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136 モリーの証言
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モリーとの話は二時間近くかかった。
その間にモリーたちの母親、エイダさんが帰って来て、四人がお茶を飲みながらじっと二階の気配を伺って待っていた。
私がモリーを部屋に残して階段を降りると、八つの目が私に注がれていた。
「こ、こんにちは……」
エイダさんにはパレードの日に顔を会わせていたが、あのときはそれどころでなかったので、今日が初対面のようなものだ。
「……ローリィさん?やだわ、一瞬男の人かと……そうね、よく見れば………っ!それより、モリーはどうでしたか?あの子、昨日からずっと引きこもっていて……マリーとも殆ど口をきかないし…」
「ずいぶん時間がかかったみたいだが、モリーは大丈夫なのか?」
両親二人が娘の様子を案じて訊ねた。
「話は聞けたのですか?」
ケインさんが二人を気遣いながらも成果を訊いてくる。
一人エリックさんだけが自分が口を出すまでもないと、何も言わず腕を組んだまま座っている。
「話は……はい」
エイダさんが立ち上がって私にも椅子を進めてくれる。
「ありがとうございます。その前にお母さん、モリーが少しお腹が空いたと言っています。何か軽い食事をもって行ってあげてもらえませんか?」
「ええ、食事ね、わかったわ。嬉しい、食べる気になったのね」
モリーの話では夕べも今朝も何も食べていないということだった。私と話をしていくらか気が緩んだのか、途端に空腹を訴えた。
エイダさんはいそいそと台所に向かう。
「それで、娘は……何か話したんですか?」
妻が台所へ向かう背中を見送ってから改めてフランツさんが向き直った。
「そうです。彼女は何か知っていたのですか?その、殺人事件について……」
フランツさんに訊かれ、ケインさんに無言で問いかける。
彼はモリーの父親だが、一般人だ。通常なら上に報告もなしに話すことはできない。
「大丈夫です。ただし、他に広めることはしないでいただきたい」
ケインさんの言葉にフランツさんは頷いた。
「彼女とティモシーが、殺された男たちが絡んだ若い男女に間違いはなかったみたいです」
「やっぱり……それで?」
「私に相手にされなかった二人が偶然彼女たちを見かけて、私と同じワイン娘仲間だと気づいたので、声を掛けて来たみたいです。私と違ってティモシーも一緒だったけど、勝てると思ったのか……逃げる二人を追ってきたそうです。でも、土地勘はなかったのか、上手くまいてやり過ごしたそうです」
「……ということは、彼らは地元の人間ではなかった……少なくもモリーさんたちの方が街の地理に詳しかった……ということですね」
ケインさんが納得したように頷く。
「二人で食事を取って散歩して………その、人気のないところへ向かったそうなんです……」
ちらりと私はフランツさんを見た。付き合っている若い男女が人気のないところを目指した目的はひとつ……父親に娘のそういう一面を語ることに気まずさを覚えた。
私の視線に気付き、その意図を察したようで、ケインさんとエリックさんも「ああっ」とフランツさんに視線を向ける。
「………構いませんよ……父親としては複雑ですが、私も似たようなことをしました」
ちょうどエイダさんが食事を盆に乗せて二階へ上がるために側を通り、皆で微笑ましく眺める。
「それから?」
話の続きをフランツさんに促された。
「その時、モリーがあの二人が誰かと歩いてくるのを見かけたそうです。ちょうど通りを挟んで反対側の路地に……人数が二人も増えていたので、また難癖をつけてこられたら逃げられないと思って、慌てて隠れたそうです」
「その二人について何か?」
「建物から漏れる灯りと、通りに渡し掛けられた灯りの下で見えたのは、二人は始め外套を羽織っていたと……前と後ろに殺された男二人を挟んで」
「何か話をしていたとか?そんなことはなかったのですか?」
「全部聞き取れたわけではないようですが、上手い話がどうとか、いい女がどうとか……そのうち少し先の路地に入り込んで行ったそうです。四人が暗い路地に入ってすぐに、悲鳴と何かがどさりと倒れる音が聞こえて、すぐに外套を着た二人が通りに出てきたそうです。一人の男の手から何かが滴っていたと……その時、二人は外套を頭からはずしていて、一人が顎髭を蓄えた肌も髪も色素の薄い男で、もう一人は肌が浅黒く髪は赤銅色……どちらも年齢は自分たちより上くらい。色素の薄い男が「やり過ぎた」と言って浅黒い肌の男が「戒めだ」と、色素の薄い男の方を向いた男の顔半分に何か大きな傷が見えたと……凹凸のある火傷の痕。灯りも僅かではっきりと全てが見えたわけではないようですが」
「公爵様がお探しの人物と特徴が似ています。同一人物の可能性が高いですね」
フランツさん以外の者が顔を見合せ頷く。
「二人が去った場所をティモシーが様子を見に行って、殺されて血溜まりの中に折り重なる二人を見たティモシーはモリーを連れてその場を離れ、二人で街外れの水車小屋で一晩を明かしたそうです。朝になって二人で街まで戻ってきて、ティモシーが部屋にモリーを残して警羅に報告に行くと出ていったそうなのですが、いつまで待っても帰ってこないので様子を見に来たらしいです。そこを警羅に発見された。これがモリーが話してくれた全てです」
私が話を終えると、三人はしばらく押し黙ったままだった。
「ティモシーは一旦は部屋に戻ったのだな……警羅に行くと言って出ていったのに帰って来なかった」
「警羅に彼らしき人物が来たという報告はありません。その報告があればもっと早くに動けたでしょう」
「ティモシーはどこに行ったのでしょうか?」
フランツさんが疑問を投げ掛ける。新居として借りた部屋から警羅隊の詰所への途中で消えてしまった。
「もう一度、彼の部屋に人をおくり、彼が戻っていないか確認します。私は一度警羅隊の詰所へ戻ってこのことを報告しますが、お二人はどうしますか?」
ケインが私とエリックさんに尋ねる。
私とエリックさんは顔を見合せ、エリックさんが私の判断に従うと言った。
「私たちは領主館へ戻って今のことを伝えます」
殿下の意識も戻っているかもしれない。
「わかりました。では、我々はこれで」
「すいません、ティモシーを頼みます」
消息を絶ったティモシーを心配してフランツさんが私たちに言う。
「ご主人、後で別の者を寄越します。すいませんが、娘さんに目撃したという二人について、覚えている特徴を話して人相書きの作成にご協力ください」
「………致し方ない……ティモシーがそれで見つかるなら」
フランツさんも協力するほかなかった。
私たちはフランツさんに暇を告げて、皆さんによろしくと言って彼らの家を後にした。
「どう思われますか?」
ケインさんが警羅隊の詰所へ戻る途中で問いかけてきた。
「ティモシーさんが自ら消えた可能性はないでしょう。彼の部屋から警羅隊の詰所へ行く途中で誰かに遭遇し、拉致されたと考えるのが正しいでしょう」
私がそう答えると同感だと二人が頷いた。
「ティモシーさんだって警戒していた筈です。見ず知らずの人にほいほいとついていくことはしない。街の人たちの朝は早い。無理矢理連れ去ろうとすれば、彼だって抵抗して、騒ぎを聞きつける人もあったでしょう。それがないと言うなら、少なくとも人気のないところまで連れていく必要があります」
「連れ去ったのはティモシーの知っている人物だと?」
殺された二人も、殺した二人もティモシーたちは面識がなかった。だが、そこに彼の見知った人物が関わっていたとしたら、彼の周囲にこの事件に関わる人物がいるということだ。
「ケインさん、色々忙しいことはわかっていますが、モリーの家に何人か見張りをお願いします。もしティモシーさんを拉致した人物が殺しに関わっている……殿下が探している人物なら、ティモシーさんからモリーを探し当て、何かしてくるかもしれません。できれば秘密裏に……我々が彼女から既に話を聞いていることは知られないように」
「それも隊長に掛け合ってみましょう」
そうして私とエリックさんはケインさんとモリーの家の前で別れた。
その間にモリーたちの母親、エイダさんが帰って来て、四人がお茶を飲みながらじっと二階の気配を伺って待っていた。
私がモリーを部屋に残して階段を降りると、八つの目が私に注がれていた。
「こ、こんにちは……」
エイダさんにはパレードの日に顔を会わせていたが、あのときはそれどころでなかったので、今日が初対面のようなものだ。
「……ローリィさん?やだわ、一瞬男の人かと……そうね、よく見れば………っ!それより、モリーはどうでしたか?あの子、昨日からずっと引きこもっていて……マリーとも殆ど口をきかないし…」
「ずいぶん時間がかかったみたいだが、モリーは大丈夫なのか?」
両親二人が娘の様子を案じて訊ねた。
「話は聞けたのですか?」
ケインさんが二人を気遣いながらも成果を訊いてくる。
一人エリックさんだけが自分が口を出すまでもないと、何も言わず腕を組んだまま座っている。
「話は……はい」
エイダさんが立ち上がって私にも椅子を進めてくれる。
「ありがとうございます。その前にお母さん、モリーが少しお腹が空いたと言っています。何か軽い食事をもって行ってあげてもらえませんか?」
「ええ、食事ね、わかったわ。嬉しい、食べる気になったのね」
モリーの話では夕べも今朝も何も食べていないということだった。私と話をしていくらか気が緩んだのか、途端に空腹を訴えた。
エイダさんはいそいそと台所に向かう。
「それで、娘は……何か話したんですか?」
妻が台所へ向かう背中を見送ってから改めてフランツさんが向き直った。
「そうです。彼女は何か知っていたのですか?その、殺人事件について……」
フランツさんに訊かれ、ケインさんに無言で問いかける。
彼はモリーの父親だが、一般人だ。通常なら上に報告もなしに話すことはできない。
「大丈夫です。ただし、他に広めることはしないでいただきたい」
ケインさんの言葉にフランツさんは頷いた。
「彼女とティモシーが、殺された男たちが絡んだ若い男女に間違いはなかったみたいです」
「やっぱり……それで?」
「私に相手にされなかった二人が偶然彼女たちを見かけて、私と同じワイン娘仲間だと気づいたので、声を掛けて来たみたいです。私と違ってティモシーも一緒だったけど、勝てると思ったのか……逃げる二人を追ってきたそうです。でも、土地勘はなかったのか、上手くまいてやり過ごしたそうです」
「……ということは、彼らは地元の人間ではなかった……少なくもモリーさんたちの方が街の地理に詳しかった……ということですね」
ケインさんが納得したように頷く。
「二人で食事を取って散歩して………その、人気のないところへ向かったそうなんです……」
ちらりと私はフランツさんを見た。付き合っている若い男女が人気のないところを目指した目的はひとつ……父親に娘のそういう一面を語ることに気まずさを覚えた。
私の視線に気付き、その意図を察したようで、ケインさんとエリックさんも「ああっ」とフランツさんに視線を向ける。
「………構いませんよ……父親としては複雑ですが、私も似たようなことをしました」
ちょうどエイダさんが食事を盆に乗せて二階へ上がるために側を通り、皆で微笑ましく眺める。
「それから?」
話の続きをフランツさんに促された。
「その時、モリーがあの二人が誰かと歩いてくるのを見かけたそうです。ちょうど通りを挟んで反対側の路地に……人数が二人も増えていたので、また難癖をつけてこられたら逃げられないと思って、慌てて隠れたそうです」
「その二人について何か?」
「建物から漏れる灯りと、通りに渡し掛けられた灯りの下で見えたのは、二人は始め外套を羽織っていたと……前と後ろに殺された男二人を挟んで」
「何か話をしていたとか?そんなことはなかったのですか?」
「全部聞き取れたわけではないようですが、上手い話がどうとか、いい女がどうとか……そのうち少し先の路地に入り込んで行ったそうです。四人が暗い路地に入ってすぐに、悲鳴と何かがどさりと倒れる音が聞こえて、すぐに外套を着た二人が通りに出てきたそうです。一人の男の手から何かが滴っていたと……その時、二人は外套を頭からはずしていて、一人が顎髭を蓄えた肌も髪も色素の薄い男で、もう一人は肌が浅黒く髪は赤銅色……どちらも年齢は自分たちより上くらい。色素の薄い男が「やり過ぎた」と言って浅黒い肌の男が「戒めだ」と、色素の薄い男の方を向いた男の顔半分に何か大きな傷が見えたと……凹凸のある火傷の痕。灯りも僅かではっきりと全てが見えたわけではないようですが」
「公爵様がお探しの人物と特徴が似ています。同一人物の可能性が高いですね」
フランツさん以外の者が顔を見合せ頷く。
「二人が去った場所をティモシーが様子を見に行って、殺されて血溜まりの中に折り重なる二人を見たティモシーはモリーを連れてその場を離れ、二人で街外れの水車小屋で一晩を明かしたそうです。朝になって二人で街まで戻ってきて、ティモシーが部屋にモリーを残して警羅に報告に行くと出ていったそうなのですが、いつまで待っても帰ってこないので様子を見に来たらしいです。そこを警羅に発見された。これがモリーが話してくれた全てです」
私が話を終えると、三人はしばらく押し黙ったままだった。
「ティモシーは一旦は部屋に戻ったのだな……警羅に行くと言って出ていったのに帰って来なかった」
「警羅に彼らしき人物が来たという報告はありません。その報告があればもっと早くに動けたでしょう」
「ティモシーはどこに行ったのでしょうか?」
フランツさんが疑問を投げ掛ける。新居として借りた部屋から警羅隊の詰所への途中で消えてしまった。
「もう一度、彼の部屋に人をおくり、彼が戻っていないか確認します。私は一度警羅隊の詰所へ戻ってこのことを報告しますが、お二人はどうしますか?」
ケインが私とエリックさんに尋ねる。
私とエリックさんは顔を見合せ、エリックさんが私の判断に従うと言った。
「私たちは領主館へ戻って今のことを伝えます」
殿下の意識も戻っているかもしれない。
「わかりました。では、我々はこれで」
「すいません、ティモシーを頼みます」
消息を絶ったティモシーを心配してフランツさんが私たちに言う。
「ご主人、後で別の者を寄越します。すいませんが、娘さんに目撃したという二人について、覚えている特徴を話して人相書きの作成にご協力ください」
「………致し方ない……ティモシーがそれで見つかるなら」
フランツさんも協力するほかなかった。
私たちはフランツさんに暇を告げて、皆さんによろしくと言って彼らの家を後にした。
「どう思われますか?」
ケインさんが警羅隊の詰所へ戻る途中で問いかけてきた。
「ティモシーさんが自ら消えた可能性はないでしょう。彼の部屋から警羅隊の詰所へ行く途中で誰かに遭遇し、拉致されたと考えるのが正しいでしょう」
私がそう答えると同感だと二人が頷いた。
「ティモシーさんだって警戒していた筈です。見ず知らずの人にほいほいとついていくことはしない。街の人たちの朝は早い。無理矢理連れ去ろうとすれば、彼だって抵抗して、騒ぎを聞きつける人もあったでしょう。それがないと言うなら、少なくとも人気のないところまで連れていく必要があります」
「連れ去ったのはティモシーの知っている人物だと?」
殺された二人も、殺した二人もティモシーたちは面識がなかった。だが、そこに彼の見知った人物が関わっていたとしたら、彼の周囲にこの事件に関わる人物がいるということだ。
「ケインさん、色々忙しいことはわかっていますが、モリーの家に何人か見張りをお願いします。もしティモシーさんを拉致した人物が殺しに関わっている……殿下が探している人物なら、ティモシーさんからモリーを探し当て、何かしてくるかもしれません。できれば秘密裏に……我々が彼女から既に話を聞いていることは知られないように」
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