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4章 卑屈ルート、美紗の幸せルート、凱の超超超頑張りルート!
17話 凱の超超超頑張りルート 7
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「ここか………」
露骨というほどでもないけど、隠してるという感じもしない。もしかしたら、普通に使われていたのか?地下で何をするってんだか。電波悪いだろうし。
「ん?このドア………」
この鉄製のドア、ところどころ腐ってるな。錆をもついてる。こんな感じのドアは決まって甲高い音がするんだよ。つまり、これもトラップだ。知識量がものを言うようなってきたな。
「じゃあ、こっちの方か……」
それは、僕がエレベーターだと思ったドアだ。
僕が近付くとドアは開いた。どうやら自動ドアだったみたいだね。
「さてと。どうしたものか………」
隠れる場所もない。ただの直線。それが約十メートルと言ったところかな。走ればそう掛からないだろう。突き当たりの階段が唯一の問題だね。隠れる場所がないのは相手も同じだからね。隠し扉があれば別だろうけど……。………もしあったら……。
「常に最悪の場合を想定し続けろ」
注意点は………屋根と壁、床か。屋根なら降ってくる感じかな。壁なら登場してくるのかな、人が。床なら落とし穴がオーソドックスか。現代の文明で出来るかは定かではないけど、レーザービームも想定すべきか。その場合、死ぬ覚悟が必要だね。
「そう言えば……」
初めは設計の関係上かと思ったけど、疑問があるな。
なんで、あの人たちは音を立てずにあの扉を開けられたのだろうか?そして、なぜその扉はこの地下へ続く廊下の方に延びる形だったのか。
「防音か………」
してやられたな…………。つまり、あそこに行っても三人組によるリンチ。ここを歩けば隠し扉で三人登場でリンチ。
「詰みゲーかよ……」
いや、ゲームなら何回もルートを試せるから幾分マシか。まぁ、状況だけで言うなら僕も変わらないか。
「どうしたものか………」
うぅん。まず、隠し扉があるであろう右側は避けたいな。
左側を忍び足で…………。
「時間がなぁ………」
もう、強行突破か。勿論、細心の注意はするけれど。
「ふぅ……心に決めろ」
僕は床を思い切り蹴り左側を走った。
「十メートルだし、そこまで掛からないか」
階段付近でスライディングをする。勢いがあるからなかなか止まれない。だから、スライディングで進みつつスピードを落とす。
そして、階段に着いた瞬間手すりを右手で掴み、左足で床を思い切り蹴り、右足を高跳びの要領で体を上にあげる。
「やっぱりか………」
僕はこの方法で地下四階に素早く行くことが出来た。
「流石にしんどいな」
でも、休んでいる暇は、ない!
廊下を走り角を曲がろうとしたとき人影が見付け、急停止した。
そこには完全武装した四人組がいた。
「おいおいおい……聞いてないよ……」
あの男が居ないから少なくとも五人は居るな……。その上、あの三人組と違う集団だっと考えれば、七人は居る。そして、見掛けていないだけで、もっと居るかもしれない。気を引き締めていく。
~~~~~~~~~~~~~~~
想定ではあと3話程度です。ですが、ずれると思います。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
露骨というほどでもないけど、隠してるという感じもしない。もしかしたら、普通に使われていたのか?地下で何をするってんだか。電波悪いだろうし。
「ん?このドア………」
この鉄製のドア、ところどころ腐ってるな。錆をもついてる。こんな感じのドアは決まって甲高い音がするんだよ。つまり、これもトラップだ。知識量がものを言うようなってきたな。
「じゃあ、こっちの方か……」
それは、僕がエレベーターだと思ったドアだ。
僕が近付くとドアは開いた。どうやら自動ドアだったみたいだね。
「さてと。どうしたものか………」
隠れる場所もない。ただの直線。それが約十メートルと言ったところかな。走ればそう掛からないだろう。突き当たりの階段が唯一の問題だね。隠れる場所がないのは相手も同じだからね。隠し扉があれば別だろうけど……。………もしあったら……。
「常に最悪の場合を想定し続けろ」
注意点は………屋根と壁、床か。屋根なら降ってくる感じかな。壁なら登場してくるのかな、人が。床なら落とし穴がオーソドックスか。現代の文明で出来るかは定かではないけど、レーザービームも想定すべきか。その場合、死ぬ覚悟が必要だね。
「そう言えば……」
初めは設計の関係上かと思ったけど、疑問があるな。
なんで、あの人たちは音を立てずにあの扉を開けられたのだろうか?そして、なぜその扉はこの地下へ続く廊下の方に延びる形だったのか。
「防音か………」
してやられたな…………。つまり、あそこに行っても三人組によるリンチ。ここを歩けば隠し扉で三人登場でリンチ。
「詰みゲーかよ……」
いや、ゲームなら何回もルートを試せるから幾分マシか。まぁ、状況だけで言うなら僕も変わらないか。
「どうしたものか………」
うぅん。まず、隠し扉があるであろう右側は避けたいな。
左側を忍び足で…………。
「時間がなぁ………」
もう、強行突破か。勿論、細心の注意はするけれど。
「ふぅ……心に決めろ」
僕は床を思い切り蹴り左側を走った。
「十メートルだし、そこまで掛からないか」
階段付近でスライディングをする。勢いがあるからなかなか止まれない。だから、スライディングで進みつつスピードを落とす。
そして、階段に着いた瞬間手すりを右手で掴み、左足で床を思い切り蹴り、右足を高跳びの要領で体を上にあげる。
「やっぱりか………」
僕はこの方法で地下四階に素早く行くことが出来た。
「流石にしんどいな」
でも、休んでいる暇は、ない!
廊下を走り角を曲がろうとしたとき人影が見付け、急停止した。
そこには完全武装した四人組がいた。
「おいおいおい……聞いてないよ……」
あの男が居ないから少なくとも五人は居るな……。その上、あの三人組と違う集団だっと考えれば、七人は居る。そして、見掛けていないだけで、もっと居るかもしれない。気を引き締めていく。
~~~~~~~~~~~~~~~
想定ではあと3話程度です。ですが、ずれると思います。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
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