上 下
103 / 357
第11話「そうだったのか、胡桃沢家」

そうだったのか、胡桃沢家(10)

しおりを挟む
「挿れてって言ってる、のにっ! いくせっ、ん、んっ……んんっ」

 反射的な動きで幾ヶ瀬がティッシュを当てがい、双方の精液を受け止める。
 ブルッと全身を震わせて、有夏の全身から力が抜けた。

「有夏、明日掃除終わったら……いや、多分無理か。日曜の夜にちゃんとしよ。ね?」

 身を起こそうとした幾ヶ瀬の腕を、有夏がしっかりつかむ。

「だぁめ。挿れろって言ったのに。罰としてずっと有夏の上に乗ってろ」

 ぐいと引っ張られ、幾ヶ瀬の身体が有夏の上に倒れ込む。

「で、でも重くない?」

「重いけど、いい。あと、ギュッてしろ」

「有夏ぁ?」

「早く!」

 まるで脅されたように怖々と有夏の身体に腕を回すと、花がほころぶように有夏が微笑した。

「幾ヶ瀬、なんか言うことない?」

「好きだよ、有夏」

「ん。よし。」

 抱き合ったまま2人は顔を見合わせ、笑みを交わした。

 

「そうだったのか、胡桃沢家」完


12「有夏邸 脱・GM屋敷!」につづく
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

♡ちょっとエッチなアンソロジー〜おっぱい編〜♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート詰め合わせ♡

【エロ好き集まれ】【R18】調教モノ・責めモノ・SMモノ 短編集

天災
BL
 BLのエロ好きの皆さま方のためのものです。 ※R18 ※エロあり ※調教あり ※責めあり ※SMあり

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

我慢できないっ

滴石雫
大衆娯楽
我慢できないショートなお話

処理中です...