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最弱の魔法戦闘師、整う
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「はぁ……やりたくねぇよ、もうさぁ……」
『おいおいおい。もうを音を上げてるのか?』
しゃなぁねぇだろ?!こちとら二日間ぶっ続けでやっとるんだぞ?!
『残り二日。お前、このままだとキツいんじゃねぇのか?』
分かってる!でも、できねぇんだよ。
『まぁ、感覚すら掴めないのは焦った方が良いかもな』
やり方を変えた方が良いかもな……。
『変えるったってよぉ。俺様は感覚でしか出来ないから教えられないぞ?』
大丈夫だ。多分、俺には俺のやり方があると思いたいからな。
まずは、人差し指の先にだけ魔力を集中させるか。
一点にだけ集めるのは成功か。じゃあ、次は魔力放出限界の分だけ魔力を集める。
………よし、成功だ。あとは放出するだけだが……。
「チッ……不発か」
まぁ、そう簡単には出来ないよな。さて、次はどうすべきか。
~~その頃~~
「さっきまでの勢いはどうしましたか?」
「くそっ。やっぱ、強いな(このままだと殺られる……カインドも相当疲労してるし……)」
「まだまだぁ!!(まだ十分程度しか経ってない!レイトが十分居ないだけでこれだけ苦労するとは……)」
「はぁ……接近も意味ないと、まだ理解出来てないのですか?」
「(それくらい、オレだって分かってる!)」
「カインド!無茶するな!(こっちは王女を庇いながら戦ってるんだぞ?!一人欠けるだけでも……)」
「『氷剣武装』」
「またかよ!(あの数の剣を捌くのでも辛いのに、あいつも動けると言う状況が、更にキツイ)」
「………俺に任せてくれ」
「グロス……?(一体……どんな意図が……?)」
「(一回で成功させろ。でなければ……みんな重症じゃ、すまないだろう)」
「バカですかぁ?」
「(……………!!!)今だ!」
「「「!!!!」」」
「私の剣が……止まってる」
「(ここが広いとは言え、室内でよかった)」
「……なるほど。空間内の水蒸気を凍らせたと言うわけですか」
「す、凄いぞ!そんなことも出来たのか!」
「わ、わたしも何か……(ただ傍観してるだけなんて……そんなの……嫌)」
「フレミアは干渉するな」
「えっ?」
「あいつとの約束だからな……フレミアを守るって(あいつとの約束なんて……ホントは守る気はねぇ)」
「はぁ……そう言うのは、今までも沢山見てきましたが……全く理解できませんね」
「理解なんてするなよ?反吐が出そうだ(強気でいられるのも、今のうちだな)」
「グロス。もう、下がれ!あとはオレが引き受けるから!」
「……まだ、待ってくれ(俺が、今止めたら氷剣は降ってくる。解決したわけじゃない)」
「私を忘れないでくれますか?」
「!!しまっ……!(もう、ダメだ……)」
「(あ、あれ……衝撃が……来ない?)か、カインド!?」
「何とか……間に合ったな(こいつ、何言う力だ……)」
「私としたことが……あなたの事を忘れてました」
「こっからが本番だぜ!(もう、出し惜しみはおしまいだ!)『神武·重複』(負担は大きいし、時間は短いしで、欠点だらけだが、強いのは確かだ!)」
「そんなこともできるですか!これは、素晴らしい!」
~~~~
本能……もう無理そうだ……。太陽が沈んでいく。あと、経ったの二日でどうしろってんだ。
『そう、落ち込むなよ』
この状況で落ち込むなって言うのか?
『行動あるのみだろ?止まってちゃ何も出来ない』
そんな事、知っとるわ。でも、無力感が酷すぎてよ……。
『無力の境域。忘れたわけじゃねぇだろ?』
………。
『お前なら出来る。俺様も考えてやるから、元気出せ』
客観的だから言えるんだろ?お前は体験したことがないんだ……。どれだけやっても、成果が出なかった時の無力感を……。
『そう、かもな……』
………なんてな。そう暗くなるなよな!お前のお陰で目が醒めたわ。俺、どうかしてた。そうだよな。
今度は守るって決めたんだ。この程度で折れそうになってるなんて、情けない。
『よかった……いつものお前だな』
「なんだよ、それ」
さて、ホントは試す予定は無かったが……やるしかないな。
『何か考えがあるのか?』
あぁ。この技、簡単そうだったから、かっこ良く出せる方法を、考えてたんだが……結果はこれよ。
『……悲惨だな』
「だろ?」
『んで、どんな方法なんだ?』
「簡単に言えば、斬撃と一緒に放つ」
『………壮大な夢だな』
もう、これに懸けるしかない。
『仮に出来たとして、この魔法は速さが利点だぜ?斬撃の速さじゃ放った瞬間に移動できねぇじゃねぇかよ?』
最終的に移動できれば良いんだ。斬撃が空虚埋砲の狙いの場所に着いたと同時に発動する。そうすれば、移動も出来る。
『忘れてるんじゃねぇか?相手に当てなきゃ、意味ねぇんだぜ?斬撃に当たるなんて、普通はない』
俺には瞬撃があるだろ?
『なるほどな……瞬撃の中に空虚埋砲を含む斬撃を、放つと』
何言ってんだ?
『はっ?えっ?違うのか?』
全部だよ。狙う場所を分ければ、何回か連続で瞬間転移できるだろ?
『贅沢言ってんじゃねぇよ!基礎もなってないやつが欲出すな!』
仕方がないだろ?こうでもしなきゃ、欠点を覆せない。
『そうかもしれないが……相当難しいぞ?』
「大丈夫。何としてもやりきる」
俺は、挫けるわけにはいかない。
~~~~
「『で、できたぁ!!』」
もう、明け方だぁ。でも、出来た!
『一時はどうなるかと思ったが……なんやかんやで出来たな』
「あぁ!今、スゲェ嬉しいぞ!」
魔力総量の関係上、瞬撃に空虚埋砲を含むと、二回が限界だが、充分だろう。
「準備は整った。あとは明日を待つだけだ」
『おいおいおい。もうを音を上げてるのか?』
しゃなぁねぇだろ?!こちとら二日間ぶっ続けでやっとるんだぞ?!
『残り二日。お前、このままだとキツいんじゃねぇのか?』
分かってる!でも、できねぇんだよ。
『まぁ、感覚すら掴めないのは焦った方が良いかもな』
やり方を変えた方が良いかもな……。
『変えるったってよぉ。俺様は感覚でしか出来ないから教えられないぞ?』
大丈夫だ。多分、俺には俺のやり方があると思いたいからな。
まずは、人差し指の先にだけ魔力を集中させるか。
一点にだけ集めるのは成功か。じゃあ、次は魔力放出限界の分だけ魔力を集める。
………よし、成功だ。あとは放出するだけだが……。
「チッ……不発か」
まぁ、そう簡単には出来ないよな。さて、次はどうすべきか。
~~その頃~~
「さっきまでの勢いはどうしましたか?」
「くそっ。やっぱ、強いな(このままだと殺られる……カインドも相当疲労してるし……)」
「まだまだぁ!!(まだ十分程度しか経ってない!レイトが十分居ないだけでこれだけ苦労するとは……)」
「はぁ……接近も意味ないと、まだ理解出来てないのですか?」
「(それくらい、オレだって分かってる!)」
「カインド!無茶するな!(こっちは王女を庇いながら戦ってるんだぞ?!一人欠けるだけでも……)」
「『氷剣武装』」
「またかよ!(あの数の剣を捌くのでも辛いのに、あいつも動けると言う状況が、更にキツイ)」
「………俺に任せてくれ」
「グロス……?(一体……どんな意図が……?)」
「(一回で成功させろ。でなければ……みんな重症じゃ、すまないだろう)」
「バカですかぁ?」
「(……………!!!)今だ!」
「「「!!!!」」」
「私の剣が……止まってる」
「(ここが広いとは言え、室内でよかった)」
「……なるほど。空間内の水蒸気を凍らせたと言うわけですか」
「す、凄いぞ!そんなことも出来たのか!」
「わ、わたしも何か……(ただ傍観してるだけなんて……そんなの……嫌)」
「フレミアは干渉するな」
「えっ?」
「あいつとの約束だからな……フレミアを守るって(あいつとの約束なんて……ホントは守る気はねぇ)」
「はぁ……そう言うのは、今までも沢山見てきましたが……全く理解できませんね」
「理解なんてするなよ?反吐が出そうだ(強気でいられるのも、今のうちだな)」
「グロス。もう、下がれ!あとはオレが引き受けるから!」
「……まだ、待ってくれ(俺が、今止めたら氷剣は降ってくる。解決したわけじゃない)」
「私を忘れないでくれますか?」
「!!しまっ……!(もう、ダメだ……)」
「(あ、あれ……衝撃が……来ない?)か、カインド!?」
「何とか……間に合ったな(こいつ、何言う力だ……)」
「私としたことが……あなたの事を忘れてました」
「こっからが本番だぜ!(もう、出し惜しみはおしまいだ!)『神武·重複』(負担は大きいし、時間は短いしで、欠点だらけだが、強いのは確かだ!)」
「そんなこともできるですか!これは、素晴らしい!」
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本能……もう無理そうだ……。太陽が沈んでいく。あと、経ったの二日でどうしろってんだ。
『そう、落ち込むなよ』
この状況で落ち込むなって言うのか?
『行動あるのみだろ?止まってちゃ何も出来ない』
そんな事、知っとるわ。でも、無力感が酷すぎてよ……。
『無力の境域。忘れたわけじゃねぇだろ?』
………。
『お前なら出来る。俺様も考えてやるから、元気出せ』
客観的だから言えるんだろ?お前は体験したことがないんだ……。どれだけやっても、成果が出なかった時の無力感を……。
『そう、かもな……』
………なんてな。そう暗くなるなよな!お前のお陰で目が醒めたわ。俺、どうかしてた。そうだよな。
今度は守るって決めたんだ。この程度で折れそうになってるなんて、情けない。
『よかった……いつものお前だな』
「なんだよ、それ」
さて、ホントは試す予定は無かったが……やるしかないな。
『何か考えがあるのか?』
あぁ。この技、簡単そうだったから、かっこ良く出せる方法を、考えてたんだが……結果はこれよ。
『……悲惨だな』
「だろ?」
『んで、どんな方法なんだ?』
「簡単に言えば、斬撃と一緒に放つ」
『………壮大な夢だな』
もう、これに懸けるしかない。
『仮に出来たとして、この魔法は速さが利点だぜ?斬撃の速さじゃ放った瞬間に移動できねぇじゃねぇかよ?』
最終的に移動できれば良いんだ。斬撃が空虚埋砲の狙いの場所に着いたと同時に発動する。そうすれば、移動も出来る。
『忘れてるんじゃねぇか?相手に当てなきゃ、意味ねぇんだぜ?斬撃に当たるなんて、普通はない』
俺には瞬撃があるだろ?
『なるほどな……瞬撃の中に空虚埋砲を含む斬撃を、放つと』
何言ってんだ?
『はっ?えっ?違うのか?』
全部だよ。狙う場所を分ければ、何回か連続で瞬間転移できるだろ?
『贅沢言ってんじゃねぇよ!基礎もなってないやつが欲出すな!』
仕方がないだろ?こうでもしなきゃ、欠点を覆せない。
『そうかもしれないが……相当難しいぞ?』
「大丈夫。何としてもやりきる」
俺は、挫けるわけにはいかない。
~~~~
「『で、できたぁ!!』」
もう、明け方だぁ。でも、出来た!
『一時はどうなるかと思ったが……なんやかんやで出来たな』
「あぁ!今、スゲェ嬉しいぞ!」
魔力総量の関係上、瞬撃に空虚埋砲を含むと、二回が限界だが、充分だろう。
「準備は整った。あとは明日を待つだけだ」
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