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第78話 さてと、念願の弓を手に入れたぞ!!殺してでも奪い取るのはなしで。
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前回のあらすじ・・・VRMMOではかなり不満が残ったので、適当なところでやめた。
テシテシ、テシテシ、ポンポン、つんつん、、、。ああ、やっぱりこれだよ、これ。マーブル達が当たり前のように一緒にいるこの光景だ。コカトリスも参戦しているが、今日はコカトリスの勝利か?
マーブル達の肉球攻勢に気分よく目が覚めると、コカトリスは何時も通り嬉しそうな表情をしている反面、いつもはそうなると少し悔しそうな表情をマーブル達がするのだが、今日はそういったことはなく嬉しそうな表情をしていた。いつも通りコカトリス達が自分たちで産み落とした卵をこちらに届けてくれた後、それらをありがたく使いながら朝食を頂いていると、会話の中で、今日に限っては特に妨害せずにそのまま朝起こしに参加させたようだ。ただ、今日だけで明日からは何かしらの妨害工作をするとのこと。まあ、昨日が昨日だったからね、気持ちはわかる。
とはいえ、昨日やったVRMMOの経験をなかったことにするのはもったいないので、朝食が終わってからゴブリンの木工職人のところへと行った。
「というわけで、ゴブリンさんにはこれから私用の弓を作ってもらいます。」
「・・・アイスさん、何が、というわけで、なんです? いきなり言われても私はカムド様じゃないんだからわかるわけないでしょう、、、。」
強引なフリというのは重々承知していたが、カムドさんならわかるのか、、、。今度試してみるか。
「昨日、ちょっとあってね、弓を使ってみたんだけど、何かいい感じだったから、自分用に欲しくなったんだよね。」
「なるほど、そういうことでしたか。少し普通の形とは違うものが今あるんですけど、それでよければお渡ししますよ。ただ、もし一から作るとなると、早くても1週間は欲しいですね。」
「ほう、1週間か。それよりも、その今あるやつを確認してもいいかな?」
「はい、構いませんが、ただ、弦の質がよくないので、あまり数は撃てないですがね。良い弦が欲しければダンジョンのアラクネからもらってください。」
「うん、そうさせてもらうよ。では、早速見せてくれるかな?」
そう言うと、木工職人のゴブリンさんは別の場所に移動していた。ちなみに、今更知ったことなのだが、ゴブリンさん達って、基本的に名前がないそうだ。名前持ちなのは、長と部隊長のみらしい。とはいえ、役割がキレイに分かれているから、彼みたいに木工職人のゴブリンは彼しか存在しない。弟子とかいる場合は、弟子1とかそんな感じだそうだ。当人達も名前というものにそれほど頓着がないらしく、今のままでもかまわないそうだ。って今初めて聞いて知った事実である。
「お待たせしました。これがそうです。」
そう言って一張りの弓を渡してくれた。うん、この大きさは見事に和弓だ。弓使いとしては基本あり得ないけど、中距離から近距離で扱う予定だから、威力のある和弓タイプは大歓迎だ。
「おお、これはいいね。これもらってもいいかな?」
「どうぞどうぞ。材質はブラックオークを始めとした魔樹を幾重にも重ねて作ってみたのですが、硬すぎてその大きさでないと作れなかったのです。我がゴブリン隊でもこれを使える者がおらず、お蔵入りしていたものですから、、、。」
「エルヴィンさんでも無理だったの?」
「はい、まともに引けたのはアイン殿だけでしたね。ただ、アイン殿は例外ですからねえ。」
「確かに、アインは別枠だね。って、私も引けるか試してみないとね。」
そう言って受け取った和弓型の大弓を引いてみると、良い感じに引くことができた。手応えもいいし、これなら良い感じで使いこなせるな。
「・・・自分で作ってて言うのも何ですが、アイスさんも例外に入るのでは、、、。」
「和弓ってコツがいるんだよね。ただ、使いこなせば威力や飛距離はすごくなるよ。」
「そうなんですか? でも、今は良い素材も手に入るようになってきましたし、今の形状でも飛距離や威力は十分ですし、これからも改良を続けていきますので性能も上がるでしょう。」
「まあ、慣れているものを使うのが一番だよね。申し訳ないけど、、、。」
「わかっております。この型も改良できるならしてみますよ。」
「優先順位は低くても構わないから、暇があったら頼むね。」
そう言って、工房を後にした。矢もいくつかもらったけど、基本的には水術で矢を作っていく予定だからそれほど必要ない。とはいえ、魔樹で矢も作ってくれるなら、それなりには欲しいかな。やはり、芯があるのとないのとでは威力がかなり違ってくるからね。
領主館へと戻ると、フェラー族長とカムドさんの2人が揃っていたので、今日はダンジョンへと行くことを告げて部屋へと移動して、マーブルの転送魔法でダンジョン入り口まで転移した。
ダンジョンに入り、地下1階へと進むと、今回は豆柴ではなくケルベロスとオルトロスの状態で出迎えてくれた。流石に体が大きいので、飛びつき攻撃を耐えることができずに倒れてしまった。2匹は追い打ちをかけるように顔をペロペロしてくる。こらこら、と言いつつもモフモフを堪能している自分がいた。
しばらくモフモフを堪能してから地下2階へと向かう。
今回の目的は地下2階だ。早速ハニービー達が出迎えてくれた。
「マスター、ヨクキタ。」
そう言って蜂達がこちらに突撃して来たので、こちらもモフモフして迎撃する。
「ハチミツ、ジュンビデキタカラ、モッテイッテ。」
「おお、もう準備できたの? それは楽しみだねえ。」
「キタイシテイイ。アト、コレモデキタカラ、モッテイッテ。」
ハニービーの兵隊蜂達がハチミツとロイヤルゼリーがそれぞれ入った壺を渡してくれた。壺1つ1つはそれほど大きくないが、その分、数が多い、というか多すぎだろう、、、。まあ、使い途はたくさんあるから、ありがたいっちゃあ、ありがたいけど、その分ハニービー達の取り分が心配になる。そんな表情を読み取ったのか、女王蜂がその心配に対して答えてくれた。
「コノテイドノリョウ、モンダイナイ。コレモ、ワスレズニモッテイッテ。」
と、ハチミツとロイヤルゼリーとは異なった壺を渡してくれた。中を確認してみると、何なのかわかった。蜜蝋である。地味に使い途が多いので、これは非常にありがたい。大事に使わせてもらいますかね。食用にもできないことはないけど、そこまで量は多くないので、しばらくは弓の手入れ用ワックスとして使うとしますかね。
今日はアラクネのヴィエネッタに用があるので、ハニービー達とは別れて、アラクネの巣へと向かう。
「あら、マスターが来るなんて珍しいわね。糸が欲しいの?」
「流石はヴィエネッタ、察しがいいね。この弓の弦に使いたいんだけど問題ない?」
「あら、変わった形の弓ね。張力がかなり高そうね、、、。大丈夫、何とかなりそうね。折角だからしっかりとした良いものを用意するから。」
そう言うとヴィエネッタは糸を出して前肢を動かして糸を加工していた。いや、動きが複雑すぎて加工という言葉しかでなかった。
「さてと、これで完成ね。ついでだから、付け替えておきましょうか。」
「それは助かる。是非よろしく頼むよ。」
私がそう言うと、ヴィエネッタは慣れた手つきで張り始めた。やったことあるのかな?
「はい、これで完成ね。先ほどの弦だと3人張りくらいの力が必要だったけど、これだと2人張り程度の力で引けるようになったから。手入れさえ怠らなければ、毎日100本撃っても10年くらいは平気で保つから。」
「おお、流石は最高級品。ところで、どうやって手入れすればいいのかな?」
「簡単よ。油を使って軽く拭けばいいわ。弓だけでなく弦にも忘れずにね。」
「必要な油は?」
「基本的にはどの油でも構わないけど、植物よりも動物、動物よりも魔物の油がいいわ。贅沢を言うなら蜜蝋が一番良いけど。」
「なるほど、蜜蝋か。先ほどハニービー達がハチミツと一緒にくれたんだよ。」
「ハニービー達が自ら蜜蝋を渡してくるなんて、マスターはどれだけ慕われているの? 本来なら必要な分を自分たちの手で採集しないと手に入らないのに、、、。しかも、Bランクの魔物だから手に入れられる者は限られてくるの。」
「弦の手入れは蜜蝋でも可能なのか。弓の手入れだけに使おうとしたけど、ちょうどよかったかな。」
「ああ、そうそう。ハニービー達と協定を結んだおかげで、子供達が安心して糸作りに精を出しているから、糸が貯まってしょうがないの。悪いけど引き取ってくれない?」
「いいのか? 非常にありがたい申し出だけど、、、。」
「いいのいいの、遠慮せず持っていって。」
「じゃあ、ありがたく受け取っておくよ。」
内訳は、アラクネの極上糸、ローズスパイダーの糸、シルクスパイダーの糸、となっている。どれもかなり豪華な感じだ。服飾担当喜びまくるな、こりゃあ。
折角だから、手入れの方法も教えてもらい、実際にやってみると、弓がしばらく光って、やがてその光が収まった。ついでだから鑑定しますか。アマさんよろ。
------------------------------------
『魔弓ジョロウグモ』・・・魔樹でできた和弓とアラクネの糸の魔力が見事に合わさってできた弓じゃな。距離が近ければ近いほど威力が上がるみたいじゃな。じゃが、遠距離でも十二分にその威力を発揮するぞい。お主のことじゃから、矢は氷の塊が主じゃろうが、普通に矢を使った方が威力は高いかもしれん。一応自己修復がかかっているようじゃが、それでも日々の手入れは欠かさぬようにの。
------------------------------------
ジョロウグモって女郎蜘蛛かい。まあ、名前はともかくいいものができたみたいだ。鑑定でも手入れしろと言われているから、1日1回は手入れしますか。結構簡単だしね。
ヴィエネッタにお礼を言って、アラクネの巣から離れて地下3階へと向かう。もちろん慣熟訓練も兼ねたお肉狩りを行うためである。その旨を伝えると、マーブル達が嬉しそうに反応した。さあ、張り切って参りましょうかね!
テシテシ、テシテシ、ポンポン、つんつん、、、。ああ、やっぱりこれだよ、これ。マーブル達が当たり前のように一緒にいるこの光景だ。コカトリスも参戦しているが、今日はコカトリスの勝利か?
マーブル達の肉球攻勢に気分よく目が覚めると、コカトリスは何時も通り嬉しそうな表情をしている反面、いつもはそうなると少し悔しそうな表情をマーブル達がするのだが、今日はそういったことはなく嬉しそうな表情をしていた。いつも通りコカトリス達が自分たちで産み落とした卵をこちらに届けてくれた後、それらをありがたく使いながら朝食を頂いていると、会話の中で、今日に限っては特に妨害せずにそのまま朝起こしに参加させたようだ。ただ、今日だけで明日からは何かしらの妨害工作をするとのこと。まあ、昨日が昨日だったからね、気持ちはわかる。
とはいえ、昨日やったVRMMOの経験をなかったことにするのはもったいないので、朝食が終わってからゴブリンの木工職人のところへと行った。
「というわけで、ゴブリンさんにはこれから私用の弓を作ってもらいます。」
「・・・アイスさん、何が、というわけで、なんです? いきなり言われても私はカムド様じゃないんだからわかるわけないでしょう、、、。」
強引なフリというのは重々承知していたが、カムドさんならわかるのか、、、。今度試してみるか。
「昨日、ちょっとあってね、弓を使ってみたんだけど、何かいい感じだったから、自分用に欲しくなったんだよね。」
「なるほど、そういうことでしたか。少し普通の形とは違うものが今あるんですけど、それでよければお渡ししますよ。ただ、もし一から作るとなると、早くても1週間は欲しいですね。」
「ほう、1週間か。それよりも、その今あるやつを確認してもいいかな?」
「はい、構いませんが、ただ、弦の質がよくないので、あまり数は撃てないですがね。良い弦が欲しければダンジョンのアラクネからもらってください。」
「うん、そうさせてもらうよ。では、早速見せてくれるかな?」
そう言うと、木工職人のゴブリンさんは別の場所に移動していた。ちなみに、今更知ったことなのだが、ゴブリンさん達って、基本的に名前がないそうだ。名前持ちなのは、長と部隊長のみらしい。とはいえ、役割がキレイに分かれているから、彼みたいに木工職人のゴブリンは彼しか存在しない。弟子とかいる場合は、弟子1とかそんな感じだそうだ。当人達も名前というものにそれほど頓着がないらしく、今のままでもかまわないそうだ。って今初めて聞いて知った事実である。
「お待たせしました。これがそうです。」
そう言って一張りの弓を渡してくれた。うん、この大きさは見事に和弓だ。弓使いとしては基本あり得ないけど、中距離から近距離で扱う予定だから、威力のある和弓タイプは大歓迎だ。
「おお、これはいいね。これもらってもいいかな?」
「どうぞどうぞ。材質はブラックオークを始めとした魔樹を幾重にも重ねて作ってみたのですが、硬すぎてその大きさでないと作れなかったのです。我がゴブリン隊でもこれを使える者がおらず、お蔵入りしていたものですから、、、。」
「エルヴィンさんでも無理だったの?」
「はい、まともに引けたのはアイン殿だけでしたね。ただ、アイン殿は例外ですからねえ。」
「確かに、アインは別枠だね。って、私も引けるか試してみないとね。」
そう言って受け取った和弓型の大弓を引いてみると、良い感じに引くことができた。手応えもいいし、これなら良い感じで使いこなせるな。
「・・・自分で作ってて言うのも何ですが、アイスさんも例外に入るのでは、、、。」
「和弓ってコツがいるんだよね。ただ、使いこなせば威力や飛距離はすごくなるよ。」
「そうなんですか? でも、今は良い素材も手に入るようになってきましたし、今の形状でも飛距離や威力は十分ですし、これからも改良を続けていきますので性能も上がるでしょう。」
「まあ、慣れているものを使うのが一番だよね。申し訳ないけど、、、。」
「わかっております。この型も改良できるならしてみますよ。」
「優先順位は低くても構わないから、暇があったら頼むね。」
そう言って、工房を後にした。矢もいくつかもらったけど、基本的には水術で矢を作っていく予定だからそれほど必要ない。とはいえ、魔樹で矢も作ってくれるなら、それなりには欲しいかな。やはり、芯があるのとないのとでは威力がかなり違ってくるからね。
領主館へと戻ると、フェラー族長とカムドさんの2人が揃っていたので、今日はダンジョンへと行くことを告げて部屋へと移動して、マーブルの転送魔法でダンジョン入り口まで転移した。
ダンジョンに入り、地下1階へと進むと、今回は豆柴ではなくケルベロスとオルトロスの状態で出迎えてくれた。流石に体が大きいので、飛びつき攻撃を耐えることができずに倒れてしまった。2匹は追い打ちをかけるように顔をペロペロしてくる。こらこら、と言いつつもモフモフを堪能している自分がいた。
しばらくモフモフを堪能してから地下2階へと向かう。
今回の目的は地下2階だ。早速ハニービー達が出迎えてくれた。
「マスター、ヨクキタ。」
そう言って蜂達がこちらに突撃して来たので、こちらもモフモフして迎撃する。
「ハチミツ、ジュンビデキタカラ、モッテイッテ。」
「おお、もう準備できたの? それは楽しみだねえ。」
「キタイシテイイ。アト、コレモデキタカラ、モッテイッテ。」
ハニービーの兵隊蜂達がハチミツとロイヤルゼリーがそれぞれ入った壺を渡してくれた。壺1つ1つはそれほど大きくないが、その分、数が多い、というか多すぎだろう、、、。まあ、使い途はたくさんあるから、ありがたいっちゃあ、ありがたいけど、その分ハニービー達の取り分が心配になる。そんな表情を読み取ったのか、女王蜂がその心配に対して答えてくれた。
「コノテイドノリョウ、モンダイナイ。コレモ、ワスレズニモッテイッテ。」
と、ハチミツとロイヤルゼリーとは異なった壺を渡してくれた。中を確認してみると、何なのかわかった。蜜蝋である。地味に使い途が多いので、これは非常にありがたい。大事に使わせてもらいますかね。食用にもできないことはないけど、そこまで量は多くないので、しばらくは弓の手入れ用ワックスとして使うとしますかね。
今日はアラクネのヴィエネッタに用があるので、ハニービー達とは別れて、アラクネの巣へと向かう。
「あら、マスターが来るなんて珍しいわね。糸が欲しいの?」
「流石はヴィエネッタ、察しがいいね。この弓の弦に使いたいんだけど問題ない?」
「あら、変わった形の弓ね。張力がかなり高そうね、、、。大丈夫、何とかなりそうね。折角だからしっかりとした良いものを用意するから。」
そう言うとヴィエネッタは糸を出して前肢を動かして糸を加工していた。いや、動きが複雑すぎて加工という言葉しかでなかった。
「さてと、これで完成ね。ついでだから、付け替えておきましょうか。」
「それは助かる。是非よろしく頼むよ。」
私がそう言うと、ヴィエネッタは慣れた手つきで張り始めた。やったことあるのかな?
「はい、これで完成ね。先ほどの弦だと3人張りくらいの力が必要だったけど、これだと2人張り程度の力で引けるようになったから。手入れさえ怠らなければ、毎日100本撃っても10年くらいは平気で保つから。」
「おお、流石は最高級品。ところで、どうやって手入れすればいいのかな?」
「簡単よ。油を使って軽く拭けばいいわ。弓だけでなく弦にも忘れずにね。」
「必要な油は?」
「基本的にはどの油でも構わないけど、植物よりも動物、動物よりも魔物の油がいいわ。贅沢を言うなら蜜蝋が一番良いけど。」
「なるほど、蜜蝋か。先ほどハニービー達がハチミツと一緒にくれたんだよ。」
「ハニービー達が自ら蜜蝋を渡してくるなんて、マスターはどれだけ慕われているの? 本来なら必要な分を自分たちの手で採集しないと手に入らないのに、、、。しかも、Bランクの魔物だから手に入れられる者は限られてくるの。」
「弦の手入れは蜜蝋でも可能なのか。弓の手入れだけに使おうとしたけど、ちょうどよかったかな。」
「ああ、そうそう。ハニービー達と協定を結んだおかげで、子供達が安心して糸作りに精を出しているから、糸が貯まってしょうがないの。悪いけど引き取ってくれない?」
「いいのか? 非常にありがたい申し出だけど、、、。」
「いいのいいの、遠慮せず持っていって。」
「じゃあ、ありがたく受け取っておくよ。」
内訳は、アラクネの極上糸、ローズスパイダーの糸、シルクスパイダーの糸、となっている。どれもかなり豪華な感じだ。服飾担当喜びまくるな、こりゃあ。
折角だから、手入れの方法も教えてもらい、実際にやってみると、弓がしばらく光って、やがてその光が収まった。ついでだから鑑定しますか。アマさんよろ。
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『魔弓ジョロウグモ』・・・魔樹でできた和弓とアラクネの糸の魔力が見事に合わさってできた弓じゃな。距離が近ければ近いほど威力が上がるみたいじゃな。じゃが、遠距離でも十二分にその威力を発揮するぞい。お主のことじゃから、矢は氷の塊が主じゃろうが、普通に矢を使った方が威力は高いかもしれん。一応自己修復がかかっているようじゃが、それでも日々の手入れは欠かさぬようにの。
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ジョロウグモって女郎蜘蛛かい。まあ、名前はともかくいいものができたみたいだ。鑑定でも手入れしろと言われているから、1日1回は手入れしますか。結構簡単だしね。
ヴィエネッタにお礼を言って、アラクネの巣から離れて地下3階へと向かう。もちろん慣熟訓練も兼ねたお肉狩りを行うためである。その旨を伝えると、マーブル達が嬉しそうに反応した。さあ、張り切って参りましょうかね!
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