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5章 最悪の詰め合わせルート
4話 最悪の詰め合わせルート 4
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「私と戦うって言うのかい?」
「あぁ」
確実に、零よりも強い。でなくては、零が従う理由がない。
「さぁ、来たまえ」
「後悔させてやるよ」
「君に一つだけ言っておこう」
「なんだよ」
「君はさっき私に対して興奮していると言ったね」
「あぁ」
「あれは、君が思っているような興奮ではない。私がガキ同士の性交で興奮すると思っているのか?」
「知らねぇよ」
「あれはね、君の心情を考えていたのさ」
「は?」
どう言うことだよ。読心術でも覚えたってか。
「自分の彼女と何処の馬の骨とも知らぬ男に犯されるというシチュエーション。彼氏がどんな思いで見てるのかと思うと興奮して仕方がないんだ!」
「………とんだ変態ジジィだな」
ん?もしかして………。
「社員同士でもやらせたのか?それ?」
「なんでだ?」
「僕のスマホにあんたが美紗たちに迫っている時の映像があってな。少し気になるワードがあったもんでな」
「勘だけは良いんだな。その通りだよ、あぁ……実に素晴らしかったよ。少しばかり興奮したね、あれには」
つまり……僕の両親も…………。
「本当に手遅れな野郎だな、あんた」
「無駄口を叩いていて、良いのかな?」
ガゴッ
「うっ……」
くっ………。油断した………この体制では次の攻撃は防ぐことは困難か………。
「これは、喧嘩だろ。試合の合図なんぞ無いんだ。油断するとは、君は哀れなものだ」
それよりも、さすがはおとなと言っておこう。今のであばら骨一本持っていかれたか。もう少し上だったらもっとひどい事態だった。一撃で戦線離脱は雑魚が過ぎるからな。
「掛かってこいよ、くそジジィ。オレが介護してやるぜ?」
今は虚勢を張ってでも冷静になれ。どんなときも冷静さを欠けた奴から死ぬ。オレは、そんな風にはならん!
「では、私が教育を施してやろう。死の教育をな」
バサッ
「良いのか?元々モヤシなのに上着脱いじまったら、體守れねぇぞ?」
「攻撃が当たる前提とは………実に浅はかな考えだ。素早さを上げれば防御力なんぞ要らぬのだよ」
「あんたこそ避ける前提かよ………実に浅はかな考えだな」
「ふっ!」
「!!!!」
ドガッ!
「く……………」
腕でガードはしたものの………後ろによろけちまった……いてぇな……てか、こいつも足技かよ。ダルすぎるだろ。
「零に足技を教えたのは私だよ」
「そうなのか。あんたみたいな老いぼれでは零みたいな戦法は無理だろうな」
「それは認めよう。しかし、老いぼれなりに戦い方があるのだよ」
「そうかい。今みたいに筋力でごり押すのがか?」
「悪いかい?少なくとも私の性にはあっていてね」
「そうかい」
にしてもまずいなぁ。オレの主力は右腕だ。現在、左のあばら骨を一本失った状態で両腕がヒリヒリしてやがる。その上、オレの主力とあいつの主力ではリーチが違いすぎる。体格差も相まって、勝率は五割、二割減と言ったところか。
「どうしたのだい?来ないなら、こちらから出向こう」
移動から攻撃まではそこまで速いわけではない。だが、攻撃の予備動作から攻撃が当たるまでの時間は相当速い。ぶっちゃけ零よりも速い。その上、スピードに乗った攻撃だから、威力も比べるに足らない。
オレが勝てる唯一の方法。ただ、相手の攻撃をギリギリで避けないといけないし、追撃をもらえば、戦線離脱は不可避。
「ふんっ!」
シュッ
「くっ………けど!」
「……………!!!」
左のあばら骨はところどころ粉砕したか。人間辞めてんだろ。
「は、離せ!」
「バァカ!!これで終わりじゃあ!」
あくまでも冷静に。
ゴキ………。
「ウガガァァァァアアア!!!」
「あんたの右足は少しの間動かせないぜ?何たって太ももをやられちまったんだからな」
なぜかは知らないが、太ももは意外と痛い。
「まぁ、あんたには戦線離脱してもらうかな」
「く、くそぉぉああああ!!」
「うっせ」
がく。
「よし、行くか」
あの場に行くのか……気が滅入るぜ。にしても、どれだけやってんだ?もはや楽しんでんだろ。まぁ、美紗を忘れるためには、このぐらいのインパクトは必要か。
「はぁ………流石に行ったときには終わってんだろ……多分……」
~~~~~~~~~~~~~~~
なんのことかは前回の話で振り返ってもらえればと思います。
ここで、一つだけ言っておくと、凱が思ってるほどそんなにやっておりません。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
「あぁ」
確実に、零よりも強い。でなくては、零が従う理由がない。
「さぁ、来たまえ」
「後悔させてやるよ」
「君に一つだけ言っておこう」
「なんだよ」
「君はさっき私に対して興奮していると言ったね」
「あぁ」
「あれは、君が思っているような興奮ではない。私がガキ同士の性交で興奮すると思っているのか?」
「知らねぇよ」
「あれはね、君の心情を考えていたのさ」
「は?」
どう言うことだよ。読心術でも覚えたってか。
「自分の彼女と何処の馬の骨とも知らぬ男に犯されるというシチュエーション。彼氏がどんな思いで見てるのかと思うと興奮して仕方がないんだ!」
「………とんだ変態ジジィだな」
ん?もしかして………。
「社員同士でもやらせたのか?それ?」
「なんでだ?」
「僕のスマホにあんたが美紗たちに迫っている時の映像があってな。少し気になるワードがあったもんでな」
「勘だけは良いんだな。その通りだよ、あぁ……実に素晴らしかったよ。少しばかり興奮したね、あれには」
つまり……僕の両親も…………。
「本当に手遅れな野郎だな、あんた」
「無駄口を叩いていて、良いのかな?」
ガゴッ
「うっ……」
くっ………。油断した………この体制では次の攻撃は防ぐことは困難か………。
「これは、喧嘩だろ。試合の合図なんぞ無いんだ。油断するとは、君は哀れなものだ」
それよりも、さすがはおとなと言っておこう。今のであばら骨一本持っていかれたか。もう少し上だったらもっとひどい事態だった。一撃で戦線離脱は雑魚が過ぎるからな。
「掛かってこいよ、くそジジィ。オレが介護してやるぜ?」
今は虚勢を張ってでも冷静になれ。どんなときも冷静さを欠けた奴から死ぬ。オレは、そんな風にはならん!
「では、私が教育を施してやろう。死の教育をな」
バサッ
「良いのか?元々モヤシなのに上着脱いじまったら、體守れねぇぞ?」
「攻撃が当たる前提とは………実に浅はかな考えだ。素早さを上げれば防御力なんぞ要らぬのだよ」
「あんたこそ避ける前提かよ………実に浅はかな考えだな」
「ふっ!」
「!!!!」
ドガッ!
「く……………」
腕でガードはしたものの………後ろによろけちまった……いてぇな……てか、こいつも足技かよ。ダルすぎるだろ。
「零に足技を教えたのは私だよ」
「そうなのか。あんたみたいな老いぼれでは零みたいな戦法は無理だろうな」
「それは認めよう。しかし、老いぼれなりに戦い方があるのだよ」
「そうかい。今みたいに筋力でごり押すのがか?」
「悪いかい?少なくとも私の性にはあっていてね」
「そうかい」
にしてもまずいなぁ。オレの主力は右腕だ。現在、左のあばら骨を一本失った状態で両腕がヒリヒリしてやがる。その上、オレの主力とあいつの主力ではリーチが違いすぎる。体格差も相まって、勝率は五割、二割減と言ったところか。
「どうしたのだい?来ないなら、こちらから出向こう」
移動から攻撃まではそこまで速いわけではない。だが、攻撃の予備動作から攻撃が当たるまでの時間は相当速い。ぶっちゃけ零よりも速い。その上、スピードに乗った攻撃だから、威力も比べるに足らない。
オレが勝てる唯一の方法。ただ、相手の攻撃をギリギリで避けないといけないし、追撃をもらえば、戦線離脱は不可避。
「ふんっ!」
シュッ
「くっ………けど!」
「……………!!!」
左のあばら骨はところどころ粉砕したか。人間辞めてんだろ。
「は、離せ!」
「バァカ!!これで終わりじゃあ!」
あくまでも冷静に。
ゴキ………。
「ウガガァァァァアアア!!!」
「あんたの右足は少しの間動かせないぜ?何たって太ももをやられちまったんだからな」
なぜかは知らないが、太ももは意外と痛い。
「まぁ、あんたには戦線離脱してもらうかな」
「く、くそぉぉああああ!!」
「うっせ」
がく。
「よし、行くか」
あの場に行くのか……気が滅入るぜ。にしても、どれだけやってんだ?もはや楽しんでんだろ。まぁ、美紗を忘れるためには、このぐらいのインパクトは必要か。
「はぁ………流石に行ったときには終わってんだろ……多分……」
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なんのことかは前回の話で振り返ってもらえればと思います。
ここで、一つだけ言っておくと、凱が思ってるほどそんなにやっておりません。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
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