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118 見舞金と出された条件
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ガルンたちと話をしているうちに事故の後始末をしたクリスたちが戻ってきた。
階段脇にいたウィリアムが彼に近づき、先に話を訊く。
「殿下、よろしいでしょうか」
ウィリアムとクリスが側にやってくる。
「車軸ですが、作った工房のものによると今年のために新しく切り出した木でつくり、耐久的にはまったく問題がないと太鼓判を押しておりました。しかし中央で割けるように折れていて、自然劣化はありえない。どうやら人為的に僅かに切り込みが入れられ、一定の負荷がかかると、折れるように細工されていたようです」
小声でウィリアムが告げた。
ぎゅっと拳を握りしめる。この惨事が故意に引き起こされたものだというのか。
「いつ細工されていたかわかるか?」
「出来上がってから半月近く倉庫に保管されていて、二日前に最終点検を行った時は特に異常はなかったということです」
「と、すれば昨日のうちか………二日前に最終点検をすることを知っていたのは?」
「工房の者は皆が知っていたようです。後は一部の関係者」
「知っているものが多すぎるな」
「不審な人物を見かけなかったか警羅隊にも調査を依頼しています」
「わかった。クリス、すまないがもうひとつ頼まれて欲しい」
「何でしょうか」
「領主館へ言ってチャールズに伝えて欲しい……」
私はクリスにあることを指示し、クリスはそれを聞いて驚いた顔をしたが、何も言わず頷くとそのまま領主館へ向かった。
「さて……」
クリスが出ていくのを見送ってから、固唾を飲んで待っていた一同に向き直った。
「すまない。待たせたな。」
近くにいた者は話の内容がきこえていたかも知れないが、改めて先ほどの話を伝え、それを聞いてその場に動揺とどよめきが起こった。
「誰かがわざとやったということですか?」
「俺たちの子どもが狙われたということですか」
一斉に皆が質問をなげかけ、騒ぎが大きくなっていく。
下手をすれば死人が出てもおかしくなかった。それを誰かが仕組んだとなれば、騒ぎ立てるのも無理はない。
顔役たちも青ざめて口々に犯人探しを始めた。
「落ち着け!」
両手を頭上で打ちならし、腹部に力を入れて騎士団で号令をかける時のように大声を出した。
いつもなら屋外で遠くの者にも聞こえるように出す声だけに、かなり広いとはいえ建物内ではよく響いた。
ピタリと一同が口を閉じてこちらを見る。
「まだ誰がなんの目的でこんなことをやったのかはわからない。警羅が現在調査中だ。皆も何か不審な者を見かけたり、おかしいと感じたことがあれば、間違っていてもかまわない。どんな些細なことでも報告して欲しい」
そう言うと騒ぎ立て乱れていたその場の空気がぴんと張りつめた。
「それと、山車に乗っていた子どもたちの家にはそれぞれ見舞金を出す。今領主館へ使いを送ったので用意するまで、暫く待って欲しい」
「殿下、なにもそこまで!?」
先ほどとは別の意味でその場がざわついた。
慌てて止めようとする顔役たちのことは無視をする。
「そこの人、すまないが紙とペンを用意してくれ」
「は、はい」
受付に座る女性に声をかけると、彼女は跳び跳ねるように言われたものを持ってきた。
「私が今から言うことをよく聞いて欲しい、山車に乗っていた子どもの家ごとに今から代表して一人ずつ彼女に名前を言っていくように。一件につき金貨三枚ずつの見舞金を用意する」
「金貨三枚……!」
その場に三度目のざわめきが起こる。
金貨一枚あれば一般的な家庭の三人が一ヶ月は優に暮らせる。
三枚あれば贅沢をしなければ三ヶ月分の生活費になる。
「そんなに、殿下それは………」
喜んでいいのか、そこまでしてもらっていいのか、と戸惑う空気がその場に流れる。
「殿下、お気持ちはありがたいが、さっきから言っているように誰も怪我をしなかった。殿下の責任だとは思っていませんし」
ガルンが一歩前に出て破格の申し出に異論を唱える。
「いや、今日のことで子どもたちには怖い思いをさせた。今は平気でも夜になったら昼間の出来事を思い出して泣き出すかもしれない。その金で子どもたちに今日の恐怖を忘れるくらいの楽しい思い出を作ってやって欲しい。そのための金だ」
そう言うと皆が押し黙った。互いに目配せし合いながら誰が最初に名前を書きにいくのか見計らっているようだ。
「どうした?金貨三枚では足りないか?」
誰も前に進みでないので訊いてみる。
「!?とんでもない!多すぎるくらいです」
「なら遠慮はするな。そなたたちのためではない。子どもたちのためだ」
更にそう言うと、何人かが意を決したように頷き合った。
「殿下、ありがとうございます。おれはカールと言います。カール・ボイドです」
一人が前に進み出て受付嬢に名前を告げる。
一人目が名乗ると、後は簡単だった。我先にと押し寄せ、名前を名乗っていく。
あっという間に全員が名乗り終えた。
その様子を黙って見つめる。
名前をいい終えた者たちが戻り際に握手を求め感謝の意を述べていく。
その間にデリヒを始め顔役たちも顔をつき合わせ何やら話し込んでいたが、ほどなくしてデリヒが代表してやってきた。
「殿下、よろしいでしょうか……」
「何だ?」
話の内容におおよその察しはついていたが、わざと訊ねる。大方自分達もいくらか出資するとでも言うのだろう。
「我々もいくらか負担させてください。祭りの運営は我々も責任をおっております」
「私が好きで言い出したことだ。皆がそれに無理をして加わることはないぞ」
心からそうしたいと思うのでなければ意味がないと言い添える。
「お気に為さらず………個々にお出しできる金額も違いますし、できる範囲で協力するだけです」
「そうか、すまない」
「彼らも大切な領内に住まう仲間です。それについては惜しくはございませんし、それが顔役に選ばれている我らの勤めです。ですが、もし殿下さえよろしければ我々の頼みをお聞き入れください」
「………何だ?」
組んでいた腕をほどき身構える。デリヒは後ろを向いて他の顔役たちと顔を見合せ頷く。
「心配なさらないでください。殿下がこの頼みをお聞き入れいただかなかったとしても、出すと約束した金はご用意いたします。あくまでも、これは我々の殿下へのお願いでございます。無理であればお断りしていただいても構いません。お聞き入れいただけますか?」
「何だ。もうしてみよ。私にできることであれば聞き入れよう」
無理なら断ってもかまわない。断られても出資の約束はする。と言われては、聞き入れないわけにはいかない。
私に皆への誠意を見せて欲しいと言っているのだ。領民たちには影響がないのだから。
「ありがとうございます。とても簡単なことでございます」
デリヒはまたも後ろの皆に私が了承したと合図を送った。
「それで、頼みとは?」
「明日の宴のことでございます」
「宴?それがどうかしたか?」
「明日の宴で、我々の薦める娘ともダンスを踊っていただきたいのです」
彼らの提案を聞いて一瞬言葉を失った。
ここまで直接的に出てくるとは思わなかった。
「それが、そなたらの条件か?」
「そうです。これは我らの総意です。ワイン娘とのダンスの後でも構いません。どうかご温情を……」
「私が聞き入れようともそうでなくても金は出す言うことだが、子どもたちをだしに使うのは誉められたことではないな」
この機に乗じてそのような申し出をしてくることに不快を感じ、少し怒気を孕んで言う。代表で話をするデリヒの顔色が変わった。
「私どもの言い方が悪うございました。誤解なさらないでください。今回のことは我々も管理が甘かったと責任を感じております。殿下の提案に賛同したまでです」
「そうか……それならいいが………しかし、ワイン娘とも踊り、そなたらの薦める娘たちと踊るとなるとかなり時間がかかる。一人に充てる時間はさほどないぞ。それに、ワイン娘との時間はいつもと変えられない。それでもいいのか?」
顔役たちが娘たちとの時間を捩じ込んできたところで、他の進行に変更を加えることはしないと伝える。そこには暗にどんな娘を当て込んできても私の心はすでに決まっているという意味も込めた。
他のワイン娘に特別な感情はないが、彼女たちは祭りの功労者でもある。毎年の進行を今年に限って大幅に変更することはできない。それでは彼女たちに失礼だ。
そしてここが一番肝心なことだが、私が思うのはローリィだけ。彼女以外の女性に心を動かされることなどあり得ない。
「構いません。ですが我らにも機会をお与えくださればそれでいいのです」
「機会を与えるだけ?それでいいのであれば何も言うまい。わかった聞き入れよう」
「ありがとうございます。それでは早速我々も渡すお金の準備をいたします」
デリヒたちは素早くそれぞれの準備に走った。
ガルンたち親にも顔役からの金も上乗せすると伝えると、一同から感謝の歓声が上がった。
口々に私や顔役たちへの賛辞が叫ばれる。
そこにクリスがチャールズを伴い金を持って戻ってきた。
早速デリヒ商会の者に協力してもらい分配の手配に動く。
パレードは中止になったが、代わりに一人一杯のワインの振る舞いも指示を出した。子どもには葡萄ジュースを振る舞う。
祭りの二日目はハプニングはあったが、その後の対応にできるだけのことはやれたと感じ、その他は順調に進んだ。
殺人の犯人は未だ判明せず、車軸に細工をした者、もしくはそれを指示した者についての手がかりは見つかっていない。
警羅隊にも動いてもらっているが、負担が多すぎる。騎士団もいつまでもここに縛りつけることもできない。彼らの本来の職務は国防だ。私の周囲にばかり人員を割くことはできない。王都のジークに頼んで影の者を動かしてもらうことも考え始めた。
階段脇にいたウィリアムが彼に近づき、先に話を訊く。
「殿下、よろしいでしょうか」
ウィリアムとクリスが側にやってくる。
「車軸ですが、作った工房のものによると今年のために新しく切り出した木でつくり、耐久的にはまったく問題がないと太鼓判を押しておりました。しかし中央で割けるように折れていて、自然劣化はありえない。どうやら人為的に僅かに切り込みが入れられ、一定の負荷がかかると、折れるように細工されていたようです」
小声でウィリアムが告げた。
ぎゅっと拳を握りしめる。この惨事が故意に引き起こされたものだというのか。
「いつ細工されていたかわかるか?」
「出来上がってから半月近く倉庫に保管されていて、二日前に最終点検を行った時は特に異常はなかったということです」
「と、すれば昨日のうちか………二日前に最終点検をすることを知っていたのは?」
「工房の者は皆が知っていたようです。後は一部の関係者」
「知っているものが多すぎるな」
「不審な人物を見かけなかったか警羅隊にも調査を依頼しています」
「わかった。クリス、すまないがもうひとつ頼まれて欲しい」
「何でしょうか」
「領主館へ言ってチャールズに伝えて欲しい……」
私はクリスにあることを指示し、クリスはそれを聞いて驚いた顔をしたが、何も言わず頷くとそのまま領主館へ向かった。
「さて……」
クリスが出ていくのを見送ってから、固唾を飲んで待っていた一同に向き直った。
「すまない。待たせたな。」
近くにいた者は話の内容がきこえていたかも知れないが、改めて先ほどの話を伝え、それを聞いてその場に動揺とどよめきが起こった。
「誰かがわざとやったということですか?」
「俺たちの子どもが狙われたということですか」
一斉に皆が質問をなげかけ、騒ぎが大きくなっていく。
下手をすれば死人が出てもおかしくなかった。それを誰かが仕組んだとなれば、騒ぎ立てるのも無理はない。
顔役たちも青ざめて口々に犯人探しを始めた。
「落ち着け!」
両手を頭上で打ちならし、腹部に力を入れて騎士団で号令をかける時のように大声を出した。
いつもなら屋外で遠くの者にも聞こえるように出す声だけに、かなり広いとはいえ建物内ではよく響いた。
ピタリと一同が口を閉じてこちらを見る。
「まだ誰がなんの目的でこんなことをやったのかはわからない。警羅が現在調査中だ。皆も何か不審な者を見かけたり、おかしいと感じたことがあれば、間違っていてもかまわない。どんな些細なことでも報告して欲しい」
そう言うと騒ぎ立て乱れていたその場の空気がぴんと張りつめた。
「それと、山車に乗っていた子どもたちの家にはそれぞれ見舞金を出す。今領主館へ使いを送ったので用意するまで、暫く待って欲しい」
「殿下、なにもそこまで!?」
先ほどとは別の意味でその場がざわついた。
慌てて止めようとする顔役たちのことは無視をする。
「そこの人、すまないが紙とペンを用意してくれ」
「は、はい」
受付に座る女性に声をかけると、彼女は跳び跳ねるように言われたものを持ってきた。
「私が今から言うことをよく聞いて欲しい、山車に乗っていた子どもの家ごとに今から代表して一人ずつ彼女に名前を言っていくように。一件につき金貨三枚ずつの見舞金を用意する」
「金貨三枚……!」
その場に三度目のざわめきが起こる。
金貨一枚あれば一般的な家庭の三人が一ヶ月は優に暮らせる。
三枚あれば贅沢をしなければ三ヶ月分の生活費になる。
「そんなに、殿下それは………」
喜んでいいのか、そこまでしてもらっていいのか、と戸惑う空気がその場に流れる。
「殿下、お気持ちはありがたいが、さっきから言っているように誰も怪我をしなかった。殿下の責任だとは思っていませんし」
ガルンが一歩前に出て破格の申し出に異論を唱える。
「いや、今日のことで子どもたちには怖い思いをさせた。今は平気でも夜になったら昼間の出来事を思い出して泣き出すかもしれない。その金で子どもたちに今日の恐怖を忘れるくらいの楽しい思い出を作ってやって欲しい。そのための金だ」
そう言うと皆が押し黙った。互いに目配せし合いながら誰が最初に名前を書きにいくのか見計らっているようだ。
「どうした?金貨三枚では足りないか?」
誰も前に進みでないので訊いてみる。
「!?とんでもない!多すぎるくらいです」
「なら遠慮はするな。そなたたちのためではない。子どもたちのためだ」
更にそう言うと、何人かが意を決したように頷き合った。
「殿下、ありがとうございます。おれはカールと言います。カール・ボイドです」
一人が前に進み出て受付嬢に名前を告げる。
一人目が名乗ると、後は簡単だった。我先にと押し寄せ、名前を名乗っていく。
あっという間に全員が名乗り終えた。
その様子を黙って見つめる。
名前をいい終えた者たちが戻り際に握手を求め感謝の意を述べていく。
その間にデリヒを始め顔役たちも顔をつき合わせ何やら話し込んでいたが、ほどなくしてデリヒが代表してやってきた。
「殿下、よろしいでしょうか……」
「何だ?」
話の内容におおよその察しはついていたが、わざと訊ねる。大方自分達もいくらか出資するとでも言うのだろう。
「我々もいくらか負担させてください。祭りの運営は我々も責任をおっております」
「私が好きで言い出したことだ。皆がそれに無理をして加わることはないぞ」
心からそうしたいと思うのでなければ意味がないと言い添える。
「お気に為さらず………個々にお出しできる金額も違いますし、できる範囲で協力するだけです」
「そうか、すまない」
「彼らも大切な領内に住まう仲間です。それについては惜しくはございませんし、それが顔役に選ばれている我らの勤めです。ですが、もし殿下さえよろしければ我々の頼みをお聞き入れください」
「………何だ?」
組んでいた腕をほどき身構える。デリヒは後ろを向いて他の顔役たちと顔を見合せ頷く。
「心配なさらないでください。殿下がこの頼みをお聞き入れいただかなかったとしても、出すと約束した金はご用意いたします。あくまでも、これは我々の殿下へのお願いでございます。無理であればお断りしていただいても構いません。お聞き入れいただけますか?」
「何だ。もうしてみよ。私にできることであれば聞き入れよう」
無理なら断ってもかまわない。断られても出資の約束はする。と言われては、聞き入れないわけにはいかない。
私に皆への誠意を見せて欲しいと言っているのだ。領民たちには影響がないのだから。
「ありがとうございます。とても簡単なことでございます」
デリヒはまたも後ろの皆に私が了承したと合図を送った。
「それで、頼みとは?」
「明日の宴のことでございます」
「宴?それがどうかしたか?」
「明日の宴で、我々の薦める娘ともダンスを踊っていただきたいのです」
彼らの提案を聞いて一瞬言葉を失った。
ここまで直接的に出てくるとは思わなかった。
「それが、そなたらの条件か?」
「そうです。これは我らの総意です。ワイン娘とのダンスの後でも構いません。どうかご温情を……」
「私が聞き入れようともそうでなくても金は出す言うことだが、子どもたちをだしに使うのは誉められたことではないな」
この機に乗じてそのような申し出をしてくることに不快を感じ、少し怒気を孕んで言う。代表で話をするデリヒの顔色が変わった。
「私どもの言い方が悪うございました。誤解なさらないでください。今回のことは我々も管理が甘かったと責任を感じております。殿下の提案に賛同したまでです」
「そうか……それならいいが………しかし、ワイン娘とも踊り、そなたらの薦める娘たちと踊るとなるとかなり時間がかかる。一人に充てる時間はさほどないぞ。それに、ワイン娘との時間はいつもと変えられない。それでもいいのか?」
顔役たちが娘たちとの時間を捩じ込んできたところで、他の進行に変更を加えることはしないと伝える。そこには暗にどんな娘を当て込んできても私の心はすでに決まっているという意味も込めた。
他のワイン娘に特別な感情はないが、彼女たちは祭りの功労者でもある。毎年の進行を今年に限って大幅に変更することはできない。それでは彼女たちに失礼だ。
そしてここが一番肝心なことだが、私が思うのはローリィだけ。彼女以外の女性に心を動かされることなどあり得ない。
「構いません。ですが我らにも機会をお与えくださればそれでいいのです」
「機会を与えるだけ?それでいいのであれば何も言うまい。わかった聞き入れよう」
「ありがとうございます。それでは早速我々も渡すお金の準備をいたします」
デリヒたちは素早くそれぞれの準備に走った。
ガルンたち親にも顔役からの金も上乗せすると伝えると、一同から感謝の歓声が上がった。
口々に私や顔役たちへの賛辞が叫ばれる。
そこにクリスがチャールズを伴い金を持って戻ってきた。
早速デリヒ商会の者に協力してもらい分配の手配に動く。
パレードは中止になったが、代わりに一人一杯のワインの振る舞いも指示を出した。子どもには葡萄ジュースを振る舞う。
祭りの二日目はハプニングはあったが、その後の対応にできるだけのことはやれたと感じ、その他は順調に進んだ。
殺人の犯人は未だ判明せず、車軸に細工をした者、もしくはそれを指示した者についての手がかりは見つかっていない。
警羅隊にも動いてもらっているが、負担が多すぎる。騎士団もいつまでもここに縛りつけることもできない。彼らの本来の職務は国防だ。私の周囲にばかり人員を割くことはできない。王都のジークに頼んで影の者を動かしてもらうことも考え始めた。
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