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4章 卑屈ルート、美紗の幸せルート、凱の超超超頑張りルート!
13話 凱の超超超頑張りルート 3
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セーブしないといけないのはちょっと面倒だね。まぁ、唱えるだけだしそこまで負担が掛かってるわけではないけどね。
さて、どういうべきか。
「美紗。さっきの話なんだけどさ」
「ん?なにが?」
本当に何なのか分からないのか、首をこてんとさせながら聞き返してくる。
「僕が美紗の知っている僕なのかって話なんだけどさ」
「そういえばね……急にどうしたの?」
「本当のことを言おうと思ってね」
「本当のこと?」
「うん。やっぱりこう言うの言った方が良いかなって」
「じゃあ、そう言うことなんだね」
「えっと………」
どういうことだろうか?
「改めて言うってことは、やっぱり私の知ってる凱君じゃないってことでしょ?」
「…………まぁね」
「そう、なんだね」
「ごめん………嘘をつくつもりはなかったんだ……」
「大丈夫だよ。それで、凱君の中身はだれ?」
「僕の中身は……やり直しをしてきた僕さ」
「…………ホントに?」
「嘘をつく理由がない」
「………」
凄いみつめられている。
「本当みたいだね。疑ってごめんね、凱君」
「いや、しょうがないよ」
「それで、やり直しをしたのは
良いんだけどね、私の結末ってどんな感じだったの?」
「なんで?」
「やっぱり気になるじゃん?私的には凱君と一緒にいられれば良いんだけどね」
どれを言えば良いんだ?まぁ、初めのやつで良いか。
「僕が………美紗をフるんだ」
「前回もフったの?」
前回ではないけど。
「まぁ、そうだね」
「理由は?」
「僕と君でも釣り合わないから……」
「今も前も全く変わってないじゃん」
そう言って美紗は優しい笑顔を見せた。
「だね」
「けど、もうフラないでね?」
「勿論だよ」
「うぅん……何となく説得力に欠けるよね」
「うぐっ……」
「ふふっ。大丈夫だよ。私は凱君を信じるから。もう疑わないよ」
「うん。ありがとう」
さて、僕の事実を教えたよ。どういう災難が起こるんだろうか。
「トイレ行ってきて良い?」
「凱君の家だし言わなくても良いんじゃない?まぁ、良いよ」
「ありがと」
神に聞くべきか……。実際にトイレをするわけではないし、考えがまとまったら行こう。
いや、良いか。どうせ時が来たら分かる。小さいかもしれないけど大きいかもしれない。いや、確定で凄い事件なるね。神が危なくなったら強制的に神界に連れてくると言っていたし。
「急いだ方が良いかもしれない」
もしかしたら、家に乗り込んで来てるかもしれない。
少し急ごう。
ガララ!
「美紗!」
くそっ!遅かった……。どうすれば良いんだ。もし証拠がなければやり直しするしかないか。
どうだろうか……。
「普通は無いだろうな」
声や音を立てずに美紗を連れ去るなんて不可能だろう。知人だったのか?チャイムがしなかったし……。色々と分からないが……ん?
「これは……置き手紙?」
こんなあからさまに………舐められてるのか?
「だとしたら好都合だね」
確かにバカにされるのは癪だけとそんなことで美紗を救う手掛かりを得られるのなら、安いものだろうね。
「『お前の女は貰い受けた。俺からの慈悲だ。救いたければ指定の住所に来い。来なければ、分かるな?あと、警察沙汰にはするな』か」
この住所は知っている。父さんと母さんの仕事場だ。と言うことは、零か?いや、子供にこんなことができるか?不可能だろう。じゃあ、一体誰が……。
「行くしかないだろ……」
怯えてる場合じゃないだろ。美紗の方が怖いに決まってる。だから、行くんだ。
~~~~~~~~~~~~~~~
このあとは容易に考えがつきますよね。まぁ、作者も憧れてるんですよ、こう言う場面を書くことを。普通のラブコメじゃなくて良かったって思う瞬間ですね。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
さて、どういうべきか。
「美紗。さっきの話なんだけどさ」
「ん?なにが?」
本当に何なのか分からないのか、首をこてんとさせながら聞き返してくる。
「僕が美紗の知っている僕なのかって話なんだけどさ」
「そういえばね……急にどうしたの?」
「本当のことを言おうと思ってね」
「本当のこと?」
「うん。やっぱりこう言うの言った方が良いかなって」
「じゃあ、そう言うことなんだね」
「えっと………」
どういうことだろうか?
「改めて言うってことは、やっぱり私の知ってる凱君じゃないってことでしょ?」
「…………まぁね」
「そう、なんだね」
「ごめん………嘘をつくつもりはなかったんだ……」
「大丈夫だよ。それで、凱君の中身はだれ?」
「僕の中身は……やり直しをしてきた僕さ」
「…………ホントに?」
「嘘をつく理由がない」
「………」
凄いみつめられている。
「本当みたいだね。疑ってごめんね、凱君」
「いや、しょうがないよ」
「それで、やり直しをしたのは
良いんだけどね、私の結末ってどんな感じだったの?」
「なんで?」
「やっぱり気になるじゃん?私的には凱君と一緒にいられれば良いんだけどね」
どれを言えば良いんだ?まぁ、初めのやつで良いか。
「僕が………美紗をフるんだ」
「前回もフったの?」
前回ではないけど。
「まぁ、そうだね」
「理由は?」
「僕と君でも釣り合わないから……」
「今も前も全く変わってないじゃん」
そう言って美紗は優しい笑顔を見せた。
「だね」
「けど、もうフラないでね?」
「勿論だよ」
「うぅん……何となく説得力に欠けるよね」
「うぐっ……」
「ふふっ。大丈夫だよ。私は凱君を信じるから。もう疑わないよ」
「うん。ありがとう」
さて、僕の事実を教えたよ。どういう災難が起こるんだろうか。
「トイレ行ってきて良い?」
「凱君の家だし言わなくても良いんじゃない?まぁ、良いよ」
「ありがと」
神に聞くべきか……。実際にトイレをするわけではないし、考えがまとまったら行こう。
いや、良いか。どうせ時が来たら分かる。小さいかもしれないけど大きいかもしれない。いや、確定で凄い事件なるね。神が危なくなったら強制的に神界に連れてくると言っていたし。
「急いだ方が良いかもしれない」
もしかしたら、家に乗り込んで来てるかもしれない。
少し急ごう。
ガララ!
「美紗!」
くそっ!遅かった……。どうすれば良いんだ。もし証拠がなければやり直しするしかないか。
どうだろうか……。
「普通は無いだろうな」
声や音を立てずに美紗を連れ去るなんて不可能だろう。知人だったのか?チャイムがしなかったし……。色々と分からないが……ん?
「これは……置き手紙?」
こんなあからさまに………舐められてるのか?
「だとしたら好都合だね」
確かにバカにされるのは癪だけとそんなことで美紗を救う手掛かりを得られるのなら、安いものだろうね。
「『お前の女は貰い受けた。俺からの慈悲だ。救いたければ指定の住所に来い。来なければ、分かるな?あと、警察沙汰にはするな』か」
この住所は知っている。父さんと母さんの仕事場だ。と言うことは、零か?いや、子供にこんなことができるか?不可能だろう。じゃあ、一体誰が……。
「行くしかないだろ……」
怯えてる場合じゃないだろ。美紗の方が怖いに決まってる。だから、行くんだ。
~~~~~~~~~~~~~~~
このあとは容易に考えがつきますよね。まぁ、作者も憧れてるんですよ、こう言う場面を書くことを。普通のラブコメじゃなくて良かったって思う瞬間ですね。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
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