【R18】イケメン妻は年下夫の愛に囚われる

七夜かなた

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ラファエル編

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彼女の秘所に口を寄せ、彼女が恥ずかしがるのも気にせず、そこを舐め回した。

 舌を挿し込み、彼女を味わいつくす。

 そのうち彼女の蜜が溢れ出し、無我夢中で貪った。

 指と舌で攻めたて、快感に咽び泣く彼女を見て、欲望はとどまるどころか、更に増した。


「おちんちんはおちんちんです。それとも別の言い方がいいですか? 息子、陰茎、ペニス、肉棒、男根、肉槍、どれがあなたのお好みですか?」

 そう問えば、彼女は初心な乙女のように、恥ずかしさに増々その裸体を赤くした。


「どうして…どうしてこんな」

 アニエスが呟いた。

「あなたが、僕を捨てようとするからです」

「すて…るつもりなんて」

「じゃあ、どうして離縁などとおっしゃるのですか。やはり他に男が…」

「馬鹿にしないで! 人を何だと思っているの、それを言うならあなたの方こそどうなの」

 アニエスは僕の言葉に怒鳴った。

 何かがおかしい。

 彼女は、僕なしで生きていけるからと、僕を捨てようとしているのではないのか?

 そんな僕の態度に、彼女の怒りは増した。

「世間ではひと晩に何回もするそうじゃない。でもあなたが私を抱くのは一度だけ。それは義務感からでイヤイヤだから。私の体に薔薇の痕を付けないのは、自分の痕跡を残したくないからなんでしょ」

 それは違う。性に関して初心な彼女に嫌われたくないから、ずっと自制してきたのだ。
 薔薇の痕のことも、どうすれば付けられるか知っている。
 でもそうしなかったのは、自分の執着を知った彼女に、重く受け取られないようにだ。
 それに、部屋に戻ってから、何度も彼女のことを思い出して抜いていることを、ずっと隠してきた。

 彼女相手なら、ひと晩に何度だって出来るのに。
 
 そして、尚も彼女は言い募った。

「朝まで一緒にいないのも、私といるのがいやだからなんでしょ。だから」

 混乱して、僕は彼女の口を塞いだ。

「あなたの体にそれがないのは、僕が痕跡を残したくないからだと、そう思っていると?」

 口を封じているので、その問いに彼女は無言で頷いた。

「それで、あなたはそれが不満だと?」

 しかし次の質問には、目を大きく見開いた。

 アニエスは薔薇の痕を僕が付けないことに、傷ついていたというのか?

 そうして欲しかったと、そう言っているのか?

「私は…妻としてあなたの求める基準に達していない。女として魅力がないのはわかって」

 そんなこと、一度も思ったことはない。
 それどころか、彼女にしか勃たないのに。
 ほしいのは、彼女だけだ。
 

「私のこと、面倒くさいと思っているんでしょ」

 そんなこと、一度も思ったことはない。

「たとえ伯爵家の財産すべてをもらったとしても、離婚だけは嫌です」

 そう言えば、彼女はなぜと尋ねてきた。


「ああ、もう。そんなの、あなたが好きだからに決まっています」

 半ばキレ気味に叫ぶと、彼女は目を大きく見開いた。


「好きです。僕か痛めつけられていたのを助けてくれた時から、あなたのことを意識していました。一目惚れです。格好良くて、誰よりも努力家でおまけにかわいい」

 彼女は「かわいい」という言葉に動揺する。
 それもまたかわいいと思う。
 つられて、またあそこが大きくなる。

「あなたは子作りを義務だと思っているから、『薔薇の痕』を付けるのは、申し訳ないと思っていました。でも、あなたが望むなら、いくらでも付けてあげますよ」

 そう言って胸元に顔を埋めた。それは一度だけでなく、何度も何度も続けた。
  
 
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