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第19話「つぎのあさ」
つぎのあさ(5)
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絶句する幾ヶ瀬。
「い、いいもん。有夏のせいで俺、こんな変態になったんだもん。有夏に責任とってもらうし!」
開き直ったか、堂々としたものだ。
「あっ、はい。責任とりま……えっ、セキニンって?」
幾ヶ瀬のふてぶてしさに、逆に有夏が戸惑った様子。
もともと朝が弱いからか、頭がいつも以上に回らないのかもしれない。
オカネだったら、1エンもナイ──なんて、可哀想なことを告白している。
そんな彼のコップに牛乳のおかわりを注いでやりながら、幾ヶ瀬はこう答えた。
「俺、決めたんだ。ずっと有夏の傍にいるって。有夏が逃げようとしても、付きまとってやるって」
「いくせ?」
「誰かに世話してもらわなきゃ有夏、生きてけないでしょ?」
「そんなことはないけども」
「だから俺が毎日ごはんつくって、有夏の舌を俺の料理に合わせてやるんだ。それに有夏、だらしなくてどうしようもない奴だし」
だらしなくないし! と、口を尖らせる有夏。
これに関しては実に説得力がない。
「いやいや、何をおっしゃるやら。全世界だらしなランキングがあったらかなりの上位に食い込むと思うよ?」
「なに、そのランキング? 世界にはまだまだ強者がいるよ? 有夏なんてまだまだ」
何張り合ってんのと、幾ヶ瀬も呆れたように笑みをこぼす。
「い、いいもん。有夏のせいで俺、こんな変態になったんだもん。有夏に責任とってもらうし!」
開き直ったか、堂々としたものだ。
「あっ、はい。責任とりま……えっ、セキニンって?」
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もともと朝が弱いからか、頭がいつも以上に回らないのかもしれない。
オカネだったら、1エンもナイ──なんて、可哀想なことを告白している。
そんな彼のコップに牛乳のおかわりを注いでやりながら、幾ヶ瀬はこう答えた。
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「いくせ?」
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「そんなことはないけども」
「だから俺が毎日ごはんつくって、有夏の舌を俺の料理に合わせてやるんだ。それに有夏、だらしなくてどうしようもない奴だし」
だらしなくないし! と、口を尖らせる有夏。
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「いやいや、何をおっしゃるやら。全世界だらしなランキングがあったらかなりの上位に食い込むと思うよ?」
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