんは錬金術に精通してる。
こいつは偶然の産物だったらしいが、いたくアドルフさんのお気に入りになってどこにでも連れて行ってる。
……可愛くて。
「そいつ、まだ研究終わってないんだけどな。……まあ、いいだろお前になら。無害なことはわかってるし、言葉も理解する。やった以上はお前の自由にしたらいいが、一応『飛行』は教育済みだ」
「ありがとうございます、嬉しいです」
「じゃ、そろそろオレは帰るわ。なんかあったら呼べ。『報』はいくつか渡してるだろ」
「はい。とりあえず支度はしておきます」
アドルフさんは小さくなったまんじゅうを肩にのせると、帰っていった。
オレもプラムのところへ帰ろうとすると、背後から声がした。
「……ブラウニー。ちょっと」
ロベリオだ。
「ん? どうしたロベリオ」
ロベリオは赤ん坊の時に、いちごのヘタみたいな髪だからってアイツに名前つけられたんだったな、と懐かしくなってオレは目を細めた。
――プラムが眠り続けている。今日でもう三日だ。
たまに体がやんわり光っては、子ども部屋に祝福の光が舞う。
夢の中まで祝福してんのか。休めよ、バカ。
オレはずっと傍で目覚めるのを待っている。
そっと髪に触れる。
「……オレの方はもう大丈夫だから、早く起きろよ。プラム」
正直言うとあまり大丈夫でもないが、プラムがオレにしてくれた事を考えるとへこたれる訳にはいかない。
「よー、ブラウニー。元気か? プラムはまだ寝てるんだな」
「ちわ、アドルフさん」
アドルフさんが子供部屋の入り口に立っていた。
「少し話さないか」
アドルフさんは、親指をたてて、オレを外に誘う。
「はい、今行きます」
プラムの頭を一度なでてから、席を立つ。
少し、離れるからな。
※※※
「プラムが目を覚ましたらすぐに出発できるように準備しとけ」
散歩のようにプラプラ歩いて来て――鶏小屋の近くでアドルフさんは足を止めてそう言った。
「え、急にどうしたんですか。あいつはいなくなったし、急ぐ必要は……」
「それがあるんだよ。場合によっては目を覚まさなくても連れて出るぞ。理由はあのプラムの力だ。
あんな力使ったら、こんな田舎でも王都の観測所に見つからないはずがない。おそらく今頃大騒ぎしてるぞ、聖女が現れたとかって。 てか、あれは――聖女どころの力じゃねえけどな」
王都の観測所……そういえばそういうのもあったな。
魔法保持者の通報は大抵口コミだが、王都の観測所も常に監視している。
ただ、世の中は日常において魔法が使用される場面が多く、数が追えないらしく、通報に頼っていて、管轄も違う。
だが、プラムが使ったような大きな力に関しては、調査し、登録者でなかった場合は迎えに……もとい捕縛しにくる。
「あ……クソ。そっちら辺のことすっかり忘れてた。……というかアドルフさん」
「ん?」
「そう言うってことは、聖女の力を見たことあるんですか?」
「ああ、あるぞ。もうばーちゃんの聖女だったけどな。祭りの時とか馬車に乗って祝福まいてたな。結構力のある人だったはずだぞ。……だが、プラムのやった事と比べると、全然規模が違う。プラムのは…もう神の領域といっていいんじゃないかと思ってる」
「神……」
「王都の奴らがやってきたらプラムを見つけて連れて行こうとするだろう。だけどなぁ……。プラムってなぁ……」
なんか言いにくそうにしている。なんだ?
「なんですか? 怒らないから言ってください」
「何故オレが怒られる前提!? ……プラムをお前から引き離そうとしたら、またお前に力持たせて、王都から来たやつらなんか簡単にボコボコにしそうだなぁっと……」
ジト目で見られた。口元が笑っている。
「なっ……何を。オレ達はそんな事しませんよ!」
顔がカーっと熱くなった。
「いや、ホントホント。まじでそう思う。お前のこととなったらあの娘は多分何でもやるぞ。いやー愛されてんな。……あ?どうした?熱でもでたか?」
からかう表情でパタパタ手のひらで風を送ってくる。
オレはその手を掴んで止めた。
「オレで遊ぼうとしないでください……!!」
「はっはっは。いや、悪い。けどな、本当にそう思うんだよオレは。おまえの話を聞くに、プラムはお前を起点にあの力を引き出したのは事実だからな。オレが教会に着いた時は、酷な状況にてんぱってる普通の少女だったのにな」
確かに神々しかった。
オレが触れていい存在なのかと思うほどに。
だが、受け入れる事ができたのは、プラムの気持ちは終始オレに向いていたからだ。
オレのために生み出した力だというのが、伝播してくる光を通じて伝わってきた。
オレのために怒って、オレの心を守ろうとして必死な気持ちでいっぱいだった。
それにあの時はオレも冷静さを失っていた。
とにかくあのクソ野郎をぶちかます力が欲しかった。
だが……プラムがあのいっとき、オレに与えた力は、簡単に振りかざして良いものではないと思う。
人には過ぎた力ってやつだと。
「それにお前も、プラムからお願いされたら聞き入れるだろ」
「……否定はできませんね。冷静に判断はするつもりですけど」
「まあな、これから先お前たちにまたあの力が必要になるかどうかはわからんが……できるだけあの力はもう使わせないようにしないとな」
「オレもそう思ってますよ。目覚めてから様子みないとわかりませんが、あれは多分かなり特別な状況で発露したものだと思うし……オレは人間としてプラムと生きていきたい。それに使う度にこんなに寝込んでたら心配になりますし」
「……おまえが強くならないといけないな。お前になにかあると、きっとまたプラムはあの力を使うぞ」
「まあ、そうなんですけどね。がんばりますが、限界はありますよ。魔力持ちでもありませんし。困ったものです」
「……なんだ、お前すねてんのか? クソ神父にモブモブいわれた事、けっこう効いてるわけか?」
「い・い・え! そんな訳ないでしょう。おれは地道に生きるだけです」
オレは少しむくれた。
「そうかそうか。そんなお前に良いもんやろう」
アドルフさんは笑いながら、外套についているフードの中に手を突っ込んだ。
「み……、みぃッ!」
フードの中から、白くて丸っこい生物が掴みだされた。
小さい声で鳴いて、一応ついてるって感じの小さな手足をジタバタしている。
「あ、そいつは……」
アドルフさんは、そいつを掴んでまんじゅうを割るかのように、2つに割った。
「み”ーっ!?」
……二匹に増えた。
うわ……知ってたけど、ちぎるとこ見たくなかった……。
以前アドルフさんがホントにまんじゅうと間違えて、2つに千切ってしまった所、ちぎれば個体が増えることが発覚したんだが……。
その時は慌ててくっつけたら、もとの一匹に戻ったらしいが。
「ほら、一匹やる」
まるでまんじゅう半分やる、みたいな感覚で放ってきた。
「…と」
受け止めると、オレの手の中でプルプル震えている。
「み…っ み…っ」
必死にこっちを見上げて鳴いてる。
……可愛い。
「アドルフさん、そいつ……せっかく大きくなったとこじゃなかったです?」
アドルフさんのほうのまんじゅうを指さして言った。
「まあ、良いってことよ。教会卒業と家族になるお祝いだ。それにお前、こいつのことえらく可愛がってただろ」
「……。ありがとうございます」
実はその通りだ、アドルフさんのとこへ行く時はいつもこいつに構ってた。
単純に可愛くて。
「よろしくな」
オレはまんじゅうの小さな手を軽くつついた。
「み…っ」
手足バタバタ。
……可愛い。
……こいつはアドルフさんが、飛竜の細胞から造った合成獣(キメラ)だ。
アドルフさんは錬金術に精通してる。
こいつは偶然の産物だったらしいが、いたくアドルフさんのお気に入りになってどこにでも連れて行ってる。
……可愛くて。
「そいつ、まだ研究終わってないんだけどな。……まあ、いいだろお前になら。無害なことはわかってるし、言葉も理解する。やった以上はお前の自由にしたらいいが、一応『飛行』は教育済みだ」
「ありがとうございます、嬉しいです」
「じゃ、そろそろオレは帰るわ。なんかあったら呼べ。『報』はいくつか渡してるだろ」
「はい。とりあえず支度はしておきます」
アドルフさんは小さくなったまんじゅうを肩にのせると、帰っていった。
オレもプラムのところへ帰ろうとすると、背後から声がした。
「……ブラウニー。ちょっと」
ロベリオだ。
「ん? どうしたロベリオ」
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