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最弱の魔法戦闘師、決闘する
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『起きやがれ!』
「!!!!!」
だ、誰だ!?俺の部屋に誰か居るのか!?
…………おかしいな。周りを見渡してみたものの、誰も居ないじゃないか。
と言うか、声自体おかしかったな。なんだか、脳に直接話し掛けられるような感覚だった。
じゃあ空耳か?けど、そんなんじゃない気もするが……。
『お前本当に俺か?呆れるぜ』
「………本当にどこに居やがるんだ?」
どこだって良いか。起こしてもらったんだ。感謝しないとな。
『強いて言えばお前の心に居るぞ』
「………………」
ん?心?あれ?なんか昨日あった気がするぞ?なんだっけな。
『目瞑れや』
「誰か知らんが誰がお前の指図なんか受けるか」
『………………この頑固者が』
「はぁ………俺の方こそ呆れたわ!」
今日決闘だと言うのに………決闘?
「あっ!俺の本能か!」
『やっと思い出したか……』
やはり俺の記憶力は凄いな!俺でなければ絶対に忘れていただろう!
『決闘の間体を貸せ』
「あぁ、いいぜ。でも、仮とは言え契約したからな?」
『お前じゃねぇんだ。忘れるわけねぇだろ』
いや、俺だから忘れそうなんだろうがよ。お前は今、誰に苦労されたんだよ。
「で、どうするんだ?」
『目瞑れや。あとはこっちでやるから』
「分かった」
~~~~
「おっ。昨日ぶりだな」
結局、浮いてるのか。
後でなんで浮いてるのかも聞いてみるか。どうも気になるんだよな。
『こっちこいよ』
「ん?あぁ」
ゴーストみたいな姿してるのに触ろうとするなんて、こいつバカか?
『精神転移』
うわぁ!?一瞬おかしくなったぞ!?あれ?なんだか、地面?に足がついてない気が………。
『浮いてる…………』
変な感じだ。
「やっぱ実体があるのは良いな」
本当ならばこのまま実体を、奪っても良いんだがな……。
こいつなしでは俺様は強くなれないからな。
まぁ、それに本能が実体を持つと一定時間で消滅しちまうし、どちらにしろ無理か。
『心の声、聞こえてるぞ?』
(口が動いてないのに声がするってことは、そういう事だよな?)
「マジで?」
『あぁ。俺なしでは生きられないのか。良い情報だな』
くそっ。まぁ、仕方がない。後で教えるつもりだったしな。今はグロスのクソヤロウをぶちのめす作戦でも考えるか。
「じゃあそろそろ戻るぞ。お前は俺様の見てる光景を見ることが出来るから、しっかりと見てろよ」
『分かった。絶対に勝てよ』
「分かってるっつの」
~~~~
(おぉ!目線はいつもと変わりないな。けど、体を動かせないから違和感しかないな)
(これ、念話とは出来ねぇのかな)
出来なくはないぞ。
(本当だ!凄いな)
「集中しろ。今から決闘だぞ」
(あぁ。それにしても、客観的に自分を見ると周りの目線を凄い集めてるな)
可能性は二つだな。一つはあのグロスと決闘することになったから。
もう一つはワーストワンだから蔑まれてるんだろ。
(自分なんだけど、悲しくなってきた。今まではなんともなかったんだけどな)
仕方がない。お前は自覚していなかったんだよ。ワーストワンってのがどれだけの汚名なのかってな。
「まぁ、安心しろ。俺様が汚名返上してやるから」
声に出して言った方が鮮明に聞こえるだろ?
(確かにな。あんなに曇っていたのにな)
これからは喋りかけんなよ。集中すっから。
(分かった)
~~~~
(決闘場に自分が立つ日が来るとはな。未だに信じられねぇな)
「よぉ、逃げずに来たんだな」
あいつ、木刀とは……この俺様を愚弄してんのか!よし!絶対にぶちのめす!完膚なきまでな圧勝してやる!
「お前こそな。この俺様にビビらなかったなんてな。誇って良いぞ?」
「はっ!ザコが意気がりやがって」
あっ?木刀は使わねぇのか?まぁ、その方が良いか。
「木刀じゃなくて良いのか?負けた時の理由が無くなっちまうぞ?」
「言ってろ!」
『それでは!これより、グロス対レイトの決闘を始めます!敗者は勝者の命令を一つ受けなければなりません!』
ほぉ?そりゃ面白いな。俺様が学年の頂点に着く。その上でこいつを奴隷に出来るとはな。
(あっ………俺の本能ってヤバイ奴なんじゃねぇか?)
『それでは、神武の発現をしてください!』
「「神武発現!」」
(両者一緒に発現をした。だが、俺の方が断然速かった。一秒も経たずして発現したのだ)
思った通りだな。こいつの強みは神武の発現スピードだ。こんなに速いのは知らなかったが。
「ふっ。神武発現だけは一丁前だな」
「だろ?お前みたいに中途半端な実力じゃねぇんだよ」
(そんなに挑発して大丈夫か?)
「ザコがイキりやがってぇ!」
『それでは、始め!』
さぁ、どうくるよ。まぁ、どう来たって俺様には通用しないがな。
「『空間切削』」
ほぉ、空間を削って距離を詰めたりするつもりか。
「神武、解除」
(はっ?こいつなにやってんだよ!?それじゃ攻撃出来ねぇじゃねぇかよ!)
多分俺様の前に現れるよな。じゃあ、手は前に出しておくか。
「死ねやぁ!」
(目の前にグロスが現せた。本能の言う通りになったぞ。予測したのか?)
「なっ!」
「ふっ……どうした?そんな驚くことか?自分の神武を、掴まれた事が」
まぁ、相手のは短剣だ。掴みづらいが俺様にしたら朝飯前だ。
(真剣白羽取り?本当に出来るのか?てか、片手だから白羽取りかも分からんが)
「神武発現の準備しろよ?」
「はっ?てか離せよ!」
誰が離すかよ。笑わせんじゃねぇよ?
てか、離せって言うなら神武解除した方が速くねぇか?
「な、何するつもり!?」
「ん?こうするんだよ!」
左手を短剣に添えて………。
「神武発現」
「なっ!?」
(はっ?!)
パキィン!
「速く神武発現しねぇと、俺様にはぶちのめされるぞ?」
「くっ………」
(まさか、神武発現で相手の神武破壊するとは………。俺の本能はイカれてるな)
まぁ、確かにバックステップで距離を置くのは賢明だな。だがな、こんな状況を見逃すと思うか?
「見てろよ?これがお前にしか出来ねぇ技だ!」
ピュン!
「はっ?」
(なっ!神武を投げた!?俺の神武はカタナだ。剣と違ってどっちでも斬れる訳じゃないんだぞ?!)
「あぶなっ!」
「おっしぃ……」
「はっ!余裕ぶりやがって!神武はもうねぇぞ?」
「そうだな、お前の近くにはな?」
「えっ?」
神武解除をするとどこにあろうと神武は消える。そして、神武発現をすれば手元に戻ってくる。
普通の奴ならば、神武発現に時間が掛かって非効率的だが、こいつのスピードなら余裕だな!
もし、神武発現で発現できる神武が一つじゃなかったら最強になれるのになぁ……。
まぁ、これでも充分だな。
「さぁ、どんどんいくぞ?」
「クソがっ!」
距離を詰めるか。確かに投擲系の神武なら賢明だが、俺様の神武は近接だぞ?
「お前の動きは見切ったぜ?『鋭撃』」
相手の急所を鋭く一瞬で切り裂く。
「あがっ!」
(神武の硬度は発現時に込める魔力によって変わる。あいつは相当な魔力を込めていた。それなのに、その神武で防御したのにその神武ごとグロスにダメージを与えるなんて………)
「まさか終わりじゃねぇよな?『瞬撃』」
致命傷は与えられないが、手数が増える。鋭撃で足を攻撃。動けないところを瞬撃で追撃。
最後に大技を喰らわせれば俺様の勝ちだ。
「おいおい。まさか立てないのか?尻もちなんてついちまってよ」
ここでカタナを一振りすれば俺の勝ちはほぼ確定だろう。
勝利条件は相手の気絶か敗北を認めるか。カタナを頭の上で寸止めすりゃ気絶するだろうな。
だが、それでは面白くないな。
よし、こいつに屈辱を味わわせてやる。
「な、何をするつもりだ!」
「さっき見たろ?」
(神武の解除。そして、グロスの頭に向けて手のひらを向けている。もしかして、神武を発現させて、頭を串刺しにするつもりか?)
「俺様が神武させたらどうなると思う?」
「そ、そんなことしてタダで済むと思ってるのか!」
「あぁ。だって、敗者は勝者の命令を一つ聞くんだろ?ならば、俺様がお前を殺せば俺様の勝ち。勝者が死ねと言ったんだ。死ぬしかないよな?」
(筋は通ってる。確かに命令を先払い?してるだけだしな…………筋、通ってるのか?)
「さぁ、死んでもらう………神武………」
「降参だ!」
「…………なんだってぇ?聞こえなかったなぁ?もう一回言えよ」
「クソッ…………降参って言ったんだよ!」
「そうか。じゃあ、早速命令でもするか」
こいつ、俺様がこれから死ねと言う命令を出す可能性は考えなかったのか?
俺様の理性とは違って頭良さそうなのにな。
(聞こえてるぞ。誰が頭悪そうなんだよ)
「じゃあ、そうだなぁ………」
(無視するとは良い度胸してるじゃねぇか。絶対に覚えてろよ)
「俺様の奴隷になれ」
「なっ!?」
(本当に奴隷とか言い始めたぞ?俺の本能って意外とバカなのか?)
「命令が聞こえなかったか?」
「………………いや」
ふっ。侮辱していた俺様の下に付くなんてな。最高の屈辱だろうな!
「じゃあな」
これで決闘も終わりだ。見てたか?俺様が勝ってやったぜ。
(スゲェな)
『しょ、勝者、レイトぉぉおお!!』
別にそんなの求めてない。
これで明日からは平穏な暮らしが出来るな。
俺様に感謝しろよ?
(あぁ。大感謝だよ)
「!!!!!」
だ、誰だ!?俺の部屋に誰か居るのか!?
…………おかしいな。周りを見渡してみたものの、誰も居ないじゃないか。
と言うか、声自体おかしかったな。なんだか、脳に直接話し掛けられるような感覚だった。
じゃあ空耳か?けど、そんなんじゃない気もするが……。
『お前本当に俺か?呆れるぜ』
「………本当にどこに居やがるんだ?」
どこだって良いか。起こしてもらったんだ。感謝しないとな。
『強いて言えばお前の心に居るぞ』
「………………」
ん?心?あれ?なんか昨日あった気がするぞ?なんだっけな。
『目瞑れや』
「誰か知らんが誰がお前の指図なんか受けるか」
『………………この頑固者が』
「はぁ………俺の方こそ呆れたわ!」
今日決闘だと言うのに………決闘?
「あっ!俺の本能か!」
『やっと思い出したか……』
やはり俺の記憶力は凄いな!俺でなければ絶対に忘れていただろう!
『決闘の間体を貸せ』
「あぁ、いいぜ。でも、仮とは言え契約したからな?」
『お前じゃねぇんだ。忘れるわけねぇだろ』
いや、俺だから忘れそうなんだろうがよ。お前は今、誰に苦労されたんだよ。
「で、どうするんだ?」
『目瞑れや。あとはこっちでやるから』
「分かった」
~~~~
「おっ。昨日ぶりだな」
結局、浮いてるのか。
後でなんで浮いてるのかも聞いてみるか。どうも気になるんだよな。
『こっちこいよ』
「ん?あぁ」
ゴーストみたいな姿してるのに触ろうとするなんて、こいつバカか?
『精神転移』
うわぁ!?一瞬おかしくなったぞ!?あれ?なんだか、地面?に足がついてない気が………。
『浮いてる…………』
変な感じだ。
「やっぱ実体があるのは良いな」
本当ならばこのまま実体を、奪っても良いんだがな……。
こいつなしでは俺様は強くなれないからな。
まぁ、それに本能が実体を持つと一定時間で消滅しちまうし、どちらにしろ無理か。
『心の声、聞こえてるぞ?』
(口が動いてないのに声がするってことは、そういう事だよな?)
「マジで?」
『あぁ。俺なしでは生きられないのか。良い情報だな』
くそっ。まぁ、仕方がない。後で教えるつもりだったしな。今はグロスのクソヤロウをぶちのめす作戦でも考えるか。
「じゃあそろそろ戻るぞ。お前は俺様の見てる光景を見ることが出来るから、しっかりと見てろよ」
『分かった。絶対に勝てよ』
「分かってるっつの」
~~~~
(おぉ!目線はいつもと変わりないな。けど、体を動かせないから違和感しかないな)
(これ、念話とは出来ねぇのかな)
出来なくはないぞ。
(本当だ!凄いな)
「集中しろ。今から決闘だぞ」
(あぁ。それにしても、客観的に自分を見ると周りの目線を凄い集めてるな)
可能性は二つだな。一つはあのグロスと決闘することになったから。
もう一つはワーストワンだから蔑まれてるんだろ。
(自分なんだけど、悲しくなってきた。今まではなんともなかったんだけどな)
仕方がない。お前は自覚していなかったんだよ。ワーストワンってのがどれだけの汚名なのかってな。
「まぁ、安心しろ。俺様が汚名返上してやるから」
声に出して言った方が鮮明に聞こえるだろ?
(確かにな。あんなに曇っていたのにな)
これからは喋りかけんなよ。集中すっから。
(分かった)
~~~~
(決闘場に自分が立つ日が来るとはな。未だに信じられねぇな)
「よぉ、逃げずに来たんだな」
あいつ、木刀とは……この俺様を愚弄してんのか!よし!絶対にぶちのめす!完膚なきまでな圧勝してやる!
「お前こそな。この俺様にビビらなかったなんてな。誇って良いぞ?」
「はっ!ザコが意気がりやがって」
あっ?木刀は使わねぇのか?まぁ、その方が良いか。
「木刀じゃなくて良いのか?負けた時の理由が無くなっちまうぞ?」
「言ってろ!」
『それでは!これより、グロス対レイトの決闘を始めます!敗者は勝者の命令を一つ受けなければなりません!』
ほぉ?そりゃ面白いな。俺様が学年の頂点に着く。その上でこいつを奴隷に出来るとはな。
(あっ………俺の本能ってヤバイ奴なんじゃねぇか?)
『それでは、神武の発現をしてください!』
「「神武発現!」」
(両者一緒に発現をした。だが、俺の方が断然速かった。一秒も経たずして発現したのだ)
思った通りだな。こいつの強みは神武の発現スピードだ。こんなに速いのは知らなかったが。
「ふっ。神武発現だけは一丁前だな」
「だろ?お前みたいに中途半端な実力じゃねぇんだよ」
(そんなに挑発して大丈夫か?)
「ザコがイキりやがってぇ!」
『それでは、始め!』
さぁ、どうくるよ。まぁ、どう来たって俺様には通用しないがな。
「『空間切削』」
ほぉ、空間を削って距離を詰めたりするつもりか。
「神武、解除」
(はっ?こいつなにやってんだよ!?それじゃ攻撃出来ねぇじゃねぇかよ!)
多分俺様の前に現れるよな。じゃあ、手は前に出しておくか。
「死ねやぁ!」
(目の前にグロスが現せた。本能の言う通りになったぞ。予測したのか?)
「なっ!」
「ふっ……どうした?そんな驚くことか?自分の神武を、掴まれた事が」
まぁ、相手のは短剣だ。掴みづらいが俺様にしたら朝飯前だ。
(真剣白羽取り?本当に出来るのか?てか、片手だから白羽取りかも分からんが)
「神武発現の準備しろよ?」
「はっ?てか離せよ!」
誰が離すかよ。笑わせんじゃねぇよ?
てか、離せって言うなら神武解除した方が速くねぇか?
「な、何するつもり!?」
「ん?こうするんだよ!」
左手を短剣に添えて………。
「神武発現」
「なっ!?」
(はっ?!)
パキィン!
「速く神武発現しねぇと、俺様にはぶちのめされるぞ?」
「くっ………」
(まさか、神武発現で相手の神武破壊するとは………。俺の本能はイカれてるな)
まぁ、確かにバックステップで距離を置くのは賢明だな。だがな、こんな状況を見逃すと思うか?
「見てろよ?これがお前にしか出来ねぇ技だ!」
ピュン!
「はっ?」
(なっ!神武を投げた!?俺の神武はカタナだ。剣と違ってどっちでも斬れる訳じゃないんだぞ?!)
「あぶなっ!」
「おっしぃ……」
「はっ!余裕ぶりやがって!神武はもうねぇぞ?」
「そうだな、お前の近くにはな?」
「えっ?」
神武解除をするとどこにあろうと神武は消える。そして、神武発現をすれば手元に戻ってくる。
普通の奴ならば、神武発現に時間が掛かって非効率的だが、こいつのスピードなら余裕だな!
もし、神武発現で発現できる神武が一つじゃなかったら最強になれるのになぁ……。
まぁ、これでも充分だな。
「さぁ、どんどんいくぞ?」
「クソがっ!」
距離を詰めるか。確かに投擲系の神武なら賢明だが、俺様の神武は近接だぞ?
「お前の動きは見切ったぜ?『鋭撃』」
相手の急所を鋭く一瞬で切り裂く。
「あがっ!」
(神武の硬度は発現時に込める魔力によって変わる。あいつは相当な魔力を込めていた。それなのに、その神武で防御したのにその神武ごとグロスにダメージを与えるなんて………)
「まさか終わりじゃねぇよな?『瞬撃』」
致命傷は与えられないが、手数が増える。鋭撃で足を攻撃。動けないところを瞬撃で追撃。
最後に大技を喰らわせれば俺様の勝ちだ。
「おいおい。まさか立てないのか?尻もちなんてついちまってよ」
ここでカタナを一振りすれば俺の勝ちはほぼ確定だろう。
勝利条件は相手の気絶か敗北を認めるか。カタナを頭の上で寸止めすりゃ気絶するだろうな。
だが、それでは面白くないな。
よし、こいつに屈辱を味わわせてやる。
「な、何をするつもりだ!」
「さっき見たろ?」
(神武の解除。そして、グロスの頭に向けて手のひらを向けている。もしかして、神武を発現させて、頭を串刺しにするつもりか?)
「俺様が神武させたらどうなると思う?」
「そ、そんなことしてタダで済むと思ってるのか!」
「あぁ。だって、敗者は勝者の命令を一つ聞くんだろ?ならば、俺様がお前を殺せば俺様の勝ち。勝者が死ねと言ったんだ。死ぬしかないよな?」
(筋は通ってる。確かに命令を先払い?してるだけだしな…………筋、通ってるのか?)
「さぁ、死んでもらう………神武………」
「降参だ!」
「…………なんだってぇ?聞こえなかったなぁ?もう一回言えよ」
「クソッ…………降参って言ったんだよ!」
「そうか。じゃあ、早速命令でもするか」
こいつ、俺様がこれから死ねと言う命令を出す可能性は考えなかったのか?
俺様の理性とは違って頭良さそうなのにな。
(聞こえてるぞ。誰が頭悪そうなんだよ)
「じゃあ、そうだなぁ………」
(無視するとは良い度胸してるじゃねぇか。絶対に覚えてろよ)
「俺様の奴隷になれ」
「なっ!?」
(本当に奴隷とか言い始めたぞ?俺の本能って意外とバカなのか?)
「命令が聞こえなかったか?」
「………………いや」
ふっ。侮辱していた俺様の下に付くなんてな。最高の屈辱だろうな!
「じゃあな」
これで決闘も終わりだ。見てたか?俺様が勝ってやったぜ。
(スゲェな)
『しょ、勝者、レイトぉぉおお!!』
別にそんなの求めてない。
これで明日からは平穏な暮らしが出来るな。
俺様に感謝しろよ?
(あぁ。大感謝だよ)
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