7 / 8
ep7◆一日だけの花嫁
しおりを挟む
16歳になる頃には、私は王城に自室を頂いていた。
殿下の身体がもう、ボロボロだからだ。
だが、私が常に治療――、いやもう修復といっていい。
それを行っているせいで殿下は元気だ。
自分でも、実は殿下は病気ではなく、普通の健康な男子ではないのかと思ってしまうくらいに。
でも、限界の時は確実に近づいている。
*****
結婚式の数日前。
「そうか、そろそろ限界か」
「はい」
傍で聞いていた王妃殿下も、ハンカチで目頭を抑えた。
「……あと、どれくらいだと思う?」
「わかりません。ですが、もう本当に間近だと思われます」
「そんな、結婚式の準備もあと数日だというのに……!」
「王妃殿下……」
「仕方がない、すこし変に思わせるかもしれないが……白い結婚になるとエリオットには伝えよう。もとよりそのつもりだった。こんなに長く生きられるとは思っておらなんだ。ありがとう、セシル殿」
「……いえ」
王妃殿下が崩れ落ちるように泣き、陛下がそっと寄り添われた。
私は目を伏せがちに、退室した。
退室して、暫く歩くと、エリオット殿下と初めて会った庭園を通りかかった。
あの時、カエルを逃がした小池が見えて、近寄り、しゃがんで覗き込む。
小さくてきれいな魚たちが泳いでいるのが見えた。
……殿下が、いなくなる。
あの日、帰り道に短い付き合いだろう、と思っていたことを思い出した。
もう、6年も一緒だ。
今からでも根本から病気を治せる方法が見つからないだろうか、と毎日思っている。
実際、陛下もずっと探していらっしゃると仰っていたが……みつからなかった。
涙がでそうになってきた。
こんなに、思う相手になるなど。
死な……
「……ないで……」
「何言ってんだ?」
頭をコツ、と叩かれた。
私は思わず口を抑えて振り返った。
声に出してしまっていた……!
「いえ、独り言です」
「そうか。ところで聞いたか。というかお前知ってたんだろう」
殿下がお怒りの表情だ。
「なにがです?」
「……俺達の結婚が白い結婚になったことだ」
「……ああ」
「ああ、じゃないぞ!? なぜ白い結婚なんだよ! オレは世継ぎだぞ」
「そのようなことを申されましても、私、聖女ですから、男性と共寝しますと力を失います」
「それは知っているが……跡継ぎが必要だろう!」
「王命と神殿命令ですので、私に申されましても。……おそらく、お妾を抱えて頂くことになるかと……」
「じゃあ、お前はどうして、オレと婚約したんだよ……」
「お父上と、司祭様のお考えでのことですので……私にはわかりかねます」
エリオット様は、私の横にしゃがんだ。
「オレは、妾なんていらないんだよ」
そう言ってエリオット様は俯いてしばらく無言だった。
「……エリオット様」
……私だって。
私だって、あなたが他の人と愛し合うなど……。
そう言えたら、どんなにいいか。
「……いや、いいんだ。しょうがないな。お前が力失ってしまうし。お前にはその力が必要だ。オレは跡取りだし、妾の1人や2人、抱えるもんさ」
そう言って、何かを諦めたかのような遠い目をされた。
最近、このような瞳をされることが多い。
……ひょっとして、気がついていらっしゃるのだろうか。
ご自分が余命幾許ないことを。
そんな彼の見上げる空は、澄んだ青だった。
******
結婚式は、第一王子が結婚するというのに、小規模なものだった。
聖女との婚姻ということで、派手なものは神殿が許さなかった。
神殿で、誓いを交わし指輪を交換するだけの、簡単なものだった。
夜になって、床をともにするわけではないが、夫婦で過ごす時間ができた。
ソファでお茶を飲み、会話する。
「……なんか、あっけなかったな」
「はい」
「オレはすごく、楽しみにしていたのだが」
「私も、です」
「ホントかよ」
「本当です」
こうしている間にも、私はこっそり治療の魔法を流している。
「キスはしてもいいんだよな?」
「はい」
夫婦として、唇を重ねる。
「オレは、神様からは、お前を奪うことはできなかったんだな」
「……エリオット様。前からお伝えしたかったのですが。王命と神殿命令に私は従っておりますが、あなたを……あ、愛しておりますよ」
私は考えたのだ。
私が治療しようと彼は近いうちに旅立ってしまう。
ならば、たとえ力を失って彼を早くに死なせることになっても、身体を重ねてもよいのではないだろうかと。
その後、王子を殺した罪に問われるかもしれないが。
「……驚きだ。お前の口からそんな言葉が出るとはな」
「信じられませんか?」
「いや、知っていた」
「……ですので、私は、構いません」
私は意を込めて、じっと彼を見つめた。
「……驚きだな、お前が規則よりオレを優先するだと?」
彼はそっと、私を抱き寄せた。
「ありがとう、セシル。オレは今、信じられない思いだ」
「そんなに意外だったのですか? 私としては心外です。その、ですから……」
私は微笑んで抱きしめ返した。
今までで一番彼の近くにいる気がする。
幸せとはこういう気持ちなのか、と優しい空気を噛み締めた。
しかし――
「だが、いいんだ。お前にはその力必要だ」
ふと引き離され、エリオット様は私の手を握り、キスした。
「え……」
白い結婚に、がっかりして怒っていたのに?
「セシル、ずっとお前のことが好きだった」
私を見るその瞳はとても真摯だった。
――彼らしくない。
「――」
「例えば、おまえはオレが死んでも、他の誰かと添い遂げることはないんだよな?」
次に、ニコリ、と表情を変えて、しっかり私の目を見て聞かれる。
私は、ドキリとした。
「はい。あなたと結婚を交わしましたし、あなたが……その、そうなっても、私はあなた以外の人とは」
「じゃあ、人間でお前の男はオレだけか。それなら、まあいい」
「……どうして」
どうして、そんな話を?
まさか……知って……。
「セシア」
「はい」
「お前の空のような瞳が、好きだった」
――なぜ。
彼はソファに身を預けるようにもたれ、もう一度私の手の甲にキスをして、ギュッと握った。
――なぜ、過去形で話すのですか。
そう言おうと口を開いた時、彼の手が一瞬びく、として力が失われ、ソファにもたれるように、倒れた。
目は綺麗に閉じられて、口元はやさしく微笑んだまま。
「エリオット……」
「――あ」
あれだけ、騒がしかった方が……。
「なぜ、こんな静かな終わり方なのですか……?」
力を失い重みを増した彼の手はまだ、温かい。
呼べばまだ、目を開けるのではないかと、何度も声をかける。
呼び戻せるのではないのかと、その可能性に何度も彼の名前を呼んだ。
しかし、彼はもう帰ってこなかった。
殿下の身体がもう、ボロボロだからだ。
だが、私が常に治療――、いやもう修復といっていい。
それを行っているせいで殿下は元気だ。
自分でも、実は殿下は病気ではなく、普通の健康な男子ではないのかと思ってしまうくらいに。
でも、限界の時は確実に近づいている。
*****
結婚式の数日前。
「そうか、そろそろ限界か」
「はい」
傍で聞いていた王妃殿下も、ハンカチで目頭を抑えた。
「……あと、どれくらいだと思う?」
「わかりません。ですが、もう本当に間近だと思われます」
「そんな、結婚式の準備もあと数日だというのに……!」
「王妃殿下……」
「仕方がない、すこし変に思わせるかもしれないが……白い結婚になるとエリオットには伝えよう。もとよりそのつもりだった。こんなに長く生きられるとは思っておらなんだ。ありがとう、セシル殿」
「……いえ」
王妃殿下が崩れ落ちるように泣き、陛下がそっと寄り添われた。
私は目を伏せがちに、退室した。
退室して、暫く歩くと、エリオット殿下と初めて会った庭園を通りかかった。
あの時、カエルを逃がした小池が見えて、近寄り、しゃがんで覗き込む。
小さくてきれいな魚たちが泳いでいるのが見えた。
……殿下が、いなくなる。
あの日、帰り道に短い付き合いだろう、と思っていたことを思い出した。
もう、6年も一緒だ。
今からでも根本から病気を治せる方法が見つからないだろうか、と毎日思っている。
実際、陛下もずっと探していらっしゃると仰っていたが……みつからなかった。
涙がでそうになってきた。
こんなに、思う相手になるなど。
死な……
「……ないで……」
「何言ってんだ?」
頭をコツ、と叩かれた。
私は思わず口を抑えて振り返った。
声に出してしまっていた……!
「いえ、独り言です」
「そうか。ところで聞いたか。というかお前知ってたんだろう」
殿下がお怒りの表情だ。
「なにがです?」
「……俺達の結婚が白い結婚になったことだ」
「……ああ」
「ああ、じゃないぞ!? なぜ白い結婚なんだよ! オレは世継ぎだぞ」
「そのようなことを申されましても、私、聖女ですから、男性と共寝しますと力を失います」
「それは知っているが……跡継ぎが必要だろう!」
「王命と神殿命令ですので、私に申されましても。……おそらく、お妾を抱えて頂くことになるかと……」
「じゃあ、お前はどうして、オレと婚約したんだよ……」
「お父上と、司祭様のお考えでのことですので……私にはわかりかねます」
エリオット様は、私の横にしゃがんだ。
「オレは、妾なんていらないんだよ」
そう言ってエリオット様は俯いてしばらく無言だった。
「……エリオット様」
……私だって。
私だって、あなたが他の人と愛し合うなど……。
そう言えたら、どんなにいいか。
「……いや、いいんだ。しょうがないな。お前が力失ってしまうし。お前にはその力が必要だ。オレは跡取りだし、妾の1人や2人、抱えるもんさ」
そう言って、何かを諦めたかのような遠い目をされた。
最近、このような瞳をされることが多い。
……ひょっとして、気がついていらっしゃるのだろうか。
ご自分が余命幾許ないことを。
そんな彼の見上げる空は、澄んだ青だった。
******
結婚式は、第一王子が結婚するというのに、小規模なものだった。
聖女との婚姻ということで、派手なものは神殿が許さなかった。
神殿で、誓いを交わし指輪を交換するだけの、簡単なものだった。
夜になって、床をともにするわけではないが、夫婦で過ごす時間ができた。
ソファでお茶を飲み、会話する。
「……なんか、あっけなかったな」
「はい」
「オレはすごく、楽しみにしていたのだが」
「私も、です」
「ホントかよ」
「本当です」
こうしている間にも、私はこっそり治療の魔法を流している。
「キスはしてもいいんだよな?」
「はい」
夫婦として、唇を重ねる。
「オレは、神様からは、お前を奪うことはできなかったんだな」
「……エリオット様。前からお伝えしたかったのですが。王命と神殿命令に私は従っておりますが、あなたを……あ、愛しておりますよ」
私は考えたのだ。
私が治療しようと彼は近いうちに旅立ってしまう。
ならば、たとえ力を失って彼を早くに死なせることになっても、身体を重ねてもよいのではないだろうかと。
その後、王子を殺した罪に問われるかもしれないが。
「……驚きだ。お前の口からそんな言葉が出るとはな」
「信じられませんか?」
「いや、知っていた」
「……ですので、私は、構いません」
私は意を込めて、じっと彼を見つめた。
「……驚きだな、お前が規則よりオレを優先するだと?」
彼はそっと、私を抱き寄せた。
「ありがとう、セシル。オレは今、信じられない思いだ」
「そんなに意外だったのですか? 私としては心外です。その、ですから……」
私は微笑んで抱きしめ返した。
今までで一番彼の近くにいる気がする。
幸せとはこういう気持ちなのか、と優しい空気を噛み締めた。
しかし――
「だが、いいんだ。お前にはその力必要だ」
ふと引き離され、エリオット様は私の手を握り、キスした。
「え……」
白い結婚に、がっかりして怒っていたのに?
「セシル、ずっとお前のことが好きだった」
私を見るその瞳はとても真摯だった。
――彼らしくない。
「――」
「例えば、おまえはオレが死んでも、他の誰かと添い遂げることはないんだよな?」
次に、ニコリ、と表情を変えて、しっかり私の目を見て聞かれる。
私は、ドキリとした。
「はい。あなたと結婚を交わしましたし、あなたが……その、そうなっても、私はあなた以外の人とは」
「じゃあ、人間でお前の男はオレだけか。それなら、まあいい」
「……どうして」
どうして、そんな話を?
まさか……知って……。
「セシア」
「はい」
「お前の空のような瞳が、好きだった」
――なぜ。
彼はソファに身を預けるようにもたれ、もう一度私の手の甲にキスをして、ギュッと握った。
――なぜ、過去形で話すのですか。
そう言おうと口を開いた時、彼の手が一瞬びく、として力が失われ、ソファにもたれるように、倒れた。
目は綺麗に閉じられて、口元はやさしく微笑んだまま。
「エリオット……」
「――あ」
あれだけ、騒がしかった方が……。
「なぜ、こんな静かな終わり方なのですか……?」
力を失い重みを増した彼の手はまだ、温かい。
呼べばまだ、目を開けるのではないかと、何度も声をかける。
呼び戻せるのではないのかと、その可能性に何度も彼の名前を呼んだ。
しかし、彼はもう帰ってこなかった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

【完結済】姿を偽った黒髪令嬢は、女嫌いな公爵様のお世話係をしているうちに溺愛されていたみたいです
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
王国の片田舎にある小さな町から、八歳の時に母方の縁戚であるエヴェリー伯爵家に引き取られたミシェル。彼女は伯爵一家に疎まれ、美しい髪を黒く染めて使用人として生活するよう強いられた。以来エヴェリー一家に虐げられて育つ。
十年後。ミシェルは同い年でエヴェリー伯爵家の一人娘であるパドマの婚約者に嵌められ、伯爵家を身一つで追い出されることに。ボロボロの格好で人気のない場所を彷徨っていたミシェルは、空腹のあまりふらつき倒れそうになる。
そこへ馬で通りがかった男性と、危うくぶつかりそうになり──────
※いつもの独自の世界のゆる設定なお話です。何もかもファンタジーです。よろしくお願いします。
※この作品はカクヨム、小説家になろう、ベリーズカフェにも投稿しています。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

リストラされた聖女 ~婚約破棄されたので結界維持を解除します
青の雀
恋愛
キャロラインは、王宮でのパーティで婚約者のジークフリク王太子殿下から婚約破棄されてしまい、王宮から追放されてしまう。
キャロラインは、国境を1歩でも出れば、自身が張っていた結界が消えてしまうのだ。
結界が消えた王国はいかに?

誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。
木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。
それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。
誰にも信じてもらえず、罵倒される。
そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。
実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。
彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。
故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。
彼はミレイナを快く受け入れてくれた。
こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。
そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。
しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。
むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる