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第1章 僕の子供が神ってマジですか?

12話 真実

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「誰!」

 どこからか聞こえた声。男性とも女性とも取れない声だった。

『僕のことなんてどうでも良いの。それよりも、どうしてくれるのさ?』
「な、なにをだよ?」

 頭に直接話しかけられるという言葉の意味がわかった気がする。

 これは変な気分というか、むしろ気持ち悪い。

『失敬な。気持ち悪いとは』
「えっ!?」

 聞かれていた!?いや、読まれたのか?どうなってるんだ?

 ………いや、待てよ?この変な空間に変な奴の声。頭に直接語り掛けてきて、その上に読心術。

「神か!」
『………』
「僕、死んだの?いや……異世界転移の可能性もあるし……」

 まさか、自分にこんな現象が起こるとは!現実的に考えて絶対に有り得ないだろうが、現にこうやって起きている訳だ。

『まぁ、そう言う歳か』
「神様!」
『……言いづらいんだけどさ』
「僕は何をすれば良いのでしょうか!」

 男子たるもの、嬉しくないわけが無い。一体どんな使命を下さるのか!いや、自由かもしれない。

 楽しみすぎる!

『そういうのじゃないんだ。それに、僕は神は神でも下っ端の神だよ』
「………………………えっ?」

 転生じゃない?えっ?ちょ、え?何がどうなってこうなったの?あれ、ん?え?

 この状況はなに?

『僕はいわゆる、神だけど……ニュアンス的には天使かな』
「……………」

 …………………………。

『神じゃなくて使
「……………上げて落とす、か。やるやん」
『いや、勝手に盛り上がって勝手にテンション下がってるだけやん』

 これが、こいつらの常習手段って訳か。騙された気分だぜ。

『とりあえず、被害者ぶるのやめよ?どちらかと言うと、こっちが被害者だから』
「じゃあなんだよ?正当防衛だったってか?」
『あぁ……こりゃだめだ』

 僕の心はズタボロだぞ!?てか、僕が何をしたって言うんだ!?夜道の通り魔だぞ、あんたらは!?

『聞こえてるって分かってて言ってるんだよね?』

 いや、知らねぇし!

『ん?あんたらって、どゆこと?』
「そんなこと言ったか?」

 言ったような言ってないような。……!!まさか僕を嵌めようとしてる!?

『こんなに面倒くさいやつだとは知らなかったよ』
「………で、要件は?」
『凄い変わり身の早さだね……』

 すっげぇ恥ずかしいんだが?!ひとりで何盛りあがってんだよ!もうヤダ……。

 もうホントに良い事無さすぎだろ……。いや、ひとつの良いことが大きすぎたんだな。

 とりあえず、ポーカーフェイスだな。これだけは悟られないようにしよう。ほんとに死にそうだ。

『……………』
「どうした?なんでそんなに憐れみの目を?」
『なんでもないさ。それよりもそうだね。本題に入ろうか』

 現実的に考えてこんな現象が普通に起こるわけが無いよな。

 神とか天使の存在だけでも驚くのに、それが僕の身に起きるなんて、不思議だな。

『僕からの頼みは一つだけ』
「天使……いや神で良いや。で神様が僕に頼みを?」
『君の……君たちのこれからには何十万人もの命が掛かっている』
「ん??」

 ドユコト?命?何十万人?君たち?

『詳しく説明しようか』
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