8 / 149
08 ■Reincarnation04■
しおりを挟む
ココリーネ嬢は、私の手を引っ張って、少しはなれたところへ連れて行った。
ブラウニーの方を見ると、リンデンに熱心に口説かれているようでげんなりした顔をしている。
ふふ、変なの。
この辺でよろしいかしら……と呟いたココリーネ嬢は、さっきのドジっ娘はどこへやら、貴族の娘らしいきれいなカーテシーをした。
「はじめまして、プラム様。わたくし、ココリーネ・ブルボンスと申します」
「えっと、どうも、プラムです。少しは落ち着かれました?」
ちなみに私は孤児なのでファーストネームしかない。
孤児は教会を出る時に引取先に行く場合は引取先になった親のファミリーネームをもらう。
私やブラウニーのように独立して生きていく場合は、自分で決めて役所に申請する。
そういえばそのあたりも決めてなかったなあ。
「ええ」
ココリーネ嬢は花がほころぶようにニコリと笑った。可愛い……。
先程大爆笑したせいか、緊張がほぐれたようだ。
「それで、私に用事ってなんですか?初対面かと思うのですが……」
「ええ、初対面ですわ。それでお伝えしたいということ、なのですが……」
ココリーネ嬢はすう、と息をすいこんだ。
「あの、わたくしを殺さないでくださいまし!」
「!?」
え、今なんていった?
私の耳がおかしくなければ、殺さないでって言われた気がするんだけど!
「大事なことなのでもう一度いいますね。
わたくしを殺さないでくださいまし…おねがいします!」
もう一度言ったあ!
「わたくし、あなたのライバルである公爵令嬢という設定であるがため、攻略対象である王子と婚約者になってしまいましたが、特に王妃になりたいとかありませんので、時期が来たらかならずこの座はお譲りいたしますので! あなたの許しがあれば、きっとわたくし、きっと生き残れますの!!」
先程までのモジモジ小動物どこいった! 急に饒舌になった!
そしてライバルってなんだ?
何故私があなたを殺すんですか……?
「あの……あなた公爵令嬢って、貴族令嬢のてっぺんであらせられる令嬢じゃありません?
私みたいな孤児でも知ってますよ?そんな人と私がライバルになるわけが……ましてやころ」
「それがなるんですの!!」
有無を言わせない!
「そして……あろうことか、リンデン様はじめ、他の攻略対象も最近やたら私になついてしまい、
なんだかあなたが学園に来る前にハーレム化してしまいそうなんですの!!!
でも! これは本来すべてあなたが享受すべきもの!
……わたくし、あなたから盗ろうとか思ってませんのに、何故かこうなってしまって……っ」
意味がわからない言葉が次々彼女から出る……。
……いや。待てよ、これ、この感じどっかで……あ、そうだ。
「なんかシスター・イラに似てる……?」
「はい?」
祈るようにして目をギュッとつぶっていたココリーネ嬢が、私を見上げた。
小さい。可愛い。
「えっと、えっと。なんとか、なんとかあなたのゲームスタートまでにはお返しできるようにいたしますので!!! わたくし、悪役令嬢として生まれついてしまいましたが、あなたが学園にきても絶対絶対、いじめたりしませんので!!」
「……」
私はしばし思案して思い切って切り出した。
「あなたって、転生者ってやつですか? 前世をおぼえてるとかっていう……」
ココリーネ嬢の目が輝いた。
「はい! そうです! ひょっとしてプラム様も!?」
「……いいえ」
また、この手の人か……。
私は少し悶々とした気持ちになった。
でも、ブラウニーともう悩まないと約束したし、シスター・イラと話した後にも、また落ち込んだ事を私は反省して……
『今後、転生者を名乗る人が現れても動揺しない』……と自分に言い聞かせていた。
神父様いわく私は運命に勝たなきゃいけないんだ。
転生者の言う事に、もう惑わされない。
私がたまに視る『特別な夢』と同じで、たとえ知っていても回避できない時は回避できないんだし。
それなら自分の思う道を脇見しないで行くべきだ。
「えっとその……あなたが仰ってる返すっていうもの……返さなくていいですよ、ていうか元々、私のものかどうかなんて誰にもわからないですし。
私、学院とか行くつもりないですし……関係ないっていうか」
おそらく、攻略対象っていうのは、将来何人かいる私の運命の相手とやらなんだろう。
それにしてもハーレムってなんなのよ……将来の私の運命なんなのよ。
てか、リンデンもその攻略対象とやらなんだ。
私とリンデン……かけらも想像できない。
私のパートナーとして必要なのはブラウニーだけだ。
「ええっ!? 学園外ルートですの? ……でもそうだとしたら魔王が」
!?
なんかとんでもワードが聞こえた気がする!
何? そんな物語の悪者みたいなのもいるんですか、この世には。
そういえば聖書の授業で聞いたような聞かなかったような……寝ちゃってたかもしれない!
んっ!聞こえなかった事にしよう。
スルーよ、スルー!
「そもそもプラム様が学園にこないルートってあったかしら……。
それって大丈夫なのかしら、運命の強制力がどう働くのかしら……」
「運命の強制力?」
ちょっと気になって聞き返した。
「あ。えっと、そうですね……この世界には決まった運命があって、それに役割を与えられたキャラ……いえ、人間がそれに沿って行動しない場合、強制的にその道に戻そうとする運命の修正といいますか……そういうセオリーがあるといいますか……」
「……」
「わたくしなど……先程申し上げました、将来あなたをいじめないとかですの。
わたくしはもともと『あなたをいじめるように設定』されている役回りですので……運命の強制力を恐れています。例えば、わたくしはいじめるつもりはなくても、わたくしの周りの方があなたを貶めて、
その責任がわたくしに回ってくる、結局はわたくしがいじめた事になる…その果に断罪され死刑になる……とか想像にかたくないんですの」
だいたいわかってきた。
つまり、この世には使命を与えられた人間とそうでない人間がいるって事ね。
それで私が本来果たさなければならない重要な使命があるけれど、ブラウニーと添い遂げると役割全部放棄となってしわ寄せが起こり、この世が大変になる……ってかんじか。
『君は大きな運命を抱えてるのに、それを全部放り出してささやかな夢を叶える事にした』
『運命のほうが君が必要で追いかけてくるんだ』
まさに神父様が言っていたっけ……。
ん? 待てよ。
このココリーネ嬢は、私のポジションを奪いつつある、と言ってる。
これは……運命の強制力とやらが私が学園に行かない事を、彼女で穴埋めをしようとしてるのでは?
つまり、この子は本来私のライバルになる予定が、言葉は悪いがつまり、私の『代役』になりつつあるのではないだろうか。
もしそうなら、そのままやってくれないだろうか。
王妃はなりたくないって言ってるけど、見た感じその事以外はそのポジション、まんざらでもなさそうだし。
そんなに運命に抗うっていうなら、私と似た立場では?
王妃回避だけはなんとか頑張って頂いて。
その考えをココリーネ嬢に話すと難しそうな顔をした。
「わ、わたくしには荷が重いんですの……。
それに、わたくしでは最終的に魔王を倒せませんの……。
せめて、あなたがいつか目覚める高位の聖属性を…更に超える魔法がありませんと……。
ちなみに、わたくし、これっぽっちも魔力持ってません……」
いやああああ! 聞くんじゃなかったああああ!
『転生者の言うことに惑わされない』
はっ!
そうだ、そうだった。
もうこの話はやめよう。
プラムはクールに去るわよ。
「……そうなんですね。でも私は私の道を行きます。……あなたもあなたの思う道を進んでください。ご武運を」
私は踵をかえして、ブラウニーのところへ歩き始めた。
「そ、そんなぁ!! ですわ!!」
ごめんなさい。
足早にブラウニーのところにもどると、リンデンが逆にココリーネ嬢のところへ走っていく。
ココリーネ嬢は涙目だ。
これはまたややこしくなる。
「ブラウニー…」
「……事情は後で聞くからな。走るぞ」
またもや私達は猛ダッシュで街から逃げ出すことになった。
ああ……私の誕生日プレゼント買ってもらえなかった……。
ブラウニーの方を見ると、リンデンに熱心に口説かれているようでげんなりした顔をしている。
ふふ、変なの。
この辺でよろしいかしら……と呟いたココリーネ嬢は、さっきのドジっ娘はどこへやら、貴族の娘らしいきれいなカーテシーをした。
「はじめまして、プラム様。わたくし、ココリーネ・ブルボンスと申します」
「えっと、どうも、プラムです。少しは落ち着かれました?」
ちなみに私は孤児なのでファーストネームしかない。
孤児は教会を出る時に引取先に行く場合は引取先になった親のファミリーネームをもらう。
私やブラウニーのように独立して生きていく場合は、自分で決めて役所に申請する。
そういえばそのあたりも決めてなかったなあ。
「ええ」
ココリーネ嬢は花がほころぶようにニコリと笑った。可愛い……。
先程大爆笑したせいか、緊張がほぐれたようだ。
「それで、私に用事ってなんですか?初対面かと思うのですが……」
「ええ、初対面ですわ。それでお伝えしたいということ、なのですが……」
ココリーネ嬢はすう、と息をすいこんだ。
「あの、わたくしを殺さないでくださいまし!」
「!?」
え、今なんていった?
私の耳がおかしくなければ、殺さないでって言われた気がするんだけど!
「大事なことなのでもう一度いいますね。
わたくしを殺さないでくださいまし…おねがいします!」
もう一度言ったあ!
「わたくし、あなたのライバルである公爵令嬢という設定であるがため、攻略対象である王子と婚約者になってしまいましたが、特に王妃になりたいとかありませんので、時期が来たらかならずこの座はお譲りいたしますので! あなたの許しがあれば、きっとわたくし、きっと生き残れますの!!」
先程までのモジモジ小動物どこいった! 急に饒舌になった!
そしてライバルってなんだ?
何故私があなたを殺すんですか……?
「あの……あなた公爵令嬢って、貴族令嬢のてっぺんであらせられる令嬢じゃありません?
私みたいな孤児でも知ってますよ?そんな人と私がライバルになるわけが……ましてやころ」
「それがなるんですの!!」
有無を言わせない!
「そして……あろうことか、リンデン様はじめ、他の攻略対象も最近やたら私になついてしまい、
なんだかあなたが学園に来る前にハーレム化してしまいそうなんですの!!!
でも! これは本来すべてあなたが享受すべきもの!
……わたくし、あなたから盗ろうとか思ってませんのに、何故かこうなってしまって……っ」
意味がわからない言葉が次々彼女から出る……。
……いや。待てよ、これ、この感じどっかで……あ、そうだ。
「なんかシスター・イラに似てる……?」
「はい?」
祈るようにして目をギュッとつぶっていたココリーネ嬢が、私を見上げた。
小さい。可愛い。
「えっと、えっと。なんとか、なんとかあなたのゲームスタートまでにはお返しできるようにいたしますので!!! わたくし、悪役令嬢として生まれついてしまいましたが、あなたが学園にきても絶対絶対、いじめたりしませんので!!」
「……」
私はしばし思案して思い切って切り出した。
「あなたって、転生者ってやつですか? 前世をおぼえてるとかっていう……」
ココリーネ嬢の目が輝いた。
「はい! そうです! ひょっとしてプラム様も!?」
「……いいえ」
また、この手の人か……。
私は少し悶々とした気持ちになった。
でも、ブラウニーともう悩まないと約束したし、シスター・イラと話した後にも、また落ち込んだ事を私は反省して……
『今後、転生者を名乗る人が現れても動揺しない』……と自分に言い聞かせていた。
神父様いわく私は運命に勝たなきゃいけないんだ。
転生者の言う事に、もう惑わされない。
私がたまに視る『特別な夢』と同じで、たとえ知っていても回避できない時は回避できないんだし。
それなら自分の思う道を脇見しないで行くべきだ。
「えっとその……あなたが仰ってる返すっていうもの……返さなくていいですよ、ていうか元々、私のものかどうかなんて誰にもわからないですし。
私、学院とか行くつもりないですし……関係ないっていうか」
おそらく、攻略対象っていうのは、将来何人かいる私の運命の相手とやらなんだろう。
それにしてもハーレムってなんなのよ……将来の私の運命なんなのよ。
てか、リンデンもその攻略対象とやらなんだ。
私とリンデン……かけらも想像できない。
私のパートナーとして必要なのはブラウニーだけだ。
「ええっ!? 学園外ルートですの? ……でもそうだとしたら魔王が」
!?
なんかとんでもワードが聞こえた気がする!
何? そんな物語の悪者みたいなのもいるんですか、この世には。
そういえば聖書の授業で聞いたような聞かなかったような……寝ちゃってたかもしれない!
んっ!聞こえなかった事にしよう。
スルーよ、スルー!
「そもそもプラム様が学園にこないルートってあったかしら……。
それって大丈夫なのかしら、運命の強制力がどう働くのかしら……」
「運命の強制力?」
ちょっと気になって聞き返した。
「あ。えっと、そうですね……この世界には決まった運命があって、それに役割を与えられたキャラ……いえ、人間がそれに沿って行動しない場合、強制的にその道に戻そうとする運命の修正といいますか……そういうセオリーがあるといいますか……」
「……」
「わたくしなど……先程申し上げました、将来あなたをいじめないとかですの。
わたくしはもともと『あなたをいじめるように設定』されている役回りですので……運命の強制力を恐れています。例えば、わたくしはいじめるつもりはなくても、わたくしの周りの方があなたを貶めて、
その責任がわたくしに回ってくる、結局はわたくしがいじめた事になる…その果に断罪され死刑になる……とか想像にかたくないんですの」
だいたいわかってきた。
つまり、この世には使命を与えられた人間とそうでない人間がいるって事ね。
それで私が本来果たさなければならない重要な使命があるけれど、ブラウニーと添い遂げると役割全部放棄となってしわ寄せが起こり、この世が大変になる……ってかんじか。
『君は大きな運命を抱えてるのに、それを全部放り出してささやかな夢を叶える事にした』
『運命のほうが君が必要で追いかけてくるんだ』
まさに神父様が言っていたっけ……。
ん? 待てよ。
このココリーネ嬢は、私のポジションを奪いつつある、と言ってる。
これは……運命の強制力とやらが私が学園に行かない事を、彼女で穴埋めをしようとしてるのでは?
つまり、この子は本来私のライバルになる予定が、言葉は悪いがつまり、私の『代役』になりつつあるのではないだろうか。
もしそうなら、そのままやってくれないだろうか。
王妃はなりたくないって言ってるけど、見た感じその事以外はそのポジション、まんざらでもなさそうだし。
そんなに運命に抗うっていうなら、私と似た立場では?
王妃回避だけはなんとか頑張って頂いて。
その考えをココリーネ嬢に話すと難しそうな顔をした。
「わ、わたくしには荷が重いんですの……。
それに、わたくしでは最終的に魔王を倒せませんの……。
せめて、あなたがいつか目覚める高位の聖属性を…更に超える魔法がありませんと……。
ちなみに、わたくし、これっぽっちも魔力持ってません……」
いやああああ! 聞くんじゃなかったああああ!
『転生者の言うことに惑わされない』
はっ!
そうだ、そうだった。
もうこの話はやめよう。
プラムはクールに去るわよ。
「……そうなんですね。でも私は私の道を行きます。……あなたもあなたの思う道を進んでください。ご武運を」
私は踵をかえして、ブラウニーのところへ歩き始めた。
「そ、そんなぁ!! ですわ!!」
ごめんなさい。
足早にブラウニーのところにもどると、リンデンが逆にココリーネ嬢のところへ走っていく。
ココリーネ嬢は涙目だ。
これはまたややこしくなる。
「ブラウニー…」
「……事情は後で聞くからな。走るぞ」
またもや私達は猛ダッシュで街から逃げ出すことになった。
ああ……私の誕生日プレゼント買ってもらえなかった……。
0
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
紀尾井坂ノスタルジック
涼寺みすゞ
恋愛
士農工商の身分制度は、御一新により変化した。
元公家出身の堂上華族、大名家の大名華族、勲功から身分を得た新華族。
明治25年4月、英国視察を終えた官の一行が帰国した。その中には1年前、初恋を成就させる為に宮家との縁談を断った子爵家の従五位、田中光留がいた。
日本に帰ったら1番に、あの方に逢いに行くと断言していた光留の耳に入ってきた噂は、恋い焦がれた尾井坂男爵家の晃子の婚約が整ったというものだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
公爵令嬢の私に騎士も誰も敵わないのですか?
海野幻創
ファンタジー
公爵令嬢であるエマ・ヴァロワは、最高の結婚をするために幼いころから努力を続けてきた。
そんなエマの婚約者となったのは、多くの人から尊敬を集め、立派な方だと口々に評される名門貴族の跡取り息子、コンティ公爵だった。
夢が叶いそうだと期待に胸を膨らませ、結婚準備をしていたのだが──
「おそろしい女……」
助けてあげたのにも関わらず、お礼をして抱きしめてくれるどころか、コンティ公爵は化け物を見るような目つきで逃げ去っていった。
なんて男!
最高の結婚相手だなんて間違いだったわ!
自国でも隣国でも結婚相手に恵まれず、結婚相手を探すだけの社交界から離れたくなった私は、遠い北の地に住む母の元へ行くことに決めた。
遠い2000キロの旅路を執事のシュヴァリエと共に行く。
仕える者に対する態度がなっていない最低の執事だけど、必死になって私を守るし、どうやらとても強いらしい──
しかし、シュヴァリエは私の方がもっと強いのだという。まさかとは思ったが、それには理由があったのだ。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる