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45 深夜のピロー・トーク②
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体を寄せ合い話していたのだから、当然その声はジュストにも聞こえた。
「ギャレット?」
「な、なんでもない…続けて」
まさかこんな場面で?ギャレットはとにかく焦った。
「いや、そんな大した話じゃない。それより、お前のことが気になる」
「いや、だから…その」
閨教育の話からあそこが元気になったなんて。
しかもジュストが誰かにそういう意味で触れたことを想像してそうなったとは。
「ギャレット」
二の腕を両脇からがっしりと掴まれ、真剣に顔を覗き込んでくるジュストの瞳には、心配しているのがアリアリとわかる。
「ご、ごめんなさい~」
涙目で本日二度目の言葉を口にした。
「ぼ、僕…そんなつもりはなくて…」
シーツの中でもぞもぞと足を動かし、言い訳する。
「その、ちょっと…その…想像しただけ…」
「想像? ギャレット、ちょっとじっとして」
「む、無理、無理です」
下半身がむず痒い。お願いだからそんな風に近寄らないで。胸元丸見え。なんでそんなに無駄に色っぽいんだよ。
心の中でそう叫んだのはアラサー女子一宮沙織か、それともギャレット=モヒナートか。
「だ、だめ、触らないで」
ドキドキするのは恥ずかしいからなのか、それともジュストの色気に当てられ発情しているのか。
掴んだ手を払い除け逃げようと体をくねらせる。
「ギャレット、熱があるのか?」
拘束していた片方の手を外し、その手を額にもっていく。ヒヤリとした手が前髪を掻き分けて、顔が近づいてきた。
お、おでこ同士で計るなんて、顔が、ち、近すぎるぅ~
「だ、だめ、でちゃう」
お腹に力を込めて必死で抗う。これ以上はだめだ。
「ギャレット?」
額がくっつく手前で近づくのをやめたジュストが話しかけると、吐く息がふっと鼻先にかかった。
なんなの、このエロガキ! なんでこんな反応するのよ!
アラサー女子沙織が自分でもあるギャレットの体に対して毒づく。
頭の中でそんな台詞を吐いていると、ジュストの視線が下に向いていることに気づいた。
「だ、だめ!」
止めようとしたが、シーツを捲るジュストの動きは素早かった。
捲った先には、先程履き替えたばかりのズボンの生地が盛り上っているのが見えた。
死んだ。
ギャレットは死にました。
アラサー女子沙織も死にました。
今までありがとうございました。
沈黙が部屋に満ちる。
「ギャレット」
固唾を呑んでジュストの反応を注視するギャレットの耳に、彼を呼ぶ静かな声が聞こえた。
ギャレットが見守っていると、ジュストは一度立ち上がって、浴室の方へと消えた。
そしてタオルを持って戻ってくると、もう一度枕を背にして座り直して、ギャレットを「こっちへおいで」と手招きした。
言われるままに近づくと、ここに座ってあっちを向いて、と自分の膝を叩いた。
「あの?」
何をしようというのか。戸惑っているギャレットに、ジュストはとんでもないことを言った。
「出したいんだろ? やり方、教えてあげる」
「へ?」
「何で興奮したかわからないけど、そのままじや、辛いだろ。ちゃんと抜き方教えてあげるから、ズボンと下着脱いでここに座って」
へ? ま、まさか、教えてくれるって?マス、ゴニョゴニョ?
「ほら」
「あ、いや、そ、それは、その、」
ギャレットならどうする?どうする?沙織としては?
体が辛いのは本当だけど、それって倫理的にも道徳的にとありか?
「男として覚えておくのは必要なことだ」
などと言われ、昂ぶるものを何とかする方法を、身を持って教えてもらった。
結果、男が放出する瞬間って、女のとは感覚が違うと実感しました。
ジュストに手を添えてもらって、一人で発散する方法を教えてもらった後、気持ちよさと寝不足でぐったりしてしまった。
射精した後処理までジュストにしてもらっていた。
眠気に瞼が閉じる瞬間、ジュストが髪を撫でながら何か言っていた気がするが、「うん、わかった」と返事だけした。
「ギャレット?」
「な、なんでもない…続けて」
まさかこんな場面で?ギャレットはとにかく焦った。
「いや、そんな大した話じゃない。それより、お前のことが気になる」
「いや、だから…その」
閨教育の話からあそこが元気になったなんて。
しかもジュストが誰かにそういう意味で触れたことを想像してそうなったとは。
「ギャレット」
二の腕を両脇からがっしりと掴まれ、真剣に顔を覗き込んでくるジュストの瞳には、心配しているのがアリアリとわかる。
「ご、ごめんなさい~」
涙目で本日二度目の言葉を口にした。
「ぼ、僕…そんなつもりはなくて…」
シーツの中でもぞもぞと足を動かし、言い訳する。
「その、ちょっと…その…想像しただけ…」
「想像? ギャレット、ちょっとじっとして」
「む、無理、無理です」
下半身がむず痒い。お願いだからそんな風に近寄らないで。胸元丸見え。なんでそんなに無駄に色っぽいんだよ。
心の中でそう叫んだのはアラサー女子一宮沙織か、それともギャレット=モヒナートか。
「だ、だめ、触らないで」
ドキドキするのは恥ずかしいからなのか、それともジュストの色気に当てられ発情しているのか。
掴んだ手を払い除け逃げようと体をくねらせる。
「ギャレット、熱があるのか?」
拘束していた片方の手を外し、その手を額にもっていく。ヒヤリとした手が前髪を掻き分けて、顔が近づいてきた。
お、おでこ同士で計るなんて、顔が、ち、近すぎるぅ~
「だ、だめ、でちゃう」
お腹に力を込めて必死で抗う。これ以上はだめだ。
「ギャレット?」
額がくっつく手前で近づくのをやめたジュストが話しかけると、吐く息がふっと鼻先にかかった。
なんなの、このエロガキ! なんでこんな反応するのよ!
アラサー女子沙織が自分でもあるギャレットの体に対して毒づく。
頭の中でそんな台詞を吐いていると、ジュストの視線が下に向いていることに気づいた。
「だ、だめ!」
止めようとしたが、シーツを捲るジュストの動きは素早かった。
捲った先には、先程履き替えたばかりのズボンの生地が盛り上っているのが見えた。
死んだ。
ギャレットは死にました。
アラサー女子沙織も死にました。
今までありがとうございました。
沈黙が部屋に満ちる。
「ギャレット」
固唾を呑んでジュストの反応を注視するギャレットの耳に、彼を呼ぶ静かな声が聞こえた。
ギャレットが見守っていると、ジュストは一度立ち上がって、浴室の方へと消えた。
そしてタオルを持って戻ってくると、もう一度枕を背にして座り直して、ギャレットを「こっちへおいで」と手招きした。
言われるままに近づくと、ここに座ってあっちを向いて、と自分の膝を叩いた。
「あの?」
何をしようというのか。戸惑っているギャレットに、ジュストはとんでもないことを言った。
「出したいんだろ? やり方、教えてあげる」
「へ?」
「何で興奮したかわからないけど、そのままじや、辛いだろ。ちゃんと抜き方教えてあげるから、ズボンと下着脱いでここに座って」
へ? ま、まさか、教えてくれるって?マス、ゴニョゴニョ?
「ほら」
「あ、いや、そ、それは、その、」
ギャレットならどうする?どうする?沙織としては?
体が辛いのは本当だけど、それって倫理的にも道徳的にとありか?
「男として覚えておくのは必要なことだ」
などと言われ、昂ぶるものを何とかする方法を、身を持って教えてもらった。
結果、男が放出する瞬間って、女のとは感覚が違うと実感しました。
ジュストに手を添えてもらって、一人で発散する方法を教えてもらった後、気持ちよさと寝不足でぐったりしてしまった。
射精した後処理までジュストにしてもらっていた。
眠気に瞼が閉じる瞬間、ジュストが髪を撫でながら何か言っていた気がするが、「うん、わかった」と返事だけした。
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