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4章 卑屈ルート、美紗の幸せルート、凱の超超超頑張りルート!
11話 凱の超超超頑張りルート 1
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「凱君、家に泊まって良い?」
「ん?まぁ、良いけど………」
「えっ?ホントに?」
「何故に疑問系?」
「泊まれるなんて思ってなかったから」
「少しは積極的になろうかなってね?」
勿論、変な意味ではない。美紗も流石に気付いて………
「そ、それって………」
あっ……うん。勘違いしてるね。別にしないから!僕が本格的にヘンタイになっちゃうから!
「ん?」
「な、なんでもないよ………」
顔、凄い赤いよ?言ったらきっと恥ずかしさで逃亡するだろうね。
「それよりも、寝ない?僕眠くなってきたよ」
「そ、そうだね………それが目的だもんね」
寝られるだろうか……?前回とは良い意味で違う状況だからなぁ。まぁ、大丈夫でしょ。
「美紗、泊まるのは良いけど、着替えは?」
「ん?凱君の服、借りちゃダメ?」
「うっ………良いよ」
反則だから!その上目遣い!
「ありがとっ。じゃ、寝よっか?」
「だね」
元々二人用のベッドじゃないから少しは狭いかと思ったがそうでもないね。美紗の体が思いの外細い。ホントに女子って細いんだなぁって感じるよね。それでいて骨が折れないのだから不思議なものだよ。
「凱君」
「ん?なに?」
美紗は窓の方を向きながら話し掛けてきた。
「もし、違かったら笑ってくれて良いんだけどね?もしかしてさ、凱君って、私の知ってる凱君じゃない?うぅん、何か言いたいことと違うなぁ………」
「……………」
何となく、何を言おうとしてるかわかる。つまり、このやり直しをする前の僕、と言うことだろう。
あの頃と比べれば僕も性格が変わったと言わざるおえない。
「もしかしたら、バカにされるかもだけど…………凱君さ、やり直しとか、してる?何回も?」
「……………!!」
核心をつくかのように的確な指摘。無意識に美紗を警戒して強張ってしまう。
「あははは。なに言ってるんだろうね?そんなこと無理なのにね。でも、違和感があるんだよね」
「………………そう?」
ダメだ………。平常心を保て。墓穴を掘るなんてことをしてくれるなよ。緊張が体に走る、とはこう言うことなのか?
「………ダメだね、私。凱君のことを信じてないよね………凱君の性格が変わっただけで疑うなんてさ。最低だよね?大丈夫。凱君が何者であろうとも私は凱君だけを見続けるから」
「………ありがと」
美紗のしてることは優しさではない。ただの自己犠牲だ。これは、美紗への負担が大きすぎるよ。自己犠牲なんて………嬉しくないよ。
自分を殺して他人を思う素振り。美紗の場合はそれが本心で心からそう思っている分厄介だ。
「でもさ、思うんだ。本当にやり直してるんじゃないかって。ねぇ?どうなの?」
彼女は寝返りをうち、こちらの顔色を伺うよに僕の目を見てきた。
本当のことを言ったとき、どうなるのだろうか?果たして好奇心でやって良いことなのだろうか?
もし、美紗が傷付くようなことがあったら…………
~~~~~~~~~~~~~~~
まだ物語は動きません。ですが、予兆はあります。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
「ん?まぁ、良いけど………」
「えっ?ホントに?」
「何故に疑問系?」
「泊まれるなんて思ってなかったから」
「少しは積極的になろうかなってね?」
勿論、変な意味ではない。美紗も流石に気付いて………
「そ、それって………」
あっ……うん。勘違いしてるね。別にしないから!僕が本格的にヘンタイになっちゃうから!
「ん?」
「な、なんでもないよ………」
顔、凄い赤いよ?言ったらきっと恥ずかしさで逃亡するだろうね。
「それよりも、寝ない?僕眠くなってきたよ」
「そ、そうだね………それが目的だもんね」
寝られるだろうか……?前回とは良い意味で違う状況だからなぁ。まぁ、大丈夫でしょ。
「美紗、泊まるのは良いけど、着替えは?」
「ん?凱君の服、借りちゃダメ?」
「うっ………良いよ」
反則だから!その上目遣い!
「ありがとっ。じゃ、寝よっか?」
「だね」
元々二人用のベッドじゃないから少しは狭いかと思ったがそうでもないね。美紗の体が思いの外細い。ホントに女子って細いんだなぁって感じるよね。それでいて骨が折れないのだから不思議なものだよ。
「凱君」
「ん?なに?」
美紗は窓の方を向きながら話し掛けてきた。
「もし、違かったら笑ってくれて良いんだけどね?もしかしてさ、凱君って、私の知ってる凱君じゃない?うぅん、何か言いたいことと違うなぁ………」
「……………」
何となく、何を言おうとしてるかわかる。つまり、このやり直しをする前の僕、と言うことだろう。
あの頃と比べれば僕も性格が変わったと言わざるおえない。
「もしかしたら、バカにされるかもだけど…………凱君さ、やり直しとか、してる?何回も?」
「……………!!」
核心をつくかのように的確な指摘。無意識に美紗を警戒して強張ってしまう。
「あははは。なに言ってるんだろうね?そんなこと無理なのにね。でも、違和感があるんだよね」
「………………そう?」
ダメだ………。平常心を保て。墓穴を掘るなんてことをしてくれるなよ。緊張が体に走る、とはこう言うことなのか?
「………ダメだね、私。凱君のことを信じてないよね………凱君の性格が変わっただけで疑うなんてさ。最低だよね?大丈夫。凱君が何者であろうとも私は凱君だけを見続けるから」
「………ありがと」
美紗のしてることは優しさではない。ただの自己犠牲だ。これは、美紗への負担が大きすぎるよ。自己犠牲なんて………嬉しくないよ。
自分を殺して他人を思う素振り。美紗の場合はそれが本心で心からそう思っている分厄介だ。
「でもさ、思うんだ。本当にやり直してるんじゃないかって。ねぇ?どうなの?」
彼女は寝返りをうち、こちらの顔色を伺うよに僕の目を見てきた。
本当のことを言ったとき、どうなるのだろうか?果たして好奇心でやって良いことなのだろうか?
もし、美紗が傷付くようなことがあったら…………
~~~~~~~~~~~~~~~
まだ物語は動きません。ですが、予兆はあります。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
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