39 / 48
幕間〜ロクサーヌ
15
しおりを挟む
伯爵から奪った鍵で彼を閉じ込め、地下室に向かった。
途中誰かに出くわすのではと身構えながら廊下を曲がると、そこで階段から上がってきたレオポルドを見つけた。
「レオポルド!」
「コリーナ…無事だったのか…」
レオポルドはいつからここに閉じ込められていたのか。元は白かっただろうシャツは薄汚れボタンが引きちぎられている。トラウザーズもボロボロで裾が破れていておまけに裸足だ。
顔を見れば頬が痩せているし髪もボサボサで、体のあちこちに傷がある。
「レオポルド!」
駆け寄り彼に抱きついた。本当にレオポルドなのだろうかと疑ってしまう。
「コリーナ、大丈夫か、何もされていないか」
レオポルドの方がひどい状態なのに、先に私の様子を確認して心配をしてくれている。
「君がここにいると言っているロクサーヌの声が聞こえて、それから君の悲鳴が聞こえた。何もなかったのか」
「大丈夫です。こうして逃げ出してきました」
「アンセンヌ…ロドリオ…やつの声も聞こえた。やつは女性に酷い仕打ちをすると影で噂されている。やつが何かされなかったか?」
「大丈夫です」
彼に詰め寄られたときの嫌悪感は言葉では言い表せない。それでもレオポルドが生きて目の前にいることの方が私には重要なことだから、それは記憶の端に追いやった。
「本当に…大丈夫なんだな」
「はい、私は大丈夫です。レオポルドこそ」
彼の体を前から後ろから確認するが、目立った所に大きな傷はないし、今すぐ死ぬような怪我はなさそうだ。
二人で互いの無事を確かめ合う。
「抱きしめたいが、今の私の格好はまるでゴミ溜めのようだから」
私に手を伸ばしかけて躊躇する。
「そこまで酷くありませんよ」
彼の胸にそっと手を置いて、耳を当てる。生きている証拠に心臓が鼓動を打つ音が響く。
「無事で良かった」
「心配をかけたな」
彼の胸に耳を寄せる私の頭をレオポルドが撫でてくれる。
「それより人の気配がしないが…」
「それは私も思いました。連れ込まれた部屋からここへ来るまで誰にも会いませんでした」
なぜ誰もいないのだろう。ロクサーヌさんはレオポルドに何かしようと地下へ行ったのではないのか。
「そう言えば、どうしてレオポルドは逃げられたのですか」
鎖に繋がれていた筈なのに、何があったのか。
「ロクサーヌが…鍵を床に投げて何もせずに出て行った。何とか拾って鎖を外して上がってきた」
「それは彼女がわざと逃したということですか?」
「そういうことになるのか…わからないが、君はどうやって」
「この短剣を…ルブラン公から持っていくようにと言われ隠し持っていたので、これでアンセンヌ伯爵を脅して逃げてきました」
隠し持っていた短剣をレオポルドに見せた。
「王家秘蔵の薬もいただいて…お陰で彼女に呑まされた薬の効き目も殆ど効果がありませんでした」
「薬を呑まされた?一体どんな薬を?」
「あの…多分睡眠薬だと…そのようなことを言っていたので…それで薬が効いた振りをしていたらここに…」
「なんて無茶な…ルブラン公は何を考えていらっしゃるのか。コリーナを危険な目に会わせるなんて」
「ルブラン公は最後まで渋っておられたわ。私が志願したの」
「余計に悪い」
はあっと大きなため息を吐いてレオポルドは目を覆った。
「いや、悪いのは私だ。私が捕まったから…すまない」
その時大勢の足音が遠くから聞こえてきた。
「こっちだ」
誰かが廊下の向こうで叫び、レオポルドが咄嗟に私を背後に庇った。
彼は何の武器も持っていないのに、私のことを身を呈して庇おうとしてくれる。
けれど現れたのはパライン卿を始めとしたルブラン公の私兵の面々だった。
「スタエレンス卿、ペトリ孃」
パライン卿は私達の姿を認めて安堵の吐息を漏らした。
「閣下、二人は無事です」
そして私兵たちの間を割ってルブラン公が現れた。
「スタエレンス、ペトリ孃…無事で何より」
「閣下…なぜ閣下がここに」
パライン卿ならわかるが、指揮官であるルブラン公まで来ていることに驚く。
「か弱い女性のペトリ孃が自ら敵地に乗り込んで囮になってくれているのに、私が邸で安穏としていられるわけがないだろう」
そう言うルブラン公の傍らでパライン卿の諦めた顔が目に入った。
きっとルブラン公が彼らに混じってここに来ることに対してあれこれ言い合いがあって、最後にはパライン卿が根負けしたのだろう。
「コリーナをつけてきたのですよね」
「投書があったのだ。だからペトリ孃がここに連れてこられる前に部隊を送ることができた」
「投書? 誰が…」
「そこまではわからない。だが、敵が大勢いることも考慮して警備をいくらか邸に残してほぼ全員で来たのだが」
「邸はもぬけの殻。ここまで誰にも会いませんでした」
「念の為周囲を見張らせ、他の部屋も探らせていますが、おそらく誰もいないでしょう」
ルブラン公からパライン卿が話を引き継ぎ、状況を語った。
「そんな…だってアンセンヌ伯爵たちが…レオポルド…ロクサーヌさんはどこに…」
本当にレオポルドに鍵を渡し彼女はどこかへ行ってしまったのか。
「確かにロクサーヌは来たが、なぜか鍵を置いて立ち去った」
彼女の行動についてレオポルドがルブラン公たちにも説明した。
「なぜそんな回りくどいことを…最初から逃がすつもりだったのか」
「わかりません。彼女が先に地下から出ていき、外にいた見張りもいなくなっていて、ここまで来たらコリーナに出くわしたのです」
話を聞いているとロクサーヌさんがレオポルドを逃してくれたみたいだ。始めからそのつもりだったんだろうか。でも伯爵はそうは言っていなかった。
「閣下、伯爵はコリーナが殴って気絶させているそうです」
「それはどこだ」
「あ、あのその先を左に曲がった所の最初の部屋です。か、鍵はこれです」
「パライン」
「はっ」
「アンセンヌ伯を捕らえて連れてこい」
私が差し出した鍵を閣下に言われてパライン卿が受け取った。
彼は何人かを連れて私が逃げてきた部屋へと向かった。
途中誰かに出くわすのではと身構えながら廊下を曲がると、そこで階段から上がってきたレオポルドを見つけた。
「レオポルド!」
「コリーナ…無事だったのか…」
レオポルドはいつからここに閉じ込められていたのか。元は白かっただろうシャツは薄汚れボタンが引きちぎられている。トラウザーズもボロボロで裾が破れていておまけに裸足だ。
顔を見れば頬が痩せているし髪もボサボサで、体のあちこちに傷がある。
「レオポルド!」
駆け寄り彼に抱きついた。本当にレオポルドなのだろうかと疑ってしまう。
「コリーナ、大丈夫か、何もされていないか」
レオポルドの方がひどい状態なのに、先に私の様子を確認して心配をしてくれている。
「君がここにいると言っているロクサーヌの声が聞こえて、それから君の悲鳴が聞こえた。何もなかったのか」
「大丈夫です。こうして逃げ出してきました」
「アンセンヌ…ロドリオ…やつの声も聞こえた。やつは女性に酷い仕打ちをすると影で噂されている。やつが何かされなかったか?」
「大丈夫です」
彼に詰め寄られたときの嫌悪感は言葉では言い表せない。それでもレオポルドが生きて目の前にいることの方が私には重要なことだから、それは記憶の端に追いやった。
「本当に…大丈夫なんだな」
「はい、私は大丈夫です。レオポルドこそ」
彼の体を前から後ろから確認するが、目立った所に大きな傷はないし、今すぐ死ぬような怪我はなさそうだ。
二人で互いの無事を確かめ合う。
「抱きしめたいが、今の私の格好はまるでゴミ溜めのようだから」
私に手を伸ばしかけて躊躇する。
「そこまで酷くありませんよ」
彼の胸にそっと手を置いて、耳を当てる。生きている証拠に心臓が鼓動を打つ音が響く。
「無事で良かった」
「心配をかけたな」
彼の胸に耳を寄せる私の頭をレオポルドが撫でてくれる。
「それより人の気配がしないが…」
「それは私も思いました。連れ込まれた部屋からここへ来るまで誰にも会いませんでした」
なぜ誰もいないのだろう。ロクサーヌさんはレオポルドに何かしようと地下へ行ったのではないのか。
「そう言えば、どうしてレオポルドは逃げられたのですか」
鎖に繋がれていた筈なのに、何があったのか。
「ロクサーヌが…鍵を床に投げて何もせずに出て行った。何とか拾って鎖を外して上がってきた」
「それは彼女がわざと逃したということですか?」
「そういうことになるのか…わからないが、君はどうやって」
「この短剣を…ルブラン公から持っていくようにと言われ隠し持っていたので、これでアンセンヌ伯爵を脅して逃げてきました」
隠し持っていた短剣をレオポルドに見せた。
「王家秘蔵の薬もいただいて…お陰で彼女に呑まされた薬の効き目も殆ど効果がありませんでした」
「薬を呑まされた?一体どんな薬を?」
「あの…多分睡眠薬だと…そのようなことを言っていたので…それで薬が効いた振りをしていたらここに…」
「なんて無茶な…ルブラン公は何を考えていらっしゃるのか。コリーナを危険な目に会わせるなんて」
「ルブラン公は最後まで渋っておられたわ。私が志願したの」
「余計に悪い」
はあっと大きなため息を吐いてレオポルドは目を覆った。
「いや、悪いのは私だ。私が捕まったから…すまない」
その時大勢の足音が遠くから聞こえてきた。
「こっちだ」
誰かが廊下の向こうで叫び、レオポルドが咄嗟に私を背後に庇った。
彼は何の武器も持っていないのに、私のことを身を呈して庇おうとしてくれる。
けれど現れたのはパライン卿を始めとしたルブラン公の私兵の面々だった。
「スタエレンス卿、ペトリ孃」
パライン卿は私達の姿を認めて安堵の吐息を漏らした。
「閣下、二人は無事です」
そして私兵たちの間を割ってルブラン公が現れた。
「スタエレンス、ペトリ孃…無事で何より」
「閣下…なぜ閣下がここに」
パライン卿ならわかるが、指揮官であるルブラン公まで来ていることに驚く。
「か弱い女性のペトリ孃が自ら敵地に乗り込んで囮になってくれているのに、私が邸で安穏としていられるわけがないだろう」
そう言うルブラン公の傍らでパライン卿の諦めた顔が目に入った。
きっとルブラン公が彼らに混じってここに来ることに対してあれこれ言い合いがあって、最後にはパライン卿が根負けしたのだろう。
「コリーナをつけてきたのですよね」
「投書があったのだ。だからペトリ孃がここに連れてこられる前に部隊を送ることができた」
「投書? 誰が…」
「そこまではわからない。だが、敵が大勢いることも考慮して警備をいくらか邸に残してほぼ全員で来たのだが」
「邸はもぬけの殻。ここまで誰にも会いませんでした」
「念の為周囲を見張らせ、他の部屋も探らせていますが、おそらく誰もいないでしょう」
ルブラン公からパライン卿が話を引き継ぎ、状況を語った。
「そんな…だってアンセンヌ伯爵たちが…レオポルド…ロクサーヌさんはどこに…」
本当にレオポルドに鍵を渡し彼女はどこかへ行ってしまったのか。
「確かにロクサーヌは来たが、なぜか鍵を置いて立ち去った」
彼女の行動についてレオポルドがルブラン公たちにも説明した。
「なぜそんな回りくどいことを…最初から逃がすつもりだったのか」
「わかりません。彼女が先に地下から出ていき、外にいた見張りもいなくなっていて、ここまで来たらコリーナに出くわしたのです」
話を聞いているとロクサーヌさんがレオポルドを逃してくれたみたいだ。始めからそのつもりだったんだろうか。でも伯爵はそうは言っていなかった。
「閣下、伯爵はコリーナが殴って気絶させているそうです」
「それはどこだ」
「あ、あのその先を左に曲がった所の最初の部屋です。か、鍵はこれです」
「パライン」
「はっ」
「アンセンヌ伯を捕らえて連れてこい」
私が差し出した鍵を閣下に言われてパライン卿が受け取った。
彼は何人かを連れて私が逃げてきた部屋へと向かった。
31
お気に入りに追加
4,732
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。