243 / 384
第21話「魔法のアイテム」
魔法のアイテム(9)
しおりを挟む
「有夏、起きて。ご飯食べるよ」
「んぁー……」
「有夏! 寝ちゃうよ?」
「寝ないって……あったかー。一生ここから出たくない……」
ダメ人間の発言にも幾ヶ瀬は寛容だ。
「じゃあ寝てていいよ。俺が口移しで食べさせてあげるから」
「いく……」
想像して顔を赤らめるかと思いきや、有夏は途端に笑い出す。
「口うつしって……ペンギンの親子かよ!」
「ペン……っ」
馬鹿笑いされて、幾ヶ瀬もさすがにムッとしたようだ。黙り込んでしまった。
「やれやれ。めんどくせぇ」
のそのそとコタツから出る有夏。
ズルルと這うように幾ヶ瀬の元へにじり寄ると、その胸に身をあずけた。
幾ヶ瀬の喉元に顔を擦り付ける。
「ここもあったかいから、けっこう好きなんだけどな」
「んぁー……」
「有夏! 寝ちゃうよ?」
「寝ないって……あったかー。一生ここから出たくない……」
ダメ人間の発言にも幾ヶ瀬は寛容だ。
「じゃあ寝てていいよ。俺が口移しで食べさせてあげるから」
「いく……」
想像して顔を赤らめるかと思いきや、有夏は途端に笑い出す。
「口うつしって……ペンギンの親子かよ!」
「ペン……っ」
馬鹿笑いされて、幾ヶ瀬もさすがにムッとしたようだ。黙り込んでしまった。
「やれやれ。めんどくせぇ」
のそのそとコタツから出る有夏。
ズルルと這うように幾ヶ瀬の元へにじり寄ると、その胸に身をあずけた。
幾ヶ瀬の喉元に顔を擦り付ける。
「ここもあったかいから、けっこう好きなんだけどな」
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる